JPH09151923A - 筒状体の端面へのカバー固定構造 - Google Patents

筒状体の端面へのカバー固定構造

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JPH09151923A
JPH09151923A JP7311170A JP31117095A JPH09151923A JP H09151923 A JPH09151923 A JP H09151923A JP 7311170 A JP7311170 A JP 7311170A JP 31117095 A JP31117095 A JP 31117095A JP H09151923 A JPH09151923 A JP H09151923A
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locking
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Hiroaki Iizuka
弘晃 飯塚
Hiraki Tanaka
開 田中
Norihito Suzuki
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R35/00Flexible or turnable line connectors, i.e. the rotation angle being limited
    • H01R35/02Flexible line connectors without frictional contact members
    • H01R35/025Flexible line connectors without frictional contact members having a flexible conductor wound around a rotation axis

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  • Connection Of Plates (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 相対回転部材間の無接点信号伝達装置の如き
筒状体の端面にカバーを取り付ける場合に、タッピング
ねじを不要とすると共に取付工数を低減する。 【解決手段】 筒状体11aの端面にカバー110を取
り付ける際に、筒状体11aの端面に取り付けられるカ
バー110の取付面に先端鉤部1bを持つ係止突起1を
複数箇所突設し、筒状体11aの端面の、係止突起1の
対応位置には収容溝3を穿設し、この係止突起の収容溝
3内の筒状体11aの外周面側の内壁面にはリブ5を突
設し、係止突起1の鉤部1aは筒状体11aの内周面側
に設け、収容溝3には筒状体11aの内周面側に鉤部1
aを受け入れる貫通孔3aを設け、リブ5の先端部と収
容溝3の内壁との間の隙間は係止突起1の肉厚に略等し
く形成すると共に、このリブ5には収容溝4の入口側に
向かって高さが低くなるようなテーパを付して筒状体の
端面へのカバー固定構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は筒状体の端面へのカ
バー固定構造に関し、特に、同軸上に同心円状に配置さ
れて相対的に回転する部材間の電気的な接続を、フラッ
トなケーブルを介して行う相対回転部材間の無接点信号
伝達装置のような筒状体の端面へのカバー固定構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、1つの軸に固定された部材とこの
軸の回りを回転する部材との間で、電気的な接続をとっ
たり、信号を伝達する必要がある場合がある。例えば、
電子制御化の進んだ自動車では、自動車の操舵装置にお
けるハンドル(ステアリングホイール)に電子制御のた
めの各種スイッチやエアバック等の電装品が設けられる
ものがあり、このスイッチや電装品を電気配線によって
ステアリングコラム側に接続する必要がある。自動車の
ハンドルは複数回左右に有限回だけ回転可能なように設
定されているため、ハンドルの回転軸とステアリングコ
ラムとを電気的に接続するためには、ハンドルの回転軸
とステアリングコラムとの間にブラシを設けるか、ある
いは、ハンドルの回転軸とステアリングコラムとの間に
ハンドルの回転に追従して動くことができる柔軟なケー
ブル、一般には複数の導線を備えた可撓性のフレキシブ
ルフラットケーブル(以後単にフラットケーブルとい
