JP5211596B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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    • B41J11/0005Curl smoothing, i.e. smoothing down corrugated printing material, e.g. by pressing means acting on wrinkled printing material

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出して画像を形成する記録ヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば、記録液(液体)の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む液体吐出装置を用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、液体としての記録液(以下、インクともいう。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行うものがある。
なお、本願において、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること、被付与物の任意の位置への所望の機能を有する材料を付与(塗布)することを意味する。「インク」とは、インクに限るものではなく、液体であれば特に限定されるものではなく、一般的に称されるインク、記録液、DNA試料、レジスト、樹脂材料、パターニング材料、所望の機能(例えば、発光性、遮光性、導電性、定着性、光沢性、液体吸収性)を有する材料など各種のものがある。
ところで、例えば、このような液体を用いる画像形成装置においては、インクを使用して画像を形成するため、被記録媒体に着弾したインクが乾燥するまでにはある程度の時間を要することから、被記録媒体に着弾したインクが乾燥するまでの間、画像形成が終了した被記録媒体を装置内で待機させたり、両面印刷を行うときには一旦排出トレイ上に被記録媒体を排出した後再給紙を行うようにしている。
例えば、特許文献1には前回のドット密度の判定結果が予め定めた設定値を超えるときには今回の記録用紙の排出トレイへの排出を設定時間だけ遅延させる手段を備えることが記載されている。
特許第3109529号公報 特許文献2には両面印刷を行うとき、用紙の片面に印写した後、用紙の少なくとも一部を一旦装置本体外に排出し、乾燥時間を確保できるようすることが記載されている。 特開2000−001010号公報
特許文献3には記録ヘッドによる画像形成が終了した被記録媒体の少なくとも一部を上下から拘束した状態で、被記録媒体のカールが発生しにくくなるまで待機させた後、排紙動作を行う手段を備えることが記載されている。
特開2006−082546号公報
特許文献4にはレーザープリンタのようにトナーにより画像を形成する装置においてもOHP等定着性の悪い用紙は排出口でOHPの温度が下がるまで一次遅延することが記載されている。
特許公開2003−248349号公報
特許文献5にはシート上に形成されたトナー画像をシートに定着させるための複数の定着手段と、複数の定着手段のうち、少なくとも1つ以上の定着手段を迂回してシートを搬送する迂回搬送路と、迂回搬送路で迂回する少なくとも1つ以上の定着手段を経由してシートを搬送する主搬送路と、主搬送路と迂回搬送路との分岐部において、シートをいずれかの搬送路へ導くかを選択する搬送路切換え手段とを有し、主搬送路と迂回搬送路とが合流部において合流し、分岐部から主搬送路を経由して合流部にシートを搬送する時間と、分岐部から迂回搬送路を経由して合流部にシートを搬送する時間とが略等しい定着装置が記載されている。
特開2005−292651号公報
ところで、画像形成装置においては、普通紙に対する高速、高画質記録を実現するために、高粘度のインクを使用する傾向にある。特に、着色剤として、有機顔料、カーボンブラック等を用いる顔料系インクにあっては、顔料が染料とは異なり水への溶解性がないため、通常は、顔料を分散剤とともに混合し、分散処理して水に安定分散させた状態の水性インクとして用いられることから、総じて高粘度(5mPa・s以上)となり、普通紙に対する画像形成に用いた場合、染料系インクに比べて、速乾性があるものの、被記録媒体のカールを生じ易いという課題がある。
つまり、染料系インクでは被記録媒体の裏面に水分が浸透して被記録媒体の表裏面での水分の差が小さくなるために、乾燥には時間がかかっても、被記録媒体の表裏面での水分の差に起因するカールは相対的に生じ難い。これに対して、顔料系インクでは速乾性があることから被記録媒体上でのインクの乾燥には時間がかからないが、被記録媒体内に滲み込むのに時間がかかるため、被記録媒体の表裏面での水分の差が大きくなるため、被記録媒体の表裏面での水分の差に起因するカールが生じ易く、カールが生じたときには速乾性があるために、カールをした状態のまま固まることになる。
このように、カールが発生した用紙をそのまま搬送すると、ジャムが発生したり、排出安定性が悪くなって折れなどが発生し、印刷物の品質が悪くなるという課題がある。
また、液体吐出方式の画像形成装置において、出力時の用紙の整合性(1頁から順次印刷可能)等の理由でレーザープリンタと同様に用紙の画像面を下向きに反転排紙させる構成を採用した場合、用紙は画像面と反対面、すなわち用紙の端部が上向きにカールするため、画像面を上向きに排紙する場合と比べてカールした用紙を排紙スタック部にスタックしにくいという課題がある。
また、排紙スタック部に排紙されてからもカールが継続的に発生し、排紙された用紙が排紙スタック部で丸まってしまうという課題がある。
このように複数の課題が重なり、用紙のカール防止や用紙の汚れ防止への解決手段の必要性がますます高まっている。ところが、前述した従来技術にあっては、カールの矯正や乾燥のために用紙を待機させる間、次の用紙への記録も遅延させているため、スループットが低下して生産性が低下してしまうという大きな課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、生産性の低下を最小限に抑えることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る画像形成装置は、
記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを備えて被記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
前記被記録媒体に対してカール矯正を行うカール矯正手段を備え、
このカール矯正手段は、対象となる前記被記録媒体のカールの大きさに関する第1の情報と、前記対象となる被記録媒体より後に画像を形成される後行の前記被記録媒体に関する第2の情報とに基づいて、前記対象となる前記被記録媒体に対するカール矯正条件を変更し、
前記第2の情報には前記後行の被記録媒体のカールの大きさに関する情報が含まれる
構成とした。
本発明によれば、簡単な構成で、生産性の低下を最小限に抑えながら、被記録媒体のカールを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。先ず、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例について図1ないし図4を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を示す概略構成図、図2は同装置の画像形成部及び副走査搬送部の平面説明図、図3は同じく側面説明図、図4は同じく搬送部7の要部説明図である。
この画像形成装置は、装置本体1の内部(筺体内)に、画像を形成するための画像形成部(手段)2、副走査搬送部(手段)3等を有し、装置本体1の底部に設けた給紙部(手段)4から用紙5を1枚ずつ給紙して、副走査搬送部3によって用紙5を画像形成部2に対向する位置で搬送しながら、画像形成部2によって用紙5に液滴を吐出して所要の画像を形成(記録)した後、片面印刷の場合には搬送部(手段)7を通じて装置本体1の上面に形成した排紙トレイ8上に用紙5を排紙し、両面印刷の場合には、搬送部7の途中から装置本体1の底部に備えた両面ユニット10に送り込み、スイッチバック搬送を行って、再度、副走査搬送部3に給紙して両面に画像を形成した後排紙トレイ8上に排紙する。
また、この画像形成装置は、画像形成部2で形成する画像データ(印刷データ)の入力系として、装置本体1の上部で排紙トレイ8の上方には画像を読み取るための画像読取部(スキャナ部)11を備えている。
この画像読取部11は、照明光源13とミラー14とを含む走査光学系15と、ミラー16、17を含む走査光学系18とが移動して、コンタクトガラス12上に載置された原稿の画像の読み取りを行い、走査された原稿画像がレンズ19の後方に配置した画像読み取り素子20で画像信号として読み込まれ、読み込まれた画像信号はデジタル化され画像処理され、画像処理した印刷データを印刷することができる。
さらに、この画像形成装置は、画像形成部2で形成する画像データ(印刷データ)の入力系として、外部のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの画像データを含む印刷データ等をケーブル或いはネットワークを介して受信可能であり、受信した印刷データを処理して印刷することができる。
ここで、この画像形成装置の画像形成部2は、図2にも示すように、ガイドロッド21及び図示しないガイドステーで各色のヘッドを主走査方向に配列させたキャリッジ23を主走査方向に移動可能に保持し、主走査モータ27で駆動プーリ28Aと従動プーリ28B間に架け渡したタイミングベルト29を介して主走査方向に移動走査する。
そして、このキャリッジ23上に、それぞれの色の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド24を搭載し、キャリッジ23を主走査方向に移動させ、副走査搬送部3によって用紙5を用紙搬送方向(副走査方向)に送りながら記録ヘッド24から液滴を吐出させて画像形成を行うシャトル型としている。
