JPH10164745A - スパイラルケーブル装置 - Google Patents

スパイラルケーブル装置

Info

Publication number
JPH10164745A
JPH10164745A JP31389496A JP31389496A JPH10164745A JP H10164745 A JPH10164745 A JP H10164745A JP 31389496 A JP31389496 A JP 31389496A JP 31389496 A JP31389496 A JP 31389496A JP H10164745 A JPH10164745 A JP H10164745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
housing
rotator
spiral
bent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31389496A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Kitaoka
俊雄 北岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP31389496A priority Critical patent/JPH10164745A/ja
Publication of JPH10164745A publication Critical patent/JPH10164745A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G11/00Arrangements of electric cables or lines between relatively-movable parts
    • H02G11/02Arrangements of electric cables or lines between relatively-movable parts using take-up reel or drum

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)
  • Storing, Repeated Paying-Out, And Re-Storing Of Elongated Articles (AREA)
  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はスパイラルケーブル装置に関し、部
品を付加することなくケーブルがケースに衝突すること
により生ずる打音の発生を防止することを目的とする。 【解決手段】 ケーブル20はローテータ16の周囲に
巻回されている。ケーブル20には屈曲部20a〜20
gが形成されている。屈曲部20a〜20gは、ステア
リングホイールの中立状態においてケーブル20の外周
部20hを筐体18の内周面に向けて押圧するように構
成されている。従って、スパイラルケーブル装置10に
振動が伝達された場合にも、ケーブル20が筐体18に
衝突することに起因する打音の発生が防止されている。
また、屈曲部20a〜20gの発する弾性復元力によ
り、ケーブル20のケース14内での移動が生じ難くさ
れている。このため、ケーブルの移動に伴う異音の発生
が抑制されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに相対回転す
る部材を電気的に接続するスパイラルケーブル装置に係
わり、特に、ケーブルの移動に起因する打音や摺動音等
の異音の発生を抑制するのに好適なスパイラルケーブル
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両用エアバッグ装置において
は、車体側に固定された制御ユニットと、ステアリング
ホイール側に固定されたエアバッグとがケーブル装置に
より電気的に接続される。ケーブル装置は、ステアリン
グホイールの回転に伴う制御ユニットとエアバッグとの
間の相対回転を吸収し得るように構成されなければなら
ない。このように、互いに相対回転する部材を接続する
ケーブル装置として、従来より、例えば特開平7−32
3962号に開示される如きスパイラルケーブル装置が
知られている。
【0003】上記従来のスパイラルケーブル装置は、回
転部材に連結された中空環状のケースを備えている。こ
のケースは回転部材に固定された筒状のローテータと、
ローテータの周囲に配設され、静止部材に固定された筐
体とが互いに相対回転可能に嵌合されて構成されてい
る。ケーブルはローテータの周囲に巻回されている。ケ
ーブルの内側端部はローテータに固定された端子を介し
て回転部材側に接続されている。また、ケーブルの外側
端部は筐体に固定された端子を介して静止部材側に接続
されている。かかる構成によれば、ローテータが回転部
材と一体に回転されると、その回転方向に応じてケーブ
ルが巻き拡げられ、あるいは巻き締められることによ
り、回転部材と静止部材との間の相対回転が吸収され
る。
【0004】ところで、ローテータによるケーブルの巻
き拡げ、及び巻き締めを可能とするため、ケーブルは、
回転部材が中立位置にある場合に巻き拡げと巻き締めと
