JP2003246332A - チャックテープ付き袋およびその製造方法 - Google Patents

チャックテープ付き袋およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 袋の本体部がピロー形式又はガセット形式に
形成されるチャックテープ付き袋であって、密封性に優
れ、且つ開封も容易に行うことができ、使用適性と共に
生産性に優れたチャックテープ付き袋とその製造方法を
提供する。 【解決手段】 最内層にシーラント層を積層した積層フ
ィルム1を用いて、袋の本体部をピロー形式又はガセッ
ト形式で筒状に形成すると共に、袋の口部となる一方の
開口端に、外側から、その開口端を封止するヒートシー
ル部と、その開封手段のミシン目線状の断続的な切り目
線6と、イージーピール性の弱シール部7とを順に設
け、更にその内側の内面にチャックテープ50を熱接着し
てチャックテープ付き袋を構成する。尚、チャックテー
プ50は、その雄型と雌型の嵌合部が予め嵌合されたもの
を用い、積層フィルム1を筒状に折り返す前の段階で所
定位置に仮接着させ、筒状に形成後、改めてヒートシー
ルして取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャックテープ付
き袋およびその製造方法に関し、更に詳しくは、袋本体
部がピロー形式またはガセット形式に形成され、その袋
の口部近傍の内面に開閉自在なチャックテープが熱接着
されると共に、その外側の端縁部がヒートシールにより
封止される形状の袋であって、且つ、その袋の密封性を
損なうことなく、袋の開封を容易に行えるようにしたチ
ャックテープ付き袋およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピロー形式やガセット形式の袋で
は、縦方向の背シール部や、左右両側にフィルムを内側
に折り襞状に折り返してなるガセット部を有することか
ら、その製袋が縦流し方式で行われ、袋の口部近傍の内
面にチャックテープを取り付けるためには、袋の流れ方
向に対して直角方向からチャックテープを挿入し、袋の
内面にヒートシールして取り付ける必要があり、位置ず
れを生じやすい問題があり、また、チャックテープのヒ
ートシール部と袋の背シール部とが交差しているため、
ヒートシールが不安定になりやすい問題もあった。更
に、ガセット形式の袋では、左右両側にガセット部があ
るため、チャックテープの取り付けが一層厄介になる問
題があった。従って、ピロー形式やガセット形式の袋に
チャックテープを取り付けるためには特別な製袋機を用
意する必要があった。
【0003】例えば、ガセット袋にチャックテープを取
り付ける方法としては、前後の壁面フィルムと左右のガ
セット折りフィルムとをそれぞれロール状の別ピースで
供給し、一方の壁面フィルムとガセット折りフィルムと
の間に横方向からチャックテープを挿入して接着する方
法がある(例えば、特許文献1参照。)。ピロー形式ま
たは三方シール形式の袋にチャックテープを取り付ける
方法としては、ロール状の袋のフィルムに、袋の幅に相
当する長さにチャックテープをカットして、袋の長さ分
の間隔を開けて横方向から挿入して接着した後、その上
にフィルムをオーバーラップさせて製袋する方法がある
(例えば、特許文献2参照。)。チャックテープ付き袋
の構成では、袋の口部に、封止用シート等を使用してプ
ラスチックチャックと共に、易剥離性接合部、切り裂き
ラインなどを設けたチャック付きプラスチック容器があ
る(特許文献3参照。)、また、気密性(真空の製品キ
ャビティー)と易開封性を備えたチャック付きパッケー
ジとして、容器の口部に、内側から外側に向けて、例え
ば開封容易な内側シール、チャック、穿孔線、切除部を
設けたパッケージがある(特許文献4参照。)。
【0004】
【特許文献1】特公平6−28921号公報(第1〜2
頁、第1図)
【特許文献2】特表平11−510461号公報(第2
〜4頁、第7〜8頁、第1図、第4図)
【特許文献3】特開平8−324594号公報(第2〜
4頁、第1図、第3図)
【特許文献4】特開平7−149369号公報(第2〜
3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ピロー
形式やガセット形式の袋の場合、特別な製袋機を用意し
て、袋の口部近傍の内面にチャックテープを取り付けた
としても、袋の密封性を確実にするためには、その外側
の袋の端縁部をヒートシールする必要があり、袋を開封
する際には、当然、このヒートシール部を引き裂くなど
して取り除く必要があるが、ピロー形式やガセット形式
の袋では、その引き裂きラインに背シール部やガセット
部の折り返し部が介在するため、これが引き裂きを邪魔
して容易には開封できない問題があった。
【0006】上記引き裂きを容易にする手段として、例
えば、袋の積層フィルムの引き裂きラインに相当する位
置の全周に、レーザー光照射または機械的手段によりハ
ーフカット線を設ける方法、或いは、ミシン目線などの
切り目線を設ける方法があるが、前者のハーフカット線
を設ける方法では、例えばレーザー光照射による方法を
用いた場合、ハーフカット線が積層フィルムの流れ方向
と直交する方向であり、且つ、その長さが袋の幅方向の
全周で長いため、加工速度が低下し製造コストを上昇さ
せる問題があり、また、刃物を用いる機械的手段で設け
る場合は、加工速度の低下はないが、ハーフカット線の
長さが長いため、均一な深さでハーフカット線を設ける
ことが難しくなる問題があった。また、ミシン目線など
の断続的な切り目線を設ける方法では、前記機械的手段
によりハーフカット線を設ける場合と同様、加工速度の
低下はないが、積層フィルムの切り目線部の全層が切断
