JP4311093B2 - 画像濃度補正量設定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像濃度補正量設定装置、画像形成装置、画像形成システム、画像濃度補正量設定方法、及び画像濃度補正量設定プログラムに係り、より詳細には、画像形成の際に画像の濃度に影響を及ぼす物理量の補正量を設定する画像濃度補正量設定装置、画像濃度補正量設定方法、及び画像濃度補正量設定プログラムと、設定された補正量に基づいて物理量を補正し、補正した物理量に基づいて画像を形成する画像形成装置と、画像濃度補正量設定装置及び画像形成装置を備えた画像形成システムとに関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、レーザプリンタ、及び電子写真複写機等、光ビームが感光体表面を走査することにより感光体表面に潜像が形成され、潜像が現像されて紙等の記録媒体に転写されることにより記録媒体上に画像が形成される画像形成装置が普及している。このような画像形成装置においては、形成された画像の濃度に不均一(濃度むら)が発生することが問題となっている。この濃度むらは、複数の要因により発生することが知られている。例えば、感光体上に潜像を形成する際に生じる濃度むらの要因としては、感光体の感度(帯電性/光感度)の不均一による帯電電位むら/イメージ電位むら、露光エネルギー分布の不均一などが挙げられる。また、現像処理においても、感光体上の潜像に供給するトナー量の不均一や、現像ロールと感光体の距離の不均一などが現像トナー像のむらの要因となる。さらに、感光体から中間転写体を介して記録媒体へ画像を転写する処理においても、転写器の帯電不均一や、記録媒体をおさえる力(ニップ力)の不均一が記録媒体上の画像のむらの要因となっている。また、色ごとに独立した感光ドラムを有するタンデム式画像形成装置では、すでに中間転写体に転写されているある色の上に別の色(2次色)を重ねて転写する際に、転写ロールのニップ力が強すぎると、2次色の感光ドラムにトナーが戻ってしまうリトランスファー現象が発生し、濃度むらの要因となることが知られている。
【0003】
従来、濃度むらを解消するための様々な技術が知られている。例えば、画像形成装置に搭載されたスキャナで最終画像(テスト画像)を読み取って主走査方向又は副走査方向の濃度分布を検出し、該濃度分布に基づいて作成された補正分布に基づいて画素データを補正して画像を形成する方法が提供されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−112810号公報
【特許文献2】
特開平6−3911号公報
【特許文献3】
特開平8−30145号公報
【特許文献4】
特開2000−56522公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この濃度補正方法では、検出した濃度分布に基づいて自動的に補正量が算出されるため、補正量を任意に設定することはできない。従って、補正後の画像を目視にて確認し、濃度むらが依然として存在する場合に、これを解決することができないという問題があった。また、テスト画像を読み取るためのスキャナが必要となるため、大掛かりな装置を必要とする。
【0006】
本発明は、上記事実に鑑み成されたもので、濃度むら補正のための補正量を任意に設定することが可能な画像濃度補正量設定装置、画像濃度補正量設定方法、及び画像濃度補正量設定プログラムと、これらに関する画像形成装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の発明に係る画像濃度補正量設定装置は、第1の方向に移動する光ビームが第1の方向と交差する第2の方向に回転する円筒状の感光体を露光することにより該感光体上に静電潜像が形成され、該感光体が回転しながら該静電潜像が現像されて記録媒体に転写されることにより該記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の画像の形成の際の画像の濃度に影響を及ぼす物理量の補正量を設定する画像濃度補正量設定装置であって、前記補正量のうち前記第1の方向に対応する方向の補正量を設定する第1の補正量設定手段と、前記補正量のうち前記感光体の回転位置の基準となる予め定められた基準位置に基づいて、前記記録媒体に対して前記感光体が回転することにより連続して定まる前記記録媒体上の前記基準位置に対応する2つの基準位置対応位置間の前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置に対応して前記第2の方向の補正量を個別に設定する第2の補正量設定手段と、を備え、前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の各々及び該第2の方向に対応する方向の複数の位置の各々に対応する前記第2の方向の補正量が予め定められ、前記第2の補正量設定手段が、前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置を変更することにより、前記第2の方向の補正量を個別に設定するものである。
また、請求項2記載の発明に係る画像濃度補正量設定装置は、第1の方向に移動する光ビームが第1の方向と交差する第2の方向に回転する円筒状の感光体を露光することにより該感光体上に静電潜像が形成され、該感光体が回転しながら該静電潜像が現像されて記録媒体に転写されることにより該記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の画像の形成の際の画像の濃度に影響を及ぼす物理量の補正量を設定する画像濃度補正量設定装置であって、前記補正量のうち前記第1の方向に対応する方向の補正量を設定する第1の補正量設定手段と、前記補正量のうち前記感光体の回転位置の基準となる予め定められた基準位置に基づいて、前記記録媒体に対して前記感光体が回転することにより連続して定まる前記記録媒体上の前記基準位置に対応する2つの基準位置対応位置間の前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置に対応して前記第2の方向の補正量を個別に設定する第2の補正量設定手段と、を備え、前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の各々及び該第2の方向に対応する方向の複数の位置の各々に対応する前記第2の方向の補正量が予め定められ、前記第2の補正量設定手段が、前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置に対応する前記第2の方向の補正量を変更することにより、前記第2の方向の補正量を個別に設定するものである。
また、請求項3記載の発明に係る画像濃度補正量設定装置は、第1の方向に移動する光ビームが第1の方向と交差する第2の方向に回転する円筒状の感光体を露光することにより該感光体上に静電潜像が形成され、該感光体が回転しながら該静電潜像が現像されて記録媒体に転写されることにより該記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の画像の形成の際の画像の濃度に影響を及ぼす物理量の補正量を設定する画像濃度補正量設定装置であって、前記補正量のうち前記第1の方向に対応する方向の補正量を設定する第1の補正量設定手段と、前記補正量のうち前記感光体の回転位置の基準となる予め定められた基準位置に基づいて、前記記録媒体に対して前記感光体が回転することにより連続して定まる前記記録媒体上の前記基準位置に対応する2つの基準位置対応位置間の前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置に対応して前記第2の方向の補正量を個別に設定する第2の補正量設定手段と、を備え、前記第1の方向に対応する方向の複数の位置の各々及び該第1の方向に対応する方向の複数の位置の各々に対応する前記第1の方向の補正量が予め定められ、前記第1の補正量設定手段が、前記第1の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置を変更することにより、前記第1の方向の補正量を個別に設定するものである。
また、請求項4記載の発明に係る画像濃度補正量設定装置は、第1の方向に移動する光ビームが第1の方向と交差する第2の方向に回転する円筒状の感光体を露光することにより該感光体上に静電潜像が形成され、該感光体が回転しながら該静電潜像が現像されて記録媒体に転写されることにより該記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の画像の形成の際の画像の濃度に影響を及ぼす物理量の補正量を設定する画像濃度補正量設定装置であって、前記補正量のうち前記第1の方向に対応する方向の補正量を設定する第1の補正量設定手段と、前記補正量のうち前記感光体の回転位置の基準となる予め定められた基準位置に基づいて、前記記録媒体に対して前記感光体が回転することにより連続して定まる前記記録媒体上の前記基準位置に対応する2つの基準位置対応位置間の前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置に対応して前記第2の方向の補正量を個別に設定する第2の補正量設定手段と、を備え、前記第1の方向に対応する方向の複数の位置の各々及び該第1の方向に対応する方向の複数の位置の各々に対応する前記第1の方向の補正量が予め定められ、前記第1の補正量設定手段が、前記第1の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置に対応する前記第1の方向の補正量を変更することにより、前記第1の方向の補正量を個別に設定するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
図1は、本発明の実施形態に係る画像濃度補正量設定装置が設けられた画像形成装置の概略図である。
【0031】