なお、各色のヘッドを副走査方向に配列させたライン型ヘッドを用いることもできる。 (ヘッドの配列方向、各色の配列順序、ヘッドのノズル列方向については例示した方式に限定されるものではなくどの様な構成にしてもよい。)。
記録ヘッド24は、それぞれブラック(Bk)インクを吐出する2個の液滴吐出ヘッド24k1、24k2と、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクを吐出するそれぞれ1個の液滴吐出ヘッド24c、24m、24yの計5個の液滴吐出ヘッド(以下、色を区別しないときは「記録ヘッド24」という。 )で構成され、キャリッジ23に搭載した各サブタンク25からそれぞれ各色のインクが供給される。
一方、図1に示すように、装置本体1の前面からカートリッジ装着部に、ブラック(Bk)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した記録液カートリッジである各色のインクカートリッジ26を着脱自在に装着でき、各色のインクカートリッジ26から各色のサブタンク25にインクを供給する。
なお、ブラックインクは1つのインクカートリッジ26から2つのサブタンク25に供給する構成としている。
なお、記録ヘッド24としては、インク流路内(圧力発生室)のインクを加圧する圧力発生手段(アクチュエータ手段)として圧電素子を用いてインク流路の壁面を形成する振動板を変形させてインク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させるいわゆるピエゾ型のもの、或いは、発熱抵抗体を用いてインク流路内でインクを加熱して気泡を発生させることによる圧力でインク滴を吐出させるいわゆるサーマル型のもの、インク流路の壁面を形成する振動板と電極とを対向配置し、振動板と電極との間に発生させる静電力によって振動板を変形させることで、インク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させる静電型のものなどを用いることができる(液滴の吐出手段においては例示した方式に限定されるものではない。)。
また、キャリッジ23の走査方向一方側の非印字領域には、図2に示すように、記録ヘッド24のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復装置121を配置している。この維持回復装置121は、5個の記録ヘッド24の各ヘッドのノズル面をキャピングするための5個の保湿用キャップ122k2、122k1、122c、122m、122y(色を区別しないときは「保湿用キャップ122」という。)と、1個の吸引用キャップ123と、記録ヘッド24のノズル面をワイピングするためのワイパーブレード124と、記録(画像形成)に寄与しない液滴の吐出(空吐出)を行うための空吐出受け部材125などを備えている。
さらに、キャリッジ23の走査方向他方側の非印字領域には、図2に示すように、5個の記録ヘッド24から記録(画像形成)に寄与しない液滴の吐出(空吐出)を行うための空吐出受け部材126を備えている。この空吐出受け部材126には、記録ヘッド24に対応して5個の開口127k2、127k1、127c、127m、127y(色を区別しないときは「開口127」という。)を形成している。
副走査搬送部3は、図3にも示すように、下方から給紙された用紙5を略90度搬送方向を転換させて画像形成部2に対向させて搬送するための、駆動ローラである搬送ローラ32とテンションローラである従動ローラ33間に架け渡した無端状の搬送ベルト31と、この搬送ベルト31の表面を帯電させるために高圧電源(ACバイアス供給部)から交番電圧である高電圧が印加される帯電手段である帯電ローラ34と、搬送ベルト31を画像形成部2の対向する領域でガイドするガイド部材35と、用紙5を搬送ローラ32に対向する位置で搬送ベルト31に押し付ける押さえコロ(加圧コロ)36と、画像形成部2によって画像が形成された用紙5を搬送ベルト31から分離するための分離爪37とを備えている。
この副走査搬送部3の搬送ベルト31は、副走査モータ131からタイミングベルト132及びタイミングローラ133を介して搬送ローラ32が回転されることで、図2の用紙搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。なお、搬送ベルト31は、例えば、抵抗制御を行っていない純粋な樹脂材、例えばETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)との2層構造としているが、これに限るものではなく、1層構造あるいは3層以上の構造でも良い。
また、従動ローラ33と帯電ローラ34との間に、搬送ベルト31の表面に付着した紙粉等を除去するためのクリーニング手段(ここではマイラを用いている。 )135と、搬送ベルト31表面の電荷を除去するための除電ブラシ136とを備えている。
給紙部4は、装置本体1の前面側から抜き差し可能で、多数枚の用紙5を積載して収納する給紙カセット41と、給紙カセット41内の用紙5を1枚ずつ分離して送り出すための給紙コロ42及びフリクションパッド43を備えている。
また、この給紙部4は、手差しで使用する用紙5を積載して収容するための実線図示と破線図示の間で開閉可能な手差しトレイ46及び手差しトレイ46から1枚ずつ用紙5を給紙するための手差しコロ47及びフリクションパッド50と、比較的剛性の高いもしくは屈曲できない(例えばCD等のプラスチック材料や厚紙や光沢紙など)用紙5を積載して収容するための略水平に実線図示の位置と破線図示の位置の間で開閉可能なストレート手差しトレイ416と、ストレート手差しトレイ416から1枚ずつ用紙5を給紙するためのストレート手差しコロ414と、図示しない駆動源により実線図示の位置と破線図示の位置との間で揺動可能であり、用紙種類に応じて実線図示の位置と破線図示の位置の間で揺動し分離を解除可能なストレート手差しフリクションパッド415(例えばCD等のプラスチック材や金属材や和紙等の様な分離に不具合がある物を給紙するときはフリクションパッド415を破線図示側に揺動し分離を解除する)と、装置本体1の下側にオプションで装着される給紙カセットや両面ユニット10から給紙される用紙5を搬送するための搬送コロ48と、給紙された用紙5を副走査搬送部3に送り込むための搬送コロ49を備えている。
給紙コロ42、47、414などの副走査搬送部3へ用紙5を給送するための部材は図示しない給紙クラッチを介してHB型ステッピングモータからなる給紙モータ(駆動手段)45によって回転駆動される。
搬送部7は、図4にも示すように、副走査搬送部3の分離爪37で分離された用紙5を送り出す搬送ローラ71及びこれに対向する拍車72と、被搬送物である画像が形成された用紙5の搬送経路を、複数の搬送経路401を構成する第1ないし第3搬送経路401aと401bと401cとで切り替える実線図示の位置と破線図示の位置の間で揺動可能である分岐板404及び分岐板405と、複数の搬送経路401を構成する第1ないし第3搬送経路401aと401bと401cにおいて、用紙5を上下から拘束し搬送するための、搬送ローラ171及び172,173及び174,175及び176と、これらの搬送ローラ171〜176にそれぞれ対向する拍車177及び178,179及び180,181及び182を備えている。なお、複数の搬送経路401を構成する第1ないし第3搬送経路401aと401bと401cにおいて拍車を用いることで、乾燥前の被搬送物(ここでは画像が形成された用紙5)を汚すことなく搬送できるようになる。
この搬送部70の複数の搬送経路401を構成する第1ないし第3搬送経路401aと401bと401cは搬送ローラ対73、74の手前側で合流させている。このように、複数の搬送経路を所定の搬送先の前にひとつの経路に合流させることで、合流後の部品が共通化でき、装置の小型化や部品点数の低減、またそれらによるコストダウンが可能となる。
また、排紙搬送路70又は両面ユニット10若しくは実線図示の位置と破線図示の位置の間で開閉可能であるストレート排紙トレイ409に用紙5を送り出すための搬送ローラ対73及び74と、排紙搬送路70と両面ユニット10(垂直両面搬送路90c)若しくはストレート排紙トレイ409とで搬送を切り替える実線図示の位置と破線図示の位置の間で揺動可能である分岐板406と、両面ユニット10(垂直両面搬送路90c)とストレート排紙トレイ409とで搬送を切り替える実線図示の位置と破線図示の位置との間で揺動可能である分岐板60と、排紙トレイ8に用紙5を搬送する排紙ローラ対76及び78,77及び79と、ストレート排紙トレイ409に用紙5を搬送するストレート排紙ローラ対410及び411を備えている。なお、排紙トレイ8には用紙5の画像が下向きになるように排出され、これにより頁順に印刷された用紙が頁順にスタックされる。
ローラ対の内ローラ74,76,77,410は拍車とすることが好ましく、これにより、ローラによる用紙の汚れがより低減される。また、搬送ローラと対向していない位置、例えば破線図示した位置(拍車の位置は例示した位置に限定するものではない)に拍車を配置するとより好ましく、用紙5の画像面側と図示しない搬送ガイドとの接触を防止でき汚れを防止できる。
ここで、分岐板404は、搬送ローラ71の下流側で上流側から搬送されてくる用紙5の搬送方向を、第1、第2搬送経路401a、401bと第3搬送経路401cとの間で切り替えるために、図4の実線図示の第1、第2搬送経路401a、401b側と破線図示の第3搬送経路401c側との間で揺動可能であって、実線図示の位置にあるときには用紙5を第1、第2搬送経路401a、401bの搬送ローラ171及び172、173及び174、拍車177及び178、179及び180側にガイドし、破線図示の位置にあるときには第3搬送経路401cの搬送ローラ175及び176、拍車181及び182側にガイドする。
