JP4908228B2 - チャック及びチャック付き袋 - Google Patents
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Description
一般に、このようなチャック付き袋は、テープ状に形成されたチャックを予め用意しておき、袋素材としての基材フィルムにチャックをシールして製袋することによって製造されている。
例えば、開封時に袋素材を切り取り過ぎてしまって、チャックの咬合を解除して再開封するときの持ち手となるべき部分がなくなってしまったり、当該部分の大きさがまちまちであったりすると、再開封し難いものとなってしまう。また、袋素材を切り裂く際に誤ってチャックまで切ってしまうと、チャックによる再封止ができなくなってしまう。
このため、袋素材の定められた位置を切り裂くことができるようにするために、従来、種々の提案がなされている。
しかしながら、特許文献1で提案されたものは、開封時に易カット性樹脂層が破断されることによって開封方向が一定となるように、易カット性樹脂層を二種類の樹脂の混合組成物により形成している。このため、開封後のテープ部の破断面に繊維状の切れかすが発生してしまうという問題があり、このような切れかすが内容物に混入してしまうこともあった。
しかしながら、特許文献2のファスナーバッグは、一般の自動充填包装機に適用でき、装置の複雑化、作業の煩雑化を避けることができるが、その充填手段は、チャックが取り付けられた包材の側縁をヒートシールして筒状体とし、チャックの長手方向両端の一方側の開口部をヒートシールした後に、他方側の開口部から内容物を充填するというものである(特許文献2段落番号[0023]参照)。
特許文献3のチャックは、特許文献1が有する上記したような問題がなく、さらには、チャックと開封紐とを別々に基材フィルムにシールする必要がないため、製造効率の点からも非常に優れたものである。
しかしながら、開封紐を引っ張って開封する際に、基材フィルムとともに帯状基部をも切り裂かなければならず、開封に力を要するため、非力な者にとっては開封し難いと指摘されることがあった。
これにより、袋素材の引き裂かれる方向が、チャック側に向かってしまっても、咬合部近傍までチャックが引き裂かれて、チャックの咬合を解除して再開封するときの持ち手となるべき部分なくなってしまうのを防止するとともに、その引き裂き方向を正常な方向に修正することができる。
このため、袋の開封が容易となるとともに、開封後に形成される開封口が形状再現性よく形成され、開封後の袋の使い勝手が悪くなってしまうというようなことがない。
これにより、チャックから引裂誘導片を分離するのに要する力を小さくし、袋素材を引き裂く力が実質的に開封に要する力となるため、良好な開封感が得られる。
これにより、引裂誘導片がチャックから分離する際に、材料破壊によって破断したりすることなく、剥離が良好になされるとともに、袋素材の引き裂きに支障を来さないようにすることができる。
これにより、内容物を充填する際に、チャックの咬合を解除する必要がなく、チャックの咬合部位への内容物の付着を避けることもできる。
10a,10b 基材フィルム
14 開封口
2 チャック
2a 雄部材
21a 基部
2b 雌部材
21b 基部
211 延長部位
23 引裂誘導片
231 基材
232 ヒートシール層
233 隙間
24 凸条(厚肉部)
まず、本発明に係るチャック付き袋の第一実施形態について説明する。
なお、図1は、本発明に係るチャック付き袋の第一実施形態の概略を示す正面図である。
ここで、図2は、トップシール13を施した後の状態において、図1のA−A断面に相当する部位の概略を示す断面図であり、トップシール13は、袋1の上方に取り付けられたチャック2との間に、所定の空間が形成されるように施される。
雄部材2aは、テープ状に連続して形成された基部21aを備えている。基部21aの一方の面には、頭部221a及び頭部221aと基部21aとを連結する連結部222aからなる雄状突起22aが設けられており、これらは連続的に一体となるように形成されている。そして、基部21aの他方の面が、基材フィルム10aにヒートシールされている。雌部材2bも同様に、テープ状に連続して形成された基部21bを備えている。基部21bの一方の面には、一対のフック部221b,221bからなる雌状突起部22bが設けられており、これらは連続的に一体となるように形成されている。そして、基部21bの他方の面が、基材フィルム10bにヒートシールされている。
