JP3518655B2 - 回転コネクタ - Google Patents

回転コネクタ

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JP3518655B2
JP3518655B2 JP18538997A JP18538997A JP3518655B2 JP 3518655 B2 JP3518655 B2 JP 3518655B2 JP 18538997 A JP18538997 A JP 18538997A JP 18538997 A JP18538997 A JP 18538997A JP 3518655 B2 JP3518655 B2 JP 3518655B2
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flat
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満典 松本
拓之 坂内
剛彦 伊藤
伸夫 松崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のステアリ
ング装置に組み込まれてエアーバッグシステム等の電気
的接続手段として使用される回転コネクタに係り、特
に、固定側ハウジングと可動側ハウジングとの間に画成
された収納部内でフラットケーブルが反転部を介して逆
向きに巻回された回転コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】回転コネクタは、固定側ハウジングとこ
の固定側ハウジングに対して回転自在に装着された可動
側ハウジングとの間にフラットケーブルを収納・巻回し
たものであり、自動車のステアリング装置に組み込ま
れ、回転数が有限であるハンドルに装着されたエアバッ
グ・インフレータ等の電気的接続手段として用いられて
いる。前記フラットケーブルは複数本の導体を有する帯
状体であり、このフラットケーブルの巻き方を渦巻状に
したものと、途中で逆向きに反転した2通りのタイプが
知られているが、後者の反転タイプの方が必要とされる
フラットケーブルの長さを格段に短くすることができ
る。
【0003】このような反転タイプの回転コネクタにお
いて、通常、1枚のフラットケーブルが用いられている
が、多回路化に伴って導体の数が増えると、導体数に応
じてフラットケーブルの幅寸法が大きくなるため、回転
コネクタ全体の薄型化が妨げられる。これに対し、米国
特許3,763,455号明細書に開示された回転コネ
クタでは、2枚のフラットケーブルに各導体を振り分け
ることにより、多回路化に対応している。
【0004】図5は上記特許明細書に開示されたケーブ
ルリールの概略構成を示す平面図である。同図に示すよ
うに、円筒状の外筒部を有する固定側ハウジング100
に対して円筒状の内筒部を有する可動側ハウジング10
1が回転自在に連結されており、これら固定側ハウジン
グ100と可動側ハウジング101との間に画成される
環状の収納部102内には第1のフラットケーブル10
3と第2のフラットケーブル104が収納されている。
これらフラットケーブル103,104は、収納部10
2内で固定側ハウジング100の外筒部と可動側ハウジ
ング101の内筒部とに巻回方向を逆向きにした状態で
収納され、その巻き方向が転換される位置にU字状の反
転部103a,104aが形成されている。また、両フ
ラットケーブル103,104の内方端は可動側ハウジ
ング101の内筒部に近接配置されたケーブル取出部1
07,108に接続され、これらケーブル取出部10
7,108を介して可動側ハウジング101の外部に導
出されている。一方、両フラットケーブル103,10
4の外方端は固定側ハウジング100の外筒部に近接配
置されたケーブル取出部109,110に接続され、こ
れらケーブル取出部109,110を介して固定側ハウ
ジング100の外部に導出されている。さらに、前記収
納部102には、その周方向に沿って複数のローラ10
5,106群が配置されており、第1のフラットケーブ
ル103の反転部103aは一方のローラ105群の1
つにループされ、第2のフラットケーブル104の反転
部104aは他方のローラ106群の1つにループされ
ている。
【0005】このように構成された回転コネクタにおい
て、例えば可動側ハウジング101を図5の時計方向に
回転すると、フラットケーブル103,104の反転部
103a,104aは可動側ハウジング101よりも少
ない回動量だけ収納部102内を時計方向に移動し、フ
ラットケーブル103,104の巻回状態は可動側ハウ
