JP2005161965A - バンパフィニッシャの取付構造および取付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トランクリッドなどの開閉体の先端とバンパ上面との隙間を適正に確保する。
【解決手段】 バンパ取付用クリップ19の上部には弾性体27を介してフィニッシャ取付クリップ29を一体化する。フィニッシャ取付クリップ29の内周面に形成した凹凸部29bに、バンパフィニッシャ1に設けたフィニッシャ取付部33の外周面の凹凸部33bを嵌合させて仮保持させる。この仮保持状態でトランクリッド5を閉じ、バンパフィニッシャ1の上面に載置するスペーサにトランクリッド5の下端を当接させて、バンパフィニッシャ1をフィニッシャ取付クリップ29に対して下方に移動させ、スペーサの板厚に相当する所定の隙間Hを形成する。その後トランクリッド5を開放し、ねじ35をフィニッシャ取付部33に締結することで、フィニッシャ取付部33を拡開させて、凹凸部29b,33b相互を密着させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車体の開口部に対して開閉可能な開閉体を設け、この開閉体の閉時での先端に対向するバンパの上面部に設けられるバンパフィニッシャの取付構造および取付方法に関する。
自動車のトランクリッドやエンジンフードなどの開閉体の先端(下端)とバンパとの間に隙間を有する構造として、例えば下記特許文献1に記載のものがある。
通常、このような開閉体として、例えばトランクリッドの場合には、トランクリッド閉時の外観品質(トランクリッドと車体本体との隙間や面差)の確保は、トランクリッド全周に渡って行う必要がある。つまりトランクリッドは、車体本体あるいは車体本体に設定されるバンパやランプに対して、車幅方向、車体前後方向、車体上下方向のそれぞれの位置を考慮しなければならない。
特開2002−178861号公報
しかしながら、トランクリッドの先端とバンパ上面との隙間、すなわちトランクリッドの車体後方側の先端とバンパ上面との車体上下方向の隙間については、トランクリッドの下端位置が、各部品の寸法ばらつきや、ウェザストリップおよび開閉時に使用されるアシスト機構の反力などの影響で一定せず、またバンパ上面の位置も部品寸法のばらつきによって一定せず、このため前記隙間を適正に確保することが困難となっている。
そこで、この発明は、トランクリッドなどの開閉体の先端とバンパ上面との隙間を適正に確保することを目的としている。
本発明は、車体の開口部に対して開閉可能な開閉体を設け、この開閉体の閉時での先端に対向するバンパの上面部に設けられるバンパフィニッシャの取付構造において、前記バンパフィニッシャの取付部を、前記車体側の被取付部に対し、前記開閉体の先端による閉方向に抵抗体を介して移動可能に設け、前記バンパフィニッシャを前記車体側に固定する際には、固定具によって前記取付部と前記被取付部とを互いに密着させることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、バンパフィニッシャを、抵抗体によってバンパフィニッシャと開閉体の先端との隙間を適正に確保した状態で車体側に仮保持状態で取り付けることができ、その後固定具によって、抵抗体を備えた取付部と被取付部とを互いに密着させることで、開閉体の先端とバンパ上面との隙間を適正に確保した状態で、バンパフィニッシャを車体側に固定することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を示すバンパフィニッシャ1を備えた図2の自動車の車体3の後部における断面線Aに沿った側面断面図である。車体3の後部の開口部3aには開閉体としてのトランクリッド5を開閉可能に設けてあり、トランクリッド5の後部下端(先端)と、バンパ7の上面部9に設けたバンパフィニッシャ1との間には、図1に示すトランクリッド5の閉時に、所定の隙間Hを形成する。