う)を設けなければならない。
【0003】しかしながら、ハンドルの回転軸とステア
リングコラムとの間をブラシで電気的に接続する構成
は、ブラシが機械的に摺動する接点であるので信頼性の
上で問題がある。そこで、フラットケーブルを使用した
ブラシレスの無接点電気信号伝達装置が提案されてい
る。この無接点電気信号伝達装置では、フラットケーブ
ルがハンドル軸に固定された回転部材(ロテータ)とス
テアリングコラム側に固定されたハウジングとの間に渦
巻き状態で、或いは、途中で折り返された反転渦巻き状
態で設けられており、ハンドル軸の回転に伴ってフラッ
トケーブルがハウジングの中を移動するようになってい
る。
【0004】このような無接点電気信号伝達装置として
は、例えば図6〜図8に示すものが知られている。すな
わち、相対回転部材間の無接点信号伝達装置10は、図
6に示すように、内側円筒部11aを有する回転体11
と、内側運等部11aを所定の間隔をおいて囲む外側円
筒部12aを有する固定体12と、内側円筒部11aと
外側円筒部12aとの間の環状の空間K内に、同空間K
に沿って途中反転の渦巻き状に巻かれた状態で収納さ
れ、内周端部13aが内側円筒部11aに保持され、外
周端部13bが外側円筒部12aに保持されるフラット
ケーブル13と、前述の空間Kに沿って移動自在に設け
られ、開口部21cでフラットケーブル13を反転させ
るC字状の移動体21とを備えている。
【0005】前述の固定体12には、空間Kの上側及び
外側円筒部12aの周囲を覆うようにカバー部材14が
設けられている。このカバー部材14は、空間Kの上側
を覆う上カバー14aと、外側円筒部12aの周囲を囲
む円筒部14bとによって構成されており、固定体12
に対して回転することなく固定体12に取り付けられ
る。上カバー14aの中央部には、開口部14cが形成
されている。また、固定体12には、空間Kの下側を覆
う下カバー12bが外側円筒部12aと一体に形成され
ている。さらに、カバー部材14の上側には、外部接続
用カバー110が回転自在に設けられている。外部接続
用カバー110は、カバー部材14の開口部14cを介
して内側円筒部11aに連結されており、ケーブル13
の内周端部13aと外部のケーブル15との接続部分を
保持するようになっている。
【0006】そして、回転体11は、例えば自動車のハ
ンドル部におけるステアリングホイール側に連結され、
固定体12はステアリングコラム側に固定されるように
なっている。
【0007】前述のように構成された相対回転部材間の
無接点信号伝達装置10においては、例えば内側円筒部
11aが図7に示すように反時計方向に回転すると、ケ
ーブル13が内側円筒部11aに巻き付くように移動す
る。このため、例えば、移動体21の外側にあるケーブ
ル13は、移動体21の外周面21eに当接し、さらに
一方の開口端21aに当接しながら反転して、同移動体
21の内側に入り、内側円筒部11aに巻き付くように
なる。この際、移動体21は、その一方の開口端21a
がケーブル13に押されて、反時計方向に回転する。
【0008】また、内側円筒部11aが外側円筒部12
aに対して時計方向に回転すると、内側円筒部11aに
巻き付いていたケーブル13が巻き戻されて、周囲に移
動するようになる。このため、内側円筒部11aに巻き
付いていたケーブル13は、移動体21の内周面21d
に当接し、さらに他方の開口端21bに当接しながら反
転して、移動体21の外側に移動し、さらに外側円筒部
12aの内面に当接するようになる。この際、移動体2
1は、その他方の開口端21bがケーブル13に押され
て、時計方向に回転する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
に構成された相対回転部材間の無接点信号伝達装置10
においては、図8(a),(b)に示すように、外部接
続用カバー110は、その裏面側にある内側円筒部11
aへの取付面110aに等間隔で3箇所設けられた挿通
孔110bにタッピングねじ17が挿通され、上カバー
14aを挟んで内側円筒部11aに螺着されているため
に、ガタ無く接合することができるが、タッピングねじ
17が必要で部品点数が多くなると共に、タッピングね
じ17の締め付け工数が必要となって、コスト高を招い
ていた。
【0010】そこで、図9(a)に示すように、一方の
外部接続用カバー110の下面に先端部に鉤部1aを有
する係止突起1を設け、他方の内側円筒部11aにはこ
の係止突起1を受け入れる収容溝3と、鉤部1aを係止