また、分岐板405は、搬送ローラ71の下流側で上流側から搬送されてくる用紙5の搬送方向を、第1搬送経路401aと第2搬送経路401bとの間で切り替えるために、図4の実線図示の第1搬送経路401a側と破線図示の第2搬送経路401b側との間で揺動可能であって、実線図示の位置にあるときには用紙5を第1搬送経路401aの搬送ローラ171及び172、拍車177及び178側にガイドし、破線図示の位置にあるときに第2搬送経路401bの搬送ローラ173及び174、拍車179及び180側にガイドする。
両面ユニット10は、分岐板406と分岐板60で案内されて搬送される用紙5を装置本体1の側面部から受け入れて下方に搬送する垂直両面搬送路90cを構成した垂直搬送部101aと、垂直両面搬送路90cに続いて水平方向に搬送する水平取り込み搬送路90a及びスイッチバック搬送路90bを構成した水平搬送部101bとを一体に有している。
垂直両面搬送路90cには送り込まれた用紙5を下方に搬送する両面入口ローラ対91及び水平取り込み搬送路90aに送り出す搬送ローラ対92を備え、水平取り込み搬送路90aには5つの両面搬送ローラ対93を備え、スイッチバック搬送路90bには取り込み搬送路90aから送られる用紙5を反転して再給紙するためのリバースローラからなる両面出口ローラ94及び3個の両面搬送ローラ対95を備えている。
また、取り込み搬送路90aからスイッチバック搬送路90bへの用紙5の搬送経路とスイッチバック搬送路90bから搬送ローラ対48への再給紙のための搬送経路とを切り替える分岐板96を揺動可能に設けている。分岐板96は、図1の実線図示のスイッチバック側位置と破線図示の再給紙側位置との間で揺動可能である。
また、分岐板406は、排紙搬送ローラ対73及び74の下流側で用紙5の搬送方向を、排紙トレイ8方向と両面搬送ユニット10方向及びストレート排紙トレイ409方向のいずれかに切り替えるために、図1の実線図示の排紙側位置と破線図示の両面側位置との間で揺動可能であって、排紙側位置にあるときには用紙5を排紙ローラ対76及び78,77及び79側にガイドし、両面側位置にあるときに用紙5をストレート排紙トレイ409方向及び両面入口ローラ対91側にガイドする
分岐板60はストレート排紙トレイ409方向と両面搬送ユニット10側に切り替えるために、図1の実線図示の排紙側位置と破線図示の両面側位置との間で揺動可能であって、排紙側位置にあるときには用紙5を排紙ローラ対410及び411側にガイドし、両面側位置にあるときに用紙5を両面入口ローラ対91側にガイドする。
また、図示しないが、画像形成部2の用紙搬送方向上流側に用紙5の先端を検知するための画像開始センサを、同じく用紙搬送方向下流側に用紙5の後端を検知するための画像終了センサを設けている。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図5を参照して説明する。なお、同図は同制御部の概略ブロック説明図である。
この制御部200は、この画像形成装置全体の制御を司るCPU201と、CPU201が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM202と、画像データ(印刷データ)等を一時格納するRAM203と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)204と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC205と、画像読取部11による画像読取及び読取画像のデータ処理などを行うスキャナ制御部206を備えている。
また、この制御部200は、外部装置からデータを受信する場合に使用するデータ及び信号の送受を行うためのI/F207と、画像形成部2の記録ヘッド21を駆動制御するためのヘッド駆動制御部208及びヘッドドライバ209と、キャリッジ23を主走査する主走査モータ121、搬送ローラ32を回転させて搬送ベルト31を回動させる副走査モータ131、給紙モータ45、搬送部7(搬送経路401)のローラ類を回転駆動する搬送モータ318、排紙搬送路70のローラ類を回転駆動する排紙モータ271,両面ユニット10のローラ類を回転駆動する両面搬送モータ291などの各種モータ(駆動源)をそれぞれ独立して駆動するためのモータドライバを含むモータ駆動部211〜215,317を備えている。
また、給紙コロ42、47、414をそれぞれ独立に回転駆動するための給紙電磁クラッチ、第1搬送経路401a、401b、401cをそれぞれ独立駆動するための電磁クラッチ、分岐板404を第3搬送経路401c側と第1、第2搬送経路401a及び401b側とに揺動変位させる分岐板ソレノイド、分岐板405を第1搬送経路401a側と第2搬送経路401b側との間で揺動変位させる分岐板ソレノイド、分岐板406を排紙位置と両面位置及びストレート排紙位置とに揺動変位させる分岐板ソレノイド、分岐板60をストレート排紙位置と両面位置とに揺動変位させる分岐板ソレノイド、分岐板96をスイッチバック位置と再給紙位置とに揺動変位させる分岐板ソレノイドなど(これらを「クラッチ類241」という。)を駆動するためのクラッチ類駆動部216と、帯電ローラ34に対してACバイアス電圧(高電圧)を印加するACバイアス供給部217と、待機搬送路401で用紙5を加熱するヒーター部425と、搬送経路401で用紙5に対し熱風もしくは冷風により乾燥を促進させるための気流を発生させる気流付与手段であるファン426とそれらを駆動するカール矯正(乾燥)制御駆動部311と、搬送経路401で用紙5を吸着搬送するために帯電ローラ420に対してACバイアス電圧(高電圧)を印加し静電吸着させる又は吸着ファン424による吸引により用紙5をエアー吸着させる吸着搬送制御駆動部312などを備えている。
さらに、この制御部200は、環境条件としての温度及び湿度を検出する温湿度センサ300からの検知信号、図示しない画像開始センサや画像終了センサなどの各種センサの検知信号を取り込むためのI/O221を備え、また、この装置に必要な情報の入力及び表示をおこなうための操作パネル222が接続されている。
ここで、温度及び湿度を検出する温湿度センサ300は、図1のセンサS1ないしS4で示す箇所の少なくともいずれかに設けられる。温湿度センサ300を被記録媒体(被搬送物)である用紙5を積載する給紙カセット41の近傍(センサS1の箇所)に設けることによって、給紙される用紙5が置かれている周囲の温湿度を検出することができ、給紙される用紙5に含まれる水分量を得ることができ、より、精度の高いカール防止制御を行うことができる。また、温湿度センサ300を記録ヘッド24による画像形成が終了した被記録媒体である用紙5の近傍(搬送部7のセンサS3の箇所)に設けることによって、画像形成終了後の用紙5が置かれる周囲の温湿度を検出することができ、画像形成終了後の用紙5の乾燥状態を得ることができ、より、精度の高いカール防止制御を行うことができる。
なお、温湿度センサ300は、給紙カセット41などから給紙された用紙5の周囲の温湿度を検出できる箇所(センサS2の箇所)、両面印刷の場合に再給紙される用紙5の温湿度を検出できる箇所(センサS4の箇所)などに設けることもできる。
この制御部200は、画像読取部2によって原稿画像を読み取った場合には、読取画像を処理してスキャナ制御部206内のバッファに格納する。また、外部I/F207を介してパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などの外部ホスト側から印刷データ等を受信した場合にはI/F207に含まれる受信バッファ内に格納する。
そして、CPU201は、スキャナ制御部206やI/F207から画像データを読み出して解析し、ASIC205にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ってヘッド駆動制御部208に印刷画像データを転送する。なお、外部からのデータに基づいて画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM202にフォントデータを格納して行っても良いし、外部ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの画像形成装置に転送するようにしても良い。
ヘッド駆動制御部208は、各記録ヘッド24の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を受け取ると、この1行分のドットパターンデータをヘッドドライバ209に転送し、ヘッドドライバ288はドットパターンデータに基づいて記録ヘッド24のアクチュエータ手段に対して選択的に所要の駆動波形を印加させて駆動して、各記録ヘッド24の所要のノズルから液滴が吐出させる。
このように構成した画像形成装置においては、給紙部4又は両面ユニット10から用紙5が1枚ずつ給紙され、押し付けコロ36で搬送ベルト31に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。そして、搬送ベルト31に用紙5が静電的に吸着され、搬送ベルト31の周回移動によって用紙5が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ23を移動させながら画像信号に基づいて記録ヘッド24を駆動することにより、停止している用紙5にインク滴を吐出して1行分を記録し、1行分の記録が終了すると、用紙5を1行分送り、次の行の記録を行うというように、用紙5を間歇的に搬送して、用紙5に画像を形成する。
記録終了信号又は用紙5の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了する。
その後、後述するように、搬送装置を構成している第1ないし第3搬送経路401a、401b、401cでカール矯正やインク乾燥のための待機処理を行った後、被搬送物である用紙5を、搬送先である排紙トレイ8、ストレート排紙トレイ409又は両面ユニット10に送り出す。
以上のように構成した画像形成装置における本発明の第1実施形態に係るカール矯正(以下、乾燥ともいう。)待機処理について図6ないし図8のフロー図をも参照して説明する。
