JP2006176196A - チャックテープ付き包装袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】チャックテープ付き包装袋1は、開口部2Bを有し、2層以上の基材フィルム21からなる袋本体2と、開口部2B近傍の内層23に取り付けられ、雄部422を有する雄部材4と、雌部522を有する雌部材5からなり、雄部422および雌部522が互いに咬合するチャックテープ3とを備える。雄部材4および雌部材5は、内層23に取り付けられる第1層41,51と、雄部422または雌部522が形成された第2層42,52と、第2層42,52の一部を覆う第3層43,53とを含む。第1層41,51は、内層23と熱融着可能であり、第3層43,53を形成する樹脂以下のヒートシール可能温度を有する樹脂で形成され、雄部422および雌部522は、外層22よりヒートシール可能温度が低い樹脂で形成される。
【選択図】 図2
Description
一方、サイドシール部におけるチャックテープを溶融扁平化させるために高温で包装袋を加熱すると、包装袋を形成する袋本体の基材フィルムの最外層が融解してしまい、サイドシール部の外観が悪くなり、包装袋が形成できないという問題が生じていた。
また、組成物全体のヒートシール適性に対する副成分の寄与が大きい場合では、組成物全体のヒートシール可能温度は、当該副成分の融点、好ましくは(当該副成分の融点+10)℃か、ガラス転移温度(Tg)、好ましくは(Tg+10)℃となる場合もある。
このような組成物のヒートシール可能温度は、例えば、当該組成物のフィルム2枚一組の試験片を多数作成し、当該試験片がヒートシール可能であるか否かを、所定の温度間隔で試験することで決定できる。このような試験は、例えば、5℃ごとに行ってもよく、ヒートシール可能温度をより正確に求める場合には、シール温度の振り幅を小さくすればよい。
ここで、雄部材、雌部材が、基材フィルムより柔軟な樹脂から形成されている場合には、チャックテープを基材フィルムに熱融着させる際に、第3層により、シール受け台にチャックテープが付着することを防ぐことができ、これにより、チャックテープの繰り出し安定性を良好にすることができる。また、このような構成を具備するチャックテープは、共押出により形成することができるため、生産性を良好にすることが可能となる。
なお、第3層のヒートシール可能温度を、第1層のヒートシール可能温度より10℃以上高く設定することにより、前述の効果を一層確実に奏することができる。
すなわち、第2発明のチャックテープ付き包装袋では、雄部材および雌部材に接着層を介して接着された雄部および雌部は、基材フィルムの外側の層より融点が低い樹脂により形成されているので、フラットシールバー等により、外側の層に当該外側の層が融解する温度の熱を加えなくても、雄部および雌部を溶融扁平化することができる。従って、孔のないチャックテープ付き包装袋を安定して形成することができる。
本発明によれば、第1層のヒートシール可能温度と、第3層のヒートシール可能温度とが10℃以上離れていることにより、基材フィルムに雄部材および雌部材の第1層を熱融着する際に、第3層の融解を確実に防ぐことができる。例えば、第1層の融点に略一致する温度にフラットシールバーの温度を設定し、袋本体の外側の層を該フラットシールバーにより加熱した場合に、第3層の熱融解が生じることなく、雄部材および雌部材の第1層を、袋本体を構成する基材フィルムの内側の層に熱融着させることができる。
より具体的には、前記基材フィルムの外側の層を形成する樹脂は、二軸延伸ポリプロピレンとし、前記基材フィルムの内側の層を構成する樹脂は、未延伸ポリプロピレンとした場合、前記雄部および/または雌部を構成する樹脂は、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン系触媒で重合されたエチレン・αオレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、および、エチレン−メタクリル酸共重合体等のエチレン成分を主成分とする共重合体を挙げることができる。
例えば、第1層を形成する樹脂として、エチレン、エチレンとブテン−1等を共重合したランダムポリプロピレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン系触媒で重合されたエチレン・αオレフィン共重合体、プロピレンとブテン−1との共重合体、および、これらのうち少なくとも1つを含む組成物を挙げることができる。要は、第1層を形成する樹脂は、前記基材フィルムと同じ樹脂を用いてもよく、基材フィルムのシール層とヒートシール可能であり、前記第3層を形成する樹脂よりヒートシール可能温度が低い組み合わせとなることを前提として、異なる樹脂を用いることができる。