されるため、袋の密封性が損なわれる問題があった。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、チ
ャックテープが熱接着により取り付けられた積層フィル
ム製のピロー形式またはガセット形式の袋であって、そ
の製袋機にチャックテープの取り付け装置を組み込むこ
とにより、製袋とインラインでチャックテープを取り付
けることができ、チャックテープの取り付けの際、位置
ずれを生じることがなく、また、袋の密封性が損なわれ
ることもなく、且つ、袋の開封の操作も容易に行うこと
ができ、チャックテープによる袋の開閉が自在で使い勝
手がよく、使用適性と共に生産性に優れたチャックテー
プ付き袋およびその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、最内層にシーラント層が積層された積層
フィルムで形成され、袋本体部が、積層フィルムの左右
両側を内側に折り返して縦方向の背シール部でヒートシ
ールして筒状に形成されるか、または、左右両側に積層
フィルムを内側に折り襞状に折り返してなるガセット部
を形成した後、縦方向の背シール部でヒートシールして
筒状に形成され、上下の開口端がヒートシールにより封
止されるピロー形式またはガセット形式の袋であって、
該袋の口部となる一方の開口端に、外側から、該開口端
を封止するヒートシール部と、袋の開封手段としてのミ
シン目線状の断続的な切り目線と、イージーピール性の
弱シール部とが順に設けられ、更に該弱シール部の内側
の内面に開閉自在なチャックテープが熱接着されている
ことを特徴とするチャックテープ付き袋からなる。
【0009】本発明において、上記チャックテープは、
例えば図3に示すように、互いに嵌合可能な凸条の雄型
嵌合部が設けられたテープ体と、凹条の雌型嵌合部が設
けられたテープ体とで構成され、袋の開口部の内面に、
両者をその雄型嵌合部と雌型嵌合部とが対向するように
配置し、そのテープ体部で袋に熱接着して取り付け、凸
条の雄型嵌合部と凹条の雌型嵌合部との嵌合または解離
により、袋の開閉を容易に、且つ繰り返し行えるように
するものである。
【0010】また、このようなチャックテープを袋に取
り付ける際、本発明では、前記雄型嵌合部が設けられた
テープ体と、雌型嵌合部が設けられたテープ体とを予め
嵌合させた状態で、且つ、袋の幅に相当する長さにカッ
トされたチャックテープを、袋が筒状にヒートシールさ
れる前のフラットな状態の積層フィルムの内面の所定の
位置に一旦熱接着により仮接着させ、その後、積層フィ
ルムの左右両側を内側に折り返し、または内側と外側に
適宜繰り返し折り返して、両側の端縁部同士をヒートシ
ールして筒状のピロー形式またはガセット形式の袋本体
部を形成し、次いで、袋の外側から、チャックテープの
テープ体部を加熱、加圧して袋の内面に熱接着させるも
のであり、そのためには、チャックテープの雄型嵌合部
または雌型嵌合部が設けられた側の面同士が熱接着しな
いように、少なくともチャックテープのそれぞれのテー
プ体の熱接着部を2層または2層以上の多層で形成し、
各テープ体の雄型または雌型嵌合部が設けられた側の表
面層は、互いに熱融着しないか、またはもう一方の表面
層よりも熱接着温度が5〜25℃程度高い樹脂で形成す
ることが一層好ましい。
【0011】前記イージーピール性の弱シール部は、そ
のヒートシール部を適度の力で剥離できればよく、ヒー
トシール強度としては、1〜16N/15mm幅程度の
範囲が適当である。このような弱シール部は、例えば、
ヒートシール条件の調節、具体的にはシール温度を低め
に設定するなどの方法で形成できるほか、イージーピー
ル性の熱接着性樹脂や抗ヒートシール剤と呼ばれる樹脂
の塗布液を袋の積層フィルムのシーラント層の上の所定
の位置にグラビア印刷やフレキソ印刷などの手段でパタ
ーン状に塗布、乾燥しておいて、その部分をヒートシー
ルする方法などで形成することができる。
【0012】上記イージーピール性の熱接着性樹脂とし
ては、例えば、低密度ポリエチレンやエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂に、ポリスチ
レン、塩素化ポリプロピレン、ポリブテン−1、無機ま
たは有機の充填剤、ポリエチレンワックス、脂肪酸アマ
イドなどを、添加剤として適宜に混合した樹脂組成物な
どを使用することができる。また、抗ヒートシール剤と
しては、基材の樹脂に離型剤を適宜の量で混合した樹脂
組成物を使用することができる。この基材の樹脂には、
例えば、エチルセルロース、環化ゴム、アクリル系樹脂
などを使用することができ、離型剤には、シリコーン樹
脂、ポリエチレンワックス、大豆レシチン、高級脂肪酸
アマイドなどを使用することができる。抗ヒートシール
剤を塗布する場合、その厚みは薄くてよく0.3〜2μ
m程度が好ましい。
【0013】前記のような構成を採ることにより、ピロ
ー形式またはガセット形式の袋の口部となる開口端近傍
の内面に、開閉自在なチャックテープが、そのテープ体
部で熱接着されると共に、その外側がイージーピール性
の弱シール部でヒートシールされ、その外側に袋の開封
手段としてミシン目線状の断続的な切り目線が設けら
れ、更にその外側の袋の端縁部がヒートシールされてい
るので、袋の開封手段としてミシン目線状の断続的な切
り目線が設けられていても、前記弱シール部により袋の
密封性が確保され、また、袋を開封する際には、ミシン
目線状の断続的な切り目線により、袋がピロー形式また
はガセット形式の袋で、切り取りラインに背シール部や
ガセット部のフィルムの折り返し部が介在していても、
容易に引き裂いて袋の口部外側端縁部のヒートシール部
を取り除くことができ、次いで、イージーピール性の弱