先ず、印写を開始するときには、図6に示すように、給紙モータ45と図示しない給紙クラッチを駆動して給紙カセット41から用紙5を1枚ずつ分離して給紙部4から副走査搬送部2の印写開始位置に給紙する給紙動作を開始する。そして、次頁の印写がある場合には、図示しない用紙端部検知センサと用紙の搬送距離を演算して前頁の後端位置を検出し、前頁との紙間距離が所定の距離(例えば60mm)であるか否かを判別し、所定の紙間になったときに給紙を行って印写開始位置に搬送することで、所定の紙間で連続的に副走査搬送部2の印写開始位置への給紙を行い、最終頁まで給紙が繰り返される。
そして、印写動作では、図7に示すように、用紙5が印写開始位置まで給紙されると、図4に示す第1ないし第3搬送経路401a,401b,401cに先行する用紙5が無いか、若しくは、先行する用紙5があっても用紙待機が終了しているかを判別し、用紙がない若しくは用紙待機が終了している(以下、この状態を「用紙搬送可能状態」という。)搬送経路401に用紙5を分配する。
つまり、第1搬送経路401aが用紙搬送可能状態であるか否かを判別し、用紙搬送可能状態であれば搬送先を第1搬送経路401aに設定し、第1搬送経路401aが用紙搬送可能状態でなければ、第2搬送経路401bが用紙搬送可能状態であるか否かを判別し、用紙搬送可能状態であれば搬送先を第2搬送経路401bに設定し、第2搬送経路401bが用紙搬送可能状態でなければ、第3搬送経路401cが用紙搬送可能状態であるか否かを判別し、用紙搬送可能状態であれば搬送先を第3搬送経路401cに設定し、第3搬送経路401cが用紙搬送可能状態でなければ、つまり、第1ないし第3搬送経路401aがいずれも用紙搬送可能状態でなければ、いずれかが用紙搬送可能状態になるまで上記の処理を繰り返す。
これにより、用紙5は搬送経路401a,401b,401cの順に優先的に搬送される。したがって、待機モードを実施しない場合は、常にストレートな第1搬送経路401aが選択され、搬送距離が最短になるとともに比較的用紙の腰が強い用紙の搬送も可能となる。また、用紙の待機時間が比較的短い場合は、第1、第2搬送経路401a,401bだけを使用するため、用紙がジャムした場合等のリカバリーのための用紙の取り出し性が容易になる。
また、本実施形態では、図示していないが、搬送経路401でのジャム処理は排紙トレイ8を開放して行う。このため、ストレートな第1搬送経路401aの次に排紙トレイ8を開放してジャム処理がしやすい上の第2搬送経路401bを優先させるようにしている。
また、搬送経路の選択条件は、上述した例に限定されるものでなく、例えば待機時間がない場合でも第1搬送経路401aと第2搬送経路401bを交互に切り替えて使用し、先に印写が終了した用紙5を次に印写される用紙5の搬送とは独立に搬送させることもできる。特に、シャトル型画像形成装置では、印写中に用紙の搬送が間歇的(停止と搬送を繰り返す)になるため、搬送経路が同じ場合、結果的に先に搬送された用紙5も停止と搬送を繰り返さなければならなくなる。排出部で排出中の用紙5を間歇的に搬送すると、排出時に用紙5の腰が折れうまく排出できないという問題がある。
そこで、搬送経路の切り替え制御を使用することもできる。すなわち、先の用紙5と次の印写中の用紙5とで搬送経路を切り替えて、先に印写が終了した用紙5を印写中の用紙5と独立に搬送させ、次の用紙5を印写中であっても排出経路まで停止することなく搬送させ、また、停止することなく排出させるようにすればよい。
上述したようにして第1ないし第3搬送経路401a,401b,401cのいずれかが設定されると、記録ヘッド24の主走査と用紙5の副走査によって前述したように用紙5上に所要の画像を形成する画像形成(印写)処理を行い、印写処理によって画像が形成される用紙5を設定された第1ないし第3搬送経路401a,401b,401cのいずれかの待機位置に送り込まれる。次頁の印写がある場合には、連続的に前記動作が繰り返される。
次に、待機動作について図8を参照して説明する。
まず、印写処理が終了し設定された第1ないし第3搬送経路401a,401b,401cのいずれかの待機位置に画像が形成された用紙5が搬送されると、各種設定条件の、第1の情報である印写された用紙のカールの大きさに関する情報(温湿度、記録媒体の種類、印字モード、用紙サイズ、画像データ、画像全体又は所定の領域である後端部に打ち込んだ液滴量、用紙排出先)と、第2の情報としての次以降に印写される用紙(これを「後行用紙」ともいう。)の有無または枚数情報と、後行の用紙のカールの大きさに関する情報(温湿度、記録媒体の種類、印字モード、用紙サイズ、画像データ、画像全体又は所定の領域である後端部に打ち込んだ液滴量)と、モード設定情報(装置内部記憶モード信号、外部装置モード信号、操作パネルモード信号)を読み出し、それらを組み合わせた条件から待機モード及び通常モードのいずれかを選定する(この点についての詳細は後述する。)。なお、後述するように、後行用紙(後行の被記録媒体)は、同じ印刷ジョブ内に限らず、異なる印刷ジョブで画像が形成されるものも含む。
各種設定条件によるモードの選定は、例えば各種設定条件とモードの関係を予めテーブル化しておき不揮発性メモリ(NVRAM)204に格納させ、その情報を読み出して選定する。不揮発性メモリ(NVRAM)204に格納されているモードの選定条件はユーザが画像形成装置の操作パネルから入力し、あるいは、ホスト側のプリンタドライバによって入力し、変更可能にするとより好ましい。
ここで、通常モードが選定された場合は、目的とする下流側の搬送先(排出用の搬送経路又は両面用の搬送経路)へ用紙5が停止することなく搬送される。
また、待機モードが選定された場合は、用紙5が送り込まれた第1ないし第3搬送経路401a,401b,401cのいずれかの待機位置で用紙5の搬送を停止させ、各種設定条件の、印写された用紙のカールの大きさに関する情報(温湿度、記録媒体の種類、印字モード、用紙サイズ、画像データ、画像全体又は所定の領域である後端部に打ち込んだ液滴量、用紙排出先)と、次以降に印写される用紙の有無または枚数情報と、次以降に印刷される用紙のカールの大きさに関する情報(温湿度、記録媒体の種類、印字モード、用紙サイズ、画像データ、画像全体又は所定の領域である後端部に打ち込んだ液滴量)と、モード設定情報(装置内部記憶モード信号、外部装置モード信号、操作パネルモード信号)に基づいて待機時間を設定する(この点についての詳細は後述する。)。
各種設定条件による待機時間の設定は例えば各種設定条件と待機時間の関係を予めテーブル化しておき不揮発性メモリ(NVRAM)204に格納させておき、その情報を読み出して設定する。不揮発性メモリ(NVRAM)204に格納されているモードの設定条件はユーザが画像形成装置の操作パネルから入力し、あるいは、ホスト側のプリンタドライバによって入力し、変更可能にするとより好ましい。
待機時間を設定された用紙5は、待機位置にて、待機時間の経過を待ち待機時間が経過すると、先に搬送されてきた用紙5との紙間が設定値(例えば20mm)以上であるかを判断する。前頁の後端位置は、図示しない用紙端部検知センサと用紙の搬送距離を演算して検出する。これにより、待機時間が異なるそれぞれの用紙を待機させても頁順の狂いや前頁との衝突によるジャムや用紙折れを防止できる。
前頁との紙間が設定値以上である、あるいは設定値以上になるまで待機した場合は、用紙待機を終了し、目的の搬送先(排出または両面の搬送経路)へ搬送させる。また、図7でも説明したが、同時にこの搬送経路に次の用紙の搬送を許可する。これにより所定の搬送経路401に用紙5が完全になくなる前に次に印写される用紙5を搬送することが可能となり生産性を向上できる。
次に、上述した待機動作について図9ないし図14をも参照して説明する。図9ないし図14は待機モードが実施された場合の用紙5の流れを説明する説明図である。ここでは第1ないし第3搬送経路401a,401b,401cの経路を使用した例を示している。
すなわち、3つの搬送経路に用紙を搬送させている間、用紙はカールの矯正や乾燥のための待機が可能となる。搬送経路401の使用経路は、例示される経路に限定されるものではなく、待機時間が比較的短い場合や搬送経路が少ない場合は、例えば第1搬送経路401aと第2搬送経路401b、第1搬送経路401aと第3搬送経路401c、第2搬送経路401bと第3搬送経路401cの組合せで使用してもよい。また、搬送経路を3つ以上設けてより長い時間待機させることも可能である。
また、ここでは、5枚の用紙5(5A、5B、5C、5D、5E)の搬送動作で説明する。搬送部7には、前述した図4で説明した構成において、用紙5の待機位置を検出する待機位置センサ420を第1ないし第3搬送経路401a,401b,401cにそれぞれ備えている。用紙の位置検出方法は、例示しているセンサでの検出に限定されるものではなく、図示しない任意のセンサと用紙の搬送距離を演算することで用紙の位置を検出してもよい。その他、切り替え板404、405の動作等の図4と同等な構成要素と機能については同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
先ず、図9に示すように、印写され搬送された用紙5Aは、先端が待機位置センサにより検知され第1搬送経路401aの待機位置に停止し、待機時間の経過待ちの状態である。また、次の用紙5Bが印写開始位置に停止している状態である。このとき、第2、第3搬送経路401b、401cには用紙がないので、前述した処理により用紙5Bを搬送する搬送経路は第2搬送経路401bに設定される。
次に、図10に示すように、用紙5Aは第2搬送経路401bに送り込まれて搬送される。用紙5Cは用紙5Bと所定の紙間(例えば60mm)をもって印写開始位置に搬送される。
次に、図11に示すように、用紙5Bは先端が待機位置センサ420により検知され第2搬送経路401bの待機位置に停止し、待機時間の経過待ちの状態である。また、次の用紙5Cが印写開始位置に停止している状態である。このとき、前述した処理により用紙5Cを搬送する搬送経路は第3搬送経路401cに設定される。
次に、図12に示すように、用紙5Cは第3搬送経路401cに送り込まれて搬送される。用紙5Dは用紙5Cと所定の紙間(例えば60mm)をもって印写開始位置に搬送される。
