JP2004048977A - スライド構造体の給電装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボディ本体5側からスライド構造体1にかけて配策されるワイヤハーネス10と、このワイヤハーネス10を撓み吸収方向に付勢する弾性部材40と、この弾性部材40に装着されると共にワイヤハーネス10が載置されるハーネス支持部材501 と、ワイヤハーネス10の長手方向略中間の湾曲部12を移動可能に収容する湾曲部保護部材70と、この湾曲部保護部材70にハーネス支持部材501 が当たることで生じる異音の発生を防止する異音発生防止部511 ,512 とを備えるスライド構造体の給電装置とする。前記異音発生防止部511 ,512 として、湾曲部保護部材70に当接される突出部511 ,512 が、可撓羽根片511 ,512 としてハーネス支持部材501 に備えられた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車体側からスライドドア側へワイヤハーネスを介して電力を供給する自動車用スライドドアなどのスライド構造体の給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、多くの自動車にスライドドアが採用される傾向にある。
スライドドアとは、ワンボックスワゴンや、デリバリーバンなどの車体に沿って後方に滑らせて開けられるタイプのドアを意味するものとされている。スライドドアが自動車に適用されると、車体の開口部が広くされ、例えば車体の側面において乗降スペースが少ない場所であっても乗り降りが便利とされるといった利点があるものとされている。
【0003】
また、例えば、ワンボックスカーなどのスライドドアにおいては、パワーウィンドモータや、モータ作動用のスイッチユニットや、ウィンド挟み防止センサといった種々の電装品や補機などの機能部品が配設されている。
【0004】
これらの機能部品に電源電流や信号電流などを供給するために、車両ボディ本体側(バッテリ側)からスライドドア側にかけてワイヤハーネスが配策され、スライドドア内の各機能部品にワイヤハーネスが接続されている。各機能部品への給電は、スライドドアの開閉状態に関係なく、常時、行われる必要がある。
【0005】
また、自動車用スライドドアに配索されるドア側ワイヤハーネスにあっては、スライドドアが開閉される際にスライドドア内で移動されるものであるから、自動車のスライドドアには、余長を備えたワイヤハーネスが配策されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の自動車用スライドドアにあっては、自動車の走行中に、エンジンまたは車体などから生じる振動によって、ワイヤハーネスもしくはこれに備えられた各種部品、または、ワイヤハーネスの周辺近傍に備えられた各種他の部品と共にワイヤハーネスが振動され、その際に、各部品などが互いに干渉されることにより、打音や異音が発生されることが懸念されていた。
【0007】
本発明は、上記した点に鑑み、車体側からスライドドア側へワイヤハーネスを介して電力を供給する自動車用スライドドアなどのスライド構造体の給電装置において、エンジンまたは車体などから振動が加えられることがあっても、打音や異音が発生される心配のないスライド構造体の給電装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るスライド構造体の給電装置は、ボディ本体側からスライド構造体にかけて配策されるワイヤハーネスと、該ワイヤハーネスを撓み吸収方向に付勢する弾性部材と、該弾性部材に装着されると共に該ワイヤハーネスが載置されるハーネス支持部材と、該ワイヤハーネスの長手方向略中間部の湾曲部を移動可能に収容する湾曲部保護部材と、該湾曲部保護部材に該ハーネス支持部材が当たることで生じる異音の発生を防止する異音発生防止部とを備えることを特徴とする。
上記構成により、給電装置が取付けられているボディ本体や、スライド構造体に振動が加えられることがあっても、スライド構造体の給電装置に、湾曲部保護部材にハーネス支持部材が当たることで生じる異音の発生を防止する異音発生防止部が備えられているから、振動による異音の発生は未然に防止されることとなる。
【0009】
請求項2に係るスライド構造体の給電装置は、請求項1に係るスライド構造体の給電装置において、前記異音発生防止部として、前記湾曲部保護部材に当接される突出部が、前記ハーネス支持部材に備えられたことを特徴とする。
上記構成により、湾曲部保護部材に当接される突出部が、ハーネス支持部材に備えられているから、支持部材本体が湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0010】
請求項3に係るスライド構造体の給電装置は、請求項2に係るスライド構造体の給電装置において、前記突出部として、前記ハーネス支持部材の一端部と、他端部とから、可撓羽根片が外側に向けて突設されたことを特徴とする。
上記構成により、湾曲部保護部材に当接される可撓羽根片が、ハーネス支持部材に備えられているから、給電装置が取付けられているボディ本体や、スライド構造体に振動が加えられることがあっても、振動は可撓羽根片によって緩和されることとなる。また、湾曲部保護部材に当接される可撓羽根片が、ハーネス支持部材に備えられているから、ハーネス支持部材の主体部分が湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0011】
請求項4に係るスライド構造体の給電装置は、請求項2に係るスライド構造体の給電装置において、前記突出部として、前記ハーネス支持部材の両側面にリブが突設されたことを特徴とする。
上記構成により、湾曲部保護部材に当接されるリブが、ハーネス支持部材の両側面に備えられているから、ハーネス支持部材の主体部分が湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0012】
請求項5に係るスライド構造体の給電装置は、請求項2に係るスライド構造体の給電装置において、前記ハーネス支持部材に代えて、前記弾性部材に前記突出部が備えられたことを特徴とする。
上記構成により、湾曲部保護部材に当接される突出部が弾性部材に備えられるから、弾性部材に装着されワイヤハーネスが載置されるハーネス支持部材の支持部材本体が、湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0013】
請求項6に係るスライド構造体の給電装置は、請求項1に係るスライド構造体の給電装置において、振動が加えられない状態において、前記異音発生防止部は、前記湾曲部保護部材に対し非当接とされるリブとして形成され、前記ハーネス支持部材に該リブが設けられたことを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスに振動が加えられて、ワイヤハーネスやハーネス支持部材の支持部材本体が湾曲部保護部材内で当たろうとされても、ハーネス支持部材に設けられたリブが、先に湾曲部保護部材に当接されることとなる。
このようなことから、スライド構造体の給電装置から大きな異音や打音が発生されるということは、回避されるものと期待される。
【0014】
請求項7に係るスライド構造体の給電装置は、請求項1に係るスライド構造体の給電装置において、前記異音発生防止部は、前記湾曲部保護部材に当接される球体部と、該球体部を該湾曲部保護部材に向けて押圧する付勢部材とを備えることを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスに振動が加えられて、ワイヤハーネスやハーネス支持部材の支持部材本体が湾曲部保護部材内で当たろうとされても、球体部を湾曲部保護部材に向けて押圧する付勢部材により、振動は吸収されることとなる。これにより、スライド構造体の給電装置から異音や打音が発生されるということは、未然に回避されることとなる。
【0015】
請求項8に係るスライド構造体の給電装置は、請求項1〜7の何れか1項に係るスライド構造体の給電装置において、前記異音発生防止部は、密着性に優れる塗布物を備えることを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスに振動が加えられて、ワイヤハーネスやハーネス支持部材の支持部材本体が湾曲部保護部材内で当たろうとされても、異音発生防止部に、密着性に優れる塗布物が備えられているから、塗布物により、スライド構造体の給電装置から大きな異音や打音が発生されるということは、回避されるものと期待される。
【0016】
請求項9に係るスライド構造体の給電装置は、請求項1に係るスライド構造体の給電装置において、軟質材が前記弾性部材に取付けられることで、前記異音発生防止部として軟質部が形成され、該軟質部が前記湾曲部保護部材と当接されることを特徴とする。
上記構成により、テープなどの軟質材が弾性部材に取付けられて軟質部が形成され、この軟質部が湾曲部保護部材と当接されるから、弾性部材に装着されワイヤハーネスが載置されるハーネス支持部材が、湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。また、テープなどの軟質材が弾性部材に取付けられることで、寸法精度の向上された軟質部が形成されることとなる。
【0017】
請求項10に係るスライド構造体の給電装置は、請求項9に係るスライド構造体の給電装置において、前記弾性部材に代えて、前記ワイヤハーネスに前記軟質材が取付けられて、軟質部が形成されたことを特徴とする。
上記構成により、テープなどの軟質材がワイヤハーネスに取付けられて軟質部が形成され、この軟質部が湾曲部保護部材と当接されるから、ワイヤハーネスが載置されるハーネス支持部材が、湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0018】
請求項11に係るスライド構造体の給電装置は、請求項1に係るスライド構造体の給電装置において、前記異音発生防止部として、前記湾曲部保護部材に当接される異音吸収部材が、前記ハーネス支持部材に備えられたことを特徴とする。
上記構成により、湾曲部保護部材に当接される異音吸収部材が、ハーネス支持部材に備えられているから、ハーネス支持部材の主体部分が湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。ワイヤハーネスに振動が加えられて、ワイヤハーネスやハーネス支持部材が湾曲部保護部材内で当たろうとされても、ハーネス支持部材に備えられたゴム、不織布製テープ、フェルト材などの異音吸収部材により振動は吸収されることとなる。従って、スライド構造体の給電装置から、異音、打音が発生されるということは防止されることとなる。
