JP3273424B2 - 回転コネクタ - Google Patents
回転コネクタInfo
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Description
ング装置に組み込まれてエアーバッグシステム等の電気
的接続手段として使用される回転コネクタに関するもの
である。
転自在に連結された一対のハウジングと、両ハウジング
が成す環状の収納部内に巻回された帯状の可撓性ケーブ
ルとで概略構成されており、前記可撓性ケーブルの両端
はそれぞれのハウジングに固定された後、外部に導出さ
れている。
グ装置に組み込まれ、一方のハウジングがステアリング
・コラム等に取付けられて固定体として用いられ、他方
のハウジングがハンドル側に取付けられて可動体として
用いられる。そして、使用に際し、ハンドルの操作に連
動して可動側のハウジングが正・逆いずれか一方に回転
すると、可撓性ケーブルが収納部内で内筒部側に巻き締
められ、該ハウジングがいずれか他方に回転すると、可
撓性ケーブルは外筒部側に巻き戻される。
コネクタにあっては、可動側のハウジングが固定側のハ
ウジングに対して回転自在に連結されているため、両ハ
ウジングが摺接する部分から摺動音が発生し、これが耳
障りな騒音となっていた。そこで、従来より、実開昭6
4−22558号公報に開示されているように、両ハウ
ジングの摺動部分に摺動リングを介設し、この摺動リン
グによって両ハウジングの摺動音を低減するようにした
回転コネクタが提案されている。
報に開示された従来の回転コネクタにあっては、摺動リ
ングの寸法を厳密に管理しないと、摺動リングとハウジ
ングとの間にクリアランスができ、両ハウジングがガタ
ついて異音を発生したり、あるいは、摺動リングを摺動
部分に組み込めなくなるという問題があった。また、仮
りに、摺動リングを摺動部分に緊密に組み込むことがで
きたとしても、環境温度変化によって摺動リングとハウ
ジングとの間にクリアランスができることがあり、特
に、摺動リングとハウジングとを互いに異種の合成樹脂
で成形した場合、両者の熱膨張率の違いに起因して摺動
リングとハウジングとの間にクリアランスができやす
く、騒音の低減効果がなくなるという問題があった。
みてなされたもので、その目的は、可動側のハウジング
が回転した時の摺動音の発生を抑え、騒音の低減に好適
な回転コネクタを提供することにある。
は、センタ孔を有する第1ハウジングと、前記センタ孔
を中心に前記第1ハウジングに同軸的かつ相対的に回転
自在に連結された第2ハウジングと、これら両ハウジン
グが成す環状の収納部内に巻回され、その両端が前記両
ハウジングに固定された帯状の可撓性ケーブルとを備
え、前記第1ハウジングの前記センタ孔と前記第2ハウ
ジングとの間に形成した環状ギャップに筒部を有する摺
動リングを介設し、前記筒部の内周面に前記第2ハウジ
ングに弾接する複数の凸部を形成すると共に、この筒部
の外径寸法を無負荷状態で前記センタ孔の内径寸法より
も大きく設定することによって達成される。
の少なくとも一部を第2ハウジングに形成した凹部に係
止し、前記凸部が形成されていない前記筒部の内周面と
前記第2ハウジングの外周面との間の少なくとも一部に
断面が円弧状の空隙部を形成したり、摺動リングとその
筒部の凸部に摺接する第2ハウジングとを、互いに異種
の合成樹脂で成形したりしても良い。
に基づいて説明する。図1は回転コネクタの第1の実施
形態を示す平面図、図2は該回転コネクタの断面図、図
3は該回転コネクタに備えられる摺動リングの斜視図、
図4は該摺動リングの平面図であり、これらの図に示す
ように、回転コネクタは、第1ハウジング1と、第1の
ハウジング1に対して回動自在に装着された第2ハウジ
ング2と、両ハウジング1,2が成す環状の収納部3内
に巻回された可撓性ケーブル4と、両ハウジング1,2
の摺動部分に介設された一対の摺動リング5,6とで概
略構成されている。
筒部8を立設した下ケース9と、外筒部8の上端に接合
・一体化された天板10とで構成されており、これら天
板10と底板7のそれぞれの中央には円形のセンタ孔1
1,12が開設されている。一方、第2ハウジング2は
中央に軸挿入孔13を有する筒状体からなり、その外周
面は内筒部14となっている。この第2ハウジング2の