次に、図13に示すように、用紙5Cは先端が待機位置センサ420により検知され第3搬送経路401cの待機位置に停止し、待機時間の経過待ちの状態である。また、次の用紙5Dが印写開始位置に停止している状態である。このとき、第1ないし第3搬送経路401a〜401cの全ての待機位置に用紙があるので、用紙5Dの印写は第1搬送経路401aの用紙5Aの待機時間が経過するのを待って開始される。
次に、図14に示すように、第1搬送経路401aの用紙5Aは待機時間が経過すると排出(又は両面)搬送経路に送り出される。同時に、用紙5Dは第1搬送経路401aに搬送されながら、印写され、印写が終了すると第1搬送経路401aの待機位置に搬送される。用紙5Eは用紙5Dと所定の紙間(例えば60mm)をもって印写開始位置に搬送される。
以降の動作は上記図9ないし図14で説明した動作の繰り返しとなる。
次に、図8に戻って、待機モードと通常モードの切り替え及び待機時間を設定する所定の条件である各種設定条件について説明する。
まず、用紙のカールの大きさに関する第1の情報について説明する。
例えば、図1のセンサS1、S2、S3の少なくともいずれかひとつの箇所に設けた温湿度センサ300からの検知信号を読み込んで、温湿度を検出する。ここで、例えば、低温低湿環境の場合であって、紙種が普通紙の場合は、用紙が乾燥しているためカールが発生しやすい。そのため、待機モードが選択される条件が多くなり、また選択された場合には待機時間を比較的長く設定する。なお、温湿度と待機時間の関係は例示した条件に限定するものではなく、特に用紙種類により大きく変化する。
次に、制御部200から被記録媒体(用紙5)の種類に関する情報を読み出す。例えばこの画像形成装置を使用するユーザが画像形成装置の操作パネルから入力し、あるいは、ホスト側のプリンタドライバによって入力できるようにすればよい。また、自動的に被記録媒体の種類を検出するようにしてもよい。ここで、例えば、カールし易い紙種(例えば薄紙)の場合には待機モードが選択され待機時間を比較的長く設定する。また、カールが発生しにくい腰の強い紙種は通常モードが選択される条件が多くなる。
次に、印字モード(例えば速度よりも画質を相対的に優先する高画質印刷モード、画質よりも速度を相対的に優先する高速印刷モード)を読み出す。この印刷モードは、例えば、この画像形成装置を使用するユーザがホスト側のプリンタドライバによって入力できるようにすればよい。ここで、例えば、高画質印刷モードでは、重ね書するために印字後装置内に残っている時間が長い(実質的な待機時間がある)ことから、通常モードが選択される条件が多くなる。また、高画質印刷モードで待機モードを選択する場合には、待機時間を比較的短く設定する。なお、印字モードと待機時間の関係は例示した条件に限定するものではなく、印字モードによる用紙のカールへの影響を予め求めておき、それに応じて待機時間を設定すればよい。
次に、用紙サイズを読み出す。用紙サイズは、例えばこの画像形成装置を使用するユーザが画像形成装置の操作パネルから入力し、あるいは、ホスト側のプリンタドライバによって入力できるようにすればよい(用紙サイズには例えばA4横、A4縦といった搬送方向の違いも含める。)。ここで、例えば、用紙サイズが図9に示す搬送経路長さL1より長い場合は通常モードを選定する。ただし、用紙サイズが搬送経路長さL1より長い場合であっても、必要に応じて第1搬送経路401aと排紙搬送路70を使用して用紙を待機させることもできる。この場合は次の記録も待機状態となる。
また、用紙の向き(搬送方向)とカールについて図15を参照して説明すると、同図は排紙トレイ8に排出されたカールした用紙を模式的に示すものであり、図15(a)にはA4縦の用紙が排出された様子を示しており、図15(b)にはA4横の用紙が排出された様子を示している。用紙の向きが横と縦では、同図のようにカールの発生方向が90度異なり、A4横の場合は搬送方向に直交する方向にカールするので排紙時に排紙中の用紙が排紙されている用紙を押し出してしまいよりスタックが困難となる。このため、図15(b)に示すように搬送方向に直交する方向にカールする場合には、待機モードが選択される条件が多くなる。また、待機モードが選択された場合、待機時間を比較的長く設定する。
なお、カールの向きは用紙5の縦、横に一義的に決まるものではなく、用紙5の繊維の配向方向により決まり、繊維の配向方向と直交する方向に用紙が膨張するため、繊維の配向方向と直交方向にカールする。したがって、A4横および縦とカールの関係も一義的に決まるものではないが、ここでは、この関係を持ったA4サイズの用紙の市場への流通量が圧倒的に多いことより例示している。
次に、印写する画像データを読み出す。例えば印写後または印写動作前に、ホスト側から転送された、又は画像読取装置11で読み取られた画像データを読み出せばよい。ここで、例えば、印字面積と印字分布を判別して待機モードか通常モードかを選択する。印字面積や印字分布が大きい方が、カールが発生し易く、待機モードが選択される条件が多くなる。また、待機モードが選択された場合、待機時間を比較的長く設定する。ただし、印字面積や印字分布と待機時間の関係は例示した条件に限られるものではなく、特に印字分布によって変化する。
このように、画像データに基づいてカール抑制待機の必要性を判別するようにすれば、用紙に実際に液滴を打ち込む前の段階でも待機の必要性について判別できるようになる。
つまり、用紙に印写する前に、印写される全ての用紙についてカール抑制待機の必要性を判断することもできる。
次に、当該印写時に記録ヘッド24から吐出した記録液の量(吐出滴量)を読み出す。この吐出滴量は、この画像形成装置では、インク消費量を算出するために、記録ヘッド24から吐出される液滴数をカウントしているので、この滴数のカウント値を用いて吐出滴量とする。そして、例えば印字終了後、用紙(被記録媒体)の後端部に打ち込んだ液滴量に基づいて待機モードが必要であるか否かを判別する。
つまり、用紙の後端部は印写後排紙までの時間が相対的に短くなり、用紙の後端部に印写域が集中している場合(印写率が高くなった場合、付着した液滴量が多くなった場合)に、用紙全体に対する液滴量(1枚当りの平均化させた滴数=印字率)に基づいて待機の要否を判別すると、用紙の後端カールを正しく判別できずにスタック不良になるおそれがある。
そこで、用紙(被記録媒体)の後端部に打ち込んだ液滴量に基づいて待機モードの要否と待機時間を判別することでスタック不良を防止することができる。後端部の吐出液量を例示しているが、後端部に限定するものでなく、例えば中央部までしか印写がない場合は中央部での吐出液量に基づいて判別したり、カールに影響を及ぼし易い用紙の端部の吐出液量に基づいて待機モードの要否や待機時間を判別することもできる。例えば、印字終了後、用紙(被記録媒体)の全体と後端部に打ち込んだ液滴量に基づいて待機モードが必要であるか否かを判別してもよい。
ここで、用紙全体の液滴量から用紙全体の単位面積当りの平均滴数AVE1を、用紙後端部(例えば後端50mmの領域)の液滴量から用紙後端部の単位面積当りの平均滴数AVE2を求め、平均滴数AVE1と平均滴数AVE2の大きい方を、当該用紙に対する印写率とみなして、これに基づいて待機モードが必要であるか否かを判別する。
このようにすることで、用紙全体に対する滴数と用紙後端部に対する滴数のいずれか一方で待機の要否判別を行う場合に比べて、より精度良く要否判別を行うことができる。
また、ここでは吐出した記録液の量(吐出滴量)をカウントし読み出す方法を例に挙げて説明したが、画像データからも同様な処理が可能である。つまり、画像データを記録液の量(吐出滴量)に変換し同様な処理を行い、記録液の量に基づいた用紙のカール抑制待機の必要性を判断できる。これにより用紙に印写する前に、印写される全ての用紙についてカール抑制待機の必要性を判断することもできる。
次に、用紙の排出先の情報を読み出す、ここで、例えばストレート排紙トレイ409が選択された場合、用紙に印写された画像が上向きで排紙され、図15で示したカールの状態が上下方向で逆になり、用紙端部が下を向く様にカールするので、用紙の自重でカールが矯正されるため、トレイ8に排紙するより比較的、用紙をスタックし易い。つまり、例えば、画像面が上側にスタックされるトレイに用紙5が排出される場合には待機モードが選択される条件が少なくなる。また、待機モードが選択された場合、待機時間を比較的短く設定する。
次に、本発明における印写された用紙の次以降に印刷される用紙(後行の用紙)に関する情報(第2の情報)に基づいて、対象となる用紙に対する待機モードの設定、または待機時間の設定を行う制御について図16ないし図18をも参照して説明する。
ここでは、次以降に印写される用紙のカールに関する情報と次以降に印写される用紙の枚数の情報に基づいて、対象となる用紙に対する待機モードの設定、または待機時間の設定を行うようにしている。
画像データから次以降に印刷される用紙のカールに関する情報(温湿度、記録媒体の種類、印字モード、用紙サイズ、画像データ、画像全体又は所定の領域である後端部に打ち込んだ液滴量、用紙排出先)を読み出す。
ここで、例えば前述したような各種情報の少なくともひとつにより次に印写される用紙のカール抑制待機の必要がないと判断された場合、または待機時間が比較的短いと判断された場合には待機モードが選択される条件が少なくなる。また、待機モードが選択された場合、待機時間を比較的短く設定する。
この点について、図16及び図17を参照して詳細に説明する。図16及び図17はカールした用紙5の上にカールをしていない用紙5が排出された場合の模式図である。上の用紙5sで隠れているカールした下の用紙5fを破線で示している。また、図16は排紙トレイ8に排出された場合、図17はストレート排出トレイ409に排出された場合の模式図である。
これらの図16(a)あるいは図17(a)に示すように、先に排出された用紙5f上に、次に用紙5sが排出されると、時間の経過とともに、図16(b)あるいは図17(b)に示すようにともに、先に排出された用紙5fのカールが小さくなる。つまり、次に印写される用紙5sのカール抑制待機の必要がないと判断された場合、図16、図17に示すように、カールした用紙5fの上にカールしていない用紙5sがスタックされるので、排紙トレイ8、409上で、上の用紙5sの重みにより用紙5sのカールが矯正されることになる。この作用により、対象となる用紙5(5s)に対する待機モードが選択される条件を少なく設定できる。また、待機モードが選択された場合、待機時間を比較的短く設定することができる。
