JP2005311644A - 画像形成装置、校正方法及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 プリンタ装置10は、複数の依頼画像を連続的に印刷する場合に、テスト画像の印刷処理及び色校正処理を割り込ませる。その際に、プリンタ装置10は、依頼画像とは別の記録用紙32に、混合色のトナー像(テスト画像)を形成し、定着処理を施した後に、このトナー像を読み取り、色校正量を決定する。また、プリンタ装置10は、印刷条件(記録用紙又はスクリーンなど)が変化するタイミングで、色校正処理の結果を反映させる。
【選択図】図5
Description
上記目的を達成するために、本発明にかかる画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する像形成手段と、混合色を含むテスト画像が記録媒体に形成されるように前記像形成手段を制御する制御手段と、前記像形成手段により画像が形成された記録媒体を搬送する搬送路と、前記搬送路に設けられ、記録媒体に形成されたテスト画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段により読み取られたテスト画像に基づいて、色校正処理を行う校正手段とを有する。
好適には、前記制御手段は、利用者から依頼された依頼画像とテスト画像とが互いに異なる記録媒体に形成されるよう制御する。
好適には、前記制御手段は、記録媒体における利用者から依頼された依頼画像が形成される依頼画像領域以外の領域に、テスト画像が形成されるよう制御する。
また、本発明にかかる校正方法は、混合色を含むテスト画像を記録媒体に形成し、記録媒体に形成されたテスト画像を読み取り、読み取られたテスト画像に基づいて、色校正処理を行う。
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを含む画像形成装置において、混合色を含むテスト画像を記録媒体に形成するステップと、記録媒体に形成されたテスト画像を読み取るステップと、読み取られたテスト画像に基づいて、色校正処理を行うステップとを前記画像形成装置のコンピュータに実行させる。
まず、本発明が適用されるプリンタ装置10について説明する。
図1は、タンデム型のプリンタ装置(画像形成装置)10の構成を示す図である。
図1に示すように、プリンタ装置10は、画像読取ユニット12、画像形成ユニット14、中間転写装置16、複数の用紙トレイ17、用紙搬送路18、定着器19、コントローラ20及び画像処理装置22を有する。このプリンタ装置10は、パーソナルコンピュータ(不図示)などから受信した画像データを印刷するプリンタ機能に加えて、画像読取装置12を用いたフルカラー複写機としての機能、及び、ファクシミリとしての機能を兼ね備えた複合機であってもよい。なお、本実施形態では、複数の感光体ドラム152が設けられたタンデム型のプリンタ装置10を具体例として説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、感光体ドラム152が1つだけ設けられたロータリ式のプリンタ装置、感光体ベルト又はドラム上に複数色のトナー像を形成するプリンタ装置、感光体上のトナー像を直接記録媒体に転写するプリンタ装置、あるいは、転写と同時に定着処理を行うプリンタ装置等であってもよい。
画像読取装置12の下方には、カラー画像を構成する色に対応して、複数の画像形成ユニット14が配設されている。本例では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応して第1の画像形成ユニット14Y、第2の画像形成ユニット14M、第3の画像形成ユニット14C及び第4の画像形成ユニット14Kが、中間転写装置16に沿って一定の間隔を空けて水平に配列されている。中間転写装置16は、中間転写体としての中間転写ベルト160を図中矢印Aの方向に回転させ、これら4つの画像形成ユニット14Y、14M、14C、14Kは、画像処理装置22から入力された画像データに基づいて各色のトナー像を順次形成し、これら複数のトナー像が互いに重ね合わせられるタイミングで中間転写ベルト160に転写(一次転写)する。なお、各画像形成ユニット14Y、14M、14C、14Kの色の順序は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順に限定されるものではなく、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順序など、その順序は任意である。なお、本発明にかかる像形成手段は、例えば、画像形成ユニット14及び中間転写装置16の組合せである。
