JP5995010B2 - 画像形成装置および濃度ムラ補正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体上に現れる搬送方向の濃度ムラを補正する機能を備えた画像形成装置および濃度ムラ補正方法に関する。
記録紙に画像を印刷する画像形成装置では、各種の要因により濃度ムラが生じる。この濃度ムラを軽減するために、記録紙にテスト画像を印刷し、これを光学的に読み取って濃度を測定し、測定された濃度ムラを相殺するように補正データを作成し、この補正データで印刷対象の画像データを補正する、といった補正処理が一般に行われる。
濃度ムラは、記録紙の搬送方向に垂直な主走査方向のほか記録紙の搬送方向である副走査方向にも現れるので、精度よく濃度ムラを補正するためには、主走査方向のみではなく、副走査方向についても濃度ムラを補正することが望まれる。
副走査方向に発生する濃度ムラの中には、現像スリーブや感光体など回転部材の周期ムラとして発生するものがある。これを補正するためには、回転部材の周期・位相に合わせて補正を行う必要がある。
回転部材の位相は、例えば紙の先頭等のタイミングとは非同期であるため、専用の信号等を取得してタイミングを取る必要がある。一例として、回転部材のホームポジション信号(以下HP信号とする)を取得する方法がある。HP信号は、回転部材が基準位置になったことを知らせる信号であり、一回転毎に回転部材が基準位置を通過する時に発生する。
HP信号を発生させる仕組みの一例には、回転軸に半月板を付け、フォトセンサで読み取るといったものがある。フォトセンサが出力するHP信号は、回転部材の1回転を一周期とする矩形波になる。したがって、HP信号が立ち上がるタイミングを監視すれば、回転部材が一回転の中の特定の位相(基準位置)になるタイミングを認識することができる。
回転部材の周期・位相に合わせて該回転部材に由来する周期的な濃度ムラの補正を行うためには、該回転部材の一周期分の補正データを作成する必要がある。補正データを作成する方法としては、副走査方向に一様な濃度の測定用パターンを記録媒体上に描画し、その濃度を濃度センサによって測定して濃度ムラを把握し、この濃度ムラを打ち消すような補正データを作成する方法が一般に採用される。
補正対象の回転部材の一周期分に対応した測定用パターンを記録媒体上に描画し、これを濃度センサで測定して得た濃度データには、補正対象の回転部材以外の部材(補正対象の回転部材と周期が異なる回転部材等)に由来する濃度ムラも含まれる。これは、補正対象の回転部材に由来する周期的な濃度ムラ(以下、周期ムラとも記す)を精度良く取得する際のノイズとなる。
そこで、補正対象の回転部材の複数周期分に対応する副走査方向に長い測定用パターンを描画し、その測定結果の濃度データを、補正対象の回転部材の一周期分ずつに切り分けて複数周期分抽出し、これらを、位相を合わせて重畳して平均化することで、補正対象以外のものに由来するノイズを減少させ、補正対象の回転部材に由来する一周期分の濃度ムラのデータを取得することが行われる。
測定した濃度データの中から補正対象の回転部材の一周期分の濃度データを複数周期分切り出す処理は、通常、HP信号に基づいて行われる。たとえば、図12の例では、測定用パターンを、HP信号に同期して7周期分描画し、これを濃度センサで測定する。そして濃度センサの出力値の変化から、記録媒体上の測定用パターンの先頭位置を検出し、この先頭位置から回転部材の7回転分の長さに相当する濃度データを抽出し、これを7等分することで、同一位相から始まる一周期分の濃度データを7個切り出す。これら切り出した7個の濃度データを平均化して一周期分の濃度データを作成することで、周期の異なる他の部材に由来した成分を排除した濃度データを取得することができる。なお、図12でFFT、逆FFT処理を施すことで、無関係な周波数成分を除去しているがこの処理は割愛してもかまわない。
平均化した濃度データおよび該濃度データから作成される一周期分の補正データは、その先頭位置がHP信号の立ち上がりに一致しているので、該補正データを使用した濃度ムラの補正処理もHP信号の立ち上がりに同期して行われる。
図13に示すように、測定用パターンの濃度が濃くて、記録媒体の地の濃度との濃度差が大きい場合には、濃度センサの出力値の変化から、測定用パターンの先頭位置を正確に判定することができる。しかし、図14に示すように、測定用パターンの濃度が薄くて、記録媒体の地の濃度との濃度差が小さい場合には、濃度センサの出力値の変化から、測定用パターンの先頭位置の判定が困難になる。
特許文献1には、上記の弊害を回避するために、図15に示すように、測定用パターンの先頭部分に必ず濃度の濃いマーカを設ける技術が開示されている。これにより、濃度の薄い測定用データについてもその先頭位置をマーカによって検出することが可能になる。
特開2007−140402号公報
特許文献1の技術によれば、測定用パターンの先頭位置を容易に検出することができる。しかし、その先頭位置を基準にした一周期分ずつの切り出しは、回転部材の一周期に対応する理論値の長さを基準にして行われる。たとえば、図15に示すように、回転部材の一周期が理論値で副走査方向のTラインに相当する場合、マーカの位置からTラインずつの切り出しが行われる。
しかし、図16に示すように、記録媒体上での実際の回転部材一周期分の長さ(T´ライン)が、理論値の長さ(Tライン)と異なる場合には、理論値の長さを基準に切り出しを行っても、濃度データを一周期分ずつに正確に切り出すことはできない。このため、これを平均化しても補正対象以外の部材に由来するノイズを精度良く低減できない。