【0019】
請求項12に係るスライド構造体の給電装置は、請求項11に係るスライド構造体の給電装置において、前記ハーネス支持部材に、前記異音吸収部材が挿着される取付孔が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、ハーネス支持部材の取付孔にフェルト材などの異音吸収部材を挿着させることで、異音吸収部材は、容易にハーネス支持部材に取付けられることとなる。従って、ハーネス支持部材に対するフェルト材などの異音吸収部材の取付作業は、比較的単純な作業として行われることとなる。
【0020】
請求項13に係るスライド構造体の給電装置は、請求項12に係るスライド構造体の給電装置において、前記取付孔の入口部は、前記異音吸収部材の外形に略対応した孔とされ、該取付孔の略中央部は、該異音吸収部材の外形よりも小さい孔とされたことを特徴とする。
上記構成により、フェルト材などの異音吸収部材は、ハーネス支持部材に設けられた取付孔の略中央部で圧入された状態となる。これにより、フェルト材などの異音吸収部材は、ハーネス支持部材に確実に保持されることとなる。
【0021】
請求項14に係るスライド構造体の給電装置は、請求項11〜13の何れか1項に係るスライド構造体の給電装置において、複数の前記異音吸収部材が、前記ハーネス支持部材に備えられたことを特徴とする。
上記構成により、複数のフェルト材などの異音吸収部材がハーネス支持部材に備えられているから、例えば激しい振動が、湾曲部保護部材やハーネス支持部材に加えられることがあっても、湾曲部保護部材に、ハーネス支持部材の支持部材本体が当たって異音が生じるということは、確実に防止されることとなる。
【0022】
請求項15に係るスライド構造体の給電装置は、請求項1に係るスライド構造体の給電装置において、前記ハーネス支持部材を形成する支持部材本体の幅は、断面略長円形をした前記ワイヤハーネスの長径よりも小さくされ、断面略長円形をした該ワイヤハーネスの断面部における縦長方向の一端部と、他端部とが、前記異音発生防止部とされ、前記ボディ本体に対し前記スライド構造体が閉じられた状態において、該ワイヤハーネスが捩られることで該支持部材本体上に載置された該ワイヤハーネスが傾斜され、その際に、該ワイヤハーネスの該断面部における該縦長方向の該一端部と該他端部とが前記湾曲部保護部材の基板部と当接されることを特徴とする。
上記構成により、ボディ本体に対してスライド構造体が閉じられた際に、断面略長円形をしたワイヤハーネスが捩られることを利用して、ハーネス支持部材を形成する支持部材本体上に載置された断面略長円形のワイヤハーネスを傾斜させ、断面略長円形をしたワイヤハーネスの断面部における縦長方向の一端部と他端部とを湾曲部保護部材の基板部に当接させる。そのような状態において、ハーネス支持部材を形成する支持部材本体の幅は、断面略長円形をしたワイヤハーネスの長径よりも小さいものとされているから、断面略長円形のワイヤハーネスが載置されるハーネス支持部材の支持部材本体が、湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されるものと期待される。
【0023】
請求項16に係るスライド構造体の給電装置は、請求項1に係るスライド構造体の給電装置において、前記湾曲部保護部材の基板部に、前記ハーネス支持部材に対応した前記異音発生防止部が設けられ、該異音発生防止部は、該ハーネス支持部材との当接を回避した逃し部として設けられたことを特徴とする。
上記構成により、湾曲部保護部材の基板部に、ハーネス支持部材に対応した逃し部が設けられているから、湾曲部保護部材にハーネス支持部材が当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0024】
請求項17に係るスライド構造体の給電装置は、請求項16に係るスライド構造体の給電装置において、前記逃し部として、前記基板部に貫通孔が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、湾曲部保護部材の基板部にハーネス支持部材に対応した貫通孔が設けられているから、湾曲部保護部材にハーネス支持部材が当たるという心配はない。
【0025】
請求項18に係るスライド構造体の給電装置は、請求項16に係るスライド構造体の給電装置において、前記逃し部として、前記基板部に凹部または逃し溝が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、湾曲部保護部材の基板部にハーネス支持部材に対応した凹部または逃し溝が設けられているから、湾曲部保護部材にハーネス支持部材が当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されるものと期待される。
【0026】
請求項19に係るスライド構造体の給電装置は、請求項16に係るスライド構造体の給電装置において、前記ハーネス支持部材との当接を回避した前記逃し部に代えて、該ハーネス支持部材と当接される突出部が、前記湾曲部保護部材の前記基板部に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、湾曲部保護部材の基板部にハーネス支持部材と当接される突出部が設けられていれば、突出部にハーネス支持部材が嵌り込むこととなり、振動による異音の発生は防止されるものと期待される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係るスライド構造体の給電装置における実施の形態を示す分解斜視図である。
【0028】
図1に基づきスライド構造体の給電装置の各方向について説明する。「前後」の定義は、プロテクタ70が構成された際に形成される第一ハーネス取出口76が向けられた側を前側とし、これの反対側として、プロテクタ本体80に取付フランジ89aが設けられた側を後側とする。「上下」の定義は、プロテクタ70が構成された際に形成される第二ハーネス取出口77が向けられた側を下側とし、これの反対側として、プロテクタ本体80に取付フランジ89bが設けられた側を上側とする。図22,図24〜図26に示される他の各種の実施形態においても前記定義に準ずる。なお、この明細書における「前後」、「上下」の定義は便宜上のものであり、必ずしもスライド構造体の給電装置の実使用時における方向と一致するものではない。
【0029】
図1において、例えばワンボックスカーや一部の乗用車などに見られる自動車のスライドドア1には、そのスライドドア1の内部に設けられる不図示のパワーウィンドモータやドアロックユニットやスピーカーといった各種補機に、車体5側からの給電をなし得るドア側ワイヤハーネス10が配索されている。そのドア側ワイヤハーネス10は、スライドドア1及び車体5に跨って配索されており、一端側13がコネクタ21(一つのみ図示、この数に限られない)を介して不図示の上記各種補機に接続されている。図1においては、一端側13に一つのコネクタ21が取付けられたワイヤハーネス10を示したが、コネクタの数は複数とされていてもよい。
【0030】
また、ドア側ワイヤハーネス10の他端側14は、他のコネクタ22を介して車体側ワイヤハーネス15のコネクタ23にコネクタ接続されている。ドア側ワイヤハーネス10は、スライドドア1のインナパネル2に設けられるプロテクタ70と共にスライドドア1に配索される。プロテクタ70は、本形態における給電装置を構成するものである。ドア側ワイヤハーネス10と、プロテクタ70とが用いられることで、給電装置の構成は簡素化されたものとなる。また、省スペース化と組付け性の向上が図られる。
【0031】
スライドドア1は、車体5に対してスライド自在に取付けられている。そのスライド方向は、車体5の前後方向に沿ってスライドされるものである。詳しく説明すると、車体5に対しスライドドア1が開けられる際において、スライドドア1は車体5の側方へ向けて、一旦、引出されてから、車体5に対しスライドされるという操作により、車体5に対してスライドドア1は開けられる。また、車体5に対しスライドドア1が閉められる際においては、前記逆の操作が行われることにより、車体5に対してスライドドア1が閉められる。
【0032】
スライドドア1の車体5の内側にインナパネル2が設けられている。また、スライドドア1の下端には、車体5の下部に設けられるレール(不図示)に対してスライド自在に係合するヒンジローラ取付片3が設けられている。
【0033】
車体5には、スライドドア1が閉じられた際の位置にステップ6が設けられている。そのステップ6の垂壁7の内側には、車体側ワイヤハーネス15のコネクタ23が配置されている。ドア側ワイヤハーネス10の他のコネクタ22と、車体側ワイヤハーネス15のコネクタ23とは、垂壁7の内側においてコネクタ接続が行われている。車体側ワイヤハーネス15は、直接または間接的にバッテリ(図示せず)に接続される。
【0034】
ドア側ワイヤハーネス10は、複数の電線11が束ねられて構成されたものとされ、その一端側13にコネクタ21が、他端側14に他のコネクタ22が設けられている。また、ドア側ワイヤハーネス10には、屈曲可能なチューブ材30として、例えばコルゲートチューブ30が装着されている。
【0035】
コルゲートチューブ30は、プロテクタ70から車体5側に導出されるドア側ワイヤハーネス10を保護するものとされている。コルゲートチューブ30などのチューブ材30は、ドア側ワイヤハーネス10に備えられていてもよく、また、ドア側ワイヤハーネス10に備えられずに省略されていてもよく、コルゲートチューブ30は、ドア側ワイヤハーネス10に任意に設けられるものとされる。
また、粘着テープが用いられて、上記複数の電線11がテープ捲きされて、ドア側ワイヤハーネスが構成されていてもよい。
【0036】
ドア側ワイヤハーネス10を押圧する弾性部材40が、ドア側ワイヤハーネス10を構成するコルゲートチューブ30に沿うようにして、プロテクタ本体80に備えられている。ドア側ワイヤハーネス10を構成するコルゲートチューブ30と、弾性部材40とは、環状の固定部材60や、不図示の粘着テープなどが用いられて固定される。なお、スライドドアの仕様などにより、前記固定部材60が用いられることなく省略されたものも使用可能とされる。
【0037】
弾性部材40は、ばね性を有する短冊状の薄型平板のものとされ、ドア側ワイヤハーネス10の湾曲部12を上方に向けて跳ね上げ付勢する役割を果すものとされている。弾性部材40は、プロテクタ本体80と、カバー90とから構成されるプロテクタ70の第一ハーネス取出口76の近傍から、ドア側ワイヤハーネス10の湾曲部12に沿わせられるようにして配設されている。
【0038】