する係合部(貫通孔)3aとを設け、鉤部1aを収容溝
3の係合部3aにロックさせることによって外部接続用
カバー110を内側円筒部11aに取り付け、部品点数
の削減と取付工数の削減を図ることが考えられる。
【0011】しかしながら、外部接続用カバー110と
内側円筒部11aとを、先端部に鉤部1aを有する係止
突起1とその収容溝3によって結合してロックする構造
においては、図9(b)に示すように、外部からの振動
等によって外部接続用カバー110に外力Gが加わった
場合に、係止突起1の鉤部1aが係合部3aとのロック
が外れる方向に移動し、外部接続用カバー110が内側
円筒部11aから外れ易いという問題点がある。
【0012】そこで、更に、図9(c)に示すように、
環状の外部接続用カバー110の下面に、内側に傾斜し
た係止突起1Kを突設し、その先端部に鉤部1aを設
け、係止突起1Kが収容溝3に挿入された状態では鉤部
1aに応力が加わるようにして係合部3aとのロックを
強め、外部からの振動が外部接続用カバー110に加わ
っても、傾斜した係止突起1Kによって鉤部1aと係合
部3aとのロックが外れ難くする構造が考えられる。
【0013】ところが、この改良された構造では、外部
接続用カバー110の係止突起1Kを内側円筒部11a
の収容溝3に挿入する際に、それぞれの係止突起1Kの
先端部の鉤部1aを外部接続用カバー110の外側に向
かって押し広げ、鉤部1aの位置を収容溝3に合わせる
必要があるので、外部接続用カバー110の内側円筒部
11aへの取り付けが難しい上に取付工数がかかるとい
う問題点がある。
【0014】本発明は、上述した課題を解消するために
なされたもので、その目的は、相対回転部材間の無接点
信号伝達装置のような筒状体の端面にカバーを取り付け
るに際して、カバー側に先端に鉤部を有する係止突起を
設け、筒状体の端面にはこの係止突起の収容溝と鉤部を
係止する係合部とを設ける構造を採用し、タッピングね
じを不要にし、かつ、取付工数が低減すると共に、カバ
ーを筒状体に取り付けた後に外部からの振動によって係
止突起が収容溝から外れ難くすることができ、かつ、係
止突起の収容溝への挿入も容易な筒状体の端面へのカバ
ー固定構造を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、筒状体の端面にカバーを取り付ける際のカバーの
固定構造であって、筒状体の端面に取り付けられるカバ
ーの取付面に複数箇所突設されて先端部に鉤部を有する
係止突起と、筒状体の端面の、係止突起に対応する位置
に設けられた係止突起の収容溝と、この係止突起の収容
溝内の筒状体の外周面側に内壁面に突設されたリブとか
らなり、係止突起の収容溝には筒状体の内周面側にこの
鉤部を受け入れてロックするロック部が設けられてお
り、リブの先端部と収容溝の内壁との間の隙間は、係止
突起の肉厚に略等しく形成されると共に、このリブには
収容溝の入口側に向かって高さが低くなるようなテーパ
が付されていることを特徴としている。
【0016】このとき、係止突起が、係止突起の収容溝
に或る決められた一通りの状態でしか係合しないよう
に、係止突起と係止突起の収容溝の位置または形状を予
め定めておくと良い。また、係止突起のリブに当接する
部分の両側に位置決めガイドを設けておき、この位置決
めガイドにより筒状体に取り付けられたカバーの周方向
への回転を防止するようにしても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の筒状体の端面への
カバー固定構造の実施の形態を、相対回転部材間の無接
点信号伝達装置のカバー固定構造を例にとって、図1〜
図5を用いて説明する。ただし、実施の形態の構成要素
が図6〜図9で説明した従来例の構成要素と共通する要
素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
【0018】まず、図1(a),(b)は、本発明の筒
状体の端面へのカバー固定構造の実施の形態の一例の構
成を示す組立斜視図であり、図6で説明した外部接続用
カバー110を、回転体11の内側円筒部11aに接合
して固定するための構造が示されている。
【0019】所定の肉厚を有する筒状体である内側円筒
部11aの上端面に取り付けられる外部接続用カバー1
10の環状の取付面110aには、この実施の形態では
先端部に鉤部1aを有する係止突起1が等間隔で3箇所
に設けられている。この実施の形態では、係止突起1は
円板状の外部接続用カバー110の中心に対して同心円
