JP3017000B2 - ケーブルリール - Google Patents

ケーブルリール

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JP3017000B2
JP3017000B2 JP5283458A JP28345893A JP3017000B2 JP 3017000 B2 JP3017000 B2 JP 3017000B2 JP 5283458 A JP5283458 A JP 5283458A JP 28345893 A JP28345893 A JP 28345893A JP 3017000 B2 JP3017000 B2 JP 3017000B2
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満典 松本
拓之 坂内
剛彦 伊藤
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のステアリング
装置に組み込まれてエアーバッグシステム等の電気的接
続手段として使用されるケーブルリールに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ケーブルリールは、固定体と、この固定
体に対して回動自在に装着された可動体との間を帯状の
可撓性ケーブルにて連結したもので、可撓性ケーブルの
巻回方法によって2つのタイプに大別される。1つは可
撓性ケーブルを可動体と固定体との間に渦巻き状に巻回
したもので、もう1つは可撓性ケーブルを可動体と固定
体とに逆向きに巻回したものであるが、後者の方が必要
とされる可撓性ケーブルの長さを短くしてコストの低減
化が図れるため、近年、後者のタイプのケーブルリール
が種々提案されている。図5および図6はは本出願人に
おいて先に提案されたケーブルリールの概略構成を示す
平面図であり、図5は可撓性ケーブルの巻回中立状態
を、図6は可撓性ケーブルの巻き戻し状態をそれぞれ示
し、可撓性ケーブルを逆向きに巻回した後者タイプのも
のである。同図に示すように、外側筒部100aを有す
る第1のハウジング100の中央に内側筒部101aを
有する第2のハウジング101が回動自在に装着されて
おり、これら第1のハウジング100と可動体101と
の間に画成される環状の空間内には帯状の可撓性ケーブ
ル102が収納されている。この可撓性ケーブル102
の両端は、外側筒部100aと内側筒部101aにそれ
ぞれ固定された状態で第1のハウジング100と第2の
ハウジング101の外部に導出されており、前記空間内
で、外側筒部100aと内側筒部101aとに巻回方向
を逆向きにした状態で収納され、その巻き方向が転換さ
れる位置にU字状の反転部102aが形成されている。
また、前記可撓性ケーブル102の内側筒部101aと
R>の固定部分近傍には、合成樹脂フィルムからなる弾性
舌片103が貼着されており、この弾性舌片103によ
って可撓性ケーブル102の剛性が部分的に高められて
いる。さらに、前記空間内には移動体104が回動自在
に配置されており、この移動体104は、上面に複数本
のピン105aと1つの固定筒105bとを立設したリ
ング状の回転板105と、各ピン105aに回転自在に
軸支されたローラ106群とで構成されている。そし
て、前述した可撓性ケーブル102の反転部102a
は、前記固定筒105bとこれに対向するローラ106
(以下このローラを反転ローラと称し、符号106Aを
付す)との間を通り、該反転ローラ106Aにループさ
れている。
【0003】このように構成されたケーブルリールは、
図示せぬ自動車のステアリング装置に組み込まれて使用
され、例えば第1のハウジング100がステアリングコ
ラムに固定されて固定体となり、第2のハウジング10
1がステアリングホイールに固定されて可動体となる。
そして、ステアリングホイールに連動して第2のハウジ
ング101が図5の中立位置から時計方向に回転する
と、可撓性ケーブル102の反転部102aは第2のハ
ウジング101よりも少ない回動量だけ空間内を時計方
向に移動し、この反転部102aに追従してローラ10
6群と回転板105も時計方向に移動し、これらの移動
量の約2倍の長さの可撓性ケーブル102が外側筒部1
00aから繰り出されて内側筒部101aに巻き締めら
れる。この場合、反転部102aは固定筒105bから
離れて反転ローラ106Aと接触しながら内側筒部10
1a方向へ繰り出されるため、反転ローラ106Aは反
時計方向に自公転し、外側筒部100aに巻回された可
撓性ケーブル102はスムーズに反転部102a方向に
繰り出されて内側筒部101aに巻き締められる。