記録媒体上での実際の回転部材一周期分の長さが理論値と異なる値になる要因には、回転部材の回転速度の誤差がある。また、副走査方向に変倍がかかる場合もある。たとえば、中間転写ベルトを記録媒体とする場合には、該中間転写ベルトの延びや撓みにより、理論値の長さとの相違が生じる。
図17に示すように、理論値の長さ(Tライン)で切り出す代わりに、濃度センサ側にもHP信号を与え、濃度センサの出力する濃度データをHP信号の周期に従って切り出せば、回転部材の回転速度の誤差に起因するズレは解消できる。しかし、このようにしても、図中の破線で示すように、中間転写ベルトに延びや撓み、スキューなどが生じると、これに起因する誤差は解消できない。そのため、濃度データを高い精度で一周期分ずつに切り出すことはできない。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、補正対象の周期部材に由来する搬送方向の濃度ムラを、他の部材の影響を排除して補正することのできる画像形成装置および濃度ムラ補正方法を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]搬送される記録媒体に画像形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって前記記録媒体上に画像形成された画像の濃度を検出する濃度検出部と、
前記画像形成部の構成要素であって周期的に動作する所定の周期部材の位相を検出する位相検出部と、
前記記録媒体の搬送方向の濃度ムラを測定するための測定用パターンを前記画像形成部によって前記記録媒体上に形成させ、該記録媒体上の前記測定用パターンの濃度を前記濃度検出部で検出して得た濃度データから前記周期部材に由来する前記搬送方向の濃度ムラを補正するための前記周期部材の一周期分に対応する補正データを作成する制御部と、
前記画像形成部に与える画像データを、前記位相検出部の検出した前記周期部材の位相に合わせて前記一周期分の補正データを繰り返し適用して補正することにより、前記周期部材に由来する前記搬送方向の濃度ムラを補正する濃度ムラ補正部と、
を備え、
前記制御部は、前記画像形成部を使用して前記記録媒体上に、前記搬送方向に間隔を空けた第1基準マークおよび第2基準マークと、前記搬送方向において前記第1基準マークと前記第2基準マークの間に、前記周期部材の2周期分以上の前記測定用パターンを画像形成すると共に、前記位相検出部の出力に基づいて、前記第1基準マークを前記記録媒体上に画像形成した第1時点または前記第2基準マークを前記記録媒体上に画像形成した第2時点における前記周期部材の位相と前記第1時点から前記第2時点までに前記周期部材が動作した周期数とを取得し、これらと、前記濃度データの中の前記第1基準マークに対応する位置と前記第2基準マークに対応する位置とから、前記濃度データの中の各位置と前記周期部材の位相との対応関係を求め、該対応関係に基づいて、前記濃度データの中から前記周期部材の所定の位相から複数周期分に対応する部分を抽出し、これを集約して一周期分の濃度データを求め、該一周期分の濃度データに基づいて前記周期部材の一周期分の前記補正データを作成し、
前記第1基準マークから前記搬送方向の下流側へ所定範囲については、前記測定用パターンを画像形成しないもしくは前記抽出の対象にしない
ことを特徴とする画像形成装置。
上記発明および下記[8]に記載の発明では、搬送方向(副走査方向)に間隔を空けて第1基準マークと第2基準マークを画像形成すると共に、これらの間に、複数周期分の測定用パターンを画像形成する。たとえば、第1基準マークから第2基準マークまでが周期部材のN周期分に相当するならば、濃度データ中に現れる第1基準マークと第2基準マークの間がN周期に対応するので、第1基準マークと第2基準マークの間の濃度データをN等分すれば、一周期分ずつの濃度データを正確に切り出すことができる。また、第1基準マークが画像形成された第1時点と第2基準マークが画像形成された第2時点のいずれかにおける周期部材の位相に基づいて、特定の位相から一周期分ずつの濃度データを切り出すことができる。
第1時点から第2時点までに周期部材が動作した周期数は整数値に限定されない。また、第1時点、第2時点における周期部材の位相は、同一位相(たとえば、HP信号の立ち上がり時点)でもよいし、異なる位相でもかまわない。なお、周期部材は、回転運動するものに限定されず、往復運動等するものでもよい。上記発明では、第1基準マークを画像形成したことによるメモリ効果の影響が出るような範囲を排除して、平均化の対象となる部分の濃度データを取得する。排除の方法には、そもそも測定用パターンを画像形成しない方法と、測定用パターンを画像形成するが、その部分を抽出(平均化)の対象にしない方法がある。
[2]前記第2基準マークと前記測定用パターンが連続する場合は、前記第2基準マークを前記測定用パターンと異なる濃度にする
ことを特徴とする[1]に記載の画像形成装置。
上記発明では、測定用パターンとこれに続く第2基準マークとの境界をこれらの濃度差で認識可能にする。
]前記搬送方向と直交する方向において、前記第1基準マークと前記第2基準マークと前記測定用パターンを同じ位置に画像形成する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像形成装置。
