JP2774720B2 - ケーブルリール - Google Patents

ケーブルリール

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JP2774720B2
JP2774720B2 JP33595991A JP33595991A JP2774720B2 JP 2774720 B2 JP2774720 B2 JP 2774720B2 JP 33595991 A JP33595991 A JP 33595991A JP 33595991 A JP33595991 A JP 33595991A JP 2774720 B2 JP2774720 B2 JP 2774720B2
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佐々木  邦彦
拓之 坂内
弘典 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のステアリング
装置等に適用され、固定体と可動体との間の電気的接続
を可撓性ケーブルを利用して行うケーブルリールに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ケーブルリールは、固定体と、この固定
体に対して回動自在に装着された可動体との間を可撓性
ケーブルにて連結したもので、自動車のステアリング装
置のように回転数が有限である可動体と固定体との間の
電気的接続手段として用いられている。
【0003】この種のケーブルリールでは、トータルコ
スト中に占める可撓性ケーブルの割合は高く、必要とさ
れる可撓性ケーブルの長さを短くしてコストの低減化を
図るようにしたケーブルリールが米国特許4,540,
223号明細書において提案されている。
【0004】図10は上記特許明細書に開示されたケー
ブルリールの概略構成を示す平面図である。同図に示す
ように、円筒状をなす固定体100に対して可動体10
1が回動自在に装着されており、これら固定体100と
可動体101との間に画成されるリング状の空間102
内には可撓性ケーブル103が収納されている。この可
撓性ケーブル103は固定体100と可動体101とに
それぞれ固定された状態で空間102の外部に導出され
ており、空間102内でU字状の反転部103aを介し
てその巻き方向が転換されるようになっている。さら
に、前記空間102内には、平面視C字状の移動体10
4が周方向に沿って移動可能に配置されており、前記可
撓性ケーブル103の反転部103aは移動体104の
一方の開口端に軸支されたローラ105にループされて
いる。
【0005】ここで、例えば可動体101を図10の時
計方向に回転すると、可撓性ケーブル103の反転部1
03aも空間102の周方向に移動し、可撓性ケーブル
103の巻回状態は固定体100の外筒部側が多くなっ
た巻き戻し状態となる。これとは逆に、可動体101を
反時計方向に回転すると、可撓性ケーブル103の反転
部103aも同方向に移動し、可撓性ケーブル103は
可動体101の内筒部側に多く巻かれた巻き締め状態と
なる。なお、かかる巻き締め、巻き戻し時に、移動体1
04は可撓性ケーブル103の反転部103aからの力
を受けて同方向に移動する。
【0006】このように構成されたケーブルリールによ
れば、可撓性ケーブル103の巻回方向を可動体101
の内筒部と固定体100の外筒部とで逆向きにしている
ため、可撓性ケーブル103を内筒部と外筒部とに同方
向に巻回(渦巻き状に巻回)したケーブルリールに比べ
ると、必要とされる可撓性ケーブル103の長さを格段
に短くすることができ、コストの低減化が図れる。ま
た、可撓性ケーブル103の内筒部に巻回された部分と
外筒部に巻回された部分との間の空間102内に平面視
C字状の移動体104を配置し、該移動体104の開口
端に可撓性ケーブル103の反転部103aをループし
たため、巻き締めあるいは巻き戻し動作時に、外筒部ま
たは内筒部に巻回された可撓性ケーブル103が反転部
103aに至る途中で径方向に膨らむのを移動体104
によって防止でき、可撓性ケーブル103を反転部10
3a方向にスムーズに繰り出すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の如く
構成されたケーブルリールは、可動体101の動きをチ
ェックしたり回動量が適正であるか等の種々の性能検査
に供されるが、その際、可動体101が一方向に過度に