上下両端には段落部2a,2bが形成されており、前記
センタ孔11と上方の段落部2a間の環状ギャップには
摺動リング5が、前記センタ孔12と下方の段落部2b
間の環状ギャップには摺動リング6がそれぞれ介設され
ている。
後述するが、両ハウジング1,2は両摺動リング5,6
を回転摺動部として互いに回動自在に連結され、第1ハ
ウジング1側の底板7と外筒部8および天板10と、第
2ハウジング2側の内筒部14との間に前記収納部3が
画成されている。この収納部3の内部には可撓性ケーブ
ル4が収納されており、該可撓性ケーブル4の両端は前
記外筒部8と前記内筒部14に固定された後、それぞれ
第1ハウジング1と第2ハウジング2の外部に導出され
ている。この可撓性ケーブル4は互いに平行な導線を一
対の絶縁フィルムでラミネートした帯状のフラットケー
ブルと呼ばれるものからなり、収納部3の内部で渦巻き
状あるいは反転部を介して逆向き状に巻回されている。
を有する断面L字状であり、筒部5aの内周面には2つ
の第1凸部5cと2つの第2凸部5dが90度ごとに交
互に形成されている。第1凸部5cは段落部2aにおけ
る第2ハウジング2の周面に当接しており、その反力で
筒部5aの外周面が前記センタ孔11の内周面に弾接し
ている。一方、第2凸部5dは第2ハウジング2の上端
に形成された凹部2cに係止されており、第2ハウジン
グ2が回転すると、摺動リング5は筒部5aの外周面と
センタ孔11の内周面を摺動面として回転するようにな
っている。
レフタレート(PET)のような滑性に優れた合成樹脂
で成形されており、前記第1ハウジング1の構成部品で
ある下ケース9および天板10とは異種の材料を用いる
ことが望ましい。また、前記筒部5aの外径寸法を
W1、前記センタ孔11の内径寸法(すなわち、前記環
状ギャップの外径寸法)をW2とすると、摺動リング5
が回転コネクタに組み込まれる前の無負荷状態で、W1
>W2に設定されている。ただし、摺動リング5がセン
タ孔11と上方の段落部2a間の環状ギャップに介設さ
れると、筒部5aが内方へ弾性変形してW1=W2とな
り、筒部5aの外周面がセンタ孔11の内周面に密着さ
れる。
環状ギャップに介設された摺動リング6も前記摺動リン
グ5と同様に構成されており、この摺動リング6は筒部
6aの外周面が前記センタ孔12の内周面に弾接される
と共に、第2ハウジング2の下端に係止されている。な
お、両摺動リング5,6の鍔部5b,6bは前記収納部
3の内方へ突出しており、これら鍔部5b,6bを前記
可撓性ケーブル4の内側巻回部分の上下両端に対向させ
ることにより、可撓性ケーブル4が底板7や天板10に
直接衝突するのを防止し、衝突音の発生を低減してい
る。
て用い、前記第2ハウジング2を可動体として用いた場
合を例にとって、上記回転コネクタの動作を説明する。
この場合、第1ハウジング1がステアリング装置のステ
アリングコラム側に固定され、第2ハウジング2がステ
アリングシャフトやハンドル等に連結される。
計方向に回転すると、その回転力が第2ハウジング2に
伝達され、第2ハウジング2が時計あるいは反時計方向
に回転する。例えば、ハンドルに連動して第2ハウジン
グ2が一方向に回転すると、可撓性ケーブル4が外筒部
8側から繰り出されて内筒部14の周面に巻き締められ
る。これとは逆に、第2ハウジング2が他方向に回転す
ると、可撓性ケーブル4が内筒部14から繰り出されて
外筒部8に巻き戻される。
第2ハウジング2と一体的に回転し、上方の摺動リング
5はセンタ孔11の内周面を、下方の摺動リング6はセ
ンタ孔12の内周面をそれぞれ摺動する。したがって、
第2ハウジング2は第1ハウジング1に対し摺動リング
5,6を回転摺動部として回転し、これら摺動リング
5,6と第1ハウジング1は異種の材料同士で摺動する
ため、回転時の摺動ノイズは大幅に低減される。また、
環境温度変化によってセンタ孔11,12と第2ハウジ
ング2間の環状ギャップの径寸法が変動したとしても、
この変動は摺動リング5,6の筒部5a,6aが撓むこ
とによって吸収されるため、摺動リング5,6にガタが
発生することはなく、長期にわたってガタつき音や摺動
ノイズを低減することができる。さらに、摺動リング
5,6は第2ハウジング2と一体的に回転し、これらの
間に摺動摩擦は生じないため、摺動リング5,6と第2
ハウジング2とは異種の材料でも同種の材料でも良く、
