JP2019219483A - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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なつ子 峯岸
Natsuko Minegishi
なつ子 峯岸
石川 哲也
Tetsuya Ishikawa
哲也 石川
洋輝 柴田
Hiroki Shibata
洋輝 柴田
圭 湯浅
Kei Yuasa
圭 湯浅
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Abstract

【課題】上層画像と下地画像との位置ずれに起因した画像不良の発生を低減することが可能な画像処理装置および画像処理プログラムを提供する。【解決手段】画像処理装置は、上層画像の下地として記録媒体に形成される下地画像の画像処理を行う画像処理装置であって、入力画像データに基づいて下地画像を特定する特定部と、下地画像と上層画像とを記録媒体に重畳した際に生じる画像不良を低減するように、特定部により特定された下地画像の端部領域における、色および明るさの少なくとも一方に関するパラメーターの分布の平滑化処理を行う処理部と、を備える。【選択図】図12

Description

本発明は、画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
従来、画像形成装置において、記録媒体に下地画像を形成した上で、当該下地画像の上に上層画像を形成する技術が知られている。パッケージ等に用いられる記録媒体の背景色は白色ではない場合が多いので、例えばYMCKの4色を用いて当該記録媒体に画像を印刷すると、当該画像における狙いの色を再現できない場合が多くなる。
例えば、記録媒体が透明シートである場合、YMCKの各色の画像は記録媒体に定着された後、光を透過させてしまうため、当該画像における狙いの色を再現できない。そのため、上記のような技術では、例えば白色の下地画像を記録媒体に形成した上で、他の色の上層画像を下地画像の上に形成することで、上層画像における狙いの色を再現することを可能にする。
このような技術では、記録媒体に下地画像と上層画像とを重畳させた際に、下地画像の転写位置と、上層画像の転写位置とがずれてしまう場合がある。
このような上層画像と下地画像との位置のずれ(以下、「位置ずれ」という)を目立たなくするため、例えば特許文献1には、下地画像が上層画像に対してはみ出す領域を検出して、検出した領域の下地画像の画素値を0にする技術が開示されている。これにより、下地画像が上層画像に対してはみ出すことを抑制する。
特開2015−222323号公報
しかしながら、上記のような対策を行っても、なおも上層画像と下地画像との位置ずれが発生する場合がある。例えば、記録媒体に形成された下地画像のサイズが設計値に対して伸縮する場合があり、このような下地画像の伸縮の状態によっては、上記の位置ずれが発生しやすくなる。位置ずれの発生に伴い、下地画像と上層画像との間で段差が発生するので、当該段差に起因して明度差、色差、光沢段差等の画像不良を発生させるという問題が生じる。
特許文献1に記載の構成では、上記のような下地画像の伸縮について考慮していないため、位置ずれを抑制する構成として限界のある構成となっていた。
本発明の目的は、上層画像と下地画像との位置ずれに起因した画像不良の発生を低減することが可能な画像処理装置および画像処理プログラムを提供することである。
本発明に係る画像処理装置は、
上層画像の下地として記録媒体に形成される下地画像の画像処理を行う画像処理装置であって、
入力画像データに基づいて前記下地画像を特定する特定部と、
前記下地画像と前記上層画像とを前記記録媒体に重畳した際に生じる画像不良を低減するように、前記特定部により特定された前記下地画像の端部領域における、色および明るさの少なくとも一方に関するパラメーターの分布の平滑化処理を行う処理部と、
を備える。
本発明に係る画像処理プログラムは、
上層画像の下地として記録媒体に形成される下地画像の画像処理を行う画像処理装置の画像処理プログラムであって、
コンピューターに、
入力画像データに基づいて前記下地画像を特定する特定処理と、
前記下地画像と前記上層画像とを前記記録媒体に重畳した際に生じる画像不良を低減するように、前記特定部により特定された前記下地画像の端部領域における、色および明るさの少なくとも一方に関するパラメーターの分布の平滑化処理を行う画像処理と、
を実行させる。
本発明によれば、上層画像と下地画像との位置ずれに起因した画像不良の発生を低減することができる。
本発明の実施の形態に係る画像処理部が適用された画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 背景部分の色が有色である記録媒体に画像が形成された状態を示す図である。 第1白色画像データを示す図である。 Y色画像データを示す図である。 M色画像データを示す図である。 C色画像データを示す図である。 K色画像データを示す図である。 第2白色画像データを示す図である。 図4〜図9に示す各データで構成された入力画像データを示す図である。 位置ずれが発生した状態の一例を示す図である。 位置ずれが発生したときの下地画像と上層画像とを示す図である。 本実施の形態に係る画像処理部を示すブロック図である。 下地画像の一例を示す図である。 図13の横方向の位置に対する下地画像の階調分布を示す図である。 図13の縦方向の位置に対する下地画像の階調分布を示す図である。 平滑化処理後の下地画像を示す図である。 平滑化処理後の下地画像と上層画像とを示す図である。 下地画像と背景部分との境界付近の拡大図である。 平滑化処理後の下地画像と、上層画像とを重畳させた状態の記録媒体を示す図である。 画像処理部における画像処理制御の動作例を示すフローチャートである。 図14Aにおける位置に対する下地画像の階調分布を境界の内側および外側に移動させたときの状態を示す図である。 