回転させられてしまうことがある。ここで、例えば、可
動体101が巻き戻し方向に過回転させられると、可撓
性ケーブル103が可動体101の延出部近傍で反転し
て折れ曲がり、これとは逆に、可動体101が巻き締め
方向に過回転されると、可撓性ケーブル103が固定体
100の延出部近傍で反転して折れ曲がり、いずれの場
合も導通の信頼性を低下させる原因となる。
【0008】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたものであって、その目的は、可動体の過回
転に起因する可撓性ケーブルの反転座屈を防止し、導通
の信頼性が高いケーブルリールを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、固定体と、この固定体に対して回動自在
に装着された可動体と、これら固定体と可動体のいずれ
か一方に設けられた内筒部といずれか他方に設けられた
外筒部との間の空間に収納された可撓性ケーブルとを備
え、前記可撓性ケーブルは、反転部を介して前記内筒部
と外筒部とに逆向きに巻回されるようになっているケー
ブルリールにおいて、前記可撓性ケーブルの前記内筒部
または前記外筒部から延出する部分に幅広部を設けると
共に、前記空間の前記内筒部または前記外筒部寄りに前
記可撓性ケーブルより幅広な段部を設け、前記可撓性ケ
ーブルが前記外筒部に所定量以上巻き戻された時、ある
いは、前記可撓性ケーブルが前記内筒部に所定量以上巻
き締めされた時に、前記幅広部が前記段部に係止される
ように構成したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】適正な使用状況下では、可動体が一方向に回転
すると、可撓性ケーブルはそのU字状反転部が同方向へ
移動し、可撓性ケーブルの巻回状態は内筒部側が多くな
った巻き締め状態となり、これとは逆に、可動体が他方
向に回転すると、可撓性ケーブルの巻回状態は外筒部側
が多くなった巻き戻し状態となる。かかる巻き締め、巻
き戻し時に、幅広部は可撓性ケーブルと共に内筒部また
は外筒部に巻回され、幅広部によって可撓性ケーブルの
動きが妨げられることはない。
【0011】これに対し、検査工程等において、誤って
可動体に所定量以上の過回転力が作用した場合、例えば
可動体が巻き戻し方向に過回転されると、内筒部に巻回
された可撓性ケーブルが反転部を経て外筒部に所定量以
上巻き戻される途中で、幅広部が段部に引っ掛かり、可
動体のそれ以上の回転は阻止される。また、可動体が巻
き締め方向に過回転されると、外筒部に巻回された可撓
性ケーブルが反転部を経て内筒部に所定量以上巻き戻さ
れる途中で、幅広部が段部に引っ掛かり、いずれの場合
も可動体のそれ以上の回転は幅広部によって阻止され
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例に係るケーブルリールの上
ケースの一部を省略して示す平面図、図2および図3は
図1のケーブルリールの過回転時の平面図、図4は図2
のA−A線に沿う断面図、図5は図1のケーブルリール
に備えられる舌片の斜視図である。
【0013】これらの図に示すように、本実施例に係る
ケーブルリールは、外ケース1と、この外ケース1に対
して回動自在に装着された内ケース2と、両ケース1,
2間に収納された可撓性ケーブル3と、この可撓性ケー
ブル3の間に配置された移動体4とで概略構成されてい
る。
【0014】外ケース1は、平板状の上板5の外周に外
筒部6を垂設した蓋体7と、前記外筒部6の下端に固着
された平板状の下板8とからなり、これら蓋体7の上板
5と下板8のそれぞれの中央にはセンタ孔9,10が開
設されている。前記上板5の下面には環状の内側突起1
1と外側突起12が径方向に所定間隔を保って形成され
ており、一方、前記下板8の上面には環状の内側突起1
3と外側突起14が径方向に所定間隔を保って形成され
ており、これらの内側突起11,13および外側突起1
2,14は互いに対向している。
【0015】内ケース2は円筒状の内筒部15を有し、
この内筒部15の上下両端が前記センタ孔9,10にそ
れぞれガイドされることにより、前記外ケース1に対し
て回動自在に連結されており、外ケース1の蓋体7と下
板8および内ケース2の内筒部15とで平面視リング状
の空間16が画成されている。
【0016】可撓性ケーブル3は、互いに平行な導線を
一対の絶縁フィルムでラミネートしたフラットケーブル
