JP4894952B2 - 車両ドア用ヒンジ - Google Patents

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Description

本発明は、車両本体に対して開け閉め可能に車両ドアを連結するために該車両本体と該車両ドアとの間に介装され互いを連結する車両ドア用ヒンジに関する。
従来、自動車の車両ドアは、車両本体に対して開け閉め可能に連結されている。すなわち、車両本体と車両ドアとの間には互いを連結する車両ドア用ヒンジが介装されており、これにより車両ドアは、車両本体に対し回動して開け閉め可能に配設される。ところで、この車両ドア用ヒンジは、概略、車両本体側に固定設置されるヒメールブラケットと、車両ドア側に固定設置されるメールブラケットと、このヒメールブラケットに対してメールブラケットを相対的に回動するように軸支する回動軸部材とを備える。ここで、回動軸部材とメールブラケットとの間には、摺動ブッシュが介在されている。この摺動ブッシュは、メールブラケットと一体的に回動し、ヒメールブラケットに一体的に固定される回動軸部材に対してメールブラケットを滑らかに回動させることができる。
一方、上記した車両本体は、製造工程の塗装ラインにおいて、上記した車両ドア用ヒンジを介して車両ドアを連結し防錆対策としての電着塗装を行っている。この電着塗装としては、例えばカチオン塗装等のED塗装であり、具体的な方法としては、水性塗料を溶かした塗装液の中に車両ドアを連結した状態の車両本体をドブ漬けし、このドブ漬けされている車両本体に電極を接続するとともに塗装液にも電極を接続し、これらの電極間に電圧をかけることにより行う。そうすると、車両本体と車両ドア用ヒンジを介した車両ドアとに電流が流れ、これらに塗装液を電着させ、この車両ドアを含めた車両本体の表面に防錆性能を有したED塗膜を形成することができる(例えば、特許文献1参照)。
なお、車両本体に接続された電極から車両ドアに電流を流すにあたっては、車両ドア用ヒンジを介して流すものとなっている。この車両ドア用ヒンジを流れる電流は、ヒメールブラケット、回動軸部材、摺動ブッシュ、メールブラケット、この順に流れていくこととなる。これらの部材は、互いが通電可能部材で形成され、互いが接触して配設されていることにより、車両ドア用ヒンジを介して車両本体から車両ドアに電流を流すことができるものとなっている。
他方、上記したED塗装にあっては、車両ドア用ヒンジにも電流が流れるため、この車両ドア用ヒンジに対してもED塗膜が形成される。このED塗膜は、回動軸部材と摺動ブッシュとの境界部分に亘っても形成される。そうすると、回動軸部材に対して摺動ブッシュを相対的に回動した場合に、回動軸部材と摺動ブッシュとの境界部分に亘って形成されたED塗膜が、割れて剥がれ落ちてしまうこととなる。この割れて剥がれ落ちたED塗膜は、次に行われる吹付け塗装にて飛散し、一緒に塗装されてしまう。このように一緒に塗装されると、この塗装面は、所謂「塗装ブツ」と称されるザラつきが発生したものとなり、品質を損なうこととなる。
そこで、このような「塗装ブツ」発生の問題に対し、車両ドア用ヒンジの回動軸部材だけに対して、車両本体全体のED塗装前に予めED塗膜を形成しておく手法が知られている。このように回動軸部材だけに予めED塗膜を形成しておくと、このED塗膜により外部接触に対する電気伝導率を下げることができる。このため、このED塗膜を形成した後に車両本体全体をED塗装した場合には、この予め形成されたED塗膜によって塗装液の電着を妨げることができ、回動軸部材と摺動ブッシュとの境界部分に亘って新たなED塗膜の形成を妨げるものとなる。
特開昭60−110898
しかしながら、予め形成されたED塗膜は、外部接触による導電性を下げる要因にもなるため、この回動軸部材と接触するヒメールブラケットや摺動ブッシュに対しての通電性が損なわれることとなる。そうすると、車両ドアに対して車両本体と同等の安定した電流が流せなくなってしまって、形成されるED塗膜は不均一なものとなってしまって、これもまた品質を損なうこととなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両本体に対して開け閉め可能に車両ドアを連結するために該車両本体と該車両ドアとの間に介装され互いを連結する車両ドア用ヒンジにおいて、この車両ドア用ヒンジを介して車両本体に車両ドアを連結した状態で防錆対策としての電着塗装を行った場合に均一にED塗膜を形成することができながら、ED塗膜が割れて剥がれ落ちてしまうことによる所謂「塗装ブツ」の発生を抑えて、車両としての品質の向上を図ることにある。
