JP3717309B2 - 回転コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、相対回転する回転部材と固定部材との間で電気信号,光信号あるいは電力等を伝送する回転コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
相対回転する回転部材と固定部材との間で電気信号,光信号あるいは電力等を伝送する伝送装置として、例えば、特開平4−328071号公報に開示されたケーブルリールが知られている。
このケーブルリールは、例えば内筒部をなす固定体と、この固定体に回動自在に装着されて上記内筒部に対峙する外筒部をなす可動体と、これら固定体(内筒部)と可動体(外筒部)とによって形成される環状の空間に、中間のU字状の反転部を介して前記内筒部と外筒部に逆向きに巻回されて収納され、固定体と可動体とを連結する可撓性ケーブルとを備えている。そして、ケーブルリールは、前記空間に、Cリング状でその内周側と外周側とに複数のローラを設けた案内部材を前記可撓性ケーブルのU字状の反転部をCリング状の端部に引っ掛けるようにして配置されている。尚、複数のローラは弾性部材によって可撓性ケーブルを内筒部の外周面及び外筒部の内周面のほぼ全面に亘って押圧付勢している。
【0003】
このため、上記ケーブルリールは、前記可撓性ケーブルの内筒部や外筒部への巻き取りや巻きほどきが前記案内部材によって案内されてU字状の反転部が空間内をスムースに移動し、固定体と可動体との相対回転が達成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記ケーブルリールを、例えば、自動車のステアリング装置に設けてエアバッグを起爆させる際のコネクタとして使用する場合、自動車の走行に伴って振動が作用すると、前記案内部材が回転軸方向に動いて前記固定体や可動体の内壁に衝突し、不快な衝突音を発生することがある。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、帯状伝送線をU字状に反転する案内部材の振動を防止し、作動が静粛な回転コネクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明においては上記目的を達成するため、互いに相対回転自在に組み合わされ、内部に環状の空間が形成される第1及び第2のケース、一端を前記第1のケースに固定すると共に他端を前記第2のケースに固定して前記環状の空間に渦巻き状に巻回して収納される帯状伝送線を備えた回転コネクタにおいて、前記帯状伝送線をその中間部でU字状に巻き返すと共に、巻き返された帯状伝送線の間に前記環状の空間に沿って位置付けられる複数のローラをそれぞれ回転自在に支持するCリング状の案内部材を前記環状の空間内を周方向へ移動自在に設け、更に前記案内部材の半径方向内側の周縁部に、前記両ケースの係合部に挟持されて前記案内部材を支持する鍔部を前記案内部材に対して段差を形成して設けて前記案内部材と前記ケースとの接触を防止したことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の回転コネクタに係る一実施形態を図1及び図2に基づいて詳細に説明する。ここで、図2は、回転コネクタを回転軸に直交する面で切断し、下方から見上げた断面図である。
回転コネクタ1は、図1に示すように、回転ケース2、固定ケース3、フラットケーブル4及び案内部材5を備え、回転ケース2と固定ケース3はポリアセタールやポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂で成形されている。
【0008】
回転ケース2は、内筒軸部2aと上フランジ2bとを有し、渦巻き状に巻回されるフラットケーブル4の一端(内端)が固定される。内筒軸部2aと上フランジ2bは、図1に示すように、それぞれ下部外周と外周縁に段部2c,2dが形成されている。
固定ケース3は、図1及び図2に示すように、外筒部3a、上フランジ3b及び下フランジ3cを有し、回転ケース2と相対回転自在に組み合わされ、内部にフラットケーブル4を収納する環状の空間Sを形成する。固定ケース3には、フラットケーブル4の他端(外端)が固定される。上フランジ3bは、回転ケース2の上フランジ2b外周縁に形成された段部2dと摺動自在に係合する。下フランジ3cは、後述するガイドリング6の鍔部6aを内周縁と段部2cとの間に挟持して内筒軸部2aの段部2cと摺動自在に係合する。
【0009】
フラットケーブル4は、例えば、複数の扁平な電気導体や光ファイバあるいはこれらを組み合わせて所望の配列ピッチで平行に配列し、電気絶縁性の被覆で覆った可撓性を有する帯状の伝送線で、渦巻き状に巻回されて回転ケース2と固定ケース3とによって形成される環状の空間Sに収納される。このとき、フラットケーブル4は、図2に示すように、中間でU字状に巻き返され、巻き返されたフラットケーブル4の間に案内部材5が配置されている。