画像形成装置10には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応する感光体12Y、12M、12C及び12Kが中間転写体ベルト14に沿って配置されている。以下、各色毎に設けられた部材については、符号の末尾に各々の色を示すアルファベットを付すが、特に色を区別せずに説明する場合には、この符号末尾のアルファベットを省略して説明する。各感光体12の近傍には、回転する各感光体12の軸線方向に、画像データに基づく光ビームを走査させ、感光体12を露光して潜像を形成する、光走査装置18Y、18M、18C及び18Kが設けられている。光走査装置18は、光源としての半導体レーザと、半導体レーザから出射された光ビームを反射して、感光体12に光ビームを照射する回転多面鏡と、所定の光学系と、主走査開始タイミング(SOS)を検出するSOSセンサとを備えている(いずれも図示省略)。各感光体12Y、12M、12C及び12Kの周囲には感光体12の回転方向に沿って、感光体の基準位置を検出する基準位置検出センサ26Y、26M、26C及び26K、感光体12の表面を帯電させる帯電器16Y、16M、16C及び16K、感光体表面の帯電電位/イメージ電位(露光電位)を検出する電位センサ20Y、20M、20C及び20K、感光体表面に形成された潜像に各色のトナーを供給してトナー像を形成する現像器22Y、22M、22C及び22K、中間転写体ベルト14にトナー像を転写する第1の転写器24Y、24M、24C及び24K、転写後に感光体12に残留しているトナーを除去するクリーナ(図示省略)、及び感光体12を除電する除電ランプ(図示省略)が設けられている。中間転写体ベルト14へは、各色の感光体12からトナー像が順次転写され、カラーのトナー像が形成される。中間転写体ベルト14の搬送方向の、感光体12Y、12M、12C及び12Kよりも下流側には、濃度センサ32が設けられ、テスト画像上のパッチ30の濃度を検出する。検出された濃度は、所望の濃度と比較され、比較結果に基づいてトナーの供給量が調整される。中間転写体ベルト14の更に下流側には、対向する2つのローラから成る第2転写器34が設けられている。第2転写器34の2つのローラの間に、中間転写体ベルト14上のトナー像と、用紙フィード部36から排出され、搬送された用紙38とが送りこまれることによって、中間転写体ベルト14上のトナー像が用紙38に転写される。トナー像が転写された用紙38は、加圧ローラ40Aと加熱ローラ40Bから成る定着器40に搬送されて定着処理が施され、用紙38に所望の画像が形成される。
【0032】
用紙38の搬送方向の、定着器40よりも下流側には、テスト画像上のパッチ42のL*a*b(色相、彩度及び明度)を検出するパッチセンサ44が設けられている。
【0033】
画像形成装置10による画像形成は、第1の方向に沿った所定領域の所定画像形成を第1の方向と交差する第2の方向に繰り返し行うことにより行われる。即ち、感光体12の軸線方向に光ビームを走査することにより、所定領域の画像が形成され、感光体12が回転することにより、所定領域の画像形成が繰り返されて画像全体が形成される。感光体12上では、感光体12の軸線方向が主走査方向であり、回転方向が副走査方向である。また、本明細書では、感光体12の主走査方向及び副走査方向に対応する用紙上の方向を、各々主走査方向及び副走査方向と呼ぶこととする。
【0034】
次に、図2を参照して本実施の形態に係る補正制御部50について説明する。
【0035】
補正制御部50は、バス58を介して相互に接続されているCPU52、画像濃度補正量設定プログラムが記憶されているメモリ54、タイミング設定用ASIC56及びI/Oポート60を有する。I/Oポート60には、前述した電位センサ20Y、20M、20C及び20K、基準位置検出センサ26Y、26M、26C及び26K、濃度センサ32、パッチセンサ44による検出結果が入力される。
【0036】
I/Oポート60には更に、補正量、画像形成条件等を入力する入力部62Aと、入力を行うためのグラフィックインターフェース及び入力された内容を表示する表示部62Bとから成るユーザインタフェース部62が接続されている。I/Oポート60には更に、点灯制御部64に接続されている。点灯制御部64は、光走査装置18内部に設けられた半導体レーザに供給する駆動電流を制御することにより、光走査装置18による露光量を制御する。本実施の形態における補正量は、駆動電流の現状の値に対する変更量である。
【0037】
本実施の形態に係る画像濃度補正量設定装置は、設定手段としてのユーザインタフェース部62と、記憶手段としてのメモリ54及び制御手段としてのCPU52を含む補正制御部50とから構成され、画像形成装置内に設けられている。
【0038】
次に、図面を参照して本実施の形態の作用を説明する。
【0039】
本実施の形態に係る画像濃度補正量設定プログラムを、図3のフローチャートを参照して説明する。なお、ステップ100、200、500、900及び1200のサブルーチンについては、後ほど詳述することとする。
【0040】
図3の画像濃度補正量設定プログラム90は、ユーザインタフェース部62において、図示しない補正量設定スタートボタンがオペレータによって押されることにより開始され、入力部62Aに対するオペレータの入力に従い、補正制御部50のCPU52が実行する。
【0041】
ステップ100で、上記のように画像形成装置によって形成された画像の主走査方向及び副走査方向の現在の濃度むら(画像濃度分布)を確認するための、面内むら確認プリントが出力される。確認プリント出力処理についての詳細は、後述することとする。ステップ200では、主走査方向のIN/OUT補正量の設定が実行され、補正確認プリントが出力される。ここで、IN/OUT補正とは、主走査の起点(IN)から主走査の終点(OUT)にかけて線形に変化する補正量を設定し、該補正量に基づいて半導体レーザに供給する駆動電流を補正して、画像形成装置により形成される画像の主走査方向の濃度むらを予備補正するものである。
【0042】
ステップ300では、主走査方向の濃度むら(面内むら)が解消されたか否かが判定される。補正確認プリントの画像の濃度むらを目視にて確認したオペレータが、後述する所定のボタンを選択した場合には、面内むらが解消されたと判定され、画像濃度補正量設定プログラム90を終了する。一方、オペレータが所定のボタンを選択しなかった場合には、面内むらが解消されていないと判定され、ステップ400へと進む。ステップ400では、IN/OUT補正を行う前の状態に戻るか否かが判定される。後述するオペレータによる入力に基づいて判定が行われ、判定が肯定された場合にはステップ1500へ進み、IN/OUT補正前に設定値を戻して画像濃度補正量設定プログラム90を終了する。一方、判定が否定された場合には補正前の設定値に戻さずに、補正後の補正量を設定値としたままステップ500へ進む。
【0043】
ステップ500では、主走査方向の補正形状/レベル補正が実行される。ここで、主走査方向の補正形状とは、主走査方向の複数の位置と該複数の位置の各々に対応する補正量との互いに異なる複数の組み合わせであり、具体的には、光走査装置18の半導体レーザに供給する駆動電流を補正する補正量の、画像の主走査方向の各位置における基本パターン(代表的形状)である。本実施の形態では、図15に示すような、10個の基本パターンが補正形状として予め用意されている。一方、補正レベルとは、基本パターンである補正形状の傾きを変更するために予め用意された、補正量の組である。本実施の形態では、図16に示すような、9個の補正量の組が補正レベルとして補正形状の各々について予め用意されている。従って、補正形状を選ぶことで、主走査方向の補正量の基本パターンを指定し、補正レベルを選ぶことで基本パターンの傾きを変更することができる。オペレータが補正形状、補正レベル及び画像形成条件を設定し、これらの設定に基づいて補正を確認するための補正確認プリントが出力される。ステップ600では、濃度むらが解消されたか否かが判定される。具体的には、補正確認プリントの画像を目視にて確認したオペレータが、後述する所定のボタンを選択した場合には、面内むらが解消されたと判定され、画像濃度補正量設定プログラム90を終了する。一方、オペレータが所定のボタンを選択しなかった場合には、面内むらが解消されていないと判定され、ステップ700へと進む。ステップ700では、補正形状/レベル補正を行う前の状態に戻るか否かが判定される。後述するオペレータによる入力に基づいて判定が行われ、判定が肯定された場合にはステップ1600へ進み、補正形状/レベル設定前に設定値を戻して画像濃度補正量設定プログラム90を終了する。一方、判定が否定された場合には補正前の設定値に戻さずに、補正後の補正量を設定値としたままステップ800へ進む。
【0044】
ステップ800では、主走査方向のマニュアル調整を行うか否かが判定される。ここで、マニュアル調整とは、画像形成の際に画像の濃度に影響を及ぼす物理量(半導体レーザの駆動電流)の補正量を、画像の主走査方向の複数の位置に対応して個別に設定し、画像形成装置により形成される画像の主走査方向の濃度むらを補正するものである。
【0045】
ステップ800における判定は、具体的には、表示部62Bにメッセージを表示するなどして、主走査方向のマニュアル調整を実行するか否かをオペレータに対して問い合わせる。
【0046】
オペレータがマニュアル調整を希望する入力を入力部62Aに対して行った場合には、ステップ900へ進み、主走査方向のマニュアル調整が実行されるとともに補正確認プリントが出力される。
【0047】
ステップ1000では、濃度むらが解消されたか否かが判定される。補正確認プリントの画像の濃度むらを目視にて確認したオペレータが、後述する所定のボタンを選択した場合には、面内むらが解消されたと判定され、画像濃度補正量設定プログラム90を終了する。一方、オペレータが所定のボタンを選択しなかった場合には、面内むらが解消されていないと判定され、ステップ1100へと進む。ステップ1100では、マニュアル調整を行う前の状態に戻るか否かが判定される。後述するオペレータによる入力に基づいて判定が行われ、判定が肯定された場合にはステップ1700へ進み、マニュアル調整前に設定値を戻して画像濃度補正量設定プログラム90を終了する。一方、判定が否定された場合には補正前の設定値に戻さずに、補正後の補正量を設定値としたままステップ1200へ進む。
【0048】
