JP5101921B2 - 画像形成装置および色ずれ検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置および色ずれ検出方法に関するものである。
従来、複数の潜像担持体上にそれぞれ異なる色の画像(可視像)を形成してこれらの画像を互いに重ね合わせてカラー画像を形成する、いわゆるタンデム型のカラー画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、各潜像担持体上に画像情報に応じた光ビームを照射してこれを走査することにより潜像担持体上に潜像を形成し、この潜像を現像して画像を得る。光ビームを照射し走査する光走査装置は、一般に、光源からの光ビームを偏向走査する偏向手段たるポリゴンミラーと、このポリゴンミラーによって偏向走査された光ビームを光照射対象である潜像担持体表面に結像するための複数の光学素子(レンズ等)とを備えている。このような光走査装置では、次のようなことが原因で、各光学素子間の位置および角度が微妙に変化する。すなわち、光学素子の像面湾曲特性、光走査装置のハウジングのねじれ、ポリゴンモータの発熱等による光走査装置を構成する各種構成部材の熱変形、潜像担持体の取付時のねじれなどである。このような、各光学素子間の位置および角度の変化が生じると、潜像担持体への光ビームの走査位置が変化する。また、光ビームによる潜像担持体表面上の走査線に、曲がりや傾きが発生する。その結果、各潜像担持体間における走査線の走査位置、走査線の曲がりや傾きの相対的なズレが色ズレとなって表れる。
このため、従来では、各潜像担持体間における走査線の相対的なズレ量を検知する検知マーク像を転写ベルトなどの無端状ベルト上に形成した後に検知マーク像検知手段である光センサを用いてその位置を検知する。その検知結果に応じて、走査線の走査位置、走査線曲がり、傾きなどの補正を行っている。
しかし、転写ベルトを駆動する駆動ローラの偏心、駆動ローラとベルトとの微小なすべり、転写紙の進入ショックや排出ショック、転写バイアス等の各種バイアス印加による負荷変動などにより転写ベルトの速度に変動が生じる。その結果、センサの検知結果には、転写ベルトの速度変動による位置ずれ成分が含まれ、光センサによって、走査線の相対的なズレ量を正確に検知することができない。このため、走査線の走査位置、走査線曲がり、傾きなどの補正を精度よく行うことができなかった。
特許文献2には、感光体の転写位置からマーク像検知手段たる光センサまでの距離を、駆動ローラが一回転したときに前記無端状ベルトが搬送される距離の整数倍に設定するものが記載されている。これにより、転写位置における駆動ローラの偏心による転写ベルトの速度変動による位置ずれ成分を、光センサで検知するときにキャンセルすることができる。その結果、駆動ローラの偏心により転写ベルトが速度変動していても、光センサによって、駆動ローラの偏心による転写ベルトの速度変動による位置ずれ成分が除去された走査線の相対的なズレ量を検知することができる。よって、走査線の走査位置、走査線曲がり、傾きなどの補正を精度よく行うことができる。
しかし、特許文献2においては、駆動ローラの一回転を一周期とする転写ベルトの速度変動以外の速度変動成分(駆動ローラとベルトとの微小なすべり、転写紙の進入ショックや排出ショック、転写バイアス等の各種バイアス印加による負荷変動など)は、キャンセルすることができない。このため、特許文献2においては、光センサの検知結果から、走査線の走査位置、走査線曲がり、傾きなどの補正を十分に精度よく行うことはできなかった。
特許文献1には、転写ベルトを張架する従動ローラに回転検知手段たるエンコーダを取り付けて、従動ローラの回転を検知して、その検知結果に基づいて転写ベルトの速度を制御するものが記載されている。これにより、駆動ローラの偏心、駆動ローラとベルトとの微小なすべり、転写紙の進入ショックや排出ショック、転写バイアス等の各種バイアス印加による負荷変動などの転写ベルトの速度変動が抑制され、転写ベルトの速度変動による位置ずれが抑制される。その結果、光センサの転写ベルト上のパターン画像の検知結果から、走査線の相対的なズレ量を検知することができる。
特開2006−11253号公報 特開2004−12549号公報
しかし、エンコーダが取り付けられた従動ローラ(以下、エンコーダローラ)に偏心があると、エンコーダは、エンコーダローラの偏心による速度変動成分がフィードバック制御されて転写ベルトにエンコーダローラの偏心による速度変動が生じてしまう。その結果、マーク像の検知結果にエンコーダローラの偏心による転写ベルトの速度変動による位置ずれ成分も検出されてしまう。その結果、マーク像の検知結果によって走査線の相対的なズレ量を正確に検知することができないという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、走査線の相対的なズレ量を正確に検知することのできる画像形成装置および色ずれ検出方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の潜像担持体と、潜像担持体上に光ビームを走査する光走査装置と、潜像担持体毎に設けられ、潜像担持体に互い異なる色のトナー像を作像する作像手段と、駆動ローラ及び少なくとも1本の従動ローラによって張架された無端状ベルトとを備え、各潜像担持体上に形成されたトナー像を前記無端状ベルトによって搬送された記録材に順次転写するか、又はトナー像を前記無端状ベルトの表面へ順次転写した後に前記無端状ベルト上のトナー像を記録材に一括転写することにより、記録材に画像を形成する画像形成装置において、前記従動ローラの回転状態を検知する回転検知手段と、前記駆動ローラを駆動する駆動ローラ駆動手段とを備え、前記回転検知手段の検知結果を前記駆動ローラ駆動手段にフィードバックするベルト駆動装置と、無端状ベルト上の検知マーク像を検知するマーク像検知手段と、前記各潜像担持体の表面に検知マーク像を形成し転写して得られる前記無端状ベルトの移動方向に沿って所定の間隔で配列した複数の検知マーク像を前記マーク像検知手段で検知し、前記マーク像検知手段が検知した検知データから各マークの基準間隔に対するずれ量を算出し、その算出結果に基づいて各潜像担持体間における走査線の相対的なずれを補正する色ずれ補正手段とを備え、前記回転検知手段によって回転状態が検知されている従動ローラの外径と、前記無端状ベルトの厚さと、前記従動ローラへの前記無端状ベルトの巻きつき角度とに基づいて求められる前記回転検知手段によって回転状態が検知されている従動ローラが一回転したときに前記無端状ベルトが搬送される距離の整数倍に設定したことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記無端状ベルトの移動方向に沿って所定の間隔で配列する複数の検知マーク像は、第1の検知マーク像と、前記第1の検知マーク像に対して傾斜した第2の検知マーク像とからなることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、前記無端状ベルトの表面移動方向に沿って所定の間隔で配列された複数の検知マーク像からなるマークセットを、複数形成することを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、前記マークセットを前記無端状ベルトの表面移動方向と直交する方向の互いに異なる位置に複数形成することを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1乃至いずれかの画像形成装置において、前記色ずれ補正手段は、前記マーク像検知手段が検知した検知データから前記走査線の主走査レジストずれ、主走査倍率、副走査レジストずれ、傾き、曲がりのうち少なくとも一つを補正することを特徴する画像形成装置。
また、請求項の発明は、請求項1乃至いずれかの画像形成装置において、前記マーク像検知手段を、前記無端状ベルトの各潜像担持体と接触する一次転写面と反対側の面に対向させたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1乃至いずれかの画像形成装置において、前記マーク検知手段を、無端状ベルト移動方向最下流側の潜像担持体の転写位置から前記回転検知手段によって回転状態が検知されている従動ローラが一回転したときに前記無端状ベルトが搬送される距離だけ離れた位置に配置したことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、トナー像を前記無端状ベルトの表面へ順次転写した後に前記無端状ベルト上のトナー像を記録材に一括転写することにより、記録材に画像を形成する請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、前記マーク検知手段を、前記無端状ベルト上のトナー像を記録材に一括転写する2次転写位置よりも無端状ベルト移動方向上流側に配置したことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、トナー像を前記無端状ベルトの表面へ順次転写した後に前記無端状ベルト上のトナー像を記録材に一括転写することにより、記録材に画像を形成する請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、前記マーク検知手段を、前記無端状ベルト上のトナー像を記録材に一括転写する2次転写位置よりも無端状ベルト移動方向下流側に配置したことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、無端状ベルトを張架する従動ローラの回転状態を検知して、その検知結果を前記無端状ベルト張架して回転移動させる駆動ローラの駆動手段にフィードバックして走行されている前記無端状ベルト上に各色の画像形成手段で形成されたマーク像を前記無端状ベルトの移動方向に沿って所定の間隔で配列する工程と、前記無端状ベルトの移動方向に沿って所定の間隔で配列したマーク像をマーク像検知手段で検出する工程と、各マークの基準間隔に対するずれ量を算出する工程とを有するカラー画像形成の色ずれ検出方法において、少なくとも1色の画像形成手段の転写位置から前記マーク像検知手段までの距離を、前記回転検知している従動ローラが1回転したときに前記無端状ベルトが搬送される距離の整数倍に設定するものであって、前記回転検知手段によって回転状態が検知されている従動ローラが一回転したときに前記無端状ベルトが搬送される距離は、前記従動ローラの外径と、前記無端状ベルトの厚さと、前記従動ローラへの前記無端状ベルトの巻きつき角度とにより決定されることを特徴とするものである。
本発明によれば、従動ローラの回転状態を検知することで、駆動ローラの偏心、駆動ローラとベルトとの微小すべり、転写紙の進入・排出時のショック、各種バイアス印加による無端状ベルトの速度変動を検知することができる。よって、この従動ローラの回転状態の検知結果をフィードバックして駆動ローラ駆動手段を制御することで、駆動ローラの偏心、駆動ローラとベルトとの微小すべり、転写紙の進入・排出時のショック、各種バイアス印加による無端状ベルトの速度変動をなくすことができ、無端状ベルトを安定走行させることができる。これにより、無端状ベルトの速度変動による色ずれを抑制することができ、良好な画像を得ることができる。
このような制御を行った場合、回転状態が検知される従動ローラの偏心により無端状ベルトの速度が変動するが、次のような設定を行うことで、マーク像検知手段に従動ローラの偏心による無端状ベルトの速度変動成分が検出されないようようにすることができる。すなわち、各潜像担持体の転写位置からマーク像検知手段までの距離を、回転検知手段によって回転状態が検知されている従動ローラが一回転したときに無端状ベルトが搬送される距離の整数倍に設定するのである。このように設定することで、マーク像を無端状ベルトに転写した際の従動ローラの偏心による速度変動成分と、当該マーク像をマーク像検知手段で検知する際の従動ローラの偏心による速度変動成分とを同じにすることができる。これにより、例えば、マーク像を無端状ベルトに転写する際に転写ベルトの速度が従動ローラの偏心によって設定速度よりも速くマーク像の間隔が速度変動成分の分広がったとしても、マーク像検知手段で検知する際は、速度変動成分の分早くマーク像を検知することができ、従動ローラの偏心による速度変動成分をキャンセルすることができる。従って、マーク像検知手段が検知した検知データから、各潜像担持体間における走査線の相対的なずれ量のみを検出することができる。これにより、各潜像担持体間における走査線の相対的なずれを良好に補正することができるという効果である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施の形態における画像形成装置について説明する。先ず全体の構成を図1ないし図4により説明する。図1は本発明の一実施の態様であるカラー複写機の外観を示す斜視図、図2は図1に示すカラープリンタの内部機構の概要を示すブロック図である。図3は図1に示す画像形成装置の電気系統のシステム構成の概要を示すブロック図である。図4の(a)は1組の潜像形成ユニット及び現像ユニットの前面を示す正面図、(b)及び(c)は(a)に示す潜像形成ユニットのねじ付きピンの近傍の縦断面図である。図4(b)は潜像形成ユニットが新品で複写機に装着された直後の状態を、(c)は装着後に帯電ローラが回転駆動された後の状態を示している。
図1に示すように、本画像形成装置は、カラープリンタPTRに画像スキャナSCR、自動原稿供給装置ADF、ソータSOR等を組付けた、複合機能があるデジタルカラー複写機である。すなわち、それ自身で、原稿のコピーを生成することができるシステム構成になっている。またパーソナルコンピュータ(以下単にパソコンと称す)PC等のホストパソコンPCから、通信インターブエイスを通じて画像情報である印刷データが与えられると、それをプリントアウト(画像出力)できるシステム構成になっている。