弾性部材40の一方の端部は、ドア側ワイヤハーネス10に形成された湾曲部12の略中間部まで延設され、弾性部材40の上側先端に、ハーネス支持部材501 として板ばねキャップ501 が取付けられている。弾性部材40は、薄肉鋼板が用いられて形成されたものであるが、弾性部材40は、金属材または合成樹脂材が用いられて形成されたものも有効とされる。
【0039】
コルゲートチューブ30が装着されたドア側ワイヤハーネス10の中間部を湾曲させて、ドア側ワイヤハーネス10に湾曲部12が形成されている。この湾曲部12は、プロテクタ70に収容されるように為されている。ドア側ワイヤハーネス10に湾曲部12が形成されることで、ドア側ワイヤハーネス10と接する弾性部材40に付勢力が発生される。弾性部材40により付勢されたドア側ワイヤハーネス10の湾曲部12は、プロテクタ本体80に設けられた規制壁86の湾曲状に形成された部分に当接される。ドア側ワイヤハーネス10の湾曲部12は、インナパネル2に対してプロテクタ70の収容部内を略平行に移動可能に配置されている。
【0040】
プロテクタ70は、例えばインナパネル2に取付け固定されるプロテクタ本体80と、プロテクタ本体80に係合されるカバー90とを備えるものとして構成されている。このような2分割されるタイプのプロテクタ70のほかに、例えば二つの基板部85,95が一体成形された単一のプロテクタ(図示せず)が用いられてもよい。また、プロテクタ70は、ドア側ワイヤハーネス10の湾曲部12の移動範囲を考慮して、その全体の大きさが、極力、小さくされるように形成されたものである。プロテクタ本体80およびカバー90は、合成樹脂により射出成形法に基づいて形成されたものであるが、プロテクタ本体およびカバーは、例えば、金属薄板をプレス加工して形成することも可能とされる。
【0041】
プロテクタ本体80は、インナパネル2に接する略半円状の基板部85と、この基板部85の周縁部に立設された湾曲状の規制壁86と、この規制壁86の一端に対向して配置される略コ字状の基壁87と、規制壁86に沿って対向するハーネス固定用の固定部88としての固定壁88とを備えるものとして形成されている。規制壁86と、基壁87とを備えるプロテクタ本体80の一端側は、プロテクタ70が構成された際に形成される第一ハーネス取出口76に対応するものである。
【0042】
規制壁86は、弾性部材40により付勢されたドア側ワイヤハーネス10の湾曲部12の位置を規制する役割を果し、本形態においては上方に向く円弧状に形成されている。規制壁86として、スライドドア1の後方に向けて略真っ直ぐに延設された延長部86aが、規制壁86の円弧状をした部分から連成されている。プロテクタ本体80の他端側に規制壁86の延長部86aが形成されている。
【0043】
車体5に対するスライドドア1の開閉時に、ドア側ワイヤハーネス10がプロテクタ本体80のインナパネル取付用ボルト100と干渉されて、ドア側ワイヤハーネス10に悪影響が及ぼされるといった不具合を予め回避させるために、規制壁86の円弧状をした外縁および延長部86aの外縁に、インナパネル2に対する取付フランジ89a,89bが形成されている。プロテクタ本体80は、取付フランジ89a,89bを介してボルト100,100により、インナパネル2に締付け固定される。また、プロテクタ本体80に設けられた基壁87の近傍の取付フランジ89cにボルト100が締付けられて、プロテクタ本体80はインナパネル2に確実に固定される。
【0044】
カバー90は、プロテクタ本体80の基板部85に対面するカバー側基板部95と、プロテクタ本体80の規制壁86に沿った湾曲状の周壁96と、プロテクタ本体80の基壁87に対応した短い側壁97とを備えるものとして形成されている。周壁96と、側壁97とを備えるカバー90の一端側は、プロテクタ70が構成された際に形成される第一ハーネス取出口76に対応するものである。カバー90を形成する周壁96として、スライドドア1の後方に向けて略真っ直ぐに延設された延長部96aが、周壁96の円弧状をした部分から連成されている。カバー90の他端側に周壁96の延長部96aが形成されている。
【0045】
カバー90を形成する基板部95の下側縁部に、カバー90の外方に向けて突出する鍔部99が形成されている。また、鍔部99の根元部に不図示の曲面が形成されている。この曲面は、プロテクタ70が構成された際に形成される第二ハーネス取出口77から導出されたドア側ワイヤハーネス10が、コルゲートチューブ30を介して接触される曲面として機能するものである。
【0046】
カバー90に設けられた鍔部99の根元部が、湾曲状をした曲面として形成されているから、車体5に対してスライドドア1が開閉される際に、ドア側ワイヤハーネス10がエッジ部で摺接されるということがない。
【0047】
従って、車体5に対してスライドドア1が開閉される際に、プロテクタ70から導出されたコルゲートチューブ30などを備えるドア側ワイヤハーネス10は、スムーズに動かされることとなる。また、ドア側ワイヤハーネス10が傷つけられるといった不具合の発生を未然に防止でき、ドア側ワイヤハーネス10の耐久性を向上させることができる。
【0048】
また、湾曲状の曲面を備える鍔部99に沿って、ドア側ワイヤハーネス10を下向きに湾曲させて、ドア側ワイヤハーネス10と、スライドドア1のドアトリム(図示せず)の下端部とが干渉されないようにしつつ、ドア側ワイヤハーネス10をプロテクタ70から車体5側に導出させることで、ドア側ワイヤハーネス10と、不図示のドアトリムの下端部との擦れが防止される。
【0049】
カバー90は、各種の取付手段が用いられて、車体5側からプロテクタ本体80に取付可能とされる。例えば、プロテクタ本体80の規制壁86の外周面に係止部(図示せず)が設けられ、前記係止部に対応してカバー90の周壁96に係合部(図示せず)が設けられ、前記係止部と、前記係合部とが係合されることにより、プロテクタ本体80にカバー90が装着されてプロテクタ70が構成されるものであれば、プロテクタ本体80に対するカバー90の装着が容易で迅速に行われることとなる。
【0050】
車体5に対してスライドドア1が開けられた状態や、閉められた状態において、プロテクタ70内に収容されたドア側ワイヤハーネス10の配策状態や、プロテクタ70内におけるドア側ワイヤハーネス10の湾曲部12が位置する部分は、車体5やスライドドア1の仕様などにより、任意に設定可能なものとされる。
図2〜図28に示される各種の実施形態において、上述と基本的に同じ構成の部材については、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0051】
本発明に係るスライド構造体の給電装置の実施形態は、車体5に設けられた垂壁7側からスライドドア1にかけて配策されるドア側ワイヤハーネス10と、このドア側ワイヤハーネス10を撓み吸収方向に付勢する金属製の弾性部材40と、この弾性部材40の上側先端部に装着されると共にドア側ワイヤハーネス10が載置される合成樹脂製の板ばねキャップ50(図8,図22〜図28),501 〜5012(図1〜図7,図9〜図17,図19〜図21)と、ドア側ワイヤハーネス10の長手方向略中間部の湾曲部12をスライドドア1に対して略平行に移動可能に収容する合成樹脂製のプロテクタ70(図1,図10,図15,図19),701 〜703(図25,図27,図28) と、自動車の走行時に自動車全体に振動が発生され、この振動によって、プロテクタ70,701 〜703 に板ばねキャップ50(図8,図22〜図28),501 〜5012(図1〜図7,図9〜図17,図19〜図21)が繰返して当たることで生じる異音の発生を防止する異音発生防止部とを備えるものである。
【0052】
図1の如く、ドア側ワイヤハーネス10を撓み吸収方向に付勢する金属製の弾性部材40とは、ここでは、ドア側ワイヤハーネス10を上側に向けて押圧する金属製の弾性部材40を意味する。また、前記異音発生防止部は、符号18,19(図23),45(図8),511 ,512(図1〜図4) ,52(図5〜図7),52a〜52e(図10〜図14),52H(図15,図16),52I(図17,図18),53(図9),53A(図19,図20),53B(図21),81〜83(図24〜図28),91〜93(図25,図27,図28)で示されるものである。
【0053】
例えば、自動車の走行時に自動車全体に振動が発生され、この振動によって、給電装置(図示せず)が取付けられている車体5や、スライドドア1に振動が加えられることがあっても、スライド構造体の給電装置には、合成樹脂製のプロテクタ70(図1,図10,図15,図19),701 〜703(図25,図27,図28) に、合成樹脂製の板ばねキャップ50(図8,図22〜図28),501 〜5012(図1〜図7,図9〜図17,図19〜図21)が繰返して当たることで生じる異音の発生を防止する前記異音発生防止部が備えられているから、振動による打音などといった異音の発生は未然に防止されることとなる。
【0054】
図1〜図7の如く、前記異音発生防止部511 ,512 ,52として、プロテクタ70に当接される合成樹脂製の突出部511 ,512 ,52が、板ばねキャップ501 ,502 を形成する合成樹脂製の支持部材本体55に備えられている。このような突出部511 ,512 ,52は、板ばねキャップ501 ,502 を形成する支持部材本体55に対して一体に形成されていてもよく、また、別材料からなる別体のものとして、板ばねキャップ501 ,502 を形成する支持部材本体55に取付けられていてもよい。
【0055】
プロテクタ本体80の基板部85(図1)と、カバー90の基板部95(図1)とに当接される合成樹脂製の突出部511 ,512 ,52が、板ばねキャップ501 ,502 を形成する支持部材本体55に備えられているから、合成樹脂製の支持部材本体55が、合成樹脂製のプロテクタ本体80の基板部85と、合成樹脂製のカバー90の基板部95とに当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0056】
図2〜図4の如く、本発明の第一の実施形態は、前記突出部511 ,512 として、板ばねキャップ501 を形成する合成樹脂製の支持部材本体55の一端部56の底面58と、他端部57の底面58とから、合成樹脂製の一対の可撓羽根片511 ,512 が突設されたものである。これらの複数の可撓羽根片511 ,512 は、支持部材本体55の外側の長手方向もしくは四方に向けて突出されている。支持部材本体55の一端部56に設けられた一対の可撓羽根片511 は、弾性部材40が挿着される支持部材本体55の取付部50bの両側に突設されたものである。前記可撓羽根片は、突出片または突起形状をしたものとして形成されていてもよい。
【0057】
