JP2514388Y2 - 回転体と固定体間の伝送装置 - Google Patents

回転体と固定体間の伝送装置

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JP2514388Y2
JP2514388Y2 JP4632592U JP4632592U JP2514388Y2 JP 2514388 Y2 JP2514388 Y2 JP 2514388Y2 JP 4632592 U JP4632592 U JP 4632592U JP 4632592 U JP4632592 U JP 4632592U JP 2514388 Y2 JP2514388 Y2 JP 2514388Y2
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flat cable
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transmission device
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憲 小八田
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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  • Steering Controls (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転体と固定体間で電
気信号、光信号などを伝送するのに用いられる伝送装置
に関するものである。
【0002】
【従来技術】図10に従来の回転体と固定体間の伝送装
置を示す。この伝送装置は、同軸配置された内側ケース
1と外側ケース2とを相対的に回転可能に組み合わせ、
その内側ケース1と外側ケース2で形成される空間内
に、長手方向の途中に巻き方向反転部4を有するゼンマ
イ巻き状のフラットケーブル3を収納した構造である。
フラットケーブル3の内端部3aは内側ケース1に固定
され、外端部3bは外側ケース2に固定されている。
【0003】この装置は次のように動作する。まず、図
10の状態から外側ケース2を固定したまま内側ケース
1を矢印A方向に回転させると、フラットケーブル3が
内側ケース1に巻き取られるので、それに伴って、フラ
ットケーブル3の巻き方向反転部4が矢印B方向に移動
し、外側ケース2の内側に巻かれていたフラットケーブ
ル3が順次、巻き方向反転部4を通過して、内側ケース
1に巻かれているフラットケーブル3の外周面上に巻き
重ねられる。このようにして内側ケース1は、フラット
ケーブル3が内側ケース1にほぼ全部巻き取られるま
で、矢印A方向に回転させることが可能である。
【0004】また、図10の状態から外側ケース2を固
定したまま内側ケース1を矢印C方向に回転させると、
内側ケース1上のフラットケーブル3が巻きほぐされる
ので、それに伴いフラットケーブル3の巻き方向反転部
4が矢印D方向に移動し、内側ケース1に巻かれていた
フラットケーブル3が順次、巻き方向反転部4を通過し
て、外側ケース2の内側に巻かれているフラットケーブ
ル3の内周面上に巻き重ねられる。このようにして内側
ケース1は、フラットケーブル3が外側ケース2の内側
にほぼ全部巻き込まれるまで、矢印C方向に回転させる
ことが可能である。
【0005】上記構成の回転体と固定体間の伝送装置
は、摺動接続部がないため信頼性の高い伝送線路を構成
できる利点がある。また長手方向の途中で巻き方向を反
転したフラットケーブルを使用すると、単にフラットケ
ーブルを一方向にゼンマイ状に巻いたものに比べ、同じ
相対回転数を得るのに必要なフラットケーブルの長さを
短くできる利点がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記のように構成され
た伝送装置は、内側ケース1を矢印A方向に回転させて
フラットケーブル3を内側ケース1に巻き取る際は特に
問題ないが、内側ケース1を矢印C方向に回転させ、フ
ラットケーブル3を内側ケース1から巻きほぐして外側
ケース2の内側に巻き込む際に次のようなトラブルが発
生しやすい。
【0007】すなわち、内側ケース1を矢印C方向に回
転させたとき、巻き方向反転部4がD方向へ移動せず
に、内側ケース1に巻かれているフラットケーブル3に
たるみが発生することがあり、このたるみが発生する
と、それがフラットケーブル3内の空間に溜まり、つい
にはそのたるみが巻き方向反転部4と干渉をおこして回
転不能に陥ってしまうのである。
【0008】以上は内側ケースを回転させた場合につい
て説明したが、内側ケースを固定して外側ケースを回転
させた場合についても同様のトラブルが生じやすい。
【0009】
【考案の目的】本考案の目的は、上記の問題点に鑑み、