スキャナSCRが発生する各色の画像データは、図3の画像処理部40(図3においては単に画像処理と記している)で、K(ブラック)、Y(イエロー)、C(シアン)及びM(マゼンタ)各々の、カラー記録用の画像データ(以下、記録画像データ又は単に画像データと称す)に変換される。その後、プリンタPTRの露光装置である書込みユニット5へと送られる。書込みユニット5は、図2に示すように、記録画像データに従い、M,C,Y及びK記録用の各感光体ドラム6a,6b,6c及び6d上に、M,C,Y及びK記録用の画像データで変調したレーザービーム光を走査投射し、静電潜像を形成する。各静電潜像は各現像器7a,7b,7c及び7dにより、M,C,Y及びKトナーのそれぞれで現像され、各色のトナー像(顕像)を形成する。
一方、転写紙は、給紙カセット8より転写ベルトユニットの転写ベルト10上に搬送され、各感光体ドラム上に現像形成された各色画像(顕像)が、転写器11a,11b,11c及び11dによって転写紙上に順に転写され、重ね合わされる。その後、定着装置12によって定着され、機外に排出される。
転写ベルト10は、駆動ローラ9、テンションローラ13a及び従動ローラ13bで支持された透光性のエンドレスベルトである。テンションローラ13aが図示しないばねによってベルト10を押し下げるので、ベルト10の張力は略一定である。
原稿を光学的に読み取る原稿スキャナSCRは、読み取りユニット24にて、原稿に対するランプ照射の反射光をミラー及びレンズにより受光素子に集光する。受光素子はCCD等で構成され、センサー・ボード・ユニット(以下単にユニットと称す)SBUにある。受光素子に於いて電気信号に変換された画像信号は、ユニットSBU上でディジタル信号すなわち読取った画像データに変換された後、画像処理部40に出力される。
システムコントローラ26とプロセスコントローラ1は、パラレルバスPb及びシリアルバスSbを介して相互に通信を行う。画像処理部40は、その内部に於いてパラレルバスPbとシリアルバスSbとのデータインターフェイスのためのデータフォーマット変換を行う。
ユニットSBUからの読取り画像データは、画像処理部40に転送され、画像処理が、光学系及びディジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化:スキャナ特性による読取り画像データの歪)を補正する。その補正した画像データを複写機能コントローラ(以下単にコントローラと称す)MFCに転送してメモリモジュール(以下単にメモリと称す)MEMに書込む。または、プリンタ出力のための処理を施してカラープリンタPTRに与える。
すなわち、画像処理部40には、読取り画像データをメモリMEMに蓄積して再利用するジョブと、メモリMEMに蓄積しないでビデオ・データ制御部(以下単にビデオ制御部と称す)VDCに出力してカラープリンタPTRで作像出力するジョブとがある。メモリMEMに蓄積する例としては、1枚の原稿を複数枚複写する場合、読み取りユニット4を1回だけ動作させ、読取り画像データをメモリMEMに蓄積し、蓄積データを複数回読み出す使い方がある。メモリMEMを使わない例としては、1枚の原稿を1枚だけ複写する場合である。この場合は読取り画像データをそのままプリンタ出カ用に処理すれば良いので、メモリMEMへの書込みを行う必要はない。コントローラMFCには、複写機能を実行するためのRAM27及びROM28を備えている。
まず、メモリMEMを使わない場合、画像処理部40は、読取り画像データに画像読取り補正を施してから、面積階調に変換するための画質処理を行う。画質処理後の画像データはビデオ制御部VDCに転送する。面積階調に変化された信号に対し、ドット配置に関する後処理及びドットを再現するためのパルス制御をビデオ制御部VDCで行い、カラープリンタPTRの書込みユニット5に於いて転写紙上に再生画像を形成する。
メモリMEMに蓄積し、それからの読み出し時に付加的な処理(例えば画像方向の回転や画像の合成等)を行う場合は、画像読取り補正を施した画像データは、パラレルバスPbを経由して画像メモリアクセス制御部(以下単にアクセス制御部と称す)IMACに送られる。ここではシステムコントローラ26の制御に基づき画像データとメモリMEMのアクセス制御、外部パソコンPCのプリント用データの展開(文字コード/キャラクタビット変換)、メモリ有効活用のための画像データの圧縮/伸張を行う。アクセス制御部IMACへ送られたデータは、データ圧縮後メモリMEMへ蓄積し、蓄積データを必要に応じて読み出す。読み出しデータは伸張し、本来の画像データに戻しアクセス制御部IMACからパラレルバスPb経由で画像処理部40へ戻される。
画像処理部40へ戻されると、そこで画質処理を、そしてビデオ制御部VDCでのパルス制御を行い、書込みユニット5に於いて転写紙上に顕像(トナー像)を形成する。
複合機能の1つであるファクシミリ送信機能は、原稿スキャナSCRの読取り画像デ一タを画像処理部40にて画像読取り補正を施し、パラレルバスPbを経由してファクシミリ制御ユニット(以下単にファクシミリユニットと称す)FCUへ転送する。ファクシミリユニットFCUにて公衆回線通信網(以下単に通信網と称す)PNへのデータ変換を行い、通信網PNへファクシミリデータとして送信する。ファクシミリ受信は、通信網PNからの回線データをファクシミリユニットFCUにて画像データヘ変換し、パラレルバスPb及びアクセス制御部IMACを経由して画像処理部40へ転送される。この場合特別な画質処理は行わず、ビデオ制御部VDCにおいてドット再配置及びパルス制御を行い、書込みユニット5に於いて転写紙上に顕像を形成する。
複数ジョブ、例えばコピー機能、ファクシミリ送受信機能及びプリンタ出力機能が並行に動作する状況に於いて、読み取りユニット24、書込みユニット5及びパラレルバスPb使用権のジョブヘの割り振りを、システムコントローラ26及びプロセスコントローラ1にて制御する。
プロセスコントローラ1は、画像データの流れを制御し、システムコントローラ6はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理するもので、RAM2及びROM3を備えている。このデジタル複合機能複写機の機能選択は、操作ボードOPBにて選択入力し、コピー機能やファクシミリ機能等の処理内容を設定する。
図3に示すプリンタエンジン4は、図2に示すプリント機構すなわち画像形成機構に組み込まれた、モータ、ソレノイド、チャージャ、ヒータ、ランプ等の電気機器及び電気的センサならびにそれらを駆動する電気回路(ドライバ)及び検出回路(信号処理回路)を含む機構駆動電気系である。これらの電気回路の動作がプロセスコントローラ1で制御され、電気的センサの検出信号(動作状態)がプロセスコントローラ1で読み込まれる。
各感光体ドラム6a,6b,6c,6dには、各感光体ドラムを中心として帯電ローラ、感光体ドラム、クリーニング機構及び除電ランプを含む画像形成手段たる潜像担持ユニットがそれぞれ設けられている。これら4つの潜像担持ユニットと4つの現像ユニット7a〜7dはそれぞれ、機体に対して着脱可のユニット構成になっている。
ここで、図4により、感光体ドラム6aを含む潜像担持ユニット60aと現像ユニット7aを例にとって説明する。なお、残り3つの潜像担持ユニット及び現像ユニットの構成も同じである。潜像担持ユニット60aの感光体ドラム6aの軸体のフロント側端部61は、ユニット60aの前面カバー67(図4の(b))を貫通して突出している。このフロント側端部61は、軸揃え用の面板ユニット80の面板81(図4の(b))に開けられた、図示しない感光体ドラム6a用の位置決め穴に進入しやすいように、円錐形に尖っている。
面板81には、感光体ドラム6aの軸61及び現像ユニット7aの現像ローラ軸71のそれぞれを受け入れる位置決め穴がある。面板81を基枠に固着することにより、感光体ドラム6aの軸及び現像ユニット7aの現像ローラ軸の、フロント側端部の位置が精密に定まる。面板81には、潜像担持ユニット60aの有無検出用ならびに現像ユニット7aの有無検出用の常閉マイクロスイッチ69a及び79a(図9)が嵌りこんだ大径穴がある。これらのマイクロスイッチは、プリント基板82で支持されている。面板81の内面は内カバー84で覆われ、プリント基板82側の外面は外面カバー83で覆われている。
潜像担持ユニット60aには、ユニット前面から突出する、マイクロスイッチ69a操作用のねじ付きピン64があり、同様なねじ付きピン74が現像ユニット7aにもある。
図4の(b)及び(c)は、潜像担持ユニット60aのねじ付きピン64部近傍の縦断面を示すとともに、(b)は、複写機に装着された潜像担持ユニット60aが新品で、まだ帯電ローラ62が回転駆動されたことがない状態を示し、(c)は帯電ローラ62がすでに回転駆動されたことがある状態を示している。
感光体ドラム6aを均一に荷電するための帯電ローラ64は感光体ドラム6aに接触し、感光体ドラム6aと実質上同一の周速度で回転する。帯電ローラ64の表面の汚れは、クリーニングパッド63で拭い取られる。帯電ローラ64の回転軸62aは、ベアリングを介して潜像担持ユニット60aのフロント側支持板68で回転自在に支持されている。連結スリーブ65が回転軸62aの先端に固着されており、回転軸62aと一体で回転する。連結スリーブ65の中心には、横断面が正方形の穴があり、そこにねじ付きビン64の大略で正方形角柱状の脚64bが嵌りこんでいる。この脚64bの雄ねじ64s側の2/3程度の長さの領城が、連結スリーブ65の正方形の穴に係合する正方形角柱であるが、脚64bの先端側の残り1/3程度の長さの領城は、連結スリーブ65に対して空転できる丸棒状である。
図4の(b)に示すように、ねじ付きピン64の先頭ピン64pと脚64bの間には、大径の雄ねじ64sがある。新品(未使用)の潜像担持ユニット60aでは、ユニット前面カバー67の雌ねじ穴にねじ結合し、戻しばね66が圧縮されている。この状態では、ピン64の、ユニット前面からの突出長は短い。しかし、この状態で帯電ローラ62が回転駆動されると、それによってねじ付きピン64が回転し、雌ねじ穴とねじ結合する。ねじ結合していることにより、面板81に近づく方向に移動し、マイクロスイッチ69aの切換え操作子に当たる。この移動によりねじ付きピン64の雄ねじ64sが雌ねじ穴を貫通してしまう直前に、常閉マイクロスイッチ69aが、閉から開に切換る。
図4の(c)に示すように、雄ねじ64sが雌ねじ穴を貫通してしまうと、戻しばね66によってピン64が突き出される。これにより、ピン64の脚64bの角柱部がスリーブ65の四角穴から出てしまい、帯電ローラ62が回転しても、ピン64は回転しない。
したがって、すでに使用を開始している潜像担持ユニット(例えば60a)が複写機にそのまま装着されている時には、マイクロスイッチ(69a)は常に開(オフ)である。新品(未使用)の潜像担持ユニット(60a)が装着されても、すなわちユニットの交換があっても、その帯電ローラ(62)が回転駆動されるまでは、マイクロスイッチ(69a)は閉(オン)である。複写機電源が入った時にマイクロスイッチ(69a)が閉(オン)で、作像機構の駆動を開始すると開(オフ)に切換った時には、ユニット交換後最初の電源投入であったことがわかる。すなわち、電源投入の直前にユニットの交換があったことが分かる。他の潜像担持ユニット及び現像ユニットの装着検出及び新品との交換があったことの検出も同様に行われる。なお、現像ユニット7a〜7dにおいては、現像ローラ72と同期してそれと同方向に回転する均しローラ73に、ねじ付きピン64と同様なねじ付きピン74が、転写ローラ62の前面カバー67部の支持機構と同様な支持機構を介して結合されている。
次に、上記書込みユニット5の構成について説明する。
図5は、本実施形態1における書込みユニット5の構成を示す説明図である。
この光書込みユニット5は、正多角柱形状からなる2つのポリゴンミラー51a、51bを備えている。このポリゴンミラー51a、51bは、その側面に反射ミラーを有し、図示しないポリゴンモータによって正多角柱の中心軸を回転中心として高速回転する。これにより、その側面に図示しないレーザダイオード(光源)からのレーザービーム光が入射すると、このレーザービーム光が偏向・走査される。また、書込みユニット5は、ポリゴンモータの防音効果のための防音ガラス52a、52bと、ポリゴンミラー51a、51bによりレーザ走査の等角度運動を等速直線運動へと変えるfθレンズ53a、53bと、感光体6a、6b、6c、6dへとレーザ光を導くミラー54a、54b、54c、54d、56a、56b、56c、56d、57a、57b、57c、57dと、ポリゴンミラーの面倒れを補正する被調整部材としての長尺レンズユニット40a、40b、40c、40dと、ハウジング内への塵などの落下を防止する防塵ガラス58a、58b、58c、58dとを備えている。なお、図3中符号La、Lb、Lc、Ldは、それぞれ各感光体6a、6b、6c、6dに照射されるレーザービーム光の光路を示すものである。
本書込みユニット5は、走査線の曲がり及び傾きを調整する調整装置を備えている。走査線の傾きについては、光学素子たる長尺レンズユニット40a、40b、40c、40dの姿勢を変化させることで調整する。なお、走査線の傾き調整を行う機構は、M、C,Yの感光体6a、6b、6cに対応した長尺レンズユニット40a、40b、40cには備わっているが、黒(K)に対応した長尺レンズユニット40dには備わっていない。これは、M、C、Y色の走査線の曲がり及び傾きは、K色の走査線の曲がり及び傾きを基準に調整を行うからである。以下、感光体6aに対応した長尺レンズユニット40aを例に挙げて説明する。
図6(a)及び図6(b)は、長尺レンズユニット40の斜視図である。
この長尺レンズユニット40は、ポリゴンミラー51a、51bの面倒れを補正する長尺レンズ410と、長尺レンズ410を保持するブラケット420と、曲がり調整用板バネ430と、長尺レンズ410とブラケット420とを固定するための固定用板バネ440、450と、走査線傾き自動調整用の駆動モータ460と、駆動モータホルダ470と、ネジ受け部480と、ハウジング固定部材490と、ユニット支持用板バネ300、310、320と、摩擦係数低減手段としての平滑面部材330、340と、曲がり調整用ネジ350等から構成されている。