また、前述の第2発明のチャックテープ付き包装袋においては、雄部、雌部の爪部のみを、ヒートシール可能温度が低い材料で形成することができるため、第2層のヒートシール可能温度を第1層より高くして、ヒートシール適性を向上することができる。
さらに、チャックテープを構成する雄部材および雌部材の第1層および第2層の樹脂に、熱可塑性のランダムポリプロピレンを用いた場合では、ヒートシール強度を高めることができ、チャックテープを袋本体に熱融着する際に、該チャックテープの熱収縮により、袋本体にシワが発生することを抑えることができる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るチャックテープ付き包装袋(以下、包装袋と略す場合がある)を示す正面図である。また、図2は、図1のII−II断面図であって、チャックテープを袋本体に融着した状態を示す図である。
包装袋1は、図1および図2に示すように、袋本体2と、この袋本体2の互いに対向する内面に熱融着されたチャックテープ3から構成されている。
この基体層42を形成する樹脂は、サイドシール時に、雄部422と雌部522が容易に潰れるように、外層22より低いヒートシール可能温度であることが必要である。
このため、基体層42を形成する樹脂は、基材フィルム21にヒートシール可能であれば、シール層41と同じ、または、シール層41より低いヒートシール可能温度を有する樹脂であってもよい。この場合、チャックテープ3および基材フィルム21のヒートシール条件の設定が難しくなる恐れはあるが、袋のサイドシール時に、雄部422と雌部522とを容易に潰すことができ、平滑で孔のないサイドシール部を形成することができる。
このような樹脂として、例えば、低密度ポリエチレン、または、エチレン骨格を主成分とする共重合体を挙げることができ、特に、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン系触媒で重合して得られるエチレン・αオレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、および、エチレン−メタクリル酸共重合体等を挙げることができる。
この非シール層43は、チャックテープ3の最内面(雄部42Aが形成された面)が受け台12(図3)に付着することを防ぐ層である。なお、図5に示すように、非シール層43およびシール層41が、基体層42から剥離するのを防ぐために、チャックテープ3の両端で、非シール層43とシール層41とが接合する構造とすることが望ましい。
このような非シール層43を形成する樹脂としては、基体層42より融点の高い公知の熱可塑性樹脂を挙げることできるが、基材フィルム21のシーラント層23がエチレン系重合体であるので、ポリプロピレン系樹脂、特に、融点が150℃以上のホモポリプロピレン、融点が120℃以上のランダムポリプロピレン等を形成樹脂として挙げることができる。
なお、シール層51および非シール層53の構成および樹脂は、雄部材4のシール層41および非シール層43と同じであるので、これらに準拠すればよい。このような雌部材5は、雄部材4と同様に、共押出成形により形成することができる。
なお、この基体層52は、基体層42と同じ樹脂で形成されている。
図3は、チャックテープ3を基材フィルム21に熱融着させる際の両者の位置関係を示す断面図である。
チャックテープ3は、当該チャックテープ3を構成する雄部材4および雌部材5のそれぞれのシール層41,51がシーラント層23に対向し、非シール層43,53が互いに対向するように当接配置する。
この後、図3に示すように、基材フィルム21の外層22にフラットシールバー11を圧着し、雄部材4および雌部材5のそれぞれの非シール層43,53との間に受け台12を配置して、フラットシールバー11により外層22を加熱する。この受け台12は、雄部材4および雌部材5をシーラント層23にむら無く熱融着させるためのものである。
フラットシールバー11、チャックテープ3、基材フィルム21の位置関係は、図3と同じである。このうち、チャックテープ3の雄部422および雌部522は、潰して平滑化する必要があるため、図3において示したフラットシールバー11の窪み、および、受け台12は不要である。
