JPH0725294A - ケーブルリール - Google Patents

ケーブルリール

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Publication number
JPH0725294A
JPH0725294A JP5169214A JP16921493A JPH0725294A JP H0725294 A JPH0725294 A JP H0725294A JP 5169214 A JP5169214 A JP 5169214A JP 16921493 A JP16921493 A JP 16921493A JP H0725294 A JPH0725294 A JP H0725294A
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JP
Japan
Prior art keywords
sheet
flexible cable
housing
storage space
elastic sheet
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5169214A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiro Kuga
芳郎 久我
Takehiko Ito
剛彦 伊藤
Yuichi Ida
勇一 伊田
Hiroyuki Sakauchi
拓之 坂内
Hironori Kato
弘典 加藤
Kunihiko Sasaki
佐々木  邦彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP5169214A priority Critical patent/JPH0725294A/ja
Publication of JPH0725294A publication Critical patent/JPH0725294A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み立て作業性に優れ、長期にわたって騒音
の発生を低減化できるケーブルリールを提供する。 【構成】 相対的に回転自在に連結された第1および第
2のハウジング1,2間に環状の収納空間13を画成
し、この収納空間13内に可撓性ケーブル3を渦巻き状
に収納・巻回し、この可撓性ケーブル3の幅方向両端と
前記収納空間13の天面および底面との間に、滑性シー
ト14と弾性シート15とを積層状態で介装し、この滑
性シート14を前記可撓性ケーブル3の端面に対向させ
ると共に、前記弾性シート15を前記収納空間13の天
面および底面に固定しない状態で対向させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のステアリング
装置に組み込まれてエアーバッグシステム等の電気的接
続手段として使用されるケーブルリールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のケーブルリールは、相対的に回動
自在に連結された一対のハウジングと、両ハウジング間
に画成される環状の収納空間内に収納された可撓性ケー
ブルとで概略構成されており、可撓性ケーブルは前記収
納空間内に渦巻き状に巻回されている。前記可撓性ケー
ブルは、複数本の導体を絶縁フィルムで被覆した帯状体
からなり、その両端は収納空間の内筒部と外筒部とに固
定されて両ハウジングの外部に導出されている。そし
て、一方のハウジングを正・逆いずれか一方に回転する
と、可撓性ケーブルは内筒部側に巻き締められ、該ハウ
ジングをいずれか他方に回転すると、可撓性ケーブルは
外筒部側に巻き戻される。
【0003】このように構成されたケーブルリールは自
動車のステアリング装置に組み込まれ、ハンドル側に設
けられたエアーバッグ・インフレータやホーンスイッチ
等を車体側に接続する電気的接続手段として使用され
る。その際、一方のハウジングはステアリング・コラム
側に、他方のハウジングはハンドル側にそれぞれ固定さ
れ、ハンドルの回転操作に連動して他方のハウジングが
回転する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のケ
ーブルリールでは、可撓性ケーブルが収納空間内に緩く
巻かれて収納されているため、振動の多い自動車に組み
込んで使用した際に、可撓性ケーブルが上下方向(ステ
アリング・シャフトの軸線方向)に振動して収納空間の
天面と底面に衝突し、耳障りな異音が発生するという不
具合がある。
【0005】そこで、かかる異音の発生を低減するよう
にしたケーブルリールが、米国特許第5,100,33
1号明細書や実願平2−121360号公報等において
従来より提案されている。このものは、収納空間の天面
と底面に不織布等からなる単層あるいは多層の弾性シー
トを貼着し、この弾性シートによって可撓性ケーブルの
衝突音を吸収するものであるが、問題がない訳ではな
い。すなわち、接着剤を用いて弾性シートを収納空間の
天面と底面に貼着しているため、接着剤の塗布工程等を
含み組み立て作業性が悪く、また、環境温度が高くなる
と接着剤が弾性シート中に融け出し、弾性シートによる
吸音効果が著しく低下するという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたものであって、その目的は、組み立て作業
性に優れ、長期にわたって騒音の発生を低減化できるケ
ーブルリールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、外筒部を有する第1のハウジングと、該
第1のハウジングに回動自在に装着され内筒部を有する
第2のハウジングと、前記外筒部と内筒部との間に形成
される収納空間内に収納された帯状の可撓性ケーブルと