上記課題を解決するため本発明に係る車両ドア用ヒンジは、次の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1の発明に係る車両ドア用ヒンジは、車両本体に対して開け閉め可能に車両ドアを連結するために該車両本体と該車両ドアとの間に介装され互いを連結する車両ドア用ヒンジであって、前記車両本体または前記車両ドアの一方側に固定設置されるヒメールブラケットと、該車両本体または該車両ドアの他方側に固定設置されるメールブラケットと、該ヒメールブラケットに対して固定して設けられ且つ該ヒメールブラケットに対して該メールブラケットを相対的に回動するように軸支する回動軸部材とを備え、前記回動軸部材と前記メールブラケットとの間には、該回動軸部材に対しての該メールブラケットの回動を滑らかにするための摺動ブッシュが、該メールブラケットと一体的に回動するように介在されており、前記ヒメールブラケット、前記メールブラケット、前記回動軸部材、および前記摺動ブッシュについては、互いが通電状態となるように互いが接触して配設される通電性材料にて形成されており、前記回動軸部材の外周面のうち前記摺動ブッシュに摺接する回動軸線方向の一部を含み且つ前記摺動ブッシュが露出する側の端縁の少なくとも近接範囲には、該回動軸部材から該摺動ブッシュに対しての通電を妨げる塗膜が形成されていることを特徴とする。
なお、「前記摺動ブッシュが露出する側の端縁の少なくとも近接範囲」とは、前記回動軸部材の外周面のうち、前記摺動ブッシュが露出している側の端縁が存する位置に対して、回動軸線方向に沿った露出側「0.5〜2.0mm」程度の近傍の範囲に設定されるものである。また、この「該回動軸部材から該摺動ブッシュに対しての通電を妨げる塗膜」は、「前記回動軸部材の外周面のうち前記摺動ブッシュが露出する側の端縁の少なくとも近接範囲」を含んで形成されるものであり、この近接範囲以上に亘って形成されるものであってもよい。つまり、この「通電を妨げる塗膜」としては、一方の摺動ブッシュの露出側端縁から他方の摺動ブッシュの露出側端縁まで亘って形成されるものであってもよい。ただ、この「通電を妨げる塗膜」は、「前記摺動ブッシュに摺接する回動軸線方向の部分については一部に関しては含む」ようにして設定される。
この車両ドア用ヒンジによれば、車両ドアを車両ドア用ヒンジを介して車両本体に連結し、防錆対策としてのED塗装(電着塗装)を行うにあたり、車両本体に接続された電極から車両ドアに電流を流そうとした場合には、ヒメールブラケット、回動軸部材、摺動ブッシュ、メールブラケットの順で或いは逆順で、通電して流れていくこととなる。
加えて、この車両ドア用ヒンジによれば、回動軸部材の外周面のうち摺動ブッシュに摺接する回動軸線方向の一部を含み且つ摺動ブッシュが露出する側の端縁の少なくとも近接範囲には、回動軸部材から摺動ブッシュに対しての通電を妨げる塗膜が形成されているので、回動軸部材の外周面のうち摺動ブッシュに摺接する回動軸線方向の一部を含み且つ摺動ブッシュが露出する側の端縁の少なくとも近接範囲における回動軸部材から摺動ブッシュへの通電は、この通電を妨げる塗膜によって妨げられることとなる。
これによって、車両ドアを連結した状態で車両本体の防錆対策としてのED塗装を行った場合には、回動軸部材のうち、回動軸部材の外周面のうち摺動ブッシュに摺接する回動軸線方向の一部を含み且つ摺動ブッシュが露出する側の端縁の少なくとも近接範囲には、車両本体の防錆対策としてのED塗装によるED塗膜は形成されないものとなる。そうすると、回動軸部材と摺動ブッシュとの境界部分においても、割れて剥がれ落ちるED塗膜は存しなくなり、たとえ摺動ブッシュが回動部材に対して相対的に回動しても上記したような所謂「塗装ブツ」の発生もなくなる。