ステップ800の判定が否定された場合には、ステップ900−1100のマニュアル調整を行わずに、ステップ1200へと進む。ステップ1200では、副走査方向の濃度補正が実行される。副走査方向の濃度補正では、副走査方向センサ検出用パターンがプリントアウトされ、副走査方向の濃度が検出される。次に、検出された濃度に基づいて算出された副走査方向の補正量が表示されるとともに、該補正量に基づいて副走査方向センサ検出用パターンが出力される。ステップ1300では、濃度むらが解消されたか否かが判定される。副走査方向センサ検出用パターン画像の濃度むらを目視にて確認したオペレータが、後述する所定のボタンを選択した場合には、面内むらが解消されたと判定され、画像濃度補正量設定プログラム90を終了する。一方、オペレータが所定のボタンを選択しなかった場合には、面内むらが解消されていないと判定され、ステップ1400へと進む。ステップ1400では、副走査方向補正を行う前の状態に戻るか否かが判定される。後述するオペレータによる入力に基づいて判定が行われ、判定が肯定された場合にはステップ1800へ進み、副走査方向補正前に設定値を戻して画像濃度補正量設定プログラム90を終了する。一方、判定が否定された場合には補正前の設定値に戻さずに、補正後の補正量を設定値としたまま画像濃度補正量設定プログラム90を終了する。
【0049】
次に、上述した画像濃度補正量設定プログラム90のステップ100の、面内むら確認プリント出力ルーチンについて、図4を参照して詳細に説明する。ステップ101では、図5に示す面内むら確認プリント出力画面110が表示部62Bに表示される。面内むら確認プリント出力画面110は、確認プリントを出力する際の画像形成における画像形成条件を指定することができるように構成されている。画像形成条件として、画像を形成するために使用される材料の色、及び形成される画像の細かさを指定することができる。色を設定するColor欄112は、濃度むらを確認したい色を、Y、M、C、K、S(特色)、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)及び3C(グレー)の中から選択するための、各色のボタンから成る。画像の細かさを表す数値として、入力画像データの1ドット当たりの画像面積率を表す画像濃度カバレッジ(Input Coverage、以下Cinと呼ぶ)を設定するためのCin欄114は、Cin20%と60%の両方について主走査方向の濃度むらを確認するための確認プリントを出力する「主走査方向チェック用20/60%一括」ボタン114Aと、Cinの値を任意に入力するためのCin入力欄114Bとから成る。Screen欄118は、画像の細かさを表すスクリーン線数およびスクリーン種を選択するためのボタン118A−118Fから成る。面内むら確認プリント出力画面110は更に、給紙トレイを選択するためのトレイ欄120、印刷枚数を設定する設定枚数欄122、主走査方向及び副走査方向の各々について、全色の確認プリントを出力する「主走査/副走査方向チェック用Color一括」ボタン124、後述する主走査方向補正調整画面220(図12)を表示させるための「主走査方向むら補正へ」ボタン126、後述する副走査方向濃度補正画面1380(図24)を表示させるための「副走査方向むら補正へ」ボタン128、及び上述した各種のボタンにより設定した条件での確認プリントの出力を指示する「PRINT START」ボタン130、画面を閉じるための「Close」ボタン132が設けられている。
【0050】
ステップ102では、面内むら確認プリント出力画面110のいずれかの位置に、「面内濃度分布を確認できます。確認プリントのColor、Cin、Screen、トレイ、枚数を設定して、PRINT STARTボタンを押してください。」という画面メッセージが表示される。
【0051】
ステップ103では、面内むら確認プリント出力画面110上に設けられた、上述した各種のボタンをオペレータが選択することにより、面内むら確認プリント出力の設定が入力される。ステップ104では、ステップ103で入力された設定に従って面内むら確認プリントを出力し、面内むら確認プリント出力ルーチンを終了する。
【0052】
面内むら確認プリントとして出力される画像の例として、「主走査/副走査方向チェック用Color一括」ボタン124が選択されている場合の出力を図6−図10に示す。図6及び図7は、主走査方向の濃度むらを確認するための画像である。主走査方向(図面の水平方向)に沿って延びる、一定のCinを有する単色の帯が、各Cin、及び色ごとに描かれ、副走査方向に繰り返されている。図6では、帯142、帯144、帯146および帯148は各々Y、M、CおよびKの各色で、Cin20%で形成されている。帯150、帯152、帯154および帯156は各々Y、M、CおよびKの各色で、Cinは60%で形成されている。なお、図6の帯上に記されている文字は、図の説明のためのものであって、実際の確認プリントに印字される必要はないが、オペレータによる確認を容易にするために、印字されていてもよい。これらの帯の各々の濃度むらを目視確認することにより、補正が必要な色及びCinを判断することができる。図7では、帯161、帯162、帯163および帯164は、各々3C(グレー)、R、GおよびBの各色で、Cin20%で形成されている。帯165、帯166、帯167および帯168は、各々3C(グレー)、R、GおよびBの各色で、Cin60%で形成されている。
【0053】
図8及び図9は、副走査方向の濃度むらを確認するための画像であり、副走査方向(図面の垂直方向)に沿って延びる、一定のCinを有する単色の帯が各Cin、及び色ごとに描かれ、主走査方向に繰り返されている。図8では、172及び174は各々Cinが60%及び20%で印刷された帯であり、色はYである。176及び178は各々Cinが60%及び20%で印刷された帯であり、色がCである。図9では、182及び184は各々Cinが60%及び20%で印刷された帯であり、色はMである。186及び188は各々Cinが60%及び20%で印刷された帯であり、色がKである。面内むら確認プリントの別の例として、「主走査方向チェック用20/60%一括」ボタンが選択されている場合の出力を図10に示す。図10は主走査方向の濃度むらを確認するための画像であり、Color欄112において選択されている色について、Cin20%の帯とCin60%の帯が印刷されている。なお、図10の帯上に記されている文字は、図の説明のためのものであって、実際の確認プリントに印字される必要はないが、オペレータによる確認を容易にするために、印字されていてもよい。
【0054】
上述した例以外にも、Screen欄118を選択することによって、所望のスクリーン線数及びスクリーン種について濃度むらを確認するための確認プリントを出力することが可能である。また、色、Cin及びスクリーンを各々選択することにより、これらを任意に組み合わせた確認プリントを出力することが可能である。
【0055】
次に、上述した画像濃度補正量設定プログラム90のステップ200の、主走査方向IN/OUT補正実行処理ルーチン200について、図11を参照して詳細に説明する。
【0056】
主走査方向IN/OUT補正実行処理ルーチン200は、面内むら確認プリント出力画面110(図5)において「主走査方向むら補正へ」ボタン126が選択されることにより起動される。
【0057】
ステップ201では、主走査方向補正調整画面220が表示部62Bに表示される。主走査方向補正調整画面220には、IN/OUT補正量を設定するためのIN/OUT補正欄222が設けられている。IN/OUT補正欄222は、補正可能な色が表示されている補正色表示欄222Aと、補正を希望する色に対するIN/OUT補正量を個別に入力するためのIN/OUT補正量個別入力欄222Bと、IN/OUT補正量個別入力欄222Bに入力した補正量を設定値とするか否かを指定するための更新欄222Cとから成る。更新欄222Cに入力された値は、前述した画像濃度補正量設定プログラム90のステップ400における、IN/OUT補正前に設定値を戻すか否かの判定に使用される。
【0058】
IN/OUT補正量個別入力欄222Bに入力する補正量は、INとOUTとの間での、露光量の現状の値に対する変更量の差分(IN側を基準としたOUT側の補正量)をパーセンテージ(%)で表した数値である。補正量は、正の数字であっても負の数字であってもよく、正の数字であれば補正量はINからOUTにかけて増加し、負の数字であれば補正量はINからOUTにかけて減少する。
【0059】
図13(A)に、IN/OUT補正量が+25%及び−25%の場合の主走査方向の位置と補正量との関係を示す。横軸は主走査方向の位置、縦軸は補正量である。画像の主走査方向の一端から他端までは、6つのエリア254に分割されている。エリアの幅は均等でなくともよく、図13(A)では、エリア5のみが58mm、他のエリアは53mmの幅となっている。補正量が+25%の場合には、直線250のように、INでの補正量に対してOUTでの補正量は25%増加する。一方、補正量が−25%の場合には、直線252のように、INでの補正量に対してOUTでの補正量は25%減少する。
【0060】
図13(B)及び図13(C)は、IN/OUT補正量個別入力欄222Bにオペレータが入力したIN/OUT補正量に基づいて補正制御部50が作成する補正データを示す。該データは、主走査方向の各エリア(主走査方向の複数の位置の間の領域)における補正量262と、該エリア内で補正量が増加するか減少するかを表すUP/DOWN方向264とから成る。ここでの補正量262は、IN/OUT補正量個別入力欄222Bにオペレータが入力したIN/OUT補正量を、主走査方向のエリアの数で割ったものである。具体的には、オペレータが入力したIN/OUT補正量が25%であり、エリアの数が6である場合に、各エリアの補正量262は25÷6≒4.16である。従って、補正量262は、露光量(駆動電流)の現状の値に対する変更量がエリア内でどれだけ変化するかを表す。
【0061】
主走査方向補正調整画面220は更に、画像形成における画像形成条件に対応して補正量を設定することができるように構成されている。画像形成条件として、画像を形成するために使用される材料の色、及び形成される画像の細かさを指定することができる。色を設定するColor欄226(図12参照)には、補正確認プリントを出力する色を選択するための各色のボタンが設けられている。Cinを設定するためのCin欄230は、「主走査方向チェック用20/60%一括」ボタン230Aと、びCinを入力するためのCin入力欄230Bとから成る。Screen欄232は、スクリーン線数およびスクリーン種を選択するためのボタン232A−232Fから成る。