走査線の傾き調整は、後述する位置ズレ補正制御によって算出されたスキュー量に基づいて、駆動モータ460の回転角を制御する。その結果、駆動モータ460の回転軸に取り付けられた昇降ネジが昇降し、長尺レンズユニット40のモータ側端部が図中矢印方向に移動する。具体的には、昇降ネジが上昇すると、長尺レンズユニット40のモータ側端部はユニット支持用板バネ310の付勢力に抗して上昇する。これにより、長尺レンズユニット40は、支持台360を支点にして図中右回りに回動し、その姿勢を変化させる。一方、昇降ネジが下降すると、長尺レンズユニット40のモータ側端部はユニット支持用板バネ310の付勢力により下降する。これにより、長尺レンズユニット40は、支持台360を支点にして図中左回りに回動し、その姿勢を変化させる。
このようにして長尺レンズユニット40の姿勢が変化すると、長尺レンズ410の入射面に対してレーザ光Lが入射する位置が変わる。長尺レンズ410は、長尺レンズ410の入射面に対するレーザ光Lの入射位置が長尺レンズ410の長手方向と光路の方向とに直交する方向(鉛直方向)に変化すると、長尺レンズ410の出射面から出射されるレーザ光の鉛直方向に対する角度(出射角)が変化するという特性を有している。この特性により、上記昇降ネジにより長尺レンズユニット40の姿勢が変化すると、これに応じて長尺レンズ41の出射面から出射するレーザ光の出射角が変わり、その結果、このレーザ光による感光体上の走査線の傾きが変わる。
次に、色ずれを検出する色ずれ検出方法および色ずれ検出方法で検出した色ずれ量で色ずれを補正する色ずれ補正制御について説明する。
図7に示すように、色ずれ補正制御を実施する時には、転写ベルト10上にテストパターンが形成される。すなわち、転写ベルト10の移動方向と直交する幅方向xの後端部(リア)には、ブラック(K)のスタートマークMsrを先頭に、マークピッチdの4ピッチ分4dの空きの後に、8セットのマークセットMtr1〜Mtr8が、転写ベルト10の1周長以内に、セットピッチ(定ピッチ)7d+A+cで順次に形成される。
このレーザプリンタでは、リア側テストパターンとしては、スタートマークMsrと8セットのマークセットMtr1〜Mtr8が転写搬送ベルト60のリアの1周長以内に形成され、スタートマークMsrと8セットのマークセットMtr1〜Mtr8は合計65個のマークからなる。
第1マークセットMtr1は、主走査方向x(転写搬送ベルト60の幅方向)に平行なマーク群からなる直交マーク(第1マーク)群としての、
ブラック(K)の第1直交マークAkr、
イエロー(Y)の第2直交マークAyr、
シアン(C)の第3直交マークAcr、
マゼンタ(M)の第4直交マークAmr、ならびに、主走査方向xに対して45゜の角度をなすマーク群からなる斜交マーク(第2マーク)群としての、
Kの第1斜交マークKr、
Yの第2斜交マークByr、
Cの第3斜交マークBcr、
Mの第4斜交マークBmr、を含んでいる。
各マークAkr〜Amr、Kr〜Bmrは副走査方向y(転写ベルト10の移動方向)にマークピッチdをおいて配列される。第2〜8マークセットMtr2〜Mtr8は、第1マークセットMtr1と同じであり、各マークセットMtr1〜Mtr8は副走査方向y(転写ベルト10の移動方向)に空きcをおいて配列される。
転写ベルト10のフロントには、同様にKのスタートマークMsfを先頭に、マークピッチdの4ピッチ分4dの空きの後に、8セットのマークセットMtf1〜Mtf8が、転写ベルト10の1周長以内に、セットピッチ(定ピッチ)7d+A+cで順次に形成される。
本実施形態のレーザプリンタでは、フロント側テストパターンとしては、スタートマークMsfと8セットのマークセットMtf1〜Mtf8が転写ベルト10の1周長以内に形成され、スタートマークMsfと8セットのマークセットMtf1〜Mtf8は合計65個のマークからなる。
第1マークセットMtf1は、主走査方向x(転写ベルト10の幅方向)に平行なマーク群からなる直交マーク群としての、
Kの第1直交マークAkf、
Yの第2直交マークAyf、
Cの第3直交マークAcf、
Mの第4直交マークAmf、ならびに、主走査方向xに対して45゜の角度をなすマーク群からなる斜交マーク群としての、
Kの第1斜交マークKf、
Yの第2斜交マークByf、
Cの第3斜交マークBcf、
Mの第4斜交マークBmf、を含んでいる。
各マークAkf〜Amf、Kf〜Bmfは副走査方向y(転写ベルト10の移動方向)にマークピッチdをおいて配列される。第2〜8マークセットMtf2〜Mtf8は、第1マークセットMtf1と同じであり、各マークセットMtf1〜Mtf8は副走査方向yに空きcをおいて配列される。
転写ベルト10のセンターには、同様にKのスタートマークMscを先頭に、マークピッチdの4ピッチ分4dの空きの後に、8セットのマークセットMtc1〜Mtc8が、転写ベルト10の1周長以内に、セットピッチ(定ピッチ)7d+A+cで順次に形成される。
本実施形態のレーザプリンタでは、センター側テストパターンとしては、スタートマークMscと8セットのマークセットMtc1〜Mtc8が転写ベルト10の1周長以内に形成され、スタートマークMscと8セットのマークセットMtc1〜Mtc8は合計65個のマークからなる。
第1マークセットMtc1は、主走査方向x(転写ベルト10の幅方向)に平行なマーク群からなる直交マーク群としての、
Kの第1直交マークAkc、
Yの第2直交マークAyc、
Cの第3直交マークAcc、
Mの第4直交マークAmc、ならびに、主走査方向xに対して45゜の角度をなすマーク群からなる斜交マーク群としての、
Kの第1斜交マークKc、
Yの第2斜交マークByc、
Cの第3斜交マークBcc、
Mの第4斜交マークBmc、を含んでいる。
各マークAkc〜Amc、Kc〜Bmcは副走査方向y(転写ベルト10の移動方向)にマークピッチdをおいて配列される。第2〜8マークセットMtc2〜Mtc8は、第1マークセットMtc1と同じであり、各マークセットMtc1〜Mtc8は副走査方向yに空きcをおいて配列される。これらのテストパターンに含まれる。
各マークMsr、Akr〜Amr、Kr〜Bmrに付した記号の末尾のrはリア側のものであることを示し、各マークMsf、Akf〜Amf、Kf〜Bmfに付した記号の末尾のfはフロント側のものであることを示し、各マークMsc、Akc〜Amc、Kc〜Bmcに付した記号の末尾のcはセンター側のものであることを示す。また、このフロント側、リヤ側、センター側の第1マークセット乃至第8マークセットを一つのマークセット群と呼ぶ。
図8には、感光体ドラムの周面の偏心による、マーク形成位置の、基準位置に対するずれ量と、転写ベルト10の1周長と、それに感光体ドラムから転写されるマークセットを、直線展開して示す。本実施形態においては、感光体ドラムの略7周長が転写ベルト10の1周長であり、感光体ドラムの6周に渡つてマークセット8セットが、感光体ドラム群6a〜6dから転写される。スタートマークは、その前に形成されるので、スタートマークとマークセット合わせて65個のマークは全体として、感光体ドラムの7周に渡って形成される。マークセットが感光体ドラムの3/4周に等しいピツチであるので、感光体ドラム周面上の異なった位置に第1〜4マークセットのそれぞれが形成されるが、第5〜8マークセットは、それぞれ第1〜4マークセットのそれぞれと実質上同一位置に形成される。
図9は、各色の潜像担持ユニット装着検知用のマイクロスイッチ69a〜69d、各色の現像ユニット7a〜7dの装着検知用のマイクロスイッチ79a〜79dおよび光センサ20r、20c、20fと、それらの検出信号を読み込む電気回路を示す。マーク検出ステージで、ROM、RAM、CPUおよび検出データ格納用FIFOメモリ等を主体とするマイクロコンピュータ(以下MPUという)41(のCPU)が、D/Aコンバータ37r、37c、37fに、光センサ20r、20c、20fの発光ダイオード(LED)31r、31c、31fの通電電流値を指定する通電データを与える。D/Aコンバータ37r、37c、37fは、それをアナログ電圧に変換してLEDドライバ32r、32c、32fに与える。これらのドライバ32r、32c、32fは、D/Aコンバータ37r、37c、37fからのアナログ電圧に比例する電流をLED31r、31c、31fに通電する。
LED31r、31c、31fが発生した光は、図示しないスリットを通って転写ベルト10にあたり、その大部分が転写ベルト10を透過して、テンションローラ13aなどの反射部材により反射され、その反射光が転写ベルト10を透過して更に図示しないスリットを通ってフォトトランジスタ33r、33c、33fに当たる。これにより、トランジスタ33r、33c、33fのコレクタ/エミッタ間が低インピーダンスになって、トランジスタ33r、33c、33fのエミッタ電位が上昇する。
転写ベルト10上の上記マークがLED31r、31c、31fに対向する位置に到来すると、そのマークがLED31r、31c、31fからの光を遮断するので、トランジスタ33r、33c、33fのコレクタ/エミッタ間が高インピーダンスになって、トランジスタ33r、33c、33fのエミッタ電圧すなわち光センサ20r、20c、20fの検出信号のレベルが低下する。
したがって、上述のように、移動する転写ベルト10上にテストパターンを形成すると、光センサ20r、20c、20fの検出信号が高低に変動する。この検出信号の高レベルはマークなしを、検出信号の低レベルはマークありを意味する。このように、光センサ20r、20c、20fは、転写ベルト10上のリヤ側の各マーク、センタの各マーク、フロント側の各マーク、を検出するマーク像検知手段を構成する。
光センサ20r、20c、20fの検出信号は、高周波ノイズ除去用の低域通過フィルタ34r、34c、34fを通して、更にレベル校正用の増幅器35r、35c、35fでレベルが0〜5Vに校正されて、A/Dコンバータ36r、36c、36fに印加される。
検出信号Sdr、Sdc、Sdfは、図10(a)に示すような波形となる。すなわち、5Vのときは、反射部材を検知しており、0Vのときは、マークを検知している。そして、5Vから0Vに降下している部分は、マークの先端を示しており、0Vから5Vに上昇している部分は、マークの後端を示している。この下降している部分から上昇する部分までがマークの幅となる。これら検出信号Sdr、Sdc、Sdfは、先の図9に示すように、A/Dコンバータ36r、36c、36fに与えられ、しかも、増幅器38r、38c、38cを通してウィンドウコンパレータ39r、39f、39cに与えられる。
A/Dコンバータ36r、36f、36cは、内部の入力側にサンプルホールド回路を備えているとともに、出力側にデータラッチ(出力ラッチ)を備え、MPU41からA/D変換指示信号Scr、Scc、Scfが与えられると、その時の増幅器35r、35c、35fからの検出信号Sdr、Sdc、Sdfの電圧をホールドしてデジタルデータに変換してデータラッチに保持する。したがって、MPU41は、検出信号Sdr、Sdc、Sdfの読取りが必要な時には、A/D変換指示信号Scr、Scc、ScfをA/Dコンバータ36r、36c、36fに与えて検出信号Sdr、Sdc、Sdfのレベルをあらわすデジタルデータすなわち検出データDdr、Ddc、Ddfを読み込むことができる。
ウィンドウコンパレータ39r、39c、39fは、増幅器38r、38c、38fからの検出信号が2V以上3V以下の範囲内にある時には低レベルLのレベル判定信号Swr、Swc、Swfを発生し、増幅器38r、38c、38fからの検出信号が2V以上3V以下の範囲を外れているときには高レベルHのレベル判定信号Swr、Swc、Swfを発生する。図10(b)は、低レベルLのレベル判定信号Swr、Swc、Swfを示している。MPU41は、これらのレベル判定信号Swr、Swc、Swfを参照することによって、検出信号Sdr、Sdc、Sdfが範囲内か否かを直ちに認識することができる。また、MPU41はマイクロスイッチ69a〜69d、79a〜79dからその開閉状態を示す信号を取り込む。
図11は、MPU41の制御フローを示している。
MPU41は、電源がオンして動作電圧が印加されると、入出力ポートの信号レベルを待機状態のものに設定し、内部のレジスタ、タイマなども待機状態に設定する(m1)。
MPU41は、初期化(m1)を完了すると、本レーザプリンタの機構各部および電気回路の状態を読み取って画像形成に支障がある異常があるか正常であるかをチェックし(m2、m3)、異常がある場合(m3のNO)にはマイクロスイッチ69a〜69d、79a〜79dの開閉状態をチェックする(m21)。マイクロスイッチ69a〜69d、79a〜79dのいずれかが閉(オン)である時(m21のYES)は、閉のマイクロスイッチに対応するユニット(潜像担持ユニット又は現像ユニット)の装着が無いか、あるいはユニットが新品ユニットに交換された直後の電源オン時の状態である。マイクロスイッチ69a〜69dは、帯電ローラ62、感光体6、クリーニング装置を含む4つの潜像担持ユニット60a〜60dの本レーザプリンタ本体に対する装着の有無をそれぞれ検知するスイッチである。マイクロスイッチ79a〜79dは現像装置7a〜7dのプリンタ本体に対する装着の有無をそれぞれ検知するスイッチである。
マイクロスイッチ69a〜69d、79a〜79dのいずれかが閉(オン)である時(m21のYES)は、MPU41は、感光体6a〜d上にそれぞれ画像を形成する4つの上記作像系を一時的に駆動する(m22)。具体的には、転写ベルト10が駆動されると共に、感光体6a〜6dおよびそれに接触する各帯電ローラ62ならびに各現像ユニット7a〜7dの現像ローラを回転させる。潜像担持ユニット又は現像ユニットが新品ユニットに交換された直後であつた場合には、作像系の駆動によって閉であったマイクロスイッチが開(ユニット装着あり)に切換わる。一方、装置にユニットが装着されていない場合には、マイクロスイッチは閉に留まる。
MPU41は、作像系を駆動した結果、閉であったマイクロスイッチ69a〜69d、79a〜79dのいずれかが開に切換ったら(m23のNO)、例えば、K(黒)色のプロセスカートリッジの着脱を検知するマイクロスイッチ69dが閉(PSd=L)から開(PSd=H)に切換ると、K(黒)色の潜像担持ユニット60dに対応したプリント積算数レジスタ(不揮発メモリ上の一領域)をクリア(K色プリント積算数を0に初期化)し、レジスタFPCに、ユニット交換があったことを示す「1」を書きこむ(m24)。
一方、マイクロスイッチが開に切換わらなかったとき(m23のYES)には、ユニットの装着が無いと見なして、MPU41は、状態報知2として、それをあらわす異常を操作表示ボード(操作パネル)に報知させる(m4)。そして、異常が無くなるまで、状態読取り、異常チェック、異常報知(m2〜m4)のフローを繰返す。