状の位置に配置されており、係止突起1の壁面も同心円
に沿った湾曲面に形成されている。
【0020】また、隣接する係止突起1の間の領域の取
付面110aには、図3(a)に詳細に示すように、各
個が所定距離Xだけ離れた2本の平行なアーム2A,2
Bから構成される位置決め突起2が設けられている。こ
の位置決め突起2の平行なアーム2A,2Bの間には隙
間2aが形成されており、この隙間2aの先端側は隙間
2aの間隔が広げられた拡開部2bとなっている。
【0021】一方、筒状体である所定の肉厚を有する筒
状体である内側円筒部11aの上端面には、係止突起1
に対応する位置に係止突起の収容溝3が設けられ、位置
決め突起2に対応する位置に位置決め突起の収容溝4が
設けられている。この実施形態では、係止突起1の鉤部
1aは内側円筒部11aの内周面側に設けられており、
係止突起の収容溝3には内側円筒部11aの内周面側に
この鉤部1aを受け入れてロックするロック部である貫
通孔3aが設けられている。なお、係止突起1の鉤部1
aの高さが低い場合には、この貫通孔3aは係止突起の
収容溝3の内周面に設けた凹部であっても良い。また、
位置決め突起の収容溝4には、図3(a)に詳細に示す
ように、位置決め突起2の2本の平行なアーム2A,2
Bの間の隙間Xに嵌合する幅Yを備えたリブ4aが設け
られている。
【0022】この幅Yは、Y≦Xであるが、位置決め突
起2の2本の平行なアーム2A,2Bの間の隙間Xに極
めて等しく形成されており、位置決め突起2が収容溝4
に挿入された時に、外部接続用カバー110の周方向の
ガタつきがほぼ0で嵌め合わされるようになっている。
このため、位置決め突起2の平行なアーム2A,2Bの
間の隙間2aの先端側には隙間2aの間隔が広げられた
拡開部2bが設けられており、位置決め突起2が収容溝
4に挿入し易くなっている。
【0023】一方、係止突起の収容溝3内には、収容溝
3内に挿入された係止突起1を外側(背面側)から付勢
するためのリブ5が突設されている。このリブ5の形状
は、図1(b)に詳細に示すように、収容溝3内の筒状
体11aの外周面側の内壁面に突設されている。この実
施の形態では、リブ5の先端部と収容溝3の内壁との間
の隙間Sは、図4(a)に示すように、係止突起1の肉
厚Tに略等しく形成されている。また、リブ5には収容
溝4の入口側に向かって高さが低くなるようなテーパが
付されている。このテーパは収容溝3内に挿入された係
止突起1の鉤部1aが自然に貫通孔3aに向かうように
するためのものである。
【0024】なお、図1に示すように3箇所ずつ設けら
れた外部接続用カバー110の係止突起1と位置決め突
起2は、内側円筒部11aの係止突起の収容溝3と位置
決め突起の収容溝4に或る決められた一通りの状態でし
か係合しないように、係止突起1、位置決め突起2、係
止突起の収容溝3、及び位置決め突起の収容溝4の形状
が定められている。例えば、3つの係止突起1の内の1
つの係止突起1の幅が他よりも狭く形成されており、こ
れに対応する収容溝3の幅が狭く形成されていれば、外
部接続用カバー110と内側円筒部11aとは一通りの
状態でしか係合しないようにできる。
【0025】また、内側円筒部11aと外部接続用カバ
ー110が重ね合わされる位置に、位置合わせマークを
設けるようにしても良い。
【0026】図2(a)は本発明の筒状体の端面へのカ
バー固定構造の組立状態を示す断面図であり、図1のよ
うに構成された外部接続用カバー110をカバー部材1
4の上カバー14aを挟んで内側円筒部11aに取り付
ける状態を示すものである。外部接続用カバー110を
内側円筒部11aに取り付ける際には、カバー部材14
の開口部14cに係止突起1と位置決め突起2を挿通さ
せ、係止突起1と位置決め突起2を内側円筒部11a側
の対応する収容溝3,4に挿入する。すると、係止突起
1の先端部にある鉤部1aが内側円筒部11aの内周面
に設けられた貫通孔3aの端部に係合し、外部接続用カ
バー110はカバー部材14の上カバー14aを挟んで
簡単に内側円筒部11aに固着される。
【0027】図2(b)は図2(a)の組立後の断面図
である。外部接続用カバー110が内側円筒部11aに
固着された状態では、3箇所の位置決め突起2とその収
容溝4により、外部接続用カバー110は内側円筒部1
1a上の所定位置にピッタリと嵌め合わされ、周方向、
或いは半径方向に動くことはない。
【0028】なお、図4(a)で説明したように、リブ
5の先端部と収容溝3の内壁との間の隙間Sは、係止突
起1の肉厚Tに略等しく形成されているので、係止突起