図14Aにおける位置に対する下地画像の階調分布の、所定範囲を調整したときの状態を示す図である。 縁部の明度のL*値が0である上層画像と、平滑化処理後の下地画像とを重畳させた状態の記録媒体を示す図である。 下地画像を縮小させる場合の、位置に対する下地画像の階調分布の一例を示す図である。 下地画像のサイズを縮小させたときの、上層画像と下地画像とを重畳させた状態の記録媒体を示す図である。 明度のL*値が70である記録媒体に、画像サイズを調整していない下地画像と、上層画像とを重畳させた状態を示す図である。 明度のL*値が70である記録媒体に、画像サイズを調整していない下地画像と、上層画像とを重畳させた状態を示す図である。 下地画像を拡大させる場合の、位置に対する下地画像の階調分布の一例を示す図である。 明度のL*値が70である記録媒体に、画像サイズを調整した下地画像と、上層画像とを重畳させた状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理部が適用された画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図1,2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20,画像処理装置の一例としての画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60および制御部101を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備える。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(WideArea Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
図1に示すように、画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
図2に示すように、操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部101から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部101に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部101の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。また、画像処理部30の詳細については後述する。
図1に示すように、画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示および説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、CまたはKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム状の金属基体の外周面に、有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層が形成された有機感光体よりなる。
制御部101は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、例えばスコロトロンであり、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。その結果、感光体ドラム413の表面のうちレーザー光が照射された画像領域には、背景領域との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分の現像剤を付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
現像装置412には、例えば帯電装置414の帯電極性と同極性の直流現像バイアス、または交流電圧に帯電装置414の帯電極性と同極性の直流電圧が重畳された現像バイアスが印加される。その結果、露光装置411によって形成された静電潜像にトナーを付着させる反転現像が行われる。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に当接され、弾性体よりなる平板状のドラムクリーニングブレード415A等を有し、中間転写ベルト421に転写されずに感光体ドラム413の表面に残留するトナーを除去する。
また、本実施の形態では、白色トナー用の画像形成ユニット41Tが設けられている。画像形成ユニット41Tは、その他の有色トナー用の画像形成ユニット41と同様の構成となっており、有色トナーの上層に白色トナーを供給可能な位置に配置されている。また、白色トナーは、後述する追い刷りの際の下地画像を用紙Sに形成する際にも用いられる。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424およびベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ユニット42は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向の下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写ニップにおけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、制御部101からの制御信号によって回転駆動される。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側、つまり、一次転写ローラー422と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、バックアップローラー423Bに二次転写バイアスを印加し、用紙Sの表面側、つまり、中間転写ベルト421と当接する側にトナーと同極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写され、当該用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成いわゆるベルト方式の二次転写ユニットを採用しても良い。