MPU41は、異常なしと判定した場合(m3のYES)、定着ユニット12への通電を開始し、定着ユニット12の定着温度が定着可能温度であるか否かをチェックして定着可能温度でないと、状態報知1として、操作表示ボードに待機表示を行わせ、定着可能温度であるとプリント可能表示を操作表示ボードに行わせる(m5)。
また、MPU41は、定着温度が60℃以上であるかをチェックして(m5)、定着ユニット12の定着温度が60℃未満である(m6のNO)と、長時間休止(不使用)後のレーザプリンタ電源オン(例えば朝一番の電源オン:休止中の機内環境の変化が大きい)と見なし、状態検知3として色合わせ実行を操作表示ボードに表示させる(m7)。次に、MPU41のレジスタ(メモリの一領域)RCnに、その時の不揮発メモリに保持しているカラープリント枚数積算数PCnを書込み(m8)、MPU41のレジスタRTrにその時の機内温度を書込んで(m9)、「調整」(m25)を実行し、それが終わると、レジスタFPCをクリアする(m26)。なお、「調整」(m25)の内容は、後述する。
定着ユニット12の定着温度が60℃以上であったときには、前回のレーザプリンタの電源オフからの経過時間が短いと見なすことができる。この場合には、前回の電源オフ直前から現在までの機内環境の変化は小さいと推察できる。しかし、いずれかの色の潜像担持ユニットあるいは現像ユニットの交換があった場合は、機内環境は、大幅に変化している。よって、潜像担持ユニットあるいは現像ユニットの交換があった場合も上記「調整」を実行する。定着ユニット12の定着温度が60℃以上であったとき(m6のYES)は、MPU41は、上述のステップm24で、ユニット交換を表す情報が生成されている(FPC=1である)か否かをチェックする(m10)。ユニット交換を表す情報が生成されている(FPC=1である)場合(m10のYES)には、上述のステップm7〜m9を実行して後述の「調整」(m25)及びステップ(m26)を実行する。
ユニット(潜像担持ユニット又は現像ユニット)の交換が無かったとき(m10のNO)、操作表示ボードを介したオペレータの入力および本レーザプリンタに接続されたパソコンPCのコマンドを待ち、その読み取りを行う(m11)。MPU41は、操作表示ボードまたはパソコンPCを介して「色合わせ」指示がオペレータから与えられると(m12のYES)、上述のステップm7〜m9を実行して後述の「調整」(m25)及び(m26)を実行する。
定着ユニット12の定着温度が定着可能温度で、しかも各部がレディである時に、操作表示ボードからコピースタート指示(プリント指示)、或いは、パソコンPCからのプリントスタート指示があると(13のYES)、MPU41は、指定枚数の画像形成を実行する(m14)。
1枚の転写紙の画像形成を終えて転写紙を排出するたびに、それがカラー画像形成であるときには、不揮発メモリに割り当てているプリント総枚数レジスタ、カラープリント積算数レジスタPCn、ならびに、K、Y、CおよびM各色のプリント積算数レジスタのそれぞれのデータをMPU41は、1つインクレメントする。また、モノクロ画像形成であった時には、プリント総枚数レジスタ、モノクロプリント積算数レジスタおよびKプリント積算数レジスタのそれぞれのデータを1つインクレメントする。
なお、K、Y、CおよびM各色のプリント積算数レジスタのデータは、その色の潜像担持ユニットまたは現像ユニットが新品に交換された時に、0をあらわすデータに初期化(クリア)される。
MPU41は、1枚の画像形成を行うたびに、ペーパトラブル等の異常の有無をチェックすると共に、指定枚数の画像形成を終えると、現像濃度、定着温度、機内温度、その他各部の状態を読み込み(m15)、異常があるか否かをチェックする(m16)。異常がある(m16のNO)と、状態報知2としてそれを操作表示ボードに表示し(m17)、異常が無くなるまでm15〜m17を繰返す。
画像形成を開始できる状態すなわち正常である(m16のYES)と、そのときの機内温度が、前回の色合わせのときの機内温度(レジスタRTrのデータRTr)から5℃を超える温度変化があったか否かをチェックする(m18)。前回の色合わせのときの機内温度(レジスタRTrのデータRTr)から5℃を超える温度変化がある(m18のYES)と、MPU41は、上述のステップm7〜m9を実行して後述の「調整」(m25)及び(m26)を実行する。
一方、前回の色合わせのときの機内温度(レジスタRTrのデータRTr)から5℃を超える温度変化がないとき(m18のNO)には、カラープリント積算数レジスタPCnの値が前回の色合わせのときのカラープリント積算数レジスタPCnの値RCn(レジスタRCnのデータ)よりも200枚以上多いか否かをチェックする(m19)。カラープリント積算数レジスタPCnの値が前回の色合わせのときのカラープリント積算数レジスタPCnの値RCn(レジスタRCnのデータ)よりも200枚以上多い(m19のYES)と、上述のm7〜m9を実行して後述の「調整」(m25)及び(m26)を実行する。カラープリント積算数レジスタPCnの値が前回の色合わせのときのカラープリント積算数レジスタPCnの値RCn(レジスタRCnのデータ)より200枚以上も多くはない(m19のNO)ときは、定着ユニット12の定着温度が定着可能温度であるかをチェックして定着ユニット12の定着温度が定着可能温度でないと、状態報知1として、待機表示を操作表示ボードに行わせ、定着ユニット12の定着温度が定着可能温度であるとプリント可表示を操作表示ボードに行わせ(m20)て、「入力読み取り」(m11)に進む。
MPU41は、上述の図11に示す制御フローにより、(1)定着ユニット12の定着温度が60℃未満で電源オンになったとき、(2)K、Y、CおよびMのユニット(潜像担持ユニット又は現像ユニット)のいずれかが新品に交換された時、(3)操作表示ボードまたはパソコンより色合わせ指示があったとき、(4)指定枚数のプリントアウトを完了し、しかも機内温度が前回の色合わせのときの機内温度から5℃を超える変化をしているとき、および、(5)指定枚数のプリントアウトを完了し、しかもカラープリント積算数PCnが、前回の色合わせのときの値RCnよりも200以上多くなっているときに、上記「調整」(m25)を実行する。(1)、(2)、(4)、(5)の実行は自動実行といい、(3)の実行は手動実行という。
次に、上記「調整」(m25)について説明する。図12(a)は、「調整」の実行フローである。まず、MPU41は、「プロセスコントロール」(m27)で帯電、露光、現像および転写等の作像条件をすべて基準値に設定し、転写ベルト10上のリアr、センターc、フロントfのいずれかにK、Y、CおよびMの像を形成して光センサ20r、20c、20fのいずれかで像濃度を検出し、それが基準値となるように、電源から帯電ローラ62への印加電圧、書込みユニット5の露光強度および現像ユニット7の現像バイアスを調整し設定する。次に、MPU41は、「色合わせ」(CPA)を実行する。
図12(b)は、「色合わせ」(CPA)の実行フローである。先ず、「テストパターンの形成と計測」(PFM)にて、上記「プロセスコントロール」(m27)で設定した作像条件(パラメータ)で、書込みユニット5に図示しないテストパターン信号発生器からテストパターン信号を与えさせて転写ベルト10上のリアr、センターc、フロントfのそれぞれに、図7に示すテストパターンとしてのスタートマークMsr、Msc、Msfならびに8セットのマークセット群を形成させる。これらのマークを光センサ20r、20c、20で検出し、そのマーク検出信号Sdr、Sdc、SdfをA/Dコンバータ36r、36c、36fでデジタルデータすなわちマーク検出データDdr、Ddc、Ddfに変換させて読みこむ。
MPU41は、そのマーク検出データDdr、Ddc、Ddfからテストパターンの各マークの中心点の、転写ベルト10上の位置(分布)を算出する。更に、MPU41は、リア側マークセット群(8セットのマークセット)の平均パターン(マーク位置の平均値群)と、センターのマークセット群(8セットのマークセット)の平均パターン、フロント側マークセット群の平均パターンを算出する。この「テストパターンの形成と計測」(PFM)の詳細は、後述する。
MPU41は、上記平均パターンを算出すると、その平均パターンに基づいてK、Y、CおよびMの作像ユニットのそれぞれによる作像のずれ量を算出し(DAC)、その算出した作像のずれ量に基づいて作像のずれをなくするための調整を行う(DAD)。
図13は、テストパターンの形成と計測の実行フローである。まず、MPU41は、125[mm/sec]で定速駆動している転写ベルト10のリアr、センターc、フロントf表面のそれぞれに同時に、例えばマークの副走査線方向の幅wが1[mm]、主走査線方向xの長さAが例えば20[mm]、ピッチdが例えば3.5[mm]、マークセット間の間隔cが例えば9[mm]の、スタートマークMsr、Msc、Msfならびに8セットのマークセットを形成する。スタートマークMsr、Msc、Msfが光センサ20r、20c、20fの直下に到来する直前のタイミングを測るための、時限値がTw1のタイマT1をスタートさせ(1)、タイマT1がタイムオーバ(タイムアップ)するのを待つ(2)。MPU41は、タイマT1がタイムオーバすると、転写ベルト10のリアr、センターc、フロントfそれぞれでマークセット群の最後のマークが光センサ20r、20c、20fを通過し終わるタイミングを測るための、時限値がTw2のタイマT2をスタートさせる(3)。
既に述べたように、光センサ20r、20c、20fの視野にK、Y、C又はMのマークが存在しないときには光センサ20r、20c、20fからの検出信号Sdr、Sdc、Sdfは5Vであり、光センサ20r、20c、20fの視野にマークが存在するときには光センサ20r、20c、20fからの検出信号Sdr、Sdc、Sdfは0Vである。このため、転写ベルト10の定速移動により、検出信号Sdr、Sdc、Sdfは、図14に示すようなレベル変動を生ずる。なお、先に示した図10(a)は、そのレベル変動の一部分を拡大したものである。
図13に示すように、MPU41は、光センサ20r、20c、20fの視野にスタートマークMsr、Msc、Msfが到来して検出信号Sdr、Sdc、Sdfが5Vから0Vに変化する過程で、図9のウィンドウコンパレータ39r、39c、39fから出力されるレベル判定信号Swr、Swc、Swfが、検出信号Sdr、Sdc、Sdfが2〜3Vにあることを表すH判定信号からL判定信号になるのを待つ。図10(b)に示すように、L判定信号は、マークのエッジ領域にあたるので、レベル判定信号Swr、Swc、SwfがLとなると言うことは、光センサ20r、20c、20fの視野にマークのすくなくとも一方のエッジが到来したことを意味する。すなわち、ステップ4では、MPU41は、光センサ20r、20c、20fの視野にスタートマークMsr、Msc、Msfの先端が到来したか否かを監視しているのである。
MPU41は、光センサ20r、20c、20fの視野にスタートマークMsr、Msc,Msfのすくなくとも一方のエッジ領域が到来すると、時限値Tspが非常に短い時間(たとえば50μsec)のタイマT3をスタートさせる。時限値Tspを短くすればするほど、マーク中心点の位置を精度を良く算出することができるが、メモリに記憶されるデータ量が多くなってしまう。一方、時限値Tspを長くすれば、メモリに記憶されるデータ量は少なくできるが、マークの中心点の位置を精度良く算出することができなくなる。よって、時限値Tspは、メモリの容量とマークの中心点の位置の精度とを考慮して決定している。
タイマT3がタイムオーバ(Tspとなる)すると、MPU41は、図15に示す「割込み処理」(TIP)を許可して実行させる(5)。次に、MPU41は、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値Nosを0に初期化する。また、MPU41内のFIFOメモリに割り当てたrメモリ(リアマーク読取りデータ記憶領域)、cメモリ(センターマーク読取りデータ記憶領域)、fメモリ(フロントマーク読取りデータ記憶領域)の書込みアドレスNoar、NoacおよびNoafをスタートアドレスに初期化する(6)。MPU41は、タイマT2がタイムオーバ(Tw2となる)するのを待ち、すなわち、8セットのテストパターンのすべてが光センサ20r、20fの視野を通過し終わるのを待つ(7)。
ここで、割り込み処理について、説明する。図15は、「割り込み処理」(TIP)の実行フローである。この「割込み処理」(TIP)の処理は、時限値がTspのタイマT3がタイムオーバする度に実行する。MPU41は、まず、タイマT3をスタートし(11)、A/Dコンバータ36r、36c、36fにA/D変換を指示する(12)。すなわち、その時の増幅器35r、35c、35fからの検出信号Sdr、Sdc、Sdfの電圧をホールドしてデジタルデータに変換してデータラッチに保持する。また、MPU41は、A/D変換指示回数であるサンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値Nosを1つインクレメントする(13)。
これにより、Nos×Tspは、スタートマークMsr、Msc、Msfのいずれかひとつ先端エッジを検出してからの経過時間(=スタートマークMsr、Msc、Msfのいずれかひとつを基点とする、副走査線方向(ベルト移動方向)yの、光センサ20r、20c、20fと対向する現在の転写ベルト10の位置)を表す。
MPU41は、ウィンドウコンパレータ39rからの検出信号SwrがL(光センサ20rがマークのエッジ部を検出中で、2V≦Sdr≦3V)であるか否かをチェックする(14)。ウィンドウコンパレータ39rからの検出信号SwrがLである(S14のYES)と、rメモリのアドレスNoarに、書込みデータとして、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値Nosおよびデータラッチに保持したA/D変換データDdr(光センサ20rのマーク検出信号Sdrのデジタル値)を書込み(15)、rメモリの書込みアドレスNoarを1つインクレメントする(16)。