材料を選択する自由度を高めることができる。
実施形態を示す平面図、図6は本発明による回転コネク
タの第3の実施形態を示す平面図であり、図1に対応す
る部分には同一符号を付してある。
形態と相違する点は、摺動リング5の第1凸部5cを省
略し、筒部5aの内周面に複数の第2凸部5dのみを形
成したことにあり、それ以外の構成は基本的に同じであ
る。この場合、第2ハウジング2の凹部2cに係止する
第2凸部5dの反力で筒部5aの外周面がセンタ孔11
の内周面に弾接され、第1の実施形態と同様の効果を奏
する。
形態と相違する点は、摺動リング5の第2凸部5dを省
略し、筒部5aの内周面に複数の第1凸部5cのみを形
成したことにあり、それ以外の構成は基本的に同じであ
る。この場合、第1凸部5cの内面と第2ハウジング2
とは弾接しているだけであるため、摺動リング5は両ハ
ウジング1,2に対して摺動する可能性があり、したが
って、摺動リング5と両ハウジング1,2とを互いに異
種の材料にする必要がある。
を示す平面図、図8は該回転コネクタに備えられる摺動
リングの平面図であり、図1に対応する部分には同一符
号を付してある。この参考例が前述した第3の実施形態
と相違する点は、形状の異なる摺動リング15を用いた
ことにあり、それ以外の構成は基本的に同じである。
角形の枠部15bとを有し、枠部15bは筒部15aの
内側に複数のリブ15cを介して一体化されている。前
記筒部15aの外径寸法をW1、前記センタ孔11の内
径寸法(すなわち、前記環状ギャップの外径寸法)をW
2とすると、摺動リング15が回転コネクタに組み込ま
れる前の無負荷状態で、W1>W2に設定されている。
上方の段落部2a間の環状ギャップに介設されると、枠
部15bが外方へ弾性変形して段落部2aの周面に密着
すると共に、筒部15aが内方へ弾性変形してセンタ孔
11の内周面に密着し、W1=W2となる。この場合も、
摺動リング15は両ハウジング1,2に対して摺動する
可能性があるため、摺動リング15と両ハウジング1,
2とを互いに異種の材料にする必要がある。
実施形態を示す断面図、図10は該回転コネクタに備え
られる弾性部材の斜視図であり、図2に対応する部分に
は同一符号を付してある。この実施形態が前述した第1
の実施形態と相違する点は、下方の摺動リング6の代わ
りに弾性部材16を用いたことにあり、それ以外の構成
は基本的に同じである。
るリング状の部材からなり、例えば、図10に示すよう
に、合成樹脂フィルムや弾性金属板に複数の弾性腕16
aを形成したものや、ウェーブワッシャ等が用いられ
る。この弾性部材16は前記第1ハウジング1の底板7
と第2ハウジング2の下方の段落部2b間に介設され、
該弾性部材16の圧縮反力によって上方の摺動リング5
の鍔部5bが天板10に圧接されている。この場合、両
ハウジング1,2が摺動リング5の弾性によって径方向
に密着されるのみならず、弾性部材16によって軸線方
向にも密着されるため、ガタつき音や摺動ノイズを一層
低減することができる。
の実施形態を示す断面図であり、図1に対応する部分に
は同一符号を付してある。この実施形態が前述した第1
の実施形態と相違する点は、第2ハウジング2の上端に
一体形成したフランジ部17によって前記収納部3の天
面を構成し、このフランジ部17の外周縁と前記外筒部
8の上端間の環状ギャップに前記摺動リング5を介設し
たことにあり、それ以外の構成は基本的に同じである。
このように、両ハウジング1,2の回転摺動部は適宜変
更可能であり、その回転摺動部に前記摺動リング5,
6,15や前記弾性部材16等を介設すれば良い。
ング1を固定体とし、第2ハウジング2を可動体として
用いた場合について説明したが、これとは反対に、第1
ハウジング1を可動体とし、第2ハウジング2を固定体
として用いることも可能である。
明によれば、両ハウジングの摺動部分に形成された環状
ギャップ内に介設した摺動リングの周面に複数の凸部を
形成し、この凸部を第2ハウジングに弾接させたので、
摺動リングの大きさに多少のバラツキがあったとして
も、凸部からの反力によって摺動リングの周面が第2ハ
ウジングに圧接されるから、摺動リングを環状ギャップ
内に緊密に介設することができ、摺動音やガタつき音の
発生を確実に抑えて騒音の低減を図ることができる。