の中間状態、即ち、緩く巻回された状態となるように設
けられる。かかる中間状態においては、ケーブルはケー
ス内を比較的自由に移動できる。このため、スパイラル
ケーブル装置に振動等の運動が伝達されると、ケーブル
がケース内で移動するこに起因して、ケーブルとケース
の内壁との衝突による打音や、ケーブル同志の摺動、あ
るいは、ケーブルとケースとの摺動による摺動音等の異
音の発生を招くことになる。
【0005】かかる異音の発生を防止するため、上記従
来のスパイラルケーブル装置は、更に、ケーブルを径方
向外側あるいは内側に向けて付勢する付勢部材を備えて
いる。かかる付勢部材によりケーブルのケース内での移
動が抑制されることで、上述の如き異音の発生が抑制さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如く、上記従来のスパイラルケーブル装置においては、
ケーブルを付勢するための付勢部材を別途設ける必要が
ある。このため、上記従来のスパイラルケーブル装置に
よれば、部品点数が増加し、これに伴って装置の製造コ
ストが上昇することになる。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、部品点数を増加させることなく、ケーブルのケ
ース内での移動に起因する打音や振動の発生を防止する
ことが可能なスパイラルケーブル装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、筒状の筐体と、該筐体の内側に該筐体
に対して相対回転可能に設けられた内筒と、前記内筒の
周囲に巻回されると共に両端をそれぞれ前記筐体と前記
内筒とに接続されたケーブルとを備えるスパイラルケー
ブル装置であって、前記ケーブルに径方向外側に向けて
突出する屈曲部を設けると共に、少なくとも前記筐体と
前記内筒とが所定の相対位置にある場合に、前記ケーブ
ルの前記屈曲部より外側に巻かれた部分を、前記屈曲部
により前記筐体の内周面に向けて押圧させたスパイラル
ケーブル装置により達成される。
【0009】本発明において、少なくとも前記筐体と前
記内筒とが所定の相対位置にある場合に、ケーブルの屈
曲部より外側に巻かれた部分が屈曲部により筐体の内周
面に向けて押圧される。従って、かかる場合にケースに
運動が生じても、ケーブルが筐体の内周面に衝突するこ
とはない。また、この場合、ケーブルの屈曲部に作用す
る反力により、ケーブルの屈曲部より内周側の部分(以
下、内周部と称する)は筒体に向けて押圧される。この
ため、ケースが運動した場合におけるケーブルの移動が
抑制される。
【0010】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、筒状の筐体と、該筐体の内側に該筐体に対して相
対回転可能に設けられた内筒と、前記内筒の周囲に巻回
されると共に両端をそれぞれ前記筐体と前記内筒とに接
続されたケーブルとを備えるスパイラルケーブル装置で
あって、前記ケーブルは、径方向外側に向けて突出する
ように屈曲されてなる屈曲部と、該屈曲部より外径側に
巻かれると共に、少なくとも前記筐体と前記内筒とが所
定の相対位置にある場合に、該屈曲部により前記筐体の
内周面に向けて押圧される外周部とを備えるスパイラル
ケーブル装置によっても達成される。
【0011】本発明において、少なくとも前記筐体と前
記内筒とが所定の相対位置にある場合に、ケーブルの外
周部は屈曲部により筐体の内周面に向けて押圧される。
従って、かかる場合にケースに運動が生じても、ケーブ
ルが筐体の内周面に衝突することはない。また、この場
合、ケーブルの屈曲部に作用する反力により、ケーブル
の内周部は内径側に向けて押圧される。このため、ケー
スが運動した場合におけるケーブルの移動が抑制され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例であるス
パイラルケーブル装置10が車両のステアリングコラム
12に装着された状態を示す。図1に示す如く、スパイ
ラルケーブル装置10はステアリングコラム12の上端
部のステアリングホイールの直下に装着される。ただ
し、図1にはステアリングホイールがステアリングシャ
フト13から取り外された状態を示している。本実施例
のスパイラルケーブル装置10は、エアバッグ装置を構
成するステアリングホイールに設けられたエアバッグ
と、車体側に設けられたエアバッグ制御装置とを電気的
に接続するように構成されている。
【0013】図2は、スパイラルケーブル装置10を軸
方向に沿って切断した際の断面図を示す。なお、図2に
おける上方にステアリングホイールが設けられる。図2
に示す如く、スパイラルケーブル装置10はケース14
を備えている。ケース14は、ローテータ16と筐体1
8とより構成されている。ローテータ16は筒体16a
と、筒体16aの一端(図2における上端)から径方向
外側に延びるフランジ部16bとを備えている。また、
筐体18は円筒状の外側部材18aと、外側部材18a
の一端に固定された円環状の底側部材18bとを備えて
いる。ローテータ16と筐体18とは、筒体16aのフ
ランジ部16bとは反対側端部が底側部材18bの内周
に回転可能に嵌合されることにより、互いに相対回転可
能に連結されている。