MPU41は、ウィンドウコンパレータ39rからの検出信号SwrがH(Sdr<2V又は3V<Sdr)であるときには、データラッチに保持したA/D変換データDdrをrメモリへ書込まない。これは、メモリへの書込みデータ量を低減し、しかも、後のデータ処理を簡易にするためである。
次に同様に、MPU41は、ウィンドウコンパレータ39cからの検出信号SwcがL(光センサ20cがマークのエッジ部を検出中で、2V≦Sdc≦3V)であるか否かをチェックし(17)、ウィンドウコンパレータ39cからの検出信号SwcがLであると、cメモリのアドレスNoacに、書込みデータとして、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値NosおよびA/D変換データDdc(光センサ20cのマーク検出信号Sdcのデジタル値)を書込み(18)、cメモリの書込みアドレスNoacを1つインクレメントする(19)。
次に、MPU41は、ウィンドウコンパレータ39fからの検出信号SwfがL(光センサ20fがマークのエッジ部を検出中で、2V≦Sdf≦3V)であるか否かをチェックし(20)、ウィンドウコンパレータ39fからの検出信号SwfがLであると、fメモリのアドレスNoafに、書込みデータとして、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値NosおよびA/D変換データDdf(光センサ20fのマーク検出信号Sdfのデジタル値)を書込み(21)、cメモリの書込みアドレスNoafを1つインクレメントする(22)。
このような割込み処理が時間Tsp周期で繰返して実行されるので、光センサ20r、20c、20fのマーク検出信号Sdr、sdc、Sdfが図10の(a)に示すように高、低に変化するとき、MPU41内のFIFOメモリに割り当てたrメモリ、cメモリおよびfメモリには、図10の(b)に示す、2V以上3V以下の範囲内の、検出信号Sdr、Sdc、SdfのデジタルデータDdr、Ddc、Ddfのみが、サンプリング回数値Nosと共に格納される。各メモリ(r、c、f)に格納されたサンプリング回数値Nosから、各マークの検出したスタートマークからの副走査線方向y(ベルト移動方向)位置を示すことができる(時間Tsp×サンプリング回数値Nos×中間転写ベルトの搬送速度)。
マークセット群の最後のマーク(第8セットのマークセットの最後のマーク)が光センサ20r、20c、20fを通過した後に、タイマT2がタイムオーバする。先の図13のフローに示すように、タイマT2がタイムオーバしたら(7のYES)、割り込み処理を禁止する(8)。次に、MPU41は、FIFOメモリのrメモリ、cメモリ、fメモリの各検出データDdr,Ddc、Ddfに基づいて、各マークの中心位置を算出する(CPA)。
マーク中心点位置の算出は、以下のようにして行う。各メモリの書込みアドレスNoar、Noac、Noafに書込まれるデータは、図10の(b)に示す、2V以上3V以下の範囲内の、マーク検出信号のレベルが低下している下降域および、その次の上昇している上昇域に対応するデータがそれぞれ複数格納されている。まず、最初のK色マークの下降域に対応する複数データから、中心位置aを算出し、K色マーク上昇域に対応する複数データから、中心位置bを算出する。次に、中心位置aと中心位置bとから、K色マーク中心点(中間点Akrp)を算出する。同様に、次のマーク(Y色)の下降域の中心位置cと、その次の上昇している上昇域の中心位置dをそれぞれの領域に対応する複数のデータから算出し、それらから、Y色マーク中心点(中間点Ayrp)を算出する。このような処理を各マークについて行う。
以下に、図16および図17を用いて、具体的に説明する。図16、図17は、「マーク中心点位置の算出」(CPA)のフロー図である。ここでは「リアrのマーク中心点位置の算出」(CPAr)、「センターcのマーク中心点位置の算出」(CPAc)、「フロントfのマーク中心点位置の算出」(CPAf)を実行する。
「リアrのマーク中心点位置の算出」(CPAr)では、MPU41は、先ず、その内部のFIFOメモリに割り当てたrメモリの読出しアドレスRNoarを初期化して、エッジの中心点番号レジスタNocのデータを、第1エッジを意味する1に初期化する(21)。このエッジの中心点番号レジスタNocが、図10(b)に示す、a、b、c、d・・・に相当する。次いで、MPU41は、1エッジ領域内サンプル数レジスタCtのデータCtを1に初期化し、下降回数レジスタCdおよび上昇回数レジスタCuのデータCdおよびCuを0に初期化する(22)。次いで、MPU41は、エッジ域データ群先頭アドレスレジスタSadに、読出しアドレスRNoarを書込む(23)。以上が、第1エッジ領域のデータ処理のための準備処理である。
次に、MPU41は、rメモリのアドレスRNoarからデータ(副走査線方向yの位置Nos:N・RNoar,検出レベルDdr:D・RNoar)を読出す。なお、副走査線方向yの位置Nos:N・RNoarは、時間Tspとサンプリング回数値Nosと中間転写ベルトの搬送速度とを乗算して算出した値である。また、MPU41は、その次のアドレスRNoar+1からもデータ(y位置Nos:N・(RNoar+1),検出レベルDdr:D・(RNoar+1))を読出す。その読み出した両データのy方向位置の差(N・(RNoar+1)−N・RNoar)がE(例えばE=w/2=例えば1/2mm相当値)以下(同一エッジ領域上)であるか否かをチェック(24)する。その読み出した両データのy方向位置の差がE以下である(24のYES)と、上記読み出した両データの検出レベル差(D・RNoar−D・(RNoar+1))が0以上であるか否かを判断する(25)。両データの検出レベル差が0以上の場合(25のYES)は、下降傾向であるので、下降回数レジスタCdのデータCdを1つインクレメントする(S27)。一方、両データの検出レベル差が0以下の場合(25のNO)は、上昇傾向であるので上昇回数レジスタCuのデータCuを1つインクレメントする(26)。
次に、MPU41は、1エッジ内サンプル数レジスタCtのデータCtを1つインクレメントする(28)。そして、MPU41は、rメモリ読出しアドレスRNoarがrメモリのエンドアドレスであるか否かをチェックし(29)、rメモリ読出しアドレスRNoarがrメモリのエンドアドレスになっていない場合(S29のNO)は、メモリ読出しアドレスRNoarを1つインクレメントして(30)上述の処理(24〜30)を繰返す。
一方、読出しデータが第1エッジ領域から次のエッジ領域のものに変わると、ステップ24で、前後メモリアドレスの各位置データの位置差(N・(RNoar+1)−N・RNoar)がEより大きくなり(S24のNO)、ステップ24から図17のステップ31に進む。ステップ31に進むことで、1つのマークエッジ(先端エッジ又は後端エッジ)領域のサンプリングデータのすべての、下降,上昇傾向のチェックを終えたことになる。
次に、MPU41は、このときの1エッジ内サンプル数レジスタCtのサンプル数データCtが、1エッジ領域内(2V以上3V以下の範囲内)の相当値であるか否かをチェックする(31)。すなわち、F≦Ct≦Gであるか否かをチェックするのである。ここで、Fは、正常に形成されたマークの先端エッジ又は後端エッジを検出した場合のrメモリへに書込まれるデータの下限値であり、Gは正常に形成されたマークの先端エッジ又は後端エッジを検出した場合のrメモリへに書込まれるデータの上限値(設定値)である。
CtがF≦Ct≦Gである(31のYES)場合は、読取りとデータ格納が正常に行われたと判断し、第1エッジが、下降傾向か上昇傾向かをチェックする(32,34)。具体的には、MPU41は、下降回数レジスタCdのデータCdが、データCdと上昇回数レジスタCuのデータCuとの和Cd+Cuの70%以上である(Cd≧0.7(Cd+Cu))場合(32のYES)は、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに、下降を意味する情報Downを書込む(33)。また、上昇回数レジスタCuのデータCuがCd+Cuの70%以上である(Cu≧0.7(Cd+Cu))場合(34のYES)は、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに、上昇を意味する情報Upを書込む(35)。次に、MPU41は、第1エッジ領域のy位置データの平均値すなわちエッジ領域の中心点位置(図10の(b)のa)を算出して、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに書込む(36)。
次に、MPU41は、エッジNo.Nosが130以上になったか否か、すなわち、スタートマークMsrおよび8セットのマークセットのすべての、先端エッジ領域および後端エッジ領域の、各マークの中心位置算出を完了したか否かをチェックする(37)。130以下の場合は、エッジの中心点番号レジスタNocのデータを、第1エッジ(K色マークAkrの先端)を意味する1から、第2エッジ(K色マークAkrの後端)を意味する2にインクレメントする。そして、第2エッジについても、同様に、ステップ22〜S36までの処理を行って、上昇または下降を意味する情報と、エッジ領域の中心点位置(図10の(b)のb)とをメモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに書込む。このような処理が、8セットのマークセットの最後のマークの後端のエッジ領域(Bmr)まで、繰り返し行われる。
一方、スタートマークMsrおよび8セットのマークセットのすべての、先端エッジ領域および後端エッジ領域の、各マークの中心位置算出を完了(S37のYES)、または、rメモリ読出しアドレスRNoarがrエンドアドレスである、すなわちrメモリから格納データの読出しをすべて完了したら(S29のYES)、エッジ中心点位置データ(ステップ36で算出したy位置データ)に基づいて、マーク中心点位置を算出する(39)。
マーク中心点位置の算出は、まず、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスのデータ(下降/上昇データ&エッジ中心点位置データ)を読出す。次に、先行の下降エッジ領域の中心点位置とその直後の上昇エッジ領域の中心点位置との位置差がマークのy方向幅w相当の範囲内であるか否かをチェックする。先行の下降エッジ領域の中心点位置とその直後の上昇エッジ領域の中心点位置との位置差がマークのy方向幅w相当の範囲を外れている場合は、これらのデータを削除する。先行の下降エッジ領域の中心点位置とその直後の上昇エッジ領域の中心点位置との位置差がマークのy方向幅w相当の範囲内であると、これらのデータの平均値を求めてこれを、1つのマークの中心点位置として、先頭からのマークNo.宛てにメモリに書込む。マーク形成,マーク検出および検出データ処理のすべてが適正であると、リアrに関して、スタートマークMsrおよび8セットのマークセット(1マークセット8マーク×8セット=64マーク)、合わせて65個のマークの中心点位置データが得られ、メモリに格納される。
次に、MPU41は、上述の「リアrのマーク中心点位置の算出」CPArと同様に「センターcのマーク中心点位置の算出」CPAcを実行し、メモリ上の測定データを処理する。センターcに関して、マーク形成,測定および測定データ処理のすべてが適正であると、スタートマークMscおよび8セットのマークセット(64マーク)、合わせて65個のマーク中心点位置データが得られ、メモリに格納される。
次に、MPU41は、上述の「リアrのマーク中心点位置の算出」CPArと同様に「フロントfのマーク中心点位置の算出」CPAfを実行し、メモリ上の測定データを処理する。フロントfに関して、マーク形成,測定および測定データ処理のすべてが適正であると、スタートマークMsfおよび8セットのマークセット(64マーク)、合わせて65個のマーク中心点位置データが得られ、メモリに格納される。
以上のようにして、マーク中心点位置の算出が終了すると、次に、MPU41は、先の図13に示すように、「各セットパターンの検証」(SPC)を行う。「各セットのパターンの検証」(SPC)は、メモリに書きこんだマーク中心点位置データ群が図7に示すマーク分布相当の中心点分布であるか否かを検証するものである。まず、MPU41は、メモリに書きこんだマーク中心点位置データ群について、図7に示すマーク分布相当から外れるデータをセット単位で削除し、図7に示すマーク分布相当の分布パターンとなるデータセット(1セットは8個の位置データ群)のみを残す。すべて適正な場合には、メモリに書きこんだマーク中心点位置データ群は、リアr側に8セット、センターcに8セット、フロントf側にも8セットのデータが残る。
次に、MPU41は、リアr側のデータセットの、先頭のセット(第1セット)の中の第1マーク(Akr)の中心点位置に、第2セット以降の各セットの中の第1マーク(Akr)の中心点位置データを変更し、第2〜8マークの中心点位置データも、その変更した差分値分変更する。すなわち、MPU41は、第2セット以降の各セットにおける各マークの中心点位置データ群について、各セットの先頭マークの中心点位置を第1セットの先頭マークの中心点位置に合わせるようにy方向にシフトした値に変更する。MPU41は、センターcおよびフロントf側の第2セット以降の各セットの中の中心点位置データも同様に変更する。
次に、MPU41は、「平均パターンの算出」(MPA)を行う。まず、MPU41は、リアr側の全セットの各マークの中心点位置データの平均値Mar〜Mhrを算出する。また、同様にしてセンターcおよびフロントf側の全セットの各マークの中心点位置データの平均値Mac〜MhcおよびMaf〜Mhfを算出する。これらの平均値は、図18に示すように分布する仮想の、平均位置マーク
MAkr(Kのリア側直交マークの代表),
MAyr(Yのリア側直交マークの代表),
MAcr(Cのリア側直交マークの代表),
MAmr(Mのリア側直交マークの代表),
MKr(Kのリア側斜交マークの代表),
MByr(Yのリア側斜交マークの代表),
MBcr(Cのリア側斜交マークの代表),
MBmr(Mのリア側斜交マークの代表),
MAkc(Kのセンター直交マークの代表),
MAyc(Yのセンター直交マークの代表),
MAcc(Cのセンター直交マークの代表),
