JPH1169589A - 吸音材および該吸音材を備えたケーブルリール - Google Patents

吸音材および該吸音材を備えたケーブルリール

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JPH1169589A
JPH1169589A JP22388497A JP22388497A JPH1169589A JP H1169589 A JPH1169589 A JP H1169589A JP 22388497 A JP22388497 A JP 22388497A JP 22388497 A JP22388497 A JP 22388497A JP H1169589 A JPH1169589 A JP H1169589A
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JP
Japan
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cable
sound
absorbing material
sound absorbing
flat cable
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JP22388497A
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Inventor
Tomoyuki Sakata
知之 坂田
Tetsuya Iizuka
哲矢 飯塚
Akito Maekawa
昭人 前川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/16Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/162Selection of materials

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に製造でき、摺動音および振動音のいず
れも低減できる吸音材および該吸音材を備えたケーブル
リールを提供する。 【解決手段】 吸音材20は、山部と谷部とが連続する
形状に成形したポリエチレンフィルム20aの上面の山
部の頂点に、平滑な表面層を有する合成紙20bを粘着
剤により接合したものである。該山部と谷部に囲まれる
空間には空気層21が存在するのでポリエチレンフィル
ム20aを伝わろうとする音は、山部と谷部でぶつかり
減衰されて効果的に吸音される。該吸音材20を固定体
11に粘着剤で固着すると、フラットケーブル15の下
端面が合成紙20bの平滑な表面層に摺接するため、摺
動音の発生を抑制できる。また、アイドリング時等にお
ける振動音は、ポリエチレンフィルム20aの山部と谷
部にぶつけて効率良く減衰させて吸音できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸音材および該吸音
材を備えたケーブルリールに関し、詳しくは、自動車の
ステアリング装置等に装着され、固定体と可動体との間
の電気接続をフラットケーブルを介して行うケーブルリ
ールに好適に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】エアバック装着車においては、エアバッ
クシステムへの給電を行うために、上記ケーブルリール
をステアリングホイール内に装備している。この種のケ
ーブルリールは、図5(A)に示すように、ステアリン
グホイールと連動して回転する可動体10と車体側の固
定軸に固定された固定体11とで形成する円環形状のケ
ーブル収容室12の内部にフラットケーブル15を渦巻
き状に収容し、該フラットケーブル15の巻回方向の両
端を可動体10と固定体11との外部に夫々導出して、
コネクタあるいは電線と接合している。該ケーブルリー
ルにおいては、ステアリングホイールが左右いずれか一
方に回転するとフラットケーブル15が巻き込まれ、い
ずれか他方に回転すると巻き戻されて、ステアリングホ
イール側の機器(エアバック)と車体側の電源とを電気
的に接続している。
【0003】上記ケーブルリールにおいては、上記フラ
ットケーブル15が巻き込まれたり、巻き戻されたりす
る際に、その渦巻き状とされた幅方向の両端がケーブル
収容室12の上下対向面を構成する摺動面に摺接して、
不快な摺動音を発生する問題がある。また、自動車のア
イドリング時や走行中に生じる振動によりフラットケー
ブル12がステアリングホイールの軸線方向(上下方
向)に振動し、上記摺動面と衝突して不快な振動音も発
生する問題がある。
【0004】上記不快な摺動音を低減するため、実公平
6−36040号ではケーブル摺動室の少なくともいず