カール矯正の効果について図18をも参照して説明する。図18(a)に示すように排紙トレイ上8に排紙された用紙5は、排紙トレイ8上でもカールが進行してしまい、同図(b)に示すような状態になる。特に、比較的、高速で印写し、排紙した場合、用紙が水分によって膨張しきる前に排出されるためカールがトレイ8上で進行する度合いが大きくなる。つまり、トレイ8上でカールが進行する前にカールをしていない次の用紙5sが排出されれば、上に載る次の用紙5sの重みで先に排紙された用紙5sのカールの進行が止まり、比較的小さなカール量で留まる。また、上に載る次の用紙の重みでカールが矯正されていくことになる。
したがって、カールが発生する条件の用紙においても比較的早めにカールが発生していない用紙をその上に排出することで、カールを矯正できる。この作用により、用紙のカール抑制待機の必要がないと判断された場合、又は待機時間が比較的短いと判断された場合には、待機モードが選択される条件を少なく設定できる。また、待機モードが選択された場合、待機時間を比較的短く設定することができる。
この実施形態では、次に印写される用紙のカール抑制待機の必要がない場合、又は待機時間が比較的短いと判断された場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばカールの大きさによっては上に載る用紙が一枚では重みが足りずカールが矯正できないのでカールしていない複数枚の用紙をカールする用紙の上に載せる場合に、待機モードを行わないようにも設定できる。
つまり、排紙トレイ上に排紙された用紙がその上に載る用紙(後行用紙)によりカールが矯正される条件を求めておき、予め不揮発性メモリ(NVRAM)204などに条件と待機時間とをテーブル化して格納しておき、このテーブルを参照することによって、次以降の用紙によりカールが矯正されると判断した場合には待機モードが選択される条件を少なく設定できる。また、待機モードが選択された場合、待機時間を比較的短く設定することができる。
また、用紙のカールの矯正条件について説明したが、例えばスタック性を考慮し、排紙トレイ上に排紙された用紙がその上に載る用紙により排紙トレイ上の最上部の平面を確保し、次に排紙する用紙の障害にならないよう条件を求めておき、次以降の用紙により排紙スタック性が確保できると判断した場合には、待機モードが選択される条件を少なく設定し、また、待機モードが選択された場合、待機時間を比較的短く設定するようにしてもよい。
この場合は、例えば最後(所定時間以内に次の排出がない)に排出される用紙のカール矯正が必要としないと判断された場合、又は待機時間が比較的短いと判断された場合には、既に排出された用紙のカールが大きくなる前に比較的カールの少ない最後の用紙を排出できるので、スタック性は確保できると判断し、全ての用紙を待機させないようにしてもよい。
また、例えば最後(所定時間以内に次の排出がない)に排出される用紙のカール矯正が必要と判断された場合でも最後の用紙のみカール矯正をするようにしてもよい。これにより、矯正されるまでの時間は比較的かかるがカールを矯正することが可能となる。また、カールの大きさをある程度までに留めることが可能となる。一番上に排出された用紙はカールが進行する抑制がないのでカールの大きさを制御できず、用紙が丸まってしまう場合も考えられる。
また、例えば最後(所定時間以内に次の排出がない)に排出される用紙は、印刷ジョブの最終頁である必要はなく、異なる印刷ジョブであっても所定時間以内に排出される用紙があるのであれば最後に排出される用紙と判断しなくてもよい。
次に、ジョブをまたがった場合について説明する。ジョブをまたがって次以降に排出される用紙のカールに関する情報はカールに関する情報とは別に用紙の種類からカール矯正について判断する。例えば、次の用紙が薄紙の時は前の用紙が比較的大きくカールしていると、用紙のコシがないためスタック不良を起こす場合がある。そのため、次の用紙が薄紙等、比較的コシのない用紙の場合は待機モードが選択される条件が多くなる。また、待機モードが選択された場合、待機時間を比較的長く定される。逆にコシが強い用紙は待機モードが選択される条件を少なく設定できる。また、待機モードが選択された場合、待機時間を比較的短く設定することができる。
このように各種の所定条件に基づいて、一枚ずつ個別に用紙のカールを矯正するのではなく、排紙トレイ上の用紙においてカールが矯正される様にカールが矯正されるまでの待機時間を設定する。つまり、上述したような各種の所定条件によってカールの矯正時間が変化することから、これに応じた待機時間を設定することによって待機に伴う生産性の低下を最小限に抑えることができる。
なお、前述したように、予め不揮発性メモリ(NVRAM)204などに温湿度、吐出滴量、記録媒体の種類、印字モード、用紙サイズ、画像データ、記録液の量、排出先、次以降の用紙の待機に関する情報等の少なくとも二つ以上を複合した条件と待機時間とをテーブル化して格納しているので、このテーブルを参照することによって、待機モードが必要か否かの判別、及び待機時間を設定することができる
次に、外部装置信号または操作パネル信号に基づいて、待機モードが必要か否か待機時間をいくつに設定するかを判別する方法を示す。ここでは、例えばこの画像形成装置を使用するユーザが画像形成装置の操作パネルから入力し、あるいは、ホスト側のプリンタドライバによって入力できるようにすればよい。
例えば、少数枚しか印写しないユーザが排紙スタック性より印写した用紙が排出されるまでの速さを優先させたい場合は通常モード(非待機モード)設定を入力し、もしくは例えば、速度優先モードを設けて待機時間を短くするようなモード設定を入力すればよい。また、カールし難い普通紙を使用しているユーザは通常モード設定を入力し、もしくは例えば速度優先モードを設けて待機時間を短くするようなモード設定を入力すればよい。また、ユーザが各種条件を個別に設定したものを個別に不揮発性メモリ(NVRAM)204に格納させ、次回の印写からはそれぞれのユーザがそのユーザ専用の各種条件を読み出して待機モードが必要か否か待機時間をいくつに設定するかを判別することもできる。
つまり、待機モードと通常モードの切り替え手段を備えることにより、遅延を必要としない条件、遅延制御を行わない搬送が可能となり、遅延時間による生産性の低下を最小限に抑えることができる。また、待機モードが設定できない条件では待機モードを回避することができジャムや用紙の折れを防止することができる。
そして、このモードの切り替えについても前述した各種の所定条件に基づいて行うようにすることで、前述した所定条件に応じてカールの矯正時間が変化することから、所定条件から矯正時間を予測して、待機を必要としない条件では待機モードへの切り替え制御を行わない搬送が可能となって、遅延時間による生産性の低下を最小限に抑えることができる。
そして、上記のような搬送装置を備える画像形成装置においては、非接触作像プロセスにより、より多種多様な用紙に対して画像を形成することができ、高い精度の着弾精度と微小ドット形成による画像品質の向上、乾燥性と生産性の向上の両立、省エネルギー化、低コスト化を図ることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る搬送装置について図19を参照して説明する。
ここでは、上記第1実施形態の搬送経路401を構成する第1ないし第3搬送経路401a、401b、401の内で、ストレート搬送経路である第1搬送経路401aを最も上部に設けている。これにより、使用頻度の高いストレート搬送経路でのジャム処理性がより良くなる。
また、排紙部412にも待機搬送路となる複数の搬送経路である第1ないし第3排紙搬送経路70a,70b,70cを備えている。
排紙部412は、図19にも示すように、排紙搬送経路70又は両面ユニット10若しくはストレート排紙トレイ409に用紙5を送り出すための搬送ローラ対73及び74(74は拍車が好ましい)と、排紙搬送経路70と両面ユニット10(垂直両面搬送経路90c)若しくはトレート排紙トレイ409とで搬送を切り替える実線図示の位置と破線図示の位置との間で揺動可能である分岐板406と、両面ユニット10(垂直両面搬送経路90c)とストレート排紙トレイ409とで搬送を切り替える実線図示の位置と破線図示の位置との間で揺動可能である分岐板60と、用紙5の搬送経路を第1ないし第3排紙搬送経路70aと70bと70cとで切り替える実線図示の位置と破線図示の位置との間で揺動可能である分岐板407及び分岐板408と、排紙搬送経路(待機搬送経路)70の用紙5を上下から拘束し搬送するための搬送ローラ78,82,86及びこれに対向する拍車76,80,84と、排紙トレイ8に用紙5を搬送する排紙ローラ対77及び79(79は拍車が好ましい)と、ストレート排紙トレイ409に用紙5を搬送するストレート排紙ローラ対410,411を備えている。
ここで、分岐板407は、用紙5の搬送方向を第1排紙搬送経路70a及び第2排紙搬送経路70bと第3排紙搬送経路70cとの間で切り替えるために、図19の実線図示の第1排紙搬送経路70a及び第2排紙搬送経路70b側と破線図示の第3排紙搬送経路70c側との間で揺動可能であって、実線図示の位置にあるときには用紙5を搬送ローラ78又は86、拍車76又は84側にガイドし、破線図示の位置にあるときには搬送ローラ82、拍車80側にガイドする。
分岐板408は、用紙5の搬送方向を第1排紙搬送経路70aと第2排紙搬送経路70bに切り替えるために、図19の実線図示の第1排紙搬送経路70a側と破線図示の第2排紙搬送経路70b側との間で揺動可能であって、実線図示側にあるときには用紙5を搬送ローラ86、拍車84側にガイドし、破線図示側にあるときに搬送ローラ78、拍車76側にガイドする。