内側ケースを回転させ、内側ケースからフラットケーブ
ルを巻きほぐして外側ケースの内側に巻き込む際、また
は外側ケースを回転させ、外側ケースからフラットケー
ブルを巻きほぐして内側ケースに巻き付ける際に、フラ
ットケーブルがもつれて回転不能に陥ることのない、回
転体と固定体間の伝送装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本考案は、同軸配置された内側ケースと外側ケースとを
相対的に回転可能に組み合わせ、内側ケースと外側ケー
スとで形成される空間内に、長手方向の途中で巻き方向
が反転されたゼンマイ巻き状のフラットケーブルを収納
してなり、内側ケースおよび外側ケースのいずれか一方
が回転体、他方が固定体として使用される回転体と固定
体間の伝送装置において、前記内側ケースおよび外側ケ
ースのうち少なくとも回転体となる方の鍔部内面に、周
方向に間隔をおいて放射状に、フラットケーブルを全部
巻き取ったときの厚さに相当する長さの、突起を形成
し、フラットケーブルの側縁にこの突起とかみ合う凹部
を形成したことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記のような構成にすると、内側ケースを回転
させ、内側ケースからフラットケーブルを巻きほぐして
外側ケースの内側に巻き込む際、または外側ケースを回
転させ、外側ケースからフラットケーブルを巻きほぐし
て内側ケースに巻き付ける際に、回転体側ケースの鍔部
内面に形成した突起とフラットケーブルの側縁に形成し
た凹部とがかみ合い、回転体側ケースの回転力がフラッ
トケーブルの巻き方向反転部に確実に伝わり、巻き方向
反転部が確実に移動する。このためフラットケーブルに
たるみが発生しなくなり、回転不能に陥ることがなくな
る。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1ないし図5は本考案の一実施例を示
す。この伝送装置も、同軸配置された内側ケース1と外
側ケース2とを相対的に回転可能に組み合わせ、内側ケ
ース1と外側ケース2で形成される空間内に、長手方向
の途中に巻き方向反転部4を有するゼンマイ巻き状のフ
ラットケーブル3を収納し、さらにフラットケーブル3
の内端部3aを内側ケース1に固定し、外端部3bを外
側ケース2に固定してある点では従来と同じである。
【0013】この装置の特徴は、回転体となる内側ケー
ス1の鍔部1aの内面に、周方向に間隔をおいて放射状
に突起5を形成し、フラットケーブル3の側縁にこの突
起5とかみ合う凹部6(図5参照)を形成したことであ
る。突起5は鍔部1aの内周部に形成され、その長さL
(図3参照)は、内側ケース1にフラットケーブル4を
全部巻き取ったときの厚さT(図2参照)に相当する長
さとなっている。このため、突起5と凹部6のかみ合い
は、フラットケーブル3が内側ケース1に巻かれた部分
のみで起こり、それ以外の、巻き方向反転部4や外側ケ
ース2に巻かれた部分では起こらない。
【0014】突起5と凹部6の形状は、内側ケース1を
矢印A方向(フラットケーブル3を巻き取る方向)に回
転させるときは引っ掛かり難く、矢印C方向(フラット
ケーブル3を巻きほぐして送り出す方向)に回転させる
ときは引っ掛かり易くしておくことが望ましい。このた
めこの実施例では図5に示すように、突起5の、矢印A
方向と対向する面は鍔部2aの内面に対し垂直な面に、
矢印C方向と対向する面はなだらかな傾斜面に形成され
ており、一方、フラットケーブル3の凹部6は矩形に形
成されている。
【0015】これにより、図1の状態から内側ケース1
を矢印A方向に回転させたときは、突起5と凹部6との
引っ掛かりが弱く、従来と同様に内側ケース1にフラッ
トケーブル3を巻き取ることができる。内側ケース1に
フラットケーブル3をほぼ全部巻き取ると図2のように
なる。
【0016】また図1の状態から内側ケース1を矢印B
方向に回転させたときは、内側ケース1の突起5がフラ
ットケーブル3の凹部6に引っ掛かるため、内側ケース
1に巻かれているフラットケーブル3は内側ケース1と
共に確実に回転し、内側ケース1の回転力が確実にフラ
ットケーブルの巻き方向反転部4に伝達される。このた
め内側ケース1に巻かれているフラットケーブル3は巻
き方向反転部4を通って確実に外側ケース2の内側へ巻
き込まれるようになり、従来この方向の回転で生じてい
たトラブルをなくすことができる。内側ケース1に巻か
れていたフラットケーブル3をほぼ全部外側ケース2の
内側に巻き込むと図3のようになる。
【0017】なお突起5と凹部6の形状は、図5の形状
に限られるものではなく、例えば図6のようにすること
も可能である。図6の場合は、突起5の断面形状を矩形
とし、フラットケーブル3の凹部6の片側に傾斜辺を形
成したものである。
【0018】次に、図7は本考案の他の実施例を示す。
この実施例は、内側ケース1を固定し、外側ケース2を