【0004】これとは逆に、ステアリングホイールに連
動して第2のハウジング101が図5の中立位置から反
時計方向に回転すると、可撓性ケーブル102の反転部
102aと移動体104は第2のハウジング101より
も少ない回動量だけ同方向に移動し、該移動量の約2倍
の長さの可撓性ケーブル102が内側筒部101aから
繰り出されて外側筒部100aに巻き戻され、図6に示
す巻き戻し状態となる。この場合、内側筒部101aに
巻回された可撓性ケーブル102は径方向外側に幾分膨
らむが、各ローラ106群と固定筒105bによってそ
れ以上膨出偏倚することが防止される。また、反転部1
02aは反転ローラ106Aから離れて固定筒105b
と接触しながら外側筒部100a方向へ繰り出される
が、両者の接触抵抗は極めて小さいため、内側筒部10
1aに巻回された可撓性ケーブル102はスムーズに反
転部102a方向に繰り出されて外側筒部100aに巻
き戻される。
【0005】このように、ケーブルリールは自動車のス
テアリング装置に組み込まれて使用されるが、その組み
込みの前に、第2のハウジング101の回転がスムーズ
であるか、あるいは第2のハウジング101の回動量が
適正であるか等の種々の検査工程に供される。その際、
作業者が第2のハウジング101を可撓性ケーブル10
2の巻き戻し方向に回転すると、図6に示すように、可
撓性ケーブル102は巻き戻しの終端位置で外側筒部1
00a側に全て巻き戻され、内側筒部101aへの巻回
部分はなくなる。この状態から第2のハウジング101
を誤って更に同方向に過回転すると、可撓性ケーブル1
02に内側筒部101aとの連結部分で反転しようとす
る力が作用するが、当該部分の可撓性ケーブル102は
弾性舌片103によって剛性が高められているため、可
撓性ケーブル102の折れ曲がりは防止され、接続の信
頼性は維持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来のケーブルリールでは、可撓性ケーブル102が巻き
戻しの終端位置にくると、可撓性ケーブル102に貼着
した弾性舌片103が反転ローラ106Aにループされ
て反転部102aとなり、弾性舌片103の曲率が小さ
くなる。このため、可撓性ケーブル102の巻き戻しと
巻き締め動作を何度も繰り返すと、弾性舌片103が可
撓性ケーブル102から剥がれ易くなり、遂には、図7
に示すように、弾性舌片103の先端部分が可撓性ケー
ブル102から完全に剥がれてしまい、弾性舌片103
による座屈防止機能がなくなるという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたものであって、その目的は、弾性舌片が可
撓性ケーブルから剥離するのを防止でき、接続の信頼性
が高いケーブルリールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、外側筒部を有する第1のハウジングと、
内側筒部を有し前記第1のハウジングに回動自在に装着
された第2のハウジングと、これら外側筒部と内側筒部
との間に画成される環状の空間内に収納された帯状の可
撓性ケーブルと、反転ローラを有し前記空間内に回動可
能に配置された移動体とを備え、前記可撓性ケーブルが
前記反転ローラでU字状に反転されて前記内側筒部と外
側筒部とに逆向きに巻回されると共に、この可撓性ケー
ブルの両端が前記第1のハウジングと第2のハウジング
に固定されて外部へ電気的に導出されているケーブルリ
ールにおいて、前記可撓性ケーブルの前記内側筒部との
連結部分近傍に弾性舌片を貼着し、前記移動体に前記可
撓性ケーブルのU字状反転部を介して前記反転ローラと
対向する固定部を設け、この固定部に前記反転ローラの
周面に沿って突出するガイド突起を形成したことを特徴
とする。
【0009】
【作用】第1または第2のいずれか一方のハウジング
(可動体)を正逆いずれかの方向に回転すると、移動体
の反転ローラにループされた可撓性ケーブルのU字状反
転部は可動体よりも少ない回転量だけ同方向に移動し、
移動体は該反転部からの力を受けて反転部に追従して移
動し、可撓性ケーブルは外側筒部に巻き戻された巻き戻
し状態、あるいは内側筒部に巻き締められた巻き締め状
態となる。ここで、可撓性ケーブルに貼着された弾性舌
片が反転部となりその曲率が小さくなった場合、該弾性
舌片の曲率は移動体の固定部に形成されたガイド突起に
よって維持されるため、弾性舌片が可撓性ケーブルから
剥離することを抑制でき、弾性舌片による可撓性ケーブ
ルの座屈防止機能は長期にわたり維持される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例に係るケーブルリールの巻
