JPH118036A - 回転コネクタ - Google Patents

回転コネクタ

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Publication number
JPH118036A
JPH118036A JP15982097A JP15982097A JPH118036A JP H118036 A JPH118036 A JP H118036A JP 15982097 A JP15982097 A JP 15982097A JP 15982097 A JP15982097 A JP 15982097A JP H118036 A JPH118036 A JP H118036A
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JP
Japan
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housing
flat cable
opening
flat
cylindrical portion
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Application number
JP15982097A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Uchida
勝敏 内田
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フラットケーブルを用いた回転コネクタの組
立作業性を向上させる。 【解決手段】 外筒部1aを有する固定側ハウジング1
に対して内筒部2aを有する可動側ハウジング2を回転
自在に連結し、これらの間に画成された環状の収納部6
に1つの開口7を有する移動体5を回転自在に配置す
る。第1、第2のフラットケーブル3、4を重ね合わ
せ、その外方端を外筒部に固定した固定側ジョイント部
8に集約し、内方端を内筒部2aに固定された可動側ジ
ョイント部に集約し、途中の反転部3a,4aで巻回方
向を反転させた状態で外筒部と内筒部に逆向きに巻回
し、両反転部を開口に通過させ、開口の大きさを、θ≧
720Nt/(d+D)に設定した(θは内筒部の中心
と開口の周方向に沿う両端とを結ぶ2つの直線がなす角
度、Nは可動側ハウジングの最大回転数、tはフラット
ケーブルの厚さ、dは内筒部の外径、Dは外筒部の内
径)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のステアリ
ング装置に組み込まれてエアーバッグシステム等の電気
的接続手段として使用される回転コネクタに係り、特
に、固定側ハウジングと可動側ハウジングとの間に画成
された収納部内でフラットケーブルが反転部を介して逆
向きに巻回された回転コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】回転コネクタは、第1のハウジングであ
る固定側ハウジングとこの固定側ハウジングに対して回
転自在に装着された第2のハウジングである可動側ハウ
ジングとの間にフラットケーブルを収納・巻回したもの
であり、自動車のステアリング装置に組み込まれ、回転
数が有限であるハンドルに装着されたエアバッグ・イン
フレータ等の電気的接続手段として用いられている。前
記フラットケーブルは複数本の導体を有する帯状体であ
り、このフラットケーブルの巻き方を渦巻状にしたもの
と、途中で逆向きに反転した2通りのタイプが知られて
いるが、後者の反転タイプの方が必要とされるフラット
ケーブルの長さを格段に短くすることができる。
【0003】このような反転タイプの回転コネクタにお
いて、通常、1枚のフラットケーブルが用いられている
が、多回路化に伴って導体の数が増えると、導体数に応
じてフラットケーブルの幅寸法が大きくなるため、回転
コネクタ全体の薄型化が妨げられる。これに対し、米国
特許3,763,455号明細書に開示された回転コネ
クタでは、2枚のフラットケーブルに各導体を振り分け
ることにより、多回路化に対応している。
【0004】図5は上記特許明細書に開示されたケーブ