なお、雄状突起22aと雌状突起22bの具体的な形状は、互いに対となって咬合する形状を有していれば、図示する例に限定されない。
このとき、基材フィルム10aと引裂誘導片23との接着強度は、引裂誘導片23と雄部材2aとの剥離強度よりも強くするのが好ましい。これにより、開封時に引裂誘導片23と基材フィルム10aとが剥離してしまうのを有効に回避し、引裂誘導片23と雄部材2aとの剥離が優先してなされるようにすることができる。
また、引裂誘導片23の曲げ弾性率が上記範囲に満たないと、引裂誘導片23の剛性が不十分となり、雄部材2aとの剥離や、基材フィルム10aの引き裂きに支障を来してしまう。
さらに、引裂き誘導片23が破断し、開封できなくなってしまうおそれがあるという不具合が生じてしまう。
これにより、袋1の開封が容易となるとともに、開封後に形成される開封口14が形状再現性よく形成され、開封後の袋1の使い勝手が悪くなってしまうというようなことがない。さらに、引裂誘導片23は接合界面における界面剥離によって雄部材2aから分離されるので、その剥離面には前述した特許文献1のような切りかすが生じることもない。
図示する例では、引裂誘導片23が位置するサイドシール11が施された部分に、当該部分を貫通してつまみ片12が形成されるようにハーフカット処理が施されている。このとき、つまみ片12の一部をなす基材フィルム10bが、基材フィルム10bの他の部分から切り離されるとともに、つまみ片12の一部をなす基材フィルム10aが、基材フィルム10aの開封時に引き裂かれる部分以外から切り離されるようにし、切り離されたこれらの基材フィルム10a、10bにより引裂誘導片23を挟んだ状態で、つまみ片12が形成されるようにする。
なお、図4(a)は、引裂誘導片23により基材フィルム10aを引き裂く様子を示す説明図であり、図4(b)は、引裂誘導片23を引っ張った状態の要部拡大図である。また、図示する例では、雄部材2aの基部21a及び雌部材2bの基部21bの一部が切り取られ、つまみ片12の下方において基材フィルム10a、10bに挟まれた状態となっているが、この切り取られた基部21a,21bの一部は、つまみ片12の開封機能に影響を及ぼすものではない。
さらに、引裂誘導片23は、チャック2との接合界面における界面剥離によって分離されるので、その剥離面には切りかすが生じることもない。
このとき、引裂誘導片23が、雄部材2aの基部21aに対するのと同様の接合状態で、すなわち、接合界面において界面剥離が可能となるように、好ましくは15N/15mm以下の剥離強度で、ガイド部材25と連続的に一体となるようにする。また、引裂誘導片23がヒートシール層232を備えている場合には、ヒートシール層232とガイド部材25との間には、同様の隙間233が形成されるようにする。また、ガイド部材25は、雄部材2aと同様の樹脂材料を用いて、引裂誘導片23とともに、共押し出しするようにして雄部材2aの成形と同時に一体的に形成することができる。
なお、ガイド部材25に用いる樹脂材料は、雄部材2aと異なるものであってもよい。引裂誘導片23が、チャック2とほぼ平行に基材フィルム10aを引き裂くことが妨げられないように、ガイド部材25を引裂誘導片23に接合させることができれば、ガイド部材25に用いる樹脂材料は特に制限されない。
すなわち、通常、チャック2の雄部材2aと雌部財2bを、それぞれ袋1の基材フィルム10a,10bと強固にヒートシールさせるために、チャック2(雄部材2aと雌部財2b)と、袋1(基材フィルム10a,10b)とは、化学的に同種の材料にて形成され、例えば、基材フィルム10a,10b(又は基材フィルム10a,10bに積層される図示しないヒートシール層)として直鎖状低密度ポリエチレン(又はメタロセン系触媒で重合した直鎖状低密度ポリエチレン)、チャック2の雄部材2aと雌部財2bとして低密度ポリエチレン、引裂誘導片23の基材231としてポリプロピレンを、それぞれ選択することができる。