【0014】ローテータ16と筐体18との間に形成さ
れた環状空間の内部にはケーブル20が巻回されてい
る。ケーブル20はポリエステル製のテープの内部に複
数本の銅製の導体が薄層化されてなるフラットケーブル
である。ケーブル20の内周側端部はローテータ16に
固定された内側端子22を介してエアバッグに電気的に
接続されている。また、ケーブル20の外周側端部は筐
体18に固定された外側端子24を介してエアバッグ制
御装置に電気的に接続されている。
【0015】ローテータ16は、筒体16aがステアリ
ングシャフト13に嵌着されることにより、ステアリン
グホイール側に固定されている。また、筐体18はステ
アリングコラム12の頂部に固定されている。従って、
ステアリングホイールが回転されると、ローテータ16
と筐体18との間に相対回転が生ずる。かかる相対回転
の回転方向に応じて、ケーブル20が巻き締められ、あ
るいは、巻き解かれることにより、ステアリングホイー
ルの回転に伴う内側端子22と外側端子24との間の相
対回転が吸収される。
【0016】図3は図2における直線III-III に沿って
切断した際の断面図を示す。なお、図3には、ステアリ
ングホイールが中立状態、即ち、車両の直進状態にある
場合のスパイラルケーブル装置10を示している。図3
に示す如く、ケーブル20の中間部には、径方向外側に
向けて凸となるように屈曲された屈曲部20a、20
b、20c、20d、20e、20f、20gが形成さ
れている。屈曲部20a、20b、20c、20d、2
0e、20f、20gは、ケーブル20の外径側からこ
の順に、ケーブル20の2周にわたってほぼ一定の角度
間隔で設けられている。
【0017】ケーブル20の外径側の屈曲部20a、2
0b、20c、20dより外径側の部位(以下、外周部
20hと称する)は、筐体18の内周面に沿って密着状
態で巻回されている。また、ケーブル20の内径側の屈
曲部20e、20f、20gより内径側の部位(以下、
内周部20iと称する)は、ローテータ16の筒体16
aの外周面に沿って密着状態で巻回されている。図3に
示す、ステアリングホイールの中立状態(以下、単に、
中立状態と称する)において、外径側の屈曲部20a、
20b、20c、20dは、外周部20hを筐体18の
内周面に向けて押圧するように設けられており、また、
内径側の屈曲部20e、20f、20gは、外径側の屈
曲部20a、20b、20c、20dの間の部位を径方
向外側に向けて押圧するように設けられている。従っ
て、中立状態においては、屈曲部20a〜20gは屈曲
形状が拡がる方向に僅かに弾性変形されていると共に、
かかる弾性変形に伴う弾性復元力によりケーブル20に
は張力が作用している。
【0018】なお、ケーブル20の外周部20hには、
ローテータ16が図3中時計回り方向(かかる回転方向
はステアリングホイールの右転方向に相当するため、以
下、右転方向と称する)に最大限に回転された状態(以
下、最大右転状態と称する)で、筐体18の内周面に少
なくとも1周のケーブル20が密着されるような巻数、
例えば4周程度のケーブル20が巻かれている。また、
ケーブル20の内周部20iには、ローテータ16がス
テアリングホイールと共に図3中反時計回り方向(かか
る回転方向はステアリングホイールの左転方向に相当す
るため、以下、左転方向と称する)に最大限に回転され
た状態で、ローテータ16から完全に解かれることのな
い巻数、例えば、8周程度のケーブル20が巻かれてい
る。
【0019】図4は、ケーブル20の屈曲部20a〜2
0g形成部位を展開した状態を示す図である。図4に示
す如く、屈曲部20a〜20gはケーブル20の中間部
にR状の凸部を形成することにより設けられている。上
述の如く、屈曲部20a〜20gをほぼ一定の角度間隔
に配置させるため、外径側の屈曲部20a〜20dは間
隔L1で、また、内径側の屈曲部20e〜20gはL1
に比して小さい間隔L2で形成されている。
【0020】ケーブル20の屈曲部20a〜20gの形
成は、例えば、ポリエステル製のケーブル20が100
〜110°C程度の高温において強制的に変形された場
合にその変形状態を保持しようとする性質を利用して行
なわれる。図5に、ケーブル20のかかる性質を利用し
て屈曲部20a〜20gを形成する方法の一例を示す。
図5に示す形成方法においては、ケーブル20の両端を
固定した状態で、100〜110°C程度に加熱された
所定の形状のR面を有する屈曲部形成用の治具26a、
26bによりケーブル20を両面から押圧することによ
りケーブル20をR状に屈曲させ、かかる工程を繰り返
すことにより屈曲部20a〜20gを形成することとし
ている。あるいは、図6に示す如く、所要の形状に形成
された芯金28を導線29と共にポリエステルテープ内
に薄層化することにより、屈曲部20a〜20gを形成
することとしてもよい。また、所要の形状に形成された
芯金をフラットケーブル20に接着することにより屈曲
部20a〜20gを形成することとしてもよい。
【0021】なお、後述する如く、本実施例において
は、ローテータ16が回転した際に、屈曲部20a〜2
0gには弾性変形が生ずる。かかる弾性変形に伴って発
生する応力によるケーブル20の疲労破損を防止するた
