JPH0648789Y2 - 回転体―固定体間の伝送装置 - Google Patents
回転体―固定体間の伝送装置Info
- Publication number
- JPH0648789Y2 JPH0648789Y2 JP10530289U JP10530289U JPH0648789Y2 JP H0648789 Y2 JPH0648789 Y2 JP H0648789Y2 JP 10530289 U JP10530289 U JP 10530289U JP 10530289 U JP10530289 U JP 10530289U JP H0648789 Y2 JPH0648789 Y2 JP H0648789Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flat cable
- case
- transmission device
- peripheral side
- fixed
- Prior art date
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- Steering Controls (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、回転体−固定体間で電気信号、光信号あるい
は電力などを伝送するのに用いられる伝送装置に関する
ものである。
は電力などを伝送するのに用いられる伝送装置に関する
ものである。
従来、例えば自動車のステアリング軸側(回転体)とコ
ラム側(固定体)との間で信号の伝送を行う場合には、
図−4ないし図−7に示すような伝送装置が用いられて
いる(実開昭62−168581号公報)。
ラム側(固定体)との間で信号の伝送を行う場合には、
図−4ないし図−7に示すような伝送装置が用いられて
いる(実開昭62−168581号公報)。
この伝送装置は、ゼンマイ状に巻かれたフラットケーブ
ル1と、それを収納する内周側ケース2および外周側ケ
ース3とを備えている。フラットケーブル1の内端部は
内周側ケース2の内筒部2aに固定され、そこで一方の引
出し線4(図−7参照)に接続されており、かつフラッ
トケーブル1の外端部は外周側ケース3の外筒部3bに固
定され、そこで他方の引出し線5に接続されている。内
周側ケース2は外周側ケース3に対して相対的に回転可
能になっている。
ル1と、それを収納する内周側ケース2および外周側ケ
ース3とを備えている。フラットケーブル1の内端部は
内周側ケース2の内筒部2aに固定され、そこで一方の引
出し線4(図−7参照)に接続されており、かつフラッ
トケーブル1の外端部は外周側ケース3の外筒部3bに固
定され、そこで他方の引出し線5に接続されている。内
周側ケース2は外周側ケース3に対して相対的に回転可
能になっている。
したがって内周側ケース2を回転体に取り付け、外周側
ケース3を固定体に取り付ければ、ゼンマイ巻きされた
フラットケーブル1の巻き締まり、巻き広がりが可能な
範囲で、回転体と固定体間での信号伝送が行えることに
なる。図−4はフラットケーブル1が巻き締まりと巻き
広がりの中間にある状態、図−5は図−4から内周側ケ
ース2が反時計方向へ回転してフラットケーブル1が巻
き広がった状態、図−6は図−4から内周側ケース2が
時計方向へ回転してフラットケーブル1が巻き締まった
状態である。この伝送装置は摺動接触部がないため信頼
性の高い伝送線路を構成できる利点がある。
ケース3を固定体に取り付ければ、ゼンマイ巻きされた
フラットケーブル1の巻き締まり、巻き広がりが可能な
範囲で、回転体と固定体間での信号伝送が行えることに
なる。図−4はフラットケーブル1が巻き締まりと巻き
広がりの中間にある状態、図−5は図−4から内周側ケ
ース2が反時計方向へ回転してフラットケーブル1が巻
き広がった状態、図−6は図−4から内周側ケース2が
時計方向へ回転してフラットケーブル1が巻き締まった
状態である。この伝送装置は摺動接触部がないため信頼
性の高い伝送線路を構成できる利点がある。
ゼンマイ状に巻かれたフラットケーブル1は、内周側ケ
ース2の回転により巻き締められると、内筒部2aに巻き
付いた状態となり(図−6)、逆に巻き広げられると、
自身の弾性で外筒部3aの内側に張り付いた状態となり
(図−5)、それぞれ安定するが、その中間ではケース
内で自由に移動できるため不安定な状態になる。このた
めこの装置を自動車などに組み込んで使用した場合、フ
ラットケーブルが中間状態にあるときに振動を受ける
と、フラットケーブル同士あるいはフラットケーブルと
ケースが衝突して異音が発生し、使用者に不快感を与え
る欠点があった。
ース2の回転により巻き締められると、内筒部2aに巻き
付いた状態となり(図−6)、逆に巻き広げられると、
自身の弾性で外筒部3aの内側に張り付いた状態となり
(図−5)、それぞれ安定するが、その中間ではケース