シール部を容易に手で剥がしてチャックテープの外側を
開封することができる。その後は、チャックテープの嵌
合を解離させることにより、袋の口部を大きく開口させ
ることができ、内容物を容易に取り出すことができる。
そして、内容物の一部を取り出した後も、チャックテー
プを容易に嵌合させて袋を再封できるので、内容物を安
全に保存することができる。
【0014】請求項2に記載した発明は、前記イージー
ピール性の弱シール部が、その部分にパターン状に塗布
されたイージーピール性の熱接着性樹脂の塗布部をヒー
トシールして形成されていることを特徴とする請求項1
記載のチャックテープ付き袋からなる。
【0015】上記イージーピール性の弱シール部は、先
に説明したように種々の方法で形成できるが、なかでも
イージーピール性の熱接着性樹脂の塗布液を、弱シール
部を形成する部分にパターン状に塗布、乾燥して塗膜層
を形成し、その部分をヒートシールして形成する方法を
採ることが、一層確実に安定した弱シール部を形成でき
る点で好ましい。また、イージーピール性の熱接着性樹
脂自体については、先に説明したので省略するが、その
塗布液をグラビア印刷やフレキソ印刷などの手段でパタ
ーン状に塗布し、乾燥することにより、容易に塗膜層を
形成することができる。このようなイージーピール性の
熱接着性樹脂の塗布量は、安定したイージーピール性の
弱シール部を形成するためには、乾燥時の塗布量で2〜
8g/m2 が好ましく、3〜5g/m2 が更に好まし
い。塗布量が2g/m2 未満の場合は、塗膜が薄く、良
好な密封性とイージーピール性を得にくくなるため好ま
しくなく、塗布量が8g/m2 を超える場合は、多すぎ
でその必要性がなく、乾燥などにも時間がかかり生産性
の低下と材料費の上昇など製造コストの上昇を招くため
好ましくない。
【0016】このような構成を採ることにより、前記請
求項1に記載した発明の作用効果に加えて、適度のシー
ル強度を有するイージーピール性の弱シール部を一層容
易に形成することができる。従って、袋の開封手段とし
て、ミシン目線状の断続的な切り目線を設けても、袋の
密封性が損なわれることがなく、且つ、チャックテープ
の外側を容易に開封することのできるチャックテープ付
き袋を生産性よく提供することができる。
【0017】請求項3に記載した発明は、前記イージー
ピール性の熱接着性樹脂が、少なくともエチレン−酢酸
ビニル共重合体と、添加剤として無機または有機の充填
剤、及び/又はポリエチレンワックスとを含む樹脂組成
物で形成され、且つ、該樹脂組成物中の該添加剤の含有
量が4〜40重量%であることを特徴とする請求項2に
記載のチャックテープ付き袋からなる。
【0018】前記エチレン−酢酸ビニル共重合体は、酢
酸ビニルの含有量が15〜45重量%のものが好まし
い。前記無機または有機の充填剤は、無機の充填剤とし
ては、シリカ、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、ク
レー、酸化チタン、アルミナ、水酸化アルミニウムなど
の粉末を使用することができ、特にシリカの粉末が好ま
しい。また、有機の充填剤としては、メラミン樹脂、尿
素樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹
脂、ポリスチレン、フッ化エチレン系樹脂、シリコーン
樹脂などの粉末を使用することができる。前記樹脂組成
物中の前記添加剤の含有量は、4〜40重量%の範囲が
好ましく、添加剤の含有量が4重量%未満の場合は、塗
膜のヒートシール強度の低下が不十分となり、良好なイ
ージーピール性を得られないため好ましくない。また、
添加剤の含有量が40重量%を超える場合は、塗膜のヒ
ートシール強度が弱くなりすぎるため好ましくない。
【0019】このような構成を採ることにより、請求項
2に記載した発明の作用効果に加えて、イージーピール
性の熱接着性樹脂層の袋の積層フィルムのシーラント層
への密着性がよく、且つ、ヒートシールの際、広い範囲
のシール温度で良好なイージーピール性の弱シール部を
形成でき、しかも、剥離の際には、熱接着性樹脂層が安
定して凝集破壊され、剥離面もきれいに剥離でき、密封
性とイージーピール性に一層優れた弱シール部を形成す
ることができる。
【0020】請求項4に記載した発明は、前記チャック
テープが、互いに嵌合可能な雄型嵌合部を備えたテープ
体と雌型嵌合部を備えたテープ体とからなり、それぞれ
のテープ体部で袋の内面に熱接着して取り付けられる形
式のものであって、一方のテープ体が、もう一方のテー
プ体よりも、少なくとも片側において広幅に形成される
と共に、各テープ体の少なくとも袋に熱接着される領域
が、2層または2層以上の多層で形成され、且つ、各テ
ープ体の雄型または雌型嵌合部が設けられた側の表面層
が、互いに熱融着しないか、または、もう一方の表面層
よりも熱接着温度の高い樹脂で形成されていることを特
徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のチャックテ
ープ付き袋からなる。
【0021】このような構成を採ることにより、前記請
求項1乃至3のいずれかに記載した発明の作用効果に加
えて、チャックテープを袋に取り付ける際、その雄型嵌
合部が設けられたテープ体と雌型嵌合部が設けられたテ
ープ体とを予め嵌合させた状態で、前記広幅に形成され
たテープ体部を利用して、製袋前のフラットな状態の袋
の内面に熱接着により仮接着させた後、筒状の袋本体部
を形成し、次いで、改めて外側端縁部のヒートシール部
や弱シール部と共に、チャックテープのテープ体の両側
をヒートシールして取り付けることができるので、両側
のテープ体に位置ずれを生じることがなく、また、製袋
とインラインでの取り付けが可能となる。また、チャッ