第2の発明に係る車両ドア用ヒンジは、前記第1の発明に係る車両ドア用ヒンジにおいて、通電を妨げる前記塗膜は、該車両ドア用ヒンジを介して前記車両ドアを前記車両本体に連結した状態で該車両ドアを含めた該車両本体全体の電着塗装の前に予め形成されたED塗膜であり、且つ該車両ドアを含めた該車両本体全体の電着塗装時に形成されるED塗膜の膜厚量よりも厚い膜厚量に設定されて形成されていることを特徴とする。
この車両ドア用ヒンジによれば、通電を妨げる塗膜は、上記した防錆対策としてのED塗装(電着塗装)時に形成されるED塗膜の膜厚量よりも厚い膜厚量に設定されて形成されているので、このED塗装を行った場合に形成されるED塗膜が所望の膜厚となるまで、通電の妨げる塗膜にて上記した近接範囲の通電を妨げることができる。
これによって、車両ドアを含めた車両本体全体をED塗装(電着塗装)した場合に、この車両本体全体に形成されるED塗膜の膜厚を適正な膜厚にすることができながら、回動軸部材と摺動ブッシュとの境界部分に、上記したような所謂「塗装ブツ」の発生の原因となる、割れて剥がれ落ちるようなED塗膜が形成されることがなくなる。
なお、通電を妨げる前記塗膜の膜厚量としては、車両本体全体の電着塗装時に形成されるED塗膜の膜厚量に対して、製造工程のバラつき誤差量を含めた膜厚量よりも厚い膜厚量に設定される。
第1の発明に係る車両ドア用ヒンジによれば、車両本体に車両ドアを連結した状態で車両本体全体の防錆対策としての電着塗装を行う場合に、車両ドア用ヒンジの通電性を維持して、車両ドア用ヒンジを介して車両本体から車両用ドアに対して好ましく通電させ、もって均一にED塗膜を形成することができる。加えて、この第1の発明に係る車両ドア用ヒンジによれば、回動軸部材と摺動ブッシュとの境界部分に割れて剥がれ落ちるED塗膜が形成されないので、摺動ブッシュが回動部材に対して相対的に回動しても、所謂「塗装ブツ」の発生がなくなり、車両としての品質の向上を図ることができる。
第2の発明に係る車両ドア用ヒンジによれば、車両本体全体に形成されるED塗膜の膜厚を適正な膜厚にすることができながら、回動軸部材と摺動ブッシュとの境界部分には、割れて剥がれ落ちるようなED塗膜の形成を防ぐことができ、所謂「塗装ブツ」の発生の原因を抑えることができる。
車両ドア用ヒンジが車両に設置されている例を示す斜視図である。 車両ドア用ヒンジを拡大して示す拡大斜視図である。 図2に示す車両ドア用ヒンジを分解した場合の分解斜視図である。 図2に示す車両ドア用ヒンジをIV−IV矢視した場合の側面図である。 図2に示す車両ドア用ヒンジをV−V矢視した場合の側面図である。 図2に示す車両ドア用ヒンジを上面視した場合の側面図である。 ヒメールブラケットに対してメールブラケットが相対的に回動するにあたっての回動個所を拡大して示す回動個所拡大側面図である。 摺動ブッシュに摺接している回動軸部材の通電範囲量と電気抵抗との関係を表すグラフである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、車両ドア用ヒンジ10が車両Mに設置されている例を示す斜視図であり、詳しくは、車両ドア用ヒンジ10が介装されている車両本体M1と車両ドアM2との間を、前方から視た斜視図である。
図1に示すように、車両ドア用ヒンジ10は、車両本体M1に対して開け閉め可能に車両ドアM2を連結するために車両本体M1と車両ドアM2との間に介装され互いを連結するものである。なお、図1にて示す車両ドア用ヒンジ10は、車両本体M1と車両ドアM2との間に1つ介装された例を図示するものであるが、一般的には上下位置に1つずつの計2つ設置されるものとなっている。
図2は、車両ドア用ヒンジを拡大して示す拡大斜視図である。図3は、図2に示す車両ドア用ヒンジを分解した場合の分解斜視図である。図4は、図2に示す車両ドア用ヒンジをIV−IV矢視した場合の側面図である。図5は、図2に示す車両ドア用ヒンジをV−V矢視した場合の側面図である。図6は、図2に示す車両ドア用ヒンジを上面視した場合の側面図である。