図1に示すように、画像読取ユニット12は、原稿を載せるプラテンガラス124と、この原稿をプラテンガラス124上に押圧するプラテンカバー122と、プラテンガラス124上に載置された原稿の画像を読み取る画像読取装置130とを有する。この画像読取装置130は、プラテンガラス124上に載置された原稿を光源132によって照明し、原稿からの反射光像を、フルレートミラー134、第1のハーフレートミラー135、第2のハーフレートミラー136及び結像レンズ137からなる縮小光学系を介して、CCD等からなる画像読取素子138上に走査露光して、この画像読取素子138によって原稿30の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るように構成されている。
画像処理装置22は、コントローラ20から入力された画像データに対して、階調補正、濃度調整、鮮鋭度補正及びスクリーン処理などの画像処理を施して印刷に適した2値の画像データとし、各色の画像データ(2値)を対応する画像形成ユニット14に対して出力する。
画像形成ユニット14Yは、画像処理装置22から入力された画像データ(2値)に応じてレーザ光を走査する光走査装置140Yと、この光走査装置140Yにより走査されたレーザ光により静電潜像が形成される像形成装置150Yとを有する。
像形成装置150Yは、矢印Aの方向に沿って所定の回転速度で回転する像担持体としての感光体ドラム152Yと、この感光体ドラム152Yの表面を一様に帯電する帯電手段としての一次帯電用のスコロトロン154Yと、感光体ドラム154Y上に形成された静電潜像を現像する現像器156Yと、クリーニング装置158Yとから構成されている。感光体ドラム152Yは、スコロトロン154Yにより一様に帯電され、光走査装置140Yにより照射されたレーザ光LB(Y)により静電潜像を形成される。感光体ドラム152Yに形成された静電潜像は、現像器156Yによりイエロー(Y)のトナーで現像され、中間転写装置16に転写される。なお、トナー像の転写工程の後に感光体ドラム152Yに付着している残留トナー及び紙粉等は、クリーニング装置158Yによって除去される。また、感光体ドラム152Yの近傍には、この感光体ドラム152Y表面の帯電量を測定する電位センサ(不図示)が設けられており、この電位センサの出力に応じて、スコロトロン154Yに適用される帯電バイアス電圧が制御される。
他の画像形成ユニット14M、14C及び14Kも、上記と同様に、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像を形成し、形成された各色のトナー像を中間転写装置16に転写する。
また、中間転写装置16は、各画像形成ユニット14Y、14M、14C、14Kに対向する位置にそれぞれ第1の一次転写ロール162Y、第2の一次転写ロール162M、第3の一次転写ロール162C及び第4の一次転写ロール162Kを有し、感光体ドラム152Y、152M、152C、152K上に形成された各色のトナー像を、これらの一次転写ロール162により中間転写ベルト160上に多重転写する。なお、中間転写ベルト160に付着した残留トナーは、二次転写位置の下流に設けられたベルト用クリーニング装置のクリーニングブレード又はブラシにより除去される。
また、中間転写ベルト160の近傍に濃度センサ163が設けられている。濃度センサ163は、中間転写ベルト160の表面に転写されたトナー像を光学的に読み取る。濃度センサ163により読み取られたトナー像は、濃度ムラの検出、及び、各色のトナー像の位置ずれの検出などに用いられる。
また、用紙搬送路18上の二次転写位置には、バックアップロール168に圧接する二次転写ロール185が配設されており、中間転写ベルト160上に多重に転写された各色のトナー像は、この二次転写ロール185による圧接力及び静電気力で記録用紙32a又は32b上に二次転写される。各色のトナー像が転写された記録用紙32a又は32bは、2つの搬送ベルト186によって定着器19へと搬送される。
定着器19は、上記各色のトナー像が転写された記録用紙32a又は32bに対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナーを記録用紙32a又は32bに溶融固着させる。