と呼ばれるものからなり、本実施例の場合は5本の導線
を埋設したフラットケーブルが使用されている。図1に
示すように、可撓性ケーブル3の外方端は前記外筒部6
に固定された第1のコネクタ17に接続され、該第1の
コネクタ17を介して外ケース1の外部に導出されてい
る。一方、可撓性ケーブル3の内方端は前記内筒部15
に固定された第2のコネクタ18に接続され、該第2の
コネクタ18を介して内ケース2の外部に導出されてい
る。また、可撓性ケーブル3は、第1のコネクタ17か
ら外筒部6の内壁に反時計方向に巻回され、そこからU
字状に反転し(以下、これを反転部3aという)、さら
に内筒部15の外壁周りに時計方向に巻回されて第2の
コネクタ18に至るよう、前記空間16内に収納されて
いる。なお、図4から明らかなように、可撓性ケーブル
3の幅寸法は前述した内側突起11,13および外側突
起12,14のそれぞれの対向間距離よりも僅かに小さ
く設定されている。
【0017】図1に示すように、前記内筒部15近傍の
前記可撓性ケーブル3には幅広部としての第1の舌片1
9が、前記外筒部6近傍の前記可撓性ケーブル3には幅
広部としての第2の舌片20がそれぞれ沿設されてい
る。これらの第1および第2の舌片19,20はポリエ
チレンテレフタレート(PET)等の可撓性に富むフィ
ルム材からなり、前記可撓性ケーブル3の周面に粘着剤
や熱融着等の手段で固着されている。図4および図5に
示すように、第1の舌片19は、前述した内側突起1
1,13および外側突起12,14のそれぞれの対向間
距離よりも充分に幅広な係止部19aと、この係止部1
9aの先端に一体形成された先細り形状の突出部19b
とを有している。同様に、第2の舌片20は、前述した
内側突起11,13および外側突起12,14のそれぞ
れの対向間距離よりも充分に幅広な係止部20aと、こ
の係止部20aの先端に一体形成された先細り形状の突
出部20bとを有している。
【0018】移動体4は平面視C字状に形成され、その
上下両端が前記内側突起11,13と外側突起12,1
4間に遊嵌されることにより、前記空間16内の周方向
に移動可能に配置されており、該移動体4の開口4aの
一端に前記可撓性ケーブル3の反転部3aはループされ
ている。前記第1の舌片19の係止部19aの長さ寸法
は、前記移動体4の内周面と前記内筒部15の外周面と
の間の径方向の寸法に比べて長く設定されており、前記
第2の舌片20の係止部20aの長さ寸法は、移動体4
の外周面と外筒部6の内周面との間の径方向の寸法に比
べて長く設定されている。
【0019】上述の如く構成されたケーブルリールは、
後述する検査行程を経た後、ステアリング装置のステア
リングホイールに内ケース2が、車体の固定側部材に外
ケース1がそれぞれ取付けられて使用される。使用に際
しては、図1に示す中立状態からステアリングホイール
によって内ケース2を時計方向に回転すると、可撓性ケ
ーブル3の反転部3aは内ケース2よりも少ない回転量
だけ時計方向に移動し、該移動量に等しい長さの可撓性
ケーブル3が外筒部6側から繰り出されて内筒部15側
に巻き締めされる。この場合、可撓性ケーブル3の反転
部3aは移動体4の開口4aの一端と摺接しながらこれ
を時計方向に押圧移動し、外筒部6側の可撓性ケーブル
3は反転部3aを経て内筒部15側にスムーズに巻き締
められる。なお、第1の舌片19は、内筒部15に巻回
される可撓性ケーブル3とともに内筒部15の外周面に
巻き締めされる。
【0020】上記とは逆に、図1に示す中立状態から内
ケース2を反時計方向に回転すると、可撓性ケーブル3
の反転部3aは内ケース2よりも少ない回動量だけ反時
計方向に移動し、該移動量に等しい長さの可撓性ケーブ
ル3が内筒部15から繰り出されて外筒部6側に巻き戻
される。この場合、内筒部15に巻回された可撓性ケー
ブル3は径方向外側へ膨らもうとするが、反転部3aに
押圧されて移動する移動体4によって径方向外側への膨
出偏倚が規制されるため、内筒部15側の可撓性ケーブ
ル3は反転部3aに至る途中で折れ曲がることなく、反
転部3aを経て外筒部6側にスムーズに巻き戻される。
【0021】ケーブルリールは、このようにステアリン
グ装置に組付けられて使用されるが、その前に、内ケー
ス2の回転がスムーズであるか、あるいは内ケース2の
回動量が適正であるか等の種々の検査行程に供される。
この際、内ケース2が誤って可撓性ケーブル3の巻き戻
し方向に過回転されると、図2に示すように可撓性ケー
