JP2006161294A - 車両用ドアヒンジ - Google Patents
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Abstract
【課題】 車体塗装時のドアの開閉位置の保持が確実に行え、出荷後は、ユーザが違和感を感じることがないようにドアを開閉できるヒンジ機構とし、また、ヒンジから取り外した部材を何回でも繰り返して使用できるようにする。
【解決手段】 車両用ドアヒンジ1のドア側ブラケット3にネジ部材8によりピン保持板5を着脱自在にする一方、ヒンジピン4にスリーブ6を圧入嵌合させて固着する。また、スリーブ6の周面にドア全開位置xからドア全閉位置yに対応するような小径部6sを設け、小径部6sとフリクションピン7を圧接せしめるとともに、フリクションピン7やスリーブ6を鉄または鋼製部材にする。そして、車体塗装時には、フリクションピン7とスリーブ6の摩擦力によりドア位置が保持されるようにし、出荷時には、ドア側ブラケット3からピン保持板5を取り外す。
【選択図】 図1
【解決手段】 車両用ドアヒンジ1のドア側ブラケット3にネジ部材8によりピン保持板5を着脱自在にする一方、ヒンジピン4にスリーブ6を圧入嵌合させて固着する。また、スリーブ6の周面にドア全開位置xからドア全閉位置yに対応するような小径部6sを設け、小径部6sとフリクションピン7を圧接せしめるとともに、フリクションピン7やスリーブ6を鉄または鋼製部材にする。そして、車体塗装時には、フリクションピン7とスリーブ6の摩擦力によりドア位置が保持されるようにし、出荷時には、ドア側ブラケット3からピン保持板5を取り外す。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両用ドアのヒンジ構造に関し、車体塗装時にドア全開、半開等の位置を保持できる機能を持たせるための技術に関する。
従来、車両の組立て製造時に車体に塗装を行う際、外板塗装では、塗装色の色差をなくすためドアを全閉にして塗装し、内板塗装では、ドアを全開にして塗装を行っている。この際、ドアの全閉位置や全開位置を確実に保持しておかないと、色差をなくすことができなかったり、塗装ロボットと干渉するような不具合が生じるため、通常のドアヒンジに加えて新たな位置保持機構を設けてドアの開閉に抵抗力を与え、塗装が完了すると、位置保持機構を取り外すような方式が一般的に採用されている。
このような先行技術として、車体塗装後の高温の焼き付け乾燥炉でもドア位置保持機能が失われないようにするため、車体側ヒンジブラケットに、耐熱性シリコンゴムを介してチェックプレートを配設し、このチェックプレートに凹凸部を形成するとともに、該チェックプレート上をドア側ヒンジブラケットのローラが回動することにより、凹凸部でドアの開閉位置を保持するようにした技術(例えば、特許文献1参照。)や、本体ブラケットとヒンジピンに妨害ローブ(丸い突出部)を有するドア支柱クリップを着脱自在に取付け、ドアを開閉する際、ドアブラケットと妨害ローブとの摩擦により開閉位置を保持するようにした技術(例えば、特許文献2参照。)などが知られている。
特開2000−160914号公報
特表2002−531329号公報
ところが、特許文献1のように耐熱性シリコンゴムを配設する技術においては、ドアの位置を確実に保持できるものの、チェッカープレートや耐熱性シリコンゴムが装着されたまま出荷されると、ユーザーがドアを開閉する際、ドアの開閉に違和感を覚えて使用しづらく、また、チェッカープレートや耐熱性シリコンゴムを取り外そうとすると、カシメた部分をもとに戻して取り外す必要があり、煩雑であった。しかも、耐熱性シリコンゴムは劣化するため、リサイクルして何回も使用することはできないという難点がある。
また、特許文献2のようにドア支柱クリップを着脱自在にする技術は、ドア支柱クリップが樹脂製であるため、乾燥炉の高温で劣化し、リサイクルして使用しようとしても、位置保持機能が発揮できなくなるという不具合がある。
また、特許文献2のようにドア支柱クリップを着脱自在にする技術は、ドア支柱クリップが樹脂製であるため、乾燥炉の高温で劣化し、リサイクルして使用しようとしても、位置保持機能が発揮できなくなるという不具合がある。
そこで本発明は、車体塗装時のドアの開閉位置の保持が確実に行え、また、出荷後は、ユーザが違和感を感じることがないようにドアを開閉できるヒンジ機構を採用するようにし、また、ヒンジから取り外した部材を何回でも繰り返して使用できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、車体側に取り付けられる車体側ブラケットと、ドア側に取り付けられるドア側ブラケットとがヒンジピンで枢着される車両用ドアヒンジでにおいて、前記ヒンジピンにスリーブを嵌合固着し、前記ドア側ブラケットに、フリクションピンを有するピン保持板を着脱自在に螺着するとともに、前記スリーブの周面に、ドアの全開位置から全閉位置に至るまでの間、前記フリクションピンに圧接する小径部を設けるようにした。