定着器19の後段には用紙搬送路18の一部として搬出経路187が設けられており、定着処理(加熱及び加圧)が施された記録用紙32a又は32bは、搬出経路187を通って、プリンタ装置10の外部に排出され、排紙トレイに積載される。また、搬出経路187には、測色センサ189が設けられている。測色センサ189は、搬出経路187を搬送されていく記録用紙32a又は32bから画像を読み取り、この画像の特徴量を計測する。測色センサ189により計測される特徴量は、例えば、色データ(各色の濃度、彩度、色相、色分布など)である。
プリンタ装置10は、環境変化や装置特性の変動などにより、印刷される画像の濃度又は階調再現性などが変化してしまう。特に、複数の画像が連続的に印刷される場合に、印刷中の環境変化や装置特性の変動に起因して、同一の印刷要求により印刷された複数の画像の間で画質がばらついてしまい、発色変動が目立つこととなる。
そのため、既定の間隔で、プリンタ装置10により印刷されたテスト画像に基づく色校正処理がなされることが望ましい。ここで、色校正処理には、テスト画像を印刷するテスト画像印刷処理、基準となる装置特性と現在の装置特性との差分を検出する差分検出処理、及び、この差分検出処理の結果に基づいて装置特性を調整する調整処理などが含まれる。
特に、本実施形態におけるプリンタ装置10は、連続的に画像を印刷しているときに、テスト画像を記録用紙32に印刷し、このテスト画像に基づいて色校正処理を行う。すなわち、本例のプリンタ装置10は、利用者から要求された印刷処理中に色校正処理を割り込ませることにより、連続印刷処理中における発色変動を低減させる。
本実施形態におけるプリンタ装置10は、図2に例示するように、利用者から印刷を依頼された複数の画像(以下、依頼画像)を連続的に印刷する場合に、連続的な印刷処理の間にテスト画像の印刷処理を割り込ませ、依頼画像と色校正用パターン326(すなわち、テスト画像)とを互いに異なる記録用紙32に印刷する。記録用紙32に印刷されるテスト画像には、複数の校正パターン326a〜326dが含まれており、これらの校正パターン326a〜326dは、測色センサ189(図1)により読み取り可能な範囲(例えば記録用紙32の中央近傍)に印刷される。本図において、第1の校正パターン326aは、3色のトナーからなる混合色(3次色)の画像であり、無彩色近傍となるように3色のトナーが混合されている。また、第2の校正パターン326b、第3の校正パターン326c及び第4の校正パターン326dは、それぞれ2色のトナーからなる混合色(2次色)の画像である。
なお、校正パターン326に含まれる混合色は、発色変動の視認性が高く、かつ、すべての色材を含む無彩色近傍の混合色や、後続の印刷処理(本例では、N+2枚目以降の印刷処理)で用いられる色に応じて選択されることが望ましい。例えば、本実施形態におけるプリンタ装置10は、後続の印刷処理で用いられる混合色の中から、無彩色近傍の色であり、かつ、出現頻度の高い色を選択し、選択された色の校正パターン326のみをテスト画像として記録用紙32に印刷する。これにより、プリンタ装置10は、記録用紙32に印刷する校正パターン326の数を抑えて、生産性を低下させないようにすることができる。また、プリンタ装置10は、記録用紙32上の限られた印刷領域の中で、選択された校正パターン326をできるだけ大きく印刷することにより、測色センサ189による校正パターンの読み取り精度を高めることができる。
図3に示すように、搬出経路187を構成する一方の面(底面)は、記録用紙32をガイドするガイド部材400で構成されている。また、本例では、二次転写位置(図1)において記録用紙32の上面にトナー像が転写されるので、測色センサ189は、搬出経路187を構成する他方の面(天面)に設けられ、下方を通過する記録用紙32からテスト画像を読み取る。
また、ガイド部材400の測色センサ189に対向する部分は、略無彩色(黒又はグレーなど)のガイド板402で構成されている。すなわち、測色センサ189により読み取られる領域では、略無彩色のガイド部材で記録用紙32をガイドする。これにより、プリンタ装置10は、ガイド部材400表面の色が記録用紙32を透過する場合に、ガイド部材400表面の色の影響で測色結果のカラーバランスがずれることを防止する。
図4に例示するように、コントローラ20は、データ取得部200、色空間変換部202(色変換手段)及びテスト画像記憶部204を有し、画像処理装置22は、階調補正部220、濃度調整部224、スクリーン処理部226、書込み制御部228及び色校正部230(校正手段)を有する。また色校正部230は、校正値決定部232(校正用データ生成手段)、カラーバランス調整部234及び校正データ記憶部236(校正用データ記憶手段)を含む。