プロテクタ本体80の基板部85(図1)と、カバー90の基板部95(図1)とに当接される合成樹脂製の可撓羽根片511 ,512 が、板ばねキャップ501 を形成する合成樹脂製の支持部材本体55に同材質として一体に備えられているから、給電装置が取付けられている車体5や、スライドドア1に振動が加えられることがあっても、振動は可撓羽根片511 ,512 によって緩和されることとなる。
【0058】
また、プロテクタ本体80の基板部85(図1)と、カバー90の基板部95(図1)とに当接される合成樹脂製の可撓羽根片511 ,512 が、板ばねキャップ501 を形成する合成樹脂製の支持部材本体55に備えられているから、板ばねキャップ501 の主体部を形成する支持部材本体55が、合成樹脂製のプロテクタ本体80の基板部85と、合成樹脂製のカバー90の基板部95とに当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0059】
図5〜図7の如く、本発明の第二の実施形態は、上記突出部52として、板ばねキャップ502 を形成する合成樹脂製の支持部材本体55の両側面59に、略直方体をした合成樹脂製のリブ52が突設されたものである。このリブ52は、キャップ502 を形成する支持部材本体55の長手方向よりも短く、支持部材本体55の長手方向に対し、上下に長い縦長をしたものである。
【0060】
また、一対の略直方体をした前記リブ52が、キャップ502 を形成する支持部材本体55の一方の側面59の中央部と、他方の側面59の中央部とから、支持部材本体55の外側に向けて突設されているから、一方のリブ52の先端部から他方のリブ52の先端部までの長さは、支持部材本体55の一方の側面59から他方の側面59までの幅よりも長いものとされている。
【0061】
プロテクタ本体80の基板部85(図1)と、カバー90の基板部95(図1)とに当接される略直方体のリブ52が、図5〜図7の如く、板ばねキャップ502 を形成する合成樹脂製の支持部材本体55の両側面59に同材質として一体に備えられているから、板ばねキャップ502 の主体部を形成する支持部材本体55が、合成樹脂製のプロテクタ本体80の基板部85と、合成樹脂製のカバー90の基板部95とに当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。また、このような形状をしたリブ52は、支持部材本体55に対し欠損され難いものである。
【0062】
また、前記合成樹脂製の板ばねキャップ501 ,502 に代えて、合成樹脂製の弾性部材(40)に前記突出部(511 ,512 ,52)が備えられたものも使用可能とされる(図示せず)。プロテクタ本体80の基板部85(図1)と、カバー90の基板部95(図1)とに当接される不図示の突出部が、合成樹脂製の弾性部材(40)に備えられていれば、弾性部材(40)に装着されドア側ワイヤハーネス(10)が載置される板ばねキャップの支持部材本体が、合成樹脂製のプロテクタ本体80の基板部85と、合成樹脂製のカバー90の基板部95とに当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0063】
図8の如く、本発明の第三の実施形態は、軟質材65としてテープ65が弾性部材40に取付けられることで、上記異音発生防止部45として軟質部45が形成されたものである。具体的に説明すると、長尺状をした一枚の不織布製テープ65が金属製の弾性部材40に巻付けられることで、軟らかい質感をしたテープ巻き部45が金属製の弾性部材40に形成される。不織布製テープ65などのテープ65が巻付けられて形成されたテープ巻き部45は軟質部45とされる。
【0064】
なお、軟質材65は、不織布製テープ65などのテープ65に限られるものではなく、あらゆる柔軟なものが適用可能とされる。また、不織布製テープ65などの軟質材65の取付状態は、図8に例示された取付状態のものに限らず、例えばドア側ワイヤハーネスと共に弾性部材に軟質材が取付けられたものとされてもよく、弾性部材や、ドア側ワイヤハーネスなどの相手側取付部材に対する軟質材の取付状態として、あらゆる取付状態のものが適用可能とされる。
【0065】
図8に示される如く、板ばねキャップ50を形成する支持部材本体55の外形よりも、大きいテープ巻き部45が弾性部材40に設けられている。不織布製テープ65が弾性部材40に巻付けられることで形成されたテープ巻き部45が、合成樹脂製のプロテクタ本体80の基板部85(図1)と、合成樹脂製のカバー90の基板部95(図1)とに当接される。
【0066】
軟質材65としての不織布製テープ65が弾性部材40に巻付けられてテープ巻き部45が形成され、このテープ巻き部45が、合成樹脂製のプロテクタ本体80の基板部85(図1)と、合成樹脂製のカバー90の基板部95(図1)とに当接されるから、弾性部材40の上側先端部に装着され、且つ、ドア側ワイヤハーネス10が載置される板ばねキャップ50の支持部材本体55が、合成樹脂製のプロテクタ本体80の基板部85と、合成樹脂製のカバー90の基板部95とに当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。また、不織布製テープ65が弾性部材40に巻付けられることで、寸法精度の向上されたテープ巻き部45が形成されることとなる。
【0067】
前記弾性部材40に代えて、ドア側ワイヤハーネス(10)に前記不織布製テープ(65)が巻付けられて、板ばねキャップ(50)を形成する支持部材本体(55)の外形よりも大きいテープ巻き部がドア側ワイヤハーネス(10)に形成されたものも使用可能とされる(図示せず)。その際に、前記テープ巻き部が、板ばねキャップの支持部材本体55に設けられた湾曲状凹部54上を転動されるように為されたものとされてもよい。また、前記弾性部材(40)と、前記ドア側ワイヤハーネス(10)との両方が、前記不織布製テープ(65)によって巻付けられて、前記大きいテープ巻き部が形成されたものも使用可能とされる(図示せず)。
【0068】
不織布製テープ(65)がドア側ワイヤハーネス(10)に巻付けられてテープ巻き部が形成され(図示せず)、不図示のテープ巻き部が、合成樹脂製のプロテクタ本体80の基板部85(図1)と、合成樹脂製のカバー90の基板部95(図1)とに当接されるものであれば、弾性部材(40)の上側先端部に装着され、且つ、ドア側ワイヤハーネス(10)が載置される板ばねキャップの支持部材本体が、合成樹脂製のプロテクタ本体80の基板部85と、合成樹脂製のカバー90の基板部95とに当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0069】
図9の如く、本発明の第四の実施形態は、上記異音発生防止部53として、プロテクタに当接される異音吸収部材53が、板ばねキャップ503 を形成する合成樹脂製の支持部材本体55の両側面59に備えられたものである。異音吸収部材53として、例えば、ゴム、不織布製テープ、フェルトなどの軟質材が挙げられる。
【0070】
ゴム材が用いられて形成された異音吸収部材53は、例えば板ばねキャップ503 を形成する合成樹脂製の支持部材本体55が成形される際に、二色成形が行われることで形成されてもよい。また、接着剤が用いられて、ゴム、不織布製テープ、フェルトなどの異音吸収部材53が、支持部材本体55の両側面59に取付けられていてもよい。
【0071】
プロテクタ本体80の基板部85(図1)と、カバー90の基板部95(図1)とに当接されるゴム、不織布製テープ、フェルトなどの異音吸収部材53が、図9の如く、板ばねキャップ503 を形成する合成樹脂製の支持部材本体55の両側面59に備えられているから、板ばねキャップ503 の主体部を形成する支持部材本体55が、合成樹脂製のプロテクタ本体80の基板部85と、合成樹脂製のカバー90の基板部95とに当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0072】
図2,図5,図8,図9の如く、略帯状をした薄肉鋼板製の弾性部材40の端部近傍に、係止部として切起し突起状に形成された可撓性の係止突起40aが、プレス加工によって設けられている。また、前記係止部としての係止突起40aに対応して、板ばねキャップ50,501 〜503 を形成する合成樹脂製の支持部材本体55の底面58側に、係合部として略矩形状の係合孔50aが設けられている。
【0073】
また、板ばねキャップ50,501 〜503 を形成する略直方体をした支持部材本体55の一端部56に、弾性部材40の端部近傍に設けられたやや幅狭の取付部40bが挿入される取付口50bが設けられている。板ばねキャップ50,501 〜503 の支持部材本体55に形成された弾性部材40用の取付口50bに、弾性部材40の取付部40bが挿入され、合成樹脂製の支持部材本体55に形成された係合孔50aに、薄肉鋼板製の弾性部材40に形成された係止突起40aが係り止められることで、略帯状をした弾性部材40の上側端部に、略直方体をした板ばねキャップ50,501 〜503 が確実に装着される。
【0074】
また、図3,図4,図6,図7,図23の如く、コルゲートチューブ30を備えるドア側ワイヤハーネス10の外周面に対応し、このドア側ワイヤハーネス10が載置される湾曲状凹部54が、板ばねキャップ50,501 ,502 ,(503 )を形成する略直方体をした支持部材本体55の上側に設けられている。
【0075】
さらに、板ばねキャップ50,501 ,502 ,(503 )を形成する支持部材本体55の他端部57において、前記湾曲状凹部54が支持部材本体55の底面58に向けて緩やかに曲げられて、湾曲面54aが形成されている。この湾曲面54aは、板ばねキャップ50,501 ,502 ,(503 )の他端部57において、ドア側ワイヤハーネス10が急角度で屈曲されて、ドア側ワイヤハーネス10が損傷されてしまうといった不具合を回避するために、板ばねキャップ50,501 〜503 の他端部57に設けられたものである。
【0076】
また、ドア側ワイヤハーネス10の湾曲部12(図1)が、インナパネル2に対してプロテクタ70の収容部内を略平行に上下に移動される際に、図1〜図7の如く、板ばねキャップ501 ,502 を形成する合成樹脂製の支持部材本体55に設けられた上記合成樹脂製の突出部511 ,512 ,52や、図8の如く、不織布製テープ65が弾性部材40に巻付けられることで形成された上記テープ巻き部45や、図9の如く、板ばねキャップ503 を形成する合成樹脂製の支持部材本体55の両側面59に設けられたゴム材、不織布製テープ、フェルトなどの上記異音吸収部材53が、合成樹脂製のプロテクタ本体80を形成する基板部85(図1)の内面と、合成樹脂製のカバー90を形成する基板部95(図1)の内面とに沿って、これらの内面に対し静かに摺接することとなる。