ルリールの概略構成を示す平面図である。同図に示すよ
うに、円筒状の外筒部を有する第1のハウジングである
固定側ハウジング100に対して円筒状の内筒部を有す
る第2のハウジングである可動側ハウジング101が回
転自在に連結されており、これら固定側ハウジング10
0と可動側ハウジング101との間に画成される環状の
収納部102内には第1のフラットケーブル103と第
2のフラットケーブル104が収納されている。これら
フラットケーブル103,104は、収納部102内で
固定側ハウジング100の外筒部と可動側ハウジング1
01の内筒部とに巻回方向を逆向きにした状態で収納さ
れ、その巻き方向が転換される位置にU字状の反転部1
03a,104aが形成されている。また、両フラット
ケーブル103,104の内方端は可動側ハウジング1
01の内筒部に近接配置されたケーブル取出部107,
108に接続され、これらケーブル取出部107,10
8を介して可動側ハウジング101の外部に導出されて
いる。一方、両フラットケーブル103,104の外方
端は固定側ハウジング100の外筒部に近接配置された
ケーブル取出部109,110に接続され、これらケー
ブル取出部109,110を介して固定側ハウジング1
00の外部に導出されている。さらに、前記収納部10
2には、その周方向に沿って複数のローラ105,10
6群が配置されており、第1のフラットケーブル103
の反転部103aは一方のローラ105群の1つにルー
プされ、第2のフラットケーブル104の反転部104
aは他方のローラ106群の1つにループされている。
【0005】このように構成された回転コネクタにおい
て、例えば可動側ハウジング101を図5の時計方向に
回転すると、フラットケーブル103,104の反転部
103a,104aは可動側ハウジング101よりも少
ない回動量だけ収納部102内を時計方向に移動し、フ
ラットケーブル103,104の巻回状態は可動側ハウ
ジング101の内筒部側が多くなった巻き締め状態とな
る。これとは逆に、可動側ハウジング101を図5の反
時計方向に回転すると、フラットケーブル103,10
4の反転部103a,104aは可動側ハウジング10
1よりも少ない回動量だけ同方向に移動し、フラットケ
ーブル103,104の巻回状態は固定側ハウジング1
00の外筒部側に多く巻き付けられた巻き戻し状態とな
る。なお、かかる巻き締め、巻き戻し時に、各ローラ1
05,106はフラットケーブル103,104の反転
部103a,104aからの力を受けて同方向に移動す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の回転コ
ネクタは、両フラットケーブル103,104の径方向
の変形が複数のローラ105,106群によって規制さ
れるため、両フラットケーブル103,104を収納部
102の周方向にスムーズに移動させることができる
が、複数のローラ105,106群は互いに分離独立し
た状態で収納部102内に配置されているため、回転コ
ネクタに振動が加わると、各ローラ105,106群が
ぶつかり合って衝突音を発生するという問題がある。
【0007】そこで、図6に示すように、互いに分離独
立したローラ105,106群を用いる代わりに、少な
くとも2つの開口111a,111bを有する移動体1
11を収納部102内に回動自在に配置し、両フラット
ケーブル103,104の反転部103a,104aを
これら開口111a,111bに通過させることが考え
られる。前記移動体111はリング状の回転板112と
この回転板112上に軸支された複数のローラ113群
とで構成されており、両開口111a,111bはこれ
らローラ113群の間に所定間隔で形成されている。し
たがって、このような2つの開口111a,111bを
有する移動体111を用いた場合、回転板112とロー
ラ113群を一体物として取り扱うことができるため、
ローラ113群の衝突を防止することができるが、以下
に説明するような新たな問題が発生する。
【0008】すなわち、このような回転コネクタにおい
ては、可動側ハウジング101の内筒部の外径寸法を
d、フラットケーブル103,104の厚さ寸法をtと