なお、コントローラ20及び画像処理装置22に含まれる上記各構成は、CPU、メモリ及びプログラムなどによりソフトウェア的に実現されてもよいし、ASICなどによりハードウェア的に実現されてもよい。
テスト画像記憶部204は、複数の校正パターン326(図2)の画像データを予め記憶しており、データ取得部200の要求に応じて、校正パターン326の画像データをデータ取得部200に対して出力する。テスト画像記憶部204に記憶されている校正パターン326は、少なくとも混合色(2次色及び3次色など)を含み、略無彩色近傍の混合色であることが望ましい。ここで、混合色とは、複数色が混合されて視覚的に1つの色として認識されるものであり、例えば、複数色のドットが近傍領域に混在して人間の視覚に1つの色として認識されるものである。
データ取得部200に入力された校正パターン326の画像データは、校正ジョブに添付され、色空間変換部202を介して画像処理装置22に入力される。
濃度調整部224は、濃度センサ163(図1)から入力されるトナー像の濃度に基づいて、濃度ムラを検出し、検出された濃度ムラを相殺するように各画素の画素値を変換し、スクリーン処理部226に対して出力する。
スクリーン処理部226は、濃度調整部224から入力された画像データ(多値データ)に対して、スクリーン処理を施して2値化し、書込み制御部228に対して出力する。具体的には、スクリーン処理部226は、網点の形状、周期又は角度が異なる複数のスクリーンを予め記憶しており、入力された画像データに応じたスクリーンを適用して、多値の画像データを2値の画像データに変換する。
書込み制御部228は、スクリーン処理部226から入力された画像データ(2値)に応じてパルス信号を発生させ、このパルス信号を光装置装置140に対して出力する。
校正値決定部232は、計測された特徴量と、色校正処理の目標値である基準値(テスト画像の種類に対応する固定値)とを比較して、この特徴量と基準値との差分値に応じて、色校正量を規定する校正データを生成し、この校正データをカラーバランス調整部234に対して出力する。
カラーバランス調整部234は、カラーバランスを調整すべく、校正値決定部232から入力された校正データに基づいて、階調補正部220に記憶されている階調補正テーブルを更新する。具体的には、カラーバランス調整部234は、校正値決定部232から入力された校正データを一旦校正データ記憶部236に記憶させ、既定のタイミングで校正データ記憶部236から校正データを読み出し、読み出された校正データに応じて、階調補正部220に記憶されている階調補正テーブルの補正係数を変更する。階調補正部220は、カラーバランス調整部234により更新された階調補正テーブルを参照して階調補正を行うことにより、カラーバランスが調整された画像データを出力することができる。
図5に示すように、ステップ100(S100)において、校正値決定部232(図4)は、色校正処理の目標値となる基準値を設定する。設定される基準値は、例えば、手動により色校正処理がなされた場合のテスト画像の特徴量である。
色空間変換部202は、通常ジョブに含まれる画像データ(RGB)を印刷用の画像データ(YMCK)に変換し、階調補正部220に対して出力する。階調補正部220は、階調補正テーブルを参照して、入力された画像データに対して階調補正処理を施し、濃度調整部224に対して出力する。濃度調整部224は、濃度センサ163(図1)から入力されたトナー像濃度に基づいて単色トナー像の濃度変化を補正するように、入力された画像データに対して濃度調整処理を施して、スクリーン処理部226に対して出力する。スクリーン処理部226は、濃度調整部224から入力された画像データ(多値データ)に対してスクリーン処理を施して2値化し、2値化された画像データを書込み制御部228に対して出力する。書込み制御部228は、入力された画像データ(2値データ)に応じてパルス信号を発生させ、また、図示しない濃度センサまたは目視により測定され、画像処理装置22に設定された補正信号に基づき、主走査方向及び副走査方向の濃度ムラを相殺する補正信号を光走査装置140(図1)に対して出力する。光走査装置140は、書込み制御部228から入力されたパルス信号に応じてレーザ光を点滅させ、感光体ドラム152の表面に静電潜像(依頼画像)を書き込ませる。感光体ドラム152に書き込まれた静電潜像は、現像器156により各色のトナーで現像され、現像された各色のトナー像は、中間転写装置16に多重転写される。中間転写装置16で多重転写されたトナー像は、二次転写位置で、用紙トレイ17から供給された記録用紙32に転写される。トナー像(依頼画像)が転写された記録用紙32は、定着器19に搬送され、定着処理がなされ、搬出経路187を通って、装置外部に搬出される。