MAmc(Mのセンター直交マークの代表),
MKc(Kのセンター斜交マークの代表),
MByc(Yのセンター斜交マークの代表),
MBcc(Cのセンター斜交マークの代表),
MBmc(Mのセンター斜交マークの代表),
MAkf(Kのフロント側直交マークの代表),
MAyf(Yのフロント側直交マークの代表),
MAcf(Cのフロント側直交マークの代表),
MAmf(Mのフロント側直交マークの代表),
MKf(Kのフロント側斜交マークの代表),
MByf(Yのフロント側斜交マークの代表),
MBcf(Cのフロント側斜交マークの代表),及び、
MBmr(Mのフロント側斜交マークの代表)の中心点位置を示す。
以上のようにして、「テストパターンの形成と計測」(PFM)が終了したら、MPU41は、先の図12(b)に示すように、「計測データに基づくズレ量の算出」(DAC)を実行して、色ずれ量を算出する。本プリンタにおいては、K色に対して、Y、M、Cの各色のずれ量の算出する。以下に、Y色の色ずれ量の算出について、具体的に説明する。
まず、MPU41は、基準色のKのリア側直交マークMAkrからYのリア側直交マークMAyrまでの距離dyyrを、K直交マークMAkrとY直交マークMAyrの中心点位置の差(Mbr−Mar)から求める。同様にして、基準色のKのセンター直交マークMAkcからYのセンター直交マークMAycまでの距離dyycを、それぞれの中心点位置の差(Mbc−Mac)から求める。また、基準色のKのフロント側fの直交マークMAkfからYのフロント側fの直交マークMAyfまでの距離dyyfを、それぞれの中心点位置の差(Mbf−Maf)から求める。
次に、MPU41は、Y画像のK画像に対する副走査方向yの曲がり量dcuyを算出する。Y画像のK画像に対する副走査方向yの曲がり量dcuyは、次の式により、求める。
Figure 0005101921
次に、MPU41は、Y画像の副走査線方向yの補正量dRyyを算出する。Y画像の副走査線方向yの補正量dRyyは、上述の曲がり量dcuyとY直交マークのK直交マークに対する狙いの距離dとに基づき、以下のような式に基づいて算出する。
Figure 0005101921
上記式で演算された値が、副走査線方向yの補正量となり、後述するずれ調整DADで、この演算した補正量に基づいて、副走査線方向の色ずれ補正を行う。
次に、MPU41は、Y画像のK画像に対するスキュー量dsqyを、算出する。Y画像のK画像に対するスキュー量dsqyは、次の式により求める。
Figure 0005101921
上記式で求めた値が、スキュー補正量となり、後述するずれ調整DADで、この演算したスキュー量dsqyに基づいて、スキュー補正を行う。
次に、MPU41は、Y画像の主走査方向xのずれ量dxyは、以下のようにして求める。図19に示すように、斜交マークMByrが、図中上側(リア側)にずれると、光センサで検知される斜交マークMByrの副走査線方向の中心点の位置が狙いの位置よりも前になる。一方、画像が図中下側(フロント側)にずれていた場合は、光センサで検知される斜交マークMByrの副走査線方向の中心点の位置が狙いの位置よりも後になる。これから、直交マークMAyと斜交マークMByの中心点位置の差の狙い(理想)の距離4d+(L/2)cos45°に対するずれ量dxyを求めることで、主走査線方向のズレ量がわかる。
まず、MPU41は、数4に示すように、リアr側の直交マークMAyrと斜交マークMByrの中心点位置の差(Mff−Mbf)の基準値4d+(L/2)cos45°(図7参照)に対するずれ量を算出する。
Figure 0005101921
次に、数5に示すように、センターcの直交マークMAycと斜交マークMBycの中心点位置の差(Mfc−Mbc)の基準値4d+(L/2)cos45°(図7参照)に対するずれ量も算出する。
Figure 0005101921
次に、数6に示すように、フロントf側の直交マークMAyfと斜交マークMByfの中心点位置の差(Mff−Mbf)の基準値4d+(L/2)cos45°(図7参照)に対するずれ量も算出する。
Figure 0005101921
そして、数7に示すように上記リア側rのずれ量とセンターのずれ量とフロント側のずれ量との平均値を算出することで、Y画像の主走査線方向のずれ量dxyを算出する。
Figure 0005101921
この数7で求めた値が、Y画像の主走査線方向のずれ量dxyとなり、後述するずれ調整DADで、この演算した主走査線方向のずれ量dxyに基づいて、主走査線方向のずれ量の補正を行う。
次に、MPU41は、数8に示すように、Y画像の主走査線長のずれ量dLxyを、リアr側の斜交マークMByrとフロントf側の斜交マークMByfの中心点位置の差(Mff−Mfr)から、スキューdsqyを減算することで、算出する。
Figure 0005101921
この数8で求めた値が、Y画像の主走査線長のずれ量dLxyとなり、後述するずれ調整DADで、この演算した主走査線長のずれ量dLxy基づいて、主走査線長の補正を行う。
MPU41は、他のCおよびMの画像の作像ずれ量(副走査方向yのずれ補正量dryc,drym、主走査方向yずれ補正量dxc,dxm、スキュー量dSqc,dSqm、主走査線長のずれ補正量量dLxc,dLxm)を、上記Yの画像の作像ずれ量に関する算出と同様にして算出する(Acc,Acm)。また、MPU41は、Kの画像のずれ量(主走査方向xのずれ補正量dxk、主走査線長のずれ量dLxk)も上記Yの画像の作像ずれ量に関する算出と大略同様にして算出するが、このレーザプリンタでは、副走査方向yの色あわせはKを基準にしているので、Kに関しては、副走査方向の位置ずれ補正量dRykおよびスキュー量dsqkの算出は行わない(Ack)。
このようにして、「計測データに基づくずれ量を算出したら、先の図12(b)に示す、ずれの調整(DAD)を行う。まず、Y色のずれ量調整(Ady)について具体的に説明する。
まず、副走査線方向yのずれ量の調整について説明する。副走査線方向yのずれ量の調整は、光書込ユニット4のY色の感光体への走査の開始タイミングを、基準(理想)のタイミング(y方向)から、上記算出したずれ補正量dRyyに相当する分ずらして設定する。
次に、スキューの調整について説明する。先の図6に示したように、光書込ユニット4の長尺レンズユニット40は、走査線の傾き調整ができるようになっている。MPU41は、駆動モータ460を基準の位置から、上記算出したスキューdsqyに相当する分駆動することで、調整される。
次に、主走査ずれ量dxyの調整について説明する。MPU41は、書込みユニット5のレーザー光Laによる潜像形成潜像形成のライン先頭をあらわすライン同期信号に対する書込みユニット5の変調器へのライン先頭の画像データの送出タイミング(x方向)を、基準のタイミングから上記算出したずれ量dxy分ずらして設定する。これにより、主走査ずれ量dxyの調整がなされる。
主走査線長のずれ量dLxyの調整は、次のようにして行う。MPU41は、感光体上の主走査ラインに画素単位で画像データを割りつける画素同期クロックの周波数を、基準周波数×Ls/(Ls+dLxy)に設定する。Lsは基準ライン長である。
MPU41は、他のCおよびMの作像ずれ量の調整を上記Yの作像ずれ量の調整と同様に行う(Adc,Adm)。K色に関しては、主走査ずれ量dxyの調整及び主走査線長のずれ量dLxyの調整のみを行う(Adk)。
以上のように、感光体ドラム周面上の異なった位置に第1〜8マークセットそれぞれが形成されるので、マーク検出漏れを少々生じても、ずれ量平均値算出のために十分な検出データが得られる。また、図10(b)に示すように2〜3V範囲のマーク読取りデータのみを摘出してメモリに格納して、レベル低下領域のデータ群の中心位置a,c及びレベル上昇領域のデータ群の中心位置b,dの中間点Akrp,Ayrpをマーク位置と算出する態様では、マーク検出漏れやノイズをマークと誤検出することがない。よって、マーク検出を精度良く行うことができる。また、色合わせCPAの実行回数を積算カウントして不揮発メモリに格納し、実行回数が設定値未満の間はスタートマークと第1〜4マークセットのみを転写ベルト10上に形成して、色ずれ量の算出を行い、実行回数が設定値以上のときは、上述と同様に、スタートマークと第1〜8マークセットを転写ベルト10上に形成して、色ずれ量の算出を行うようにしてもよい。これにより、色ずれを良好に抑制できる。また、第1〜4マークセットのみのテストパターンを形成するので、色合わせCPAの実行時間は短い。
また、テストパターンは、第1マークたる直交マークと、直交マークに対して45°傾斜した第2マークたる斜交マークよりなっているが、斜交マークの傾斜角度は、45°に限定されたものではない。また、本実施形態のテストパターンは、Y、M、C,Kの4色の直交マークからなる直交マーク群と、Y、M、C,Kの4色の斜交マークからなる斜交マーク群でマークセットとしているが、これに限られない。例えば、図32に示すような、黒−マゼンタ、黒−シアン、黒−イエローなど、基準色(ここでは黒)と各色の組み合わせたものでテストパターンを形成してもよい。
また、本実施形態では、直交マーク同士の間隔、直交マークと斜交マークとの間隔は、任意であるが、特開2006−235560号公報に記載のようにして、最適な間隔を決定してもよい。
すなわち、マークセット内でのマーク間隔及びマークセット間の間隔としての、
1.同じマークセット内での基準色Kと他の色Y、C、Mの各マークの間隔ma
2.同じマークセット内での同色の各マークの間隔mb
3.各マークセットの間隔L
を、転写ベルト10の速度変動により発生する周波数、感光体の一回転変動ムラにより発生する駆動ムラ周波数などの波からなる合成波に対して色ずれ量を算出する際の合成波による算出誤差が画像ずれの補正可能な範囲以下となるように設定するのである。一例として算出誤差が20μm以下となるように設定している。この為、色ずれ補正精度が20μm以下となる。ここに、20μmは600DPIにおいて1ドット40μmの半分であり、20μmより大きな色ずれ量は上記調整により補正される。20μm以下の色ずれ量は上記調整では補正されない色ずれ量である。
すなわち、基準色Kと他の色Y、C、Mの各マークの間隔、つまり、Kの直交マークとYの直交マークの間隔、Kの直交マークとCの直交マークの間隔、Kの直交マークとMの直交マークの間隔、Kの斜交マークとYの斜交マークの間隔、Kの斜交マークとCの斜交マークの間隔、Kの斜交マークとMの斜交マークの間隔の全て(各間隔の最大値)が転写ベルト10の速度変動、感光体ドラムの駆動ムラなどの位相の組み合わせすべてで20μmを越えない条件を算出し、この条件に合うマークセット内でのマーク間隔ma、mb及びマークセット間の間隔Lとしての、
1.基準色Kと他の色Y、C、Mの各マークの間隔ma
2.同色の各マークの間隔mb
3.マークセット間の間隔L
を設定する。
つまり、書込みユニット5にテストパターン信号を与える上述のテストパターン信号発生器は、Kの直交マークとYの直交マークの間隔、Kの直交マークとCの直交マークの間隔、Kの直交マークとMの直交マークの間隔、Kの斜交マークとYの斜交マークの間隔、Kの斜交マークとCの斜交マークの間隔、Kの斜交マークとMの斜交マークの間隔の全て(各間隔の最大値)が転写ベルトの速度変動、感光体ドラムの駆動ムラなどの各位相の組み合わせすべてで20μmを越えないような、マークセット内でのマーク間隔ma、mb及びマークセット間の間隔Lとしての、
1.基準色Kと他の色Y、C、Mの各マークの間隔ma
2.同色の各マークの間隔mb
3.マークセット間の間隔L
を有するテストパターンを転写ベルト10上に形成するためのテストパターン信号を生成するように構成する。
また、本実施形態では、直交マーク群と斜交マーク群で構成されたマークセットを8セット形成しているが、これに限られず、装置の特性に合わせて選択するのが好ましい。例えば、プロユースなどの超高画質が望まれる装置においては、補正時間を多少犠牲にしてもセット数を増やし補正精度を向上させる。また、通常オフィスでは、プロユースほどの高画質は追求せず、また補正時間の待ち時間を低減する事が切望されているので、マークセットを減らしてその意向に沿った設定をすればよい。
以上のように、位置検出用のテストパターンを転写ベルト10上に転写し、転写ベルト10に転写したテストパターンを、光センサ20f,20c、20rで読みとることにより、各感光体ドラム6a,6b,6c,6dに対する書込みユニット5の走査線の位置ずれ、傾き、倍率等を検知し、これらによる色ずれをなくすように、各感光体ドラムに対する書込みユニット5の書き込みのタイミング等を補正している。しかしながら、転写ベルト10を駆動する駆動ローラ9に加工や組立て上等によって偏心がある場合は、転写ベルト10の移動速度が一定にならずに、図20のように転写ベルト10の移動速度が駆動ローラ9の1回転の周期Tkで正弦波的に変化する。この駆動ローラ9の偏心は、ローラ軸に対するローラ表面の振れや、ローラ軸を回転させるための軸に取り付けたプーリ等の振れにより生じる。
また、駆動ローラ9と転写ベルト10との微小なすべり、転写紙の進入ショックや排出ショック、転写バイアスなどの各種バイアス印加時の負荷変動によっても転写ベルト10の移動速度が変動してしまう。
転写ベルトにこのような速度変動が生じると、転写ベルトの速度変動による色ずれが生じてしまう。
そこで、本実施形態においては、転写ベルト10の移動速度を一定にするようにベルトが掛け渡された従動ローラ13bの回転速度を検出して、この検出データに基づいて駆動ローラ9の回転を制御している。
図21は、転写ベルト10の駆動系を示す説明図である。
転写ベルト10は、駆動ローラ9、テンションローラ13a、従動ローラ13b等に張架されている。駆動ローラ9は、駆動部9aに接続されている。駆動ローラ駆動手段たる駆動部9aは、図示しないが、パルス駆動モータ、パルス駆動モータに取り付けられた小プーリと駆動ローラ9の駆動軸に取り付けられた大プーリとの間に駆動ベルトを張架した減速機構などを備えている。
駆動部9aは、制御部9bによって所定の目標値に従った駆動速度で駆動するようにフィードバック制御されている。そのため、転写ベルト10の表面移動速度(ベルト移動速度)は、レジスト線速に一致する速度(所望の速度)に、ほぼ一定に保持される。