車両ドア用ヒンジ10は、図2および図3に示すように、概略、ヒメールブラケット20と、メールブラケット30と、回動軸部材40と、摺動ブッシュ50とを備えて構成される。ここで、これらのヒメールブラケット20、メールブラケット30、回動軸部材40、および摺動ブッシュ50については、互いが通電状態となるように互いが接触して配設される通電性材料にて形成されている。以下、これらの車両ドア用ヒンジ10を構成する各部材について、説明する。
ヒメールブラケット20は、図1に示すように、車両本体M1側に固定設置されるものであり、板厚が「5mm」で設定された鋼材を適宜加工することにより形成されている。このヒメールブラケット20は、図2および図3に示すように、車両本体M1に固定設置するための装着板状部21と、この装着板状部21と交差方向に延在する雌側軸支部25,25とを備える。
装着板状部21は、図1にも示すように、車両本体M1を構成するピラー部分に対して、ボルト11とナット(不図示)とによって取り付けられる部分である。具体的には、図3に示すように、装着板状部21にはボルト11を挿通するための挿通孔22が2つ並べられて設けられている。
また、雌側軸支部25,25は、後に詳述するが、これら雌側軸支部25,25の間にメールブラケット30の雄側軸支部35を嵌挿させた状態で回動軸部材40にて軸支される部分である。具体的には、図2および図3に示すように、雌側軸支部25,25は、装着板状部21に対して交差方向に腕状に2本の延びるようにして形成されている。このように雄側軸支部35が嵌挿可能に対向配置された雌側軸支部25,25には、回動軸部材40を挿通するための軸支孔26,26が設けられている。
また、図2および図3には見えていないが、このヒメールブラケット20には、図4および図5に示すように、回動規制用突板部23が設けられている。この回動規制用突板部23は、ヒメールブラケット20に対してメールブラケット30を相対的に回動させた場合に、このヒメールブラケット20に対するメールブラケット30の相対的な回動が所定の範囲内に収まるように、メールブラケット30の回動規制用当接部37が当接する部分となっている。具体的には、雌側軸支部25,25間に、装着板状部21から雌側軸支部25,25に延びる方向に僅かに突出するようにして形成されている。なお、この相対的な回動の所定の範囲内としては、車両ドアM2を開けた場合の開放量を鑑みて設定される。
メールブラケット30は、図1に示すように、車両ドアM2側に固定設置されるものであり、板厚が「5mm」で設定された鋼材を適宜加工することにより形成されている。このメールブラケット30は、図2および図3に示すように、車両ドアM2に固定設置するための装着板状部31,31と、この装着板状部31,31から突出するように折り曲げられた雄側軸支部35とを備える。
装着板状部31,31は、図1にも示すように、車両ドアM2を構成する前側側面部分に対して、ボルト12とナット(不図示)とによって取り付けられる部分である。具体的には、図3に示すように、装着板状部31,31にはボルト12を挿通するための挿通孔32,32がそれぞれ1つずつ設けられている。
また、雄側軸支部35は、上記したヒメールブラケット20の雌側軸支部25,25の間に嵌挿した状態で回動軸部材40にて軸支される部分である。具体的には、図2および図3に示すように、雄側軸支部35は、装着板状部31,31に対して略矩形状に突出するようにして形成されている。さらに詳しくは、雄側軸支部35は、回動軸部材40にて軸支され且つヒメールブラケット20の雌側軸支部25,25と隣接配置される軸支部本体35a,35aと、この軸支部本体35a,35a同士を接続する接続部35bとを備えて構成される。この雄側軸支部35の軸支部本体35a,35aには、回動軸部材40を挿通するための軸支孔36,36が設けられている。
また、この略矩形状に突出するようにして形成される雄側軸支部35の端縁は、上記したヒメールブラケット20に設けられた回動規制用突板部23に対して当接する回動規制用当接部37が形成されている。この回動規制用当接部37は、上記したように、ヒメールブラケット20に対してメールブラケット30を相対的に回動させた場合に、回動規制用突板部23に当接する部分となっている。具体的には、雄側軸支部35の端縁から、ヒメールブラケット20の装着板状部21に向かって僅か突出するようにして形成されている。