すると、内筒部に直接巻回される第1のフラットケーブ
ル103の巻付径はdとなるが、約1ターン分の第1の
フラットケーブル103を介して内筒部に巻回される第
2のフラットケーブル104の巻付径は(d+2t)と
なり、両フラットケーブル103,104の巻付径が一
致しなくなる。このため、可動側ハウジング101を回
転動作した際に、両フラットケーブル103,104の
内筒部への巻き締め量、あるいは内筒部からの巻き戻し
量に差が出てしまい、巻付径の大きい第2のフラットケ
ーブル104の反転部104aの方が巻付径の小さい第
1のフラットケーブル103の反転部103aよりも速
く移動することとなる。したがって、移動速度の速い反
転部104aが通過する開口111bを移動速度の遅い
反転部103aが通過する開口111aよりも大きくす
る必要があり、このように大きさの異なる2つの開口1
11a,111bに対して両フラットケーブル103,
104の反転部103a,104aを間違いなく組み込
まなくてはならないため、組立作業性が非常に悪くなる
という問題が発生する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、収納部に配置
された移動体に複数枚のフラットケーブルの各反転部が
通過する共通の開口を設け、この開口の大きさをθ≧7
20Nt/(d+D)となるように設定することとする
(ただし、θは内筒部の中心と開口の周方向に沿う両端
とを結ぶ2つの直線がなす角度、Nは第1のハウジング
と第2のハウジング間の最大相対回転数、tは各フラッ
トケーブルの厚さ寸法、dは内筒部の外径寸法、Dは外
筒部の内径寸法である)。このような大きさの開口を移
動体に設けると、巻付径の異なる各フラットケーブルの
反転部を同一の開口に組み込めるという組立作業性の向
上を図った上で、各フラットケーブルの巻き締めあるい
は巻き戻し時に、各反転部からの駆動力が移動体にそれ
ぞれ効率良く作用するため、移動体をスムーズに移動さ
せることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の回転コネクタでは、外筒
部を有する第1のハウジングと、前記外筒部に環状の収
納部を介して対向する内筒部を有し、前記第1のハウジ
ングに回転自在に装着された第2のハウジングと、前記
収納部内に途中で巻き方向を反転する状態で巻回され、
その両端が前記外筒部と前記内筒部のそれぞれに集約さ
れて固定された複数枚のフラットケーブルと、前記収納
部内に回動自在に配置され、前記各フラットケーブルの
反転部が通過する共通の開口を有する移動体とを備え、
前記内筒部の中心と前記開口の周方向に沿う両端とを結
ぶ2つの直線がなす角度をθ、前記外筒部の内径寸法を
D、前記内筒部の外径寸法をd、前記フラットケーブル
の厚さ寸法をt、前記第1のハウジングと第2のハウジ
ング間の最大相対回転数をNとしたときに、θ≧720
Nt/(d+D)となるように設定した。
【0011】前記移動体は各フラットケーブルが収納部
内で径方向に変形するのを防止するものであり、その形
状や構成は特に限定されるものではない。例えば、1つ
の開口を有する平面視C字状の成形品を移動体として用
いたり、回転板とそれに軸支された複数のローラ群とで
移動体を構成し、これらのうち隣り合う2つのローラ間
のスペースを開口として用いることも可能であり、ある
いは各ローラ群のいくつかを固定筒に置換しても良い。
【0012】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は実施例に係る回転コネクタの回動中立状態を示す
平面図、図2は該回転コネクタの巻き戻し状態を示す平
面図、図3は該回転コネクタの巻き締め状態を示す平面
図である。
【0013】これらの図に示すように、実施例に係る回
転コネクタは、第1のハウジングである固定側ハウジン
グ1と、固定側ハウジング1に対して回転自在に連結さ
れた第2のハウジングである可動側ハウジング2と、両
ハウジング1,2間に収納された第1および第2のフラ
ットケーブル3,4と、両ハウジング1,2間に回動自
在に配置された移動体5とで概略構成されている。固定
側ハウジング1は図示省略した天板と底板を有し、これ