まず、フラットシールバー11を基材フィルム21の外層22に圧着させて加熱する。ここで、雄部材4および雌部材5の基体層42,52は、外層22に比べ柔軟で、かつ、当該外層22よりヒートシール可能温度が低い樹脂で形成されているので、フラットシールバー11からの熱により、基体層42,52に形成された雄部422および雌部522を溶融扁平化しやすくすることができる。さらに、基体層42,52を、雄部材4および雌部材5のシール層41,51と同じ、または、低いヒートシール可能温度を有する樹脂で形成した場合には、基材フィルム21の側部2Aをより確実に熱融着させ、平滑化することができ、孔の無い包装袋1を安定して形成することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るチャックテープ付き包装袋について説明する。第2実施形態のチャックテープ付き包装袋は、前述の第1実施形態のチャックテープ付き包装袋と比べて、袋本体およびチャックテープから構成される点については共通しているが、雄部および雌部が、接着層を介してチャックテープの基体層に接着されている点について相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のチャックテープ3Aは、図4に示すように、断面視略鏃状に形成された雄部63を有する雄部材6と、この雄部63と咬合する断面視略U字状の雌部73を有する雌部材7とから構成されている。これら雄部材6と雌部材7とが、離隔または咬合することにより、袋本体2の開口部2Bの開封または再封が行われる。
このうち、基部61は、袋本体2を構成する基材フィルム21のシーラント層23に熱融着する第1層としてのシール層611と、接着層62を介して雄部63が接着される第2層としての基体層612とから構成されている。
なお、シール層611および基体層612を形成する樹脂としては、前述のシール層41,51および基体層42,52を形成する樹脂と同じ樹脂を挙げることができる。ただし、基体層612を形成する樹脂が、シール層611を形成する樹脂より、ヒートシール可能温度が高くなる組み合わせとする必要がある。このような組み合わせとすることにより、チャックテープ3と基材フィルム21とのヒートシール適性が向上するほか、これらのシートシール時に、受け台12にチャックテープ3Aの最内面(雄部63が形成された面)が付着することを防ぐことができる。
このような雄部63を形成する樹脂としては、基体層612と同様に、前述の基体層42,52を形成する樹脂と同じ樹脂を挙げることができる。また、雄部63が、接着層62により基体層61と接合しているため、サイドシール時に、雄部63が平滑に潰れる限り、基体層612の材料に拘束されずに、雄部63を形成する樹脂を選択することができる。
まず、基材フィルム21、チャックテープ3A、フラットシールバー11(図4では図示省略)、受け台12(図4では図示省略)の位置関係は、図3で示した場合と同様である。すなわち、チャックテープ3Aを構成する雄部材6および雌部材7のそれぞれのシール層611,711が、基材フィルム21のシーラント層23に対向し、かつ、それぞれの基体層612,712が互いに対向するように配置する。
ここで、雄部63および雌部73は潰して平滑化する必要があるので、前述の場合と同様に、図3において示したフラットシールバー11の窪み、および、受け台12は不要である。そして、フラットシールバー11を外層22に圧着させて加熱する。この際、雄部63および雌部73は、外層22に比べ柔軟で、かつ、当該外層22よりヒートシール可能温度が低い樹脂で形成されているので、フラットシールバー11からの熱により、当該雄部63および雌部73を溶融扁平化しやすくすることができる。
なお、雌部材7においても同様の効果を奏することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係るチャックテープ付き包装袋について説明する。第3実施形態のチャックテープ付き包装袋は、前述の第1実施形態のチャックテープ付き包装袋と比べて、袋本体およびチャックテープから構成される点については共通しているが、非シール層が、基体層だけでなくシール層にも接している点において相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のチャックテープ3Bは、図5に示すように、互いに咬合する雄部822および雌部922を有する雄部材8および雌部材9により構成されている。チャックテープ3Bは、袋本体2の開口部2Bに熱融着されており、雄部材8と雌部材9とが、離隔または咬合することにより、袋本体2の開口部2Bを開封または再封するように構成している。
なお、雄部材8のシール層81、基体層82および非シール層83を形成する樹脂は、雄部材4のシール層41、基体層42および非シール層43を形成する樹脂に、それぞれ準拠することができる。
なお、基体層92は、基体層82と同じ樹脂により形成することができる。
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。