また、図19に示すように、複数の搬送経路である第1ないし第3排紙搬送経路(待機経路)は円弧状のターン経路であり、図15(b)で例示したA4横のカールと逆方向に湾曲している。すなわち、この待機経路はデカーラーの役割も果たしている。この待機経路で待機させることにより、より待機時間が少なくなり、生産性の向上が可能となる。排紙搬送経路の配置やローラや拍車の数は例示したものに限定されるものではなく、それらの数を増減させてもよい。また、デカーラーの効果は例示したA4横に限定されるものではなく、例えばA4縦においてもカール方向と直交する方向に湾曲させることによりカールが伸ばされた状態で待機可能となる。これにより、待機時間が少なくなり、生産性の向上が可能となる。なお、第1ないし第3排紙搬送経路70a、70b、70cでの用紙5の待機動作は前記第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
このように円弧状のターン部を分岐経路にすることで装置の小型が可能となるとともに、用紙を屈曲させて待機することによりカールの矯正力が高まりカールの矯正時間を最小限にするころが可能となる。
次に、本発明の第3実施形態に係る搬送装置について図20及び図21を参照して説明する。
この実施形態では、第1ないし第3搬送経路401a,401b,401cの経路切り替えを、切り替え板ではなく、第1ないし第3搬送経路401a,401b,401cを図示しない駆動源にして図で上下方向に移動させて行うようにしている。これにより、第1ないし第3搬送経路401a,401b,401cはいずれもストレート搬送経路となり、比較的剛性の高い或いは屈曲できない、例えばCD等のプラスチック材料や厚紙や光沢紙などの用紙5も待機搬送することができる。このように、搬送経路を略直線状とすることで、比較的腰の強い用紙(厚紙やプラスチックを含む合成の高い用紙等)の搬送も可能となる。なお、第1ないし第3搬送経路401a、401b、401cでの用紙5の待機動作は前記第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
次に、本発明の第4施形態に係る搬送装置について図22を参照して説明する。
この実施形態では、待機搬送経路として、第1搬送経路70fと第2搬送経路70gとを設けている。第1、第2搬送経路70f、70gは、前記第1、第2搬送経路401a、401bと第1、第2排紙搬送経路70a、70bとをつなげた経路に相当するもので、待機可能な用紙長さL2を長く設定可能とした。これにより、比較的大サイズの用紙についても待機モードが実施可能となる。
また、例えば、この第1搬送経路70f、70gの長さは、用紙5を一つの経路に2枚収容できるよう設定している。すなわち、2つの第1、第2搬送経路70fと70gには計4枚の用紙5を待機することができる(L2≧L1×2の状態)。このとき、4枚の用紙5(搬送順に5A〜5Dとする。)の分配方法は、まず、第1搬送経路70fに用紙5Aと用紙5Bを搬送して待機させ、次に第2搬送経路70gに用紙5Cと用紙5Dを搬送してもよいし、第1搬送経路70fと第2搬送経路70gに交互に送り込んで待機搬送させてもよい。その他の待機方法も多く考えられ、全ては例示しないが待機搬送方法については例示したものに限定されるものではない。
次に、本発明の第5の実施形態に係る搬送装置について図23を参照して説明する。
この実施形態では、上記第4実施形態よりも待機用搬送経路を更に長くし、第1搬送経路70d、第2搬送経路70eの排出方向下流側に排紙ローラ対77、79、排紙ローラ対85、87をそれぞれ備えている。これにより、待機可能な用紙長さをさらに長く設定可能となる。また、用紙5が排紙ローラ対77、79もしくは排紙ローラ対85、87より先まで搬送した状態で待機可能となり、待機可能な用紙長さに制限がなくなる。なお、排紙ローラ対85、87は排紙ローラ対77、79に対して用紙5の排出を邪魔しないよう長さ(距離)L3だけ排紙方向下流側に配置している。なお、その他、待機動作は前記実施形態と同様であるので、ここではその説明は省略する。
次に、本発明の第6実施形態に係る搬送装置について図24を参照して説明する。
この実施形態では、搬送部7に第1搬送経路401aを構成する第1静電吸着ベルト423a、第2搬送経路401bを構成する第2静電吸着ベルト423bを備えている。第1、第2静電吸着ベルト423a、423bはそれぞれ搬送ローラ422a、422bと所定のテンションでベルトに張力を与える従動ローラ421a、421bとの間に掛け回され、また、第1、第2静電吸着ベルト423a、423bの表面を帯電させるために高圧電源から交番電圧である高電圧が印加される帯電手段である帯電ローラ420a、420bを備えている。第1、第2搬送経路401a、401bは用紙5を静電吸着して搬送し、また待機させることができる。
これにより、用紙5は平面状に矯正されて待機するのでより短い待機時間でカールが矯正され又は乾燥され、待機に伴う生産性の低下を最小限に抑えることができる。また、拍車等の用紙5に接触するものがなく乾燥が十分でない用紙5を搬送した場合においても用紙5の汚れが低減される。なお、その他、待機動作は前記実施形態と同様であるので、ここではその説明は省略する。
次に、本発明の第7の実施形態に係る搬送装置について図25を参照して説明する。
この実施形態では、搬送部7に第1搬送経路401aを構成するエアー吸着のための開口を形成した第1搬送ベルト424a、第2搬送経路401bを構成するエアー吸着のための開口を形成した第2搬送ベルト424bを備えている。第1、第2搬送ベルト424a、424bはそれぞれ搬送ローラ422a、422bと所定のテンションでベルトに張力を与える従動ローラ421a、421bとの間に掛け回され、第1、第2搬送ベルト424a、424bの裏面側には用紙5をエアー吸引する吸着ファン425a、425bを備えている。第1、第2搬送経路401a、401bが用紙5を吸着して搬送し、また待機させることができる。
これにより、用紙5は平面状に矯正されて待機するのでより短い待機時間でカールが矯正され又は乾燥され、待機に伴う生産性の低下を最小限に抑えることができる。また、拍車等の用紙5に接触するものがなく乾燥が十分でない用紙5を搬送した場合においても用紙5の汚れが低減される。なお、その他、待機動作は前記実施形態と同様であるので、ここではその説明は省略する。
次に、本発明の第8の実施形態に係る搬送装置について図26を参照して説明する。
この実施形態では、搬送部7に第1、第2搬送経路401a、401bを構成するエアー吸着のための開口部を有した第1、第2搬送ガイド426a、426と、用紙5を第1、第2搬送ガイド426a,426bにエアー吸引する吸着ファン425a、425bと、用紙5を搬送する搬送ローラ171及び172、173及び174と、これらの搬送ローラ171及び172、173及び174に対向する拍車177及び178、179及び180とを備えている。第1、第2搬送経路401a、401bが用紙5を吸着して搬送し、また待機させることができる。
これにより、用紙5は平面状に矯正しながら待機されるのでより短い時間の待機時間でカールが矯正または乾燥され、待機に伴う生産性の低下を最小限に抑えることができる。その他、待機動作は前記実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
次に、本発明の第9の実施形態に係る搬送装置について図27を参照して説明する。
この実施形態では、搬送部7に第1、第2搬送経路401a、401bを構成する、乾燥の促進のための発熱装置を有した搬送ガイド425a,425b,425cと、用紙5を搬送する搬送ローラ171及び172、173及び174と、搬送ローラ171及び172、173及び174に対向する拍車177及び178、179及び180とを備えている。第1、第2搬送経路401a、401bで用紙5を加熱して搬送し、また待機させることができる。
これにより、用紙5は乾燥が促進されながら待機されるので、より短い時間の待機時間でカールが矯正または乾燥され、待機に伴う生産性の低下を最小限に抑えることができる。加熱の伝熱方法は、伝導伝熱、対流伝熱、放射伝熱いずれでもよく、また、発熱方式はマイクロウェーブ加熱、電磁誘導加熱、放射加熱、抵抗加熱等いずれでもよい。発熱装置は、例示された配置に限定されるものではなく通紙面に対して上下どちらか一方もしくは上下両方にあっても良い。その他、待機動作は前記実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
次に、本発明の第10の実施形態に係る搬送装置について図28を参照して説明する。
この実施形態では、搬送部7に第1、第2搬送経路401a、401bに乾燥の促進のための気流を発生する気流発生装置426a,426b,426cを配置している。第1、第2搬送経路401a、401bの用紙5に気流をあてて搬送し、待機させることができる。
これにより、用紙5は乾燥が促進されながら待機されるので、より短い時間の待機時間でカールが矯正または乾燥され、待機に伴う生産性の低下を最小限に抑えることができる。なお、気流発生装置は、例えば排気ファンの近傍にダクトを設けて排気ファンの気流を用紙に導くなど、他の機能を出すために設けられたファンを利用しても良い。その他、待機動作は前記実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
なお、第1ないし第10実施形態の装置を組み合わせて使用することにより、さらに効果を高めることもできる。例えば、第9実施形態と第10実施形態とを組み合わせて、搬送路近傍の発熱装置の熱を、ファンモータの気流によって用紙に当てるように構成することもできる。
次に、本発明の第11実施形態に係る搬送装置について図29を参照して説明する。
この実施形態では、前記第1実施形態の画像形成装置において、インク滴に反応して固着させる処理液を塗付する塗付装置430を備えている。塗布装置430は、交換可能な処理液収容カセット434と、カセット434に収容されている処理液435と、処理液を塗付ローラ432に均一に付着させるためであって、ローラ表面を例えば発砲体、繊維ブラシで形成している中間ローラ433と、用紙5の表面に処理液を付着させるためであって、ローラ表面に微細な凹凸を形成し液体を表面張力又は毛細管現象によって保持しており、表面の材質に例えば金属、セラミック、プラスチック等の非弾性体(発砲体または繊維もしくは布帛等でもよいが液体を少量塗布するためには非弾性体を用いた方がより好ましい)を用いており、必要に応じて図示しない駆動部により用紙と接離可能な塗付ローラ432と、それに対向する例えばニトリルゴム等の耐蝕性に優れた搬送ローラ431で構成されている。