上記発明では、第1基準マークと第2基準マークと測定用パターンの濃度を同一の濃度検出部で検出することができる。
]前記第1時点と第2時点は、前記周期部材が同一の所定の位相になる時点である
ことを特徴とする[1]乃至[]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
上記発明では、第1時点から第2時点の間の周期数は整数値になる。たとえば、第1時点、第2時点を共にHP信号の立ち上がりとすれば、HP信号の立ち上がりを先頭位置とする一周期毎の濃度データを容易に切り出すことができる。
]前記周期部材は、回転運動する
ことを特徴とする[1]乃至[]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
]搬送される記録媒体に画像形成部によって画像形成された画像に現れる、前記画像形成部の構成要素であって周期的に動作する所定の周期部材に由来する搬送方向の濃度ムラを補正する濃度ムラ補正方法であって、
前記記録媒体上に、前記搬送方向に間隔を空けた第1基準マークおよび第2基準マークと、前記搬送方向において前記第1基準マークと前記第2基準マークの間に、前記記録媒体の搬送方向の濃度ムラを測定するための測定用パターンを前記周期部材の2周期分以上にわたって画像形成するステップと、
前記記録媒体上に画像形成された前記第1基準マークおよび前記第2の基準マーク、前記測定用パターンの濃度を濃度検出部で検出して濃度データを取得するステップと、
位相検出部の出力に基づいて、前記第1基準マークを前記記録媒体上に画像形成した第1時点または前記第2基準マークを前記記録媒体上に画像形成した第2時点における前記周期部材の位相と前記第1時点から前記第2時点までに前記周期部材が動作した周期数とを取得し、これらと、前記濃度データの中の前記第1基準マークに対応する位置と前記第2基準マークに対応する位置とから、前記濃度データの中の各位置と前記周期部材の位相との対応関係を求めるステップと、
前記対応関係に基づいて、前記濃度データの中から前記周期部材の所定の位相から複数周期分に対応する部分を抽出し、これを集約して一周期分の濃度データを求めるステップと、
前記一周期分の濃度データに基づいて、前記周期部材に由来する前記搬送方向の濃度ムラを補正するための前記周期部材の一周期分の補正データを作成するステップと
前記画像形成部に与える画像データを、前記周期部材の位相に合わせて前記一周期分の補正データを繰り返し適用して補正することにより、前記周期部材に由来する前記搬送方向の濃度ムラを補正するステップと
を有し、
前記第1基準マークから前記搬送方向の下流側へ所定範囲については、前記測定用パターンを画像形成しないもしくは前記抽出の対象にしない
ことを特徴とする濃度ムラ補正方法。
本発明に係る画像形成装置および濃度ムラ補正方法によれば、補正対象の周期部材に由来する搬送方向の濃度ムラを、他の部材の影響を排除して補正することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の機械的概略構成を示す図である。 画像形成装置のうち、副走査方向の濃度ムラの補正に係る部分を抜き出して示したブロック図である。 画像形成部の一部を拡大示した図である。 画像形成装置が中間転写ベルト上に画像形成するテスト画像の一例等を示す図である。 テスト画像に基づいて補正データを作成する際に制御部が行う処理の手順を示す流れ図である。 補正データを用いて濃度ムラ補正部が副走査方向の濃度ムラを補正する処理の流れ図である。 中間転写ベルト上に画像形成されたテスト画像の一例を示す図である。 第1基準マーク、第2基準マークと測定用パターンの主走査方向位置を相違させたテスト画像の一例を示す図である。 第1基準マークから第2基準マーク側に向かう所定範囲の濃度データは破棄して平均化に使用しない例を示す図である。 第1基準マークに続く所定範囲に測定用パターンを画像形成しないようにしたテスト画像等を示す図である。 HP信号をテスト画像の読み取り側でも使用する場合の例を示す図である。 副走査方向の濃度ムラの測定する従来の手順を示す図である。 測定用パターンと記録媒体の地との濃度差が大きい場合の例を示す図である。 測定用パターンと記録媒体の地との濃度差が小さい場合の例を示す図である。 測定用パターンの先頭部分に濃度の濃いマーカを設けた従来技術を示す図である。 記録媒体上での実際の回転部材一周期分の長さ(T´ライン)が理論値の長さ(Tライン)と異なる場合の一例を示す図である。 濃度センサ側にもHP信号を与え、濃度センサの出力する濃度データをHP信号の周期に従って切り出す場合の問題点を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置5の機械的概略構成を示す図である。画像形成装置5は、ネットワークなどを通じて外部端末から入力された印刷データに基づく画像を記録紙上に印刷して出力する印刷機能、原稿を光学的に読み取って得た画像の複製を記録紙上に印刷して出力するコピー機能などを果たす。
画像形成装置5は、無端で環状に掛け渡された所定幅の中間転写ベルト11、この中間転写ベルト11上に、それぞれ単一色のトナー像を形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色別の4つの像形成部12Y、12M、12C、12K、記録紙を給紙する給紙部13、給紙された記録紙を搬送する搬送部14、定着装置15、ベルトクリーニング装置18などで構成される画像形成部10を備えて構成される。また、中間転写ベルト11上の画像の濃度を光学的に読み取って検出する濃度検出部20を備えている。