【0062】
主走査方向補正調整画面220には更に、給紙トレイを選択するためのトレイ欄234、印刷枚数を設定する設定枚数欄236、主走査方向について、全色の確認プリントを出力する「主走査方向チェック用Color一括」ボタン228、後述する主走査方向マニュアル調整画面920(図19)を表示させるための「主走査方向むら微調整(マニュアル調整)画面へ」ボタン240、後述する副走査方向濃度補正画面1380(図24)を表示させるための「副走査方向むら補正画面へ」ボタン242、上述した各種のボタンにより設定した条件にて確認プリントの出力を行う「PRINT START」ボタン248、主走査方向補正調整画面220で入力された補正量を画像形成時に適用する補正量の設定値として設定する「設定」ボタン244、及び主走査方向補正調整画面220を閉じるための「Close」ボタン246が設けられている。
【0063】
なお、「Close」ボタン246が選択された時点で、「設定」ボタン244が選択されているか否かは、メモリ54に記憶され、図3の画像濃度補正量設定プログラム90のステップ300、ステップ600、及びステップ1000における、濃度むらが解消されたか否かの判定に利用される。補正確認プリントの画像の濃度むらを目視にて確認したオペレータが、「設定」ボタン244を選択したのちに、「CLOSE」ボタン246を選択した場合には、面内むらが解消されたと判定される。一方、オペレータが「設定」ボタン244を選択せずに「CLOSE」ボタン246を選択した場合には、面内むらが解消されていないと判定される。
【0064】
形状/レベル補正欄224及び補正形状欄238については、補正形状/レベル補正の詳細と共に後述する。
【0065】
ステップ202では、「主走査方向のIN/OUT補正を実施します。補正したい色、IN/OUT補正量を設定し、Color、Cin、Screen、トレイ、枚数を設定してください。Adjustに*がついている場合は*をクリアしてからスタートボタンを押してください。」というメッセージが表示部62Bに表示される。Adjustとは、主走査方向補正調整画面220のAdjust欄224Dを指し、後述する主走査方向マニュアル調整により補正量が設定されている場合に、自動的にAdjust欄224Dに「*」が表示される。
【0066】
次のステップ203では、IN/OUT補正量個別入力欄222B及び形状/レベル補正欄224に、前回の設定値を表示する。また、前述したAdjust欄224Dに「*」が表示されている場合には、IN/OUT補正量個別入力欄222B及び形状/レベル補正欄224はブランクであり、「*」がクリアされた時点で前回設定値を表示する。即ち、主走査方向マニュアル調整により補正量が設定され、Adjust欄224Dに「*」が表示されている場合でも、「*」をクリアすることにより、マニュアル調整による補正量ではなく、主走査方向補正調整画面220における補正量の設定を適用することができる。
【0067】
ステップ204では、IN/OUT補正量、及び補正を行う色、Cin、スクリーン等の画像形成条件が、入力部62Aを介してオペレータにより入力される。オペレータは、面内むら確認プリント出力処理100により出力された確認プリントを目視することにより主走査方向のむらを確認し、むらが適切に補正されるようにIN/OUT補正量を入力する。
ステップ205で、オペレータにより「PRINT START」ボタン248が選択されると、「実行中です」というメッセージが表示される。
【0068】
ステップ206では、IN/OUT補正量の現在値と、後述する補正形状/レベルの現在値とを合成し、合成した値をレジスタ入力用に変換してレジスタに格納する。補正形状/レベルの設定は、ステップ206の段階では未だ行っていないため、補正形状/レベルの現在値は前回値又は初期値である。
【0069】
ステップ207では、IN/OUT補正条件設定後、電位セットアップを行う。電位セットアップは、まず帯電電位を設定し、ステップ204で入力された補正量に基づく光量でのイメージ電位を検出し、検出したイメージ電位に基づいて、所望の電位となる光量を求め、該光量となるように点灯制御部64により光走査装置18を制御することにより行われる。
【0070】
ステップ208では、電位の異常(Fail)が起こったかどうかが判定される。電位の異常は、光量が最大値を超えるなどして所望のイメージ電位が得られないときに発生する。電位の異常が発生し、ステップ208の判定が肯定された場合には、ステップ211に進み、「XX色でFailが発生しました。補正できませんでした。」というメッセージが表示される。次のステップ212では、IN/OUT補正前に設定値(補正値)を戻した後、IN/OUT補正実行処理ルーチン200を終了する。
【0071】
一方、電位の異常が発生せずに電位セットアップが行われた場合には、ステップ208の判定が否定され、処理はステップ209へ進む。ステップ209では、ステップ204で入力されたIN/OUT補正量を補正量の現在の設定値として設定し、IN/OUT補正量としてオペレータが入力した値が正であるか負であるか、即ち補正量が増加するか減少するかを表すUP/DOWN方向を現在の設定値として設定する。これらの設定値は、メモリ54に記憶される。ステップ210では、IN/OUT補正後の補正量及びステップ204で入力された画像形成条件に基づいて確認プリントがプリントアウトされ、主走査方向IN/OUT補正実行処理ルーチン200を終了する。
【0072】
次に、上述した画像濃度補正量設定プログラム90のステップ500の、主走査方向補正形状/レベル補正実行処理ルーチン500について、図14を参照して詳細に説明する。
【0073】
ステップ501では、主走査方向補正調整画面220が表示されている表示部62Bに、「補正形状、補正レベル、Cin、Screen、トレイ、枚数を設定してPRINT STARTボタンを押してください。」というメッセージが表示される。
【0074】
ステップ502では、補正形状/補正レベル、及び補正条件が入力部62Aを介してオペレータにより入力される。具体的には、主走査方向補正調整画面220の形状/レベル補正欄224に対して入力が行われる。形状/レベル補正欄224は、補正色表示欄224Aと、補正形状欄238に表示されている補正形状のうちの所望の形状の番号を入力する補正形状入力欄224Bと、補正レベルを入力する補正レベル入力欄224Cと、マニュアル調整による補正量の設定が行われた場合に「*」が表示されるAdjust欄224Dと、補正形状入力欄224B及び補正レベル入力欄224Cに入力した補正形状/レベルを設定値とするか否かを指定するための更新欄224Eとから成る。更新欄224Eに入力された値(Yes又はNo)は、前述した画像濃度補正量設定プログラム90のステップ700における、補正形状/レベル補正前に設定値を戻すか否かの判定に使用される。
【0075】
本実施の形態における補正形状の例を図15に示す。図15の横軸は主走査方向の位置を、縦軸は補正量を表す。画像の主走査方向の一端から他端まではエリア0−5の6つのエリア520に分割され、エリア520ごとに補正量が定められている。補正形状522はNo.1からNo.10までの10個が予め用意されている。
【0076】
補正形状No.1における補正レベルを図16に示す。図16において、列は主走査方向のエリアを、行はレベルを表し、それぞれのレベルにおける、エリアごとの補正量が示されている。補正量は、エリア内での、露光量の現状の値に対する変更量の変化量を表す。レベル1のとき、補正量はすべてのエリアで0%である。レベル1は、図15の補正形状No.1の、直線524に相当する。図16において、レベル6の補正量は、すべてのエリアで6%である。ただし、エリア0−2ではDOWN方向であるので補正量は減少し、エリア3−5ではUP方向であるので増加する。
【0077】
レベル6は、図15の直線526に相当する。レベル9の補正量は、すべてのエリアで8%であり、エリア0−2ではDOWN方向であるので減少し、エリア3−5ではUP方向であるので増加する。レベル9は、図15の直線528に相当する。
【0078】
このように、同一の補正形状であっても、レベルに応じて補正量の傾き(変化量)が異なる。オペレータは、面内むら確認プリント出力処理100により出力された確認プリントを目視することにより主走査方向のむらを確認し、むらが適切に補正されるように補正形状/レベルを入力する。
【0079】
ステップ503で、オペレータにより「PRINT START」ボタン248が選択されると、「実行中です」というメッセージが表示される。
【0080】
ステップ504では、IN/OUT補正量の現在値と、補正形状/レベルの現在値とを合成し、合成した値をレジスタ入力用に変換してレジスタに格納する。IN/OUT補正量と、補正形状/レベルとの合成を、図17を参照して説明する。
【0081】
図17(A)の直線540は、IN/OUT補正量が−10%である場合の主走査方向の位置に対する補正量を示す。図17(B)は、直線540に対応し、エリアごとの補正量及びUP/DOWN方向を表す。図17(A)の直線542は、補正形状がNo.1、補正レベルが3である場合の主走査方向の位置に対する補正量を示す。図17(C)は、直線542に対応し、エリアごとの補正量及びUP/DOWN方向を表す。
【0082】
図17(A)の直線544は、直線540で表されるIN/OUT補正量と、直線542で表される補正形状及び補正レベルによる補正量とを合成したものを表す。合成された補正量は、図17(D)に示されるように、図17(B)のエリアごとのIN/OUT補正量にUP/DOWNに応じた符号を付した値と、図17(C)のエリアごとの補正形状及び補正レベルによる補正量にUP/DOWNに応じた符号を付した値とを加算した値である。このように、同一のエリアに対して複数の補正量が設定された場合に、該複数の補正量を合成することができる。なお、IN/OUT補正量と、補正形状/レベルとの合成は、加算に限らず、平均値であってもよい。
【0083】