回転させる場合である。この場合は、外側ケース2を矢
印F方向に回転させ、外側ケース2の内側に巻き込まれ
ているフラットケーブル3を巻き方向反転部4を通して
内側ケース1に巻き付ける場合にトラブルが発生し易い
ので、この伝送装置は、外側ケース2の鍔部2aの内面
に、周方向に間隔をおいて放射状に突起5を形成し、フ
ラットケーブル3の側縁にこの突起5とかみ合う凹部
(図5または図6と同様)を形成したものである。突起
5は鍔部2aの外周部に形成され、その長さは外側ケー
ス2の内側にフラットケーブル4を全部巻き取ったとき
の厚さに相当する長さとなっている。突起5およびフラ
ットケーブル3の凹部の形状は前記実施例と同様であ
る。
【0019】次に、図8は本考案のさらに他の実施例を
示す。この伝送装置は、内側ケース1の鍔部1aの内面
と、外側ケース2の鍔部2aの内面の双方に突起5を形
成し、フラットケーブル3にの両側縁にこれらの突起5
とかみ合う凹部を形成したものである。このように突起
5を内側ケース1および外側ケース2の双方に形成して
おけば、どちらが回転体となっても、回転不能に陥るト
ラブルをなくすことができる。
【0020】次に、図9は本考案のさらに他の実施例を
示す。この伝送装置は、図1の伝送装置に補助リング7
を付加したものである。補助リング7は、フラットケー
ブル3とほぼ同じ幅の、ナイロン等の比較的外力により
変形しにくい材料からなる板材を、突起5と干渉しない
程度の内径を有するようにリング状に成形したものであ
る。補助リング7の両端部は、フラットケーブルの巻き
方向反転部4と接触したときに、フラットケーブル3に
損傷を与えないように、図示のように屈曲されている。
この補助リング7は、内側ケース1の周囲で、小さな力
で回転可能であり、フラットケーブルの巻き方向反転部
4の周回運動に従って回転運動を行う。
【0021】このような補助リング7を設けると、内側
ケース1に巻かれたフラットケーブル3に何等かの外部
要因で巻きゆるみが生じた際に、そのフラットケーブル
3が突起5の形成範囲より外側まで巻きゆるむことを防
止でき、突起5と、内側ケース1に巻かれたフラットケ
ーブル3の凹部とのかみ合いをより確実に維持すること
ができる。したがって回転不能に陥るトラブルをより確
実に防止できる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、内
側ケースと外側ケースを相対的に回転させたときに、内
側ケースまたは外側ケースに形成した突起とフラットケ
ーブルに形成した凹部とのかみ合いにより、フラットケ
ーブルにたるみが発生することがなくなり、フラットケ
ーブルの巻き方向反転部が確実に移動するので、フラッ
トケーブルがもつれて回転不能に陥るトラブルを解消す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る回転体と固定体間の伝送装置の
一実施例を示す横断面図。
【図2】 図1の装置で、内側ケースを矢印A方向に限
界まで回転させた状態を示す横断面図。
【図3】 図1の装置で、内側ケースを矢印C方向に限
界まで回転させた状態を示す横断面図。
【図4】 図1の装置の縦断面図。
【図5】 図1の装置の、内側ケースとフラットケーブ
ルを示す分解斜視図。
【図6】 本考案の伝送装置に使用される内側ケースと
フラットケーブルの他の例を示す分解斜視図。
【図7】 本考案に係る伝送装置の他の実施例を示す横
断面図。
【図8】 本考案に係る伝送装置のさらに他の実施例を
示す縦断面図。
【図9】 本考案に係る伝送装置のさらに他の実施例を
示す横断面図。
【図10】 従来の回転体と固定体間の伝送装置を示す
横断面図。
【符号の説明】
1:内側ケース 1a:鍔部 2:外側ケース 2a:鍔部 3:フラットケーブル 4:巻き方向反転部 5:突起 6:凹部 7:補助リング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同軸配置された内側ケースと外側ケースと
    を相対的に回転可能に組み合わせ、内側ケースと外側ケ
    ースとで形成される空間内に、長手方向の途中で巻き方
    向が反転されたゼンマイ巻き状のフラットケーブルを収
    納してなり、内側ケースおよび外側ケースのいずれか一
    方が回転体、他方が固定体として使用される回転体と固
    定体間の伝送装置において、前記内側ケースおよび外側
    ケースのうち少なくとも回転体となる方の鍔部内面に、
    周方向に間隔をおいて放射状に、フラットケーブルを全
    部巻き取ったときの厚さに相当する長さの、突起を形成
    し、フラットケーブルの側縁にこの突起とかみ合う凹部
    を形成したことを特徴とする回転体と固定体間の伝送装
    置。
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