を備え、該可撓性ケーブルの両端が前記外筒部と内筒部
とに固定された状態で外部に導出されているケーブルリ
ールにおいて、前記収納空間の天面または底面の少なく
とも一方と前記可撓性ケーブルの幅方向の端面との間
に、滑性シートと弾性シートとからなる積層シートを介
装し、この滑性シートを前記可撓性ケーブルの端面に対
向させると共に、前記弾性シートを前記収納空間の天面
または底面の少なくとも一方に固定しない状態で対向さ
せたことを、最も主要な特徴としている。
【0008】
【作用】上記手段によれば、収納空間内での可撓性ケー
ブルの振動は、弾性シート自身の弾力性と、弾性シート
と収納空間の天面または底面との間に存在する空気層と
によって効果的に吸収される。また、収納空間の天面ま
たは底面の少なくとも一方と可撓性ケーブルの幅方向の
端面との間に、単に滑性シートと弾性シートとからなる
積層シートを挿入するだけで良いため、組み立て作業性
が向上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例に係るケーブルリールの縦
断面図、図2は図1のA部拡大図であり、これらの図に
おいて、1は第1のハウジング、2は第2のハウジン
グ、3は可撓性ケーブル3、4は積層シートを示してい
る。
【0010】第1のハウジング1は、平板状の天板5の
外周縁に外筒部6を垂設した上ケース7と、外筒部6の
下端に接合・一体化された下カバー8とで構成されてお
り、天板5と下カバー8のそれぞれの中央にはセンタ孔
9,10が開設されている。一方、第2のハウジング2
は中央に軸挿入孔11を有する筒状体からなり、その上
下両端縁が前記天板5と下カバー8のセンタ孔9,10
にガイドされることにより、第1のハウジング1に対し
て回動自在に連結されている。そして、第1のハウジン
グ1側の天板5と外筒部6および下カバー8と、第2の
ハウジング2側の外周面をなす内筒部12との間には環
状の収納空間13が画成されている。
【0011】可撓性ケーブル3は互いに平行な導線を一
対の絶縁フィルムでラミネートした帯状のフラットケー
ブルと呼ばれるものからなり、この可撓性ケーブル3は
前記収納空間13内に渦巻状に収納されている。可撓性
ケーブル3の一端は前記外筒部6に固定されたコネクタ
(図示省略)に接続され、該コネクタを介して第1のハ
ウジング1の外部に導出されている。また、可撓性ケー
ブル3の他端は前記第2のハウジング2に固定された別
のコネクタ(図示省略)に接続され、該コネクタを介し
て第2のハウジング2の外部に導出されている。
【0012】積層シート4は前記収納空間13の上下両
面に配置されており、上方の積層シート4は天板5の下
面と可撓性ケーブル3の上端面との間に位置し、下方の
積層シート4は下カバー8の上面と可撓性ケーブル3の
下端面との間に位置している。図2に示すように、上方
の積層シート4は、PETフィルムやテフロン等の滑性
に優れた材料からなる滑性シート14と、不織布やフェ
ルトあるいは発泡ウレタン等の弾性に富む材料からなる
弾性シート15と、これら滑性シート14と弾性シート
15を積層・一体化する接着剤16とからなり、滑性シ
ート14を下にした状態で可撓性ケーブル3の端面上に
載置されている。その際、弾性シート15は天板5に貼
着されておらず、弾性シート15は天板5との間にはク
リアランス(空気層)17が形成されている。下方の積
層シート4も同様に構成されているが、上方の積層シー
ト4とは天地を逆にした状態、つまり弾性シート15を
下にした状態で下カバー8の上面に載置されており、こ
の場合も弾性シート15は下カバー8に貼着されていな
い。
【0013】次に、前記第1のハウジング1を固定体と
して用い、第2のハウジング2を可動体として用いた場
合を例にとって、上記第1実施例に係るケーブルリール
の動作を説明する。この場合、第1のハウジング1はス
テアリング装置のステアリング・コラム側に固定され、
第1のハウジング1から外部に導出されたリード線は、
車体側に装着されたエアーバッグ駆動回路やホーン回路
等に接続される。また、第2のハウジング2の軸挿入孔
11にはステアリング・シャフトが挿入・固定され、第
2のハウジング2から外部に導出されたリード線は、ハ
ンドルに装着されたエアーバッグ用インフレータやホー
ンスイッチ等に接続される。
【0014】使用に際し、ハンドルを時計あるいは反時
計方向に回転すると、その回転力が第2のハウジング2
に伝達され、第2のハウジング2が時計あるいは反時計
方向に回転する。例えば、ハンドルの中立位置から第2
のハウジング2を一方向に回転させると、可撓性ケーブ
ル3は内筒部12側に巻き締められ、反対に第2のハウ
ジング2を他方向に回転させると、可撓性ケーブル3は
外筒部6側に巻き戻され、いずれの状態においても両ハ
ウジング1,2間の電気的接続可撓性ケーブル3を介し
て維持される。この場合、可撓性ケーブル3の幅方向両
端は、上下の積層シート4,4の滑性シート14,14
に摺接しながら収納空間13内を径方向に移動するた
め、可撓性ケーブル3の摺動音が低減されると共に、第
2のハウジング2の回転トルクも低減される。
【0015】上記実施例にあっては、自動車の走行中に
ケーブルリールに振動が作用すると、可撓性ケーブル3
は収納空間13内を上下方向(ステアリング・シャフト
の軸線方向)に移動するが、この動きは弾性シート1
5,15が変形することによって緩和される。その際、
両弾性シート15,15は天板5と下カバー8に貼着さ
れていないため、これら弾性シート15,15と天板5
および下カバー8との間に介在する空気層がエアーダン
パーとして機能し、可撓性ケーブル3の上下方向の動き
は効果的に緩和される。したがって、可撓性ケーブル3
が天板5や下カバー8に衝突することはなくなり、衝突
音の発生は抑制される。また、滑性ート14と弾性シー