れか一方に、四フッ化エチレン等の滑性に優れた高滑性
シートが貼着している。また、特開平8−104471
号ではゴム等の弾性部材あるいは該弾性部材のケーブル
との接触面に四フッ化エチレンを貼りつけた吸音材を上
記固定体および可動体の摺動面に設けられた弾性部材係
止手段により取り付けられている。
【0005】上記ゴムシートの表面に四フッ化エチレン
樹脂シートを貼り付けたものは、通常、四フッ化エチレ
ン樹脂シートがゴムシートに接着させにくいため、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)等を介在させてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記第1従来例の実公
平6−36040号のように四フッ化エチレン樹脂シー
トを摺動面に貼着しただけでは、滑性に優れているため
摺動音は低減できるが、軸方向にケーブルが振動して摺
動面に衝突した時に発生する不快な音は低減することは
困難である。特に、アイドリング時には、この振動によ
る不快な音が相当大きく響きやすい。上記第2従来例の
特開平8−104471号のゴム等の弾性部材を介在さ
せた場合は、上記振動音は低減できるが、フラットケー
ブルと接触するゴムが滑性が悪いため、摺動音を低減す
ることが困難となる。
【0007】図5(C)に示す吸音材50のように、ゴ
ムシート50aの表面に四フッ化エチレン樹脂シート5
0cを張り付けた場合は、フラットケーブル15との接
触面が四フッ化エチレン樹脂となるため滑性がよくな
り、摺動音が低減でき、かつゴムシート50aにより振
動音を吸収して低減することができる。
【0008】しかしながら、図5(C)に示すように、
ゴムシート50aは平板形状の単一層であるために効果
的に上記振動音を吸収することはできず、大した吸音効
果が得られていない。
【0009】また、図5(A)、(B)に示すように、
円環形状のケーブル収容室12の摺動面は円環形状であ
るため、ゴムシート50a、PETフィルム50bおよ
び四フッ化エチレン樹脂シート50cをそれぞれ円環形
状に打ち抜いて使用しなけらばならない。よって、材料
のロスが非常に多く、特に、四フッ化エチレン樹脂シー
トは高価であるため、全体的なコストが高くなる問題が
ある。
【0010】さらに、ゴムシート50aにPETフィル
ム50bを粘着剤を用いて貼り付けた後、PETフィル
ム50bに粘着剤を用いて四フッ化エチレン樹脂シート
50cを貼り付けるため、工程数が多くなり、作業手数
がかかり、この点からもコスト高になる問題がある。
【0011】さらにまた、吸音効果のあるゴムシート5
0aの表面に硬度の高いPETフィルム50bが介在す
るため、吸音効果が低下する問題もある。かつ、四フッ
化エチレン樹脂シート50cも通常厚さが20μm以上
であるため、厚みのある四フッ化エチレン樹脂シート5
0cが表面に位置することとなり、中間層の上記PET
フィルム50bと併せて吸音効果が悪くなる欠点があ
る。
【0012】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、摺動音および振動音の両方を効率よく吸音できる
と共に、安価に製造することができる吸音材および該吸
音材を備えたケーブルリールを提供することを課題とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、樹脂フィルムを微細なピッ
チで折り畳んで山部と谷部が連続して設けられた形状と
し、かつ、上記山部と谷部との頂点間の寸法を小さくし
て見掛け厚さが薄いシート状としていることを特徴とす
る吸音材吸音材を提供している。
【0014】上記吸音材によれば、山部および谷部に囲
まれる空間に空気層が存在することとなる。これによ
り、上記山部および谷部で音をぶつけて高効率に減衰さ
せることができる。
【0015】上記樹脂フィルムとは、具体的にはポリエ
チレンフィルムあるいは四フッ化エチレン樹脂フィルム
であり(請求項2)、表面に滑性を有するものである。
上記四フッ化エチレン樹脂フィルムを用いると、高い滑
性が得られるので表面の摺動によって生じる音をより効
果的に抑制できる。
【0016】また、被吸音材との接触側となる上記山部
の頂点上に薄い平滑面を有する薄い合成紙を積層しても
良い(請求項3)。
【0017】上記合成紙は、合成樹脂を主原料とした原
料(例えば主原料をポリプロピレン樹脂とし、これに無
機充填材と少量の添加剤を加えた原料)を二軸延伸フィ
ルム成形により多数のミクロボイド(微細な空孔)を発
生させながら成膜化した基層に平滑な表面層を積層した
もの(商品名;ユポ)である。
【0018】上記合成紙は、従来の四フッ化エチレン樹