像形成部12Y、12M、12C、12Kは、使用されるトナーの色は異なるが互いに構造は同一である。像形成部12Y、12M、12C、12Kは、表面に静電潜像が形成される静電潜像担持体としての円筒状の感光体ドラム16を有し、その周囲に帯電装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置などを配置して備える。またレーザーダイオード、ポリゴンミラー、各種レンズおよびミラー等で構成されたレーザーユニット17を備えている。
各像形成部12Y、12M、12C、12Kにおいて、感光体ドラム16は図示省略の駆動部に駆動されて一定方向に一定速度で回転し、帯電装置は感光体ドラム16を一様に帯電させ、レーザーユニット17は対応する色の画像データに応じてオン/オフされたレーザー光で感光体ドラム16を走査することによって感光体ドラム16の表面に静電潜像を形成する。
レーザー光が感光体ドラム16をその軸方向に繰り返しスキャンし、かつ感光体ドラム16が回転することで、感光体ドラム16上に2次元の静電潜像が形成される。感光体ドラム16の表面においてレーザー光がスキャンする方向(感光体ドラムの軸方向)を主走査方向、感光体ドラム16の回転する方向を副走査方向とする。
現像装置は、感光体ドラム16上の静電潜像をトナーによって顕像化する。感光体ドラム16の表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト11と接触する箇所で中間転写ベルト11に転写される。クリーニング装置は、転写後に感光体ドラム16の表面に残留するトナーをブレード等で擦って除去し回収する。
中間転写ベルト11は複数のローラに掛け渡すようにして巻回されて図中の矢印A方向に一定速度で周回する。周回する過程で、Y、M、C、Kの順に各色の画像(トナー像)が像形成部12Y、12M、12C、12Kによって中間転写ベルト11上に重ね合わせるように形成されてカラー画像が合成される。このカラー画像は、二次転写位置Qで中間転写ベルト11から記録紙に転写される。転写後の中間転写ベルト11に残ったトナーは二次転写位置Qの下流にあるベルトクリーニング装置18で除去される。
中間転写ベルト11上では、中間転写ベルト11の幅方向が主走査方向、周回する方向(主走査方向に直交する方向)が副走査方向になる。また記録紙上では、記録紙の搬送方向が副走査方向、これと直交する方向(記録紙の幅方向)が主走査方向になる。
給紙部13は、印刷に供される記録紙を収納する複数の給紙トレイを有し、選択された給紙トレイから記録紙を1枚ずつ搬送部14に向けて送り出す。搬送部14は、給紙トレイから繰り出された記録紙を搬送し、二次転写位置Qおよび定着装置15を通過させて、排紙トレイに排出する機能を果たす。搬送部14は、搬送経路を構成する搬送ローラやガイドのほか、搬送ローラを駆動するモータなどで構成される。
さらに画像形成装置5は、画像形成装置5の動作を制御する制御基盤30、ユーザがセットした原稿を読み取るスキャナ部31、ユーザの操作の受け付けや各種画面の表示などを行う操作パネル部32などを備えている。制御基盤30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを主要部として構成され、ROMに格納されたプログラムに従って処理を実行し、画像形成装置5の各部の動作を制御する。
画像形成部10はその構成部品として、周期的に動作する周期部材を複数備えている。周期部材は一周期分の動作を繰り返し行う。周期部材には、たとえば、回転運動を行う感光体ドラム16や現像装置などがある。周期部材は、回転運動を行うものに限定されず、たとえば、往復運動を行うものであってもよい。周期部材はそれぞれ固有の周期を有する。
画像形成装置5は、上記のような周期部材に由来して生じる副走査方向の濃度ムラを補正する機能を備えている。以後、副走査方向の濃度ムラの補正について詳細に説明する。
図2は、画像形成装置5のうち、副走査方向の濃度ムラの補正に係る部分を抜き出して示した概略構成である。搬送される記録媒体に画像形成する画像形成部10と、画像形成部10によって記録媒体上に画像形成されたテスト画像の濃度を検出する濃度検出部20と、画像形成部10が有する周期的な動作を行う所定の周期部材の位相を検出する位相検出部21と、画像形成部10にテスト画像を画像形成させ、その濃度を濃度検出部20に検出させ、該検出で得た濃度データから所定の補正対象の周期部材に由来する副走査方向の濃度ムラを補正するための補正データ22を作成する制御部23と、該周期部材に由来する副走査方向の濃度ムラを補正データに基づいて補正する濃度ムラ補正部24などで構成される。
制御部23は、テスト画像を読み取って得た濃度データから、周期部材の一周期分の補正データを作成する。濃度ムラ補正部24は、画像形成部10のレーザーユニット17に与える画像データを、位相検出部21の検出した周期部材の位相に合わせて一周期分の補正データを繰り返し適用することによって、補正する。
本実施の形態では、テスト画像の形成される記録媒体を中間転写ベルト11とし、補正対象の周期部材を感光体ドラム16として説明する。