回動軸部材40は、図2に示すように、メールブラケット30をヒメールブラケット20に対して相対的に回動するように軸支するものであり、カシメられることによりヒメールブラケット20に対して固定して設けられる。
具体的には、図3に示すように、回動軸部材40は、回動軸として機能するように略円柱形状を有して形成される。また、この回動軸部材40は、カシメられることによりヒメールブラケット20に対して固定されるように、一方の留め側端部40a(図示下方端部)は、フランジ状に張り出した留め形状を有して形成されている。これに対して他方のカシメ側端部40b(図示上方端部)は、カシメることが可能な先細りした形状を有して形成されている。
つまり、回動軸部材40は、ヒメールブラケット20の雌側軸支部25,25間にメールブラケット30の雄側軸支部35を嵌挿させた状態で、次に説明する摺動ブッシュ50,50に挿通しつつ、これらの雌側軸支部25,25および雄側軸支部35の軸支孔26,26,36,36同士に挿通し、この挿通した回動軸部材40のカシメ側端部40bをカシメる。そうすると、回動軸部材40は、外側に存するヒメールブラケット20の雌側軸支部25,25と一体的になるようにヒメールブラケット20に対して固定される。なお、このカシメ側端部40bは、カシメることにより、図3に示す形状から、図2に示すような叩かれたカシメ形状(符号41)に変形する。なお、後に詳述するが、回動軸部材40とメールブラケット30との間には摺動ブッシュ50がメールブラケット30と一体的に回動するように介在され、メールブラケット30は、ヒメールブラケット20に対して相対的に回動可能に軸支されたものとなる。
摺動ブッシュ50,50は、上記した回動軸部材40とメールブラケット30との間に介在されるようにして、回動軸部材40に対してのメールブラケット30を滑らかに回動させるために配設されるものであり、メールブラケット30と一体的に回動しつつ回動軸部材40に対して相対的に回動するように配設される。この摺動ブッシュ50,50は、図3に示すように、回動軸部材40が挿通される円筒状体51,51と、この円筒状体51の一側端縁に沿って外方に張り出す外フランジ部52,52とを備える。この摺動ブッシュ50は、回動軸部材40に対して通電性を有しつつ滑らかに摺動できるようにカーボン樹脂が塗り固められて形成されている。具体的には、金属細線を網状にて形成された芯部材に対して、通電性に富み摺動性に優れるカーボン樹脂が塗り固められて形成されている。
このように形成された摺動ブッシュ50,50は、雌側軸支部25,25および雄側軸支部35の軸支孔26,26,36,36同士に対し、それぞれ1つずつ介在されるようになっている。具体的には、摺動ブッシュ50,50は、外フランジ部52を雌側軸支部25,25と雄側軸支部35の軸支部本体35a、35aとが隣接する部分に介在させつつ、円筒状体51を雄側軸支部35の軸支孔36,36内に嵌め込むようにして配設される。この際、この摺動ブッシュ50,50のうち、外フランジ部52,52が形成される一側端縁とは反対側に位置する他側端縁は、回動軸部材40の中央に向かうように外部に露出する側の端縁として設定される露出側端縁53となる。言い換えれば、図4に示すように、組付け状態の摺動ブッシュ50,50は、互いに対向する露出側端縁53を、軸支部本体35a、35aから外部に「0.5〜1.0mm(図7における符号S2)」露出するようになっている。このようにして、メールブラケット30は、回動軸部材40に対して摺動ブッシュ50,50が介在していることにより、摺動ブッシュ50,50が回動軸部材40に対して滑らかに回動し、メールブラケット30はヒメールブラケット20に対して相対的に滑らかに回動することができる。
ところで、上記したように構成され組み付けられた車両ドア用ヒンジ10にあっては、回動軸部材40の外周面40cの一部に通電を妨げる塗膜Pが形成されている。次に、この通電を妨げる塗膜Pについて詳細に説明する。