これにより、所定の条件に応じて用紙に処理液を塗付することにより、比較的待機時間を短く設定でき、生産性を向上できる。
また、処理液は例示したものに限定されるものではなく、所望の機能(例えば発光性、遮光性、導電性、定着性、光沢性、液体吸収性)を有する材料など各種のものがある。また、処理液収容カセット434を交換して所望の処理液を変更可能としてもよい。また、本実施形態では画像形成部2を備えているが、それに限定されるものではなく、例えば液体塗付装置と本発明に係る搬送装置だけで構成される液体付与装置にも適用することができる。その他、待機動作は前記実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
次に、本発明の第12実施形態に係る搬送装置について図30を参照して説明する。
この実施形態では、上記第11実施形態の塗付装置430に加えて、用紙の非印写面にカール防止の処理液を塗付する塗布装置440を備えている。塗布装置440は、交換可能な処理液収容カセット444と、カセット444に収容されている用紙のカール防止の処理液445と、処理液を塗付ローラ442に均一に付着させるためであって、ローラ表面を例えば発砲体、繊維ブラシで形成している中間ローラ443と、用紙5の表面に処理液を付着させるためであって、ローラ表面に微細な凹凸を形成し液体を表面張力又は毛細管現象によって保持しており、表面の材質に例えば金属、セラミック、プラスチック等の非弾性体(発砲体または繊維もしくは布帛等でもよいが液体を少量塗布するためには非弾性体を用いた方がより好ましい)を用いており、必要に応じて図示しない駆動部により用紙と接離可能な塗付ローラ442と、それに対向する例えばニトリルゴム等の耐蝕性に優れた搬送ローラ441で構成されている。
そして、例えば、給紙動作前に、ホスト側から転送された、又は画像読取装置11で読み取られた画像データを読み出し、例えば、印字面積と印字分布を判別して印写される近傍の非印写面に塗付ローラ443にてカール防止液を塗付する。両面に略等量の液体を付与すれば、用紙5の表と裏の両面の膨張が略等しくなりカールを抑制することができる。これにより、比較的待機時間を短く設定でき生産性を向上できる。
また、処理液の塗付は例示した方法に限定されるものでなく、例えばスプレー式塗布装置を用いてもよく処理液の種類及び画像形成部2の有無については、第11実施形態と同様に例示されたものに限定されるものではない。例えば用紙5の表と裏の両面(どちらか一方でもよい)に処理液を塗付させ、本発明に係る搬送装置での待機動作にて乾燥させ、両面ユニット等に搬送し再給紙させ、処理液が所望の状態に乾燥している状態で記録部により記録することもできる。
以上、本発明の第1ないし第12実施形態について説明したが、特に、インクとして顔料系インクであって、25℃における粘度が5mPa・s以上のものを使用する場合には、カールが発生しやすく、本発明を適用することが効果的である。このようなインクを用いることで、高い画像濃度、十分な発色性、文字にじみ、両面印刷性、耐水性、高い速乾性等に優れた画像形成による画像品質の向上、乾燥性と生産性の向上の両立が可能となる。また、省エネルギー化、低コスト化が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る搬送装置を備えた画像形成装置の一例の全体構成を示す概略構成図である。 同装置の画像形成部及び副走査搬送部の平面説明図である。 同じく側面説明図である。 同じく搬送装置の模式的説明図である。 同画像形成装置の制御部の説明に供するブロック説明図である。 同制御部が行う給紙動作処理の説明に供するフロー図である。 同制御部が行う印写動作処理の説明に供するフロー図である。 同制御部が行う待機動作処理の説明に供するフロー図である。 同待機動作の具体例の説明に供する1枚目及び2枚目の用紙の状態を示す要部模式的説明図である。 同じく1枚目ないし3枚目の用紙の状態を示す要部模式的説明図である。 同じく1枚目ないし3枚目の用紙の次の状態を示す要部模式的説明図である。 同じく1枚目ないし4枚目の用紙の状態を示す要部模式的説明図である。 同じく1枚目ないし4枚目の用紙の次の状態を示す要部模式的説明図である。 同じく1枚目ないし5枚目の用紙の状態を示す要部模式的説明図である。 用紙のカールの状態を説明する斜視説明図である。 排紙トレイ上に先に排出された用紙と次に排出される用紙との関係の説明に供する斜視説明図である。 ストレート排紙トレイ上に先に排出された用紙と次に排出される用紙との関係の説明に供する斜視説明図である。 カール矯正の効果の説明に供する斜視説明図である。 本発明の第2実施形態に係る搬送装置の模式的説明図である。 本発明の第3実施形態に係る搬送装置の模式的説明図である。 同実施形態の動作説明に供する模式的説明図である。 本発明の第4実施形態に係る搬送装置の模式的説明図である。 本発明の第5実施形態に係る搬送装置の模式的説明図である。 本発明の第6実施形態に係る搬送装置の模式的説明図である。 本発明の第7実施形態に係る搬送装置の模式的説明図である。 本発明の第8実施形態に係る搬送装置の模式的説明図である。 本発明の第9実施形態に係る搬送装置の模式的説明図である。 本発明の第10実施形態に係る搬送装置の模式的説明図である。 本発明の第11実施形態に係る搬送装置の模式的説明図である。 本発明の第12実施形態に係る搬送装置の模式的説明図である。
符号の説明
1…装置本体
2…画像形成部
3…副走査搬送部
4…給紙部
5…用紙(被記録媒体)
7…排紙部
8…排紙トレイ
10…両面ユニット
11…画像読取部
23…キャリッジ
24…記録ヘッド
31…搬送ベルト
32…搬送ローラ
34…帯電ローラ
70…反転排紙経路
70a…第1排紙搬送経路
70b…第2排紙搬送経路
70c…第3排紙搬送経路
76〜79…排紙ローラ対
171〜176…搬送ローラ
177〜182…拍車
401…複数の搬送経路
401a…第1搬送経路
401b…第2搬送経路
401c…第3搬送経路
70a…第1排紙搬送経路
70b…第2排紙搬送経路
404、405…分岐板
409…ストレート排紙トレイ

Claims (7)

  1. 記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを備えて被記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    前記被記録媒体に対してカール矯正を行うカール矯正手段を備え、
    このカール矯正手段は、対象となる前記被記録媒体のカールの大きさに関する第1の情報と、前記対象となる被記録媒体より後に画像を形成される後行の前記被記録媒体に関する第2の情報とに基づいて、前記対象となる前記被記録媒体に対するカール矯正条件を変更し、
    前記第2の情報には前記後行の被記録媒体のカールの大きさに関する情報が含まれる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを備えて被記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    前記被記録媒体に対してカール矯正を行うカール矯正手段を備え、
    このカール矯正手段は、対象となる前記被記録媒体のカールの大きさに関する第1の情報と、前記対象となる被記録媒体より後に画像を形成される後行の前記被記録媒体に関する第2の情報とに基づいて、前記対象となる前記被記録媒体に対するカール矯正条件を変更し、
    前記第2の情報には前記後行の被記録媒体のカールの大きさが所定以下であるときの被記録媒体の枚数情報が含まれる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記第2の情報には前記後行の被記録媒体の種類情報が含まれることを特徴とする画像形成装置。
  4. 記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを備えて被記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    前記被記録媒体に対してカール矯正を行うカール矯正手段を備え、
    このカール矯正手段は、対象となる前記被記録媒体のカールの大きさに関する第1の情報と、前記対象となる被記録媒体より後に画像を形成される後行の前記被記録媒体に関する第2の情報とに基づいて、前記対象となる前記被記録媒体に対するカール矯正条件を変更し、
    前記カール矯正手段は、前記第2の情報が前記後行の被記録媒体のカールの大きさが所定の大きさ以下で、かつ、前記後行の被記録媒体の枚数が所定以上あるときに、前記第1の情報に基づいて得られる前記対象となる被記録媒体に対するカール矯正を行わないか又はカール矯正の程度を弱くする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置おいて、前記第1の情報には温湿度、前記被記録媒体の種類、被記録媒体のサイズ、前記被記録媒体の所定の位置に付与される液量、画像形成モード、画像データ、の少なくともいずれかが含まれることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置おいて、前記カール矯正手段は、前記被記録媒体の、待機の有無を含む待機時間条件、加熱の有無を含む加熱条件、被記録媒体への風量条件、加圧条件、矯正のときの平面条件、の少なくともいずれかを変更することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置おいて、前記カール矯正手段が行うカール矯正条件はこの画像形成装置と通信可能な外部装置又はこの画像形成装置の操作パネルから設定又は変更可能であることを特徴とする画像形成装置。
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