定着部60は、用紙Sの定着面、つまりトナー像が形成されている面側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面つまり定着面の反対の面側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、および加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを挟持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラーを有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aにより機外に排紙される。
次に、追い刷りについて説明する。
パッケージ等に用いられる記録媒体の背景色は白色ではない場合が多いので、例えばYMCKの4色を用いて当該記録媒体に画像を印刷すると、当該画像における狙いの色を再現できない場合が多くなる。
例えば、記録媒体が透明シートである場合、YMCKの各色の画像は記録媒体に定着された後、光を透過させてしまうことによって、当該画像における狙いの色を再現できない。このような記録媒体に画像を印刷する際、例えば白色の下地画像を記録媒体に形成した上で、他の色の上層画像を、下地画像が形成された記録媒体に形成する、いわゆる追い刷りが行われる。追い刷りにより、下地画像の上に上層画像が形成されることで、上層画像における狙いの色を再現することが可能となる。
追い刷りでは、記録媒体への作像、転写、定着の画像形成動作が、下地画像と、上層画像とで複数回に分けて行われる。追い刷りが行われるパターンは、各画像形成ユニット41の配列順が、下地画像と上層画像の記録媒体への重なり順とが一致していないような場合が該当する。例えば、本実施の形態では、下地画像に白色トナーを用いる場合、白色トナーは、有色トナーの上層になるように、各画像形成ユニット41が配列されている。そのため、上記の記録媒体に画像形成する際、下地画像と上層画像とで複数回の画像形成動作が行われる。
例えば、図3に示すような、背景色が有色である記録媒体S1に画像G1,G2,G3を形成する例について説明する。図3に示す記録媒体S1の明度のL*値は、例えば50以上である。
画像G1は、星形状の画像であり、K色の星形の縁部G11(薄いドット表示)と、Y色、M色およびC色を合成した星部G12(濃いドット表示)とで構成されている。画像G2は、Y色のみで構成された星形状の画像である。画像G3は、白色の文字画像である。図3に示す例では、画像G1のみに下地画像が形成されるものとする。
このような画像G1,G2,G3を記録媒体S1に形成する場合、本実施の形態に係る画像形成装置1では、図1に示す画像形成ユニット41のうち、最も上側の画像形成ユニット41Tから、順に画像が形成されていく。
図4に示すように、白色の画像形成ユニット41Tは、画像G3で構成された第1白色画像データT1に対応した画像を形成する。図5に示すように、Y色の画像形成ユニット41Yは、画像G1の星部G12および画像G2で構成されたY色画像データY1に対応した画像を形成する。
図6に示すように、M色の画像形成ユニット41Mは、画像G1の星部G12で構成されたM色画像データM1に対応した画像を形成する。図7に示すように、C色の画像形成ユニット41Cは、画像G1の星部G12で構成されたC色画像データC1に対応した画像を形成する。図8に示すように、K色の画像形成ユニット41Kは、画像G1の縁部G11で構成されたK色画像データK1に対応した画像を形成する。
また、図4〜8に示す各画像とは異なるタイミングで、画像G1の下地として下地画像G4が形成される。下地画像G4は、例えば、白色トナーで形成される。この場合、図9に示すように、白色トナーの画像形成ユニット41Tは、下地画像G4で構成された第2白色画像データT2に対応した画像を形成する。
図3に示すような記録媒体S1では、背景色が有色であるので、下地画像G4が先に記録媒体S1に形成されて、その後、上層画像である画像G1,G2,G3が記録媒体S1に形成される。
具体的には、図10に示すように、各画像データが入力画像データとして存在する場合、画像形成動作がされる画像形成ユニット41に対応する画像データから順に画像処理部30に出力されていく。具体的には、第2白色画像データT2、第1白色画像データT1、Y色画像データY1、M色画像データM1、C色画像データC1、K色画像データK1の順に画像処理される。
下地画像G4である第2白色画像データT2に対応する画像は、他の画像よりも先に記録媒体S1に定着される。第1白色画像データT1、Y色画像データY1、M色画像データM1、C色画像データC1、K色画像データK1に対応する各画像は、中間転写ベルト421等で重ね合わされた上で、下地画像G4が定着された記録媒体S1に転写される。
次に、本実施の形態に係る画像処理部30の詳細について説明する。
本実施の形態に係る画像処理部30は、上述の追い刷りにおける上層画像の下地として記録媒体に形成される下地画像の画像処理を行う。具体的には、画像処理部30は、下地画像と上層画像とを記録媒体に重畳した際に生じる画像不良を低減するように、下地画像の画像処理を行う。
上記の画像不良としては、下地画像の転写位置と、上層画像の転写位置とがずれる位置ずれ(色ずれともいう)が挙げられる。位置ずれは、追い刷りの際、下地画像と上層画像とで複数回の画像形成を行うことに起因して発生する。具体的には、記録媒体の追い刷り対象部分が転写ニップの位置を通過するタイミングが、各画像形成の度に微妙にずれる場合や、1回目の定着において、記録媒体に形成された画像のサイズが設計値に対して伸縮したような場合に起因して、位置ずれが発生する。