め、ローテータ16が回転した際に屈曲部20a〜20
gに作用する応力が疲労許容応力を越えないように、屈
曲部20a〜20gのR形状の半径を設定することとす
ればよい。
【0022】ところで、上述の如く、本実施例のスパイ
ラルケーブル装置10はステアリングコラム12の上端
部に固定されているため、スパイラルケーブル装置10
には車両の振動が増大されて伝達され易い。かかる振動
がスパイラルケーブル装置10に伝達された場合、ケー
ブル20の移動が拘束されていなければ、ケーブル20
が筐体18の内周面に衝突することに起因する打音や、
ケーブル20同志が互いに摺動し、あるいは、一体とな
ってケース14内を移動することに起因する摺動音等の
異音が発生することになる。スパイラルケーブル装置1
0はステアリングホイール直下に装着されるため、運転
者の耳から比較的近距離に位置している。従って、上述
の如き異音が生ずると運転者に対して不快感を与えるこ
とになる。
【0023】これに対して、本実施例のスパイラルケー
ブル装置10においては、中立状態において、ケーブル
20は外径側の屈曲部20a〜20dが外周部20hを
筐体18の内周面に向けて押圧するように巻回されてい
る。即ち、中立状態において、ケーブル20の外周部2
0hは筒体18の内周面と当接されていることになる。
従って、車両の走行時にスパイラルケーブル装置10に
振動が伝達された場合にも、ケーブル20が筐体18の
内周面と衝突することに起因する打音が発生することが
防止されている。
【0024】更に、ケーブル20の外周部20hから屈
曲部20a〜20dに作用する反力により内周部20i
がローテータ16に向けて押圧されることで、内周部2
0iに巻かれたケーブル20の移動が生じ難くされてい
る。また、上述の如く、中立状態においてケーブル20
の屈曲部20a〜20gの弾性復元力によりケーブル2
0に張力が作用していることで、ケーブル20の変形が
生じ難くされ、これにより、ケーブル20の移動は更に
抑制されている。このように、本実施例のスパイラルケ
ーブル装置10においては、中立状態において、ケーブ
ル20の移動が抑制されることで、ケーブル20の移動
に起因する摺動音の発生が抑制されている。
【0025】図3に示す中立状態からステアリングホイ
ールが右転方向に回転されると、内側端子22がローテ
ータ16と共に右転方向に回転されることにより、ケー
ブル20の屈曲部20a〜20gは周方向に引っ張られ
ることになる。このため、屈曲部20a〜20gは屈曲
形状が開く方向に、即ち、外径側の屈曲部20a〜20
dの最外径が減少するように弾性変形しながら、ケーブ
ル20の外周部20hが屈曲部20a〜20dの外周部
に巻き取られていく。この場合、屈曲部20a〜20g
の弾性復元力により、ケーブル20の内周部20iに作
用するローテータ16に向けての押圧力が増加されると
共にケーブル20の張力が増加されることで、ケーブル
20の移動は更に生じ難くされている。この結果、ケー
ブル20の移動に伴う摺動音の発生は、中立状態に比し
て更に抑制されることになる。また、上述の如く、ケー
ブル20の外周部20hは、最大右転状態においても少
なくとも1周のケーブル20が筐体18の内周面に密着
されるように設けられている。従って、最大右転状態に
おいても、ケーブル20の外周部20hが筐体18の内
周面に衝突することが防止され、これにより、かかる衝
突に伴う打音の発生が防止されている。
【0026】また、図3に示す中立状態からローテータ
16が左転方向に回転されると、ケーブル20の内周部
20iはローテータ16から巻き解かれて繰り出され
る。この場合、ケーブル20の内径側の屈曲部20e〜
20gが外径側に向けて膨らむように移動し、外径側の
屈曲部20a〜20dの間の部位を径方向外側に向けて
押圧する。このため、ケーブル20の屈曲部20a〜2
0g及び内周部20iにおける移動は更に拘束され、こ
れら部位における移動は更に生じ難くなる。従って、中
立状態からローテータ16が左転方向に回転された場合
においても、ケーブル20の移動に伴う摺動音の発生が
抑制された状態が維持されることになる。また、この場
合、ケーブル20の外周部20hは筐体18の内周面に
密着された状態が維持されるため、かかる場合において
も、ケーブル20が筐体18の内周面に衝突することに
起因する打音の発生が防止されている。
【0027】このように、本実施例においては、中立状
態にある場合、及び、ローテータ16が左転方向あるい
は右転方向に回転された場合の何れの場合においても、
ケーブル20が筐体18の内周面に衝突することが防止
され、これにより、かかる衝突に伴う打音の発生が防止
されている。また、上記何れの場合においても、ケーブ
ル20の移動が抑制されることで、ケーブル20の移動
に起因する摺動音の発生が抑制されている。
【0028】また、本実施例のスパイラルケーブル装置
10においては、ケーブル20に屈曲部20a〜20g
を形成することのみで上記した効果が得られている。即
ち、本実施例においては、部品点数を増加させることな
く、従って、装置の製造コストを増大させることなく、
上記効果を奏するスパイラルケーブル装置10を実現す
ることが可能とされている。
【0029】なお、本実施例においては、ケーブル20
