JPH0587876U - 相対的に回転する二部材間の伝送装置 - Google Patents

相対的に回転する二部材間の伝送装置

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JPH0587876U
JPH0587876U JP3392892U JP3392892U JPH0587876U JP H0587876 U JPH0587876 U JP H0587876U JP 3392892 U JP3392892 U JP 3392892U JP 3392892 U JP3392892 U JP 3392892U JP H0587876 U JPH0587876 U JP H0587876U
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JP
Japan
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inner case
flat cable
case
transmission device
state
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Application number
JP3392892U
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English (en)
Inventor
憲 小八田
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 内側ケース1と外側ケース2を相対的に回転
可能に組み合わせ、その中にゼンマイ巻き状のフラット
ケーブル3を収納し、フラットケーブルの内端側3aを
内側ケース1に、外端側3bを外側ケース2に取り付け
た伝送装置において、フラットケーブルの内端側3a
を、内側ケース1の外周面上に位置する軸4を中心とし
て回動自在な保持具5を介して、内側ケース1に取り付
けたもの。 【効果】 同じ回転可能範囲を得るのに必要なフラット
ケーブルの長さを従来より大幅に短くすることができる
ので、高価なフラットケーブルの使用量を少なくでき、
相対的に回転する二部材間の伝送装置のコストを低減で
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、相対的に回転する二部材間で電気信号、光信号などを伝送するのに 用いられる相対的に回転する二部材間の伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
図11および図12に従来の相対的に回転する二部材間の伝送装置を示す。こ の伝送装置は、同軸配置された内側ケース1と外側ケース2を相対的に回転可能 に組み合わせ、その内側ケース1と外側ケース2で形成される空間内にゼンマイ 巻きされたフラットケーブル3を収納し、フラットケーブル3の内端側3aを内 側ケース1に、外端側3bを外側ケース2に取り付けた構造となっている。
【0003】 この装置の動作は次のとおりである。まず図11の状態は、外側ケース2を固 定したまま内側ケース1を矢印B方向に限界まで回転させ、フラットケーブル3 のほぼ全部を内側ケース1に巻き取った状態である。この状態から内側ケース1 を逆転させ矢印A方向に回転させると、フラットケーブル3の巻きがゆるみ、フ ラットケーブル3自体の弾性で巻き径が広がって、フラットケーブル3が外側ケ ース2の内側に移行していく。
【0004】 内側ケース1を矢印A方向へ限界まで回転させると、図12のようになる。こ れ以上内側ケース1を矢印A方向へ回転させると、フラットケーブル3の内側ケ ース1への取付け部付近が折れ曲がって損傷してしまうので、これ以上回転させ ることは出来ない。
【0005】 上述のように、この伝送装置は、図11の状態から図12の状態になるまで、 および図12の状態から図11の状態になるまでの範囲で、内側ケースを回転さ せることが可能である。なお以上は、内側ケースを回転させた場合であるが、内 側ケースを固定して外側ケースを回転させることも可能である。 このタイプの伝送装置は回転可能範囲の制約はあるが、回転体と固定体との間 に摺動接触部がないため、信頼性の高い伝送線路を構成できる利点がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
この種の伝送装置に使用されるフラットケーブルは適度の弾性が必要なこと等 もあって単位長当たりの価格が比較的高価である。したがって伝送装置のコスト 低減のためには、フラットケーブルの長さを短くすることが極めて有効なのであ るが、フラットケーブルの長さは、用途によって定められる回転可能範囲から計 算により求めて決定するのが普通である。すなわち従来の伝送装置は、高価なフ ラットケーブルの長さが、要求される回転可能範囲により、ほとんど一義的に定 まってしまうので、コスト低減が困難であった。
【0007】
【考案の目的】
