JP2593559B2 - 自動車のステアリング軸部用伝送装置 - Google Patents

自動車のステアリング軸部用伝送装置

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JP2593559B2 JP21074389A JP21074389A JP2593559B2 JP 2593559 B2 JP2593559 B2 JP 2593559B2 JP 21074389 A JP21074389 A JP 21074389A JP 21074389 A JP21074389 A JP 21074389A JP 2593559 B2 JP2593559 B2 JP 2593559B2
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精一 上野
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車のステアリング軸部の回転体と固定
体間で電気信号、光信号あるいは電力などを伝送するの
に用いられる伝送装置に関するものである。
〔従来技術〕
従来、自動車のステアリング軸側(回転体)とコラム
側(固定体)との間で信号の伝送を行う場合には、図−
5および図−6に示すような伝送装置が用いられている
(実開昭62−168581号公報)。
この伝送装置は、ゼンマイ状に巻かれた帯状伝送線11
と、それを収納する内周側ケース12および外周側ケース
13とを備えている。帯状伝送線11の内端部は内周側ケー
ス12の内筒部12aに固定され、そこで一方の引出し線14
に接続されており、かつ帯状伝送線11の外端部は外周側
ケース13の外筒部13bに固定され、そこで他方の引出し
線15に接続されている。内周側ケース12と外周側ケース
13は相対的に回転可能になっている。
したがって例えば内周側ケース12を回転体に取り付
け、外周側ケース13を固定体に取り付ければ、ゼンマイ
巻きされた帯状伝送線11の巻き締まり、巻き広がりが可
能な範囲で、回転体と固定体間で信号伝送が行えること
になる。この伝送装置は摺動接触部がないため信頼性の
高い伝送線路を構成できる利点がある。
〔課題〕
ゼンマイ状に巻かれた帯状伝送線11は、ほぼ限界まで
巻き締められると、内筒部12aに巻き付いた状態となり
(図−5参照)、逆にほぼ限界まで巻き広げられると、
自身の弾性で外筒部13a側に張り付いた状態となり安定
するが、その中間では図−7に示すように帯状伝送線11
はケース12、13内で自由に移動でき、不安定な状態とな
る。このためこの装置を自動車のステアリング軸部に組
み込んで使用した場合、帯状伝送線が中間状態のときに
振動を受けると、帯状伝送線同士あるいは帯状伝送線と
ケースの衝突が起きて異音が発生し、使用者に不快感を
与える欠点があった。
〔課題の解決手段とその作用〕
帯状伝送線は弾性体であるから、それを曲げると、曲
げ径に応じたモーメント(復元力)が発生する。その場
合の曲げ半径とモーメントは次のような関係にある。
ただし R0:曲げる前の半径 R1:曲げた後の半径 M:発生するモーメント E:帯状伝送線のヤング率 I:帯状伝送線の断面二次モーメント 従来の装置に用いられている帯状伝送線は、ゼンマイ
状に巻く前の状態が直線、すなわち1/R0=0であるか
ら、ゼンマイ巻きされた状態では、各部に曲げ半径に応
じたモーメントが巻き広がる方向に作用している。すな
わち帯状伝送線が巻き広がろうとする力は外周側より内
周側の方が大きく、巻き締まりと巻き広がりの中間状態
にあるときは、外周側が十分な巻き広がり力を持ってい
ないのに、内周側の強い巻き広がり力で押し広げられる
ため、帯状伝送線11は図−7に示すようにドーナツ状の
塊となり、この状態でケース12・13内で移動するため大
きな衝突音が発生しやすくなるのである。
そこで本発明は、前記のような構成の自動車のステア
リング軸部用の伝送装置において、帯状伝送線の内周側
にゼンマイ巻きと同方向に巻き癖をつけると共に、外周
側にゼンマイ巻きと逆方向の巻き癖をつけたことを特徴
とするものである。
このようにすると、ゼンマイ状に巻いたときの帯状伝
送線の巻き広がり力は、内周側で小さく、外周側で大き
くなるため、巻き締まりと巻き広がりの中間状態にある
ときでも帯状伝送線がほぼ全体でドーナツ状の塊になる
ことがなく、振動を受けたときの衝突音の発生を低く抑
えることが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
図−1および図−2AないしCは本発明の一実施例を示
す。この伝送装置も図−2AないしCに示すように相対的
に回転可能な内周側ケース12と外周側ケース13の中にゼ
ンマイ状に巻かれた帯状伝送線11を収納した点では従来
と同じであるが、この伝送装置の特徴は、帯状伝送線11