脂シートと同等の優れた滑性を有し、しかも四フッ化エ
チレン樹脂シートよりも安価なものであるためコスト低
減が図れる。
【0019】従来はゴム部材の表面に滑性を得るために
四フッ化エチレン樹脂をシート状に予め成形したものを
用い、該四フッ化エチレン樹脂シートを粘着剤を介して
ゴム部材に取り付けているが、該取付けは困難であった
ために硬度の高いPETフィルム等を介在せざるを得な
かった。一方、本発明の吸音材では、樹脂フィルムを山
部と谷部を連続して設けた形状に成形したものであり、
上記表面の滑性は、樹脂フィルム自体あるいは該樹脂フ
ィルムに取り付けた合成紙により得ている。該合成紙は
粘着剤により樹脂フィルムに容易に取り付けできる。
【0020】これにより、従来のPETフィルムを介在
させることは不要となるため、吸音作用が阻害されずに
高い吸音効果が得られ、かつ、従来必要とされたPET
フィルムの接着工程、四フッ化エチレン樹脂シートの接
着工程を不要とでき、作業工程およびコストの大幅な削
減を図ることができる。
【0021】また、取付側となる上記谷部の頂点にポリ
エチレンテレフタレート(PET)からなるシートを粘
着固定していることが好ましい(請求項3)。これによ
り取付部材に対する上記樹脂フィルムの粘着面積が拡大
できると共に適度な剛性が得られて取付が容易となる。
【0022】また、請求項4では、固定体と、該固定体
に対して回転自在に組つけられる可動体とで円環状のケ
ーブル収容室が形成され、該ケーブル収容室内にフラッ
トケーブルを渦巻き状に収容して、その巻回方向の両端
が上記固定体と可動体の外部に導出されているケーブル
リールにおいて、上記フラットケーブルの幅方向の両端
と対向する上記ケーブル収容室の摺動面の少なくともフ
ラットケーブルの自重方向の一方に、請求項1乃至請求
項3のいずれか1項に記載の吸音材が取り付けられてい
る吸音材を備えたケーブルリールを提供している。
【0023】上記円環状のケーブル収容室の摺動面に取
り付ける吸音材は、円環形状として上記摺動面の全面に
取り付けている(請求項5)。
【0024】上記ケーブルリールは自動車のステアリン
グ装置に取り付けられ、エアバックシステムへの給電用
として好適に用いられる。上記ケーブルリールにおい
て、ステアリングホイールと連動して回転する上記回転
体が一方向へ回転した時、フラットケーブルは巻き込ま
れる一方、他方向へ回転時には巻き戻される。この回転
作動時にフラットケーブルの幅方向の端部、特に、自重
が作用する下端が下方の摺動面に摺接する。該摺動面に
は表面に滑性を有する上記吸音材が設けられているた
め、フラットケーブルは滑らかに回転して摺動音の発生
が抑制される。具体的には、フラットケーブルは、表面
に滑性を有する樹脂フィルム自体の山部あるいは該樹脂
フィルムの山部の頂点上に積層した合成紙の平滑な表面
層を摺動することとなり、摺動音の発生が抑制される。
この際、フラットケーブルに上記山部を摺動させる場合
には、接触面積は小さなものとなり、その分、摺動音の
発生を低減でき、フラットケーブル側の接触摩耗も低減
できる。
【0025】また、アイドリング時および走行時など、
振動が発生してフラットケーブルが軸方向に振動して、
その下端が下方の摺動面に衝突しても、その振動音は吸
音材の山部および谷部にぶつかり減衰されて高効率に吸
収され、不快な振動音の発生を抑制できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。いずれの実施形態は、吸音材を自動
車のステアリング装置に取り付けたケーブルリールに適
用したものである。ケーブルリール自体の構造は前記し
た図5(A)に示す従来例と同様であって、同一部材は
同一符号を付す。
【0027】10はステアリングホイール(図示せず)
に固定され、ステアリングホイールの回転に連動して回
転する可動体、11は車体に固定されたシャフト(図示
せず)に固定された固定体であって、可動体10で上壁
10aと内周壁10bを形成すると共に固定体11で下
壁11aと外周壁11bとを形成して、これら可動体1
0と固定体11とで円環形状のケーブル収容室12を構
成している。該ケーブル収容室12内にはフラットケー
ブル15を渦巻き状として収容し、その巻回方向の内端
にリード線13を連結して可動体10の上壁10aに設
けた取付孔10cに挿通して外部へ導出している。ま
た、巻回方向の外端にリード線14を連結して外部へ導
出している。上記ケーブル収容室12内のフラットケー
ブル15はステアリングホイールの一方向への回転によ
り巻き込まれる一方、他方向への回転により巻き戻さ
れ、ステアリングホイールがいずれの方向に回転しても
リード線13と14とはフラットケーブル15を介して
電気的に接続されるようにしている。