ステップ505では、IN/OUT補正条件設定後、電位セットアップを行う。ステップ506では、電位の異常(Fail)が発生したかどうかが判定される。電位の異常が発生し、判定が肯定された場合には、ステップ509に進み、「XX色でFailが発生しました。補正できませんでした。」というメッセージが表示される。次のステップ510で、補正形状/レベル補正前に設定値(補正値)を戻した後、主走査方向補正形状/レベル補正実行処理ルーチン500を終了する。
【0084】
一方、電位の異常が発生せずに電位セットアップが行われた場合には、ステップ506の判定が否定され、処理はステップ507へ進む。ステップ507では、補正形状と補正レベルを現在の設定値として設定し、メモリ54に記憶する。ステップ508では、IN/OUT補正及び補正形状/レベル補正適用後の条件で確認プリントをプリントアウトし、主走査方向補正形状/レベル補正実行処理ルーチン500を終了する
次に、上述した画像濃度補正量設定プログラム90のステップ900の、主走査方向マニュアル調整実行処理ルーチン900について、図18を参照して詳細に説明する。主走査方向マニュアル調整実行処理ルーチン900は、画像濃度補正量設定プログラム90のステップ800の判定が肯定された場合、或いは、主走査方向補正調整画面220において「主走査方向むら微調整(マニュアル調整)画面へ」ボタン240が選択された場合に起動される。
【0085】
ステップ901では、主走査方向マニュアル調整画面920(図19)が表示部62Bに表示される。主走査方向マニュアル調整画面920には、図19に示されるように、主走査方向の位置及び補正量の微調整を行うための微調整プロファイル欄922と、微調整プロファイル欄922において調整された位置及び補正量を表示するとともに位置及び補正量の入力も可能である、補正位置及び補正量テーブル924とが設けられている。
【0086】
微調整プロファイル欄922には、補正する色を選択するためのカラー欄928、及び横軸が主走査方向の位置を、縦軸が補正量を示す、補正プロファイル表示欄926が設けられている。補正プロファイル表示欄926には、主走査方向の複数の位置の各々と、対応する補正量とが表示される。カラー欄928のY、M、C、K及びSのボタンのいずれかを選択すると、その色の補正量の現在の設定値に基づいて補正プロファイルが補正プロファイル表示欄926に表示される。
【0087】
補正プロファイル表示欄926には、主走査方向の位置であって、補正量の設定を行う位置の各々に、交差した矢印の十字マーク932が表示される。図19の例では、主走査方向は、複数の位置により定められる複数のエリアから成る。複数の位置(エリアの境界)には、AからGまでの7つの十字マーク932が表示されている。
【0088】
十字マーク932の間は、直線で結ばれており、該直線が補正プロファイル930を形成している。十字マーク932は、マウス等の入力デバイスでドラッグされることにより全方向に移動可能であるとともに、ダブルクリックなどの動作により、十字マークを追加することも可能である。従って、複数の位置における補正量を個別に設定することが可能である。また、十字マークを横軸方向に移動することにより、別の位置に補正量が設定され、十字マークを縦軸方向に移動することにより補正量が変更される。
【0089】
十字マーク932が移動したり追加されると、位置及び補正量の少なくとも一方が変わることにより、補正プロファイル930の形状が変化する。補正位置及び補正量テーブル924には、十字マーク932の各々の位置及び補正量が色ごとに表示されている。補正プロファイル表示欄926において十字マーク932がドラッグされると、補正位置及び補正量テーブル924に表示される位置及び補正量も変更され、十字マーク932が追加されると補正位置及び補正量テーブル924にもデータが追加される。
【0090】
また、補正位置及び補正量テーブル924に数字を入力することにより、十字マーク932の位置及び補正量を変更することも可能である。この場合には、補正位置及び補正量テーブル924への入力に従って補正プロファイル930が変更される。主走査方向マニュアル調整画面920には、主走査方向補正調整画面220へ戻るための「主走査方向むら補正(IN/OUT、形状補正)画面へ」ボタン934が設けられている。
【0091】
ステップ901では、主走査方向マニュアル調整画面920(図19)が表示されるとともに、初期設定として、カラー欄928でYが選択されている場合の補正プロファイル930と、補正テーブル(補正位置及び補正量テーブル)924とを表示する。
【0092】
ステップ902では、表示部62Bに、「微調整(マニュアル調整)が必要な場合には、補正したい色を選択し、その色のプロファイル/テーブルを表示させ、補正したい位置/補正量を示すA〜Gの十字マークを押さえて移動し、設定してください。」というメッセージが表示される。 ステップ903では、補正位置及び補正量が入力部62Aを介して入力される。補正位置及び補正量の入力は、十字マーク932を移動することによって行ってもよいし、補正位置及び補正量テーブル924に数字を入力することによって行ってもよい。
【0093】
ステップ904では、表示部62Bに、「主走査方向むら補正(IN/OUT、形状/レベル)画面に戻り、Color、Cin、Screen、トレイ、枚数を設定してPRINT STARTボタンを押してください。」というメッセージが表示される。
【0094】
ステップ905では、オペレータにより「主走査方向むら補正(IN/OUT、形状補正)画面へ」ボタン934が選択され、表示部62Bに図12の主走査方向補正調整画面220(主走査方向むら補正(IN/OUT、形状/レベル)画面)が表示される。Adjust欄224Dには、「*」が表示され、IN/OUT補正欄222のIN/OUT補正量個別入力欄222B及び形状/レベル補正欄224はブランクになる。Adjust欄224Dの「*」は、主走査方向マニュアル調整により補正量が設定されたことを表す。
【0095】
ステップ906で、オペレータにより「PRINT START」ボタン248が選択されると、「実行中です」というメッセージが表示される。ステップ907では、ステップ903で主走査方向マニュアル調整画面920に対して入力された補正位置及び補正量をレジスタ入力用に変換してレジスタに格納する。
【0096】
ステップ908では、位置及び補正量を設定後、電位セットアップを行う。ステップ909では、電位の異常(Fail)が発生したかどうかが判定される。電位の異常が発生し、判定が肯定された場合には、ステップ912に進み、「XX色でFailが発生しました。補正できませんでした。」というメッセージが表示される。次のステップ913で、マニュアル調整前に設定値を戻した後、主走査方向マニュアル調整実行処理ルーチン900を終了する。
【0097】
一方、電位の異常が発生せずに電位セットアップが行われた場合には、ステップ909の判定が否定され、処理はステップ910へ進む。ステップ910では、主走査方向マニュアル調整画面920で入力された補正位置及び補正量を現在の設定値として設定し、メモリ54に記憶する。。ステップ911では、マニュアル調整による補正後の条件で確認プリントをプリントアウトし、主走査方向マニュアル調整実行処理ルーチン900を終了する。 次に、副走査方向補正実行処理ルーチン1200について、図20及び図23を参照して詳細に説明する。副走査方向補正実行処理ルーチン1200は、上述した画像濃度補正量設定プログラム90のステップ1200において実行されるだけでなく、面内むら確認プリント出力画面110(図5)において「副走査方向むら補正画面へ」ボタン128が選択された場合、或いは主走査方向補正調整画面220(図12)において「副走査方向むら補正画面へ」ボタン242が選択された場合にも実行される。
【0098】
副走査方向補正実行処理ルーチン1200は、図20に示す副走査方向濃度検出処理ルーチン及び図23に示す副走査方向補正処理ルーチンとから成る。以下に、図20を参照して副走査方向濃度検出処理ルーチンについて説明する。
【0099】
ステップ1201では、副走査方向濃度検出画面1230(図21)が表示部62Bに表示される。副走査方向濃度検出画面1230には、濃度を検出する色を選択するためのColor欄1232、トレイ欄1234、Cinの値を入力するCin入力欄1236、印刷枚数を設定する設定枚数欄1238、検出を開始するための「検出スタート」ボタン1240、及び副走査方向補正画面1380を表示するための「副走査方向のむら補正画面へ」ボタン1248が設けられている。副走査方向の感光体1周における位置に対する濃度の検出結果を表す濃度検出結果プロファイル1242には、副走査方向のエリアごとの濃度1244がプロットされている。また、濃度検出結果テーブル1246には、エリアごとの濃度の数値が表示される。
【0100】
ステップ1202では、「副走査方向の濃度分布を検出します。検出したい色、Cin、トレイ、枚数を選択して検出スタートボタンを押してください。」というメッセージが表示部62Bに表示される。
【0101】
ステップ1203では、オペレータによって、色、Cin,トレイ、枚数などの検出条件が入力部62Aを介して入力され、「検出スタート」ボタン1240が選択される。
【0102】
ステップ1204では、電位セットアップが実施される。次のステップ1205では、電位の異常(Fail)が起こったかどうかが判定される。電位の異常が発生し、ステップ1205の判定が肯定された場合には、ステップ1214に進み、「XX色でFailが発生しました。検出できませんでした。」というメッセージが表示された後、副走査方向濃度検出処理ルーチンを終了する。
【0103】
一方、電位の異常が発生せずに電位セットアップが行われた場合には、ステップ1205の判定が否定され、処理はステップ1206へ進む。ステップ1206では、基準位置検出センサ26により、感光体基準位置が検出される。感光体基準位置は、感光体の回転位置の基準位置を定めるためのものである。基準位置検出センサ26は、例えば、発光器と受光器とにより構成されている。感光体と共に回転する円盤に切り欠きが設けられ、発光器の光軸が切り欠きを通過することにより受光器が光を検出し、感光体基準位置が検出される。
【0104】
ステップ1207では、イメージ書き出しタイミングと、ステップ1206で検出された感光体基準位置との関係が算出され、記憶手段であるメモリ54に記憶される。なお、イメージ書き出しタイミングは、タイミング設定用ASIC56により制御されている値である。
【0105】