本考案の目的は上記のような問題点に鑑み、同じ回転可能範囲で従来よりフラ ットケーブルの長さを短くできる相対的に回転する二部材間の伝送装置を提供す ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本考案は、同軸配置された内側ケースと外側ケースを 相対的に回転可能に組み合わせ、その内側ケースと外側ケースで形成される空間 内にゼンマイ巻き状のフラットケーブルを収納し、フラットケーブルの内端側を 内側ケースに、外端側を外側ケースに取り付けてなる相対的に回転する二部材間 の伝送装置において、前記フラットケーブルの内端側が、内側ケースの外周面上 に位置する軸を中心として回動自在な保持具を介して、内側ケースに取り付けら れていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
このようにすると、内側ケースをフラットケーブルの巻き径が広がる方向へ従 来限界とされるところまで回転させた後、さらに同方向へ回転させると、保持具 が回動してフラットケーブルに巻き方向反転部(Uターン部)ができ、さらに同 方向への回転を続けることが可能となり、これによりフラットケーブルの長さを 従来と同じとすれば回転可能範囲をほぼ2倍近くにする(回転可能範囲を従来と 同じとすればフラットケーブルの長さをほぼ半分近くにする)ことが可能となる 。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図1ないし図4は本考案の一実施例を示す。この伝送装置も、同軸配置された 内側ケース1と外側ケース2を相対的に回転可能に組み合わせ、その内側ケース 1と外側ケース2で形成される空間内にゼンマイ巻き状のフラットケーブル3を 収納し、フラットケーブル3の内端側3aを内側ケース1に、外端側3bを外側 ケース2に取り付けた構造となっている点では従来と同じである。
【0011】 この装置の特徴は、フラットケーブル3の内端側3aの内側ケース1への取付 け構造にある。すなわちフラットケーブル3の内端側3aは、内側ケース1の外 周面上に位置する軸4を中心として回動自在な保持具5を介して、内側ケース1 に取り付けられている。さらに詳しくは、フラットケーブル3の内端側3aは図 5に示すように直角に折り曲げて保持具5で挟んであり、折り曲げ部から上方へ 伸びる部分3cは内側ケース1の端面板に形成した窓を通してケース外に引き出 すようになっている。保持具5は軸4により内側ケース1に回動自在に取り付け られている。なおフラットケーブル3の外端側3bの外側ケース2への取付け構 造は従来と同じ固定方式である。
【0012】 次にこの装置の動作を説明する。まず図1の状態は、外側ケース2を固定した まま内側ケース1を矢印B方向に限界まで回転させ、フラットケーブル3のほぼ 全部を内側ケース1に巻き取った状態である(図11と同じ状態)。この状態か ら内側ケース1を逆転させ矢印A方向に回転させると、フラットケーブル3の巻 きがゆるみ、フラットケーブル3自体の弾性で巻き径が広がって、フラットケー ブル3が外側ケース2の内側に移行していく。
【0013】 内側ケース1上にフラットケーブル3がなくなるまで内側ケース1を矢印A方 向へ回転させると、図2のようになる(図12と同じ状態)。従来はこれ以上、 内側ケース1を矢印A方向へ回転させることはできなかったわけであるが、この 装置ではさらに同方向へ回転させることが可能である。
【0014】 すなわち、図2の状態からさらに内側ケース1を矢印A方向へ回転させると、 保持具5が軸4を中心として矢印Cのように回動し、図3のようになってフラッ トケーブル3に巻き方向反転部(Uターン部)3dが発生する。したがって引き 続き内側ケース1を矢印A方向へ回転させることができる。図3の状態からさら に内側ケース1を矢印A方向へ回転させると、今度はフラットケーブル3が内側 ケース1上に巻き取られていく。内側ケース1を矢印A方向へ限界まで回転させ ると、図4のようになる。
【0015】 次に図4の状態から内側ケース1を逆転させ矢印B方向へ回転させる場合は、 上記とは逆に、図3の状態、図2の状態を経て、図1の状態に戻る。
【0016】 以上の説明から明らかなとおり、従来は内側ケース1の回転可能範囲が図1か ら図2の範囲であったところ、この装置では図1から図4の範囲に広がり、フラ ットケーブル3の長さを従来と同じとすれば、内側ケース1の回転可能範囲は従 来のほぼ2倍近くに拡大されることになる。
【0017】 次に図6ないし図10を参照して本考案の他の実施例を説明する。この伝送装 置が前記実施例と異なる点は、フラットケーブル3の外端側3bも、内端側3a と同様に、外側ケース2の内周面上に位置する軸6を中心として回動自在な保持 具7を介して、外側ケース2に取り付けられていることである。このような構造 にすると内側ケース1の回転可能範囲をさらに広げることができる。
【0018】 この装置の動作は次のとおりである。図6は前記実施例の図4と同じ状態を示 している。すなわちこの装置の場合も、前記実施例の図1と同じ状態から内側ケ ース1を矢印A方向に回転させ、図6の状態になるまでの動作は前記実施例と同 じである。前記実施例では図4の状態が矢印A方向への回転の限界であったが、 この装置は図4と同じ図6の状態からさらに内側ケース1を矢印A方向へ回転さ せることが可能である。