チャックテープは、前述した第1実施形態のチャックテープ(図2参照)にて示した構成を採用した。また、下記に示す樹脂を用い、3台の押出成形機を用いて、共押出成形することによりチャックテープを得た。
(チャックテープのシール層の樹脂:第1層)
エチレンとポリブテン−1とを共重合したランダムポリプロピレンを80重量%とし、プロピレンとブテン−1との共重合体を20重量%とした混合物を使用した。
なお、融点は、ランダムポリプロピレンが133℃、プロピレンとブテン−1との共重合体が110℃であり、厚さは20μmである。
(チャックテープの基体層の樹脂:第2層)
直鎖状低密度ポリエチレンを使用した。
なお、融点は120℃であり、厚さは100μmである。
(チャックテープの非シール層の樹脂:第3層)
エチレンとブテン−1とを共重合したランダムポリプロピレンを使用した。
なお、融点は133℃であり、厚さは30μmである。
得られたチャックテープと、下記の基材フィルムとを用いて、図1において示した包装袋(三方シール袋)を製造した。ヒートシールに際しては、図3において示したフラットシールバーおよび受け台を用いた。三方シール袋のサイドシール部は、受け台は用いず、窪みのないフラットシールバーを用いて形成した。
二軸延伸ポリプロピレンを使用した。
なお、融点は165℃であり、厚さは20μmである。
(使用した樹脂:基材フィルムのシーラント層)
未延伸ポリプロピレンを使用した。
なお、融点は134℃であり、厚さは30μmである。
チャックテープのシール層を以下の樹脂により形成したこと以外は、実施例1と同様の方法および樹脂を用いて、図1に示す本発明の包装袋を得た。
(チャックテープのシール層の樹脂:第1層)
エチレンとブテン−1とを共重合したランダムポリプロピレンを使用した。
なお、融点は133℃であり、厚さは20μmである。
チャックテープのシール層を以下の樹脂により形成したこと以外は、実施例1と同様の方法および樹脂を用いて、図1に示す本発明の包装袋を得た。
(チャックテープのシール層の樹脂:第1層)
プロピレンとブテン−1との共重合体を使用した。
なお、融点は110℃であり、厚さは20μmである。
前述した第3実施形態のチャックテープ(図5参照)にて示した構成とした以外は、実施例1と同様としてチャックテープを製造し、製袋した。
前述した第2実施形態のチャックテープ(図4参照)に示した構成を採用し、下記の樹脂を用いて、4台の押出成形機を用いて共押出成形することにより、チャックテープを得た。このチャックテープを、実施例1と同様に、基材フィルムにヒートシールし、製袋した。
低密度ポリエチレン(LDPE)を50重量%とし、エチレンとブテン−1とを共重合したランダムポリプロピレン(RPP)を50重量%とした混合物を使用した。
なお、融点は、低密度ポリエチレンが110℃、ランダムポリプロピレンが133℃であり、厚さは10μmである。
(チャックテープの雄部および雌部の樹脂)
直鎖状低密度ポリエチレンを使用した。
なお、融点は120℃である。
(チャックテープのシール層の樹脂:第1層)
エチレンとポリブテン−1とを共重合したランダムポリプロピレン(RPP)を80重量%とし、プロピレンとブテン−1との共重合体を20重量%とした混合物を使用した。
なお、融点は、ランダムポリプロピレンが133℃、プロピレンとブテン−1との共重合体が110℃であり、厚さは、20μmである。
(チャックテープの基体層の樹脂:第2層)
エチレンとブテン−1とを共重合したランダムポリプロピレン(RPP)を使用した。
なお、融点は133℃であり、厚さは130μmである。
接着層を形成しなかった以外は、前述の実施例5と同様の方法および樹脂を用いて包装袋を得た。
シール層および非シール層を以下の樹脂により形成したこと以外は、実施例1と同様の方法および樹脂を用いて包装袋を得た。
(チャックテープのシール層の樹脂:第1層)
エチレンとブテン−1とを共重合したランダムポリプロピレンを使用した。
融点は133℃であり、厚さは20μmである。
(チャックテープの非シール層の樹脂:第3層)
エチレンとブテン−1とを共重合したランダムポリプロピレン(RPP)を80重量%とし、プロピレンとブテン−1との共重合体を20重量%とした混合物を使用した。
融点は、ランダムポリプロピレンが133℃、プロピレンとブテン−1との共重合体が110℃であり、厚さは30μmである。
雄部を有する一層の雄部材および雌部を有する一層の雌部材を、下記の樹脂を基に、1台の押出成形機を用いて押出成形することにより、チャックテープを得た。このチャックテープを前述の工程により基材フィルムに熱融着し、製袋して、包装袋を得た。
エチレンとブテン−1を共重合したランダムポリプロピレン(RPP)を使用した。