図7は、車両ドア用ヒンジ10のヒメールブラケット20に対してメールブラケット30が相対的に回動するにあたっての回動個所を拡大して示す回動個所拡大側面図である。なお、図7では、回動軸部材40の外周面40cに対して形成される通電を妨げる塗膜Pをより分かり易くするために、回動軸部材40以外の部材となる、ヒメールブラケット20、メールブラケット30、摺動ブッシュ50に関しては断面視したものを示し、回動軸部材40に関しては側面視したものを示している。
すなわち、上記したように車両本体M1全体をED塗装工程において、車両本体M1に接続された電極から車両ドアM2に電流を流すにあたっては、車両ドア用ヒンジ10を介して流すこととなる。この車両ドア用ヒンジ10を流れる電流は、ヒメールブラケット20、回動軸部材40、摺動ブッシュ50、メールブラケット30の順に、流れていくこととなる。
通電を妨げる塗膜Pは、回動軸部材40から摺動ブッシュ50に対しての通電を妨げるように機能させるものである。この通電を妨げる塗膜Pは、車両ドア用ヒンジ10を介して車両ドアM2を車両本体M1に連結した状態で車両ドアM2を含めた車両本体M1全体のED塗装(電着塗装)の前に予め形成されたED塗膜であり、車両ドアM2を含めた車両本体M1全体のED塗装時に形成されるED塗膜の膜厚量(15μm)よりも厚い膜厚量(20μm)に設定されるものである。なお、通電を妨げる塗膜Pの膜厚量は「20μm」に設定されているが、車両本体M1全体のED塗装時に形成されるED塗膜の膜厚量となる「15μm」に対して、製造工程のバラつき誤差量「±3μm」を考慮し、これを含めた膜厚量「12〜18μm」よりも厚い膜厚量として設定されたものとなっている。また、この通電を妨げる塗膜Pは、通電を妨げる機能を有するものであるから、通電性を有するカーボン等の材料は、当然に含まれない。
また、この通電を妨げる塗膜Pは、図7に示すように、回動軸部材40の外周面40cのうち、摺動ブッシュ50に摺接する回動軸線方向の部分については一部のみを含みつつ、摺動ブッシュ50の露出側端縁53の少なくとも近接範囲を含んで形成されている。つまり、この摺動ブッシュ50が摺接する回動軸部材40の外周面40cのうち塗膜Pと摺接する以外の範囲は、この摺動ブッシュ50と通電可能となっており、回動軸部材40の通電範囲量として設定される。
図8は、摺動ブッシュ50に摺接している回動軸部材40の通電範囲量と電気抵抗との関係を表すグラフである。
図8の「通電範囲量と電気抵抗との関係を表すグラフ」にて示すように、回動軸部材40の通電範囲量は、「2mm」以下となる場合に電気抵抗の値が増加することが分かる。これにより、回動軸部材40の通電範囲量は、「2.5mm」以上の範囲量で確保されていると、電気抵抗の値を最小化することができる。つまり、回動軸部材40の通電範囲量は、電気抵抗が最小化した値に近くなる「2mm以上」にて設定されていることが望ましい。
このため、図7に示すように、車両ドア用ヒンジ10における回動軸部材40の通電部分(符号S1)は「3.5mm」で設定されている。これに対して、通電を妨げる塗膜Pと摺動ブッシュ50に対して重なる部分(符号S2および符号S3)は、「2mm」で設定されている。なお、この摺動ブッシュ50の露出側端縁53は、上記したように軸支部本体35aから外部に「0.5mm」露出する(符号S2)ようになっており、通電を妨げる塗膜Pと重なる摺動ブッシュ50のうち軸支部本体35aと重なる部分(符号S3)は、「1.5mm」に設定されている。また、この通電を妨げる塗膜Pは、一方の摺動ブッシュ50の露出側端縁53から、対向配置される他方の摺動ブッシュ50の露出側端縁53の間の全てに亘って形成されている。つまり、通電を妨げる塗膜Pは、摺動ブッシュ50が露出する露出側端縁53の近接範囲(符号S4)を含んで形成されている。
以上のように構成された実施の形態の車両ドア用ヒンジ10によれば、次のような作用効果を奏することができる。