バンパ7における上面部9の車体前方側には、下方に延びる縦壁部11と、縦壁部11から車体前方へ突出する底壁部13とをそれぞれ備えたバンパフィニッシャ取付凹部15を設けてある。
上記した底壁部13の先端はクリップ保持部17を構成しており、このクリップ保持部17にバンパ取付クリップ19を保持させる。バンパ取付クリップ19は、断面ほぼS字形状を呈し、上部の保持隙間19aにクリップ保持部17の先端を嵌入させるとともに、クリップ保持部17に形成した係合孔17aに、バンパ取付クリップ19の突起19bを係合させる。
一方バンパ7の車体前方に位置する車体本体側のリアパネル21には、バンパ保持板23を取り付けてあり、このバンパ保持板23の車体後方に突出する部位に、上記したバンパ取付クリップ19の下部の保持隙間19cを嵌合させる。これにより、バンパ7の上部がバンパ取付クリップ19を介して車体本体側に固定されることになる。
また、リアパネル21の上端にはウェザストリップ25を保持させ、トランクリッド5の閉時に、ウェザストリップ25の先端がトランクリッド5の内面に接触してシールする。
バンパ取付クリップ19の上部には、図1の要部を拡大した図3に詳細に示すように、ゴムなどの軟質材からなる円筒形状の弾性体27を介してフィニッシャ取付クリップ29を設けてある。フィニッシャ取付クリップ29は、バンパフィニッシャ1を取り付けるための車体本体側の被取付部を構成しており、例えば硬質の樹脂で構成する。弾性体27は、その上下両側の樹脂で構成したフィニッシャ取付クリップ29およびバンパ取付クリップ19の両者に対し成形によって一体化する。
フィニッシャ取付クリップ29は、図4の分解斜視図に示すように、車幅方向に長い取付孔となる長孔29aを有し、この長孔29aの車端前後方向両側壁に上下方向に連続する凹凸部29bを形成する。
弾性体27には、フィニッシャ取付クリップ29の長孔29aに対応して貫通孔27aを設け、弾性体27の上部内側に形成した凹部27bに、フィニッシャ取付クリップ29の下部内側に設けた凸部29cを嵌め込んだ状態とする。
一方、バンパフィニッシャ1の裏面には、上記したフィニッシャ取付クリップ29が入り込むクリップ収容凹部31を設け、クリップ収容凹部31の中心部に、バンパフィニッシャ1の取付部となる突起としてのフィニッシャ取付部33を設ける。
フィニッシャ取付部33は、円筒形状を呈して図4の斜視図に示すように円周方向の少なくとも1箇所にスリット33aを備え、外周面には、図3中で上下方向に連続する凹凸部33bを備えている。この凹凸部33bは、前記したフィニッシャ取付クリップ29の凹凸部29bに嵌合するもので、これら各凹凸部29b,33bで抵抗体を構成している。
ここで、図5に示すように、フィニッシャ取付クリップ29の凹凸部29bにおける凸部先端の内径Dpは、フィニッシャ取付部33の凹凸部33bにおける凸部先端の外径Dfより小さくしてある。すなわち、Dp<Dfである。これによりバンパフィニッシャ1のフィニッシャ取付部33が、フィニッシャ取付クリップ29に対し、図5中で上下方向に適度の抵抗をもって移動可能となり、この移動方向の任意の位置でバンパフィニッシャ1を仮保持状態とすることができる。
図6は、フィニッシャ取付クリップ29の凹凸部29bとフィニッシャ取付部33の凹凸部33bとが嵌合した状態を示す平面断面図である。
フィニッシャ取付部33の内面には雌ねじ33cを形成してあり、雌ねじ33cを形成した円筒部内は、後述するねじ35を挿入する挿入孔33dを構成している。この挿入孔33dは、連通孔1aを通してバンパフィニッシャ1の表面側の外部に連通している。そして、この連通孔1aを通して固定具としてのねじ35のねじ部35aを雌ねじ33cにねじ込むことで、フィニッシャ取付部33がスリット33aの作用によって外側へ拡開する。これにより、フィニッシャ取付部33の凹凸部33bを、フィニッシャ取付クリップ29の凹凸部29bに押し付けて密着させ、バンパフィニッシャ1を車体本体側に取り付けることができる。