ら天板と底板の外周縁は円筒状の外筒部1aによって繋
がれている。可動側ハウジング2は円筒状の内筒部2a
を有し、この内筒部2aは固定側ハウジング1の前記天
板と底板の中央部分に回転可能にガイドされている。外
筒部1aと内筒部2aの間には環状の収納部6が画成さ
れており、移動体5はこの収納部6内に回転自在に配置
されている。この移動体5は平面視C字状の成形品によ
って形成され、後述する大きさに設定された1つの開口
7を有する。
【0014】第1および第2のフラットケーブル3,4
は複数本の導体をPET等のベースフィルムでラミネー
トした帯状体であり、これらフラットケーブル3,4の
外方端は外筒部1aに固定した固定側ジョイント部8に
集約され、該固定側ジョイント部8を介して固定側ハウ
ジング1の外部に電気的に導出されている。また、両フ
ラットケーブル3,4の内方端は内筒部2aに固定され
た可動側ジョイント部9に集約され、該可動側ジョイン
ト部9を介して可動側ハウジング2の外部に電気的に導
出されている。その際、両フラットケーブル3,4は、
第1のフラットケーブル3を外側にした状態で固定側ジ
ョイント部8から外筒部1aの内壁に沿って反時計方向
に巻回され、移動体5の開口7を通過する部分で巻回方
向が反転(以下、当該部分を反転部と称し、それぞれ符
号3a,4aを付す)され、さらに第2のフラットケー
ブル4を外側にした状態で内筒部2aの周面に時計方向
に巻回されて可動側ジョイント部9に至る。
【0015】次に、上記実施例に係る回転コネクタの動
作を説明する。この場合、固定側ハウジング1はステア
リング装置のステータ部材に固定され、固定側ジョイン
ト部8に車体側の図示せぬ外部コネクタが接続される。
また、可動側ハウジング2はステアリング装置のロータ
部材であるハンドルに固定され、可動側ジョイント部9
にハンドル側の図示せぬ外部コネクタが接続される。
【0016】使用に際し、ハンドルを時計あるいは反時
計方向に回転すると、その回転力が可動側ハウジング2
に伝達され、可動側ハウジング2が時計あるいは反時計
方向に回転する。例えば、図1に示す回動中立位置から
可動側ハウジング2が反時計方向に回転すると、第1お
よび第2のフラットケーブル3,4の反転部3a,4a
は可動側ハウジング2よりも少ない回転量だけ反時計方
向に移動し、これら反転部3a,4aに追従して移動体
5も反時計方向に移動する。その結果、これらの移動量
の約2倍の長さのフラットケーブル3,4が内筒部2a
側から繰り出されて外筒部1a側に巻き戻され、図2に
示す巻き戻し状態となる。これとは逆に、図1に示す回
動中立位置から可動側ハウジング2が時計方向に回転す
ると、両フラットケーブル3,4の反転部3a,4aは
可動側ハウジング2よりも少ない回転量だけ時計方向に
移動し、これら反転部3a,4aに追従して移動体5も
時計方向に移動する。その結果、これらの移動量の約2
倍の長さのフラットケーブル3,4が外筒部1a側から
繰り出されて内筒部2aに巻き締められ、図3に示す巻
き締め状態となる。
【0017】このような巻き戻しまたは巻き締め動作時
に、内筒部2aの外周面に直接巻回される第1のフラッ
トケーブル3の反転部3aと、該第1のフラットケーブ
ル3の1ターン分を介して内筒部2aに巻回される第2
のフラットケーブル4の反転部4aとを比較すると、巻
付径の大きい第2のフラットケーブル4の反転部4aの
方が巻付径の小さい第1のフラットケーブル3の反転部
3aよりも速く移動するため、移動体5の開口7は両反
転部3a,4aの移動を妨げない大きさにする必要があ
る。以下、この開口7の大きさについて説明する。
【0018】まず、図2に示すように回転コネクタが巻
き戻し状態にある時、両フラットケーブル3,4の全て
は外筒部1a側にn回巻回され、それぞれの反転部3
a,4aは重ね合わされている。この場合、両フラット
ケーブル3,4は外筒部1aに対して第1のフラットケ
ーブル3を外側、第2のフラットケーブル4を内側にし
て巻回されているため、外筒部1aに対して1ターン目
の第1のフラットケーブル3、1ターン目の第2のフラ
ットケーブル4、2ターン目の第1のフラットケーブル
3、2ターン目の第2のフラットケーブル4、………