【0028】上記フラットケーブル15は図2に示すよ
うに、一対の絶縁樹脂フィルム16a、16bの間に間
隔をあけて銅箔等からなる導電材17を挟持している。
このフラットケーブル15の幅方向両端部15a、15
bはケーブル収容室12の平坦な円環形状の下方摺動面
12aに摺接しながら上記巻き込み、および巻き戻し作
動がなされる。よって、図3に示すように下方摺動面1
2aに吸音材20を取り付けている。
【0029】一方、ケーブル収容室12の上面は円周方
向に所定間隔をあけて径方向の細いリブ17を設けてお
り、かつ、リブ17とフラットケーブル15の上端面に
僅かなクリアランスをあけているため、上面側では殆ど
摺動音は発生しない。よって、該上面側には本実施形態
では吸音材を取り付けていない。なお、上記リブを設け
る代わりに、上面も平坦は円環形状の面として、下面側
と同様に吸音材20を取り付けてもよい。
【0030】第1実施形態の吸音材20は、固定体11
の円環形状の下方摺動面12aと略同一の円環形状のも
のである。
【0031】吸音材20は、図4に示すように、ロール
成型(図示せず)あるいはプレス成型(図示せず)によ
ってポリエチレンフィルム20aを略同一の微細なピッ
チで折り畳んで山部と谷部を連続して設けた形状に成形
したものである。該山部と谷部との頂点間の寸法は小さ
いもので見掛け厚さが薄いシート状となっている。該ポ
リエチレンフィルム20aの上面側の山部の頂点上には
合成紙20bを粘着剤により接合している。
【0032】合成紙20bは、合成樹脂を主原料とした
原料(例えば主原料をポリプロピレン樹脂とし、これに
無機充填材と少量の添加剤を加えた原料)を二軸延伸フ
ィルム成形により多数のミクロボイド(微細な空孔)を
発生させながら成膜化した基層に平滑な表面層を積層し
たもの(商品名;ユポ)であり、厚み80μmのもので
ある。
【0033】また、取付側となるポリエチレンフィルム
20aの下面側の谷部の頂点上にはPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)フィルム20cを接合している。該
PETフィルム20cにより、固定材11の摺動面12
aに対する粘着面積が拡大できると共に適度な剛性が得
られて取付が容易となる。
【0034】このように、山部と谷部を連続させた形状
とすることで、山部および谷部に囲まれる空間に空気層
21が存在することとなる。これにより、ポリエチレン
フィルム20aを伝わろうとする音は、山部および谷部
でぶつかり減衰されて効果的に吸音される。
【0035】また、吸音材20の表面には、合成紙20
bの平滑な表面層を備えている。
【0036】従来はゴム部材の表面に滑性を得るため
に、高価な四フッ化エチレン樹脂シートを用い、該四フ
ッ化エチレン樹脂シートをゴム部材に取り付けていた
が、ゴム部材に対する粘着性が悪いために硬度の高いP
ETフィルム等を介在させており吸音作用が阻害されて
吸音効果の低下を招いていた。
【0037】一方、吸音材20では、粘着性の良い合成
紙20bを用いるために従来のPETフィルム等を介在
させることが不要となる。これにより、従来のような吸
音効果の低下を招くことなく、かつ、従来必要とされた
PETフィルムの接着工程、四フッ化エチレン樹脂シー
トの接着工程を不要とでき、作業工程の大幅な削減およ
びコスト低減を図ることができる。
【0038】上記した構成からなる吸音材20を固定体
11の下方摺動面12aに粘着剤で固着すると、フラッ
トケーブル15の下端面が合成紙20bの平滑な表面層
に摺接するため、摺動音の発生を抑制できる。
【0039】また、アイドリング時および走行時に振動
が発生し、フラットケーブル15が軸方向に振動して、
自重方向の下面の吸音材20に衝突して打音が発生した
場合、該打音をポリエチレンフィルム20aの山部およ
び谷部にぶつけて効率良く減衰させることができ、打音
を吸収できる。
【0040】その結果、吸音材20により、フラットケ
ーブル15による摺動音と共に振動音も低減することが
できる。
【0041】なお、上記実施形態では、吸音材20とし
て表面に合成紙20bを接合させて上記摺動音を抑制し
たが、合成紙20bを接合せずに樹脂フィルムの山部自
体にフラットケーブル15を摺動させて摺動音を抑制し
ても良い。この際、山部によるフラットケーブル15へ
の接触面積は小さなものとなり、その分、摺動音の発生
を低減でき、フラットケーブル15側の接触摩耗も低減
できる。
【0042】また、上記実施形態の吸音材としてポリエ
チレンフィルムを用いたが、四フッ化エチレン樹脂フィ
ルムを用いても良い。この場合、上記山部の滑性は高い
ものとなる。
【0043】また、本発明に係わるケーブルリールは上
記ステアリング装置に取り付けられるケーブルリールに