図6に示すように、ステップ122(S122)において、データ取得部200は、累積印刷枚数に基づいて色校正処理の挿入が決定されると、テスト画像記憶部204に記憶されている複数の校正パターン326(図2)の中から、後続の印刷処理で既定量以上用いられる混合色の校正パターン326を選択し、選択された校正パターン326の画像データをテスト画像記憶部204から読み出す。また、データ取得部200は、後続の印刷処理と同一の印刷条件(印刷用紙の種類及びスクリーンの種類)でテスト画像を印刷すべく、校正ジョブの動作モードを設定し、校正ジョブを通常ジョブの前に割り込ませる。
プリンタ装置10は、データ取得部200により生成された校正ジョブに応じて、校正パターン326からなるテスト画像のトナー像を記録用紙32に転写し、定着処理を施す。
搬出経路187に設けられた測色センサ189は、搬出経路187を搬送される記録用紙32からテスト画像を読み取り、読み取られたテスト画像を校正値決定部232に対して出力する。
図7に示すように、ステップ162(S162)において、データ取得部200は、累積印刷枚数又は印刷条件の変化に基づいて色校正処理の挿入が決定されると、テスト画像記憶部204に記憶されている複数の校正パターン326(図2)の中から、後続の印刷処理で既定量以上用いられる混合色の校正パターン326を選択し、選択された校正パターン326の画像データをテスト画像記憶部204から読み出す。また、データ取得部200は、後続の印刷処理と同一の印刷条件(印刷用紙の種類及びスクリーンの種類)でテスト画像を印刷すべく校正ジョブの動作モードを設定し、校正ジョブを通常ジョブの前に割り込ませる。
プリンタ装置10は、データ取得部200により生成された校正ジョブに応じて、校正パターン326からなるテスト画像のトナー像を記録用紙32に転写し、定着処理を施す。
搬出経路187に設けられた測色センサ189は、搬出経路187を搬送される記録用紙32からテスト画像を読み取り、読み取られたテスト画像を校正値決定部232に対して出力する。
ステップ170(S170)において、カラーバランス調整部234は、校正値決定部232から入力された校正データを校正データ記憶部236に格納する。なお、プリンタ装置10は、テスト画像の印刷処理が完了すると、依頼画像の印刷処理を再開する。
ステップ174(S174)において、カラーバランス調整部234は、校正値決定部232から入力された校正データに基づいて、階調補正部220に記憶されている階調補正テーブルを更新する。
すなわち、カラーバランス調整部234は、印刷条件が変化する直前のタイミングで色校正処理の結果を全ての色について反映させる。これにより、プリンタ装置10は、印刷条件が変化するタイミングで色校正処理の結果を反映させることにより、色校正処理によるカラーバランスの変化を目立たないようにすることができる。
また、本プリンタ装置10は、後続の印刷処理に適合した最小限の校正パターン326のみを記録用紙32に印刷して色校正処理を行うので、印刷処理に要する時間、及び、校正データの生成に要する時間などを最小限に抑えて、生産性の低下を防止する。
また、本プリンタ装置10は、印刷条件が変化するタイミングで色校正処理の結果を反映させるため、色校正処理の前後におけるカラーバランスの変化を目立たなくすることができる。
次に、上記実施形態の第1の変形例を説明する。
上記実施形態では、プリンタ装置10は、依頼画像とテスト画像とを互いに異なる記録用紙32に印刷したが、これに限定されるものではなく、依頼画像とテスト画像とを同一の記録用紙32に印刷してもよい。
図8に例示するように、プリンタ装置10は、依頼画像が印刷される記録用紙32の非印字領域324にテスト画像を印刷してもよい。ここで、非印字領域とは、記録用紙32において利用者の依頼画像が印刷される印字領域322以外の領域を意味する。