位置ずれは、例えば図3に示す画像においては、下地画像G4のある画像G1の部分で発生する。例えば図11Aに示すように、画像G1(以下、上層画像という)の位置に対して下地画像G4がはみ出た状態で、記録媒体S1に追い刷り対象の画像が形成される。なお、図11Aにおける上層画像G1の縁部の明度のL*値は、例えば60である。
このような位置ずれの発生に伴い、図11Bに示すように、下地画像G4と上層画像G1との間で段差が発生するので、当該段差に起因して明度差、色差、光沢段差等のさらなる画像不良が発生する。この段差は、例えば、白色トナーを下地画像G4に用いる場合、白色度を上げるために下地画像G4のトナー量を増大させたときに発生しやすい。また、下地画像G4と、背景部分S11との間におけるトナー量に差があることから、これらの境界が明瞭に視認できるので、下地画像G4の上層画像G1からはみ出た部分が目立ってしまう。
しかし、本実施の形態では、画像処理部30が下地画像G4と上層画像G1とを記録媒体に重畳した際に生じる画像不良を低減するように、下地画像G4の画像処理を行うので、上記のような画像不良を比較的目立ちにくいものとすることができる。
具体的には、画像処理部30は、図12に示すように、特定部31と、処理部32と、出力部33と、順序決定部34とを備える。画像処理部30は、CPU、ROM、RAM等を備える。CPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して画像処理部30の動作を集中制御する。
特定部31は、入力画像データに基づいて下地画像を特定する。より詳細には、特定部31は、例えば、図10に示す各画像の入力画像データがある場合、その中から、下地画像に係る画像データを特定するとともに、当該下地画像の端部領域を特定する。
特定部31は、例えば、入力画像データにおいて、指定領域内に位置する白色画像(特色画像)を下地画像として特定する。指定領域は、図3に示す画像の場合、上層画像G1に対応する領域であり、ユーザーによって指定された領域であっても良いし、予め指定された領域であっても良い。
処理部32は、記録媒体に追い刷りが行われる場合、特定部31により特定された下地画像の端部領域における、階調分布の平滑化処理を行う。具体的には、処理部32は、平滑化処理後の下地画像の端部領域の階調分布が、下地画像の端部に向かうにつれ小さくなるように平滑化処理を行う。
例えば、図13に示すような矩形状の下地画像が記録媒体に形成されたとする。当該下地画像は、左辺の横方向の位置が、画像データ内における位置A1であり、右辺の横方向の位置が位置A3である。また、下地画像は、上辺の縦方向の位置が、画像データ内における位置B1であり、下辺の縦方向の位置が位置B3である。この下地画像における、位置B2よりも上側(位置B1側)の部分の階調値はX1であり、位置B2よりも下側(位置B3側)の部分の階調値はX1より小さいX2である。
処理部32は、下地画像と、記録媒体の背景部分との境界を含む、下地画像の端部領域における所定範囲(例えば、境界の位置から0.5mmとなる範囲)となる部分の階調分布の平滑化処理を行う。背景部分は、入力画像データにおいて下地画像のない部分であり、画素値が0となる部分である。
つまり、境界は、画素値が0である部分と、画素値が0より大きい部分との境界である。図13における下地画像の場合、横方向における境界の位置は、位置A1(左辺)および位置A3(右辺)に対応する位置であり、縦方向における境界の位置は、位置B1(上辺)および位置B3(下辺)に対応する位置である。
例えば、下地画像の、縦方向の位置がB10における、位置A1側の端部の平滑化処理について考える。所定範囲は、位置A1から位置A2までの範囲とする。
図14Aに示すように、処理部32は、位置A1から位置A2までの範囲における、階調分布を取得し、当該範囲内の階調値の平均値を算出する。位置A1から位置A2までの階調値は全てX1であるので、当該平均値はX1となる。図14Aにおける実線は、入力画像データにおける階調分布を示している。
処理部32は、所定範囲、つまり、位置A1から位置A2までの階調分布が、所定範囲の最内位置をピークとした正規分布に従うように平滑化処理を行う。具体的には、処理部32は、位置A2の位置をピークとして下地画像の外側に向かうにつれ階調値が小さくなるように、画像処理を行う(破線参照)。位置A2における下地画像の階調値は、上述の平均値であるX1とする。また、境界の位置である位置A1では、階調値が、X1の50%の値であるX3となるように、階調値が変化する。
また、図13における下地画像の、横方向の位置がA10における、縦方向の位置B1側の端部の平滑化処理について考える。所定範囲は、位置B1から位置B2までの範囲とする。
図14Bに示すように、処理部32は、位置B1から位置B2までの範囲における、階調値を取得し、当該範囲内の階調値の平均値を算出する。位置B1から位置B2までの階調値は全てX1であるので、当該平均値はX1となる。図14Bにおける実線は、入力画像データにおける階調分布を示している。
処理部32は、所定範囲、つまり、位置B1から位置B2までの階調分布が、所定範囲の最内位置をピークとした正規分布に従うように平滑化処理を行う。具体的には、処理部32は、位置B2の位置をピークとして下地画像の外側に向かうにつれ階調値が小さくなるように、画像処理を行う。位置B2における下地画像の階調値は、上述の平均値であるX1とする。また、境界の位置である位置B1では、階調値が、X1の50%の値であるX3となるように、階調値が変化する。
処理部32は、上記のような平滑化処理を、下地画像の上辺、下辺、右辺および左辺の各位置において行う。
このようにして下地画像を平滑化処理した上で、処理後の下地画像を記録媒体に形成すると、図15Aに示すように、下地画像G5と、記録媒体の背景部分S11との境界付近において、下地画像G5にぼかしがかかった状態で、処理後の下地画像G5が形成される。図15Aにおける破線部分は、平滑化処理を行わなかった際の下地画像の輪郭である。