そして、塗装するときは、ドア側ブラケットにピン保持板を螺着してフリクションピンとスリーブを圧接させることにより、ドアの開閉に抵抗力を生じさせてドア全開またはドア全閉の位置で保持できるようにし、塗装が完了すると、ピン保持板を取り外して抵抗なくドアの開閉が行われるようにする。この際、ピン保持板はドア側ブラケットに螺着されているため、ネジの操作だけで楽に着脱できる。なお、ヒンジピンのスリーブは取付けたままにしておくが、ドアの開閉に支障はない。また、スリーブの周面に、ドアの全開位置から全閉位置に至るまでの小径部を設けておき、それ以外の箇所を大径部としておくことで、大径部と小径部の境目段部をストッパとしての機能を果させる。
そして、塗装するときは、ドア側ブラケットにピン保持板を螺着してフリクションピンとスリーブを圧接させることにより、ドアの開閉に抵抗力を生じさせてドア全開またはドア全閉の位置で保持できるようにし、塗装が完了すると、ピン保持板を取り外して抵抗なくドアの開閉が行われるようにする。この際、ピン保持板はドア側ブラケットに螺着されているため、ネジの操作だけで楽に着脱できる。なお、ヒンジピンのスリーブは取付けたままにしておくが、ドアの開閉に支障はない。また、スリーブの周面に、ドアの全開位置から全閉位置に至るまでの小径部を設けておき、それ以外の箇所を大径部としておくことで、大径部と小径部の境目段部をストッパとしての機能を果させる。
また、本発明では、前記フリクションピンを金属製部材とした。
このように、フリクションピンを金属製部材とすれば、乾燥炉で高温に曝されても熱損傷を受けることがなく、繰り返して何回でも使用できる。
なお、素材としては、例えば鉄や鋼製部材等が好適である。
このように、フリクションピンを金属製部材とすれば、乾燥炉で高温に曝されても熱損傷を受けることがなく、繰り返して何回でも使用できる。
なお、素材としては、例えば鉄や鋼製部材等が好適である。
ヒンジピンに固着されるスリーブと、ドア側ブラケットに取り付けられるフリクションピンを係合させてドアの開閉に抵抗力を生じさせ、ドア全開位置と全閉位置を保持させることで、塗装工程等で塗装ロボット等との干渉を避けることができるようになり、塗装が完了すると、ネジ操作等でフリクションピンを簡単に外して通常のドアヒンジとして出荷できる。
また、フリクションピンを金属製素材にすれば、取り外したフリクションピンを何回でも繰り返して使用でき、経済的である。
また、フリクションピンを金属製素材にすれば、取り外したフリクションピンを何回でも繰り返して使用でき、経済的である。
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで図1は本発明に係る車両用ドアヒンジを車体側に取り付けた状態の説明図、図2は車両用ドアヒンジの正面図、図3は図2のA方向から見た平面図、図4は図2のB方向から見た側面図、図5はフリクションピンとスリーブの係合状態を示す説明図である。
ここで図1は本発明に係る車両用ドアヒンジを車体側に取り付けた状態の説明図、図2は車両用ドアヒンジの正面図、図3は図2のA方向から見た平面図、図4は図2のB方向から見た側面図、図5はフリクションピンとスリーブの係合状態を示す説明図である。
本発明に係る車両用ドアヒンジは、車体塗装時のドアの開閉位置の保持が確実に行え、また、出荷後は、ユーザが違和感を感じることがないようにドアを開閉できるようにされるとともに、塗装完了後にヒンジから取り外した部材を何回でも繰り返して使用できるようにされている。
すなわち、本車両用ドアヒンジ1は、図1に示すように、車体側に取り付けられる車体側ブラケット2と、ドア側に取り付けられるドア側ブラケット3と、各ブラケット2、3を枢着するヒンジピン4からなる通常の車両用のドアヒンジに、ピン保持板5とスリーブ6を付加した構成であり、ピン保持板5は着脱自在にされている。
前記車体側ブラケット2は、図2乃至図4にも示すように、車体側に取り付けられる本体部2aと、この本体部2aの長手方向一端側から立ち上がる左右一対の立上り壁部2bを備えており、本体部2aには、車体取付け用のボルト孔bが二ヶ所形成されるとともに、立上り壁部2bには、ヒンジピン4を挿通させるためのピン孔cが形成されている。
前記ドア側ブラケット3は、ドア側に取り付けられる左右一対の足部3aと、足部3aから起立して断面コの字型になる突部3bを備えており、それぞれの足部3aには、ドア取付け用のボルト孔dが形成されるとともに、突部3bの両側壁部には、ヒンジピン4を挿通させるためのピン孔eが形成されている。また、突部3bの上面には、以下に述べるピン保持板5を螺着させるためのネジ孔fが形成されている。
前記ピン保持板5は、ネジ部材8により前記ドア側ブラケット3の突部3bの上面裏側に取着可能にされ、また、このピン保持板5の所定箇所には、フリクションピン7が溶着されている。そして、このフリクションピン7は、本実施形態では、鉄または鋼製部材から作製されている。
前記ヒンジピン4は、車体側ブラケット2のピン孔cとドア側ブラケット3のピン孔eを挿通して、カシメ等により車体側ブラケット2に固着されており、ドア側ブラケット3を回動自在に枢支している。