具体的に説明すると、本実施形態では、従動ローラ13bには回転検出手段としてのエンコーダ15が設けられており、そのエンコーダ出力は、フィードバック制御手段としての制御部9bに送られる。このエンコーダ出力に基づき、転写ベルト10のベルト移動速度を把握することができる。制御部9bは、そのエンコーダ出力と、転写ベルト10をレジスト線速に一致するベルト移動速度で駆動するのに必要な目標値とを比較する。そして、これらの差分がなくなるような駆動パルスを駆動部9aに出力する。
図22は従動ローラ13bとエンコーダ15の詳細を示す。エンコーダ15はディスク15b、発光素子15a、受光素子15c、圧入ブッシュ15d、15eから構成されている。ディスク15bは従動ローラ13bの軸上に圧入ブッシュ15d、15eを圧入することで固定され、従動ローラ13bの回転と同時に回転するようになっている。又、ディスク15bには、図23に示すように発光・受光素子にて読取られる箇所(以下 ラインセンター15b−1)の中心から放射状にライン15b−2(一部図示)が描かれている。ディスク15bの両側に発光素子15aと受光素子15cを配置して発光素子15aからの光を順じディスク15bにより透過・遮断を繰返し、それに従い受光素子15cがその光を順じ受光する。これにより、従動ローラ13bの回転量に応じてパルス状のON/OFF信号を得ている。このパルス状のON/OFF信号を用いて従動ローラ13bの移動角(以下角変位と称す)を検出することで、駆動部9aの駆動量を制御している。
この制御により転写ベルトは転写紙の進入・排出によるショックや、駆動ローラ9やテンションローラ13aの偏心、ギヤ・プーリ等の駆動伝達部材の偏心、転写バイアスなどの各種バイアス印加時の負荷変動による移動速度変動を取り除くことができる。これにより、転写ベルトの速度変動による色ずれを抑制することができ飛躍的に画質を向上できる。
しかし、このようなフィードバック制御をして転写ベルト10を安定走行させても、図24に示すような微小な速度変動が転写ベルト10に生じている。
この速度変動について説明する。ディスク内径15b−3に対してディスク15bに描かれたラインセンタ15b−1が偏心していると、発光素子15a・受光素子15bの位置は図示しないケースに固定されているため、発光素子15a、受光素子15bによる読取位置が偏心により異なる。そのため従動ローラ13bの角速度を誤検知し、その値をフィードバックする。こうなるとベルトはこの偏心分の誤制御で駆動される事になる。すなわち、従動ローラ1回転分の変動が発生することになる。また、上記ではディスクの偏心について記述したが、従動ローラ13bのローラ部が軸に対して偏心していても同様な現象が発生し、結果的に従動ローラ1回転分の変動が発生する。このように、従動ローラの回転速度をエンコーダ15で検知してフィードバックする制御では、上述のようにエンコーダ15のディスク15b及びその取付ローラ(従動ローラ13b)以外で発生する速度変動は除去可能であるが、逆にエンコーダ15のディスク15b及びその取付ローラ13bの変動は除去できない。
ところで、テストパターンのトナーマークは、上述した微小に速度変動する転写ベルト10上に転写されて搬送されるため、光センサ20f,20c,20rでの読み取りに誤差を生じてしまう。これを図25により説明する。図25は、駆動ローラの偏心により生じる誤差読み取りを説明する図である。転写ベルト10上のテストパターンの実際の各色間の距離が、例えばK−M間がa、K−C間がb、K−Y間がcであったとしても、それぞれにベルト変動による誤差分αm、αc、αyが加えられた状態を検知してしまうことになる。その結果、トナーマーク各色間の関係が実際よりもずれたK−M間を(a+αm)、K−C間を(b+αc)、K−Y間を(c+αy)と判断してしまうことになる。その結果、感光体ドラム間の走査線の相対的な位置ずれを高精度に検知することができず、走査線の位置ずれ、傾き、倍率等を良好に補正できない。
そこで、本実施の形態においては、図21に示すように、テストパターンの転写ベルト10への転写位置からパターン検知センサである光センサ20f,20c,20rまでの距離を、従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0の整数倍に設定する。これにより、従動ローラ13bやエンコーダ15の変動をキャンセルする事が可能となる。なお、図21に示す例では、各像担持体間の中間転写ベルト(無端状ベルト)表面移動距離を従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0とし、光センサにもっとも近い感光体ドラム6dの転写位置から光センサの検知位置までの中間転写ベルト(無端状ベルト)表面移動距離もL0に設定している。センサにもっとも近い感光体ドラム6dの転写位置から光センサの検知位置までの距離をL0に設定することで、テストパターンの形成から光センサ20f,20c,20rでテストパターンを検知するまでの距離が短くなる。これにより、「色合わせ」(CPA)実行時間を短縮することができ、「色合わせ」(CPA)実行によるダウンタイムを短縮することができる。
次に、従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0について図26に基づき説明する。図26は、ほぼ180度従動ローラに巻きついた状態を示している。この時、曲率部の外側ではベルトは伸び、内側では縮んでいる。また、伸びも縮みもしない箇所もある。この箇所の厚みをベルト有効厚みtしたとき、従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0は、
(式)
L0=(r+t)×2×π
L0・・・ベルト搬送距離 r・・・ローラ半径 t・・・ベルト有効厚み
従って、仮にディスク15bのラインセンタ15b−1がディスク内径15b−3に対して偏心していた際のベルト搬送距離Lは以下の様になる。
(式)
L=Asin(2×π×f×t)+L0
A・・・偏心による変動振幅 f・・・ディスクの1回転周波数 t・・・時間
また、上記では巻き付き角度が180°の場合を説明したが、本発明者の実験結果によれば、巻き付け角度とベルト有効厚みtには図27に示すような関係が見られた。これは、巻き付け角度によりベルト有効厚さが変化するということを示している。よって、エンコーダ15を取付けた従動ローラ部の巻き付け角度により転写ベルト10の搬送距離は異なってくることになる。ただし、図27で示した結果はベルト材質がPVDFの場合であり、その他の材質の場合は異なると考えられる。
次に、テストパターンの転写ベルト10への転写位置から光センサ20f,20c,20rまでの距離を、従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0の整数倍に設定することで、従動ローラ13bやエンコーダ15の変動をキャンセルする事が可能となる理由について図28に基づいて説明する。
図28は、Kの感光体ドラム上に形成される走査線とYの感光体ドラム上に形成される走査線との間に相対的なずれがなく、狙いの間隔であると仮定している。図に示すように、テストパターンのトナーマークYが感光体ドラム6から転写ベルト10へ転写するときの転写ベルト10の速度が1%速かったとする。この場合KとYのパターン間隔は狙いのそれより1%伸びる。また、トナーマークYが光センサ20にて読取られる際の速度が狙いより1%速かったとする。この場合は1%分間隔が広がったKとYのパターン間隔を1%速い速度で読取る。その結果、光センサ20の検知結果としては、狙いのパターン間隔であると認識することになる。よって、エンコーダ15及びその取付ローラ13bの変動があったとしても、その変動はキャンセルし狙いのパターン間隔を認識する事が出来る。
よって、テストパターンの転写ベルト10への転写位置から光センサ20f,20c,20rまでの距離を、従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0の整数倍に設定することで、テストパターンから感光体ドラム間の走査線の相対的な位置ずれ量を精度よく検出することができる。よって、走査線の位置ずれ、傾き、倍率等を良好に補正することができる。
なお、テストパターンの転写ベルト10への転写位置から光センサ20f,20c,20rまでの距離を、従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0に対して正確に整数倍であった場合は、光センサ20f,20c,20fの検知結果における従動ローラ13bやエンコーダ15の変動における位置ズレ誤検知量は、0μmであるが、位置ズレ誤検知量を必ずしも0である必要がなく、20μm以下であればよい。すなわち、テストパターンの転写ベルト10への転写位置から光センサ20f,20c,20rまでの距離を、従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0に対して必ずしも正確に整数倍である必要はなく、概略整数倍であればよい。なお、20μmは600DPIにおいて1ドット40μmの半分であり、通常の色ずれ補正制御の場合、20μmより大きなずれ量は上記調整により走査線のズレが補正される。一方、20μm以下のずれ量は上記調整では走査線のずれが補正されない量である。すなわち、通常の色ずれ補正制御の補正分解能は20μmであるため、位置ズレ誤検知量の許容量を20μmとした。なお、これは一例であり、通常の色ずれ補正制御の補正分解能に応じて、誤検知量の許容範囲を設定する。
図29に、その一例を説明する。図29は、従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0=81.9mm、従動ローラ13bまたはエンコーダ15の偏心によるベルト速度変動の振幅:50μmのSin波としたときの例である。
図29に示すように、正確に整数倍であれば誤検知量は0μmとなる。ここで、整数倍の距離ではなく5mmずれていた場合を考える。この場合は、図29より分るように20μm誤検知する。すなわち、5mmずれたとしても、位置ズレ誤検知量の許容量であり、整数倍の距離に対して±5mmずれていても、光センサのテストパターンの検知結果から、走査線の位置ずれ、傾き、倍率等を良好に補正することができる。実際の製品では各々の部品に公差があるため正確に整数倍に配置される事は少ない(狙いは整数倍にしたとしても)。部品公差だけで5mmもずれる事は考えにくいが、この例のように5mmずれたとしても誤検知量を許容範囲に収めることができる。
以上のように、本発明で規定するところの「各潜像担持体の転写位置から前記マーク像検知手段までの距離を、前記回転検知手段によって回転状態が検知されている従動ローラが一回転したときに前記無端状ベルトが搬送される距離の整数倍」には、略整数倍も含まれており、略整数倍であっても本願発明の目的を十分達成しうるということである。
上記実施形態では転写ベルト10で転写紙を搬送し、転写紙上に感光体ドラム6a,6b,6c,6d上の4色のトナー像を重ねて転写する直接転写方式の画像形成装置について説明したが、これに限られない。図30に示すような、中間転写ベルト10上に感光体6a,6b,6c,6d上の4色のトナー像を重ねて転写してフルカラー画像を形成し、このフルカラー画像を転写紙に転写する中間転写方式の画像形成装置にも本発明を適用することが可能である。
この中間転写方式の画像形成装置の場合は、マーク像検知手段たる光センサ20f,20c,20rを、2次転写ローラ50の上流側に配置するのが好ましい。これにより、テストパターンの形成から光センサ20f,20c,20rでテストパターンを検知するまでの距離が短くなる。その結果、色ずれ補正制御に要する時間を短縮することができる。また、テストパターン通過するときに2次転写ローラをベルトから離間させる動作を不要にすることができる。その結果、コストダウンと信頼性向上とを図ることができる。
なお、この図30においては、各感光体ドラム間の距離を従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0とし、光センサにもっとも近い感光体ドラム6dの転写位置から光センサの検知位置までの距離を2Lに設定している。光センサにもっとも近い感光体ドラム6dの転写位置から光センサの検知位置までの距離が2倍に限定されるものではないことはいうまでも無い。
例えば、図33に示すように、センサにもっとも近い感光体ドラム6dの転写位置から光センサの検知位置までのベルト表面移動距離を従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0に設定してもよい。このように、従動ローラの偏心成分をキャンセルすることができる最短距離に設定することで、図30に示すようにセンサにもっとも近い感光体ドラム6dの転写位置から光センサの検知位置までの距離を2Lに設定したものに比べて、テストパターンの形成から光センサ20f,20c,20rでテストパターンを検知するまでの距離をより短くすることができる。
また、例えば、図31に示すように、光センサにもっとも近い感光体ドラム6dの転写位置から光センサの検知位置までの距離を従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0の4倍に設定して、光センサ20f、20c、20rを転写ベルト10の一次転写面とは反対側に配置してもよい。光センサを一次転写面と反対側に配置する事で、感光体・現像ユニットから飛散するトナーによるセンサ汚れを防止することができる。
また、2次転写位置を通過した中間転写ベルト上には、ほとんどトナーが付着していないので、図31に示すように、2次転写ローラ50の下流側に光センサが配置されることで、中間転写ベルトから飛散するトナーによって光センサが汚れるのをより一層防止することができる。
また、各感光体ドラム間の距離を従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0の2倍とし、光センサにもっとも近い感光体ドラム6dの転写位置から光センサの検知位置までの距離を従動ローラ13bが1回転したときにベルトが搬送される距離L0としてもよい。