クテープのヒートシールの際、各テープ体の少なくとも
袋に熱接着される領域が、2層または2層以上の多層で
形成され、且つ、各テープ体の雄型または雌型嵌合部が
設けられた側の表面層が、互いに熱融着しないか、また
は、もう一方の表面層よりも熱接着温度の高い樹脂で形
成されているので、予め嵌合させた状態でチャックテー
プをヒートシールしても、両側のテープ体の雄型または
雌型嵌合部が設けられた側の表面層同士が熱接着される
ことがなく、安全に分離することができる。
【0022】請求項5に記載した発明は、最内層にシー
ラント層が積層された積層フィルムで形成され、袋本体
部が、積層フィルムの左右両側を内側に折り返して縦方
向の背シール部でヒートシールして筒状に形成される
か、または、左右両側に積層フィルムを内側に折り襞状
に折り返してなるガセット部を形成した後、縦方向の背
シール部でヒートシールして筒状に形成され、該袋の口
部となる一方の開口端に、外側から、該開口端を封止す
るヒートシール部と、袋の開封手段としてのミシン目線
状の断続的な切り目線と、イージーピール性の弱シール
部とが順に設けられ、更に該弱シール部の内側の内面に
開閉自在なチャックテープが熱接着されたピロー形式ま
たはガセット形式のチャックテープ付き袋の製造方法で
あって、少なくとも下記(1)〜(5)の工程を含むこ
とを特徴とするチャックテープ付き袋の製造方法からな
る。
【0023】即ち、(1)最内層にシーラント層が積層
された積層フィルムで、該シーラント層の上に予め袋の
長さに相当する所定の間隔をあけて、前記弱シール部を
形成するためのイージーピール性の熱接着性樹脂がパタ
ーン状に塗布された長尺の積層フィルムを長手方向に送
りながら、該積層フィルムの中央部の該イージーピール
性の熱接着性樹脂塗布部の袋の内側となる位置に、予め
雄型嵌合部と雌型嵌合部とが嵌合され、袋の幅に相当す
る長さにカットされたチャックテープを横方向にそのテ
ープ体部で熱接着により仮接着させる工程。 (2)前記チャックテープが仮接着された長尺の積層フ
ィルムを、長手方向に送りながら、その左右両側をシー
ラント層が内側になるように折り返して、両側の端縁部
同士を縦方向の背シール部で筒状にヒートシールしてピ
ロー形式の袋本体部を形成するか、または、左右両側に
積層フィルムを内側に折り襞状に折り返してなるガセッ
ト部を形成した後、両側の端縁部同士を縦方向の背シー
ル部で筒状にヒートシールしてガセット形式の袋本体部
を形成する工程。 (3)前記筒状に形成された袋本体部を長手方向に所定
のピッチで間欠送りしながら、袋の口部となる開口端の
最外側のヒートシール部、その内側の弱シール部を形成
するためのイージーピール性の熱接着性樹脂塗布部、そ
して、その内側の仮接着されたチャックテープのテープ
体の熱接着部をそれぞれ所定のシールパターンで外側か
ら、逐次または同時に加熱、加圧してヒートシールする
工程。 (4)前記袋の口部となる開口端の最外側のヒートシー
ル部とその内側に形成された弱シール部との間にミシン
目線状の断続的な切り目線を設ける工程。 (5)前記袋本体部が長尺の筒状に形成され、袋の口部
となる開口端側に、外側から、ヒートシール部、ミシン
目線状の断続的な切り目線、弱シール部、チャックテー
プが順に設けられたピロー形式またはガセット形式の袋
を、最外側のヒートシール部の外側で、個々の袋の長さ
に切断し、底部が開口するチャックテープ付き袋とする
工程。を含む製造方法である。
【0024】このような製造方法を採ることにより、製
袋とインラインでチャックテープの取り付けが可能にな
ると同時に、チャックテープの凸条の雄型嵌合部が設け
られたテープ体と凹条の雌型嵌合部が設けられたテープ
体とを別々に熱接着するのではなく、両者を嵌合させた
状態で熱接着できるので、両者の位置ずれによる嵌合不
良もなくなり品質を向上できると共に、熱接着装置も簡
略化でき、製造工程としても大幅に簡略化することがで
きる。従って、前記請求項1乃至4のいずれかに記載し
た発明のチャックテープ付き袋を品質よく、且つ生産性
よく製造することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のチャックテープ
付き袋に用いる材料、即ち、袋の積層フィルム、および
好ましいイージーピール性の弱シール部の形成方法、チ
ャックテープについて説明する。先ず、本発明のチャッ
クテープ付き袋に用いる積層フィルムは、主にプラスチ
ックを主体とする積層フィルムが用いられるが、特に限
定はされず、充填される内容物に応じて種々の構成を採
ることができる。簡単な構成では、基材フィルム層にシ
ーラント層を積層して構成することができるが、要求さ
れる性能に応じて、上記基材フィルム層とシーラント層
との間に、中間層として、水蒸気その他のガスバリヤー
層や、遮光層、強度向上層などを積層して構成すること
もできる。また、上記基材フィルム層、中間層、シーラ
ント層は、それぞれを単独の層で形成してもよいが、複
数の層を積層して形成してもよい。
【0026】上記基材フィルム層には、二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムのほか、二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、二軸延伸ポリエチレンナフタレート
フィルムなどの二軸延伸ポリエステルフィルムや、ナイ
ロン6、ナイロン66、MXD6(ポリメタキシリレン
アジパミド)などの二軸延伸ポリアミドフィルムなどを
好適に使用することができるが、必要に応じて各種エン
ジニアリングプラスチックフィルムを使用することもで
きる。これらは単独で使用してもよく、また、複数を組
み合わせて積層して使用することもできる。