【0077】
一方の硬質固形金属部品と、他方の硬質固形金属部品とが、互いに当たり合ったり摺接し合ったりされる際に発せられる音に比べ、例えば、合成樹脂、ゴム、不織布製の部品などといった硬質固形金属部品よりも軟質な材料が用いられて、少なくとも一方の部品が形成されていれば、二つの部品が互いに当たり合ったり摺接し合ったりされる際に発せられる音は、小さいものとなる。互いに当たり合ったり摺接し合ったりされる両方の部品として、合成樹脂、ゴム、フェルト、不織布から選ばれる少なくとも1つ以上のものが使用され、複数の部品が合成樹脂、ゴム、フェルト、不織布製の部品などといった硬質固形金属部品よりも軟質な材料が用いられて形成されていれば、互いに当たり合ったり摺接し合ったりされる際に発せられる音は、より小さなものとされる。
【0078】
図1に示される板ばねキャップ501 に代えて、例えば、図10〜図14に示される板ばねキャップ504 〜50 8や、図15〜図17に示される板ばねキャップ509 ,5010や、図19〜図21に示される板ばねキャップ5011,5012が、スライド構造体の給電装置に用いられたものも使用可能とされる。
板ばねキャップを構成する細長い支持部材本体55A(図10),55B(図15),55C(図17),55D(図19)は、ワイヤハーネス10A(図10,図15,図19)が載置される湾曲状基壁58Aと、この湾曲状基壁58Aの両側に設けられた一対の側壁59Aと、前記湾曲状基壁58Aと、前記一対の側壁59Aとにより形成されたワイヤハーネス10A(図10,図15,図19)が収納される収容部54Sと、板ばね状の弾性部材40(図1)が挿着される取付部50h(図10,図15,図17,図19)と、弾性部材(40)の係止突起と係り合せられる係合孔50iとを備えるものとして形成されている。また、ワイヤハーネス10Aは、断面略円形とされたコルゲートチューブ30Aにより、複数のケーブル11が束ねられて構成されたものとされている。
【0079】
本発明の第五〜第九の実施形態について、図10〜図14を用いて説明する。
振動が加えられない状態において、上記異音発生防止部52a〜52e(図10〜図14)は、合成樹脂製のプロテクタ70(図10(c))に対し、非当接とされる合成樹脂製のリブ52a〜52eとして形成されている。図10(c)の如く、支持部材本体55aの側壁59Aから突設されたリブ52aの突出量Lbは、支持部材本体55aの側壁59Aからプロテクタ70を構成するプロテクタ本体80までの距離La、又は、支持部材本体55aの側壁59Aからプロテクタ70を構成するカバー90までの距離Laよりも短い長さとされている。図11〜図14に示されるリブ52b〜52eの突出量も、図10(c)に示される前記リブ52aの突出量Lbと同じ寸法に設定されている。図10〜図14に示される合成樹脂製のリブ52a〜52eは、合成樹脂製の板ばねキャップ504 〜508 の支持部材本体55Aに、一体とされて突出形成されたものである。
【0080】
合成樹脂製のリブ52a〜52eが、板ばねキャップ504 〜508 を構成する支持部材本体55Aに設けられていれば、ワイヤハーネス10A(図10(c))に振動が加えられて、ワイヤハーネス10Aや、板ばねキャップ504 〜508(図10〜図14) の支持部材本体55Aが、プロテクタ70(図10(c))内で当たろうとされても、板ばねキャップ504 〜508(図10〜図14) の支持部材本体55Aに設けられた合成樹脂製のリブ52a〜52eが、先に合成樹脂製のプロテクタ70(図10(c))に当接されることとなる。このようなことから、スライド構造体の給電装置から大きな異音や打音が発生されるということは、回避されるものと期待される。
【0081】
図10の如く、本発明の第五の実施形態におけるリブ52aは、支持部材本体55Aを形成する側壁59Aの湾曲状上縁部59bに連続して設けられている。
また、図11の如く、本発明の第六の実施形態におけるリブ52bは、支持部材本体55Aを形成する側壁59Aの湾曲状上縁部59bの複数箇所に設けられている。また、図12の如く、本発明の第七の実施形態におけるリブ52cは、支持部材本体55Aを形成する側壁59Aの略中央部59cに連続して設けられている。また、図13の如く、本発明の第八の実施形態におけるリブ52dは、支持部材本体55Aを形成する側壁59Aの湾曲状下縁部59dに連続して設けられている。また、図14の如く、本発明の第九の実施形態におけるリブ52eは、支持部材本体55Aを形成する側壁59Aの周縁部59eに連続して設けられている。板ばねキャップ(508 )を構成する支持部材本体(55A)の外周部全体に、リブ(52e)が設けられたものも使用可能とされる。また、各リブ(52a,52c〜52e)は、例えば図11に示されるリブ52bの如く、複数箇所に分割形成されていてもよい(図示せず)。
【0082】
本発明の第十および第十一の実施形態について、図15〜図18を用いて説明する。上記異音発生防止部52H(図15,図16),52I(図17,図18)は、プロテクタ70(図15(c))に当接される転動可能な各球体部52j(図15,図16),52k(図17,図18)と、各球体部52j,52kをプロテクタ70(図15(c))に向けて押圧するコイルばね52m(図16),52n(図18(c))とを備えるものとして構成されている。各球体部52j(図15,図16),52k(図17,図18)は、予め、プロテクタ70(図15(c))に当接された状態いわゆるゼロタッチの状態とされている。
【0083】
前記球体部52j(図16),52k(図18)は、球体52j(図16),52k(図18)として形成されているが、球体部は、例えば球体部の一端部が摺動抵抗の低減化を可能とさせる球面形状として形成され、球体部の他端部は、コイルばねが確実に押圧可能な平面形状として形成されたものも使用可能とされる(図示せず)。
【0084】
前記異音発生防止部52H,52Iが、板ばねキャップ509 〜5012を構成する支持部材本体55B,55Cに備えられていれば、ワイヤハーネス10Aに振動が加えられて、ワイヤハーネス10Aや、板ばねキャップ509 ,5010の支持部材本体55B,55Cが、プロテクタ70内で当たろうとされても、球体部52j,52kをプロテクタ70に向けて押圧するコイルばね52m,52nにより、振動は吸収されることとなる。これにより、スライド構造体の給電装置から異音や打音が発生されるということは、未然に回避されることとなる。
【0085】
上記異音発生防止部52H(図15,図16),52I(図17)は、図示された部分に限られず、例えば側壁59Aのあらゆる部分に設けられてもよく、また、一つの側壁59Aにつき複数設けられてもよい。
【0086】
図15および図16に示される本発明の第十の実施形態における異音発生防止部52Hは、図16の如く、支持部材本体55Bに設けられた筒孔部50jの両開口部50kに二つの球体52jが無理嵌めされ、一対の球体52jの間に位置する圧縮されたコイルばね52mの復元弾性力により、一対の球体52jは、支持部材本体55Bの外側に向けて押圧状態に維持されるものとして構成されている。
【0087】
図17および図18に示される本発明の第十一の実施形態における異音発生防止部52Iは、図18の如く、転動可能とされる球体52kと、前記球体52kを復元弾性力によってプランジャ本体52wの外側に向けて押圧させるコイルばね52n(図18(c))と、前記コイルばね52nを収容部52q内に収納すると共に、前記球体52kを開口部52rにて無理嵌めさせて収容保持させ、これにより圧縮されたコイルばね52nに復元弾性力を発生させるプランジャ本体52wとを備えるボールプランジャ52Iとして構成されている。
【0088】
このボールプランジャ52Iを構成するプランジャ本体52wは、板ばねキャップ5010(図17)を構成する支持部材本体55Cの雌ねじ部50pに螺合される雄ねじ部52p(図17,図18)と、前記雄ねじ部52pが前記雌ねじ部50pに螺合される際にレンチなどの治工具(図示せず)が用いられてフランジ付ボールプランジャ52Iを回動可能にさせる治具溝52u(図18)と、前記支持部材本体55C(図17)の側壁59Aに当接されるフランジ部52t(図18)と、前記球体52kがプランジャ本体52wの収容部52q内に押圧される際に収容部52q内の空気を排出させる貫通孔52sとを備えるものとして形成されている。また、例えば、前記ボールプランジャ52I(図17,図18)の雄ねじ部(52p)が省略されて嵌合用円筒部とされ、これに対応して、前記板ばねキャップ5010(図17)を構成する支持部材本体55Cの雌ねじ部(50p)が省略されて嵌合穴とされたものも使用可能とされる。市販されているボールプランジャとして、例えばタカイコーポレーション製:フランジ付ボールプランジャ(商品名)などが挙げられる。
【0089】
また、上記異音発生防止部52H(図15,図16),52I(図17,図18)に、ロック付の蓋(図示せず)が備えられ、不図示のロック付の蓋により、各球体52j(図15,図16),52k(図17,図18)が、上記異音発生防止部52H(図15,図16),52I(図17,図18)に組付けられたものも使用可能とされる。
【0090】
上記各リブ52a〜52e(図10〜図14)には、二硫化モリブデンが含有され密着性に優れる塗布物の層が設けられている。また、例えば上記各可撓羽根片511 ,512(図1〜図4) や、上記各リブ52(図5〜図7)や、上記各球体52j(図15,図16),52k(図17,図18)などに、二硫化モリブデンが含有され密着性に優れる塗布物の層が設けられたものも使用可能とされる。密着性に優れる塗布物として、例えば、二硫化モリブデンや、フッ素樹脂などを含有するもの等が挙げられる。また、二硫化モリブデンを含有するものとして、例えば東洋ドライルーブ製:二硫化モリブデン系ドライルーブ(商品名)などが挙げられる。
【0091】
密着性に優れる塗布物の層により、ワイヤハーネス10Aに振動が加えられて、ワイヤハーネス10Aや、板ばねキャップ501 ,502 ,504 〜5010の支持部材本体55,55A,55B,55Cが、プロテクタ70内で当たろうとされても、異音発生防止部511 ,512 ,52,52a〜52e,52H,52Iには、密着性に優れる塗布物が備えられているから、この塗布物により、スライド構造体の給電装置から大きな異音や打音が発生されるということは、回避されるものと期待される。
【0092】
プロテクタ70(図10,図15)を構成するプロテクタ本体80と、カバー90との内側面84,94は、上記各リブ52a〜52e(図10〜図14)や、上記各球体52j(図15,図16),52k(図17,図18)に対する摺動特性が向上されるために、鏡面仕上げの状態とされている。