ステップ1208では、図22に示す、副走査方向センサ検出用パターン1260が用紙上にプリントアウトされる。副走査方向センサ検出用パターン1260は、用紙搬送方向1262に搬送される用紙に対して、パターンイメージ書き出し位置1264を起点として用紙上に書き込まれる。実際に書き込まれるパターンは、パッチセンサ44により濃度(L*a*b)を検出するための単色で濃度が一定なパッチ42と、パッチの濃度を検出するタイミングを定めるマーク1272、及び感光体基準位置1278と、感光体1周を16のエリアに分割する分割位置1280であり、これら以外に図22に示されているものは、説明の便宜上図面に描かれたものであって、実際に副走査方向センサ検出用パターン1260に描かれるものではない。なお、感光体基準位置1278は、ステップ1207で記憶したイメージ書き出しタイミングと感光体基準位置との関係に基づいて、感光体基準位置に相当する用紙上での位置が定められ、該位置に書き込まれる。
【0106】
ステップ1209では、ステップ1206でプリントアウトされた副走査方向センサ検出用パターン1260のパッチ42のL*a*bが、パッチセンサ44によって検出される。より具体的には、図21のマークセンサ検出中心1274に対応する位置にある、反射率を検出する光センサによりマーク1272が検出されたタイミングで、パッチセンサ検出中心1268に対応する位置にあるパッチセンサ44によりパッチの検出位置1270におけるL*a*bが検出される。
【0107】
ステップ1210では、パッチセンサ44に異常(Fail)が発生したかどうかが判定される。異常が発生し、判定が肯定されると、ステップ1215に進み、「XX色でFailが発生しました。正常検出できませんでした。」というメッセージが表示された後、副走査方向濃度検出処理ルーチンを終了する。
【0108】
パッチセンサ44に異常が発生せず、ステップ1208の判定が否定された場合にはステップ1211へ進む。ステップ1211では、L*a*b検出値が濃度データに変換される。
【0109】
ステップ1212では、感光体基準位置1278を基準とした、分割位置1280の各々における濃度を算出し、濃度検出結果プロファイルを作成する。分割位置1280と、検出位置1270とは一致していないため、分割位置1280の各々における濃度は、検出位置1270での濃度データに基づいて、濃度データを補間または近似することにより算出される。
【0110】
ステップ1213では、ステップ1212で算出された分割位置1280の各々における濃度に基づいて、副走査方向全分割位置の濃度検出結果プロファイル1242及び濃度検出結果テーブル1246が副走査方向濃度検出画面1230に表示され、副走査方向濃度検出処理ルーチンが終了する。
【0111】
以下に、図23を参照して副走査方向補正処理ルーチンについて説明する。
ステップ1350では、副走査方向補正画面1380(図24)が表示部62Bに表示される。副走査方向補正画面1380には、濃度を補正する色を選択するためのColor欄1382、スクリーン線数およびスクリーン種を選択するためScreen欄1384、Cinの値を入力するCin入力欄1386、印刷枚数を設定する設定枚数欄1388、「設定」ボタン1390、補正をクリアする、つまり補正値をゼロにする「補正クリア」ボタン1392、副走査方向センサ検出用パターン1260をプリントするための「PRINT START」ボタン1394、及び「Close」ボタン1396が設けられている。
【0112】
なお、「Close」ボタン1396が選択された時点で、「設定」ボタン1390が選択されているか否かは、メモリ54に記憶され、図3の画像濃度補正量設定プログラム90のステップ1300における、濃度むらが解消されたか否かの判定に利用される。補正確認プリントの画像の濃度むらを目視にて確認したオペレータが、「設定」ボタン1390を選択したのちに、「Close」ボタン1396を選択した場合には、面内むらが解消されたと判定される。一方、オペレータが「設定」ボタン1390を選択せずに「Close」ボタン1396を選択した場合には、面内むらが解消されていないと判定される。
【0113】
副走査方向の位置に対する補正量を表す補正プロファイル表示欄1398には、副走査方向の位置ごとの補正量がプロットされて補正プロファイル1402を形成している。副走査方向の位置0及び16は、図22の感光体基準位置1278に対応している。補正プロファイル1402の位置0及び16には、補正量のプロットとともに十字マークA−Qが表示されている。補正プロファイル1402は、主走査方向エリア別補正プロファイル表示欄1404を選択することにより、主走査方向の6つのエリアごとに表示させることができる。
【0114】
補正プロファイル1402に対応する補正量と位置が、補正量調整テーブル1406に表示されている。
【0115】
また、補正量プロファイル1402に表示されている十字マークA−Qは、マウス等の入力デバイスでドラッグされることにより全方向に移動可能であるとともに、ダブルクリックなどの動作により、マークを追加することも可能である。従って、複数の位置における補正量を個別に設定することが可能である。また、マークを横軸方向に移動することにより、別の位置に補正量が設定され、マークを縦軸方向に移動することにより補正量が変更される。
【0116】
十字マークが移動したり追加されると、位置及び補正量の少なくとも一方が変わることにより、補正プロファイル1402の形状が変化する。補正量調整テーブル1406には、Color欄1382、Screen欄1384及びCin欄1386で選択された条件における、十字マークA−Qの各々の位置及び補正量が表示されている。補正プロファイル表示欄1398において十字マークがドラッグされると、補正量調整テーブル1406に表示される位置及び補正量も変更され、十字マーク(補正量プロット)が追加されると補正量調整テーブル1406にもデータが追加される。
【0117】
また、補正量調整テーブル1406に数字を入力することにより、十字マークの位置及び補正量を変更することも可能である。この場合には、補正量調整テーブル1406への入力に従って補正プロファイル1402が変更される。
【0118】
更新欄1408には、色ごとに、副走査方向を行う前の設定値に戻るか否かを指定する「Yes」又は「No」を入力することが可能である。更新欄1408への入力は、前述した画像濃度補正量設定プログラム90のステップ1400における判定に利用される。
【0119】
ステップ1351では、副走査方向濃度検出処理ルーチンのステップ1212で作成された濃度検出結果プロファイルと、予め実験的に求められている光量と濃度との関係とに基づいて、エリアごとの補正量が求められ、副走査方向補正プロファイルが作成される。ここで、予め実験的に求められている光量と濃度との関係とは、目標濃度と検出された濃度との差をΔD、ΔDを得るための光量の変化量をΔexp、感度をSensitivityと定義すると、
Δexp=(1/Sensitivity)*ΔD
で表される。
ここで、Sensitivityは、CinをX、感度係数をb0−b6とすると、以下のように算出される。
Sensitivity=b0+b1*X+b2*X2+b3*X3+b4*X4+b5*X5+b6*X6
なお、副走査方向の感光体1周を分割する分割位置1280と、検出位置1270とは一致していないが(図22参照)、副走査方向濃度検出処理ルーチンのステップ1212で作成された濃度検出結果プロファイルは、検出位置での濃度に基づいて求めた分割位置1280での濃度のプロファイルであるので、本ステップ1351で作成される副走査方向補正プロファイルも、分割位置1280ににおける補正量のプロファイルである。作成されたプロファイルは、補正プロファイル1402として副走査方向補正画面1380(図24)に表示される。
【0120】
ステップ1352では、主走査方向補正量と、ステップ1351で求められた副走査方向補正量とが合成され、合成された補正量がレジスタ入力用に変換されてレジスタに格納される。
【0121】
ステップ1353では、電位セットアップが実施される。次のステップ1354では、電位の異常(Fail)が起こったかどうかが判定される。電位の異常が発生し、ステップ1354の判定が肯定された場合には、ステップ1362に進み、「XX色でFailが発生しました。補正できませんでした。」というメッセージが表示された後、副走査方向補正処理ルーチンを終了する。
【0122】
一方、電位の異常が発生せずに電位セットアップが行われた場合には、ステップ1354の判定が否定され、処理はステップ1355へ進む。ステップ1355では、ステップ1351で求められた副走査方向補正量を現在の設定値とし、メモリ54に記憶する。ステップ1356では、主走査方向補正、及び副走査方向補正後の条件で副走査方向センサ検出用パターン1260がプリントアウトされる。
【0123】
ステップ1357では、「プリントアウトされたパターン上の感光体基準位置と分割位置を参考に、副走査補正量調整テーブル又は補正量プロファイル上の十字マークで補正量をマニュアル調整してください。」というメッセージが表示部62Bに表示される。
【0124】
ステップ1358では、補正位置及び補正量が入力部62Aを介してオペレータにより入力される。補正位置及び補正量の入力は、十字マークを移動することによって行ってもよいし、補正量調整テーブル1406に数字を入力することによって行ってもよい。
【0125】
ステップ1359では、オペレータにより「補正クリア」ボタン1392が選択された場合のみ、副走査方向補正プロファイルをクリア(フラット)にして補正量をゼロにする。ステップ1360で、オペレータにより「PRINT START」ボタン1394が選択されると、「実行中です」というメッセージが表示される。
【0126】
ステップ1361では、マニュアル調整後の条件で副走査方向センサ検出用パターンをプリントアウトする。ここで、プリントアウトに先立ち、主走査方向補正量とマニュアル調整した副走査方向補正量とを合成してレジスタ入力用に変換してレジスタに格納し、ステップ1353からステップ1355と同様の処理を行う必要がある。副走査方向センサ検出用パターンがプリントアウトされると、副走査方向補正処理ルーチンを終了する。
【0127】