ブル3はまず外筒部6側に全て巻き戻され、内ケース2
の更なる回転により、第1の舌片19の突出部19b
は、可撓性ケーブル3の反転部3aと共に移動体4の開
口4aを通って外筒部6方向へ繰り出されるが、第1の
舌片19の係止部19aの上下両端は、上板5と下板8
の内側突起11,13に当接し、これらの内側突起1
1,13と内筒部15との間に突っ支い棒の如く掛止さ
れる。この場合、内ケース2(内筒部15)の矢印方向
の回転力は第1の舌片19の係止部19aを長手方向か
ら圧縮する力として作用し、該係止部19aはかかる圧
縮力に対して強いため、可撓性ケーブル3がそれ以上外
筒部6方向に繰り出されることはなく、換言すると内ケ
ース2のそれ以上の回転はストップされ、可撓性ケーブ
ル3の内方端の反転座屈は防止される。
【0022】これとは逆に、内ケース2が誤って可撓性
ケーブル3の巻き締め方向に過回転されると、図3に示
すように可撓性ケーブル3はまず内筒部15側に全て巻
き戻され、内ケース2の更なる回転により、第2の舌片
20の突出部20bは、可撓性ケーブル3の反転部3a
と共に開口4aを通って内筒部15方向へ繰り出される
が、第2の舌片20の係止部20aの上下両端は、上板
5と下板8の外側突起12,14に当接し、これらの外
側突起12,14と外筒部6との間に突っ支い棒の如く
掛止される。この場合、内ケース2(内筒部15)の矢
印方向の回転力は第2の舌片20の係止部20aを長手
方向から圧縮する力として作用し、該係止部20aはか
かる圧縮力に対して強いため、可撓性ケーブル3がそれ
以上内筒部15方向に繰り出されることはなく、換言す
ると内ケース2のそれ以上の回転はストップされ、可撓
性ケーブル3の外方端の反転座屈は防止される。
【0023】上記実施例に係るケーブルリールにあって
は、可撓性ケーブル3を反転部3aを介して外筒部6と
内筒部15とに逆向きに巻回してなるため、必要とされ
る可撓性ケーブル3の長さを短くすることができ、その
結果、トータルコストの低減化が図れると共に小型化に
有利となる。また、可撓性ケーブル3が反転部3aに至
る途中で折れ曲がることが移動体4によって防止される
ため、可撓性ケーブル3を反転部3aを経てスムーズに
繰り出すことができ、巻き締めおよび巻き戻し動作を確
実に行うことができる。さらに、検査工程時等におい
て、誤って内ケース2が可撓性ケーブル3の巻き戻しま
たは巻き締め方向へ過回転された場合、第1または第2
の舌片19,20はその係止部19a,20aが内側突
起11,13と内筒部15間、または外側突起12,1
4と外筒部6間で突っ支い棒の如く掛止されるため、内
ケース2の過回転が第1または第2の舌片19,20に
よってストップされ、可撓性ケーブル3の反転座屈を防
止することができる。しかも、第1または第2の舌片1
9,20の先端には先細り形状の突出部19b,20b
が形成されているため、可撓性ケーブル3を屈曲した際
に第1または第2の舌片19,20と可撓性ケーブル3
との境界部分に作用するストレスは突出部19b,20
bによって吸収され、当該部分での座屈防止効果も期待
できる。
【0024】なお、上記実施例では、可撓性ケーブル3
の一例としてフラットケーブルを挙げたが、それの代り
に、導線を絶縁チューブで被覆した丸線ケーブルと呼ば
れる可撓性ケーブルを用いることも可能であり、この場
合は、必要とされる回路数に応じて複数本の丸線ケーブ
ルを帯状に一体化すれば良い。
【0025】また、上記実施例では、外ケース1を固定
体とし、内ケース2を可動体として用いた場合について
説明したが、これとは反対に、内ケース2を固定体と
し、外ケース1を可動体として用いることも可能であ
る。
【0026】また、上記実施例では、平面視C字状の移
動体4を用いた場合について説明したが、これに代えて
円環状のリングの一部に方形の貫通孔を設けた移動体を
用いることも可能であり、あるいは移動体を省略するこ
とも可能である。
【0027】また、上記実施例では、第1および第2の
舌片19,20を可撓性ケーブル3の内面(裏面)に固
着した場合について説明したが、これらの舌片19,2
0は可撓性ケーブル3の外面(表面)と内面のいずれに
固着しても良い。また、フィルム材からなる舌片19,
20の代わりに合成樹脂の成形体からなる板状の係止部
材21を幅広部として用い、図6に示すように該係止部
材21を可撓性ケーブル3の片面に溶着したり、図7に
示すように一対の係止部材21を可撓性ケーブル3を挟
んで溶着しても良い。さらに、図8および図9に示すよ