【0027】中間層をガスバリヤー層とする場合、中間
層には、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EV
OH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリ
ロニトリル(PAN)などのフィルムのほか、アルミニ
ウム箔、或いは、シリカ、アルミナ、アルミニウムなど
の蒸着層やPVDCの塗膜層を使用することができる。
シリカ、アルミナ、アルミニウムなどの蒸着層やPVD
Cの塗膜層を使用する場合は、前記基材フィルムの内面
に直接蒸着または塗布して形成してもよく、また、別の
二軸延伸ナイロンフィルム(ONフィルム)、二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィル
ム)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィル
ム)などに形成しておいて、そのフィルムを中間層に積
層してもよい。これらのうち、アルミニウム箔とアルミ
ニウム蒸着層は、不透明であるため遮光層を兼ねること
もできる。また、中間層を強度向上層とする場合は、前
記基材フィルムを適宜追加積層してもよく、二軸延伸高
密度ポリエチレンフィルムやOPPフィルムなどを防湿
層を兼ねて積層することもできる。上記の基材フィルム
と中間層のフィルムの積層には、公知のドライラミネー
ション法または押し出しラミネーション法(サンドイッ
チラミネーション法)を用いることができる。
【0028】最内層のシーラント層には、低密度ポリエ
チレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L・
LDPE)のほか、エチレン・αオレフィン共重合体、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸
共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、ポ
リプロピレンまたはその共重合体などを使用することが
できる。シーラント層の積層は、上記の樹脂をフィルム
状に製膜し、ドライラミネーション法または押し出しラ
ミネーション法で積層してもよく、また、上記の樹脂を
押し出しコートして積層することもできる。
【0029】前記シーラント層には、イージーピール性
の弱シール部を設けるためのイージーピール性の熱接着
性樹脂層または抗ヒートシール剤層を、グラビア印刷や
フレキソ印刷などの手段で、所定の位置にパターン状に
塗布、乾燥して設けることができる。イージーピール性
の弱シール部の形成には、イージーピール性の熱接着性
樹脂層をパターン状に設けてその部分をヒートシールす
る方法を採ることが特に好ましく、以下に、その具体例
を説明する。
【0030】袋の積層フィルムとして、厚み12μmの
PETフィルムに、シーラント層として厚み70μmの
LDPEフィルムをドライラミネーション法で貼り合わ
せた積層フィルムを用意し、そのLDPEフィルム面
に、イージーピール性の熱接着性樹脂層用の塗布液とし
て、この場合、主体となる樹脂にはエチレン・酢酸ビニ
ル共重合体を用い、これに添加剤として、シリカ粉末と
ポリエチレンワックスを、合計の含有量が、9重量%か
ら30重量%の範囲で段階的に増やして添加した樹脂組
成物の塗布液を作製し、これを順次グラビア印刷方式で
乾燥時の塗布量が3g/m2 となるようにパターン状に
塗布、乾燥して、イージーピール性の熱接着性樹脂層を
形成した。次いで、それぞれのイージーピール性の熱接
着性樹脂層同士が対向するように重ね合わせて、ヒート
シール装置により、シール条件として、圧力と時間は1
00kPa、1秒間の一定とし、温度を110℃から1
50℃まで10℃刻みで変えてヒートシールし、そのヒ
ートシール強度を測定した。その結果、シール温度の上
昇と共に、多少のヒートシール強度の上昇は認められた
が、いずれも4N/15mm幅から12N/15mm幅
の範囲であり、広範囲の温度域で良好なイージーピール
性の弱シール部を形成できることが確認された。
【0031】次に、本発明に用いるチャックテープにつ
いて、図3を参照して説明する。図3は、本発明のチャ
ックテープ付き袋に取り付けるチャックテープの一例の
構成を説明する模式拡大断面図であり、図3に示したチ
ャックテープ50は、既に袋の口部となる一方の開口端
近傍の両側の積層フィルム1、1の内面のシーラント層
に熱接着され、その嵌合が解離された時の状態で示した
ものである。
【0032】即ち、チャックテープ50は、一方(図に
おいて左側)の積層フィルム1の内面のシーラント層1
1に熱接着された凸条の雄型嵌合部14が設けられたテ
ープ体12と、これに対向するようにもう一方(図にお
いて右側)の積層フィルム1の内面のシーラント層11
に熱接着された凹条の雌型嵌合部15が設けられたテー
プ体13とで構成され、更に、凸条の雄型嵌合部が設け
られたテープ体12と凹条の雌型嵌合部が設けられたテ
ープ体13とは、それぞれ積層フィルム1に熱接着され
るテープ体部が、2層または2層以上の多層(図では2
層)で形成され、それぞれ雄型嵌合部14または雌型嵌
合部15を含む積層フィルム1のシーラント層11に熱
接着される側の面は、シーラント層11と熱接着可能な
熱接着性樹脂16で形成され、両側の前記テープ体1
2、13の対向する側の面は、非熱融着性または熱接着
温度の高い樹脂17で形成される。熱接着温度の高い樹
脂17は、具体的には反対側の熱接着性樹脂16の熱接
着温度よりも5〜25℃程度熱接着温度の高い樹脂を用
いることが好ましい。前記テープ体部の2層または2層
以上の多層構成は、通常は2層でよいが、両者の接着性