…、nターン目の第1のフラットケーブル3、nターン
目の第2のフラットケーブル4の順に巻回されることに
なる。ここで、第1のフラットケーブル3の全長をL
1、第2のフラットケーブル4の全長をL2、外筒部1
aの内径寸法をD、内筒部2aの外径寸法をd、フラッ
トケーブル3,4の厚さ寸法をt、反転部3a,4aの
長さをαとすると、第1のフラットケーブル3の全長L
1はnターン分の累積長さと反転部3aの長さαを加算
した値であり、第2のフラットケーブル4の全長L2は
nターン分の累積長さと反転部4aの長さαを加算した
値である。したがって、 L1=α+{nD−n(2n−1)t}π………… L2=α+{nD−n(2n+1)t}π………… となる。
【0019】これに対し、図3に示すように回転コネク
タが巻き締め状態にある時、両フラットケーブル3,4
の全ては内筒部2a側にm回巻回され、それぞれの反転
部3a,4aは重ならないで位置ずれしている。この場
合、両フラットケーブル3,4は内筒部2aに対して第
1のフラットケーブル3を内側、第2のフラットケーブ
ル4を外側にして巻回されているため、内筒部2aに対
して1ターン目の第1のフラットケーブル3、1ターン
目の第2のフラットケーブル4、2ターン目の第1のフ
ラットケーブル3、2ターン目の第2のフラットケーブ
ル4、…………、mターン目の第1のフラットケーブル
3、mターン目の第2のフラットケーブル4の順に巻回
されることになり、かかる巻付径の違いに起因して両反
転部3a,4aは所定量だけ位置ずれする。図4はこの
時のずれ量を説明するもので、同図の黒塗りした内側部
分と外側部分のそれぞれの長さxとyを総和した分だけ
第1のフラットケーブル3が第2のフラットケーブル4
に対して余ることになり、この余剰分の長さをZとする
と、Z=x+yとして表せられる。したがって、第1の
フラットケーブル3の全長L1はmターン分の累積長さ
と反転部3aの長さαおよび余剰分の長さZを加算した
値であり、第2のフラットケーブル4の全長L2はmタ
ーン分の累積長さと反転部4aの長さαを加算した値で
あり、 L1=α+Z+{mD+m(2m−1)t}π………… L2=α+{mD+m(2m+1)t}π………… となる。
【0020】上記,式より、 Z=(nD−2n2t−md−2m2t+nt+mt)π………… が求められ、上記,式より、 nD−2n2t=md+2m2t+nt+mt………… が求められ、これら,式より、 Z=2tπ(n+m)………… が求められる。図4において、内側の余剰部分xは内筒
部2aにほぼ同ターン数巻回された両フラットケーブル
3,4から延びているため、内筒部2aの中心Oから内
側の余剰部分xまでの距離は近似的にd/2(内筒部2
aの外径寸法の2分の1)として表せられ、一方、外側
の余剰部分yは外筒部1aの固定側ジョイント部8に繋
がれるため、内筒部2aの中心Oから外側の余剰部分y
までの距離は近似的にD/2(外筒部1aの内径寸法の
2分の1)として表せられられる。したがって、内筒部
の中心Oと余剰部分x,yの両端とを結ぶ2つの直線が
なす角度をθ′とすると、x=(θ′/360)dπ、
y=(θ′/360)Dπとなり、これらを上記式に
代入すると、 Z=x+y=(θ′π/360)(d+D)=2tπ
(n+m) となり、図2に示す巻き戻し末端から図3に示す巻き締
め末端までの可動側ハウジング2の最大相対回転数Nは
N=n+mとして表せられるため、 2tπN=(θ′/360)(d+D) となり、 θ′=720Nt/(d+D)………… が求められる。
【0021】ここで、両反転部3a,4aの長さαは同
じであり形状も同じとすれば、図4に示すように、角度
θ′は内筒部2aの中心Oと両反転部3a,4aの先端
を結ぶ2つの直線がなす角度θに等しく、図3における
中心Oと開口7の周方向に沿う両端とを結ぶ2つの直線
がなす角度θは角度θ′と等しくなる。したがって、移
動体5の開口7が角度θ(=θ′)以上、すなわち、 θ≧720Nt/(d+D)………… の条件を満足する大きさに設定されていれば、図3に示
すように回転コネクタが巻き締め状態になった時でも、
両反転部3a,4aが開口7内で座屈したり突っ張るこ