回中立状態を示す平面図、図2はそのケーブルリールの
縦断面図、図3はそのケーブルリールの分解斜視図、図
1のケーブルリールの巻き戻し状態を示す平面図であ
り、図1および図4は第1のハウジングの一部を省略し
てある。
【0011】これらの図に示すように、本実施例に係る
ケーブルリールは、第1のハウジング1と、第1のハウ
ジング1に対して回動自在に装着された第2のハウジン
グ2と、両ハウジング1,2間に収納された可撓性ケー
ブル3と、両ハウジング1,2間に回動自在に配置され
た移動体4とで概略構成されている。
【0012】第1のハウジング1は、天板5の外周縁に
外側筒部6を垂下した上ケース7と、外側筒部6の下端
に接合・一体化された下カバー8とで構成されている。
上ケース7の天板5と下カバー8のそれぞれの中央には
センタ孔9,10が開設されており、また下カバー8の
下面にはリング状のガイド溝11が設けられている。一
方、第2のハウジング2は中央に軸挿入孔12を有する
筒状体からなり、外周縁の上下両端が前記上ケース7と
下カバー8のセンタ孔9,10にガイドされることによ
り、第1のハウジング1に対して回動自在に連結されて
いる。この第2のハウジング2の外周面は内側筒部13
となっており、第1のハウジング1側の天板5と外側筒
部6および下カバー8と、第2のハウジング2側の内側
筒部13との間には平面視リング状の空間14が画成さ
れている。
【0013】可撓性ケーブル3は、互いに平行な導線を
一対の絶縁フィルムでラミネートした帯状のフラットケ
ーブルと呼ばれるものからなり、本実施例の場合は5本
の導線を埋設した5回路用のフラットケーブルが使用さ
れている。この可撓性ケーブル3の一端は前記外側筒部
6に固定された第1のコネクタ15に接続され、該第1
のコネクタ15を介して第1のハウジング1の外部に導
出されている。一方、可撓性ケーブル3の他端は前記内
側筒部13に固定された第2のコネクタ16に接続さ
れ、該第2のコネクタ16を介して第2のハウジング2
の外部に導出されている。図1に示すように、可撓性ケ
ーブル3は、第1のコネクタ15から外側筒部6の内壁
に時計方向に巻回され、そこからU字状に反転し(以
下、これを反転部3aという)、さらに内側筒部13の
外壁周りに反時計方向に巻回されて第2のコネクタ16
に至るよう、前記空間14内に収納されている。また、
内側筒部13の近傍の可撓性ケーブル3には、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)等の可撓性に富むフィル
ム材からなる弾性舌片17が貼着されており、この弾性
舌片17は可撓性ケーブル3と共に内側筒部13に巻回
されている。
【0014】移動体4は、上面に複数本のピン18と1
つの固定筒19とを立設したリング状の回転板20と、
各ピン18に回転自在に軸支されたローラ21群とで構
成されており、各ローラ21群のうち固定筒19と開口
22を介して対向するローラ21が反転ローラ(以下こ
れに符号21Aを付す)となっている。図1に示すよう
に、前記回転板20の内周縁には第1のリブ23が立設
されており、この第1のリブ23は反転ローラ21Aと
これに隣接するローラ21間、固定筒19とこれに隣接
するローラ21間、およびそれ以外の各ローラ21間に
若干のクリアランスを存して形成されている。また、前
記回転板20には前記第1のリブ23の両端近傍に位置
する第2のリブ24が立設されており、これら第2のリ
ブ24は前記クリアランスを実質的に小さくする補助リ
ブとして機能する。さらに、前記固定筒19の周面の一
部にはガイド突起19aが一体成形されており、このガ
イド突起19aは前記反転ローラ21Aの周面に沿って
突出している。そして、このように構成された移動体4
は前記空間14内に配置され、回転板20が前記下カバ
ー8のガイド溝11と嵌合することによって空間14の
径方向に回転自在に案内されている。また、前述した可
撓性ケーブル3の反転部3aは、前記固定筒19と反転
ローラ22Aとの間の開口22を通り該反転ローラ22
Aにループされており、前記第1のリブ23と第2のリ
ブ24は、組立時に反転部3aが反転ローラ21A以外
のローラ21に誤ってループされるのを防止する。
【0015】次に、前記第1のハウジング1を固定体と
して用い、第2のハウジング2を可動体として用いた場
合を例にとって、上記実施例に係るケーブルリールの動
作を説明する。この場合、ケーブルリールは後述する検
査工程を経た後、第1のハウジング1がステアリング装
置のステアリングコラム側に固定され、上ケース7から
外部に導出されたリード線は、車体側に装着されたエア