そして、このような組み合わせで樹脂材料を選択した場合に、引裂誘導片23の基材231が、反対側の基材フィルム10bに接触した状態にあると、袋1のサイドシール11の近傍で、引裂誘導片23の基材231が、反対側の基材フィルム10b(又は基材フィルム10a,10bに積層される図示しないヒートシール層)と強固に接着してしまう。これにより、引裂誘導片23による基材フィルム10aの引き裂きが困難となり、著しい場合には、袋1を開封することができなくなってしまうが、引裂誘導片23の基材231が、反対側の基材フィルム10bに接触しないようにすることで、このような不具合を有効に回避することができる。
すなわち、基材フィルム10aに雄部材2aをヒートシールするとともに、これよりも基材フィルム10aの袋1の上縁側に相当する位置に、延長された雌部材2bの基部21bにおける雌状突起部22bが設けられた側の面の端縁側をヒートシールすることによって取り付けてもよい。
なお、図9は、図8のB−B断面図であり、雄部材2aと雌部材2bの両方に、引裂誘導片23が設けられているが、この例においても、引裂誘導片23は、雄部材2a又は雌部材2bの一方に設けるようにしてもよい。また、雄部材2aと雌部材2bとの相対的な位置関係も、図9に示す例と逆にすることもできる。
さらに、図9に示す二つの引裂誘導片23のそれぞれについて、図5に示した例のように、ガイド部材25を、引裂誘導片23のヒートシール層232との間に空隙233が形成されるようにして、引裂誘導片23と一体に設けてもよい。このようにすると、より真っ直ぐに袋1を開封しやすくなる。
このような開封手段を採用する場合でも、引裂誘導片23は、雄部材2a又は雌部材2bの一方に設けるようにすることができ、また、ノッチ12は、引裂誘導片23の剥離部位と同一線上にあれば、袋1の側縁の左右いずれか一方のみとすることもできる。
次に、本発明に係るチャック付き袋の第二実施形態について説明する。
なお、図11は、本発明に係るチャック付き袋の一実施形態の概略を示す正面図である。図11に示す袋1は、チャック2がヒートシールされた袋素材としての基材フィルム10a,10bを製袋してなり、ボトムシール31が施された底部3を折り線32で折り畳んだ状態で、側縁に沿ってサイドシール11を施すことによって製造される、いわゆるスタンディング袋である。
ここで、図12は、トップシール13を施した後の状態において、図11のC−C断面に相当する部位の概略を示す断面図であり、雌部材2bと基材フィルム10bとの間から内容物を充填した後に、トップシール13が施される。
雄部材2aは、テープ状に連続して形成された基部21aを備えている。基部21aの一方の面には、頭部221a及び頭部221aと基部21aとを連結する連結部222aからなる雄状突起22aが設けられており、これらは連続的に一体となるように形成されている。雌部材2bも同様に、テープ状に連続して形成された基部21bを備えている。そして、基部21bの一方の面には、一対のフック部221b,221bからなる雌状突起部22bが設けられており、これらも連続的に一体となるように形成されている。
なお、雄状突起22aと雌状突起22bの具体的な形状は、互いに対となって咬合する形状を有していれば、図示する例に限定されない。
ここで、図示する例では、引裂誘導片23は、雌部材2bの基部21bの延長部位211側の端縁から離間して設けられており、雌部材2bの基部21bの延長部位211側の端縁に沿って、基材フィルム10aとのヒートシール面を確保してある。
また、引裂誘導片23の剥離は、界面剥離、凝集剥離のいずれでもよいが、前者が好ましく、界面剥離によれば、引裂誘導片23を基部21bから分離したあとの剥離面に、剥離かすが生じるのを防ぐことができる。
このとき、基材フィルム10aと引裂誘導片23との接着強度は、引裂誘導片23と雌部材2bとの剥離強度よりも強くするのが好ましい。これにより、開封時に引裂誘導片23と基材フィルム10aとが剥離してしまうのを有効に回避し、引裂誘導片23と基部21bとの剥離が優先してなされるようにすることができる。
このようにして、チャック2を袋1に取り付ければ、雌部材2bと基材フィルム10bとの間から内容物を充填できるようになるので、袋1に内容物を充填する際に、チャック2の咬合を解除する必要がなく、チャック2の咬合部位への内容物の付着を避けることもできる。このような取り付け手段は、内容物の充填口が限られる図11に示すようなスタンディング袋において特に好適である。