上述した副走査方向補正処理ルーチンのステップ1352における、主走査方向補正量と副走査方向補正量との合成について、図25−28を参照して以下に説明する。
【0128】
図25(A)及び図25(B)は、IN/OUT補正と補正形状/レベル補正とが合成された主走査方向補正量の一例を示す。主走査方向の6つのエリアごとに補正量が設定されている。ここでの補正量は、露光量(駆動電流)の現状の値に対する変更量がエリア内でどれだけ変化するかを表す
図26(A)及び図26(B)は、副走査方向の16のエリアの各々について副走査方向補正量が設定されている一例を示す。ここでの補正量は、露光量(駆動電流)の現状の値に対する変更量を表す。また、副走査方向の濃度を検出するためのパッチセンサ44は、主走査方向のある一点での濃度を副走査方向に検出する。従って、副走査方向補正量は、主走査方向のある一点に対して算出され、この補正量が主走査方向の全エリアとの合成に使用される。即ち、副走査方向の1つのエリアに対応する主走査方向の全エリアにおいて、副走査方向補正量は一定である。
【0129】
図27は、図25(B)の主走査方向補正量と図26(B)の副走査方向補正量とを合成した補正量を示す。図27において、列1460は、副走査方向のエリアの番号を、列1462は、図26(B)に示される副走査方向補正量を示す。列1464−1474は、図26(B)の主走査方向の6つのエリアにおける主走査方向補正量と、列1462(図25(B))の各々の副走査方向補正量とを加算した合成補正量をエリアごとに示す。
【0130】
露光量(駆動電流)の現状の値に対する変更量が主走査方向のエリア内でどれだけ変化するかを表す値である主走査方向の補正量に、露光量の現状の値に対する変更量である副走査方向の補正量を加算することにより、主走査方向の起点(エリア0、列1464)における露光量の現状の値に対する変更量が定まる。
【0131】
例えば、列1464(主走査エリア0)の、列1460(副走査方向エリア番号)が7である欄は、補正量が−4.5〜−6.5%となっている。これは、図25(B)の主走査方向のエリア0の補正量が2%、方向がDOWNであり、図26(B)の副走査方向エリア7の補正量が−4.5%となっているためである。即ち、主走査方向の起点における露光量の現状の値に対する変更量が−4.5%であり、エリア0内で−4.5%から−6.5%まで、2%変化する。
【0132】
このように、主走査方向補正量を6つの主走査方向エリアごとに設定し、副走査方向補正量を16の副走査方向エリアごとに設定した上で両者を合成することにより、図28に示すように、6*19=96のエリアごとに補正量を設定し、光量を調節することができる。従って、スキャナなどの大掛かりな装置を必要とせずに、画像面内全域にわたって精度の良い濃度むら補正を行うことができる。また、エリアごとに異なる値を設定することが可能であるため、自由度の高い補正量の設定が可能である。更に、大まかな補正量をIN/OUT補正及び補正形状/レベル補正で設定した上でマニュアル調整により微調整を行うことができるため、煩雑な操作を必要とせず、操作性が高い。
【0133】
なお、副走査方向については、パッチセンサ44により検出した濃度分布に基づいて補正量を決定する例を説明したが、オペレータが目視によりエリアごとの濃度むらを確認してもよい。この場合、副走査方向センサ検出用パターン1260に描かれている感光体基準位置1278と、感光体1周を複数のエリアに分割する分割位置1280とを参照することにより、感光体上の位置と用紙上の位置との対応関係を知ることができるため、より正確な補正量の設定が可能である。
【0134】
パッチセンサ44により濃度を検出する場合は、主走査方向のある一点で濃度を検出し、該一点での副走査方向補正量を全ての主走査方向エリアに適用していた。しかしながら、目視の場合には、主走査方向の複数の点における副走査方向の補正量を設定することも可能である。また、パッチセンサ44を主走査方向の複数の位置に設置することにより、主走査方向の複数の点における副走査方向の濃度を検出し、補正量を算出することも可能である。
【0135】
また、副走査方向の濃度むらの確認には、図22に示すような、単色で濃度が一定なパッチ42が形成された副走査方向センサ検出用パターン1260を利用する例を説明したが、これに限られるものではない。例えば、図29に示されるように、互いに異なる色で描かれている複数のパッチが形成されている副走査方向センサ全色一括検出用パターン1510を利用してもよい。副走査方向センサ全色一括検出用パターン1510では、Yのパッチ1512、Mのパッチ1514、Cのパッチ1516及びKのパッチ1518が形成され、各々のパッチに対して、該パッチの色の感光体12の基準位置1520と、基準位置1520の間を分割する分割位置1522とが形成されている。副走査方向センサ全色一括検出用パターン1510を利用する場合、目視で濃度の確認を行うか、又はパッチ1512−1518の各々の濃度を検出するためのパッチセンサを個別に設け、各色の濃度を一括で検出してもよい。
【0136】
なお、画像濃度補正量設定プログラム90により、面内むら確認プリント出力、主走査方向IN/OUT補正、主走査方向補正形状/レベル補正、主走査方向マニュアル調整、及び副走査方向補正を連続した1つの手順として行う例を説明したが、これに限られるものではない。例えば、図30に示す補正メイン画面1560が表示され、「面内むら確認プリント」ボタン1562、「主走査方向むら補正」ボタン1564、及び「副走査方向むら補正」ボタン1566の中からオペレータが希望する処理のボタンを選択することにより、各々の処理を独立して行うことも可能である。
【0137】
また、主走査方向の補正形状/レベル補正において、一つの形状について、一つのレベルを適用した場合の確認プリントを出力する例を説明したが、これに限られるものではない。例えば、図31に示すように、オペレータが複数の形状1612の各々について個別にレベル1614を設定し、「PRINT START」ボタン1618を押すことにより複数の補正形状の確認プリントを同時に出力することもできる。また、オペレータが「全レベル」ボタン1616を選択した後に「PRINT START」ボタン1618を押した場合に、形状選択ラジオボタン1620により選択されている形状について、全てのレベルでの確認プリントを出力するようにしてもよい。
【0138】
なお、本実施の形態では、画像形成装置内に補正制御部50が設けられている例について説明したが、これに限られるものではなく、例えば、図32に示すように、画像形成装置10に通信制御部15が設けられ、通信制御部15が通信回線11を介して外部のパーソナルコンピュータPC50に接続されるようにしてもよい。この場合、PC50は補正制御部50に相当し、入力部62Aとしてのマウス、及び表示部62Bとしてのディスプレイと共に画像濃度補正量設定装置を構成する。
【0139】
また、主走査方向の補正量が線形に変化する場合について説明し、マニュアル調整においても、マーク932の間を直線で結ぶ例を挙げた。しかし、これに限られるものではなく、マークの位置の補正量に基づいて、直線又は曲線で近似するようにしてもよい。また、マーク間を曲線で結び、ハンドルで曲率を変更する既知の曲線描画方法を利用して曲線を描いてもよい。
【0140】
なお、本実施の形態では、色ごとに補正量を設定する例を説明したが、これに限られるものではない。例えば、2次色以降の感光ドラムにトナーが戻ってしまうリトランスファー現象に起因する濃度むらを補正するために、複数の色を重ねて確認プリントを形成し、該確認プリントに基づいて各色の補正量を設定してもよい。この場合、画像形成に使用される複数の色に対応する感光体のうち、最も下流側でリトランスファー現象が発生する可能性が高いことから、最も下流側の色から順に補正量を設定することが好ましい。複数の色を重ねて確認プリントを形成するには、画像形成条件として、複数の色を選択すればよい。
【0141】
更に、用紙上に各色の画像がずれて形成されてしまう色ずれを確認するために複数の色を重ねて確認プリントを形成し、確認プリント上で色ずれが見られる場合には、タイミング設定用ASIC56によりイメージ書き出しタイミングを調整してもよい。例えば、Y、M及びCの3色を重ねてグレー(3C)を形成する場合の模式図を図33に示す。帯1630は、各々がY、M、及びCで形成される帯1632、帯1634及び帯1636を順番に重ねることにより形成される。帯1630には、3色から形成されるグレー部分1644の上端と下端に帯1634と帯1632の色が見られ、色ずれが生じている。そこで、例えばが矢印1638の先が示す位置から書き出しが行われるように帯1632の書き出しタイミングを調整し、矢印1640の先が示す位置から書き出しが行われるように帯び1634の書き出しタイミングを調整すると、帯1642のように、グレーのみで形成される色ずれのない画像が得られる。
【0142】
なお、本実施の形態では、表示部62Bに画面を表示し、画面を参照しながら補正量の設定を行う例を説明したが、これに限られるものではない。例えば、画面を参照せずに、確認プリントの出力画像を見て、主走査方向及び副走査方向に対応して予め定められた位置の順番に補正量を入力して、補正量を設定してもよい。
【0143】
また、画像濃度補正量設定プログラムがメモリ54に予め記憶されている例を説明したが、画像濃度補正量設定プログラムは画像濃度補正量設定装置の外部にあってもよく、この場合、通信回線を介してダウンロードしたり、持ち運び可能な記録媒体に記録しておいて該記録媒体から取り込むようにしてもよい。
【0144】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、画像形成の際に画像の濃度に影響を及ぼす物理量の補正量を、画像の所定方向の複数の位置に対応して個別に設定するので、補正量を任意に設定することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る補正制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る濃度むら補正処理全体の流れを示すフローチャートである。
【図4】 図3のステップ100の面内むら確認プリント出力ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】 図4の面内むら確認プリント出力処理を実行するための、面内むら確認プリント出力画面を示す図である。