前記スリーブ6は、前記ヒンジピン4に圧入嵌合して固着されており、フリクションピン7に圧接するよう組み込まれている。そして、図5にも示すように、スリーブ6の周面には、ドア全開位置xからドア全閉位置yに至るまでフリクションピン7が圧接する箇所に対応して、若干小径の小径部6sが形成されている。そしてこのスリーブ6は、本実施形態では、フリクションピン7より低い硬度の鉄または鋼製部材から作製されている。
以上のようなドアヒンジ1の組立ては、ヒンジピン4にスリーブ6を圧入嵌合させた状態で車体側ブラケット2とドア側ブラケット3を連結する一方、ドア側ブラケット3の突部3b上面の裏側にピン保持板5をネジ部材8で取付けて、フリクションピン7とスリーブ6の小径部6sが圧接するように組付ける。
そして、ドアの全開位置から全閉位置まで、フリクションピン7が小径部6sに圧接するようにし、ドアの全開位置と全閉位置においてフリクションピン7が小径部6sと大径部の境界部の曲面段部に当接して、ドアの全開、全閉位置を保持できるようにされる。
そして塗装工程では、外板塗装時は塗装色の色差をなくすためドアを全閉にして塗装を行い、次に内板塗装時はドアを全開にして塗装を行う。この際、全開、全閉位置においてフリクションピン7とスリーブ6の圧接によりドア位置が確実に保持され、色差が生じたり、塗装ロボットと干渉したりするような不具合が回避される。
また、高温の乾燥炉に投入された場合でも、フリクションピン7やスリーブ6が劣化することはない。
また、高温の乾燥炉に投入された場合でも、フリクションピン7やスリーブ6が劣化することはない。
塗装、焼き付けが完了すると、車体組立工程、または工場から出荷する前にドア側ブラケット3からピン保持板5を取外す。すると、ドアヒンジは、ヒンジピン4にスリーブ6が残存した状態であるものの、開閉に抵抗力のない通常のドアヒンジに戻り、スムーズに開閉することができる。そして、取り外されたピン保持板5を繰り返して使用するが、この際、フリクションピン7をスリーブ6より硬度の高い金属製部材にすることにより、何回でも支障なく使用することができる。
ドア側ブラケットにピン保持板を着脱自在にし、このピン保持板に保持されるフリクションピンを、ヒンジピンに取付けたスリーブに圧接させてドア位置が保持されるようなドアヒンジを構成することで、車体塗装時のドアの開閉位置の保持が確実に行われるとともに、ピン保持板を取り外すだけで出荷できる。この際、フリクションピンを金属製部材にすることで、繰り返して何回でも使用することができる。
1…ドアヒンジ、2…車体側ブラケット、3…ドア側ブラケット、4…ヒンジピン、5…ピン保持板、6…スリーブ、7…フリクションピン、8…ネジ部材。
Claims (2)
- 車体側に取り付けられる車体側ブラケットと、ドア側に取り付けられるドア側ブラケットとがヒンジピンで枢着される車両用ドアヒンジであって、前記ヒンジピンにスリーブを嵌合固着し、前記ドア側ブラケットに、フリクションピンを有するピン保持板を着脱自在に螺着するとともに、前記スリーブの周面に、ドアの全開位置から全閉位置に至るまでの間、前記フリクションピンに圧接する小径部を設けることを特徴とする車両用ドアヒンジ。
- 前記フリクションピンを金属製部材とすることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアヒンジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004350465A JP2006161294A (ja) | 2004-12-02 | 2004-12-02 | 車両用ドアヒンジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004350465A JP2006161294A (ja) | 2004-12-02 | 2004-12-02 | 車両用ドアヒンジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006161294A true JP2006161294A (ja) | 2006-06-22 |
Family
ID=36663621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004350465A Withdrawn JP2006161294A (ja) | 2004-12-02 | 2004-12-02 | 車両用ドアヒンジ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006161294A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102574444A (zh) * | 2009-09-10 | 2012-07-11 | 丰田车体株式会社 | 车门铰链 |
-
2004
- 2004-12-02 JP JP2004350465A patent/JP2006161294A/ja not_active Withdrawn
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