ト15は接着剤16を用いて一体化されているものの、
両弾性シート15,15は天板5と下カバー8に貼着さ
れていないため、積層シート4,4を収納空間13内に
組み込む作業が極めて簡単になり、組み立て作業性を高
めることができる。さらに、両弾性シート15,15と
天板5および下カバー8との間に接着剤層がないため、
環境温度が変化しても弾性シート15,15の弾性は維
持され、長期にわたって騒音の低減効果を維持すること
ができる。
【0016】なお、上記実施例では、滑性ート14と弾
性シート15とを接着剤16を用いて一体化した場合に
ついて説明したが、これら滑性ート14と弾性シート1
5を接着剤16を用いずに積層しても良い。この場合、
弾性シート15の上下両面が接着剤を介さずに滑性ート
14や天板5あるいは下カバー8と対向するため、接着
剤に起因する弾性シート15の弾性劣化を完全になくす
ことができると共に、積層シートの厚さ寸法を薄くでき
る。
【0017】また、上記実施例では、第1のハウジング
1を固定体とし、第2のハウジング2を可動体として用
いた場合について説明したが、これとは反対に、第2の
ハウジング2を固定体とし、第1のハウジング1を可動
体として用いることも可能である。
【0018】さらに、上記実施例では、収納空間13の
天面と底面を第1のハウジング1の天板5と下カバー8
とで構成した場合について説明したが、この収納空間1
3の天面と底面を第1のハウジング1側に設けた部材と
第2のハウジング2側に設けた部材とによって構成する
ことも可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
収納空間の天面または底面の少なくとも一方と可撓性ケ
ーブルの端面との間に挿入された弾性シートによって、
可撓性ケーブルの収納空間内での振動が効果的に緩和さ
れるため、組み立て作業性に優れ、長期にわたって騒音
の低減化が図れるケーブルリールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るケーブルリールの縦断
面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【符号の説明】
1 第1のハウジング 2 第2のハウジング 3 可撓性ケーブル 4 積層シート 5 天板 6 外筒部 7 上ケース 8 下カバー 12 内筒部 13 収納空間 14 滑性シート 15 弾性シート 16 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂内 拓之 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 加藤 弘典 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 佐々木 邦彦 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒部を有する第1のハウジングと、該
    第1のハウジングに回動自在に装着され内筒部を有する
    第2のハウジングと、前記外筒部と内筒部との間に形成
    される収納空間内に収納された帯状の可撓性ケーブルと
    を備え、該可撓性ケーブルの両端が前記外筒部と内筒部
    とに固定された状態で外部に導出されているケーブルリ
    ールにおいて、前記収納空間の天面または底面の少なく
    とも一方と前記可撓性ケーブルの幅方向の端面との間
    に、滑性シートと弾性シートとからなる積層シートを介
    装し、この滑性シートを前記可撓性ケーブルの端面に対
    向させると共に、前記弾性シートを前記収納空間の天面
    または底面の少なくとも一方に固定しない状態で対向さ
    せたことを特徴とするケーブルリール。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記滑性シー
    トと前記弾性シートとは互いに固定されていることを特
    徴とするケーブルリール。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、前記滑性シー
    トと前記弾性シートとは互いに分離されていることを特
    徴とするケーブルリール。
JP5169214A 1993-07-08 1993-07-08 ケーブルリール Withdrawn JPH0725294A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5169214A JPH0725294A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 ケーブルリール

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5169214A JPH0725294A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 ケーブルリール

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JPH0725294A true JPH0725294A (ja) 1995-01-27

Family

ID=15882328

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JP5169214A Withdrawn JPH0725294A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 ケーブルリール

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20001003