図3は、画像形成部10の一部を拡大図示したものである。位相検出部21は、中間転写ベルト11に沿って配置された感光体ドラム16の位相を検出する。位相検出部21は、背景技術の項で説明した、半月板を用いたものである。位相検出部21は、感光体ドラム16の回転軸に同心となるように取り付けられた半月板21aと、半月板21aが回転することによって光が周期的に遮られる位置に設けられたフォトセンサ21bを備える。フォトセンサ21bは、感光体ドラム16の一回転を一周期とする矩形波状のHP信号を出力する。
図4は、画像形成装置5が中間転写ベルト11上に画像形成するテスト画像40の一例等を示している。図4の横軸は時間である。図5は、テスト画像に基づいて補正データを作成する際の手順を示す流れ図である。
図4に示すように、テスト画像40は、副走査方向に間隔を空けて配置される第1基準マーク41および第2基準マーク42と、副走査方向において第1基準マーク41と第2基準マーク42の間に配置された、補正対象の周期部材の2周期分以上の測定用パターン43で構成される。測定用パターン43は、副走査方向の濃度ムラの検出に適した画像であり、ここでは、副走査方向に長い帯状であって濃度が一定の画像である。
第1基準マーク41、第2基準マーク42は、記録媒体である中間転写ベルト11の地の色との濃度差を十分確保し得るように濃度の高い色(ここでは、最高濃度の黒)のマークである。
図4の例では、第1基準マーク41、第2基準マーク42は、副走査方向にSライン分の長さを有している。第1基準マーク41は、HP信号の立ち上がりに合わせて画像形成が開始され、第2基準マーク42は第1基準マーク41からN周期後のHP信号の立ち上がりに合わせて画像形成が開始される。測定用パターン43は第1基準マーク41の終端から第2基準マーク42の先端までの間に画像形成される。
この例では、HP信号の立ち上がりの位相を0度とすれば、第1基準マーク41が画像形成された第1時点、第2基準マーク42が画像形成された第2時点における周期部材の位相はいずれも0度である。また、第1時点から第2時点までに周期部材が動作した周期数はNである。
制御部23は、テスト画像に基づいて補正データを作成する際に、位相検出部21が出力するHP信号の立ち上がりに合わせて第1基準マーク41を画像形成し、これに続けて測定用パターン43を画像形成し、その後、第1基準マーク41の画像形成を開始してからN周期後のHP信号の立ち上がりに合わせて、画像形成の対象を測定用パターン43から第2基準マーク42に切り替えて画像形成するように制御する(図5:ステップS101)。
制御部23は、ステップS101で画像形成したテスト画像を、搬送方向下流の濃度検出部20で読み取って濃度データを取得する(ステップS102)。
図4に示すように、テスト画像40を濃度検出部20で読み取って得られる濃度データには、第1基準マーク41と第2基準マーク42に対応する位置に矩形状のピークが出現するので、濃度データ上で第1基準マーク41と第2基準マーク42に対応する位置を明確に識別することができる。測定用パターン43に対応する部分の濃度データの値は副走査方向の濃度ムラに応じて変動する。
前述したように、第1基準マーク41は、HP信号の立ち上がりに合わせて画像形成が開始され、第2基準マーク42は第1基準マーク41からN周期後のHP信号の立ち上がりに合わせて画像形成が開始されるので、濃度データに現れた第1基準マーク41に対応する矩形波の立ち上がりから第2基準マーク42に対応する矩形波の立ち上がりまでの間が、丁度、HP信号のN周期分に対応することになる。
そこで、制御部23は、検出した濃度データの中から第1基準マーク41に対応する位置(矩形波状の部分)と第2基準マーク42に対応する位置との間の部分を抽出し、この抽出した部分をN等分する(ステップS103)。N等分された各濃度データは、周期の先頭位置がHP信号の立ち上がりに一致した一周期分ずつの濃度データになっている。
このうち、最初の周期は第1基準マーク41に対応する矩形波が含まれているので、使用せず、2周期目からN周期目までの濃度データを重畳し、これを(N−1)で除して平均化する(ステップS104)。平均化後の濃度データは、補正対象の周期部材以外のものに由来する濃度ムラが相殺されたものになり、補正対象の周期部材に由来した副走査方向の濃度ムラを高い精度で表したものになる。
制御部23は、この平均化後の一周期分の濃度データから、この濃度データが示す濃度ムラをキャンセルするための補正データ22を作成して不揮発性メモリなどに登録する(ステップS105)。
たとえば、補正対象の周期部材が一周期する間に100ラインを画像形成する場合、一周期分の濃度データを、一周期を100分の1の間隔でサンプリングし、サンプリングしたそれぞれの濃度に対応する補正量を求め、これを1〜100までの入力アドレスに対応付けてサンプリング順に登録したルックアップテーブルを作成して保存する。
図6は、補正データ22を用いて濃度ムラ補正部24が副走査方向の濃度ムラを補正する処理の流れを示している。濃度ムラ補正部24は、HP信号が立ち上がりに合わせて一周期分の補正データをその先頭から順に適用して画像データの濃度を補正する動作を、繰り返し行う(ステップS201)。