ーバッグ駆動回路やホーン回路等に接続される。また、
第2のハウジング2はステアリングシャフトやハンドル
等に連結され、第2のハウジング2から外部に導出され
たリード線は、ハンドル側に装着されたエアーバッグ用
インフレータやホーンスイッチ等に接続される。
【0016】使用に際し、ハンドルを時計あるいは反時
計方向に回転すると、その回転力が第2のハウジング2
に伝達され、第2のハウジング2が時計あるいは反時計
方向に回転する。例えば、図1に示す中立位置から第2
のハウジング2が時計方向に回転すると、可撓性ケーブ
ル3の反転部3aは第2のハウジング2よりも少ない回
転量だけ時計方向に移動し、反転ローラ22Aが反転部
3aに引っ張られるため、反転部3aに追従して回転板
20も時計方向に移動し、これらの移動量の約2倍の長
さの可撓性ケーブル3が外側筒部6側から繰り出されて
内側筒部13の周面に巻き締められる。この場合、反転
部3aは固定筒19から離れて反転ローラ22Aと接触
しながら内側筒部13方向へ繰り出されるため、反転ロ
ーラ22Aは反時計回り方向に自転し、外側筒部6に巻
回された可撓性ケーブル3は、ローラ22群に接触して
これらを反時計回り方向に自転させることによりスムー
ズに反転部3a方向に繰り出され、反転部3aを経て内
側筒部13側に巻き締められる。
【0017】上記とは逆に、図1に示す中立状態から第
2のハウジング2が反時計方向に回転すると、可撓性ケ
ーブル3の反転部3aは第2のハウジング2よりも少な
い回転量だけ反時計方向に移動し、この反転部3aは反
転ローラ22Aから離れて固定筒19を押圧するため、
反転部3aに追従して回転板20も反時計方向に移動
し、これらの移動量の約2倍の長さの可撓性ケーブル3
が内側筒部13から繰り出されて外側筒部6に巻き戻さ
れ、図4に示す巻き戻し状態となる。この場合、内側筒
部13より径方向外側に膨らむ可撓性ケーブル3からの
時計回り方向の自転力と、反転部3aからの反時計回り
方向の自転力という逆方向の力が固定筒19に作用する
ものの、この固定筒19は回転板20に固定されている
ため、ローラ22群のように回転しない。したがって、
固定筒19には反転部3aの繰り出しを相殺する回転力
は作用せず、内側筒部13に巻回された可撓性ケーブル
3は、ローラ22群に接触してこれらを時計回り方向に
自転させることによりスムーズに反転部3a方向に繰り
出され、この反転部3aを経て外側筒部6側に巻き戻さ
れる。
【0018】このように、ケーブルリールは第2のハウ
ジング2の回転によって可撓性ケーブル3が巻き戻しあ
るいは巻き締めされるため、これらの巻き戻しと巻き締
め動作を何度も繰り返すと、その都度、巻き戻しの終端
位置で可撓性ケーブル3に貼着した弾性舌片17が反転
部3aとなる。この場合、図4に示すように、弾性舌片
17は開口22内でその曲率が小さくなるように湾曲さ
れるが、開口22内に侵入する際、ガイド突起19aに
沿って固定筒19と接触するため、弾性舌片17に急激
な曲げ応力は作用せず、弾性舌片17が可撓性ケーブル
3から剥がれにくくなっている。しかも、このガイド突
起19aは反転ローラ21Aの周面に沿って突出してい
るため、開口22内に位置している弾性舌片17に対し
て可撓性ケーブル3から剥がれるのを阻止し、この点か
らも、弾性舌片17が可撓性ケーブル3から剥がれにく
くなっている。
【0019】なお、ケーブルリールはステアリング装置
に組み込む前に、第2のハウジング2の回転がスムーズ
であるか、あるいは第2のハウジング2の回動量が適正
であるか等の種々の検査工程に供される。その際、作業
者が第2のハウジング2を可撓性ケーブル3の巻き戻し
方向に回転すると、図4に示すように、可撓性ケーブル
3は巻き戻しの終端位置で外側筒部6側に全て巻き戻さ
れ、内側筒部13への巻回部分はなくなる。この状態か
ら第2のハウジング2を誤って更に同方向に過回転する
と、可撓性ケーブル3に内側筒部13との連結部分で反
転しようとする力が作用するが、当該部分の可撓性ケー
ブル3は弾性舌片17によって剛性が高められているた
め、可撓性ケーブル3の折れ曲がりは防止され、接続の
信頼性は維持される。
【0020】上記一実施例に係るケーブルリールにあっ
ては、可撓性ケーブル3を反転部3aを介して外側筒部
6と内側筒部13とに逆向きに巻回したため、必要とさ
れる可撓性ケーブル3の長さを短くすることができ、そ
の結果、トータルコストの低減化が図れると共に小型化
に有利となる。また、可撓性ケーブル3の外側筒部6に
巻回される部分と内側筒部13に巻回される部分との間
に移動体4を配置し、この移動体4に反転ローラ21A
を含む複数のローラ21群を軸支したため、可撓性ケー