融点は133℃である。
製袋機による包装袋の製袋時に、包装袋の直進性を以下の判定基準により比較・評価した。
判 定 内 容
◎ :包装袋の直進性あり。
○ :製袋機を調整して製袋できる程度の直進性あり。
× :製袋できないほど直進性なし。
製袋時での包装袋の外層の熱劣化の有無を確認し、下記の判定基準により比較・評価した。
判 定 内 容
◎ :外層の融解なし。
× :外層の融解あり。
包装袋に融着させたチャックテープのシール層と基体層とを、手によって剥離するようにして、剥離の可否を確認し、下記の判定基準により接合強度を比較・評価した。
判 定 内 容
◎ :手で剥離することはできない(剥離不可)。
○ :手で強く引っ張れば剥離できるが、包装袋の再開閉では剥離しない(剥離
困難)
× :包装袋の再開閉で剥離する(剥離容易)。
このように、本発明の要件を具備しない比較例1〜比較例3の包装袋は、本発明の要件を具備する実施例1〜実施例5の包装袋と比べて、大きく劣るものであった。
2…袋本体
3,3A,3B…チャックテープ
4,6,8…雄部材
5,7,9…雌部材
2B…開口部(開口)
21…基材フィルム
22…外層(外側の層)
23…シーラント層(内側の層)
41,51,611,711,81,91…シール層(第1層)
42,52,612,712,82,92…基体層(第2層)
43,53,83,93…非シール層(第3層)
62,72…接着層
422,63,822…雄部
522,73,922…雌部
Claims (5)
- 開口部を有し、少なくとも2層の基材フィルムから構成された袋本体と、
この袋本体の開口部近傍の内側の層に取り付けられ、雄部を有する帯状の雄部材と、雌部を有する帯状の雌部材からなり、この雄部および雌部が互いに咬合するチャックテープとを備えたチャックテープ付き包装袋であって、
前記雄部材および雌部材は、前記基材フィルムの内側の層に取り付けられる第1層と、この第1層に積層され、前記雄部または雌部が形成された第2層と、この第2層の当該雄部または雌部が形成された面の少なくとも一部を覆う第3層とを含み、
前記第1層は、前記基材フィルムの内側の層と熱融着可能な樹脂で形成され、
前記第3層は、前記第1層を形成する樹脂と同じまたは高いヒートシール可能温度を有する樹脂で形成され、
前記雄部および雌部は、前記基材フィルムの外側の層を形成する樹脂より、ヒートシール可能温度が低い樹脂で形成されていることを特徴とするチャックテープ付き包装袋。 - 開口部を有し、少なくとも2層の基材フィルムから構成された袋本体と、
この袋本体の開口部近傍の内側の層に取り付けられ、雄部を有する帯状の雄部材と、雌部を有する帯状の雌部材からなり、この雄部および雌部が互いに咬合するチャックテープとを備えたチャックテープ付き包装袋であって、
前記雄部材および雌部材は、前記基材フィルムの内側の層に取り付けられる第1層と、この第1層に積層され、前記雄部または雌部が取り付けられる第2層とを含み、
前記第1層は、前記基材フィルムの内側の層と熱融着可能で、かつ、前記第2層を形成する樹脂と同じまたは低いヒートシール可能温度を有する樹脂で形成され、
前記雄部および雌部と前記第2層との間には、接着層が介在され、
前記雄部および雌部は、前記基材フィルムの外側の層を形成する樹脂よりヒートシール可能温度が低い樹脂で形成されていることを特徴とするチャックテープ付き包装袋。 - 請求項1に記載のチャックテープ付き包装袋において、
前記第3層を形成する樹脂のヒートシール可能温度は、前記第1層を形成する樹脂のヒートシール可能温度より10℃以上高いことを特徴とするチャックテープ付き包装袋。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のチャックテープ付き包装袋において、
前記基材フィルムの外側の層を構成する樹脂は、二軸延伸ポリプロピレンであり、
前記基材フィルムの内側の層を構成する樹脂は、未延伸ポリプロピレンであり、
前記雄部および/または雌部を構成する樹脂は、低密度ポリエチレンおよび/またはエチレン成分を主成分とする共重合体であることを特徴とするチャックテープ付き包装袋。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のチャックテープ付き包装袋において、
前記第1層を形成する樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、および、エチレン、ブテン、プロピレンの少なくともいずれかを含む共重合体からなる群より選ばれた1種または2種以上であることを特徴とするチャックテープ付き包装袋。
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