ここで、雌ねじ33cの内径をDb(図5参照)、ねじ部35aの外径をDb1(図4参照)とすると、Db<Db1であり、ねじ35を雌ねじ33cにねじ込む際に、フィニッシャ取付部33が拡開するすることによって、Db=Db1となる。
なお、フィニッシャ取付部33が拡開する前の状態において、Db1−Db=Df−Dpの関係としている。
上記したねじ35の締結時には、その頭部35bがバンパフィニッシャ1の表面に形成した凹部1bに入り込んだ状態となる。
次に、上記したバンパフィニッシャ1の取り付けによるトランクリッド5の先端となる下端の隙間調整方法について、図7を用いて説明する。図7において、トランクリッド5の車体前方側(図7中で左側)の端部内面には、トランクリッドヒンジ37の一端を固定し、トランクリッドヒンジ37の他端の回転軸部39を中心としてトランクリッドヒンジ37が、トランクリッド5とともに車体本体に対して回転可能である。
まず、図7(a)で示すように、トランクリッド5をトランクリッドヒンジ37を介して車体本体に取り付けるとともに、バンパ7を前記図1に示したバンパ取付クリップ19を介して車体本体に取り付ける。
次に、図7(b)に示すように、トランクリッド5を開放した状態とし、この開放状態でバンパフィニッシャ1をフィニッシャ取付クリップ29に仮保持状態で取り付ける。すなわち、バンパフィニッシャ1のフィニッシャ取付部33をフィニッシャ取付クリップ29の長孔29aに挿入し、凹凸部33b,29bを互いに嵌合させる。このとき、フィニッシャ取付部33は、フィニッシャ取付クリップ29に対して図1中で上部側となる位置に仮保持させておく。
さらに、上記仮保持状態のバンパフィニッシャ1の上に、隙間調整用のスペーサ41を載置する。このスペーサ41の板厚は、前記図1に示したトランクリッド5の下端とバンパフィニッシャ1の上面との所定の隙間Hにほぼ相当する。
次に、図7(c)に示すように、トランクリッド5を一旦閉じて、トランクリッド5の下端をスペーサ41に当接させる。この当接により、仮保持状態のバンパフィニッシャ1が、フィニッシャ取付クリップ29に対し、図1中で下方に移動し、凹凸部33b,29b相互の嵌合位置が変化する。これにより、トランクリッド5の下端とバンパフィニッシャ1の上面との隙間が、スペーサ41の厚さとほぼ同等の所定の隙間Hに確保される。
当接後は、図7(d)に示すように、トランクリッド5を再度開放させて、スペーサ41を取り去り、ねじ35をフィニッシャ取付部33に締結する。この締結によってフィニッシャ取付部33が外側へ拡開し、凹凸部33bがフィニッシャ取付クリップ29の凹凸部29bに押し付けられて密着し、トランクリッド5の下端とバンパフィニッシャ1との間に所定の隙間Hを確保した状態で、バンパフィニッシャ1を車体本体側に固定することができる。
これにより、隙間調整前のトランクリッド5の下端位置が、各部品の寸法ばらつきや、ウェザストリップ25および開閉時に使用されるアシスト機構の反力などで一定しない場合であっても、またバンパ7の上面部9の位置が部品の寸法ばらつきによって一定しない場合であっても、トランクリッド5の下端とバンパフィニッシャ1の上面との隙間Hを、適正に確保することができる。
このような隙間調整方法を採用することで、隙間Hのばらつきが、凹凸部29b,33bのそれぞれの溝ピッチを0.5mmとした状態で±0.5mmとなり、現状の約±1.2mm〜2.3mmに対して半減以上に低減し、基準隙間が5mm以下にも充分対応でき、外観品質の向上に寄与することができる。
また、上記した実施形態によれば、隙間Hを適正に確保するために、トランクリッドと車体本体との間のロック機構であるストライカの取付ボルトをハンマで叩いたり、トランクリッドを作業者の手でねじったり、さらにトランクリッドの開閉を繰り返し行いながら上記した隙間を目視または触感でチェックするなどの煩雑な作業が不要であり、作業効率が極めて高いものとなる。