【0093】
このような鏡面仕上げの状態は、プロテクタ70(図10,図15)を構成する合成樹脂製のプロテクタ本体80または合成樹脂製のカバー90が射出成形法により形成される際に、プロテクタ本体80の内側面84、又は、カバー90の内側面94に対応する金型面(図示せず)が鏡面仕上げとされた射出成形用金型(図示せず)が用いられ、不図示の前記金型面の転写により形成されたものとされる。
【0094】
スライドドアの仕様などにより、プロテクタ本体80の内側面84と、カバー90の内側面94とが、鏡面仕上げの状態とされたものにおいて、上記各可撓羽根片511 ,512(図1〜図4) や、上記各リブ52(図5〜図7),52a〜52e(図10〜図14)や、上記各球体52j(図15,図16),52k(図17,図18)などに、密着性に優れる塗布物の層が設けられることなく省略されたものも使用可能とされる。
【0095】
本発明の第十二および第十三の実施形態について、図19〜図21を用いて説明する。異音発生防止部53A(図19,図20),53B(図21)として、プロテクタ70(図19(c))に当接されるフェルト製の異音吸収部材53A(図19,図20),53B(図21)が、板ばねキャップ5011(図19,図20),5012(図21)を構成する支持部材本体55Dに備えられている。
【0096】
本発明の第十二の実施形態における異音吸収部材53Aは、図19および図20の如く、長い矩形棒状をしたフェルト材53Aとして形成されている。また、本発明の第十三の実施形態における異音吸収部材53Bは、図21の如く、短い矩形棒状をしたフェルト材53Bとして形成されている。
【0097】
プロテクタ70に当接されるフェルト製の異音吸収部材53A,53Bが、板ばねキャップ5011,5012に備えられているから、板ばねキャップ5011,5012の主体部分がプロテクタ70に当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。ワイヤハーネス10Aに振動が加えられて、ワイヤハーネス10Aや板ばねキャップ5011,5012がプロテクタ70内で当たろうとされても、板ばねキャップ5011,5012に備えられたフェルト材53A,53Bなどの異音吸収部材53A,53Bにより振動は吸収されることとなる。従って、スライド構造体の給電装置から、異音、打音が発生されるということは防止されることとなる。
【0098】
図19〜図21の如く、板ばねキャップ5011,5012を構成する支持部材本体55Dに、異音吸収部材53A,53Bとされるフェルト材53A,53Bが挿着可能な取付孔50cが設けられている。
【0099】
前記取付孔50cが前記支持部材本体55Dに設けられていれば、板ばねキャップ5011,5012を構成する支持部材本体55Dの取付孔50cに、フェルト材53A,53Bなどの異音吸収部材53A,53Bを挿着させることで、異音吸収部材53A,53Bは、容易に板ばねキャップ5011,5012を構成する支持部材本体55Dに取付けられることとなる。従って、板ばねキャップ5011,5012の支持部材本体55Dに対するフェルト材53A,53Bなどの異音吸収部材53A,53Bの取付作業は、比較的単純な作業として行われることとなる。
【0100】
図20および図21の如く、支持部材本体55Dに設けられた取付孔50cの入口部50dは、フェルトが用いられて形成された異音吸収部材53A,53Bの外形に略対応した孔として形成されている。また、支持部材本体55Dに設けられた取付孔50cの略中央部50eは、フェルトが用いられて形成された異音吸収部材53A,53Bの外形よりも小さい孔として形成されている。
【0101】
このような形状に前記取付孔50cが形成されていれば、フェルトが用いられて形成された異音吸収部材53A,53Bが前記取付孔50cに挿入される際に、フェルト材53A,53Bなどの軟質系異音吸収部材53A,53Bは、板ばねキャップ5011,5012に設けられた取付孔50cの略中央部50eで圧入された状態となる。これにより、フェルト材53A,53Bなどの異音吸収部材53A,53Bは、板ばねキャップ5011,5012に確実に保持されることとなる。
【0102】
図19(b)の如く、例えば板ばねキャップ5011を構成する支持部材本体55Dの基壁58Aや、側壁59Aに、フェルト製異音吸収部材53A(図20),53B(図21)が挿着可能な取付孔51cを備える各取付部51bが突出形成され、複数のフェルト製異音吸収部材53A,53Bが、板ばねキャップ5011を構成する支持部材本体55Dの各取付部51b(図19(b))に備えられたものも使用可能とされる。
【0103】
複数のフェルト材53A,53Bなどの異音吸収部材53A,53Bが、板ばねキャップ5011の支持部材本体55Dに備えられているから、例えば激しい振動が、プロテクタ70(図19(c))や板ばねキャップ5011に加えられることがあっても、プロテクタ70に、板ばねキャップ5011の支持部材本体55Dが当たって異音が生じるということは、確実に防止されることとなる。
【0104】
図23の如く、本発明の第十四の実施形態として、断面略長円形をし、且つ、このような形状のチューブ材30に保護されたドア側ワイヤハーネス10に対応して、板ばねキャップ50を形成する支持部材本体55に、湾曲状をした凹部54が設けられたものが用いられた。板ばねキャップ50を形成する支持部材本体55の幅55wは、断面略長円形をしたドア側ワイヤハーネス10の長径17よりも小さくされ、断面略長円形をしたドア側ワイヤハーネス10の断面部における縦長方向の一端部18と、他端部19とが、異音発生防止部18,19とされている。
【0105】
図22および図23の如く、車体に対しスライドドア1が閉じられる状態(図22(a),図23(a))において、図23(a)の如く、ドア側ワイヤハーネス10が捩られることで、支持部材本体55の湾曲状凹部54上に載置されたドア側ワイヤハーネス10が傾斜される。その際に、ドア側ワイヤハーネス10の断面部における縦長方向の一端部18が、プロテクタ本体80の基板部85と当接される。また、これと共に、ドア側ワイヤハーネス10の断面部における縦長方向の他端部19が、カバー90の基板部95と当接される。
【0106】
第十四の実施形態について具体的に説明すると、図22の如く、車体に対してスライドドア1が閉じられる際に、断面略長円形をしたドア側ワイヤハーネス10が捩られることを利用して、図23の如く、板ばねキャップ50を形成する支持部材本体55の湾曲状凹部54上に載置された断面略長円形のドア側ワイヤハーネス10を傾斜させ、断面略長円形をしたドア側ワイヤハーネス10の断面部における縦長方向の一端部18を、合成樹脂製プロテクタ本体80の基板部85の内面に当接させる。また、これと略同時に、断面略長円形をしたドア側ワイヤハーネス10の断面部における縦長方向の他端部19を、合成樹脂製カバー90の基板部95の内面に当接させる。
【0107】
即ち、プロテクタ70を構成するプロテクタ本体80の基板部85と、カバー90の基板部95とに、コルゲートチューブ30を備えるドア側ワイヤハーネス10を干渉させる。
【0108】
そのような状態において、板ばねキャップ50を形成する支持部材本体55の幅55wは、断面略長円形をしたドア側ワイヤハーネス10の長径17よりも小さいものとされているから、断面略長円形のドア側ワイヤハーネス10が載置される板ばねキャップ50の支持部材本体55が、プロテクタ本体80の基板部85と、カバー90の基板部95とに当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されるものと期待される。
【0109】
なお、車体に対してスライドドアが閉じられた際に、コルゲートチューブ30などを備えるドア側ワイヤハーネス10を積極的に傾斜させるリブ(図示せず)などの傾斜促進部が、板ばねキャップ、プロテクタ本体、カバーなどに設けられていてもよい。
【0110】
図24〜図28の如く、プロテクタ701 〜703 は、スライドドア1に固定される合成樹脂製のプロテクタ本体801 〜803 と、ドア側ワイヤハーネス10の湾曲部12が収容された状態でプロテクタ本体801 〜803 に係合する合成樹脂製のカバー901 〜903 とを備えるものである。
【0111】
図24(a)および図26(a)の如く、車体に対しスライドドア1が閉じられる状態において、略直方体をした板ばねキャップ50が位置するプロテクタ本体801 〜803 の基板部851 〜853 と、カバー901 〜903 の基板部951 〜953 とに、略直方体をした合成樹脂製の板ばねキャップ50に対応する異音発生防止部81〜83(図24〜図28),91〜93(図25,図27,図28)が設けられている。図示された如く、異音発生防止部81〜83,91〜93は、板ばねキャップ50との当接を回避した逃し部81〜83,91〜93として設けられたものである。
【0112】
車体に対してスライドドア1が閉じられる際に、板ばねキャップ50が位置する合成樹脂製のプロテクタ本体801 〜803 の基板部851 〜853 と、合成樹脂製のカバー901 〜903 の基板部951 〜953 とに、合成樹脂製の板ばねキャップ50に対応した逃し部81〜83,91〜93が設けられているから、プロテクタ701 〜703 を構成するプロテクタ本体801 〜803 と、これに係合するカバー901 〜903 とに、板ばねキャップ50が当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0113】
図24および図25の如く、本発明の第十五の実施形態は、前記逃し部81,91として、プロテクタ701 を構成する合成樹脂製のプロテクタ本体801 の基板部851 と、合成樹脂製のカバー901 の基板部951 とに、略矩形窓形をした貫通孔81,91が設けられたものである。
【0114】
車体に対してスライドドア1が閉じられる際に、板ばねキャップ50が位置するプロテクタ本体801 の基板部851 と、カバー901 の基板部951 とに、板ばねキャップ50を形成する略直方体の支持部材本体55に対応して、略矩形窓形の貫通孔81,91が設けられているから、プロテクタ701 を構成する合成樹脂製のプロテクタ本体801 の基板部851 と、これに係合する合成樹脂製のカバー901 の基板部951 とに、合成樹脂製の板ばねキャップ50が当たることはない。従って、板ばねキャップ50が、プロテクタ701 を構成するプロテクタ本体801 と、カバー901 とに当たることで生じる異音いわゆる干渉音の発生は、確実に防止されることとなる。
【0115】