が不足する場合は中間層に接着性向上層を設けて3層な
どの多層とすることができる。
【0033】また、前記雄型嵌合部が設けられたテープ
体12と雌型嵌合部が設けられたテープ体13とは、両
者を嵌合させた状態で、折り返し前の開いた状態の袋の
口部近傍の内面の所定の位置に、一旦仮接着する際、そ
の熱接着を容易にするため、一方のテープ体、図では雌
型嵌合部が設けられたテープ体13が、その下側に広幅
部19が設けられ、もう一方のテープ体、即ち、雄型嵌
合部が設けられたテープ体12よりも片側に広幅となる
ように形成されている。
【0034】更に、前記雄型嵌合部が設けられたテープ
体12と雌型嵌合部が設けられたテープ体13のそれぞ
れの非熱融着性または熱接着温度の高い樹脂17で形成
されたテープ体部の表面には、必要に応じて適宜に線状
の突起18を設けることができる。このような線状の突
起18を設けることにより、両側のテープ体部の間に確
実に空隙部が形成されるので、チャックテープ50の嵌
合を解離させる際、チャックテープの外側を指で摘みや
すくなり、また、滑り止めにもなるので、チャックテー
プ50を容易に開封できるようになる。更に、チャック
テープ50を袋の口部近傍の内面にヒートシールした
際、両側のテープ体部の内面同士が熱接着されるのを防
止する効果も得られる。
【0035】このようなチャックテープ50のテープ体
部の雄型嵌合部14または雌型嵌合部15側の非熱融着
性または熱接着温度の高い樹脂17と熱接着性樹脂16
側の樹脂の選定は、袋の積層フィルム1のシーラント層
11の樹脂との関係も考慮して決定する必要があるが、
例えば、雄型嵌合部14または雌型嵌合部15側の非熱
融着性または熱接着温度の高い樹脂17に、例えばポリ
プロピレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリ−4−メチルペン
テン−1共重合体などを用いた場合、熱接着性樹脂16
側の樹脂には、それらの密度、分子量を小さくした樹
脂、或いは、それらの共重合体や、共重合体でコモノマ
ーの含有量を多くした樹脂、更には、材質と共に融点な
どの異なる樹脂などを、前記熱接着温度の差を付けられ
るように適宜選択して使用することができる。このよう
なチャックテープ50は、例えば多層共押し出し成形法
などにより容易に作製することができる。
【0036】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に
説明する。但し、本発明は、これらの図面に限定される
ものではない。図1、図2は、それぞれ本発明のチャッ
クテープ付き袋の一実施例の構成を示す平面図である。
【0037】図1に示したチャックテープ付き袋100
は、その本体部をピロー形式の袋に形成したものであ
り、最内層にシーラント層が積層された積層フィルム1
の左右両側を、そのシーラント層が内側になるように折
り返して、折り返された両側の積層フィルム1の端縁部
同士を中央部で合掌形式に重ね合わせて、背シール部4
でヒートシールして筒状に形成されている。
【0038】そして、袋の口部となる一方の開口端(図
において上部の開口端)に、外側から、その開口端を封
止する上部シール部5と、袋の開封手段としてのミシン
目線状の断続的な切り目線6と、予め袋の内面にパター
ン状に塗布されたイージーピール性の熱接着性樹脂塗布
部8をヒートシールして形成された弱シール部7とが、
適宜の間隔をあけて順に設けられ、更に、弱シール部7
の内側の袋の内面に、図3に示したような構成のチャッ
クテープ50が、そのテープ体部で熱接着されて構成さ
れている。尚、図において下側の開口端は、内容物の充
填口に使用するため、内容物の充填後に底部シール部9
でヒートシールして密封される。
【0039】このような構成を採ることにより、内容物
の充填は、底部の開口部から容易に充填することがで
き、充填後に底部シール部9をヒートシールして完全に
密封することができる。そして、充填された内容物を取
り出す際には、袋の開封手段としてミシン目線状の断続
的な切り目線6が設けられているので、その途中に背シ
ール部4があっても、容易に断続的な切り目線6を引き
裂いて上部シール部5を切り取ることができる。上部シ
ール部5を切り取った後、両側の積層フィルム1の上端
を外側に引き離すことにより、容易に弱シール部7を剥
離させることができ、それによりチャックテープ50の
外側が開封され、チャックテープ50が開閉可能な状態
となる。
【0040】従って、チャックテープ50の嵌合を解離
させることにより、チャックテープ付き袋100の上部
が大きく開口されるので、内容物を容易に取り出すこと
ができる。また、内容物の一部を取り出した後もチャッ
クテープ50による再封が容易であり、内容物を安全に
保存することができる。更に、内容物を全部使用した後
も、任意の内容物を新たに充填して保存用の密封袋とし
て再利用することもできる。
【0041】次に、図2に示したチャックテープ付き袋
200は、その本体部をガセット形式の袋に形成したも
のであり、最内層にシーラント層が積層された積層フィ
ルム1の左右両側を、そのシーラント層が内側になるよ
うに折り返して、内側に折り襞状の折り返し部2a 、2
b を有するガセット部3a 、3b を形成し、折り返され
た両側の積層フィルム1の端縁部同士を中央部で合掌形
式に重ね合わせて、背シール部4でヒートシールして筒
状に形成されている。
【0042】そして、袋の口部となる一方の開口端(図
において上部の開口端)に、この場合も前記図1に示し
たチャックテープ付き袋100と同様、外側から、その
開口端を封止する上部シール部5と、袋の開封手段とし
てのミシン目線状の断続的な切り目線6と、予め袋の内