内で自由に移動できるため不安定な状態になる。このた
めこの装置を自動車などに組み込んで使用した場合、フ
ラットケーブルが中間状態にあるときに振動を受ける
と、フラットケーブル同士あるいはフラットケーブルと
ケースが衝突して異音が発生し、使用者に不快感を与え
る欠点があった。
異音は上記のようにフラットケーブルがケース内で動き
まわるために発生する。このためゼンマイ巻きされたフ
ラットケーブルに軸線方向の押圧力を加えて、フラット
ケーブルの自由な動きを抑制する方法が考案されている
(実開昭62−124785号公報)。しかしこの方法は、異音
の発生には効果がある反面、フラットケーブルが巻き広
がるときに、フラットケーブルの内端付近に過大な曲げ
応力が生じやすく、このためフラットケーブルが逆方向
に折れ曲がるという不具合が発生することがある。
まわるために発生する。このためゼンマイ巻きされたフ
ラットケーブルに軸線方向の押圧力を加えて、フラット
ケーブルの自由な動きを抑制する方法が考案されている
(実開昭62−124785号公報)。しかしこの方法は、異音
の発生には効果がある反面、フラットケーブルが巻き広
がるときに、フラットケーブルの内端付近に過大な曲げ
応力が生じやすく、このためフラットケーブルが逆方向
に折れ曲がるという不具合が発生することがある。
本考案は、上記のような課題を解決するため、ゼンマイ
状に巻かれたフラットケーブルと、それを収納する内周
側ケースおよび外周側ケースとを備え、フラットケーブ
ルの内端部は内周側ケースの内筒部に固定され、外端部
は外周側ケースの外筒部に固定されていて、内周側ケー
スが外周側ケースに対して回転可能になっており、かつ
外周側ケースの外筒部の横断面形状が楕円形となってい
る伝送装置において、前記外筒部の内周面の短径を、巻
き広がりと巻き締まりの中間状態にあるフラットケーブ
ルをその短径方向の対向面で挟持できる大きさに設定し
たことを特徴とするものである。
状に巻かれたフラットケーブルと、それを収納する内周
側ケースおよび外周側ケースとを備え、フラットケーブ
ルの内端部は内周側ケースの内筒部に固定され、外端部
は外周側ケースの外筒部に固定されていて、内周側ケー
スが外周側ケースに対して回転可能になっており、かつ
外周側ケースの外筒部の横断面形状が楕円形となってい
る伝送装置において、前記外筒部の内周面の短径を、巻
き広がりと巻き締まりの中間状態にあるフラットケーブ
ルをその短径方向の対向面で挟持できる大きさに設定し
たことを特徴とするものである。
このようにすると、巻き広がりと巻き締まりの中間状態
にあるフラットケーブルの自由の動きが外筒部によって
抑制されるため、フラットケーブル同士あるいはフラッ
トケーブルとケースの衝突による異音の発生が低減され
る。
にあるフラットケーブルの自由の動きが外筒部によって
抑制されるため、フラットケーブル同士あるいはフラッ
トケーブルとケースの衝突による異音の発生が低減され
る。
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
る。
図−1ないし図−3は本考案の一実施例を示す。この伝
送装置も相対的に回転可能な内周側ケース2と外周側ケ
ース3の中にゼンマイ状に巻かれたフラットケーブル1
を収納した点では従来と同じである。また外周側ケース
3の外筒部3aの横断面形状を楕円形にすることは実開平
1−77290号公報により公知である。この伝送装置の特
徴は、外筒部3aの内周面の短径が、図−1に示すように
巻き広がりと巻き締まりの中間状態にあるフラットケー
ブル1をその短径方向の対向面で挟持できる大きさに設
定されていることである。
送装置も相対的に回転可能な内周側ケース2と外周側ケ
ース3の中にゼンマイ状に巻かれたフラットケーブル1
を収納した点では従来と同じである。また外周側ケース
3の外筒部3aの横断面形状を楕円形にすることは実開平
1−77290号公報により公知である。この伝送装置の特
徴は、外筒部3aの内周面の短径が、図−1に示すように
巻き広がりと巻き締まりの中間状態にあるフラットケー
ブル1をその短径方向の対向面で挟持できる大きさに設
定されていることである。
このようにすると、中間状態にあるフラットケーブル1
は外周側ケース3の外筒部3aによって動きを拘束される
ため、フラットケーブル1同士あるいはフラットケーブ
ル1と内筒部2a・外筒部3aとの衝突が発生しにくくな
り、異音の発生が低減される。
は外周側ケース3の外筒部3aによって動きを拘束される
ため、フラットケーブル1同士あるいはフラットケーブ
ル1と内筒部2a・外筒部3aとの衝突が発生しにくくな
り、異音の発生が低減される。
図−1の状態から内周側ケース2が反時計まわりに回転
すると、フラットケーブル1は巻き広がって図−2のよ
うになり、逆に内周側ケース2が時計回りに回転する
と、フラットケーブル1は巻き締まって図−3のように
なる。
