JP3199153U - 固定用治具 - Google Patents

固定用治具 Download PDF

Info

Publication number
JP3199153U
JP3199153U JP2015002672U JP2015002672U JP3199153U JP 3199153 U JP3199153 U JP 3199153U JP 2015002672 U JP2015002672 U JP 2015002672U JP 2015002672 U JP2015002672 U JP 2015002672U JP 3199153 U JP3199153 U JP 3199153U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
insertion member
fixing jig
pair
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015002672U
Other languages
English (en)
Inventor
亨 澤田
亨 澤田
雅治 榊原
雅治 榊原
利樹 竹内
利樹 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2015002672U priority Critical patent/JP3199153U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3199153U publication Critical patent/JP3199153U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Abstract

【課題】装着と取り外しを繰り返すことなく、所定の開度でのドアの保持と、保持解除を行う固定用治具を提供する。【解決手段】固定用治具は、挿入部材30と、保持部材40とを備えている。保持部材40は、板バネをU字状に屈曲させた変形部材48と、変形部材48に支持された一対のローラ49とを有している。変形部材48は、ローラ49に付勢力を付与している。そして、サイドドア20が所定の開度になると、一対のローラ49によって挿入部材30が保持される。【選択図】図7

Description

本考案は、ボディに取り付けられたドアを所定の開度で開いた状態に維持する固定用治具に関する。
例えば、自動車の塗装工程では、ドアの車室外側の塗装、ドアの車室内側の塗装、及び塗装面の研磨などが行われる。ドアの車室外側の塗装は、塗装中にドアの開度が大きくなりすぎたり、ドアとボディが接触することによる塗装剥げを抑止するために、ドアを所定の開度に維持した状態で行われる。ドアを所定の開度に維持する固定用治具としては、例えば、特許文献1に記載されている。
図10に示すように、特許文献1に記載の固定用治具は、ドア101が閉まる方向に力が加わるようにボディ102とドア101とを挟持する挟持部材103と、規制部材104とを備えている。挟持部材103は、金属製の線材を屈曲させたものであり、ドア101の車室外側に当接する第1当接部105と、ボディ102の車室内側に当接する第2当接部106と、第1当接部105と第2当接部106とが互いに近付くように付勢を行う付勢部107と、を有している。規制部材104は、ドア101に装着される突出部材108と、ボディ102に設けられる受け部109とを有している。そして、挟持部材103によって、ドア101は閉まる方向に付勢され、突出部材108と受け部109との当接によりドア101が閉まることが規制されている。これにより、ドア101は、所定の開度に維持される。
特開2015―9209号公報
ところで、塗装工程において、ドアの車室外側の塗装後に、ドアの車室内側の塗装や、研磨などを行う際には、ドアの開度を所定の開度よりも大きくする。ドアの開度を所定の開度よりも大きくするには、固定用治具を取り外す必要がある。また、車室内側の塗装や研磨などを行った後に車室外の塗装を行うには、固定用治具の取り付けを行う必要がある。よって、塗装工程では、ドアの開度を所定の開度に維持することと、ドアの開度を所定の開度よりも大きくすることが繰り返し行われる。したがって、特許文献1の固定用治具を用いた塗装工程では、固定用治具の装着と、取り外しが繰り返し行われ、作業効率の低下を招く。
本考案の目的は、固定用治具の装着と取り外しを繰り返すことなく、所定の開度でのドアの保持と、保持解除を行うことができる固定用治具を提供することにある。