ここで、トランクリッド5を閉じた状態では、トランクリッド5の下端とバンパフィニッシャ1の上面との間には、前記したように所定の隙間Hを設定しているが、トランクリッド5を閉じる際には、その慣性力により閉じ方向に、上記隙間Hをオーバストロークする場合がある。
トランクリッド5が隙間Hを超えてオーバストロークすると、トランクリッド5の下端がバンパフィニッシャ1の上面に干渉することになる。この場合、弾性体27が弾性変形して衝撃を吸収するので、バンパ7が局部変形することなく適度に変形し、バンパ7への入力荷重を緩和することができる。
このようにバンパ7への入力荷重が低減することで、部品の破損や塗装の剥がれなど干渉部の損傷を防止することができる。
また、干渉時の力が、バンパフィニッシャ1に入力されている状態では、弾性体27の撓みによって、車体本体側への入力荷重が緩和されるため、車体本体側の不必要な強度対策を施す必要がない。干渉後は、弾性体27によってバンパフィニッシャ1は干渉前の位置に復帰し、外観品質を維持できる。
すなわち、トランクリッド5を閉じる際のオーバストロークにより干渉するはずの量(トランクリッド5がバンパフィニッシャ1の上面に当接後さらに下方に移動しようとする量)を、本構造を採用しない場合より大きくしても、同等以上の品質保証ができるため、その分トランクリッド5の下端とバンパフィニッシャ1の上面との隙間Hを小さく設定することができ、トランクリッド5の下端とバンパフィニッシャ1の上面との隙間を、より適正に確保することができる。
なお、実験結果では、本構造においては、干渉量が4〜5mmであっても、バンパフィニッシャ1の塗装に明確な傷つきが発生しなかった。一方、本構造を採用しない場合には、干渉量が1mmから1.5mmでバンパフィニッシャの塗装に傷付きが見られた。
したがって、上記した実施形態では、本構造を採用しない場合に比較して、4mm以上の隙間Hの縮小化が可能であり、外観品質の大幅な向上が得られる。
また、前記した特許文献1では、フードを閉じるときに衝撃を吸収する緩衝部材を設けているが、この緩衝部材はバンパ上面に設定していることから、フードを開放したときに緩衝部材が露出して見栄えが悪化したり、フードを開放するときに緩衝部材に触れるために触感が悪化するといった不具合が発生する。
これに対して、本実施形態では、衝撃を吸収する弾性体27をバンパフィニッシャ1の内側に設定しているので、上記した見栄えの悪化や触感の悪化を防止することができる。
なお、上記したフィニッシャ取付クリップ29を用いたバンパフィニッシャ1の取付部は、車幅方向の中央部を除く、例えば車幅方向の左右2箇所に設定し、中央部の取付部については、フィニッシャ取付クリップ29を前記図4に示したような長孔29aとせずに丸孔とし、この丸孔としたフィニッシャ取付クリップにバンパフィニッシャ1のフィニッシャ取付部33を挿入することで、車幅方向の位置決めを行う。
図8は、本発明の第2の実施形態を示す、前記図3に相当する断面図である。第2の実施形態は、フィニッシャ取付クリップ43に、前記図4に示したバンパフィニッシャ1のフィニッシャ取付部33と同様の被取付部となる突起としての円筒部45を形成する。すなわち、この円筒部45には、図4におけるスリット33aと同様にスリットを設け、外周部には上下方向に連続する凹凸部45aを、内周部には雌ねじ45bをそれぞれ形成する。
また、円筒部45の下端には基部47を備え、基部47を弾性体49に一体成形し、弾性体49は前記図1に示したバンパ取付クリップ19の上面に一体成形する。
一方、バンパフィニッシャ51の裏面には、その取付部となるフィニッシャ取付部53を突出形成し、フィニッシャ取付部53内に、前記図4に示したフィニッシャ取付クリップ29と同様の車幅方向に長い取付孔となる長孔53aを形成する。そして、長孔53a内の図8中で左右両側壁に上下方向に連続する凹凸部53bを形成する。この凹凸部53bは、前記したフィニッシャ取付クリップ43の凹凸部45aに嵌合するもので、これら各凹凸部45a,53bで抵抗体を構成している。