ジング101の内筒部側が多くなった巻き締め状態とな
る。これとは逆に、可動側ハウジング101を図5の反
時計方向に回転すると、フラットケーブル103,10
4の反転部103a,104aは可動側ハウジング10
1よりも少ない回動量だけ同方向に移動し、フラットケ
ーブル103,104の巻回状態は固定側ハウジング1
00の外筒部側に多く巻き付けられた巻き戻し状態とな
る。なお、かかる巻き締め、巻き戻し時に、各ローラ1
05,106はフラットケーブル103,104の反転
部103a,104aからの力を受けて同方向に移動す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の回転コ
ネクタは、両フラットケーブル103,104の径方向
の変形が複数のローラ105,106群によって規制さ
れるため、両フラットケーブル103,104を収納部
102の周方向にスムーズに移動させることができる
が、複数のローラ105,106群は互いに分離独立し
た状態で収納部102内に配置されているため、回転コ
ネクタに振動が加わると、各ローラ105,106群が
ぶつかり合って衝突音を発生したり、組立作業性も悪い
等の問題がある。
【0007】そこで、図6に示すように、互いに分離独
立したローラ105,106群を用いる代わりに、少な
くとも2つの開口111a,111bを有する移動体1
11を収納部102内に回動自在に配置し、両フラット
ケーブル103,104の反転部103a,104aを
これら開口111a,111bに通過させることが考え
られる。前記移動体111は、リング状の回転板112
とこの回転板112上に軸支された複数のローラ113
群とで構成されており、両開口111a,111bはこ
れらローラ113群の間に等間隔で形成されている。し
たがって、このように開口111a,111bを有する
移動体111を用いた場合、回転板112とローラ11
3群を一体物として取り扱うことができると共に、ロー
ラ113群の衝突を防止することができ、前述した従来
の回転コネクタが有する問題を解消することができる
が、以下に説明するような新たな問題が発生する。
【0008】すなわち、このような回転コネクタにおい
ては、可動側ハウジング101の内筒部の直径をD、フ
ラットケーブル103,104の厚さ寸法をtとする
と、内筒部に直接巻回される第1のフラットケーブル1
03の巻付径はDとなるが、約1ターン分の第1のフラ
ットケーブル103を介して内筒部に巻回される第2の
フラットケーブル104の巻付径は(D+2t)とな
り、両フラットケーブル103,104の巻付径が一致
しなくなる。このため、可動側ハウジング101を回転
動作した際に、両フラットケーブル103,104の内
筒部への巻き締め量、あるいは内筒部からの巻き戻し量
に差が出てしまい、巻付径の大きい第2のフラットケー
ブル104の反転部104aの方が巻付径の小さい第1
のフラットケーブル103の反転部103aよりも速く
移動することとなる。その結果、例えば図示の如く、フ
ラットケーブル103,104が内筒部から繰り出され
て外筒部に巻き戻される際、第2のフラットケーブル1
04の反転部104aは開口111bの端部に位置する
ローラ113と当接するが、移動速度が遅い方の第1の
フラットケーブル103の反転部103aは開口111
a内を移動するだけでローラ113に当接しなくなり、
移動体111を両反転部103a,104aからの力に
よってスムーズに移動させることができなくなるという
問題が発生する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、収納部に配置
された移動体に複数枚のフラットケーブルの反転部が通
過する複数の開口を設け、これら開口の周方向に沿う幅
寸法を少なくとも1つが他よりも短くなるように設定す
ることとする。このように移動体の各開口の幅寸法を全
て同じにせず、巻付径の大きいフラットケーブルの反転
部に対応する開口を基準にして、巻付径の小さいフラッ
トケーブルの反転部に対応する開口をそれよりも幅狭に
設定すると、巻き締めあるいは巻き戻し時に、各フラッ
トケーブルの反転部を移動体にそれぞれ作用させること
ができるため、移動体は収納部内をスムーズに移動す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の回転コネクタでは、外筒
部を有する第1ハウジングと、この第1ハウジングに回
転自在に装着され、環状の収納部を介して前記外筒部に
対向する内筒部を有する第2ハウジングと、前記収納部
内に途中で巻き方向を反転する状態で巻回され、その両