また、引裂誘導片23の引張り弾性率が上記範囲に満たないと、引裂誘導片23の剛性が不十分となり、雄部材2aとの剥離や、基材フィルム10aの引き裂きに支障を来してしまう。
さらに、引裂き誘導片23が破断し、開封できなくなってしまうおそれがあるという不具合が生じてしまう。
これにより、袋1の開封が容易となるとともに、開封後に形成される開封口14が形状再現性よく形成され、開封後の袋1の使い勝手が悪くなってしまうというようなことがない。
図示する例では、引裂誘導片23が位置するサイドシール11が施された部分に、当該部分を貫通してつまみ片12が形成されるようにハーフカット処理が施されている。このとき、つまみ片12の一部をなす基材フィルム10bが、基材フィルム10bの他の部分から切り離されるとともに、つまみ片12の一部をなす基材フィルム10aが、基材フィルム10aの開封時に引き裂かれる部分以外から切り離されるようにし、切り離されたこれらの基材フィルム10a、10bにより引裂誘導片23を挟んだ状態で、つまみ片12が形成されるようにする。
なお、図示する例では、雌部材2bの基部21bの一部が切り取られ、引裂誘導片23とともに基材フィルム10a、10bに挟まれた状態となっているが、この切り取られた基部21bの一部は、つまみ片12の開封機能に影響を及ぼすものではない。
このため、袋1の開封が容易になるとともに、開封後に形成される開封口14が形状再現性よく形成され、開封後の袋1の使い勝手が悪くなってしまうというようなことがない。
例えば、図15に示すように、雄部材2aを基材フィルム10aに、雌部材2bを基材フィルム10bにそれぞれシールすることによって、袋1にチャック2を取り付けるようにしてもよい。
密度926kg/m3、MFR1.5g/10minの低密度ポリエチレン(融点110℃)を溶融押し出して雄部材を押出成形しながら、基材に密度900kg/m3、MFR7.0g/10minのランダムポリプロピレン(融点134℃)、ヒートシール層に密度900kg/m3、MFR4.0g/10minのメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレンを用い、これらを袋の開封側となる雄部材の一方の幅方向端部に押し出し供給して、雄部材の成形と同時に引裂誘導片を雄部材と一体的に形成し、引裂誘導片を備えた雄部材を得た。このとき、引裂誘導片のヒートシール層は、雄部材の基部との間に隙間が生じるように0.6mm離間させて形成した。
同様にして引裂誘導片を備えた雌部材を成形し、一対の雄部材と雌部材とを備えた図9に示すようなチャックテープを得た。
なお、雄部材及び雌部材のいずれにおいても、引裂誘導片と雄部材又は雌部材の基部との接合界面における剥離強度は、4N/15mmであり、引裂誘導片の引張り弾性率は、813MPaであった。また、雄部材及び雌部材の基部は、いずれも引張り弾性率が237MPaであった。
なお、基材フィルムと引裂誘導片との接着強度は、30N/15mmであった。
雄部材にのみ引裂誘導片を設け、開封手段として図4に示すものを採用した以外は、実施例1と同様にして、図1及び図2に示すようなチャック付き袋を得た。
特許文献1の実施例1にしたがって、チャックテープを得た以外は、実施例1と同様にして、チャック付き袋を得た。
なお、袋の側縁に形成する切り込みの位置は、易カット性樹脂層の幅方向中央とした。
実施例1及び比較例1で得られたチャック付き袋を、袋の側縁に形成された切り込みから表裏両面の基材フィルムを引き裂くことにより開封し、そのときの引裂抵抗についての官能試験を行った。また、開封後のチャックテープの露出面を観察し、切りかすの有無を評価した。
実施例2で得られたチャック付き袋については、つまみ片を摘んで引裂誘導片を引っ張ることにより、引裂誘導片が接着された基材フィルムを引き裂いて開封したときの引裂抵抗、切りかすの有無について、上記と同様に評価した。
評価結果は以下の通りである。
そして、このようなチャック2が取り付けられた袋1は、引裂片23を引っ張って袋素材を引き裂くことにより容易に開封することができ、また、雄部材2a又は雌部材2bの基部21a,21bに対する引裂誘導片23の接合状態を適宜調整することにより、開封に要する力を極力低減させることも可能であるため、その開封性を容易に向上させることができる。