【図6】 本発明の実施形態に係る主走査方向検出用パターン(YMCK用)である。
【図7】 本発明の実施形態に係る主走査方向検出用パターン(RGB、3C用)である。
【図8】 本発明の実施形態に係る副走査方向検出用パターン(YC用)である。
【図9】 本発明の実施形態に係る副走査方向検出用パターン(MK用)である。
【図10】 本発明の実施形態に係る主走査方向検出用パターン(Cin20%と60%一括用)である。
【図11】 図3のステップ200の主走査方向IN/OUT補正実行処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】 図11の主走査方向IN/OUT補正処理及び図14の主走査方向補正形状/レベル補正処理を実行するための、主走査方向補正調整画面を示す図である。
【図13】 図13Aは、主走査方向のエリア分割とIN/OUT補正量の傾きを示す図である。図13B及び図13Cは、図13Aに対応する、エリアごとのIN/OUT補正量を示す図であって、図13BはIN/OUT補正量が主走査方向全体で+25%の場合、図13CはIN/OUT補正量が主走査方向全体で−25%の場合を示す。
【図14】 図3のステップ500の主走査方向補正形状/レベル補正実行処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】 主走査方向の補正形状の例を示す図である。
【図16】 補正形状No.1における、各補正レベルにおけるエリアごとの補正量(%)を示す図である。
【図17】 IN/OUT傾き補正、補正形状/レベル補正及びこれらの合成結果を示す図である。
【図18】 図3のステップ900の主走査方向マニュアル調整実行処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図19】 図18の主走査方向マニュアル調整を実行するための、主走査方向マニュアル調整画面を示す図である。
【図20】 図3のステップ1200の副走査方向むら補正処理の、副走査方向濃度検出処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図21】 図20の副走査方向濃度検出処理ルーチンを実行するための副走査方向濃度検出画面を示す図である。
【図22】 本発明の実施形態に係る副走査方向センサ検出用パターンである。
【図23】 図3のステップ1200の副走査方向むら補正処理の、副走査方向補正処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図24】 図23の副走査方向補正処理ルーチンを実行するための副走査方向補正画面を示す図である。
【図25】 主走査方向の補正量の例を示す図である。
【図26】 副走査方向の補正量の例を示す図である。
【図27】 図25に示す主走査方向補正量及び図26に示す副走査方向補正量の合成の例を示す図である。
【図28】 感光体表面のエリア分割を示す図である。
【図29】 本発明の実施形態の変形例として、副走査方向センサ全色一括検出用パターンである。
【図30】 本発明の実施形態の変形例として、面内確認プリント出力、主走査方向むら補正、及び副走査方向むら補正を個別に実行するための画面を示す図である。
【図31】 本発明の実施形態の変形例として、主走査方向の補正結果を複数の補正形状/レベルについて出力するための画面を示す図である。
【図32】 本発明の実施形態の変形例として、画像濃度補正量設定装置が画像形成装置の外部にある例を示す図である。
【図33】 本発明の実施形態の変形例として、イメージ書き出しタイミングの調整を示す模式図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置
62A 入力部(入力手段)
62B 表示部(表示手段)
52 CPU(制御手段、補正量合成手段)
54 メモリ(記憶手段)

Claims (4)

  1. 第1の方向に移動する光ビームが第1の方向と交差する第2の方向に回転する円筒状の感光体を露光することにより該感光体上に静電潜像が形成され、該感光体が回転しながら該静電潜像が現像されて記録媒体に転写されることにより該記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の画像の形成の際の画像の濃度に影響を及ぼす物理量の補正量を設定する画像濃度補正量設定装置であって、
    前記補正量のうち前記第1の方向に対応する方向の補正量を設定する第1の補正量設定手段と、
    前記補正量のうち前記感光体の回転位置の基準となる予め定められた基準位置に基づいて、前記記録媒体に対して前記感光体が回転することにより連続して定まる前記記録媒体上の前記基準位置に対応する2つの基準位置対応位置間の前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置に対応して前記第2の方向の補正量を個別に設定する第2の補正量設定手段と、を備え、
    前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の各々及び該第2の方向に対応する方向の複数の位置の各々に対応する前記第2の方向の補正量が予め定められ、
    前記第2の補正量設定手段は、前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置を変更することにより、前記第2の方向の補正量を個別に設定する画像濃度補正量設定装置。
  2. 第1の方向に移動する光ビームが第1の方向と交差する第2の方向に回転する円筒状の感光体を露光することにより該感光体上に静電潜像が形成され、該感光体が回転しながら該静電潜像が現像されて記録媒体に転写されることにより該記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の画像の形成の際の画像の濃度に影響を及ぼす物理量の補正量を設定する画像濃度補正量設定装置であって、
    前記補正量のうち前記第1の方向に対応する方向の補正量を設定する第1の補正量設定手段と、
    前記補正量のうち前記感光体の回転位置の基準となる予め定められた基準位置に基づいて、前記記録媒体に対して前記感光体が回転することにより連続して定まる前記記録媒体上の前記基準位置に対応する2つの基準位置対応位置間の前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置に対応して前記第2の方向の補正量を個別に設定する第2の補正量設定手段と、を備え、
    前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の各々及び該第2の方向に対応する方向の複数の位置の各々に対応する前記第2の方向の補正量が予め定められ、
    前記第2の補正量設定手段は、前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置に対応する前記第2の方向の補正量を変更することにより、前記第2の方向の補正量を個別に設定する
    画像濃度補正量設定装置。
  3. 第1の方向に移動する光ビームが第1の方向と交差する第2の方向に回転する円筒状の感光体を露光することにより該感光体上に静電潜像が形成され、該感光体が回転しながら該静電潜像が現像されて記録媒体に転写されることにより該記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の画像の形成の際の画像の濃度に影響を及ぼす物理量の補正量を設定する画像濃度補正量設定装置であって、
    前記補正量のうち前記第1の方向に対応する方向の補正量を設定する第1の補正量設定手段と、
    前記補正量のうち前記感光体の回転位置の基準となる予め定められた基準位置に基づいて、前記記録媒体に対して前記感光体が回転することにより連続して定まる前記記録媒体上の前記基準位置に対応する2つの基準位置対応位置間の前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置に対応して前記第2の方向の補正量を個別に設定する第2の補正量設定手段と、を備え、
    前記第1の方向に対応する方向の複数の位置の各々及び該第1の方向に対応する方向の複数の位置の各々に対応する前記第1の方向の補正量が予め定められ、
    前記第1の補正量設定手段は、前記第1の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置を変更することにより、前記第1の方向の補正量を個別に設定する
    画像濃度補正量設定装置。
  4. 第1の方向に移動する光ビームが第1の方向と交差する第2の方向に回転する円筒状の感光体を露光することにより該感光体上に静電潜像が形成され、該感光体が回転しながら該静電潜像が現像されて記録媒体に転写されることにより該記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の画像の形成の際の画像の濃度に影響を及ぼす物理量の補正量を設定する画像濃度補正量設定装置であって、
    前記補正量のうち前記第1の方向に対応する方向の補正量を設定する第1の補正量設定手段と、
    前記補正量のうち前記感光体の回転位置の基準となる予め定められた基準位置に基づいて、前記記録媒体に対して前記感光体が回転することにより連続して定まる前記記録媒体上の前記基準位置に対応する2つの基準位置対応位置間の前記第2の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置に対応して前記第2の方向の補正量を個別に設定する第2の補正量設定手段と、を備え、
    前記第1の方向に対応する方向の複数の位置の各々及び該第1の方向に対応する方向の複数の位置の各々に対応する前記第1の方向の補正量が予め定められ、
    前記第1の補正量設定手段は、前記第1の方向に対応する方向の複数の位置の少なくとも1つの位置に対応する前記第1の方向の補正量を変更することにより、前記第1の方向の補正量を個別に設定する
    画像濃度補正量設定装置。
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