なお、長孔53aは、図8中で紙面に直交する方向(車幅方向)に対向する側の壁部を有しない形状、すなわち図8中で左右両側の凹凸部53bを備えた側壁によってのみ形成する形状でもよい。
前記雌ねじ45bを形成した円筒部45内は、後述するねじ55を挿入する挿入孔45cを構成して上方に開放しており、この挿入孔45cに対応してバンパフィニッシャ51にはねじ挿入孔51aを設けてある。ねじ挿入孔51aから固定具としてのねじ55を挿入し、そのねじ部55aを雌ねじ45bにねじ込むことで、円筒部45が図示しないスリットの作用によって外側へ拡開する。これにより、円筒部45の凹凸部45aを、フィニッシャ取付部53の凹凸部53bに押し付けて密着させ、第1の実施形態と同様にしてバンパフィニッシャ51を車体本体側に固定することができる。
この場合にも、上記したねじ55の締結時には、その頭部55bがバンパフィニッシャ51の表面に形成した凹部51bに入り込んだ状態となる。
上記した第2の実施形態においても、バンパフィニッシャ51の取り付けによるトランクリッド下端の隙間調整方法については、図7と同様の手順によって行うことができ、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図9は、本発明の第3の実施形態を示す、前記図1に相当する断面図である。第3の実施形態は、バンパ57の上面部59をバンパフィニッシャとしてバンパ57に一体化させている。バンパ57に一体化させた上面部(バンパフィニッシャ)59は、先端側に下方に突出するフィニッシャ取付部63を備え、バンパ57の本体側に対して図9中で上下に弾性変形可能である。
フィニッシャ取付部63は、前記図8に示した第2の実施形態におけるバンパフィニッシャ51のフィニッシャ取付部53と同様に、車幅方向に長い長孔63aを有し、長孔63a内の図8中で左右両側壁に上下方向に連続する凹凸部63bを形成してある。
上記したフィニッシャ取付部63は、その凹凸部63bを、前記図8と同様なフィニッシャ取付クリップ43の凹凸部45aに嵌め込み、ねじ55をねじ挿入孔63cから挿入して、円筒部45の雌ねじ45bにねじ込むことで、円筒部45が図示しないスリットの作用によって外側へ拡開する。これにより、円筒部45の凹凸部45aを、フィニッシャ取付部63の凹凸部63bに押し付けて密着させ、第2の実施形態と同様にして上面部(バンパフィニッシャ)59を車体本体側に固定することができる。
また、この例では、ねじ55の頭部55bをウェザストリップ64と一体化させたカバー部64aで覆っている。
バンパ57は、上面部59の下方に、車体前方(図1中で左側)に向けて突出する突出片65を設け、突出65の先端をクリップ保持部67とし、クリップ保持部67に設けた係合孔67aにバンパ取付クリップ19の突起19bを係合させて、バンパ取付クリップ19をバンパ57に保持させる。
この実施形態の場合には、弾性体49およびフィニッシャ取付クリップ43が一体となっているバンパ取付クリップ19を、上記したようにしてバンパ57に保持させた後、このバンパ取付クリップ19をバンパ保持板23に保持させることで、バンパ57が車体後部に取り付けられることになる。
バンパ取付クリップ19をバンパ57に保持させるときには、バンパ57と一体となっているバンパフィニッシャ(上面部59)のフィニッシャ取付部63を、フィニッシャ取付クリップ43の円筒部45に嵌め込み、仮保持状態としておく。
したがって、この場合のバンパフィニッシャの取り付けによるトランクリッド下端の隙間調整方法は、トランクリッド5を開放した状態で、バンパ57を車体後部に取り付け、フィニッシャ取付部63をフィニッシャ取付クリップ43の円筒部45に対して仮保持状態とした後、前記した図7(c)の動作と同様にトランクリッド5を一旦閉じ、その下端をバンパ57の上面部59に載置するスペーサ41に当接させる。