面にパターン状に塗布されたイージーピール性の熱接着
性樹脂塗布部8をヒートシールして形成された弱シール
部7とが、適宜の間隔をあけて順に設けられ、更に、弱
シール部7の内側の袋の内面に、図3に示したような構
成のチャックテープ50が、そのテープ体部で熱接着さ
れて構成されている。
【0043】但し、チャックテープ付き袋200は、そ
の本体部がガセット形式であり、左右両側に、ガセット
部3a 、3b 、即ち、袋の側面を形成する内側に折り襞
状に折り返された折り返し部2a 、2b が設けられてい
るため、製造上の都合から、チャックテープ50は、前
側の壁面の積層フィルムと、折り襞状に折り返された折
り返し部2a 、2b の前側との間に入るように熱接着す
ることが好ましく、それに伴って、イージーピール性の
熱接着性樹脂塗布部8およびその部分をヒートシールし
て形成される弱シール部7は、少なくともチャックテー
プ50が熱接着された面に連続する上側の面に設けられ
ていればよい。尚、図において下側の開口端は、内容物
の充填口に使用するため、内容物の充填後に底部シール
部9でヒートシールして密封される。
【0044】このような構成を採ることにより、内容物
の充填は、底部の開口部から容易に充填することがで
き、充填後に底部シール部9をヒートシールして完全に
密封することができる。内容物が充填されたチャックテ
ープ付き袋200は、両側のガセット部3a 、3b が前
後に広げられ、胴部の横断面が矩形状になると同時に、
底部もフラットな矩形状になるので自立性を有し、取り
扱いやすく、外観も向上され、また、容量の割にコンパ
クトに包装することができる。
【0045】そして、充填された内容物を取り出す際に
は、上部シール部5の内側に、袋の開封手段としてミシ
ン目線状の断続的な切り目線6が設けられているので、
切り目線6の途中に折り襞状の折り返し部2a 、2b や
背シール部4が介在していても、容易に断続的な切り目
線6を引き裂いて上部シール部5を切り取ることができ
る。上部シール部5を切り取った後、両側の積層フィル
ム1の上端を外側に引き離すことにより、容易に弱シー
ル部7を剥離させることができ、それによりチャックテ
ープ50の外側が開封され、チャックテープ50が開閉
可能な状態となる。
【0046】従って、チャックテープ50の嵌合を解離
させることにより、チャックテープ付き袋200の上部
が大きく開口されるので、内容物を容易に取り出すこと
ができる。また、内容物の一部を取り出した後もチャッ
クテープ50による再封が容易であり、内容物を安全に
保存することができる。更に、この場合も、内容物を全
部使用した後、任意の内容物を新たに充填して保存用の
密封袋として再利用することもできる。
【0047】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、本発明に
よれば、チャックテープが袋の口部近傍の内面に取り付
けられた積層フィルム製のピロー形式またはガセット形
式の袋であって、内容物の密封性がよく、また、袋の開
封を容易に行うことができ、且つ、チャックテープによ
る袋の開閉が自在で使い勝手もよく、更に、その製造に
おいても、製袋とインラインで容易にチャックテープを
位置ずれを生じることなく取り付けることができ、性
能、使用適性と共に生産性に優れたチャックテープ付き
袋およびその製造方法を提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチャックテープ付き袋の一実施例の構
成を示す平面図である。
【図2】本発明のチャックテープ付き袋の別の一実施例
の構成を示す平面図である。
【図3】本発明のチャックテープ付き袋に取り付けるチ
ャックテープの一例の構成を説明する模式拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 積層フィルム 2a 、2b 折り襞状の折り返し部 3a 、3b ガセット部 4 背シール部 5 上部シール部 6 ミシン目状の断続的な切り目線 7 弱シール部 8 イージーピール性の熱接着性樹脂塗布部 9 底部シール部 10 基材層 11 シーラント層 12 凸条の雄型嵌合部が設けられたテープ体 13 凹条の雌型嵌合部が設けられたテープ体 14 雄型嵌合部 15 雌型嵌合部 16 熱接着性樹脂 17 非熱融着性または熱接着温度の高い樹脂 18 線状の突起 19 広幅部 50 チャックテープ 100、200 チャックテープ付き袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 康司 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 小橋 邦生 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 桧山 玲子 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E064 AA08 AA13 BA17 BA21 BA60 BB03 BC08 BC18 EA04 HN06 HN13 HN18 HP02 3E075 AA05 AA07 BA42 BA70 CA02 DA32 DB14 DB19 DB22 DD12 DD32 DD42 DD43 DE17 FA04 FA06 GA02 GA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最内層にシーラント層が積層された積層フ
    ィルムで形成され、袋本体部が、積層フィルムの左右両
    側を内側に折り返して縦方向の背シール部でヒートシー
    ルして筒状に形成されるか、または、左右両側に積層フ