これにより、図15Bに示すように、下地画像G5が画像の外側に向かうにつれ、下側に位置するように傾斜して形成されるので、上層画像G1と下地画像G5との間における段差の発生を低減させることができる。その結果、段差に起因した画像不良、つまり、下地画像G5と上層画像G1とを記録媒体に重畳させた際に発生する画像不良を低減することができる。図15Bにおける「境界」は、平滑化処理を行わなかった際の下地画像と記録媒体の背景部分S11との境界である。
また、図15Cに示すように、平滑化処理前の下地画像と背景部分S11との境界付近における平滑化処理後の下地画像G5における白色トナーの量を減少させるので、当該境界付近に下地画像G5のぼかしがかかった状態とすることができる。
例えば、平滑化処理を行わない場合、図15Cにおける境界を基準として背景部分S11の色と、下地画像G5の色とがはっきりと分離されるため、位置ずれが発生した場合、上層画像G1に対して下地画像G5のはみ出た部分が目立ってしまう。
しかし、本実施の形態では、境界付近に下地画像G5のぼかしをかけて、境界付近の下地画像G5が薄く形成されるため、図15Dに示すように、平滑化処理を行わない場合と比較して、境界付近の下地画像G5を目立ちにくくすることができる。
これにより、例えば、下地画像G5が記録媒体に形成された後、上層画像G1が記録媒体に形成される前に伸縮したような場合であっても、下地画像G5のはみ出た部分が薄く形成されることで、当該はみ出た部分をユーザーが視認しにくい状態とすることができる。その結果、はみ出た部分を比較的目立たないものとすることができるので、追い刷りの際の色ずれ、つまり、上層画像G1と下地画像G5との位置ずれに起因した画像不良の発生を低減することができる。
また、処理部32は、記録媒体の色、または、外部の指令に基づいて、平滑化処理を行うか否かについて決定するようにしても良い。例えば、明度のL*値が70以上であるように記録媒体の色が明るい色である場合、白色の下地画像が上層画像に対してはみ出しても、ユーザーが視認しにくく、さほど目立たないと考えられる。その場合、処理部32は、平滑化処理を行わないと決定する。
また、ユーザーが平滑化処理の実行の有無を決定できるような場合、ユーザーの操作指令に基づいて、処理部32は、平滑化処理を行うか否かについて決定する。このようにすることで、記録媒体の種類や、ユーザーの好みに合わせて、平滑化処理の実行の有無を決定することができるので、最終印刷物の画質を自由に調整することができる。
図12に示すように、出力部33は、特定部31により下地画像が特定された場合、処理部32による処理後の下地画像を、上層画像とは異なるタイミングで記録媒体に形成されるように画像形成部40等に出力する。本実施の形態では、各画像形成ユニット41の配置順序が、白色トナーがその他の色のトナーの上層になるような順序であるので、下地画像が必要となる場合、追い刷りを行う必要が生じる。
そのため、特定部31により下地画像が特定された場合、出力部33によって、上層画像とは異なるタイミングで記録媒体に形成されるように下地画像を出力することで、所望の順序で画像を記録媒体に形成することが可能となる。
順序決定部34は、特定部31により下地画像が特定された場合、下地画像と上層画像との出力順序を決定する。順序決定部34は、例えば、紙種が色紙等のような記録媒体である場合、下地画像が上層画像より先に出力されるように出力順序を決定する。また、順序決定部34は、紙種が透明フィルム等のような記録媒体である場合、下地画像が上層画像より後に出力されるように出力順序を決定する。このようにすることで、所望の順序で画像を記録媒体に形成することが可能となる。また、下地画像については、平滑化処理が行われるため、紙種に関わらず、追い刷りにおける画質を向上させることができる。
次に、画像処理部30における画像処理制御を実行するときの動作例について説明する。図16は、画像処理部30における画像処理制御の動作例を示すフローチャートである。図16における処理は、例えば、画像形成装置1の制御部101が印刷ジョブの実行指示を受け付けたときに適宜実行される。
図16に示すように、画像処理部30は、入力画像データを取得する(ステップS101)。次に、画像処理部30は、入力画像データの中に、下地画像の画像データがあるか否かについて判定する(ステップS102)。
判定の結果、下地画像がない場合(ステップS102、NO)、処理はステップS108に遷移する。一方、下地画像がある場合(ステップS102、YES)、画像処理部30は、下地画像の画像処理を実行する(ステップS103)。ここでいう「下地画像の画像処理」とは、平滑化処理以外の画像処理であり、例えば、画像データを画像形成装置1の出力アルゴリズムに合わせて形式変換するような画像処理である。
次に、画像処理部30は、平滑化処理が有効であるか否かについて判定する(ステップS104)。ここでいう「平滑化処理が有効である」とは、例えば、下地画像の中に平滑化処理を実行する必要がある下地画像が存在することである。
判定の結果、平滑化処理が有効でない場合(ステップS104、NO)、処理はステップS108に遷移する。一方、平滑化処理が有効である場合(ステップS104、YES)、画像処理部30は、下地画像の平滑化処理を実行する(ステップS105)。
次に、画像処理部30は、平滑化処理後の下地画像を出力する(ステップS106)。次に、画像処理部30は、追い刷りが開始されたか否かについて判定する(ステップS107)。追い刷りが開始されたとは、例えば、下地画像が形成された記録媒体が、給紙部51等に再度配置されて、当該記録媒体に上層画像の画像形成が開始されたことである。
判定の結果、追い刷りが開始されていない場合(ステップS107、NO)、ステップS107の処理が繰り返される。一方、追い刷りが開始された場合(ステップS107、YES)、画像処理部30は、上層画像の画像処理を実行し(ステップS108)、処理後の上層画像を出力する(ステップS109)。ステップS107の後、本制御は終了する。なお、ステップS108における画像処理は、ステップS103において、下地画像になされる画像処理と同様の画像処理である。