ブル3の巻き戻し動作時に、可撓性ケーブル3が反転部
3aに至る途中で径方向外側へ膨らんで座屈することを
各ローラ21群によって防止でき、巻き締め動作を確実
に行うことができる。また、可撓性ケーブル3の反転部
3aを各ローラ21群の一つ(反転ローラ21A)にル
ープし、この反転部3aを介して反転ローラ21Aと対
向する位置に固定筒19を設けたため、巻き戻し動作時
に、反転部3aの繰り出しが妨げられることはなく、こ
の点からも巻き戻し動作を確実に行うことができる。さ
らに、固定筒19の周面の一部に反転ローラ21Aの周
面に沿って突出するガイド突起19aを形成したため、
弾性舌片17が反転部3aとなって湾曲する際、弾性舌
片17が可撓性ケーブル3から剥離するのを防止でき、
弾性舌片17による可撓性ケーブル3の座屈防止機能を
長期にわたり維持することができる。
【0021】なお、上記実施例では、第1のハウジング
1を固定体とし、第2のハウジング2を可動体として用
いた場合について説明したが、これとは反対に、第1の
ハウジング1を可動体とし、第2のハウジング2を固定
体として用いることも可能である。
【0022】また、上記実施例では、ガイド突起19a
を有する固定筒19を中空形状とした場合について説明
したが、移動体4の総重量は若干増えるものの、固定筒
19を中実形状としても同様の効果が奏せられる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可撓性ケーブルの反転座屈を防止する弾性舌片が移動体
の反転ローラと固定部との間に侵入した際、固定部に設
けたガイド突起によって弾性舌片が可撓性ケーブルから
剥離するのを抑制できるため、接続の信頼性が高いケー
ブルリールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るケーブルリールの巻回
中立状態を示す平面図である。
【図2】同実施例の縦断面図である。
【図3】同実施例の分解斜視図である。
【図4】図1のケーブルリールの巻き戻し状態を示す平
面図である。
【図5】本出願人が先に提案したケーブルリールの要部
平面図である。
【図6】図5のケーブルリールの巻き戻し状態を示す平
面図である。
【図7】図5のケーブルリールの不具合を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 第1のハウジング 2 第2のハウジング 3 可撓性ケーブル 3a 反転部 4 移動体 5 天板 6 外側筒部 7 上ケース 8 下カバー 13 内側筒部 14 空間 17 弾性舌片 19 固定筒(固定体) 19a ガイド突起 20 回転板 21 ローラ 21A 反転ローラ 22 開口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−207632(JP,A) 特開 平5−13138(JP,A) 実開 平4−112488(JP,U) 実開 昭63−79685(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 35/04 B60R 16/02 675 B62D 1/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側筒部を有する第1のハウジングと、
    内側筒部を有し前記第1のハウジングに回動自在に装着
    された第2のハウジングと、これら外側筒部と内側筒部
    との間に画成される環状の空間内に収納された帯状の可
    撓性ケーブルと、反転ローラを有し前記空間内に回動可
    能に配置された移動体とを備え、前記可撓性ケーブルが
    前記反転ローラでU字状に反転されて前記内側筒部と外
    側筒部とに逆向きに巻回されると共に、この可撓性ケー
    ブルの両端が前記第1のハウジングと第2のハウジング
    に固定されて外部へ電気的に導出されているケーブルリ
    ールにおいて、前記可撓性ケーブルの前記内側筒部との
    連結部分近傍に弾性舌片を貼着し、前記移動体に前記可
    撓性ケーブルのU字状反転部を介して前記反転ローラと
    対向する固定部を設け、この固定部に前記反転ローラの
    周面に沿って突出するガイド突起を形成したことを特徴
    とするケーブルリール。
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JP5624972B2 (ja) * 2011-10-31 2014-11-12 古河電気工業株式会社 回転コネクタ装置

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