【0010】
案内部材5は、鍔部6aを有する平面視Cリング状のガイドリング6に複数のロール7が回転自在に支持されている。ガイドリング6は、半径方向内側に段部を介して鍔部6aが形成され、図1に示すように、鍔部6aは内筒軸部2aの段部2cと下フランジ3cとの間に挟持される。また、ガイドリング6は、軸芯7aが支持軸6bによって支持された複数のロール7が外周側に周方向に沿って設けられている。ロール7は、軸芯7aの外周にポリエチレン或いはポリウレタンを発泡させたもの又はシリコーンゴム等からなる弾性体7bを設けたものであるが、ロール7はポリブチレンテレフタレート,ポリアセタール,ナイロン,ポリプロピレン等の合成樹脂で形成してもよい。案内部材5は、図示のように、環状の空間S内において、上フランジ2b下面との間に所定のクリアランスが形成されるように回転軸ART方向の長さを設定する。
【0011】
以上のように構成される回転コネクタ1は、フラットケーブル4を巻き締まりと巻き緩みの中立位置に調節して回転ケース2と固定ケース3とによって形成される環状の空間Sに収納すると共に、フラットケーブル4を中間でU字状に巻き返し、巻き返したフラットケーブル4の間に案内部材5を配置して組み立てられる。
【0012】
従って、回転コネクタ1は、例えば、回転ケース2が矢印R方向に回転すると、フラットケーブル4の一端(内端)側が内筒軸部2aから巻きほどかれる。これと並行して、案内部材5が環状の空間S内のフラットケーブル4の間を時計方向に円滑に移動し、フラットケーブル4の他端(外端)側が案内部材5に案内されて固定ケース3の外筒部3aに巻き付けられてゆく。
【0013】
このように、内筒軸部2aから巻きほどかれたフラットケーブル4は、案内部材5に案内されて固定ケース3の外筒部3aに円滑に巻き付けられてゆくので、巻きほどかれたフラットケーブル4が環状の空間S内で折り畳まれる等の損傷を受けることはない。
一方、回転ケース2が矢印L方向に回転すると、フラットケーブル4の一端(内端)側が内筒軸部2aに巻き取られる。これと並行して、案内部材5が環状の空間S内のフラットケーブル4の間を反時計方向に円滑に移動し、フラットケーブル4の他端(外端)側が案内部材5に案内されて固定ケース3の外筒部3aから巻きほどかれてゆくので、前記と同様に、巻きほどかれたフラットケーブル4が環状の空間S内で折り畳まれる等の損傷を受けることはない。
【0014】
回転コネクタ1は、このようにして、回転ケース2が固定ケース3に対してフラットケーブル4の長さに対応した範囲内で円滑に相対回転することができる。このとき、回転コネクタ1は、案内部材5を構成するガイドリング6の鍔部6aが内筒軸部2aの段部2cと下フランジ3cとの間に挟持されている。このため、回転コネクタ1は、自動車のステアリング装置に搭載することで振動が作用しても、案内部材5が回転軸ART方向に動くことはない。このため、回転コネクタ1は、案内部材5が回転ケース2の上フランジ2b内面に衝突して不快な衝突音を発生することがない。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、帯状伝送線をU字状に反転する案内部材の振動を防止し、作動が静粛な回転コネクタを提供することができ、案内部材は鍔部を設けるだけの簡単な形状なので安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転コネクタの断面正面図である。
【図2】図1の回転コネクタを回転軸に直交する面で切断し、下方から見上げた断面図である。
【符号の説明】
1 回転コネクタ
2 回転ケース(第1のケース)
3 固定ケース(第2のケース)
4 フラットケーブル
5 案内部材
6 ガイドリング
6a 鍔部
6b 支持軸
7 ロール
7a 軸芯
7b 弾性体
ART 回転軸
S 環状の空間
Claims (1)
- 互いに相対回転自在に組み合わされてその内部に環状の空間を形成する第1及び第2のケースと、一端を前記第1のケースに固定する共に他端を前記第2のケースに固定して前記環状の空間に渦巻き状に巻回して収納される帯状伝送線とを備えた回転コネクタにおいて、
前記帯状伝送線をその中間部でU字状に巻き返すと共に、巻き返された帯状伝送線の間に前記環状の空間に沿って位置付けられる複数のローラをそれぞれ回転自在に支持するCリング状の案内部材を前記環状の空間内を周方向へ移動自在に設け、
更に前記案内部材の半径方向の内側周縁部に、前記両ケースの係合部間に挟持されて前記案内部材を支持する鍔部を前記案内部材に対して段差を形成して設けて前記案内部材と前記ケースとの接触を防止したことを特徴とする回転コネクタ。
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