とはなくなり、両反転部3a,4aからの駆動力によっ
て移動体5をスムーズに移動させることができる。ここ
で、例えば実測値としてD=90mm,d=52mm,
N=6,t=0.2mmを上記式に代入すると、θ≧
720×6×0.2÷142=6.1°となる。
【0022】なお、上記実施例では、第1のハウジング
を固定側ハウジング、第2のハウジングを可動側ハウジ
ングとした場合について説明したが、これとは逆に、第
1のハウジングを可動側ハウジング、第2のハウジング
を固定側ハウジングとしても同様に説明できる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】外筒部を有する第1のハウジングと、前記
外筒部に環状の収納部を介して対向する内筒部を有し、
前記第1のハウジングに回転自在に装着された第2のハ
ウジングと、前記収納部内に途中で巻き方向を反転する
状態で巻回され、その両端が前記外筒部と前記内筒部の
それぞれに集約されて固定された複数枚のフラットケー
ブルと、前記収納部内に回動自在に配置され、前記各フ
ラットケーブルの反転部が通過する共通の開口を有する
移動体とを備え、前記内筒部の中心と前記開口の周方向
に沿う両端とを結ぶ2つの直線がなす角度をθ、前記外
筒部の内径寸法をD、前記内筒部の外径寸法をd、前記
フラットケーブルの厚さ寸法をt、前記第1のハウジン
グと第2のハウジング間の最大相対回転数をNとしたと
きに、θ≧720Nt/(d+D)となるように設定す
ると、巻付径の異なる各フラットケーブルの反転部を同
一の開口に組み込めるという組立作業性の向上を図った
上で、各フラットケーブルの巻き締めあるいは巻き戻し
時に、各反転部からの駆動力が移動体にそれぞれ効率良
く作用するため、移動体をスムーズに移動させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る回転コネクタの回動中立
状態を示す平面図である。
【図2】該回転コネクタの巻き戻し状態を示す平面図で
ある。
【図3】該回転コネクタの巻き締め状態を示す平面図で
ある。
【図4】各反転部のずれ量を示す説明図である。
【図5】従来例に係る回転コネクタの平面図である。
【図6】従来提案に係る回転コネクタの説明図である。
【符号の説明】
1 固定側ハウジング 1a 外筒部 2 可動側ハウジング 2a 内筒部 3 第1のフラットケーブル 4 第2のフラットケーブル 3a,4a 5 移動体 6 収納部 7 開口 8 固定側ジョイント部 9 可動側ジョイント部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒部を有する第1のハウジングと、前
    記外筒部に環状の収納部を介して対向する内筒部を有
    し、前記第1のハウジングに回転自在に装着された第2
    のハウジングと、前記収納部内に途中で巻き方向を反転
    する状態で巻回され、その両端が前記外筒部と前記内筒
    部のそれぞれに集約されて固定された複数枚のフラット
    ケーブルと、前記収納部内に回動自在に配置され、前記
    各フラットケーブルの反転部が通過する共通の開口を有
    する移動体とを備え、 前記内筒部の中心と前記開口の周方向に沿う両端とを結
    ぶ2つの直線がなす角度をθ、前記外筒部の内径寸法を
    D、前記内筒部の外径寸法をd、前記フラットケーブル
    の厚さ寸法をt、前記第1のハウジングと第2のハウジ
    ング間の最大相対回転数をNとしたとき、 θ≧720Nt/(d+D) に設定したことを特徴とする回転コネクタ。
JP15982097A 1997-06-17 1997-06-17 回転コネクタ Pending JPH118036A (ja)

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CN108987978A (zh) * 2017-06-02 2018-12-11 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 电连接器

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