1の鉤部1aはそのままでは図2(a)の状態から図2
(b)に示すようなロック状態にはならない。この点に
ついて図4を用いて詳しく説明する。
【0029】図4(a)の状態から係止突起1が収容溝
3内に挿入されると、収容溝3内に突設されたリブ5の
テーパにガイドされて係止突起1の鉤部1aが自然に貫
通孔3aに向かう。係止突起1が所定深さだけ所定溝3
内に挿入されると、厚さが大きな鉤部1aが収容溝3の
内壁面に当接する。この状態から更に係止突起1が収容
溝3内に押し込まれると、貫通孔3aの上側の内側円筒
部11aの肉厚の薄い薄肉部11Hが鉤部1aに押さ
れ、図4(b),(c)に示すように内側に撓んで変形
する。この結果、リブ5の先端部と収容溝3の内壁との
間の隙間Sが大きくなり、係止突起1の鉤部1aはこの
大きくなった隙間Sの間をすり抜けて貫通孔3aの位置
まで達することができる。そして、係止突起1の鉤部1
aが通過した後は、薄肉部11Hはその復元力によって
元の状態に戻る。この状態が図2(b)に示す状態であ
る。
【0030】図2(b)の状態では、外部接続用カバー
110に外部からの応力が加えられても、係止突起1の
鉤部1aが貫通孔3a内に嵌め込まれた状態にあり、係
止突起1はその外側からリブ5に支えられた状態にある
ので、係止突起1のロックはよほどのことが無い限り外
れない。
【0031】以上説明した実施の形態によれば、外部か
らの振動等によって外部接続用カバー110に外力が加
わった場合でも、係止突起1が収容溝3内で移動するこ
とがないので、鉤部1aと係合部3aとのロックが外れ
る恐れがない。
【0032】図5(a)は本発明における係止突起1の
形状の別の実施の形態の構成を示す外部接続用カバー1
10の斜視図である。この実施の形態では、外部接続用
カバー110の取付面110a上に位置決め突起2は設
けられていない。その代わりに、係止突起1のリブ5に
当接する部分の両側に位置決めガイド7が設けられてお
り、この位置決めガイド7に挟まれる部分に溝8が形成
されている。この実施の形態では、位置決めガイド7は
溝8を除く係止突起1の背面全体に設けられている、即
ち、係止突起1の背面側が、リブ5との当接面である溝
8の部分を除いて膨出され係止突起1の肉厚が大きくな
っている。なお、外部接続用カバー110のその他の構
成は図1(a)に示した構成と同じである。
【0033】図5(b)は本発明における係止突起1の
形状の更に別の実施の形態の構成を示す係止突起1の単
体の斜視図であり、図5(a)の実施の形態の変形例を
示している。この実施の形態では、位置決めガイド7を
突条として構成し、その間にリブ5との当接面である溝
8を形成したものである。
【0034】このように、係止突起1の背面側に位置決
めガイド7を形成すると、外部接続用カバー110の取
付面110a上に位置決め突起2を設けなくても、内側
円筒部11aに取り付けられた外部接続用カバー110
の周方向への回転が防止される。
【0035】以上、本発明の実施の形態を回転部材間の
無接点信号伝達装置における外部接続用カバー110と
の内側円筒部11aを例にとって説明したが、本発明
は、その他の肉厚のある筒状体にカバーを取り付ける際
の構造として広く適用することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば回
転部材間の無接点信号伝達装置のような筒状体の端面に
カバーを取り付けるに際して、カバー側に先端に鉤部を
有する係止突起を設け、筒状体の端面にはこの係止突起
の収容溝と鉤部を係止する係合部とを設ける構造を採用
し、更には、筒状体に設けた係止突起の収容溝内に、挿
入された係止突起を背面側から押さえてその移動を防止
するリブを設けたことにより、タッピングねじを不要に
し、かつ、取付工数を低減すると共に、カバーを筒状体
に取り付けた後にガタつきの発生が防止でき、また外部
からの振動によって係止突起が収容溝から外れ難くする
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の筒状体の端面へのカバー固定
構造の実施の形態の一例の構成を示す組立斜視図であ
り、(b)は(a)のP−P線における断面図である。
【図2】(a)は本発明の筒状体の端面へのカバー固定
構造の組立状態を示す断面図であり、(b)は(a)の
組立後の断面図である。
【図3】(a)は本発明における位置決め突起とその収
容溝に設けられたリブの公差を説明する部分拡大断面図
であり、(b)は図1の係止突起の収容溝に設けられた