以上のように構成された本実施の形態によれば、下地画像が上層画像に対して位置ずれして記録媒体に形成されても、平滑化処理を行うことにより、上層画像からはみ出た下地画像を目立たないものとすることができる。その結果、上層画像と下地画像との位置ずれに起因した画像不良の発生を低減することができる。
また、入力画像データ内に下地画像が特定された場合に、平滑化処理を行うので、追い刷りを行わないような場合に当該平滑化処理を無駄に行うことを抑制することができる。
なお、上記実施の形態では、図14Aおよび図14Bに示すように、画像端部の境界を基準として、平滑化処理が行われていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図17に示すように、処理部32によって、所定の条件に基づいて、階調分布を、境界を基準とした下地画像の内側(破線W1)および外側(破線W2)の何れかに移動させるようにしても良い。
また、図18に示すように、処理部32によって、所定の条件に基づいて、所定範囲を調整するようにしても良い。具体的には、処理部32によって、所定の条件に基づいて、所定範囲を狭める側(破線W3)および広げる側(破線W4)の何れかに調整するようにしても良い。
所定の条件には、記録媒体の色および明るさの少なくとも一方を示すパラメーター(例えば、明度、輝度、階調)や、上層画像の色および明るさの少なくとも一方を示すパラメーター(例えば、明度、輝度、階調)が含まれる。なお、以下の説明では、「色および明るさの少なくとも一方」を単に「色や明るさ」と称することとする。
例えば、図19に示すように、上層画像G1の縁部G11が黒色、つまり、縁部G11の明度がL*値が0である場合、上層画像G1と下地画像G5との色差によっては、上層画像G1に対してはみ出た下地画像G5が目立って見えてしまう。
また、記録媒体の明度のL*値が50以下のような、記録媒体の色が比較的暗い色である場合、記録媒体と下地画像G5との色差によっては、上層画像G1に対してはみ出た下地画像G5がさらに目立って見えてしまう。
そのため、このような場合、図20に示すように、処理部32は、階調分布を、境界を基準とした下地画像G5の内側に移動させる。つまり、処理部32は、上層画像の色や明るさを示すパラメーターが第1基準値よりも暗い側の値である場合、下地画像G5を、入力画像データの下地画像よりも縮小させるように、下地画像G5のサイズを調整する。また、処理部32は、記録媒体の色や明るさを示すパラメーターが第2基準値よりも暗い側の値である場合、下地画像G5を、入力画像データの下地画像よりも縮小させるように、下地画像G5のサイズを調整する。
第1基準値および第2基準値は、色や明るさを示すパラメーターの種類や上層画像、下地画像、および、記録媒体における色の差等に応じて適宜変更可能な値である。
具体的には、階調分布の変化において、所定範囲の平均値X1の50%の値である、X3の値となる位置を、境界の位置である位置A1から、下地画像の内側の位置である位置A2まで移動させる。この場合、所定範囲の最内位置も位置A2から位置A3に移動する。
このようにすることで、下地画像のサイズが、元のサイズよりも小さくなるように調整されるので、図21に示すように、上層画像に対して下地画像がはみ出る範囲が小さくなる。つまり、記録媒体の種類に応じて、下地画像のサイズを調整するように階調分布を処理することにより、追い刷りの際に上層画像に対する下地画像のはみ出た部分をさらに目立たなくすることができる。
また、下地画像G5のサイズが小さくなるので、その分、上層画像G1と、背景部分S11とが重なる領域が広がる可能性がある。しかし、上層画像G1の縁部G11が比較的暗い色であるため、下地画像G5のサイズが小さくなっても、当該領域が背景部分S11に起因して、上層画像G1の縁部G11の色が狙いの色に対して大幅にずれない。つまり、下地画像G5のサイズを小さくしても、上層画像G1の縁部G11の色を狙いの色通りに再現することができる。なお、所定範囲を狭めることによって、下地画像G5のサイズを縮小させても良い。
また、下地画像G5と上層画像G1との位置ずれにより、記録媒体の背景部分と上層画像とが直接重なる箇所が発生する。この場合、上層画像G1が、例えば明度のL*値が60以上であるような明るい色である場合、上層画像G1が背景部分の色の影響を受けて、当該箇所においての上層画像G1の色の再現性が悪化しやすくなる。
また、位置ずれが発生した場合、記録媒体が、例えば明度のL*値が70以上のような明るい色の色紙であると、上層画像G1と、背景部分S11とが重なった箇所の色が、混合されて全く別の色となってしまい、上層画像における狙いの色と顕著に異なることが起こり得る。
例えば、図22に示すように、平滑化処理を行わない下地画像G4が上層画像G1に対してずれた場合、上層画像G1と背景部分S11との重複領域G13の色が、上層画像G1と背景部分S11との非重複領域G14の色に対して顕著に異なってしまう。
ここで、図23に示すように、下地画像G4に平滑化処理を行っても、処理後の下地画像G5のサイズを調整しない場合、重複領域G13の大きさが図22とさほど変わらない。そのため、重複領域G13の色と非重複領域G14の色との差が図22と同様に目立ってしまう。すなわち、位置ずれに起因して上層画像G1の色の再現性が悪化してしまう。
そこで、このような場合、下地画像を広げるように、下地画像のサイズを調整する。上層画像の明度および記録媒体の明度に応じて、下地画像のサイズを調整するように階調分布を調整する。具体的には、図24に示すように、処理部32は、階調分布を、境界を基準とした下地画像の外側に移動させる。つまり、処理部32は、上層画像G1の色や明るさを示すパラメーターが第1基準値よりも明るい側の値である場合、下地画像G5を、入力画像データの下地画像よりも拡大させるように、下地画像G5のサイズを調整する。