すなわち、この車両ドア用ヒンジ10によれば、車両ドアM2を車両ドア用ヒンジ10を介して車両本体M1に連結し、防錆対策としてのED塗装(電着塗装)を行うにあたり、車両本体M1に接続された電極から車両ドアM2に電流を流そうとした場合には、ヒメールブラケット20、回動軸部材40、摺動ブッシュ50、メールブラケット30の順で、通電して流れていくこととなる。ここで、車両ドア用ヒンジ10における回動軸部材40の通電部分(符号S1)は「3.5mm」で設定されているので、ヒメールブラケット20から流れてきた電流を回動軸部材40から摺動ブッシュ50に抵抗なく通電させることができ、この摺動ブッシュ50からメールブラケット30に好ましく通電させることができる。これによって、車両本体M1に接続された電極から車両ドアM2に好ましく電流を流すことができ、車両本体M1に車両ドアM2を連結した状態で防錆対策としての電着塗装を行う場合に均一にED塗膜を形成することができる。
加えて、この車両ドア用ヒンジ10によれば、回動軸部材40の外周面40cのうち摺動ブッシュ50に摺接する回動軸線方向の一部(符号S2および符号S3)を含み、摺動ブッシュ50が露出する露出側端縁53の少なくとも近接範囲(符号S4)には、回動軸部材40から摺動ブッシュ50に対しての通電を妨げる塗膜Pが形成されているので、摺動ブッシュ50に摺接する回動軸線方向の一部(符号S2および符号S3)を含み、摺動ブッシュ50が露出する露出側端縁53の少なくとも近接範囲(符号S4)における回動軸部材40から摺動ブッシュ50への通電は、この通電を妨げる塗膜Pによって妨げられることとなる。
これによって、車両ドアM2を連結した状態で車両本体M1の防錆対策としてのED塗装を行った場合には、回動軸部材40のうち、回動軸部材40の外周面40cのうち摺動ブッシュ50に摺接する回動軸線方向の一部(符号S2および符号S3)を含み、摺動ブッシュ50が露出する露出側端縁53の少なくとも近接範囲(符号S4)には、車両本体M1の防錆対策としてのED塗装によるED塗膜は形成されないものとなる。そうすると、回動軸部材40と摺動ブッシュ50との境界部分においても、割れて剥がれ落ちるED塗膜は存しなくなり、たとえ摺動ブッシュ50が回動軸部材40に対して相対的に回動しても所謂「塗装ブツ」の発生もなくなる。
したがって、この車両ドア用ヒンジ10によれば、車両本体M1に車両ドアM2を連結した状態で車両本体M1全体の防錆対策としてのED塗装を行う場合に、均一にED塗膜を形成することができながら、回動軸部材40と摺動ブッシュ50との境界部分に割れて剥がれ落ちるED塗膜が形成されないので、摺動ブッシュ50が回動軸部材40に対して相対的に回動しても、所謂「塗装ブツ」の発生がなくなり、車両Mとしての品質の向上を図ることができる。
この車両ドア用ヒンジ10によれば、通電を妨げる塗膜は、上記した防錆対策としてのED塗装(電着塗装)時に形成されるED塗膜の膜厚量よりも厚い膜厚量に設定されて形成されているので、このED塗装を行った場合に形成されるED塗膜が所望の膜厚となるまで、通電の妨げる塗膜にて上記した近接範囲の通電を妨げることができる。
これによって、車両ドアM2を含めた車両本体M1全体をED塗装(電着塗装)した場合に、この車両本体M1全体に形成されるED塗膜の膜厚を適正な膜厚にすることができながら、回動軸部材40と摺動ブッシュ50との境界部分に、上記したような所謂「塗装ブツ」の発生の原因となる、割れて剥がれ落ちるようなED塗膜が形成されることがなくなる。
なお、本発明に係る車両ドア用ヒンジにあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜に変更することができる。
すなわち、上記した実施の形態における車両ドア用ヒンジ10にあっては、回動軸部材40の外周面40cのうち摺動ブッシュ50に摺接する回動軸線方向の一部(符号S2および符号S3)としては、「0.5mm+1.5mm」で設定されるものであったが、メールブラケット30の板厚が「5mm」に設定され、車両ドア用ヒンジ10における回動軸部材40の通電部分(符号S1)は「3.5mm」で設定される点から設定されるものであった。しかしながら、本発明に係る回動軸部材の外周面のうち摺動ブッシュに摺接する回動軸線方向の一部として範囲量は、この例に限定されることなく、回動軸部材の通電範囲量を「2mm以上」で確保できるように回動軸部材の通電部分を設定し、この通電部分とメールブラケットの板厚とによって適宜変更されるものである。