具体的には、データ取得部200(図4)は、非印字領域324であり、かつ、測色センサ189の読み取り可能領域である領域に、校正パターン326が配置されるように、依頼画像の画像データと校正パターン326の画像データとを合成し、校正ジョブに添付して色空間変換部202に出力する。プリンタ装置10は、このように生成された校正ジョブに基づいて、依頼画像と校正パターン326とが含まれた合成画像を同一の記録用紙32に印刷する。なお、プリンタ装置10は、非印字領域324が狭く全ての校正パターン326が印刷できない場合には、図8に例示するように、複数の記録用紙32に校正パターン326を振り分けて印刷してもよい。
これにより、プリンタ装置10は、依頼画像とテスト画像とを同時に印刷することができるので、色校正処理に起因する生産性の低下をより抑えることができる。特に、非印字領域324が裁断される場合に好適である。
上記実施形態では、測色センサ189に対抗する位置に略無彩色のガイド部材402を配置することにより、ガイド部材400の表面の色がテスト画像の読み取りに影響を与えないようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、測色センサ189に対抗する位置に開口を設けてもよい。
図9は、開口404が設けられたガイド部材400を模式的に説明する図である。
図9に示すように、ガイド部材400は、測色センサ189に対抗する位置に開口404を有する。開口404は、記録用紙32をガイドできるように記録用紙32よりも小さく、かつ、測色センサ189の読み取り可能領域よりも大きいことが望ましい。
これにより、測色センサ189は、ガイド部材400表面の色の影響を受けずに、記録用紙32に印刷されたテスト画像を読み取ることができる。
14・・・画像形成ユニット
16・・・中間転写装置
17・・・用紙トレイ
18・・・用紙搬送路
19・・・定着器
20・・・コントローラ
22・・・画像処理装置
189・・・測色センサ
200・・・データ取得部
202・・・色空間変換部
204・・・テスト画像記憶部
220・・・階調補正部
224・・・濃度調整部
226・・・スクリーン処理部
228・・・書込み制御部
230・・・色校正部
232・・・校正値決定部
234・・・カラーバランス調整部
236・・・校正データ記憶部
Claims (21)
- 記録媒体に画像を形成する像形成手段と、
混合色を含むテスト画像が記録媒体に形成されるように前記像形成手段を制御する制御手段と、
前記像形成手段により画像が形成された記録媒体を搬送する搬送路と、
前記搬送路に設けられ、記録媒体に形成されたテスト画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段により読み取られたテスト画像に基づいて、色校正処理を行う校正手段と
を有する画像形成装置。 - 前記制御手段は、無彩色近傍の混合色を含むテスト画像が形成されるように制御する
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、利用者から依頼された依頼画像とテスト画像とが互いに異なる記録媒体に形成されるよう制御する
請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、記録媒体における利用者から依頼された依頼画像が形成される依頼画像領域以外の領域に、テスト画像が形成されるよう制御する
請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記像形成手段は、トナーを用いて記録媒体に画像を形成し、
記録媒体に形成されたトナー像を定着させる定着手段
をさらに有し、
前記画像読取手段は、前記搬送路において定着手段よりも搬送方向下流に配設されてなる
請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、少なくとも複数色のトナーからなるテスト画像を形成させ、
前記定着手段は、少なくとも複数色のトナーからなるテスト画像を記録媒体に定着させ、
前記画像読取手段は、記録媒体に定着したテスト画像を読み取り、
前記校正手段は、記録媒体から読み取られたテスト画像に基づいて、色校正処理を行う
請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記校正手段は、テスト画像に含まれる色の変化に基づいて、色校正処理を行う
請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。 - 入力された画像データの表色系を変換する色変換手段
をさらに有し、