さらに、処理部32は、下地画像の端部領域における所定範囲を広げる。つまり、処理部32は、記録媒体の色や明るさを示すパラメーターが第2基準値よりも明るい側の値である場合、下地画像を、入力画像データの下地画像よりも拡大させるように、下地画像のサイズを調整する。
具体的には、処理部32は、階調分布の変化において、所定範囲の平均値X1の50%の値である、X3の値となる位置を、境界の位置である位置A1から、下地画像の外側の位置である位置A0まで移動させる。そして、処理部32は、所定範囲を、位置A1から位置A2までの範囲から、位置A1から位置A3までの範囲に広げる。
このようにすることで、下地画像が元のサイズよりも大きくなるため、図25に示すように、重複領域G13が図22や図23の重複領域G13よりも狭くなる。その結果、上層画像G1を狙いの色通りに再現しやすくすることができる。
また、下地画像G5が広がる分だけ、下地画像G5のはみ出た領域も広がるが、記録媒体の色が明るい色であるので、下地画像G5が広がっても、記録媒体の色が暗い色であるものと比較して、上層画像G1に対して下地画像G5がはみ出た箇所がさほど目立たない。また、下地画像G5には平滑化処理が施されて、はみ出た箇所における下地画像G5にぼかしがかかるので、当該箇所をさらに目立ちにくいものとすることができる。また、当該箇所が下地画像G5の端部側に行くほど、階調値が小さくなるように傾斜しているため、上層画像G1と下地画像G5との間の段差の発生を低減することができ、ひいては段差に起因した画像不良の発生を低減することができる。
また、上記実施の形態では、特定部31が入力画像データにおいて、指定領域内に位置する白色画像を下地画像として特定していたが、本発明はこれに限定されない。
例えば、特定部31は、入力画像データにおいて、特色が指定された色指定領域内に位置する特色画像を下地画像として特定しても良い。例えば、図3に示す入力画像データである場合、上層画像G1の領域を色指定領域とし、当該色指定領域において白色が特色として指定されるような場合、特定部31は、入力画像データから図9に示す画像データT2を下地画像として特定する。このようにしても、特定部31が入力画像データ内の下地画像を特定することができる。
また、特定部31は、入力画像データ内で画素毎に使用される色数を検出し、5色以上が使用されている画素の最下層となる色が使用された画像を下地画像として特定しても良い。例えば、図3に示す入力画像データである場合、YMCKの4色に白色を加えた5色が使用されている画素の領域は、上層画像G1の領域である。そのため、この場合における最下層となる色は図9に示す画像データT2であるので、特定部31は、この白色が使用された画像データを下地画像として特定する。このようにしても、特定部31が入力画像データ内の下地画像を特定することができる。
また、特定部31は、入力画像データ内で画素毎に使用される色数を検出し、指定された色が使用された画像を下地画像として特定しても良い。例えば、白色画像を下地画像以外に用いていないような入力画像データである場合、特定部31は、ユーザーによって指定、又は、予め指定された色(白色)が用いられた画像データを下地画像として特定する。このようにしても、特定部31が入力画像データ内の下地画像を特定することができる。
また、特定部31は、入力画像データ内に、他の色と異なるタイミングで形成される第1特色画像と、他の色と同じタイミングで形成される、第1特色画像と同じ色の第2特色画像とがある場合、第1特色画像を下地画像として特定するようにしても良い。例えば、図3に示す入力画像データである場合、下地画像G4とは異なるタイミングで形成される画像G3について、平滑処理をする必要がない。そのため、特定部31は、下地画像G4に係る画像データT2のみを下地画像として特定する。このようにしても、特定部31が入力画像データ内の下地画像を特定することができる。
また、上記実施の形態では、平滑化処理を行うパラメーターとして、階調を例示したが、本発明はこれに限定されず、色および明るさの少なくとも一方に関するパラメーターであれば、どのようなパラメーターであっても良い。このようなパラメーターとしては、階調の他、例えば、明度であっても良いし、輝度であっても良い。また、上記実施の形態のように、例えば、階調のみが平滑化処理されても良いし、階調、明度、輝度のうち複数が平滑化処理されても良い。
また、上記実施の形態では、処理部32が追い刷りの際に、下地画像の平滑化処理を実行していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、1回の画像形成動作によって、下地画像および上層画像を形成するような画像形成装置あって、下地画像が上層画像に対して位置ずれするような画像形成装置である場合、処理部32が下地画像の平滑化処理を実行するようにしても良い。
また、上記実施の形態では、処理部32が、下地画像の端部領域の所定範囲における最内位置をピークとした正規分布に従うように平滑化処理を行っていたが、本発明はこれに限定されず、処理部32が正規分布に従わずに平滑化処理を行っても良い。
また、上記実施の形態では、画像処理部30に、特定部31、処理部32および順序決定部34が組み込まれた構成であったが、本発明はこれに限定されず、特定部31、処理部32および順序決定部34が、別々に設けられた構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、下地画像の色に白色トナーが用いられていたが、本発明はこれに限定されず、白色以外の色のトナーが下地画像に用いられていても良い。
また、上記実施の形態では、画像処理部30が画像形成装置1に組み込まれていたが、本発明はこれに限定されず、画像処理部30が画像形成装置1以外の装置に組み込まれていても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
30 画像処理部
31 特定部
32 処理部
33 出力部
34 順序決定部

Claims (16)

  1. 上層画像の下地として記録媒体に形成される下地画像の画像処理を行う画像処理装置であって、