に7か所の屈曲部20a〜20gを設けることとした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくと
も1か所の屈曲部を設けることで、上記実施例と同様の
効果を得ることができる。即ち、ケーブル20の外周部
が少なくとも一つの屈曲部により筐体18の内周面に向
けて押圧されることで、ケーブル20と筐体18の内周
面との衝突を防止することができ、また、少なくとも一
つの屈曲部に外周部から反力が作用することでケーブル
20に張力を発生させることができる。従って、少なく
とも一つの屈曲部が設けられれば、上記実施例と同様
に、ケーブル20の移動に伴う打音及び摺動音の発生が
防止・抑制されることになる。
【0030】また、上記実施例においては、ケーブル2
0の外周部20hには、ローテータ16が最大右転状態
まで回転された場合に、筐体18の内周面に少なくとも
1周のケーブル20が密着されるような巻数が巻かれて
いるものとしたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、少なくとも中立状態、及び、中立状態からローテ
ータ16が左転方向に回転された状態において、外周部
が少なくとも1つの屈曲部により筐体18の内周面に向
けて押圧される構成であればよい。即ち、上述の如く、
ローテータ16が中立状態から右転方向に回転された場
合には、ケーブル20に作用する張力が増加し、かかる
張力によりケーブル20の移動は一層生じ難くされる。
このため、ケーブル20の最外周部が筐体18の内周面
から離れたとしても、ケーブル20と筐体18の内周面
との衝突は生じ難く、従って、かかる衝突に起因する打
音の発生を抑制することができるのである。
【0031】また、上記実施例においては、ローテータ
16がステアリングホイールと共に回転し、筐体18が
ステアリングコラム12に固定されるものとしたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、ローテータ16
がステアリングコラム12に固定され、筐体18がステ
アリングホイールと共に回転する構成とすることもでき
る。
【0032】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、部品点数
を増加させることなくケーブルがケースの内周面と衝突
することに起因する打音の発生を防止することができ
る。また、ケース内でのケーブルの移動を抑制すること
ができ、これにより、スパイラルケーブルの摺動音の発
生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるスパイラルケーブル装
置がステアリングコラムに装着された状態を示す図であ
る。
【図2】本実施例のスパイラルケーブル装置を軸方向に
沿って切断した際の断面図である。
【図3】本実施例のスパイラルケーブル装置を図2に示
す直線III-III に沿って切断した際の断面図である。
【図4】本実施例のスパイラルケーブル装置のケーブル
の屈曲部形成部位を展開した状態を示す図である。
【図5】本実施例のスパイラルケーブル装置のケーブル
に屈曲部を形成する方法の一例を示す図である。
【図6】ケーブルに屈曲部を形成する他の方法を示す図
である。
【符号の説明】
10 スパイラルケーブル装置 14 ケース 16 ローテータ 18 筐体 20 ケーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の筐体と、該筐体の内側に該筐体に
    対して相対回転可能に設けられた内筒と、前記内筒の周
    囲に巻回されると共に両端をそれぞれ前記筐体と前記内
    筒とに接続されたケーブルとを備えるスパイラルケーブ
    ル装置であって、 前記ケーブルに径方向外側に向けて突出する屈曲部を設
    けると共に、少なくとも前記筐体と前記内筒とが所定の
    相対位置にある場合に、前記ケーブルの前記屈曲部より
    外側に巻かれた部分を、前記屈曲部により前記筐体の内
    周面に向けて押圧させたことを特徴とするスパイラルケ
    ーブル装置。
  2. 【請求項2】 筒状の筐体と、該筐体の内側に該筐体に
    対して相対回転可能に設けられた内筒と、前記内筒の周
    囲に巻回されると共に両端をそれぞれ前記筐体と前記内
    筒とに接続されたケーブルとを備えるスパイラルケーブ
    ル装置であって、 前記ケーブルは、径方向外側に向けて突出するように屈
    曲されてなる屈曲部と、該屈曲部より外径側に巻かれる
    と共に、少なくとも前記筐体と前記内筒とが所定の相対
    位置にある場合に、該屈曲部により前記筐体の内周面に
    向けて押圧される外周部とを備えることを特徴とするス
    パイラルケーブル装置。