なお、この場合には、引裂誘導片23にヒートシール層232を設ける必要は特にない。
Claims (10)
- 互いに咬合する一対の雄状突起を有する雄部材と雌状突起を有する雌部材とを備え、袋に取り付けられて開封後の前記袋の再封止、再開封を可能とするチャックであって、
前記袋に取り付けられた状態において、前記袋の開封側に位置する前記雄部材の基部及び/又は前記雌部材の基部の幅方向端部に引裂誘導片が一体に設けられ、
前記幅方向端部と前記引裂誘導片との接合界面における界面剥離が可能であることを特徴とするチャック。 - 前記引裂誘導片が、前記引裂誘導片が設けられる前記雄部材の基部及び/又は前記雌部材の基部との剥離強度よりも強い接着強度で、前記袋を形成する素材にヒートシール可能な樹脂からなり、前記引裂誘導片が設けられる前記雄部材の基部及び/又は前記雌部材の基部と離間して設けられているヒートシール層を、前記袋に取り付ける際の前記素材との対向面に備えている請求項1項に記載のチャック。
- 前記引裂誘導片が設けられた前記雄部材の基部及び/又は前記雌部材の基部が、前記引裂誘導片との近接部位に長手方向に沿う厚肉部を備えている請求項1〜2のいずれか1項に記載のチャック。
- 互いに咬合する一対の雄状突起を有する雄部材と雌状突起を有する雌部材とを備え、袋に取り付けられて開封後の前記袋の再封止、再開封を可能とするチャックであって、
前記雄部材と前記雌部材とを咬合させた状態において、前記雄部材又は前記雌部材の一方の基部の幅方向の長さが、前記雄部材又は前記雌部材の他方の基部よりも、前記袋の開封側に突出して長くなるように延長されているとともに、
前記雄部材又は前記雌部材の一方の基部の前記延長された部位における、前記雄状突起又は前記雌状突起が形成されている側の面に、引裂誘導片が一体に設けられ、
前記引裂誘導片が、前記引裂誘導片が設けられる前記雄部材又は前記雌部材の一方の基部との剥離強度よりも強い接着強度で、前記袋を形成する素材にヒートシール可能な樹脂からなるヒートシール層を、前記袋に取り付ける際の前記素材との対向面に備え、
前記引裂誘導片が前記雄部材又は前記雌部材の一方の基部から剥離可能であることを特徴とするチャック。 - 前記引裂誘導片の剥離強度が、15N/15mm以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載のチャック。
- 前記引裂誘導片が、前記引裂誘導片が設けられる前記雄部材の基部及び/又は前記雌部材の基部よりも高い剛性を備えている請求項1〜5のいずれか1項に記載のチャック。
- 前記引裂誘導片の引張り弾性率が、前記引裂誘導片が設けられる前記雄部材の基部及び/又は前記雌部材の基部の引張り弾性率の1.3〜4倍である請求項1〜6のいずれか1項に記載のチャック。
- 互いに咬合する一対の雄状突起を有する雄部材と雌状突起を有する雌部材とを備えたチャックが取り付けられ、開封後の再封止、再開封を可能としたチャック付き袋であって、
前記チャックが備える前記雄部材の基部及び/又は前記雌部材の基部の袋の開封側に位置する幅方向端部に、前記幅方向端部との接合界面における界面剥離が可能となるように引裂誘導片が一体に設けられていることを特徴とするチャック付き袋。 - 互いに咬合する一対の雄状突起を有する雄部材と雌状突起を有する雌部材とを備えたチャックが取り付けられ、開封後の再封止、再開封を可能としたチャック付き袋であって、
前記雄部材又は前記雌部材の一方の基部の幅方向の長さが、前記雄部材又は前記雌部材の他方の基部よりも袋の開封側に長くなるように延長され、
前記雄部材又は前記雌部材の一方の基部の延長された部位における前記雄状突起又は前記雌状突起が形成されている側の面に、引裂誘導片を剥離可能に一体に設けるとともに、
前記引裂誘導片が、袋を形成する素材の前記雄部材又は前記雌部材の他方が接着されている面と同じ面に接着されていることを特徴とするチャック付き袋。 - 前記雄部材又は前記雌部材の一方の基部の延長された部位の端縁に沿った前記雄状突起又は前記雌状突起が形成されている側の面を、袋を形成する素材の前記雄部材又は前記雌部材の他方が接着されている面と同じ面に接着してチャックを取り付けた請求項9に記載のチャック付き袋。
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