端が前記外筒部と前記内筒部にそれぞれ固定された複数
枚のフラットケーブルと、前記収納部内に回動自在に配
置され、前記各フラットケーブルの反転部が通過する複
数の開口を有する移動体とを備え、前記各開口の周方向
に沿う幅寸法を少なくとも1つが他よりも短くなるよう
に設定する。
【0011】前記移動体は各フラットケーブルが収納部
内で径方向に変形するのを防止するものであり、例え
ば、回転板に複数のローラ群が軸支された構成を採用す
ることができ、この場合、一対のローラ間に開口が形成
される。また、各ローラ群のいくつかを固定筒に置換
し、この固定筒とローラ間に開口を形成することも可能
である。
【0012】前記フラットケーブルの枚数をNとする
と、移動体にはN個の開口を設ける必要があり、これら
開口を移動体の周方向に沿って略等間隔、すなわち、約
360/N度に振り分けて設けると、各フラットケーブ
ルの反転部からの力を移動体にバランス良く作用させる
ことができる。
【0013】また、前記内筒部に各フラットケーブルの
一端を一個所に集約するジョイント部を設け、このジョ
イント部を介して各フラットケーブルの一端を第2ハウ
ジングの外部へ導出すると、外部コネクタとの接続構造
を簡略化することができる。
【0014】また、周方向に沿う幅寸法が最も大きい開
口の径方向に沿う端部に、該開口を通過するフラットケ
ーブルの反転部の外側に位置するケーブル押さえ部を設
けると、移動体の内側と外側に巻回されるフラットケー
ブルのうち、特に内側のフラットケーブルが大きな開口
内で不所望に変形することをケーブル押さえ部によって
確実に防止することができる。
【0015】また、周方向に沿う幅寸法が最も小さい開
口の径方向に沿う端部にも同様のケーブル押さえ部を設
け、このケーブル押さえ部を周方向に沿う幅寸法が最も
大きい開口側のケーブル押さえ部よりも小さく設定する
と、フラットケーブルの変形を移動体の全周にわたって
確実に防止することができる。
【0016】また、前記移動体に開口を介して対向する
回転自在なローラと回転しない固定柱とを設け、このロ
ーラにフラットケーブルの反転部をループさせると、反
転部からの押圧力が固定柱を介して移動体に確実に伝達
され、移動体を収納部内でスムーズに回動させることが
できるが、この固定柱に前記ケーブル押さえ部を一体的
に設けると効果的である。
【0017】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は本発明の一実施例に係る回転コネクタの平面図、
図2は該回転コネクタの断面図、図3は該回転コネクタ
の要部を示す説明図である。これらの図に示すように、
実施例に係る回転コネクタは、固定側ハウジング1と、
固定側ハウジング1に対して回転自在に連結された可動
側ハウジング2と、両ハウジング1,2間に収納された
第1および第2のフラットケーブル3,4と、両ハウジ
ング1,2間に回動自在に配置された移動体5とで概略
構成されている。
【0018】固定側ハウジング1は互いに一体化された
上ケース6と下ケース7とで構成され、上ケース7には
円筒状の外筒部8が形成されている。一方、可動側ハウ
ジング2には円筒状の内筒部9が形成されており、これ
ら外筒部8と内筒部9は同軸上に配置され、両筒部8,
9間に環状の収納部10が画成されている。この収納部
10内には移動体5が配置されており、この移動体5
は、リング状の回転板11と回転板11上に軸支された
複数のローラ12群および固定柱としての一対の固定筒
13とで構成されている。一方の固定筒13とローラ1
2との間には第1の開口14が形成され、他方の固定筒
13とローラ12との間には第2の開口15が形成され
ており、これら開口14,15は約180度の対向位置
にある。図3に示すように、第1の開口14の周方向に
沿う幅寸法をW1、第2の開口15の周方向に沿う幅寸
法をW2とすると、これらはW1<W2に設定されてい
る。
【0019】第1および第2のフラットケーブル3,4
は、PET等の絶縁性テープからなるベースフィルムの
片面に銅等からなる複数本の導体を延設した帯状体であ
り、便宜上、第1のフラットケーブル3を黒塗り、第2
のフラットケーブル4を白抜きで示してある。両フラッ
トケーブル3,4の外方端は外筒部8に固定された固定
側ジョイント部16に接続され、該固定側ジョイント部
16を介して固定側ハウジング1の外部に電気的に導出
されている。また、両フラットケーブル3,4の内方端
は内筒部9に固定された可動側ジョイント部17に接続
され、該可動側ジョイント部17を介して可動側ハウジ
ング2の外部に電気的に導出されている。その際、両フ