限定されず、同様な装置に好適に用いられる。また、本
発明に係わる吸音材も、ケーブルリールの摺動面に取り
付ける場合に限定されず、表面に他部材が摺接し、か
つ、振動も加わる位置に取り付けて、ノイズの発生を低
減させることができる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる吸音材によれば、樹脂フィルムを山部および谷
部が連続する形状としたので山部および谷部に囲まれる
空間に空気層が存在することとなる。これにより、上記
山部および谷部で音をぶつけて高効率に減衰させること
ができる。したがって、従来の単一層のゴムシートと比
べ高効率に吸音できる。
【0045】上記吸音材をケーブルリールに適用した場
合、表面に滑性を有する樹脂フィルムの山部あるいは該
樹脂フィルムに積層した合成紙の平滑な表面層により、
フラットケーブルの摺接面は滑り性が良好とされ、摺動
音の発生を低減できる。
【0046】また、走行時等によりフラットケーブルが
軸方向に振動して、その下端が下方の摺動面に衝突して
も、その振動音は吸音材の山部および谷部で減衰されて
高効率に吸収され、不快な振動音の発生を低減できる。
【0047】このように、摺動音および振動音の両方を
効率よく低減することができ、従来のようなゴム部材の
ようにPETフィルムを介在させることが不要となるた
めに吸音作用が阻害されることがなく、また合成紙は安
価であり、しかも従来必要としたPETフィルムの接着
工程、四フッ化エチレン樹脂シートの接着工程を不要と
できるので、大幅な作業工程およびコスト削減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるケーブルリールの概略断面図
である。
【図2】 上記ケーブルリールのケーブル収容室に収容
するフラットケーブルの一部断面斜視図である。
【図3】 上記ケーブルリールの主要構成部材を示す分
解斜視図である。
【図4】 (A)は固定材に取り付けた吸音材の拡大断
面図、(B)は吸音材の一部拡大斜視図である。
【図5】 従来例を示し、(A)はケーブルリールの概
略断面図、(B)は吸音材の外観斜視図、(C)は固定
材に取り付けた吸音材の概略断面図である。
【符号の説明】
10 可動体 11 固定体 12 ケーブル収容室 12a 摺動面 15 フラットケーブル 20 吸音材 20a ポリエチレンフィルム(樹脂フィルム) 20b 合成紙 21 空気層
フロントページの続き (72)発明者 飯塚 哲矢 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 前川 昭人 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂フィルムを微細なピッチで折り畳ん
    で山部と谷部が連続して設けられた形状とし、かつ、上
    記山部と谷部との頂点間の寸法を小さくして見掛け厚さ
    が薄いシート状としていることを特徴とする吸音材。
  2. 【請求項2】 上記樹脂フィルムはポリエチレンフィル
    ムあるいは四フッ化エチレン樹脂フィルムであることを
    特徴とする請求項1に記載の吸音材。
  3. 【請求項3】 被吸音材との接触側となる上記山部の頂
    点上に薄い平滑面を有する薄い合成紙を積層していると
    共に、取付側となる上記谷部の頂点にポリエチレンテレ
    フタレート(PET)からなるシートを粘着固定してい
    る請求項1または請求項2に記載の吸音材。
  4. 【請求項4】 固定体と、該固定体に対して回転自在に
    組つけられる可動体とで円環状のケーブル収容室が形成
    され、該ケーブル収容室内にフラットケーブルを渦巻き
    状に収容して、その巻回方向の両端が上記固定体と可動
    体の外部に導出されているケーブルリールにおいて、 上記フラットケーブルの幅方向の両端と対向する上記ケ
    ーブル収容室の摺動面の少なくともフラットケーブルの
    自重方向の一方に、請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の吸音材を取り付けている吸音材を備えたケー
    ブルリール。
  5. 【請求項5】 上記円環状のケーブル収容室の摺動面
    に、円環形状とした上記吸音材を取り付けていることを
    特徴とする請求項4に記載のケーブルリール。
JP22388497A 1997-08-20 1997-08-20 吸音材および該吸音材を備えたケーブルリール Withdrawn JPH1169589A (ja)

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