上記課題を解決する固定用治具は、車体を構成するボディに取り付けられたドアを所定の開度で開いた状態に維持可能とする固定用治具であって、前記ボディ及び前記ドアの一方に取り付けられる保持部材、及び、前記ボディ及び前記ドアの他方に取り付けられる挿入部材を備え、前記保持部材は、一対の挟持部と、前記一対の挟持部のうち少なくとも一方に前記挟持部を近付ける方向へ付勢力を付与する弾性変形部と、を有し、前記ドアの開度を小さくする方向への前記ドアの移動に伴い前記挿入部材が前記一対の挟持部の間に挿入され、前記ドアの開度を大きくする方向への前記ドアの移動に伴い前記挿入部材が前記一対の挟持部の間から抜去され、前記弾性変形部は、前記所定の開度にて前記挿入部材を前記挟持部に保持させる。
これによれば、ドアの開度を小さくする方向へドアを移動させると、挿入部材が一対の挟持部の間に挿入されていき、ドアの開度が所定の開度に至ると弾性変形部によって挟持部に付与された付勢力によって挿入部材が保持される。これにより、ドアが所定の開度で開いた状態に維持される。また、ドアの開度を大きくする方向へドアを移動させると、弾性変形部の弾性変形によって、挿入部材を挟持部の間から抜去することができる。したがって、固定用治具を装着した状態でのドアの開閉動作によって、所定の開度でのドアの保持と、保持解除を行うことができるため、ドアの開度を所定の開度にする度に固定用治具を装着したり、ドアの開度を所定の開度より大きくする度に固定用治具を取り外す必要がない。
上記固定用治具について、前記ボディは、ドアロック装置の一部を構成するストライカを取り付けるためのストライカ取付孔を有し、前記ドアは、前記ドアロック装置の一部を構成するキャッチを取り付けるためのキャッチ取付孔を有し、前記挿入部材、及び、前記保持部材の一方は前記ストライカ取付孔によって前記ボディに取り付けられ、前記挿入部材、及び、前記保持部材の他方は前記キャッチ取付孔によって前記ドアに取り付けられる。
これによれば、ストライカを取り付けるためのストライカ取付孔、及び、キャッチを取り付けるためのキャッチ取付孔を、固定用治具を取り付けるための取付孔として兼用することができる。このため、固定用治具を取り付けるための専用の取付孔を車体、及び、ドアに設ける必要がない。
上記固定用治具について、前記挿入部材は、前記所定の開度にて前記一対の挟持部と係止する一対の凹部を有してもよい。これによれば、ドアの開度が所定の開度になると、挿入部材に設けられた凹部と、挟持部とが係止する。この係止により、挿入部材が一対の挟持部の間から抜けにくくなり、ドアを所定の開度で保持することができる。
上記固定用治具について、前記挿入部材が挿入されていない状態で、前記一対の挟持部は互いに離間していてもよい。これによれば、一対の挟持部は、挿入部材が挿入されていない状態で離間しているため、挟持部同士が接触している場合に比べて挿入部材が間に挿入されたときの挟持部同士の離間距離が短くなる。このため、弾性変形部にかかる負荷が軽減され、固定用治具の長寿命化が図られる。
上記固定用治具について、前記一対の挟持部は、前記挿入部材の挿入及び抜去に伴い回転するローラであってもよい。これによれば、挿入部材の挿入時にローラが回転し、挿入部材、及び、保持部材に生じる摩擦力が小さい。挿入部材、及び、保持部材には、塗料が付着している場合があるが、ローラの回転により、挿入部材、及び、保持部材に付着した塗料が剥がれることを抑止することで、塗装不良を抑制することができる。
本考案によれば、固定用治具の装着と取り外しを繰り返すことなく、所定の開度でのドアの保持と、保持解除を行うことができる。
車両の製造段階でボディにドアを取り付けた状態を示す斜視図。 (a)は図1に符号Aで示した後方縁部の拡大図、(b)はサイドドアの後端部の拡大図。 (a)はボディに取り付けられた挿入部材を示す斜視図、(b)はサイドドアに取り付けられた保持部材を示す斜視図。 (a)は挿入部材を示す正面図、(b)は挿入部材を示す斜視図、(c)は保持部材を示す正面図。 固定用治具を取り付けた状態でドアの開度を小さくしたときの車両を示す斜視図。 (a)〜(c)は保持部材による挿入部材の保持態様を示す概略図。 保持部材によって保持された挿入部材を示す断面図。 (a)及び(b)は変形例の保持部材を示す平面図。 (a)〜(c)は変形例の固定用治具を示す平面図。 従来技術の固定用治具を示す斜視図。
以下、固定用治具の一実施形態について説明する。