ラットケーブル3,4は、第1のフラットケーブル3を
外側にした状態で固定側ジョイント部16から外筒部8
の内壁に沿って反時計方向に巻回された後、そこから分
岐して第1のフラットケーブル3は第1の開口14を通
過してローラ12群の1つにU字状に反転され(以下、
これを反転部3aという)、第2のフラットケーブル4
は第2の開口15を通過してローラ12群の別の1つに
U字状に反転され(以下、これを反転部4aという)、
さらに第2のフラットケーブル4を外側にした状態で内
筒部9の周面に時計方向に巻回された後、可動側ジョイ
ント部17に至るように収納部10内に収納されてい
る。
【0020】したがって、第1のフラットケーブル3の
内方端は内筒部9の周面に直接巻回されるが、第2のフ
ラットケーブル4の内方端は約1ターン分の第1のフラ
ットケーブル3を介して内筒部9に巻回されることにな
る。つまり、可動側ハウジング2の内筒部9の直径を
D、フラットケーブル3,4の厚さ寸法をtとすると、
第1のフラットケーブル3の巻付径はDとなるが、第2
のフラットケーブル4の巻付径は(D+2t)となり、
内筒部9に対する両フラットケーブル3,4の巻付径は
第2のフラットケーブル4の方が大きくなる。前述した
第1および第2の開口14,15の幅寸法W1,W2はこ
のことを考慮して設定され、巻付径の小さい第1のフラ
ットケーブル3の反転部3aが通過する第1の開口14
の幅寸法W1を、巻付径の大きい第2のフラットケーブ
ル4の反転部4aが通過する第2の開口15の幅寸法W
2よりも狭く設定している。
【0021】次に、上記実施例に係る回転コネクタの動
作を説明する。この場合、固定側ハウジング1はステア
リング装置のステータ部材に固定され、固定側ジョイン
ト部16に車体側の図示せぬ外部コネクタが接続され
る。また、可動側ハウジング2はステアリング装置のロ
ータ部材であるハンドルに固定され、可動側ジョイント
部17にハンドル側の図示せぬ外部コネクタが接続され
る。
【0022】使用に際し、ハンドルを時計あるいは反時
計方向に回転すると、その回転力が可動側ハウジング2
に伝達され、可動側ハウジング2が時計あるいは反時計
方向に回転する。例えば、ハンドルの中立位置から可動
側ハウジング2が反時計方向に回転すると、第1および
第2のフラットケーブル3,4の反転部3a,4aは可
動側ハウジング2よりも少ない回転量だけ反時計方向に
移動し、これら反転部3a,4aに追従して移動体5も
反時計方向に移動する。その結果、これらの移動量の約
2倍の長さのフラットケーブル3,4が内筒部9側から
繰り出されて外筒部8側に巻き戻され、巻き戻し状態と
なる。この場合、巻付径の大きい第2のフラットケーブ
ル4の反転部4aの方が巻付径の小さい第1のフラット
ケーブル3の反転部3aよりも速く移動するが、前述の
如くW1<W2に設定されているため、両反転部3a,4
aはそれぞれ開口14,15の一端に位置する固定筒1
3を押圧し、移動体5は両反転部3a,4aからの力を
受けて収納部10内をスムーズに移動する。
【0023】上記とは逆に、ハンドルの中立状態から可
動側ハウジング2が時計方向に回転すると、両フラット
ケーブル3,4の反転部3a,4aは可動側ハウジング
2よりも少ない回転量だけ時計方向に移動し、これら反
転部3a,4aに追従して移動体5も時計方向に移動す
る。その結果、これらの移動量の約2倍の長さのフラッ
トケーブル3,4が外筒部8から繰り出されて内筒部9
に巻き締められ、巻き締め状態となる。この場合も、巻
付径の大きい第2のフラットケーブル4の反転部4aの
方が巻付径の小さい第1のフラットケーブル3の反転部
3aよりも速く移動するが、W1<W2に設定されている
ため、両反転部3a,4aはそれぞれ開口14,15の
他端に位置するローラ12を引張り、移動体5は両反転
部3a,4aからの力を受けて収納部10内をスムーズ
に移動する。
【0024】このように上記実施例にあっては、2枚の
フラットケーブル3,4の内筒部9に対する巻付径の差
に応じて、これらフラットケーブル3,4の反転部3
a,4aが通過する第1および第2の開口14,15の
幅寸法W1,W2を異ならせているため、可動側ハウジン
グ2の回転動作時に、移動体5の回転駆動は主として巻
き付け径の大きいフラットケーブル4の反転部4aの主
導によって行われるが、もう1つのフラットケーブル3
の反転部3aも回転中に第1の開口14の端部に当接さ
せることができ、したがって、両フラットケーブル3,
4の反転部3a,4aからの力を移動体5にそれぞれ作
用させることができ、特に、第1および第2の開口1