    入力画像データに基づいて前記下地画像を特定する特定部と、
    前記下地画像と前記上層画像とを前記記録媒体に重畳した際に生じる画像不良を低減するように、前記特定部により特定された前記下地画像の端部領域における、色および明るさの少なくとも一方に関するパラメーターの分布の平滑化処理を行う処理部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記処理部は、前記平滑化処理後の下地画像の前記パラメーターが前記下地画像の端部に向かうにつれ、小さくなるように前記平滑化処理を行う、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記処理部は、前記記録媒体に追い刷りが行われる場合、前記平滑化処理を行う、
    請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記処理部は、前記下地画像の画像データにおける画素値が0である部分と、画素値が0より大きい部分との境界を含む、前記下地画像の前記端部領域における所定範囲に対して前記平滑化処理を行う、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記処理部は、前記所定範囲の前記パラメーターの分布が、前記所定範囲の最内位置をピークとした正規分布に従うように前記平滑化処理を行う、
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記処理部は、所定の条件に応じて、前記下地画像のサイズを調整するように、前記所定範囲を変更する、
    請求項4または請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記処理部は、所定の条件に応じて、前記下地画像のサイズを調整するように、前記パラメーターの分布を、前記境界を基準とした前記下地画像の内側および外側の何れかに移動させる、
    請求項4〜6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記処理部は、
    前記上層画像の色および明るさの少なくとも一方を示すパラメーターが第1基準値よりも明るい側の値である場合、前記下地画像を、前記入力画像データの下地画像よりも拡大させるように、前記下地画像のサイズを調整し、
    前記上層画像の色および明るさの少なくとも一方を示すパラメーターが前記第1基準値よりも暗い側の値である場合、前記下地画像を、前記入力画像データの下地画像よりも縮小させるように、前記下地画像のサイズを調整する、
    請求項6または請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記処理部は、
    前記記録媒体の色および明るさの少なくとも一方を示すパラメーターが第2基準値よりも明るい側の値である場合、前記下地画像を、前記入力画像データの下地画像よりも拡大させるように、前記下地画像のサイズを調整し、
    前記記録媒体の色および明るさの少なくとも一方を示すパラメーターが前記第2基準値よりも暗い側の値である場合、前記下地画像を、前記入力画像データの下地画像よりも縮小させるように、前記下地画像のサイズを調整する、
    請求項6〜8の何れか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記特定部は、前記入力画像データにおいて、指定領域内に位置する特色画像、または、特色が指定された色指定領域内に位置する特色画像を下地画像として特定する、
    請求項1〜9の何れか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記特定部は、前記入力画像データ内で画素毎に使用される色数を検出し、5色以上が使用されている画素の最下層となる色、又は、指定された色が使用された画像を下地画像として特定する、
    請求項1〜9の何れか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記特定部は、前記入力画像データ内に、他の色と異なるタイミングで形成される第1特色画像と、前記他の色と同じタイミングで形成される第2特色画像とがある場合、前記第1特色画像を前記下地画像として特定する、
    請求項1〜9の何れか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記特定部により前記下地画像が特定された場合、前記処理部による処理後の下地画像を、前記上層画像とは異なるタイミングで前記記録媒体に向けて出力する出力部を備える、
    請求項1〜12の何れか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記特定部により前記下地画像が特定された場合、前記下地画像と前記上層画像との出力順序を決定する順序決定部を備える、
    請求項1〜13の何れか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記処理部は、前記記録媒体の色の明るさ、または、外部の指令に基づいて、前記平滑化処理を行うか否かについて決定する、
    請求項1〜14の何れか1項に記載の画像処理装置。
  16. 上層画像の下地として記録媒体に形成される下地画像の画像処理を行う画像処理装置の画像処理プログラムであって、
    コンピューターに、
    入力画像データに基づいて前記下地画像を特定する特定処理と、
    前記下地画像と前記上層画像とを前記記録媒体に重畳した際に生じる画像不良を低減するように、前記特定部により特定された前記下地画像の端部領域における、色および明るさの少なくとも一方に関するパラメーターの分布の平滑化処理を行う画像処理と、
    を実行させる画像処理プログラム。
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