図1に示すように、車体を構成するボディ10は、ドア開口部11を有している。ドア開口部11は、ボディ10に取り付けられたドアとしてのサイドドア20によって開閉可能である。本実施形態のドア開口部11は、略四角形状である。
図1及び図2(a)に示すように、ドア開口部11に沿うボディ10の縁部のうち、後方に位置する後方縁部12には、車体側ボルト孔13が設けられている。車体側ボルト孔13は、上下方向に並んで二つ設けられている。後方縁部12の裏面には、ナット16が溶接されている。ナット16は、その雌ネジが車体側ボルト孔13と同軸上に位置する状態に溶接されている。車両完成時には、後方縁部12には、ストライカ14が取り付けられる。ストライカ14は、車体側ボルト孔13に挿入されるボルトが後方縁部12に溶接されたナット16に螺合されることによって後方縁部12に取り付けられる。したがって、車体側ボルト孔13は、ストライカ14を取り付けるためのストライカ取付孔となる。また、後方縁部12において、二つの車体側ボルト孔13を上下方向に結んだ直線の中間位置には、位置決め孔15が設けられている。
図1及び図2(b)に示すように、サイドドア20の後端部22には、切欠23が設けられている。サイドドア20の内部は、中空となっており、切欠23はサイドドア20の内部と外部とを連通している。また、サイドドア20の後端部22には、切欠23を上下に挟んで二箇所にドア側ボルト孔24が設けられている。車両完成時には、サイドドア20の後端部22の内側には、ストライカ14を保持するキャッチ25が取り付けられる。キャッチ25は、ドア側ボルト孔24に挿入されるボルトにナットを螺合することによって後端部22の内側に取り付けられる。したがって、ドア側ボルト孔24がキャッチ25を取り付けるためのキャッチ取付孔となる。ボディ10に取り付けられるストライカ14とサイドドア20に取り付けられるキャッチ25は、車両完成時には、サイドドア20を閉じた状態に保持するドアロック装置として機能する。
上記したボディ10、及び、サイドドア20は、車両の製造段階で塗装される。塗装工程では、固定用治具を用いて、ボディ10に取り付けられたサイドドア20を所定の開度で開いた状態に維持して塗装を行う。
図3(a)及び図3(b)に示すように、固定用治具は、挿入部材30と保持部材40とを有している。
図3(a)、図4(a)及び図4(b)に示すように、挿入部材30は、細長平板状の取付部31を有している。挿入部材30は、取付部31の長手方向一端寄りに立設された柱状の支持部32を有し、取付部31の長手方向他端寄りに第1挿入孔33を有する。また、挿入部材30は支持部32の先端に板状の挿入部34を有する。挿入部34の板厚方向と、支持部32の軸方向とは同一である。挿入部34の板厚方向に直交する方向の一つを短手方向、板厚方向及び短手方向に直交する方向を長手方向とすると、挿入部34は、長手方向の中央に短手方向の両側から弧状に凹む凹部35を有している。また、挿入部34は、凹部35よりも長手方向一端側に先端部36を備える。先端部36は、凹部35から長手方向一端に向けて縮幅する形状であり、先細り形状となっている。また、挿入部材30は、取付部31における支持部32が設けられた面とは反対側の面に第1ピン37を有する。第1ピン37は、その中心軸線が支持部32の中心軸線と同軸に位置する状態で設けられている。
挿入部材30は、第1挿入孔33から、二つの車体側ボルト孔13のうちの一方に挿入されたボルトB1を後方縁部12に溶接されたナット16に螺合することで後方縁部12に取り付けられる。挿入部材30を後方縁部12に取り付けるときには、第1ピン37を位置決め孔15に挿入して位置決めを行う。第1ピン37を回動中心として挿入部材30を回動させて、第1挿入孔33を一方の車体側ボルト孔13に合わせる。また、ボルトB1の螺合の際、第1ピン37が車体側ボルト孔13の内周縁に係止して、ボルトB1のナット16への共回りが規制される。挿入部材30は、挿入部34の先端部36(挿入部34の長手方向一端)がサイドドア20を向くように取り付けられる。なお、ボディ10には、左右両側にサイドドア20が設けられるため、先端部36の先細りする向きは、左右のサイドドア20に相反している。本実施形態では、先端部36が先細りとなる向きを反転させて後方縁部12に取り付けることで、1種類の挿入部材30で左右両側のサイドドア20に対応することができる。