4,15が移動体5の180度対向位置に形成されてい
るため、移動体をスムーズに移動させることができる。
また、両フラットケーブル3,4の内方端を可動側ジョ
イント部17で1個所に集約したため、ハンドル側の外
部コネクタとの接続構造を簡略化することができる。
【0025】図4は本発明の他の実施例に係る回転コネ
クタの平面図で、図1〜図3に対応する部分には同一符
号を付してある。
【0026】本実施例では、第1の開口14を介してロ
ーラ12と対向する固定筒13の径方向に沿う両端部に
ケーブル押さえ部13aが突出形成されると共に、第2
の開口15を介してローラ12と対向する固定筒13の
径方向に沿う両端部にもケーブル押さえ部13bが突出
形成されている。後者のケーブル押さえ部13bの方が
前者のケーブル押さえ部13aよりも長寸に設定されて
おり、特に、両ケーブル押さえ部13bのうち、内側の
ケーブル押さえ部13bは第2の開口15の内側のギャ
ップを十分小さくするように延びている。また、回転板
11の内周縁に複数のケーブル規制壁18が設けられて
おり、これらケーブル規制壁18は第1および第2の開
口14,15を除くローラ12間およびローラ12と固
定筒13間に跨がるように配置されている。
【0027】このように構成された回転コネクタの動作
は前述した実施例と基本的に同じであり、ここでは重複
する説明を省略するが、2枚のフラットケーブル3,4
の内筒部9に対する巻付径の違いに拘らず、両反転部3
a,4aからの力を移動体5に確実に作用させることが
できるという効果を維持しつつ、第2の開口15の径方
向に沿う両端部にケーブル押さえ部13bが突出形成さ
れているため、第2の開口15の内側と外側を通る第1
のフラットケーブル3が幅寸法が大きい第2の開口15
内で不所望に変形することをケーブル押さえ部13bに
よって防止できる。特に、変形し易い内側の第1のフラ
ットケーブル3に対して内側のケーブル押さえ部13b
を十分に長くしているため、第1のフラットケーブル3
の変形を確実に防止することができる。また、第1の開
口14は第2の開口15に対して周方向に沿う幅寸法が
小さく設定されており、第1の開口14の内側と外側を
通る第2のフラットケーブル4が第1の開口14内で不
所望に変形する可能性は少ないが、第1の開口14の径
方向に沿う両端部にもケーブル押さえ部13aが突出形
成されているため、第2のフラットケーブル4の変形も
確実に防止することができる。さらに、第1および第2
の開口14,15を除く回転板11の内周縁に複数のケ
ーブル規制壁18が設けられているため、前述したケー
ブル押さえ部13a,13bの機能と相俟って両フラッ
トケーブル3,4の変形を移動体5の全周にわたって確
実に防止することができる。
【0028】なお、上記各実施例では、2枚のフラット
ケーブルを用いた場合について説明したが、本発明は3
枚以上のフラットケーブルについても適用可能であり、
その場合は、各フラットケーブルの内筒部に対する巻付
径の違いに応じて、それぞれの反転部が通過する複数の
開口の幅寸法を適宜設定すれば良い。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】収納部に配置された移動体に複数枚のフラ
ットケーブルの反転部が通過する複数の開口を設け、こ
れら開口の周方向に沿う幅寸法を少なくとも1つが他よ
りも短くなるように設定すると、巻き締めあるいは巻き
戻し時に、各フラットケーブルの反転部が巻付径の違い
に起因して異なる速度で移動したとしても、これら複数
の反転部からの力を移動体にそれぞれ作用させることが
でき、移動体をスムーズに移動させることができる。
【0031】また、各開口を移動体の周方向に沿って略
等間隔に設けると、各フラットケーブルの反転部からの
力を移動体にバランス良く作用させることができる。
【0032】また、前記内筒部に各フラットケーブルの
一端を一個所に集約するジョイント部を設け、このジョ
イント部を介して各フラットケーブルの一端を第2ハウ
ジングの外部へ導出すると、外部コネクタとの接続構造
を簡略化することができる。
【0033】また、周方向に沿う幅寸法が最も大きい開
口の径方向に沿う端部に、該開口を通過するフラットケ
ーブルの反転部の外側に位置するケーブル押さえ部を設
けると、移動体の内側と外側に巻回されるフラットケー
ブルのうち、特に内側のフラットケーブルが大きな開口
内で不所望に変形することをケーブル押さえ部によって
確実に防止することができる。
【0034】また、周方向に沿う幅寸法が最も小さい開
口の径方向に沿う端部にも同様のケーブル押さえ部を設