図26および図27の如く、本発明の第十六の実施形態は、上記逃し部82,92として、プロテクタ702 を構成する合成樹脂製のプロテクタ本体802 の基板部852 と、合成樹脂製のカバー902 の基板部952 とに、凹部82,92が設けられたものである。図26の符号82は、前記基板部852 の内側面がへこまされて形成された肉薄部としての凹部を示し、符号83は逃し溝を示すものであるが、ここでは、便宜上、共用して図示されている。
【0116】
車体に対してスライドドア1が開閉される際に、板ばねキャップ50が位置するプロテクタ本体802 の基板部852 と、カバー902 の基板部952 とに、板ばねキャップ50を形成する略直方体の支持部材本体55に対応して、略矩形状をした凹部82,92が設けられているから、プロテクタ702 を構成する合成樹脂製のプロテクタ本体802 の基板部851 と、これに係合する合成樹脂製のカバー902 の基板部952 とに、合成樹脂製の板ばねキャップ50が当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されるものと期待される。
【0117】
また、合成樹脂製のプロテクタ本体803 に合成樹脂製のカバー903 が組付けられた状態において、プロテクタ本体802 の基板部851 の外面からカバー902 の基板部952 の外面までのプロテクタ702 の厚さ70tは、凹部82,92の有無に関らず一定のものとされるから、スライドドア1の内部の凸部(図示せず)などと干渉されることなく、プロテクタの設計変更が容易に行われることとなる。
【0118】
図26および図28の如く、本発明の第十七の実施形態は、上記逃し部83,93として、プロテクタ703 を構成する合成樹脂製のプロテクタ本体803 の基板部853 と、合成樹脂製のカバー903 の基板部953 とに、逃し溝83,93が設けられたものである。
【0119】
車体に対してスライドドア1が開閉される際に、板ばねキャップ50が位置するプロテクタ本体803 の基板部853 と、カバー903 の基板部953 とに、板ばねキャップ50を形成する略直方体の支持部材本体55に対応して、略矩形状をした逃し溝83,93が設けられているから、プロテクタ703 を構成する合成樹脂製のプロテクタ本体803 の基板部853 と、これに係合する合成樹脂製のカバー903 の基板部953 とに、合成樹脂製の板ばねキャップ50が当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されるものと期待される。また、逃し溝83,93は、薄肉部とされていないから、合成樹脂製のプロテクタ本体803 と、合成樹脂製のカバー903 との強度低下は回避されたものとなる。
【0120】
また、例えば車体に対しスライドドアが閉じられた状態において、上記板ばねキャップ50との当接を回避した逃し部81に代えて、略直方体をした板ばねキャップ(50)と当接される突出部が、板ばねキャップ(50)が位置するプロテクタ本体(801 )の基板部(851 )と、カバーの基板部とに設けられたものも使用可能とされる(図示せず)。即ち、車体に対しスライドドアが閉じられた状態において、プロテクタの収容部に幅狭部が設けられたものも使用可能なものとされる。
【0121】
車体に対してスライドドアが閉じられた際に、板ばねキャップ(50)が位置するプロテクタ本体(801 )の基板部(851 )と、カバーの基板部とに、板ばねキャップ(50)と当接される突出部が設けられていれば、突出部に板ばねキャップ(50)が嵌り込むこととなり、このことから、振動による異音の発生は防止されるものと期待される。
【0122】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、給電装置が取付けられているボディ本体や、スライド構造体に振動が加えられることがあっても、スライド構造体の給電装置に、湾曲部保護部材にハーネス支持部材が当たることで生じる異音の発生を防止する異音発生防止部が備えられているから、振動による異音の発生を未然に防止することができる。
【0123】
請求項2記載の発明によれば、湾曲部保護部材に当接される突出部が、ハーネス支持部材に備えられているから、支持部材本体が湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生を未然に防止できることとなる。
【0124】
請求項3記載の発明によれば、湾曲部保護部材に当接される可撓羽根片が、ハーネス支持部材に備えられているから、給電装置が取付けられているボディ本体や、スライド構造体に振動が加えられることがあっても、振動は可撓羽根片によって緩和されることとなる。また、湾曲部保護部材に当接される可撓羽根片が、ハーネス支持部材に備えられているから、ハーネス支持部材の主体部分が湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生を、未然に防止することができる。
【0125】
請求項4記載の発明によれば、湾曲部保護部材に当接されるリブが、ハーネス支持部材の両側面に備えられているから、ハーネス支持部材の主体部分が湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生を、未然に防止することができる。
【0126】
請求項5記載の発明によれば、湾曲部保護部材に当接される突出部が弾性部材に備えられるから、弾性部材に装着されワイヤハーネスが載置されるハーネス支持部材の支持部材本体が、湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0127】
請求項6記載の発明によれば、ワイヤハーネスに振動が加えられて、ワイヤハーネスやハーネス支持部材の支持部材本体が湾曲部保護部材内で当たろうとされても、ハーネス支持部材に設けられたリブが、先に湾曲部保護部材に当接されることとなる。このようなことから、スライド構造体の給電装置から大きな異音や打音が発生されるということは、回避可能とされることが期待される。
【0128】
請求項7記載の発明によれば、ワイヤハーネスに振動が加えられて、ワイヤハーネスやハーネス支持部材の支持部材本体が湾曲部保護部材内で当たろうとされても、球体部を湾曲部保護部材に向けて押圧する付勢部材により、振動は吸収されることとなる。これにより、スライド構造体の給電装置から異音や打音が発生されるということは、未然に回避されることとなる。
【0129】
請求項8記載の発明によれば、ワイヤハーネスに振動が加えられて、ワイヤハーネスやハーネス支持部材の支持部材本体が湾曲部保護部材内で当たろうとされても、異音発生防止部に、密着性に優れる塗布物が備えられているから、塗布物により、スライド構造体の給電装置から大きな異音や打音が発生されるということは、回避されるものと期待される。
【0130】
請求項9記載の発明によれば、テープなどの軟質材が弾性部材に取付けられて軟質部が形成され、この軟質部が湾曲部保護部材と当接されるから、弾性部材に装着されワイヤハーネスが載置されるハーネス支持部材が、湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。また、テープなどの軟質材が弾性部材に取付けられることで、寸法精度の向上された軟質部が形成されることとなる。
【0131】
請求項10記載の発明によれば、テープなどの軟質材がワイヤハーネスに取付けられて軟質部が形成され、この軟質部が湾曲部保護部材と当接されるから、ワイヤハーネスが載置されるハーネス支持部材が、湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されることとなる。
【0132】
請求項11記載の発明によれば、湾曲部保護部材に当接される異音吸収部材が、ハーネス支持部材に備えられているから、ハーネス支持部材の主体部分が湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生を、未然に防止することができる。
ワイヤハーネスに振動が加えられて、ワイヤハーネスやハーネス支持部材が湾曲部保護部材内で当たろうとされても、ハーネス支持部材に備えられたゴム、不織布製テープ、フェルト材などの異音吸収部材により振動は吸収されることとなる。従って、スライド構造体の給電装置から、異音、打音が発生されるということは防止されることとなる。
【0133】
請求項12記載の発明によれば、ハーネス支持部材の取付孔にフェルト材などの異音吸収部材を挿着させることで、異音吸収部材は、容易にハーネス支持部材に取付けられることとなる。従って、ハーネス支持部材に対するフェルト材などの異音吸収部材の取付作業は、比較的単純な作業として行われることとなる。
【0134】
請求項13記載の発明によれば、フェルト材などの異音吸収部材は、ハーネス支持部材に設けられた取付孔の略中央部で圧入された状態となる。これにより、フェルト材などの異音吸収部材は、ハーネス支持部材に確実に保持可能となる。
【0135】
請求項14記載の発明によれば、複数のフェルト材などの異音吸収部材がハーネス支持部材に備えられているから、例えば激しい振動が、湾曲部保護部材やハーネス支持部材に加えられることがあっても、湾曲部保護部材に、ハーネス支持部材の支持部材本体が当たって異音が生じるということは、確実に防止できることとなる。
【0136】
請求項15記載の発明によれば、ボディ本体に対してスライド構造体が閉じられた際に、断面略長円形をしたワイヤハーネスが捩られることを利用して、ハーネス支持部材を形成する支持部材本体上に載置された断面略長円形のワイヤハーネスを傾斜させ、断面略長円形をしたワイヤハーネスの断面部における縦長方向の一端部と他端部とを湾曲部保護部材の基板部に当接させる。そのような状態において、ハーネス支持部材を形成する支持部材本体の幅は、断面略長円形をしたワイヤハーネスの長径よりも小さいものとされているから、断面略長円形のワイヤハーネスが載置されるハーネス支持部材の支持部材本体が、湾曲部保護部材に当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されるものと期待できる。
【0137】
請求項16記載の発明によれば、湾曲部保護部材の基板部に、ハーネス支持部材に対応した逃し部が設けられているから、湾曲部保護部材にハーネス支持部材が当たることで生じる異音の発生を、未然に防止することができる。
【0138】
請求項17記載の発明によれば、湾曲部保護部材の基板部にハーネス支持部材に対応した貫通孔が設けられているから、湾曲部保護部材にハーネス支持部材が当たるという心配はない。
【0139】
請求項18記載の発明によれば、湾曲部保護部材の基板部にハーネス支持部材に対応した凹部または逃し溝が設けられているから、湾曲部保護部材にハーネス支持部材が当たることで生じる異音の発生は、未然に防止されるものと期待できる。