図3(b)及び図4(c)に示すように、保持部材40は、ハウジング41を有している。ハウジング41は、四角板状の底板42と、底板42の周縁に位置する四辺のうち、三辺から立設された側壁43とを有している。底板42の周縁のうち、側壁43が設けられていない部分は、側壁43に囲まれる領域と、この領域の外部とを繋ぐ開口部44となっている。3つの側壁43のうち、開口部44を挟む2つの側壁43には、それぞれ、フランジ45が設けられている。各フランジ45は、各側壁43の外面に対し、直交し、かつ、側壁43から離れる方向に突出している。一対のフランジ45のうち一方には、第2挿入孔46が設けられている。一方のフランジ45において、底板42側の面には、ナット53が溶接されている。ナット53は、その雌ネジが第2挿入孔46と同軸上に位置する状態に溶接されている。
一対のフランジ45のうち第2挿入孔46が設けられたフランジ45とは異なる他方のフランジ45には、底板42から離れる方向に向けて第2ピン52が立設されている。また、3つの側壁43のうち、開口部44と対向する側壁43には、底板42から離れる方向に向けて他の側壁43よりも突出する突出部47が設けられている。
ハウジング41内には、板バネを屈曲させた変形部材48と、変形部材48に支持されたローラ49とが収容されている。変形部材48は、略U字状に屈曲されており、U字の底に対応する基部50と、基部50から延びる一対の腕部51とを有している。変形部材48の基部50は、腕部51が開口部44を向いた状態で側壁43に固定されている。各腕部51の先端には、ローラ49が回転可能に支持されている。ローラ49同士は、互いに離間して配置されている。一対のローラ49同士の間隔のうち、最も間隔の狭い部分の寸法は、先端部36における最も幅が広い部分の寸法よりも短く、凹部35同士の間隔のうち最も間隔が狭い部分の寸法と同等となっている。
上記構成の保持部材40は、一方のドア側ボルト孔24から一方のフランジ45の第2挿入孔46に挿入されたボルトB2がその一方のフランジ45に溶接されたナット53に螺合されることで後端部22に取り付けられる。この際、開口部44は、切欠23を介してサイドドア20の外部と連通し、かつ、ボディ10側を向くように取り付けられる。また、第2ピン52を他方のドア側ボルト孔24に挿入して位置決めを行う。つまり、第2ピン52を他方のドア側ボルト孔24の内周縁に係止させて、ボルトB2の螺合に伴う保持部材40の共回りを規制する。保持部材40も挿入部材30と同様に、開口部44の向きを反転させることで、左右両側のサイドドア20に設けることができる。保持部材40をサイドドア20に取り付けた状態で、突出部47は切欠23からサイドドア20の外部に突出する。これにより、サイドドア20の外側から保持部材40の向きを視認することができる。
次に、本実施形態の固定用治具の作用について説明する。
ボディ10、及び、サイドドア20の塗装工程では、ボディ10に挿入部材30が取り付けられ、サイドドア20に保持部材40が取り付けられる。そして、図5に示すように、サイドドア20の開度を小さくしていく。
図6(a)及び図6(b)に示すように、サイドドア20の開度を小さくしていくと、先端部36がローラ49の間に挿入されていく。先端部36のうち、ローラ49同士の間隔よりも幅が広い(短手方向の寸法が大きい)部分がローラ49の間に差し掛かると、両腕部51、特に、両腕部51における基部50との接続部が弾性変形する。これにより、ローラ49の間隔が広くなる。先端部36を更にローラ49間に挿入させていき、最も幅が広い部分を超えると、両腕部51の復元力によってローラ49同士の間隔が小さくなっていく。そして、図6(c)に示すように、一対のローラ49が、凹部35に位置すると、一対のローラ49と凹部35との係止によって、サイドドア20の開度を更に小さくすることができなくなる。また、ローラ49が凹部35に位置していることで、ローラ49と凹部35が係止し、サイドドア20の開度を大きくするには、両腕部51を弾性変形させて、ローラ49同士の間隔を広げる必要がある。すなわち、サイドドア20の開度を大きくするためには、両腕部51を弾性変形させる以上の力をサイドドア20に加える必要があり、図7に示すように、サイドドア20は所定の開度で開いた状態に維持された状態といえる。
なお、「所定の開度」とは、ボディ10及びサイドドア20に塗料を吹き付ける際に、塗装にムラが生じにくい開度であることが好ましい。ボディ10の外郭に対してサイドドア20の傾きが大きいと、塗装にムラが生じやすいため、「所定の開度」は極力小さくすることが好ましい。