リブの形状を示す部分拡大斜視図である。
【図4】(a)は図1の係止突起をリブが設けられた収
容溝に挿入する前の状態を示す部分拡大断面図であり、
(b)は(a)に示した係止突起がリブが設けられた収
容溝に挿入されている途中の内側円筒部の変形を説明す
る説明図であり、(c)は(b)の内側円筒部の変形を
平面視した状態を示す説明図である。
【図5】(a)は本発明における係止突起の形状の別の
実施の形態の構成を示す外部接続用カバーの斜視図であ
り、(b)は本発明における係止突起の形状の更に別の
実施の形態の構成を示す係止突起単体の斜視図である。
【図6】従来技術における相対回転部材間の無接点信号
伝達装置の構造を示す分解斜視図である。
【図7】相対回転部材間の無接点信号伝達装置の動作を
説明する要部断面図である。
【図8】従来の相対回転部材間の無接点信号伝達装置に
おける外部接続用カバーと内側円筒部との接続における
問題点を示す説明図である。
【図9】(a)は従来のカバーと筒状体を係止突起とそ
の収容溝で結合する構造を示すカバーと筒状体の要部断
面図であり、(b)は(a)の構造における問題点を説
明する説明図であり、(c)は従来のカバーと筒状体を
係止突起とその収容溝で結合する別の構造を示すカバー
と筒状体の要部断面図である。
【符号の説明】
1 係止突起 1a 鉤部 2 位置決め突起 2A,2B アーム 2a 隙間 2b 拡開部 3 収容溝 3a 貫通孔(ロック部) 4 収容溝 4a リブ 5 リブ 7 位置決めガイド 8 溝 10 相対回転部材間の無接点信号伝達装置 11 回転体 11a 内側円筒部 11H 薄肉部 12 固定体 12a 外側円筒部 13 フレキシブルフラットケーブル 14 カバー部材 14a 上カバー 14b 円筒部 14c 開口部 17 タッピングねじ 21 移動体 110 外部接続用カバー 110a 取付面 110b 挿通孔 K 空間 S 隙間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】一方、係止突起の収容溝3内には、収容溝
3内に挿入された係止突起1を外側(背面側)から付勢
するためのリブ5が突設されている。このリブ5の形状
は、図1(b)に詳細に示すように、収容溝3内の筒状
体11aの外周面側の内壁面に突設されている。この実
施の形態では、リブ5の先端部と収容溝3の内壁との間
の隙間Sは、図4(a)に示すように、係止突起1の肉
厚Tに略等しく形成されている。また、リブ5には収容
の入口側に向かって高さが低くなるようなテーパが
付されている。このテーパは収容溝3内に挿入された係
止突起1の鉤部1aが自然に貫通孔3aに向かうように
するためのものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状体の端面にカバーを取り付ける際の
    カバーの固定構造であって、 前記筒状体の端面に取り付けられる前記カバーの取付面
    に複数箇所突設され、先端部に鉤部を有する係止突起
    と、 前記筒状体の端面の、前記係止突起に対応する位置に設
    けられた係止突起の収容溝と、 この係止突起の収容溝内の前記筒状体の外周面側の内壁
    面に突設されたリブとからなり、 前記係止突起の収容溝には前記筒状体の内周面側にこの
    鉤部を受け入れてロックするロック部が設けられてお
    り、前記リブの先端部と前記収容溝の内壁との間の隙間
    は、前記係止突起の肉厚に略等しく形成されると共に、
    このリブには前記収容溝の入口側に向かって高さが低く
    なるようなテーパが付されていることを特徴とする筒状
    体の端面へのカバー固定構造。
  2. 【請求項2】 前記係止突起が、前記係止突起の収容溝
    に或る決められた一通りの状態でしか係合しないよう
    に、前記係止突起と係止突起の収容溝の位置または形状
    が定められていることを特徴とする請求項1に記載の筒
    状体の端面へのカバー固定構造。
  3. 【請求項3】 前記係止突起の前記リブに当接する部分
    の両側に位置決めガイドが設けられており、この位置決
    めガイドにより前記筒状体に取り付けられた前記カバー
    の周方向への回転が防止されることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の筒状体の端面へのカバー固定構造。
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