前記像形成手段は、前記色変換手段により表色系が変換された画像データに基づいて画像を形成し、
前記校正手段は、前記色校正処理として、前記色変換手段により用いられる表色系の変換係数を変更する
請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。 - 入力された画像データの階調を補正する階調補正手段
をさらに有し、
前記像形成手段は、前記階調補正手段により階調が補正された画像データに基づいて画像を形成し、
前記校正手段は、前記色校正処理として、前記階調補正手段により用いられる階調補正係数を変更する
請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。 - 入力された画像データに対してスクリーン処理を施すスクリーン処理手段
をさらに有し、
前記像形成手段は、前記スクリーン処理手段によりスクリーン処理が施された画像データに基づいて、画像を形成し、
前記校正手段は、前記色校正処理として、前記スクリーン処理手段により用いられるスクリーン係数を変更する
請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記像形成手段は、
感光体と、
この感光体に光を照射して静電潜像を書き込む光走査装置と、
感光体に書き込まれた静電潜像をトナーで現像する現像手段と、
前記現像手段により現像されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と
を含み、
前記校正手段は、前記色校正処理として、前記光走査装置により照射される光量を変更する
請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記画像読取手段により読み取られたテスト画像に基づいて、色校正用データを生成する校正用データ生成手段と、
前記校正用データ生成手段により生成された色校正用データを記憶する校正用データ記憶手段と
をさらに有し、
前記校正手段は、前記像形成手段による画像形成条件が変化する場合に、前記校正用データ記憶手段により記憶されている色校正用データを適用して色校正処理を行う
請求項1〜11のいずれかに記載の画像形成装置。 - 記録媒体に画像を形成する像形成手段と、
前記像形成手段により画像が形成された記録媒体を搬送する搬送路と、
前記搬送路に設けられ、記録媒体に形成された画像を読み取る画像読取手段と
を有する画像形成装置。 - 前記像形成手段は、記録媒体にトナー像を形成し、
前記搬送路に設けられ、記録媒体に形成されたトナー像を定着させる定着手段
をさらに有し、
前記画像読取手段は、前記定着手段よりも搬送路下流に設けられてなる
請求項13に記載の画像形成装置。 - 前記搬送路を構成し、少なくとも前記画像読取手段に対向する位置が略無彩色であるガイド部材
をさらに有する請求項13又は14に記載の画像形成装置。 - 前記搬送路を構成し、少なくとも前記画像読取手段に対向する位置に開口が設けられたガイド部材
をさらに有する請求項13又は14に記載の画像形成装置。 - 前記搬送路を構成し、少なくとも前記画像読取手段に対向する位置がこの画像読取手段を校正する基準色であるガイド部材
をさらに有する請求項13又は14に記載に画像形成装置。 - 前記画像読取手段は、少なくとも混合色が含まれた部分画像を読み取り、
この画像読取手段により読み取られた部分画像に基づいて、色校正処理を行う校正手段
をさらに有する請求項13〜17のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記画像読取手段は、前記像形成手段により連続的に画像が形成される場合に、いずれかの画像から少なくとも混合色の部分画像を読み取り、
前記校正手段は、連続的な画像形成処理中に、前記部分画像に基づく色校正処理を行う
請求項18に記載の画像形成装置。 - 混合色を含むテスト画像を記録媒体に形成し、
記録媒体に形成されたテスト画像を読み取り、
読み取られたテスト画像に基づいて、色校正処理を行う
校正方法。 - コンピュータを含む画像形成装置において、
混合色を含むテスト画像を記録媒体に形成するステップと、
記録媒体に形成されたテスト画像を読み取るステップと、
読み取られたテスト画像に基づいて、色校正処理を行うステップと
を前記画像形成装置のコンピュータに実行させるプログラム。
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