本実施形態において、変形部材48(詳細にいえば、両腕部51)は、挿入部34が挿入され、ローラ49同士の間隔が大きくなるように両腕部51が変形したときに、弾性力によって元の形状に復元しようとする。したがって、変形部材48は、ローラ49の間隔同士が大きくならないように、ローラ49を付勢する弾性変形部となる。そして、挿入部34を挟み込むことで所定の開度でサイドドア20を保持するローラ49が挟持部となる。
塗装工程において、サイドドア20の内側を塗装するときなどには、サイドドア20の開度を所定の開度よりも大きくする。この場合、サイドドア20が開く方向に力を加える。すると、先端部36の抜去に伴い、弧状の凹部35の外形に沿ってローラ49同士の間隔が大きくなっていく。先端部36を更にローラ49間から抜去させていき、最も幅が広い部分を超えると、両腕部51の復元力によってローラ49同士の間隔が小さくなっていく。この状態では、挿入部材30の保持が解除され、サイドドア20の開度を大きくすることができる。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)固定用治具において、保持部材40は、弾性変形可能な腕部51を備える。そして、両腕部51の間に挿入部材30が挿入されたときは、両腕部51の弾性変形によって挿入部材30を保持でき、サイドドア20を所定の開度に保持することができる。その一方で、サイドドア20を開くと、腕部51の弾性変形によって腕部51の間から挿入部材30を抜去することができる。これにより、挿入部材30の保持部材40への挿入と抜去により所定の開度でのサイドドア20の保持と、保持解除を行うことができる。固定用治具を装着した状態でのドアの開閉動作によって、所定の開度でのドアの保持と、保持解除を行うことができるため、固定用治具の装着と、取り外しを繰り返し行う必要がない。
(2)挿入部材30は、ストライカ14を取り付けるための車体側ボルト孔13を用いて取り付けられている。また、保持部材40は、キャッチ25を取り付けるためのドア側ボルト孔24を用いて取り付けられている。このため、車体側ボルト孔13とドア側ボルト孔24を、固定用治具を取り付けるための取付孔として兼用することができる。したがって、固定用治具を取り付けるための専用の取付孔をボディ10及びサイドドア20に設ける必要がない。
(3)また、特許文献1のように、挟持部材と規制部材とでドアを所定の開度に維持する場合、ボディのモデルチェンジや、製造するボディの変更などに伴い、その形状に合った固定用治具に変更する必要がある。一方で、本実施形態のように、ドアロック装置が設けられる部分は、モデルチェンジが行われても存在するし、異なる車種であっても存在する。このため、モデルチェンジが行われる毎に固定用治具の形状を変更する必要がなく、また、車種毎に固定用治具の形状を変更する必要もない。したがって、固定用治具の開発時間、開発コストが低減される。
(4)挿入部材30は、凹部35を有し、この凹部35には、保持部材40のローラ49が係止する。そして、両腕部51の付勢により凹部35にローラ49が係止した状態を保持でき、挿入部材30をローラ49間から抜去しにくくできる。よって、所定の開度にてサイドドア20を保持することができる。
(5)一対のローラ49は、互いに離間している。このため、ローラ49同士が接触している場合に比べて、挿入部材30が挿入、及び、抜去されたときのローラ49同士の離間距離(変動量)が短くなる。したがって、ローラ49が接触している場合に比べて、挿入部材30が挿入、及び、抜去されるときの腕部51の変形量が少なく、腕部51にかかる負荷が軽減される。したがって、固定用治具の長寿命化が図られる。
(6)挟持部として、ローラ49を用いている。このため、挿入部材30の挿入時にローラ49が回転し、挿入部材30、及び、保持部材40に生じる摩擦力が小さい。挿入部材30、及び、保持部材40には、塗料が付着している場合があるが、ローラ49の回転により、挿入部材30、及び、保持部材40に付着した塗料が剥がれることを抑止することで、塗装不良を抑制することができる。
なお、実施形態は、以下のように変更してもよい。
○図8(a)に示すように、挟持部61は、変形部材48の一部であってもよい。図8(a)では、腕部51の先端を湾曲させて、挟持部61としている。
○図8(b)に示すように、挟持部(ローラ49)には、コイルバネ71によって付勢力が加えられていてもよい。すなわち、ローラ49を支持している部材自身の弾性力とは異なる部材によって付勢力が付与されてもよい。