すると、フラットケーブル1は巻き広がって図−2のよ
うになり、逆に内周側ケース2が時計回りに回転する
と、フラットケーブル1は巻き締まって図−3のように
なる。
以上説明したように本考案によれば、外周側ケーブルの
外筒部内周面の横断面形状を楕円形とし、その短径方向
の対向面で、巻き広がりと巻き締まりの中間状態にある
フラットケーブルを挟持できるようにしてあるので、中
間状態にあるフラットケーブルの自由な動きが外筒部に
よって抑制され、フラットケーブル同士あるいはフラッ
トケーブルとケースの衝突による異音の発生を低減でき
る利点がある。
外筒部内周面の横断面形状を楕円形とし、その短径方向
の対向面で、巻き広がりと巻き締まりの中間状態にある
フラットケーブルを挟持できるようにしてあるので、中
間状態にあるフラットケーブルの自由な動きが外筒部に
よって抑制され、フラットケーブル同士あるいはフラッ
トケーブルとケースの衝突による異音の発生を低減でき
る利点がある。
図−1ないし図−3は本考案の一実施例に係る伝送装置
を示すもので、図−1はフラットケーブルが巻き広がり
と巻き締まりの中間にある状態、図−2はフラットケー
ブルが巻き広がった状態、図−3は巻き締まった状態を
示す横断面図、図−4ないし図−7は従来の伝送装置を
示すもので、図−4はフラットケーブルが巻き広がりと
巻き締まりの中間にある状態、図−5はフラットケーブ
ルが巻き広がった状態、図−6は巻き締まった状態を示
す横断面図、図−7は図−6のVII−VII線断面図であ
る。 1:フラットケーブル 2:内周側ケース、2a:内筒部 3:外周側ケース、3a:外筒部
を示すもので、図−1はフラットケーブルが巻き広がり
と巻き締まりの中間にある状態、図−2はフラットケー
ブルが巻き広がった状態、図−3は巻き締まった状態を
示す横断面図、図−4ないし図−7は従来の伝送装置を
示すもので、図−4はフラットケーブルが巻き広がりと
巻き締まりの中間にある状態、図−5はフラットケーブ
ルが巻き広がった状態、図−6は巻き締まった状態を示
す横断面図、図−7は図−6のVII−VII線断面図であ
る。 1:フラットケーブル 2:内周側ケース、2a:内筒部 3:外周側ケース、3a:外筒部
Claims (1)
- 【請求項1】ゼンマイ状に巻かれたフラットケーブル
と、それを収納する内周側ケースおよび外周側ケースと
を備え、フラットケーブルの内端部は内周側ケースの内
筒部に固定され、外端部は外周側ケースの外筒部に固定
されていて、内周側ケースが外周側ケースに対して回転
可能になっており、かつ外周側ケースの外筒部の横断面
形状が楕円形となっている伝送装置において、前記外筒
部の内周面の短径を、巻き広がりと巻き締まりの中間状
態にあるフラットケーブルをその短径方向の対向面で挟
持できる大きさに設定したことを特徴とする回転体−固
定体間の伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10530289U JPH0648789Y2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 回転体―固定体間の伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10530289U JPH0648789Y2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 回転体―固定体間の伝送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0344887U JPH0344887U (ja) | 1991-04-25 |
JPH0648789Y2 true JPH0648789Y2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=31654065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10530289U Expired - Fee Related JPH0648789Y2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 回転体―固定体間の伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648789Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-09-08 JP JP10530289U patent/JPH0648789Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0344887U (ja) | 1991-04-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |