JPH0559781U - 回転体と固定体間の伝送装置 - Google Patents

回転体と固定体間の伝送装置

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JPH0559781U
JPH0559781U JP577292U JP577292U JPH0559781U JP H0559781 U JPH0559781 U JP H0559781U JP 577292 U JP577292 U JP 577292U JP 577292 U JP577292 U JP 577292U JP H0559781 U JPH0559781 U JP H0559781U
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JP
Japan
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flat cable
fixed
transmission device
case
end side
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Pending
Application number
JP577292U
Other languages
English (en)
Inventor
昌宏 柴田
靖範 羽広
Original Assignee
古河電気工業株式会社
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Publication date
Application filed by 古河電気工業株式会社 filed Critical 古河電気工業株式会社
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Publication of JPH0559781U publication Critical patent/JPH0559781U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 内側ケース13の胴部13aにフラットケーブル
11の内端を固定し、外側ケース15の筒部15aにフラット
ケーブル11の外端を固定し、かつフラットケーブル11の
内端側と外端側の巻き方向を逆にしてフラットケーブル
11の中間部に巻き方向反転部11aを設けたものにおい
て、フラットケーブル11の表面に磁石層21を設けた。 【効果】 内側ケース13を反時計方向に回転させる場
合、胴部13aに巻き付いているフラットケーブル11は内
層外層が磁石層21によって互いに吸着しているため、フ
ラットケーブル11同士の滑りがなく、フラットケーブル
11のたるみが生じない。フラットケーブルのたるみによ
るトラブルがなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、回転体と固定体間で電気信号、光信号あるいは電力などを伝送する のに用いる伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば自動車のステアリング軸側(回転体)とコラム側(固定体)との 間で信号の伝送を行う場合には、図6および図7に示すような伝送装置が用いら れている(実開昭62-168581 号公報)。
【0003】 この伝送装置は、ゼンマイ状に巻かれたフラットケーブル11と、それを収納す る内側ケース13および外側ケース15とを備えている。フラットケーブル11の内端 は内側ケース13の胴部13aに固定され、そこで一方のリード線17に接続されてお り、かつフラットケーブル11の外端は外側ケース15の筒部15aに固定され、そこ で他方のリード線19に接続されている。内側ケース13と外側ケース15は相対的に 回転可能に組み合わされている。
【0004】 したがって例えば内側ケース13を回転体に取り付け、外側ケース15を固定体に 取り付ければ、ゼンマイ巻きされたフラットケーブル11の巻き締まり、巻き広が りが可能な範囲で、回転体と固定体間で信号伝送が行える。このタイプの伝送装 置は回転体が往復回転する場合に用途が限られるが、摺動接触部を有しないため 信頼性の高い伝送線路を構成できる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このような伝送装置では、内側ケースと外側ケースが相対的に回転可能な回数 は、フラットケーブルの巻回数によって定まるので、回転可能回数を多くしよう とすれば、フラットケーブルの巻回数を多く(長さを長く)しなければならない 。しかしフラットケーブルの巻回数を多くすると、回転体側の回転力がフラット ケーブル全体に伝わり難くなるため、例えばフラットケーブルの反転屈曲などの トラブルが発生しやすくなる。
【0006】 このためフラットケーブルの巻回数を少なくできるものとして図8のような伝 送装置も提案されている。この伝送装置は、内側ケース13の胴部13aにフラット ケーブル11の内端を固定すると共に外側ケース15の筒部15aにフラットケーブル 11の外端を固定し、かつフラットケーブル11の内端側を胴部13aに一方向に巻き 付けると共に、フラットケーブル11の外端側を内端側とは巻き方向が逆になるよ うに筒部15aの内側に巻き込み、これによってフラットケーブル11の中間部に巻 き方向反転部11aを設けたものである。
【0007】 このようにすると、例えば外側ケース15を固定して内側ケース13を時計方向に 回転させる場合、フラットケーブル11の反転部11aも時計まわりに移動して、両 ケース13、15間の相対的な回転が半ば打ち消されるようになるので、フラットケ ーブル11の巻回数を少なく(長さを短く)することが可能となる。
【0008】 しかしこの装置は、上記とは逆に、内側ケース13を反時計方向に回転させよう とすると、内側ケース13に巻かれているフラットケーブル11にたるみが生じ、反 転部11aが反時計方向に移動しない状態が発生しやすくなるため、結果的に正常 な回転動作ができないという問題がある。このためこの方式の伝送装置は実用化 されていないのが実情である。
【0009】 本考案の目的は、上記のような問題点に鑑み、フラットケーブルの中間部に巻 き方向反転部を設ける方式で、フラットケーブルのたるみによるトラブルの発生 を確実に防止できる伝送装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本考案は、胴部を有する内側ケースと、前記胴部の外 周に位置する筒部を有する外側ケースとを相対的に回転できるように組み合わせ 、前記胴部にフラットケーブルの内端を固定すると共に前記筒部にフラットケー ブルの外端を固定し、かつフラットケーブルの内端側と外端側の巻き方向を逆に して、フラットケーブルの中間部に巻き方向反転部を設けてなる回転体と固定体 間の伝送装置において、前記フラットケーブルの表面に磁石層を設けたことを特 徴とするものである。
【0011】
【作用】
このようにすると、胴部の外周に巻き付けられ、または筒部の内側に巻き込ま れて積層されたフラットケーブルが互いに磁石層によって吸着するため、内側ケ ースまたは外側ケースをフラットケーブルの巻きが緩む方向へ回転させても、フ ラットケーブル同士の滑りがなくなり、このためフラットケーブルのたるみが生 じなくなり、フラットケーブルの反転部が確実に移動し、フラットケーブルのた るみによるトラブルの発生をなくすことが可能となる。
【0012】 なお、フラットケーブルのたるみをより確実に防止するためには、胴部の外周 面、筒部の内周面にも磁石層を設けておくことが好ましい。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図1および図2は本考案の一実施例を示す。この伝送装置も、内側ケース13の 胴部13aにフラットケーブル11の内端を固定すると共に外側ケース15の筒部15a にフラットケーブル11の外端を固定し、かつフラットケーブル11の内端側を胴部 13aに一方向に巻き付けると共に、フラットケーブル11の外端側を内端側とは巻 き方向が逆になるように筒部15aの内側に巻き込んで、フラットケーブル11の中 間部に巻き方向反転部11aを設けてある点では従来と同じである。
【0014】 この伝送装置の特徴は、フラットケーブル11の表面に薄い磁石層21を設けたこ とである。すなわち、この装置で用いるフラットケーブル11は図2に示すように 、複数条の導体23にテープ状の一括絶縁被覆25を施し、その表面に磁石層21を設 けた構造となっている。磁石層21は磁性粉を塗布し、または磁性金属箔を張り付 けて磁化することにより形成できる。
【0015】 上記構成によると、例えば図1の状態で外側ケース15を固定し、内側ケース13 を反時計方向に回転させる場合、胴部13a上に巻き付いているフラットケーブル 11は内層外層が磁石層21によって互いに吸着しているため、フラットケーブル11 同士の滑りがなく、フラットケーブル11のたるみが生じない。このため反転部11 aが確実に反時計方向に移動し、トラブルの発生がなくなる。 なお、内側ケース13を時計方向に回転させる場合は、フラットケーブル11を巻 き取る方向であるので、この方向の回転は特に問題ない。
【0016】 次に図3および図4は本考案の他の実施例を示す。この伝送装置は、胴部13a に巻き付けられたフラットケーブル11の内端側と、筒部15aの内側に巻き込まれ たフラットケーブル11の外端側との間に、周方向の一部にフラットケーブルの巻 き方向反転部11aが通過する切欠き部27aを有するリング27を配置したことであ る。
【0017】 このリング27は、フラットケーブル11の内端側を胴部13aに、外端側を筒部15 aに軽く押し付ける弾性体29を有する構造となっている。弾性体29は例えばクッ ション性のあるプラスチック発泡体などで構成される。 フラットケーブル11の表面に磁石層21を設けてある点は前記各実施例と同様で ある。
【0018】 リング27はフラットケーブルの反転部11aの移動と共に回転する。このような リング27を設けておくと、フラットケーブルのゆるみをより確実に防止できると 共に、ケース内でのフラットケーブルの移動による異音の発生を防止できる。
【0019】 次に図5は本考案のさらに他の実施例を示す。この伝送装置は、前記実施例と 同様、フラットケーブル11の内端側と外端側との間に、周方向の一部にフラット ケーブルの巻き方向反転部が通過する切欠き部を有するリング27を配置したもの であるが、このリング27は、内周側が断面C形に、外周側が断面T形になってお り、内周側のC形部分の弾性で、フラットケーブル11の内端側を胴部13aに軽く 押し付ける構造である。それ以外の構成は前記実施例と同様である。
【0020】 なお上記実施例では、内側ケース13を回転体とし、外側ケース15を固定体とし た場合を説明したが、本考案の伝送装置は、これとは逆に、内側ケース13を固定 体とし、外側ケース15を回転体とすることも可能である。 また磁石層は、フラットケーブルの表面だけでなく、胴部の外周面および筒部 の内周面にも設けると、フラットケーブルのたるみをより確実に防止できる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、フラットケーブルの中間部に巻き方向反 転部を有する方式の伝送装置において、フラットケーブルの表面に磁石層を設け たことにより、フラットケーブルのたるみによるトラブルを確実に防止できる。 このためフラットケーブルの長さの短い、動作の安定した(あるいはフラットケ ーブルの長さの割に回転体の可能回転回数の大きい)伝送装置を得ることができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る伝送装置の一実施例を示す横断
面図。
【図2】 図1の装置におけるフラットケーブルの断面
図。
【図3】 本考案の他の実施例を示す横断面図。
【図4】 図3の装置の縦断面図。
【図5】 本考案のさらに他の実施例を示す縦断面図。
【図6】 従来の伝送装置の横断面図。
【図7】 図6の伝送装置の縦断面図。
【図8】 フラットケーブルの中間部に巻き方向反転部
を有する方式の伝送装置の横断面図。
【符号の説明】
11:フラットケーブル 11a:巻き
方向反転部 13:内側ケース 13a:胴部 15:外側ケース 15a:筒部 21:磁石層 23:導体 25:絶縁被覆 27:リング 29:弾性体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴部を有する内側ケースと、前記胴部の外
    周に位置する筒部を有する外側ケースとを相対的に回転
    できるように組み合わせ、前記胴部にフラットケーブル
    の内端を固定すると共に前記筒部にフラットケーブルの
    外端を固定し、かつフラットケーブルの内端側と外端側
    の巻き方向を逆にして、フラットケーブルの中間部に巻
    き方向反転部を設けてなる回転体と固定体間の伝送装置
    において、前記フラットケーブルの表面に磁石層を設け
    たことを特徴とする回転体と固定体間の伝送装置。
JP577292U 1992-01-20 1992-01-20 回転体と固定体間の伝送装置 Pending JPH0559781U (ja)

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JPH0559781U true JPH0559781U (ja) 1993-08-06

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JP577292U Pending JPH0559781U (ja) 1992-01-20 1992-01-20 回転体と固定体間の伝送装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08203647A (ja) * 1995-01-30 1996-08-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 回転コネクタ
JP2016095093A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 象印マホービン株式会社 送風装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08203647A (ja) * 1995-01-30 1996-08-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 回転コネクタ
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