○図9(a)及び図9(b)に示すように、挿入部材、及び、保持部材の形状は変更してもよい。図9(a)に示す挿入部材30は、取付部31、及び、円柱状の挿入部81を有している。図9(b)に示すように、保持部材91は、一対の金属片92に支持されたローラ49を有している。ローラ49同士は、接触している。金属片92において、ローラ49を支持している端部とは反対側の端部は、支持部材93によって支持されている。この支持部材93は、金属片92を互いに近付く方向に付勢している。例えば、支持部材は、コイルバネを有しており、このコイルバネによって金属片を付勢する。図9(c)に示すように、サイドドア20が所定の開度になると、円柱状の挿入部81は、ローラ49と支持部材93によって囲まれる領域に挿入される。ローラ49に加えられる付勢力によって、挿入部81の抜去は規制され、サイドドア20は所定の開度に保持される。
○挿入部材は、ストライカ取付孔以外を用いてボディに取り付けられてもよい。この場合、ボディに挿入部材を取り付けるための専用のボルト孔を設けてもよい。また、挿入部材は、ボルトとは異なる部材によって取り付けられてもよい。
○保持部材は、キャッチ取付孔以外を用いてドアに取り付けられてもよい。
○ドアとしてバックドア(リアハッチ)などを固定用治具によって所定の開度で開いた状態に維持してもよい。
○挿入部材がドアに取り付けられ、保持部材がボディに取り付けられてもよい。
○一対のローラ49のうち、一方のみを付勢してもよい。
○実施形態において、第1ピン37を位置決め孔15に挿入することで挿入部材30の位置決めを行ったが、これに限られない。例えば、車体側ボルト孔13の一方に第1ピン37を挿入することで挿入部材30の位置決めを行ってもよい。
○実施形態においてサイドドア20の後端部22に位置決め孔を設けて、第2ピン52が位置決め孔に挿入されることで保持部材40の位置決めが行われてもよい。
10…ボディ、14…ストライカ、20…サイドドア、25…キャッチ、30…挿入部材、35…凹部、40…保持部材、48…変形部材、49…ローラ。

Claims (5)

  1. 車体を構成するボディに取り付けられたドアを所定の開度で開いた状態に維持可能とする固定用治具であって、
    前記ボディ及び前記ドアの一方に取り付けられる保持部材、及び、前記ボディ及び前記ドアの他方に取り付けられる挿入部材を備え、
    前記保持部材は、一対の挟持部と、前記一対の挟持部のうち少なくとも一方に前記挟持部を近付ける方向へ付勢力を付与する弾性変形部と、を有し、
    前記ドアの開度を小さくする方向への前記ドアの移動に伴い前記挿入部材が前記一対の挟持部の間に挿入され、前記ドアの開度を大きくする方向への前記ドアの移動に伴い前記挿入部材が前記一対の挟持部の間から抜去され、
    前記弾性変形部は、前記所定の開度にて前記挿入部材を前記挟持部に保持させる固定用治具。
  2. 前記ボディは、ドアロック装置の一部を構成するストライカを取り付けるためのストライカ取付孔を有し、
    前記ドアは、前記ドアロック装置の一部を構成するキャッチを取り付けるためのキャッチ取付孔を有し、
    前記挿入部材、及び、前記保持部材の一方は前記ストライカ取付孔によって前記ボディに取り付けられ、
    前記挿入部材、及び、前記保持部材の他方は前記キャッチ取付孔によって前記ドアに取り付けられる請求項1に記載の固定用治具。
  3. 前記挿入部材は、前記所定の開度にて前記一対の挟持部と係止する一対の凹部を有する請求項1又は請求項2に記載の固定用治具。
  4. 前記挿入部材が挿入されていない状態で、前記一対の挟持部は互いに離間している請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の固定用治具。
  5. 前記一対の挟持部は、前記挿入部材の挿入及び抜去に伴い回転するローラである請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の固定用治具。