け、このケーブル押さえ部を周方向に沿う幅寸法が最も
大きい開口側のケーブル押さえ部よりも小さく設定する
と、フラットケーブルの変形を移動体の全周にわたって
確実に防止することができる。
【0035】また、前記移動体に開口を介して対向する
回転自在なローラと回転しない固定柱とを設け、このロ
ーラにフラットケーブルの反転部をループさせると、反
転部からの押圧力が固定柱を介して移動体に確実に伝達
され、移動体を収納部内でスムーズに回動させることが
できるが、この固定柱に前記ケーブル押さえ部を一体的
に設けると効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る回転コネクタの平面図
である。
【図2】該回転コネクタの断面図である。
【図3】該回転コネクタの要部を示す説明図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る回転コネクタの平面
図である。
【図5】従来例に係る回転コネクタの平面図である。
【図6】従来提案に係る回転コネクタの説明図である。
【符号の説明】
1 固定側ハウジング 2 可動側ハウジング 3 第1のフラットケーブル 3a 反転部 4 第2のフラットケーブル 4a 反転部 5 移動体 8 外筒壁 9 内筒壁 10 収納部 11 回転板 12 ローラ 13 固定筒 13a,13b ケーブル押さえ部 14 第1の開口 15 第2の開口 16 固定側ジョイント部 17 可動側ジョイント部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 伸夫 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−180952(JP,A) 特開 平8−55667(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 35/04 B60R 16/02 621 B60R 16/02 675 B62D 1/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒部を有する第1ハウジングと、この
    第1ハウジングに回転自在に装着され、環状の収納部を
    介して前記外筒部に対向する内筒部を有する第2ハウジ
    ングと、前記収納部内に途中で巻き方向を反転する状態
    で巻回され、その両端が前記外筒部と前記内筒部にそれ
    ぞれ固定された複数枚のフラットケーブルと、前記収納
    部内に回動自在に配置され、前記各フラットケーブルの
    反転部が通過する複数の開口を有する移動体とを備え、 前記各開口の周方向に沿う幅寸法を、少なくとも1つが
    他よりも短くなるように設定したことを特徴とする回転
    コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記各開口を
    前記移動体の周方向に沿って略等間隔に設けたことを特
    徴とする回転コネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の記載において、前記
    内筒部に前記各フラットケーブルの一端を一個所に集約
    するジョイント部を設けたことを特徴とする回転コネク
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの記載にお
    いて、周方向に沿う幅寸法が最も大きい前記開口の径方
    向に沿う端部に、該開口を通過する前記フラットケーブ
    ルの反転部の外側に位置するケーブル押さえ部を設けた
    ことを特徴とする回転コネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項4の記載において、周方向に沿う
    幅寸法が最も小さい前記開口の径方向に沿う端部に、該
    開口を通過する前記フラットケーブルの反転部の外側に
    位置するケーブル押さえ部を設け、このケーブル押さえ
    部を周方向に沿う幅寸法が最も大きい開口側の前記ケー
    ブル押さえ部よりも小さく設定したことを特徴とする回
    転コネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項4または5の記載において、前記
    ケーブル押さえ部を前記移動体に固定した固定柱に一体
    的に設けたことを特徴とする回転コネクタ。
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