また、上記した実施の形態における車両ドア用ヒンジ10にあっては、通電を妨げる塗膜Pは、一方の摺動ブッシュ50の露出側端縁53から対向配置される他方の摺動ブッシュ50の露出側端縁53の間の全てに亘って形成されているものとなっていた。しかしながら、本発明に係る通電を妨げる塗膜は、例えば、摺動ブッシュが露出する側の露出側端縁の回動軸線方向に沿って露出側「0.5〜2.0mm」程度の近傍の範囲に設定される近接範囲に対して形成されていれば、上記した作用効果を奏することができる。なお、上記した実施の形態のように、通電を妨げる塗膜Pを、一方の摺動ブッシュ50の露出側端縁53から対向配置される他方の摺動ブッシュ50の露出側端縁53の間の全てに亘って形成した場合には、この塗膜Pの形成を一括して行える点で有利である。
また、上記した実施の形態における車両ドア用ヒンジ10にあっては、ヒメールブラケット20を車両本体M1側に固定設置し、メールブラケット30を車両ドアM2側に固定設置するものとなっていた。しかしながら、本発明に係る車両ドア用ヒンジは、ヒメールブラケットを車両ドア側に固定設置し、メールブラケットを車両本体側に固定設置するものとしてもよい。ただ、このような車両本体に接続された電極から車両ドアに電流を流そうとした場合には、メールブラケット、摺動ブッシュ、回動軸部材、ヒメールブラケットの順で、通電して流れていくこととなる。
10 車両ドア用ヒンジ
11,12 ボルト
20 ヒメールブラケット
21 装着板状部
22 挿通孔
23 回動規制用突板部
25 雌側軸支部
26 軸支孔
30 メールブラケット
31 装着板状部
32 挿通孔
35 雄側軸支部
35a 軸支部本体
35b 接続部
36 軸支孔
37 回動規制用当接部
40 回動軸部材
40a 留め側端部
40b カシメ側端部
40c 外周面
41 カシメ形状
50 摺動ブッシュ
51 円筒状体
52 外フランジ部
53 露出側端縁
M 車両
M1 車両本体
M2 車両ドア
P 通電を妨げる塗膜
S1 回動軸部材の通電部分
S2 摺動ブッシュが軸支部本体から外部に露出する部分
S3 通電を妨げる塗膜と重なる摺動ブッシュのうち軸支部本体と重なる部分
S4 摺動ブッシュが露出する露出側端縁の近接範囲

Claims (2)

  1. 車両本体に対して開け閉め可能に車両ドアを連結するために該車両本体と該車両ドアとの間に介装され互いを連結する車両ドア用ヒンジであって、
    前記車両本体または前記車両ドアの一方側に固定設置されるヒメールブラケットと、該車両本体または該車両ドアの他方側に固定設置されるメールブラケットと、該ヒメールブラケットに対して固定して設けられ且つ該ヒメールブラケットに対して該メールブラケットを相対的に回動するように軸支する回動軸部材とを備え、
    前記回動軸部材と前記メールブラケットとの間には、該回動軸部材に対しての該メールブラケットの回動を滑らかにするための摺動ブッシュが、該メールブラケットと一体的に回動するように介在されており、
    前記ヒメールブラケット、前記メールブラケット、前記回動軸部材、および前記摺動ブッシュについては、互いが通電状態となるように互いが接触して配設される通電性材料にて形成されており、
    前記回動軸部材の外周面のうち前記摺動ブッシュに摺接する回動軸線方向の一部を含み且つ前記摺動ブッシュが露出する側の端縁の少なくとも近接範囲には、該回動軸部材から該摺動ブッシュに対しての通電を妨げる塗膜が形成されていることを特徴とする車両ドア用ヒンジ。
  2. 請求項1に記載の車両ドア用ヒンジにおいて、
    通電を妨げる前記塗膜は、該車両ドア用ヒンジを介して前記車両ドアを前記車両本体に連結した状態で該車両ドアを含めた該車両本体全体の電着塗装の前に予め形成されたED塗膜であり、且つ該車両ドアを含めた該車両本体全体の電着塗装時に形成されるED塗膜の膜厚量よりも厚い膜厚量に設定されて形成されていることを特徴とする車両ドア用ヒンジ。
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