JP2015002672U 2015-05-28 2015-05-28 固定用治具 Active JP3199153U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002672U JP3199153U (ja) 2015-05-28 2015-05-28 固定用治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002672U JP3199153U (ja) 2015-05-28 2015-05-28 固定用治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3199153U true JP3199153U (ja) 2015-08-06

Family

ID=53887516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015002672U Active JP3199153U (ja) 2015-05-28 2015-05-28 固定用治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3199153U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109482395A (zh) * 2018-12-24 2019-03-19 苏州拉克精密机械有限公司 一种用于汽车涂装面漆工艺的夹具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109482395A (zh) * 2018-12-24 2019-03-19 苏州拉克精密机械有限公司 一种用于汽车涂装面漆工艺的夹具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7849561B2 (en) Integrated hinge and temporary door checker
EP1703055B1 (en) Detachable door hinge device for vehicles
JPH1193938A (ja) ボールソケットコネクタ
JP2018521272A (ja) 構成部分を保持する装置
JP3199153U (ja) 固定用治具
JP4676495B2 (ja) 自動車のドアヒンジ補強具
US20070094844A1 (en) Metallic hinge motion check friction device including a one-piece design, methods incorporating the device, and uses thereof
US20030140455A1 (en) Provisional door-stop device for vehicle doors
JP4551924B2 (ja) 車両用ドア固定治具
JP2010022882A (ja) 自動車のドア塗装用治具
JP2006225927A (ja) ドアホールドクリップおよびドアホールドクリップの取外し治具
EP2182146A1 (en) Device to keep the door of a motor vehicle in open position during the manufacturing process
JP2006320988A (ja) 割りピン取付工具
JP2013071025A (ja) 治具および挟持部材
JP6146861B2 (ja) 自動車ドアの固定用治具
JP2022090694A (ja) ヒンジ機構
JP2019039506A (ja) ボールジョイント及び車両用ドア開閉装置
JP3336321B2 (ja) ボールジョイント
KR101807134B1 (ko) 도장 작업용 도어 스테이 장치
FR3032939A1 (fr) Procede de montage d'un capot sur une caisse d'un vehicule automobile a l'aide d'un gabarit
JP2020530538A (ja) 車両のドアハンドルアセンブリ及びその組立方法
WO2017086409A1 (ja) ストッパーおよびストッパーシステム
JP5388347B2 (ja) 自動車のドア固定治具
JP5001583B2 (ja) アシストグリップ装置
JP2000263455A (ja) ラチェットスパナ

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3199153

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250