    ィルムを内側に折り襞状に折り返してなるガセット部を
    形成した後、縦方向の背シール部でヒートシールして筒
    状に形成され、上下の開口端がヒートシールにより封止
    されるピロー形式またはガセット形式の袋であって、該
    袋の口部となる一方の開口端に、外側から、該開口端を
    封止するヒートシール部と、袋の開封手段としてのミシ
    ン目線状の断続的な切り目線と、イージーピール性の弱
    シール部とが順に設けられ、更に該弱シール部の内側の
    内面に開閉自在なチャックテープが熱接着されているこ
    とを特徴とするチャックテープ付き袋。
  2. 【請求項2】前記イージーピール性の弱シール部が、そ
    の部分にパターン状に塗布されたイージーピール性の熱
    接着性樹脂の塗布部をヒートシールして形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のチャックテープ付き
    袋。
  3. 【請求項3】前記イージーピール性の熱接着性樹脂が、
    少なくともエチレン−酢酸ビニル共重合体と、添加剤と
    して無機または有機の充填剤、及び/又はポリエチレン
    ワックスとを含む樹脂組成物で形成され、且つ、該樹脂
    組成物中の該添加剤の含有量が4〜40重量%であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のチャックテープ付き
    袋。
  4. 【請求項4】前記チャックテープが、互いに嵌合可能な
    雄型嵌合部を備えたテープ体と雌型嵌合部を備えたテー
    プ体とからなり、それぞれのテープ体部で袋の内面に熱
    接着して取り付けられる形式のものであって、一方のテ
    ープ体が、もう一方のテープ体よりも、少なくとも片側
    において広幅に形成されると共に、各テープ体の少なく
    とも袋に熱接着される領域が、2層または2層以上の多
    層で形成され、且つ、各テープ体の雄型または雌型嵌合
    部が設けられた側の表面層が、互いに熱融着しないか、
    または、もう一方の表面層よりも熱接着温度の高い樹脂
    で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載のチャックテープ付き袋。
  5. 【請求項5】最内層にシーラント層が積層された積層フ
    ィルムで形成され、袋本体部が、積層フィルムの左右両
    側を内側に折り返して縦方向の背シール部でヒートシー
    ルして筒状に形成されるか、または、左右両側に積層フ
    ィルムを内側に折り襞状に折り返してなるガセット部を
    形成した後、縦方向の背シール部でヒートシールして筒
    状に形成され、該袋の口部となる一方の開口端に、外側
    から、該開口端を封止するヒートシール部と、袋の開封
    手段としてのミシン目線状の断続的な切り目線と、イー
    ジーピール性の弱シール部とが順に設けられ、更に該弱
    シール部の内側の内面に開閉自在なチャックテープが熱
    接着されたピロー形式またはガセット形式のチャックテ
    ープ付き袋の製造方法であって、少なくとも下記(1)
    〜(5)の工程を含むことを特徴とするチャックテープ
    付き袋の製造方法。 (1)最内層にシーラント層が積層された積層フィルム
    で、該シーラント層の上に予め袋の長さに相当する所定
    の間隔をあけて、前記弱シール部を形成するためのイー
    ジーピール性の熱接着性樹脂がパターン状に塗布された
    長尺の積層フィルムを長手方向に送りながら、該積層フ
    ィルムの中央部の該イージーピール性の熱接着性樹脂塗
    布部の袋の内側となる位置に、予め雄型嵌合部と雌型嵌
    合部とが嵌合され、袋の幅に相当する長さにカットされ
    たチャックテープを横方向にそのテープ体部で熱接着に
    より仮接着させる工程。 (2)前記チャックテープが仮接着された長尺の積層フ
    ィルムを、長手方向に送りながら、その左右両側をシー
    ラント層が内側になるように折り返して、両側の端縁部
    同士を縦方向の背シール部で筒状にヒートシールしてピ
    ロー形式の袋本体部を形成するか、または、左右両側に
    積層フィルムを内側に折り襞状に折り返してなるガセッ
    ト部を形成した後、両側の端縁部同士を縦方向の背シー
    ル部で筒状にヒートシールしてガセット形式の袋本体部
    を形成する工程。 (3)前記筒状に形成された袋本体部を長手方向に所定
    のピッチで間欠送りしながら、袋の口部となる開口端の
    最外側のヒートシール部、その内側の弱シール部を形成
    するためのイージーピール性の熱接着性樹脂塗布部、そ
    して、その内側の仮接着されたチャックテープのテープ
    体の熱接着部をそれぞれ所定のシールパターンで外側か
    ら、逐次または同時に加熱、加圧してヒートシールする
    工程。 (4)前記袋の口部となる開口端の最外側のヒートシー
    ル部とその内側に形成された弱シール部との間にミシン
    目線状の断続的な切り目線を設ける工程。 (5)前記袋本体部が長尺の筒状に形成され、袋の口部
    となる開口端側に、外側から、ヒートシール部、ミシン
    目線状の断続的な切り目線、弱シール部、チャックテー
    プが順に設けられたピロー形式またはガセット形式の袋
    を、最外側のヒートシール部の外側で、個々の袋の長さ
    に切断し、底部が開口するチャックテープ付き袋とする
    工程。
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