【0019】 すなわち図6の状態から内側ケース1を矢印A方向に回転させると、保持具7 が軸6を中心として矢印Dのように回動し、図7のようになってフラットケーブ ル3の巻き方向反転部が解消する。つまり内側ケース1は図7の状態になるまで 矢印A方向に回転させることができ、前記実施例より内側ケース1の回転可能範 囲が広くなる。
【0020】 次に図7の状態から内側ケース1を逆転させ矢印B方向に回転させると、フラ ットケーブル3の巻きがゆるみ、フラットケーブル3の弾性で巻き径が広がって 、フラットケーブル3が外側ケース2の内側に移行していく。フラットケーブル 3が巻き径が完全に広がると図8の状態になり、その後、さらに内側ケース1を 矢印B方向に回転させると、内側の保持具5が矢印E方向に回動し、図9のよう になって、再びフラットケーブル3に巻き方向反転部3eができる。この巻き方 向反転部3eは図6のときの巻き方向反転部3dと方向が反対である。
【0021】 さらに内側ケース1を矢印B方向へ回転させていくと、図10の状態になり、 その後さらに同方向へ回転させると、外側の保持具7が矢印E方向に回動し、最 終的には前記実施例の図1と同じ状態になるまで、矢印B方向への回転を続ける ことができる。
【0022】 以上の各実施例は、内側ケースを回転させた場合であるが、内側ケースを固定 して外側ケースを回転させるときも、動作は同様である。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、同じ回転可能範囲を得るのに必要なフラ ットケーブルの長さを従来より大幅に短くすることができるので、高価なフラッ トケーブルの使用量を少なくでき、相対的に回転する二部材間の伝送装置のコス ト低減に顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る伝送装置で、内側ケ
ースを矢印B方向へ限界まで回転させた状態を示す断面
図。
【図2】 図1の状態から内側ケースを矢印A方向へ回
転させた状態を示す断面図。
【図3】 図2の状態から内側ケースをさらに矢印A方
向へ回転させた状態を示す断面図。
【図4】 図3の状態から内側ケースをさらに矢印A方
向回転させ、限界に達した状態を示す断面図。
【図5】 図1の伝送装置に使用した保持具の斜視図。
【図6】 本考案の他の実施例に係る伝送装置で、前記
実施例の図4と同じ状態を示す断面図。
【図7】 図6の状態から内側ケースをさらに矢印A方
向へ回転させ、限界に達した状態を示す断面図。
【図8】 図7の状態から内側ケースを矢印B方向へ回
転させた状態を示す断面図。
【図9】 図8の状態から内側ケースをさらに矢印B方
向へ回転させた状態を示す断面図。
【図10】 図9の状態から内側ケースをさらに矢印B
方向へ回転させた状態を示す断面図。
【図11】 従来の伝送装置で、内側ケースを矢印B方
向へ限界まで回転させた状態を示す断面図。
【図12】 図11の伝送装置で、内側ケースを矢印A
方向へ限界まで回転させた状態を示す断面図。
【符号の説明】
1:内側ケース 2:外側ケース 3:フラットケーブル 3a:フラットケーブル3の内端側 3b:フラットケーブル3の外端側 4:軸 5:保持具 6:軸 7:保持具

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同軸配置された内側ケースと外側ケースを
    相対的に回転可能に組み合わせ、その内側ケースと外側
    ケースで形成される空間内にゼンマイ巻き状のフラット
    ケーブルを収納し、フラットケーブルの内端側を内側ケ
    ースに、外端側を外側ケースに取り付けてなる相対的に
    回転する二部材間の伝送装置において、前記フラットケ
    ーブルの内端側が、内側ケースの外周面上に位置する軸
    を中心として回動自在な保持具を介して、内側ケースに
    取り付けられていることを特徴とする相対的に回転する
    二部材間の伝送装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の伝送装置であって、フラッ
    トケーブルの外端側が、外側ケースの内周面上に位置す
    る軸を中心として回転自在な保持具を介して、外側ケー
    スに取り付けられていることを特徴とするもの。
JP3392892U 1992-04-24 1992-04-24 相対的に回転する二部材間の伝送装置 Pending JPH0587876U (ja)

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JPH0587876U true JPH0587876U (ja) 1993-11-26

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