の周面に形成した複数の凸部の少なくとも一部を第2ハ
ウジングに形成した凹部に係止し、凸部が形成されてい
ない 筒部の内周面と第2ハウジングの外周面との間の少
なくとも一部に断面が円弧状の空隙部を形成したので、
凸部に係止する第2ハウジングと摺動リングとが一体化
するから、両者の材料を選択する自由度を高めることが
できる。請求項3記載の発明によれば、摺動リングと第
2ハウジングとを、互いに異種の合成樹脂で成形したの
で、摺動面における材料同士の融着やかじりを防止で
き、摺動特性を高めることができる。
示す平面図である。
図である。
示す平面図である。
示す平面図である。
図である。
図である。
示す断面図である。
図である。
を示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 センタ孔を有する第1ハウジングと、前
記センタ孔を中心に前記第1ハウジングに同軸的かつ相
対的に回転自在に連結された第2ハウジングと、これら
両ハウジングが成す環状の収納部内に巻回され、その両
端が前記両ハウジングに固定された帯状の可撓性ケーブ
ルとを備え、 前記第1ハウジングの前記センタ孔と前記第2ハウジン
グとの間に形成した環状ギャップに筒部を有する摺動リ
ングを介設し、前記筒部の内周面に前記第2ハウジング
に弾接する複数の凸部を形成すると共に、この筒部の外
径寸法を無負荷状態で前記センタ孔の内径寸法よりも大
きく設定したことを特徴とする回転コネクタ。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、筒部の内周面
に形成した複数の凸部の少なくとも一部を第2ハウジン
グに形成した凹部に係止し、前記凸部が形成されていな
い前記筒部の内周面と前記第2ハウジングの外周面との
間の少なくとも一部に断面が円弧状の空隙部を形成した
ことを特徴とする回転コネクタ。 - 【請求項3】 請求項1の記載において、摺動リングと
その筒部の凸部に摺接する第2ハウジングとを、互いに
異種の合成樹脂で成形したことを特徴とする回転コネク
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28363495A JP3273424B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 回転コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28363495A JP3273424B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 回転コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09129332A JPH09129332A (ja) | 1997-05-16 |
JP3273424B2 true JP3273424B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=17668064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28363495A Expired - Fee Related JP3273424B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 回転コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3273424B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007220505A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-30 | Yazaki Corp | 回転コネクタ装置 |
-
1995
- 1995-10-31 JP JP28363495A patent/JP3273424B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09129332A (ja) | 1997-05-16 |
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