この当接により、仮保持状態のバンパフィニッシャ(上面部59)が下方に撓み、これに伴いフィニッシャ取付部63が、フィニッシャ取付クリップ43の円筒部45に対して図9中で下方に移動し、凹凸部45a,63b相互の嵌合位置が変化する。これにより、トランクリッド5の下端とバンパ57の上面部59との隙間が、スペーサ41の厚さとほぼ同等の所定の隙間Hに確保される。
なお、上記した各実施形態で説明したトランクリッド5に代わる開閉体として、バックドアやエンジンフードを使用してもよい。
本発明によれば、車体側とバンパフィニッシャ側とのいずれか一方に取付孔を、他方にこの取付孔に挿入される突起をそれぞれ設け、前記取付孔の内周面と前記突起の外周面との間に前記抵抗体を設けたため、突起を取付孔に挿入することで、バンパフィニッシャを、抵抗体によってバンパフィニッシャと開閉体先端との隙間を適正に確保した状態で車体側に仮保持状態で取り付けることができ、その後固定具によって、抵抗体を備えた取付部と被取付部とを互いに密着させることで、開閉体の先端とバンパ上面との隙間を適正に確保した状態で、バンパフィニッシャを車体側に固定することができる。
前記抵抗体は、前記取付孔の内周面に設けられて前記突起の前記取付孔への挿入方向に沿って形成した凹凸部と、この凹凸部に嵌合する前記突起の外周面に設けた凹凸部とで、構成したため、凹凸部相互が嵌合することで、バンパフィニッシャを車体側に仮保持状態とすることができ。
前記突起の内部に、バンパフィニッシャの外部から固定具を挿入して拡開する挿入孔を設けたため、固定具を突起の内部に挿入することで、挿入孔が拡開し、取付部と被取付部とを互いに密着させることができる。
固定具をねじで構成し、前記突起の内部に形成した挿入孔の内面に、ねじが螺合する雌ねじを設けたため、ねじを突起内の雌ねじにねじ込むことで、挿入孔が拡開し、取付部と被取付部とを互いに密着させることができる。
前記被取付部と車体との間に、開閉体の先端による押し付け力によって弾性変形可能な弾性体を設けたため、開閉体を閉じる際に、その下端がバンパフィニッシャの上面に干渉するような場合に、弾性体が弾性変形して衝撃を吸収し、バンパが局部変形することなく適度に変形し、バンパへの入力荷重を緩和することができる。
前記被取付部を、バンパを車体に取り付けるためのバンパ取付クリップに一体化させたため、別体とした場合に比べ、部品管理が容易となり、取付作業も簡素化することができる。
前記バンパフィニッシャおよびその取付部をバンパに一体化させたため、バンパフィニッシャを単体として別途製造する必要がなく、部品点数が削減されて部品管理が容易となり、取付作業も簡素化することができる。
本発明の第1の実施形態を示すバンパフィニッシャを備えた図2の自動車の後部における断面線Aに沿った側面断面図である。 図1の構造を採用した自動車後部の斜視図である。 第1の実施形態によるバンパフィニッシャ周辺の拡大した断面図である。 第1の実施形態によるバンパフィニッシャ取付構造の分解斜視図である。 フィニッシャ取付クリップの凹凸部の内径とフィニッシャ取付部の凹凸部の外径との関係を示す説明図である。 フィニッシャ取付クリップの凹凸部とフィニッシャ取付部の凹凸部とが嵌合した状態を示す平面断面図である。 第1の実施形態によるバンパフィニッシャの取り付けによるトランクリッド下端の隙間調整方法を示す動作説明図である。 本発明の第2の実施形態を示す、図3に相当する断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す、図1に相当する断面図である。
符号の説明
1,51 バンパフィニッシャ
3 車体
3a 車体の開口部
5 トランクリッド(開閉体)
7,57 バンパ
9 バンパの上面部
19 バンパ取付クリップ
27,49 弾性体