として予め図−1のような巻き癖をつけたものを使用し
たことである。すなわち帯状伝送線11をゼンマイ巻きに
したときに、中間部より内周側になる部分11aにはゼン
マイ巻きと同方向で内筒部12aより小径の巻き癖をつ
け、それより外周側になる部分11bにはゼンマイ巻きと
逆方向の巻き癖をつけたものである。このような帯状伝
送線11をゼンマイ状に巻いてケース12・13内に収納する
と、内周側11aではそれ自身の巻き広がり力がなくな
り、外周側11bでは巻き癖と反対に曲げられるため大き
な巻き広がり力が得られる。その結果、帯状伝送線11が
巻き締まりと巻き広がりの中間の状態にあるときは、図
−2Bに示すように内周側11aは自身の曲げ癖により内筒
部12aに巻きつくようになり、外周側11bは自身の強い巻
き広がり力により外筒部13aに張りつくようになる。こ
のため振動が加えられても帯状伝送線11はほとんど移動
しなくなり、衝突音の発生を抑制できる。
なお図−2Bの状態から内周側ケース12が帯状伝送線11
を巻き広げる方向に回転すると、主に帯状伝送線11の内
周側11aが強制的に巻き広げられて最終的には図−2Aの
ような状態となる。また内周側ケース12が帯状伝送線11
を巻き締める方向に回転すると、主に帯状伝送線11の外
周側11bが強制的に巻き締められて最終的には図−2Cの
ような状態となる。これらの状態は従来と同じである。
図−3および図−4は本発明の他の実施例を示す。こ
の伝送装置も、内周側11aにゼンマイ巻きと同方向の巻
き癖をつけ、外周側11bにゼンマイ巻きと逆方向の巻き
癖をつけた図−3のような帯状伝送線11を使用し、これ
をゼンマイ巻きにして図−4のように内周側ケース12と
外周側ケース13内に収納したものであるが、帯状伝送線
11の巻き癖を、帯状伝送線11が巻き締まりと巻き広がり
の中間の状態にあるときに各部のモーメント(復元力)
が全長にわたってほぼ均一になるようにつけたものであ
る。
このようにすると帯状伝送線11が巻き締まりと巻き広
がりの中間の状態にあるときは、図−4に示すように各
層間に隙間ができて、ドーナツ状の塊になることがなく
なるので、振動によって大きな衝突音が発生することが
なくなる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、ゼンマイ巻きさ
れた帯状伝送線の内周側にゼンマイ巻きと同方向の巻き
癖をつけ、外周側にゼンマイ巻きと逆方向の巻き癖をつ
けてあるので、ゼンマイ巻きされた帯状伝送線の巻き広
がり力は、内周側で小さく、外周側で大きくなるため、
帯状伝送線が巻き締まりと巻き広がりの中間状態にある
ときでもドーナツ状の塊になることがなく、衝突音の発
生を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
図−1は本発明の一実施例で使用した巻き癖つき帯状伝
送線の、ゼンマイ巻きする前の状態を示す斜視図、図−
2AないしCはその帯状伝送線を使用した伝送装置を示す
もので、Aは帯状伝送線が巻き広がった状態、Bは中間
状態、Cは巻き締まった状態を示す横断面図、図−3は
本発明の他の実施例で使用した巻き癖つき帯状伝送線
の、ゼンマイ巻きする前の状態を示す斜視図、図−4は
その帯状伝送線を使用した伝送装置の横断面図、図−5
および図−6は従来の伝送装置の横断面図および縦断面
図、図−7は同装置で帯状伝送線が中間状態にあるとき
の横断面図である。 11:帯状伝送線、11a:内周側、11b:外周側、12:内周側ケ
ース、12a:内筒部、13:外周側ケース、13a:外筒部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゼンマイ状に巻かれた帯状伝送線と、それ
    を収納する内周側ケースおよび外周側ケースとを備え、
    帯状伝送線の内端部は内周側ケースに固定され、外端部
    は外周側ケースに固定されていて、内周側ケースと外周
    側ケースが相対的に回転可能になっている自動車のステ
    アリング軸部用伝送装置において、上記帯状伝送線は内
    周側にゼンマイ巻きと同方向の巻き癖がつけられ、外周
    側にゼンマイ巻きと逆方向の巻き癖がつけられているこ
    とを特徴とする自動車のステアリング軸部用伝送装置。
JP21074389A 1989-08-17 1989-08-17 自動車のステアリング軸部用伝送装置 Expired - Fee Related JP2593559B2 (ja)

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JPS58190219A (ja) * 1982-04-28 1983-11-07 東芝機械株式会社 配線装置

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