たとえば、補正データを登録した前述のルックアップテーブルを、HP信号の立ち上がりに合わせて、HP信号の周期の100分の間隔でアドレスを1〜100まで順にインクリメントさせて読み出す動作を巡回的に行い、読み出した補正データで順次、1ライン分ずつの画像データの濃度を補正して画像形成部10へ出力する。あるいは、各ページの画像データを、副走査方向の先頭ラインから1ラインずつ順に、ルックアップテーブルに登録されている1〜100までの補正データを巡回的に適用して補正し、この補正後の画像データに基づく画像形成を、HP信号の立ち上がりに合わせて1ライン目から順に行うようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成部10では、第1基準マーク41と第2基準マーク42の間に、補正対象の周期部材の複数周期分に相当する測定用パターン43を含むテスト画像を画像形成するので、該テスト画像を読み取って得た濃度データを、第1基準マーク41および第2基準マーク42を基準にして、補正対象の周期部材の一周期分ずつに切り分けて抽出することができる。そして、切り出した複数周期分の濃度データを平均化することで、他の部材に由来する濃度ムラを相殺して、補正対象の周期部材に由来する副走査方向の濃度ムラを精度よく検出でき、濃度ムラの補正を精度良く行うことができる。
図7は、中間転写ベルト11上に画像形成されたテスト画像40の一例を示している。図7では、中間転写ベルト11の幅方向の一方寄りと他方寄りにそれぞれテスト画像40が形成されている。各テスト画像40において、第1基準マーク41と第2基準マーク42と測定用パターン43は同じ主走査方向の位置に画像形成されている。この例では、中間転写ベルト11の幅方向の一方寄りのテスト画像40を読み取るための濃度検出部20と、他方寄りのテスト画像40を読み取るための濃度検出部20が設けてある。
図7のように、第2基準マーク42と測定用パターン43が連続する場合には、これらの境界点(第2基準マーク42の開始位置)を濃度差で容易に識別できるように、第2基準マーク42と測定用パターン43の濃度を相違させる。濃度差は一定以上がよい。
図8は、第1基準マーク41、第2基準マーク42を画像形成する主走査方向の位置と、測定用パターン43を画像形成する主走査方向の位置を相違させた例である。図8では、中間転写ベルト11の幅方向(主走査方向)の一方寄りと他方寄りにそれぞれテスト画像40のうちの測定用パターン43が画像形成され、幅方向の中央に第1基準マーク41および第2基準マーク42が画像形成されている。
そのため、図8では、図7の場合に加えて、さらに第1基準マーク41、第2基準マーク42を読み取るための濃度検出部20が、これらに対応した主走査方向の位置に設けてある。
図7の場合、測定用パターン43の濃度と第2基準マーク42の濃度の差が少なくなると、濃度データにおいて測定用パターン43の終端と第2基準マーク42との境界を判別し難くなる。ただし、第2基準マーク42の終端は明確に判別できるので、そこを起点に第2基準マーク42の長さだけ(たとえばSライン)遡ることで、ほぼ正確に第2基準マーク42の開始位置を見つけ出すことができる。
図8の場合、測定用パターン43の濃度を濃くし第2基準マーク42との濃度差が少ない、あるいは濃度差がなくても、濃度データにおいて第2基準マーク42の開始位置を正確に判別することができる。また、図8の場合、第1基準マーク41の濃度データと、測定用パターン43の濃度データとを個別のデータとして取得できるので、測定用パターン43の第1周期に対応する濃度データの中に第1基準マーク41に対応する矩形波が混在しなくなり、測定用パターン43の第1周期の濃度データについても平均化の対象に使用することができる。
図7のように、第1基準マーク41と第2基準マーク42と測定用パターン43とを同じ主走査方向位置に画像形成すると、感光体ドラム16のメモリ効果(以前に画像形成した画像の影響が残る効果)により、第1基準マーク41を画像形成した影響を測定用パターン43の前半部分が受けてその濃度が本来のものと相違する可能性がある。特に、第1基準マーク41の濃度に比べて測定用パターン43の濃度が薄い場合にメモリ効果の影響が大きく受けてしまう。
このような場合、図9に示すように、第1基準マーク41から第2基準マーク42側に向かう所定範囲の濃度データは破棄して平均化に使用しないようにする。必要な周期にこの破棄する分を加えた長さだけ測定用パターン43を画像形成する。図8の例では、先頭から2周期分は平均化の対象に使用しない。どの程度の範囲を平均化に不使用とするかはメモリ効果の程度等に応じて適宜に設定すればよい。
図7等に示したテスト画像40では、第1基準マーク41と第2基準マーク42との間のすべての部分に測定用パターン43を画像形成したが、すべての範囲に測定用パターン43が画像形成されなくてもよい。図10に示すように、第1基準マーク41に続く所定範囲は測定用パターン43を画像形成しないようにしてもよい。たとえば、第1基準マーク41から副走査方向下流側へ所定距離の範囲(たとえば、第1基準マーク41によるメモリ効果の影響が出る範囲)については、そもそも測定用パターン43を画像形成しないようにしてもよい。
<変形例>
これまで示したものでは、テスト画像40を画像形成する際にHP信号にタイミングを合わせていたが、テスト画像40の読み取り側でもHP信号を参照するような構成であってもよい。
図11は、HP信号をテスト画像40の読み取り側でも使用する場合の例を示している。この例では、第1基準マーク41と第2基準マーク42のみを画像形成してこれらを読み取る第1フェーズ処理と、測定用パターン43のみを画像形成してこれを読み取る第2フェーズ処理が行われる。
第1フェーズ処理では、HP信号の立ち上がりに合わせて第1基準マーク41を画像形成し、N周期後のHP信号の立ち上がりに合わせて第2基準マーク42を画像形成する。そして、濃度検出部20にてこれらを読み取る。このとき、第1基準マーク41を画像形成した時点から第1基準マーク41が検出された時点までの時間差(第1時間差)と、第1基準マーク41を画像形成した時点から第2基準マーク42が検出されるまでの時間差(第2時間差)を把握する。
第2フェーズ処理では、HP信号の立ち上がりに合わせて測定用パターン43の画像形成を開始し、N周期後のHP信号の立ち上がりにて測定用パターン43の画像形成を終了させる。読み取り側では、測定用パターン43の画像形成の開始から第1時間差が経過した時点と、測定用パターン43の画像形成の開始から第2時間差が経過した時点との間が、HP信号の立ち上がりからのN周期に相当する画像であると認識し、この間の測定用パターン43を読み取って得た濃度データをN分割等する。なお、測定用パターン43を画像形成する期間は、必ずしも第1基準マーク41、第2基準マーク42を画像形成したときのタイミングにあわせる必要はなく、第1基準マーク41と第2基準マーク42との間に必要な周期数分が含まれればよい。
このように、第1基準マーク41、第2基準マーク42を画像形成して読み取るフェーズと測定用パターン43を画像形成して読み取るフェーズを分けることで、前述したメモリ効果を回避することができる。また、第1フェーズ処理を1回行えば、その後は、第2フェーズ処理のみを複数回行うようにしてもよい。濃度ムラの測定は、様々な濃度の測定用パターン43で行うことが望ましいので、上記のようにすれば、副走査方向の濃度ムラに関する測定を効率よく行うことができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、HP信号の立ち上がりで第1基準マーク41、第2基準マーク42を画像形成し、これらの間をN周期としたが、第1基準マーク41、第2基準マーク42は必ずしもHP信号の立ち上がりにあわせて画像形成しなくてもよい。HP信号の立ち上がりとの位相差を把握できれば、任意のタイミングで第1基準マーク41や第2基準マーク42を画像形成してもよい。
すなわち、第1基準マーク41を記録媒体上に画像形成した第1時点、または第2基準マーク42を記録媒体上に画像形成した第2時点における周期部材の位相と、第1時点から第2時点までに周期部材が動作した周期数とを取得できればよい。そして、たとえば、第1時点における周期部材の位相(第2時点における周期部材の位相でもよい)と、第1時点から第2時点までに周期部材が動作した周期数(この値は整数でなくてもよい。たとえば、5.3周期といったものでもよい)と、濃度検出部20が検出した濃度データの中の第1基準マーク41と第2基準マーク42の位置とから、濃度データの中の各位置と前記周期部材の位相との対応関係を求め、該対応関係に基づいて、濃度データの中から周期部材の所定の位相(たとえば、HP信号の立ち上がり)から複数周期分に対応する部分を抽出し、これを集約して一周期分の濃度データを求め、該一周期分の濃度データに基づいて周期部材の一周期分の補正データを作成するようにしてもよい。
たとえば、第1時点の位相が120度、第1時点から第2時点までの周期数が3.6周期の場合、濃度データ中の第1基準マーク41に対応する位置と濃度データ中の第2基準マーク42に対応する位置の間を3.6で除した長さが周期部材の1周期に対応し、該一周期の3分の1(120度に相当)だけ、第1基準マーク41に対応する位置から第2基準マーク42側へシフトした位置がHP信号の立ち上がり位置であることが分かる。そこで、この位置から3周期分の濃度データを切り出す、といったことが可能になる。
実施の形態では、第1基準マーク41と第2基準マーク42の間にのみ測定用パターン43が存在する例を示したが、第1基準マーク41と第2基準マーク42の間の部分に複数周期分の測定用パターン43が存在すれば、測定用パターン43の開始、終了の時点は問わない。したがって、第1基準マーク41より手前から測定用パターン43が開始したり、第2基準マーク42より後ろまで測定用パターン43が続いたり、測定用パターン43の終端が第2基準マーク42の手前(第1基準マーク41寄り)であったりしてもかまわない。
実施の形態では第1基準マーク41、第2基準マーク42を最高濃度の黒としたが、これに限定されるものではない。記録媒体の地の濃度や測定用パターン43の濃度との濃度差が十分に確保できる濃度とすることが好ましい。また、第1基準マーク41、第2基準マーク42の形状も実施の形態で示したものに限定されないが、始端エッジは主走査方向と平行な直線状であることが望ましい。
実施の形態では、画像形成装置5はフルカラー機であったが、モノクロ機等でもかまわない。また、画像形成部は電子写真方式に限定されるものではない。
補正データの更新は、副走査方向の濃度ムラが変化するタイミングで行うことが望ましい。たとえば、一定の部品劣化が生じたとき、部品交換が行われたとき、一定以上の環境変動があったとき、などに更新することが好ましい。
5…画像形成装置
10…画像形成部
11…中間転写ベルト
12Y、12M、12C、12K…像形成部
13…給紙部
14…搬送部
15…定着装置
16…感光体ドラム
17…レーザーユニット
18…ベルトクリーニング装置
20…濃度検出部
21…位相検出部
21a…半月板
21b…フォトセンサ
22…補正データ
23…制御部
24…濃度ムラ補正部
30…制御基板
31…スキャナ部
32…操作パネル部
40…テスト画像
41…第1基準マーク
42…第2基準マーク
43…測定用パターン
A…中間転写ベルトの周回方向