以上、本実施形態の画像形成装置によれば、従動ローラ13bの回転状態の検知結果をフィードバックして駆動ローラ駆動手段たる駆動部9bを制御することで、駆動ローラ9・テンションローラ13aの偏心、駆動ローラ9と転写ベルト10との微小すべり、転写紙の進入・排出時のショック、各種バイアス印加による転写ベルト10の速度変動をなくすことができ、転写ベルト10を安定走行させることができる。これにより、転写ベルト10の速度変動による色ずれを抑制することができ、良好な画像を得ることができる。
また、各感光体ドラム6a、6b、6c、6dの転写位置からマーク像検知手段たる光センサ20までの無端状ベルトたる転写ベルトの表面移動距離を、エンコーダ15が取り付けられた従動ローラ13bが一回転したときに転写ベルトが搬送される距離Lの整数倍に設定するので、エンコーダ15が取り付けられた従動ローラ13b、エンコーダの偏心による速度変動成分がキャンセルされる。これにより、光センサ20f、20c、20rが検知した検知データから、各感光体間における走査線の相対的なずれ量を精度よく検出することができる。これにより、各感光体間における走査線の相対的なずれを良好に補正することができる。
また、エンコーダ15が取り付けられた従動ローラ13bが一回転したときに転写ベルトが搬送される距離L0を、従動ローラの外径(2πr)、転写ベルトの厚さTと従動ローラへの転写ベルトの巻きつき角度とにより決定されるベルト有効厚みtとから、算出している。このように、ベルト有効厚みtを含めてエンコーダ15が取り付けられた従動ローラ13bが一回転したときに転写ベルトが搬送される距離L0を決定することで、距離L0をより正確に決定することができる。これにより、光センサの位置をより正確に整数倍に設定することが可能になり、各感光体間における走査線の相対的なずれ量の検出精度を高めることができる。
また、第1の検知マーク像たる直交マークと、直交マークに対して傾斜した第2の検知マーク像たる斜交マーク像とを形成する。直交マークと斜交マークとの間の間隔の基準間隔に対するずれ量算出することで、主走査線方向のずれ量を検出することができる。また同じ種類のマーク間における基準間隔に対するずれ量算出することで、副走査線方向のズレ量も検出することができる。
転写ベルトの表面移動方向に沿って所定の間隔で配列された複数の検知マーク像からなるマークセットを複数形成することで、各マークセットで算出したズレ量を平均化処理することが可能となる。ズレ量を平均化処理すれば、ノイズなどの成分を除去することができ、各感光体間における走査線の相対的なずれ量を精度よく検出することができる。
また、マークセットを転写ベルトの表面移動方向と直交する方向の互いに異なる位置に複数形成することで、画像形成領域全域で各感光体間における走査線の相対的なずれ量を精度よく検出することができる。また、走査線の傾きを検出することができる。また、マークセットを転写ベルトの表面移動方向と直交する方向3箇所以上形成すれば、走査線の曲がりを検出することができる。
光センサ20が検知した検知データに基づいて主走査レジストずれ、主走査倍率、副走査レジストずれ、傾き、曲がりのうち少なくとも一つを補正することで、良好な画像を得ることができる。
また、光センサ20を転写ベルトが各感光体ドラム6a、6b、6c、6dと接触する一次転写面と反対側の面に対向配置させたので、光センサを一次転写面に配置したものに比べて感光体・現像装置から飛散するトナーによるセンサ汚れを抑制することができる。
また、中間転写方式の画像形成装置の場合において、光センサを2次転写位置よりも転写ベルト移動方向下流側に配置することで、光センサを2次転写位置よりも転写ベルト移動方向上流側に配置したものに比べて、中間転写ベルトから飛散するトナーによるセンサ汚れを抑制することができる。
また、中間転写方式の画像形成装置の場合において、光センサを2次転写位置よりも転写ベルト移動方向上流側に配置することで、光センサを2次転写位置よりも転写ベルト移動方向下流側に配置したものに比べて、マーク像が形成されてから、光センサで検知されるまでの時間が短くすることができる。よって、補正に要する時間の短縮化することができる。また、パターン通過に伴う2次転写ローラのベルトからの離間動作を不要にすることができ、2次転写ローラ接離機構の廃止によるコストダウンと信頼性を向上することができる。
また、中間転写ベルト移動方向最下流側の感光体6dの転写位置からエンコーダ15が取り付けられた従動ローラ13bが一回転したときに転写ベルトが搬送される距離L0だけ離れた位置に光センサを配置することで、マーク像が形成されてから、光センサで検知されるまでの時間が短くすることができる。よって、補正に要する時間の短縮化することができる。
また、少なくとも1色の画像形成手段の転写位置からマーク像検知手段までの距離を、回転検知している従動ローラが1回転したときに転写ベルトが搬送される距離L0の整数倍に設定することで、各潜像担持体間における走査線の相対的なずれ量を良好に検出することができる。
本発明の一実施の態様であるカラー複写機の外観を示す斜視図。 図1に示すプリンタの内部機構の概要を示すブロック図。 図1に示すカラー複写機の電気系統のシステム構成の概要を示すプロック図。 (a)は1組の潜像形成ユニット及び現像ユニットの前面を示す正面図、(b)及び(c)は(a)に示す潜像形成ユニットのねじ付きピンの近傍の縦断面図であり、(b)は潜像形成ユニットが新品で複写機に装着された直後の状態を、(c)は装着後に帯電ローラが回転駆動された後の状態を示した図。 同光書込ユニットの構成を示す説明図。 (a)及び(b)は、同光書込ユニットに搭載された長尺レンズユニットの斜視図。 中間転写ベルト上に形成されたマークパターン群を示す図。 転写ベルトの1周長に形成するテストパターンの分布を、感光体ドラムの回転角度対応のマーク形成位置ずれと共に示す図。 同プリンタの制御部の一部分を示すブロック図である。 (a)は、検出信号Sdr、Sdc、Sdfのタイムチャートであり、(b)は、a)に示す検出信号の内、そのA/D変換データがFIFOメモリに書込まれる範囲のみを摘出して示すタイムチャートである。 プリンタの制御フローの一部を示す図。 (a)は、「調整」の実行フローを示す図であり、(b)は、色合わせの実行フローを示す図。 テストパターンの形成と計測の実行フローを示す図。 マークパターンと、検出信号Sdr、Sdc、Sdfのレベル変動との関係を示す図。 「割り込み処理」(TIP)の実行フローを示す図。 「マーク中心点位置の算出」(CPA)のフローの一部を示す図。 「マーク中心点位置の算出」(CPA)のフローのその他の部分を示す図。 仮想の、平均位置マークを示す図。 斜交マークMByrの主走査線方向にずれたときの様子を示す図。 駆動ローラの偏心により生じる転写ベルトの速度変動を説明する図。 感光体ドラムと光センサとの関係を説明するための図である。 エンコーダの構成を説明する部分斜視図。 ディスク詳細説明図。 エンコーダを有した従動ローラの偏心により生じる転写ベルトの速度変動を説明する図。 エンコーダを有した従動ローラの偏心により生じる誤差読み取りを説明する図。 転写ベルトの一部及びエンコーダを有した従動ローラの例を示す正面図。 巻き付け角度とベルト有効厚みtとの関係を示すグラフ。 エンコーダを有した従動ローラの偏心により生じる誤差読み取りがキャンセルできる理由を説明する図。 感光体ドラム6dの転写位置から光センサの検知位置までの距離を、エンコーダを有した従動ローラが1回転したときにベルトが搬送される距離L0の概略整数倍に設定できる理由を説明するための一例を示した図。 中間転写方式の画像形成装置を示す図。 転写ベルトが各感光体と接触する一次転写面と反対側の面に光センサを対向配置させた図。 中間転写ベルト上に形成されたマークパターン群の他の態様を示す図。 中間転写方式の画像形成装置において、感光体ドラム6dの転写位置から光センサの検知位置までの距離を、エンコーダを有した従動ローラが1回転したときにベルトが搬送される距離L0に設定した例を示す図。
符号の説明
Mtf1〜Mtf8,Mtr1〜Mtr8 マークセット
PC パーソナルコンピュータ
PTR カラープリンタ
SCRスキャナ
SOR ソータ
5 書込みユニット
6a〜6d 感光体ドラム
7a〜7d 現像ユニット
8 給紙カセット
9 駆動ローラ
10 転写ベルト
11a〜11d 転写器
12 定着装置
13a テンションローラ
13b 従動ローラ
15 エンコーダ
20r,20c,20f 光センサ
41 マイクロコンピュータ(MPU)
60a 潜像担持ユニット

Claims (10)

  1. 複数の潜像担持体と、
    潜像担持体上に光ビームを走査する光走査装置と、
    潜像担持体毎に設けられ、潜像担持体に互い異なる色のトナー像を作像する作像手段と、
    駆動ローラ及び少なくとも1本の従動ローラによって張架された無端状ベルトとを備え、
    各潜像担持体上に形成されたトナー像を前記無端状ベルトによって搬送された記録材に順次転写するか、又はトナー像を前記無端状ベルトの表面へ順次転写した後に前記無端状ベルト上のトナー像を記録材に一括転写することにより、記録材に画像を形成する画像形成装置において、
    前記従動ローラの回転状態を検知する回転検知手段と、前記駆動ローラを駆動する駆動ローラ駆動手段とを備え、前記回転検知手段の検知結果を前記駆動ローラ駆動手段にフィードバックするベルト駆動装置と、
    無端状ベルト上の検知マーク像を検知するマーク像検知手段と、
    前記各潜像担持体の表面に検知マーク像を形成し転写して得られる前記無端状ベルトの移動方向に沿って所定の間隔で配列した複数の検知マーク像を前記マーク像検知手段で検知し、前記マーク像検知手段が検知した検知データから各マークの基準間隔に対するずれ量を算出し、その算出結果に基づいて各潜像担持体間における走査線の相対的なずれを補正する色ずれ補正手段とを備え、
    各潜像担持体の転写位置から前記マーク像検知手段までの距離を、前記回転検知手段によって回転状態が検知されている従動ローラの外径と、前記無端状ベルトの厚さと、前記従動ローラへの前記無端状ベルトの巻きつき角度とに基づいて求められる前記回転検知手段によって回転状態が検知されている従動ローラが一回転したときに前記無端状ベルトが搬送される距離の整数倍に設定したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記無端状ベルトの移動方向に沿って所定の間隔で配列する複数の検知マーク像は、第1の検知マーク像と、前記第1の検知マーク像に対して傾斜した第2の検知マーク像とからなることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、
    前記無端状ベルトの表面移動方向に沿って所定の間隔で配列された複数の検知マーク像からなるマークセットを、複数形成することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項の画像形成装置において、
    前記マークセットを前記無端状ベルトの表面移動方向と直交する方向の互いに異なる位置に複数形成することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至いずれかの画像形成装置において、
    前記色ずれ補正手段は、前記マーク像検知手段が検知した検知データから前記走査線の主走査レジストずれ、主走査倍率、副走査レジストずれ、傾き、曲がりのうち少なくとも一つを補正することを特徴する画像形成装置。
  6. 請求項1乃至いずれかの画像形成装置において、
    前記マーク像検知手段を、前記無端状ベルトの各潜像担持体と接触する一次転写面と反対側の面に対向させたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至いずれかの画像形成装置において、
    前記マーク検知手段を、無端状ベルト移動方向最下流側の潜像担持体の転写位置から前記回転検知手段によって回転状態が検知されている従動ローラが一回転したときに前記無端状ベルトが搬送される距離だけ離れた位置に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  8. トナー像を前記無端状ベルトの表面へ順次転写した後に前記無端状ベルト上のトナー像を記録材に一括転写することにより、記録材に画像を形成する請求項1乃至いずれかの画像形成装置において、
    前記マーク検知手段を、前記無端状ベルト上のトナー像を記録材に一括転写する2次転写位置よりも無端状ベルト移動方向上流側に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  9. トナー像を前記無端状ベルトの表面へ順次転写した後に前記無端状ベルト上のトナー像を記録材に一括転写することにより、記録材に画像を形成する請求項1乃至いずれかの画像形成装置において、
    前記マーク検知手段を、前記無端状ベルト上のトナー像を記録材に一括転写する2次転写位置よりも無端状ベルト移動方向下流側に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 無端状ベルトを張架する従動ローラの回転状態を検知して、その検知結果を前記無端状ベルト張架して回転移動させる駆動ローラの駆動手段にフィードバックして走行されている前記無端状ベルト上に各色の画像形成手段で形成されたマーク像を前記無端状ベルトの移動方向に沿って所定の間隔で配列する工程と、前記無端状ベルトの移動方向に沿って所定の間隔で配列したマーク像をマーク像検知手段で検出する工程と、各マークの基準間隔に対するずれ量を算出する工程とを有するカラー画像形成の色ずれ検出方法において、
    少なくとも1色の画像形成手段の転写位置から前記マーク像検知手段までの距離を、前記回転検知している従動ローラが1回転したときに前記無端状ベルトが搬送される距離の整数倍に設定するものであって、
    前記回転検知手段によって回転状態が検知されている従動ローラが一回転したときに前記無端状ベルトが搬送される距離は、前記従動ローラの外径と、前記無端状ベルトの厚さと、前記従動ローラへの前記無端状ベルトの巻きつき角度とにより決定されることを特徴とするカラー画像形成の色ずれ検出方法。
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