29 フィニッシャ取付クリップ(被取付部)
29a,53a,63a 長孔(取付孔)
29b,33b,45a,53b,63b 凹凸部(抵抗体)
33,53,63 フィニッシャ取付部(バンパフィニッシャの取付部,突起)
33c,45d 雌ねじ
33d,45c 挿入孔
35,55 ねじ(固定具)
41 隙間調整用のスペーサ
43 フィニッシャ取付クリップ
45 円筒部(被取付部,突起)
59 バンパの上面部(バンパフィニッシャ)
H 所定の隙間

Claims (10)

  1. 車体の開口部に対して開閉可能な開閉体を設け、この開閉体の閉時での先端に対向するバンパの上面部に設けられるバンパフィニッシャの取付構造において、前記バンパフィニッシャの取付部を、前記車体側の被取付部に対し、前記開閉体の先端による閉方向に抵抗体を介して移動可能に設け、前記バンパフィニッシャを前記車体側に固定する際には、固定具によって前記取付部と前記被取付部とを互いに密着させることを特徴とするバンパフィニッシャの取付構造。
  2. 前記車体側と前記バンパフィニッシャとのいずれか一方に取付孔を、他方にこの取付孔に挿入される突起をそれぞれ設け、前記取付孔の内周面と前記突起の外周面との間に前記抵抗体を設けたことを特徴とする請求項1記載のバンパフィニッシャの取付構造。
  3. 前記抵抗体は、前記取付孔の内周面に設けられて前記突起の前記取付孔への挿入方向に沿って形成した凹凸部と、この凹凸部に嵌合する前記突起の外周面に設けた凹凸部とで、構成したことを特徴とする請求項2記載のバンパフィニッシャの取付構造。
  4. 前記突起の内部に、前記バンパフィニッシャの外部から前記固定具を挿入して拡開する挿入孔を設けたことを特徴とする請求項2または3記載のバンパフィニッシャの取付構造。
  5. 前記固定具をねじで構成し、前記突起の内部に形成した前記挿入孔の内面に、前記ねじが螺合する雌ねじを設けたことを特徴とする請求項4記載のバンパフィニッシャの取付構造。
  6. 前記被取付部と前記車体との間に、前記開閉体の先端による押し付け力によって弾性変形可能な弾性体を設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載のバンパフィニッシャの取付構造。
  7. 前記被取付部を、前記バンパを車体に取り付けるためのバンパ取付クリップに一体化させたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載のバンパフィニッシャの取付構造。
  8. 前記被取付部を、前記開閉体の先端による押し付け力によって弾性変形可能な弾性体を介して前記バンパ取付クリップに一体化させたことを特徴とする請求項7記載のバンパフィニッシャの取付構造。
  9. 前記バンパフィニッシャおよびその取付部を前記バンパに一体化させたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項記載のバンパフィニッシャの取付構造。
  10. 車体の開口部に対して開閉可能な開閉体を設け、この開閉体の閉時での先端に対向するバンパの上面部に設けられるバンパフィニッシャの取付方法において、前記バンパフィニッシャの取付部を、前記車体側の被取付部に対し、前記開閉体の先端による閉方向に抵抗体を介して移動可能に設け、前記開閉体の開状態で、前記バンパフィニッシャを前記取付部を介して前記車体側の被取付部に仮保持状態で取り付け、この仮保持状態で、前記開閉体を閉じ、前記バンパフィニッシャの上面に載置する隙間調整用のスペーサに前記開閉体の先端を当接させ、前記開閉体の先端と前記バンパフィニッシャとの間に前記スペーサの板厚に相当する所定の隙間を形成し、その後前記開閉体を開放して前記バンパフィニッシャを固定具により前記車体側に固定することを特徴とするバンパフィニッシャ取付方法。
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