【0140】
請求項19記載の発明によれば、湾曲部保護部材の基板部にハーネス支持部材と当接される突出部が設けられていれば、突出部にハーネス支持部材が嵌り込むこととなり、振動による異音の発生は防止されるものと期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライド構造体の給電装置における第一の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1のハーネス支持部材を示す下面図である。
【図3】図2のハーネス支持部材を示す斜視図である。
【図4】図3のハーネス支持部材を示す正面図である。
【図5】第二の実施形態に用いられたハーネス支持部材を示す下面図である。
【図6】図5のハーネス支持部材を示す斜視図である。
【図7】図6のハーネス支持部材を示す正面図である。
【図8】第三の実施形態に用いられたハーネス支持部材を示す下面図である。
【図9】第四の実施形態に用いられたハーネス支持部材を示す下面図である。
【図10】第五の実施形態に用いられたハーネス支持部材を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は説明図である。
【図11】第六の実施形態に用いられたハーネス支持部材を示す側面図である。
【図12】第七の実施形態に用いられたハーネス支持部材を示す側面図である。
【図13】第八の実施形態に用いられたハーネス支持部材を示す側面図である。
【図14】第九の実施形態に用いられたハーネス支持部材を示す側面図である。
【図15】第十の実施形態に用いられたハーネス支持部材を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は説明図である。
【図16】図15(b)のI−I断面図である。
【図17】第十一の実施形態に用いられたハーネス支持部材を示す説明図である。
【図18】第十一の実施形態に用いられた異音発生防止部を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は一部が切欠かれた状態を示す説明図である。
【図19】第十二の実施形態に用いられたハーネス支持部材を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は説明図である。
【図20】図19(b)のII−II断面図を示し、(a)は支持部材本体に異音発生防止部が取付けられる前の状態を示す断面図、(b)は支持部材本体に異音発生防止部が取付けられた状態を示す断面図である。
【図21】第十三の実施形態に用いられたハーネス支持部材を示す説明図である。
【図22】本発明に係るスライド構造体の給電装置における第十四の実施形態を示す説明図であり、(a)はボディ本体に対しスライド構造体が閉じられる状態を示す正面図、(b)はボディ本体に対しスライド構造体が開けられる状態を示す正面図である。
【図23】図22のスライド構造体の給電装置を示す縦断面図であり、(a)はボディ本体に対しスライド構造体が閉じられる状態を示す正面図、(b)はボディ本体に対しスライド構造体が開けられる状態を示す正面図である。
【図24】本発明に係るスライド構造体の給電装置の第十五の実施形態を示す説明図であり、(a)はボディ本体に対しスライド構造体が閉じられる状態を示す正面図、(b)はボディ本体に対しスライド構造体が開けられる状態を示す正面図である。
【図25】図24のスライド構造体の給電装置を示す斜視図である。
【図26】本発明に係るスライド構造体の給電装置における第十六および第十七の実施形態を示す説明図であり、(a)はボディ本体に対しスライド構造体が閉じられる状態を示す正面図、(b)はボディ本体に対しスライド構造体が開けられる状態を示す正面図である。
【図27】図26(a)のスライド構造体の給電装置における第十六の実施形態を示すA−A断面図である。
【図28】図26(a)のスライド構造体の給電装置における第十七の実施形態を示すA−A断面図である。
【符号の説明】
1 スライドドア(スライド構造体)
5 車体(ボディ本体)
10 ワイヤハーネス
12 湾曲部
17 長径
18 一端部(異音発生防止部)
19 他端部(異音発生防止部)
40 弾性部材
45 テープ巻き部(軟質部、異音発生防止部)
50,501−12 板ばねキャップ(ハーネス支持部材)
50c 取付孔
50d 入口部
50e 中央部
511,2 可撓羽根片(突出部、異音発生防止部)
52 リブ(突出部、異音発生防止部)
52a〜52e リブ(異音発生防止部)
52H 異音発生防止部
52I ボールプランジャ(異音発生防止部)
52j,52k 球体(球体部)
52m,52n コイルばね(付勢部材)
53,53A,53B 異音吸収部材(異音発生防止部)
55 支持部材本体
55w 幅
56 一端部
57 他端部
59 側面
65 不織布製テープ(テープ、軟質材)
70,701−3 プロテクタ(湾曲部保護部材)
80,801−3 プロテクタ本体(保護部材本体)
81,91 貫通孔(逃し部、異音発生防止部)
82,92 凹部(逃し部、異音発生防止部)
83,93 逃し溝(逃し部、異音発生防止部)
85,851−3 ,95,951−3 基板部
90,901−3 カバー
Claims (19)
- ボディ本体側からスライド構造体にかけて配策されるワイヤハーネスと、該ワイヤハーネスを撓み吸収方向に付勢する弾性部材と、該弾性部材に装着されると共に該ワイヤハーネスが載置されるハーネス支持部材と、該ワイヤハーネスの長手方向略中間部の湾曲部を移動可能に収容する湾曲部保護部材と、該湾曲部保護部材に該ハーネス支持部材が当たることで生じる異音の発生を防止する異音発生防止部とを備えることを特徴とするスライド構造体の給電装置。
- 前記異音発生防止部として、前記湾曲部保護部材に当接される突出部が、前記ハーネス支持部材に備えられたことを特徴とする請求項1記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記突出部として、前記ハーネス支持部材の一端部と、他端部とから、可撓羽根片が外側に向けて突設されたことを特徴とする請求項2記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記突出部として、前記ハーネス支持部材の両側面にリブが突設されたことを特徴とする請求項2記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記ハーネス支持部材に代えて、前記弾性部材に前記突出部が備えられたことを特徴とする請求項2記載のスライド構造体の給電装置。
- 振動が加えられない状態において、前記異音発生防止部は、前記湾曲部保護部材に対し非当接とされるリブとして形成され、前記ハーネス支持部材に該リブが設けられたことを特徴とする請求項1記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記異音発生防止部は、前記湾曲部保護部材に当接される球体部と、該球体部を該湾曲部保護部材に向けて押圧する付勢部材とを備えることを特徴とする請求項1記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記異音発生防止部は、密着性に優れる塗布物を備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のスライド構造体の給電装置。
- 軟質材が前記弾性部材に取付けられることで、前記異音発生防止部として軟質部が形成され、該軟質部が前記湾曲部保護部材と当接されることを特徴とする請求項1記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記弾性部材に代えて、前記ワイヤハーネスに前記軟質材が取付けられて、軟質部が形成されたことを特徴とする請求項9記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記異音発生防止部として、前記湾曲部保護部材に当接される異音吸収部材が、前記ハーネス支持部材に備えられたことを特徴とする請求項1記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記ハーネス支持部材に、前記異音吸収部材が挿着される取付孔が設けられたことを特徴とする請求項11記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記取付孔の入口部は、前記異音吸収部材の外形に略対応した孔とされ、該取付孔の略中央部は、該異音吸収部材の外形よりも小さい孔とされたことを特徴とする請求項12記載のスライド構造体の給電装置。
- 複数の前記異音吸収部材が、前記ハーネス支持部材に備えられたことを特徴とする請求項11〜13の何れか1項に記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記ハーネス支持部材を形成する支持部材本体の幅は、断面略長円形をした前記ワイヤハーネスの長径よりも小さくされ、断面略長円形をした該ワイヤハーネスの断面部における縦長方向の一端部と、他端部とが、前記異音発生防止部とされ、前記ボディ本体に対し前記スライド構造体が閉じられた状態において、該ワイヤハーネスが捩られることで該支持部材本体上に載置された該ワイヤハーネスが傾斜され、その際に、該ワイヤハーネスの該断面部における該縦長方向の該一端部と該他端部とが前記湾曲部保護部材の基板部と当接されることを特徴とする請求項1記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記湾曲部保護部材の基板部に、前記ハーネス支持部材に対応した前記異音発生防止部が設けられ、該異音発生防止部は、該ハーネス支持部材との当接を回避した逃し部として設けられたことを特徴とする請求項1記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記逃し部として、前記基板部に貫通孔が設けられたことを特徴とする請求項16記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記逃し部として、前記基板部に凹部または逃し溝が設けられたことを特徴とする請求項16記載のスライド構造体の給電装置。
- 前記ハーネス支持部材との当接を回避した前記逃し部に代えて、該ハーネス支持部材と当接される突出部が、前記湾曲部保護部材の前記基板部に設けられたことを特徴とする請求項16記載のスライド構造体の給電装置。
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