JP31389496A 1996-11-25 1996-11-25 スパイラルケーブル装置 Pending JPH10164745A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31389496A JPH10164745A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 スパイラルケーブル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31389496A JPH10164745A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 スパイラルケーブル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10164745A true JPH10164745A (ja) 1998-06-19

Family

ID=18046800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31389496A Pending JPH10164745A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 スパイラルケーブル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10164745A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1357646A2 (en) * 2002-04-26 2003-10-29 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Spiral cable device
CN114104855A (zh) * 2021-12-15 2022-03-01 中科(湖南)先进轨道交通研究院有限公司 铁路用碳纤维抗弯折高压电缆放线装置及应力控制方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1357646A2 (en) * 2002-04-26 2003-10-29 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Spiral cable device
EP1357646A3 (en) * 2002-04-26 2005-01-19 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Spiral cable device
US7038139B2 (en) 2002-04-26 2006-05-02 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Spiral cable device
CN114104855A (zh) * 2021-12-15 2022-03-01 中科(湖南)先进轨道交通研究院有限公司 铁路用碳纤维抗弯折高压电缆放线装置及应力控制方法
CN114104855B (zh) * 2021-12-15 2023-10-10 中科(湖南)先进轨道交通研究院有限公司 铁路用碳纤维抗弯折高压电缆放线装置及应力控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7909361B2 (en) Vehicular steering wheel and column assembly including torsional damper device
KR0149498B1 (ko) 코넥터 장치
JP3050688B2 (ja) 回転体と固定体間の伝送装置
EP2597734B1 (en) Rotary connector device
JPH0143988B2 (ja)
JP3109415B2 (ja) フレキシブルシャフト構造
US5882216A (en) Rotary connector
EP0701927B1 (en) Arrangement for electrically connecting a rotating current contact to a stationary current source
US5229544A (en) Rotary connector
US4975064A (en) Clock spring interconnector for steering
JPH10164745A (ja) スパイラルケーブル装置
US6302716B1 (en) Rotatable connector
JP3107227B2 (ja) 互いに回転可能な部材の間で電気信号を伝送するための装置
US5692915A (en) Electrical connecting device between stationary and rotatable bodies
JP2911025B2 (ja) ケーブル用リール装置
JP2001093638A (ja) 回転コネクタ
CA2187547A1 (en) Signal transmitting device
JPH0332076Y2 (ja)
JPH07169544A (ja) ケーブルリール
JPH0220791Y2 (ja)
JP3311703B2 (ja) 回転コネクタ
JPH0648789Y2 (ja) 回転体―固定体間の伝送装置
JPH1187006A (ja) 回転コネクタ
JPH07153540A (ja) 相対回転可能な部品間の導体中断部を架橋するための電流伝導コネクタ
JP3002695U (ja) 車両のステアリング用伝送装置