Q…二次転写位置

Claims (6)

  1. 搬送される記録媒体に画像形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって前記記録媒体上に画像形成された画像の濃度を検出する濃度検出部と、
    前記画像形成部の構成要素であって周期的に動作する所定の周期部材の位相を検出する位相検出部と、
    前記記録媒体の搬送方向の濃度ムラを測定するための測定用パターンを前記画像形成部によって前記記録媒体上に形成させ、該記録媒体上の前記測定用パターンの濃度を前記濃度検出部で検出して得た濃度データから前記周期部材に由来する前記搬送方向の濃度ムラを補正するための前記周期部材の一周期分に対応する補正データを作成する制御部と、
    前記画像形成部に与える画像データを、前記位相検出部の検出した前記周期部材の位相に合わせて前記一周期分の補正データを繰り返し適用して補正することにより、前記周期部材に由来する前記搬送方向の濃度ムラを補正する濃度ムラ補正部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記画像形成部を使用して前記記録媒体上に、前記搬送方向に間隔を空けた第1基準マークおよび第2基準マークと、前記搬送方向において前記第1基準マークと前記第2基準マークの間に、前記周期部材の2周期分以上の前記測定用パターンを画像形成すると共に、前記位相検出部の出力に基づいて、前記第1基準マークを前記記録媒体上に画像形成した第1時点または前記第2基準マークを前記記録媒体上に画像形成した第2時点における前記周期部材の位相と前記第1時点から前記第2時点までに前記周期部材が動作した周期数とを取得し、これらと、前記濃度データの中の前記第1基準マークに対応する位置と前記第2基準マークに対応する位置とから、前記濃度データの中の各位置と前記周期部材の位相との対応関係を求め、該対応関係に基づいて、前記濃度データの中から前記周期部材の所定の位相から複数周期分に対応する部分を抽出し、これを集約して一周期分の濃度データを求め、該一周期分の濃度データに基づいて前記周期部材の一周期分の前記補正データを作成し、
    前記第1基準マークから前記搬送方向の下流側へ所定範囲については、前記測定用パターンを画像形成しないもしくは前記抽出の対象にしない
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2基準マークと前記測定用パターンが連続する場合は、前記第2基準マークを前記測定用パターンと異なる濃度にする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記搬送方向と直交する方向において、前記第1基準マークと前記第2基準マークと前記測定用パターンを同じ位置に画像形成する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1時点と第2時点は、前記周期部材が同一の所定の位相になる時点である
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  5. 前記周期部材は、回転運動する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 搬送される記録媒体に画像形成部によって画像形成された画像に現れる、前記画像形成部の構成要素であって周期的に動作する所定の周期部材に由来する搬送方向の濃度ムラを補正する濃度ムラ補正方法であって、
    前記記録媒体上に、前記搬送方向に間隔を空けた第1基準マークおよび第2基準マークと、前記搬送方向において前記第1基準マークと前記第2基準マークの間に、前記記録媒体の搬送方向の濃度ムラを測定するための測定用パターンを前記周期部材の2周期分以上にわたって画像形成するステップと、
    前記記録媒体上に画像形成された前記第1基準マークおよび前記第2の基準マーク、前記測定用パターンの濃度を濃度検出部で検出して濃度データを取得するステップと、
    位相検出部の出力に基づいて、前記第1基準マークを前記記録媒体上に画像形成した第1時点または前記第2基準マークを前記記録媒体上に画像形成した第2時点における前記周期部材の位相と前記第1時点から前記第2時点までに前記周期部材が動作した周期数とを取得し、これらと、前記濃度データの中の前記第1基準マークに対応する位置と前記第2基準マークに対応する位置とから、前記濃度データの中の各位置と前記周期部材の位相との対応関係を求めるステップと、
    前記対応関係に基づいて、前記濃度データの中から前記周期部材の所定の位相から複数周期分に対応する部分を抽出し、これを集約して一周期分の濃度データを求めるステップと、
    前記一周期分の濃度データに基づいて、前記周期部材に由来する前記搬送方向の濃度ムラを補正するための前記周期部材の一周期分の補正データを作成するステップと
    前記画像形成部に与える画像データを、前記周期部材の位相に合わせて前記一周期分の補正データを繰り返し適用して補正することにより、前記周期部材に由来する前記搬送方向の濃度ムラを補正するステップと
    を有し、
    前記第1基準マークから前記搬送方向の下流側へ所定範囲については、前記測定用パターンを画像形成しないもしくは前記抽出の対象にしない
    ことを特徴とする濃度ムラ補正方法。
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