うに、内側突起11,13および外側突起12,14の
それぞれの対向間距離よりも充分に幅広な係止部3b,
3cを可撓性ケーブル3自体に設け、これら係止部3
b,3cを幅広部とすることも可能である。
【0028】また、上記実施例では、上板5と下板8の
それぞれに内側突起11,13および外側突起12,1
4を設けた場合について説明したが、これらの内側突起
11,13と外側突起12,14は上板5と下板8のい
ずれか一方にあれば十分であり、要は、空間16を画成
する部材の天面または底面の少なくとも一方に可撓性ケ
ーブル3に設けた幅広部(第1または第2の舌片19,
20や係止部材21、係止部3b,3c)の移動を規制
する段部(ストッパ)があれば良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可撓性ケーブルの収納用空間に設けた段部に可撓性ケー
ブルに設けた幅広部が当接することにより、可撓性ケー
ブルを段部と内筒部または外筒部との間に突っ支い棒の
如く掛止させることができるため、可撓性ケーブルの過
度の巻き締めあるいは巻き戻し動作を確実に防止するこ
とができ、導通の信頼性が高いケーブルリールを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るケーブルリールの内ケ
ースの一部を省略して示す平面図である。
【図2】図1のケーブルリールを巻き戻し方向に過回転
した時の平面図である。
【図3】図1のケーブルリールを巻き締め方向に過回転
した時の平面図である。
【図4】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図1のケーブルリールに備えられる舌片の斜視
図である。
【図6】幅広部の変形例を示す斜視図である。
【図7】幅広部の変形例を示す斜視図である。
【図8】幅広部の変形例を示す斜視図である。
【図9】幅広部の変形例を示す斜視図である。
【図10】従来例に係るケーブルリールの平面図であ
る。
【符号の説明】
1 外ケース(固定体) 2 内ケース(可動体) 3 可撓性ケーブル 3a 反転部 3b,3c 係止部(幅広部) 4 移動体 4a 開口 5 上板 6 外筒部 7 蓋体 8 下板 11,13 内側突起(段部) 12,14 外側突起(段部) 15 内筒部 16 空間 19 第1の舌片(幅広部) 20 第2の舌片(幅広部) 19a,20a 係止部 19b,20b 突出部 21 係止部材(幅広部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−236977(JP,A) 実開 平1−161589(JP,U) 実開 平2−68628(JP,U) 特公 昭61−15658(JP,B2) 実公 昭56−16411(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 11/00 - 11/02 H01R 35/04 B60R 16/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定体と、この固定体に対して回動自在
    に装着された可動体と、これら固定体と可動体のいずれ
    か一方に設けられた内筒部といずれか他方に設けられた
    外筒部との間の空間に収納された可撓性ケーブルとを備
    え、前記可撓性ケーブルは、反転部を介して前記内筒部
    と外筒部とに逆向きに巻回されるようになっているケー
    ブルリールにおいて、前記可撓性ケーブルの前記内筒部
    から延出する部分に幅広部を設けると共に、前記空間の
    前記内筒部寄りに前記可撓性ケーブルより幅広な段部を
    設け、前記可撓性ケーブルが前記外筒部に所定量以上巻
    き戻された時に、前記幅広部が前記段部に係止されるよ
    うに構成したことを特徴とするケーブルリール。
  2. 【請求項2】 固定体と、この固定体に対して回動自在
    に装着された可動体と、これら固定体と可動体のいずれ
    か一方に設けられた内筒部といずれか他方に設けられた
    外筒部との間の空間に収納された可撓性ケーブルとを備
    え、前記可撓性ケーブルは、反転部を介して前記内筒部
    と外筒部とに逆向きに巻回されるようになっているケー
    ブルリールにおいて、前記可撓性ケーブルの前記外筒部
    から延出する部分に幅広部を設けると共に、前記空間の
    前記外筒部寄りに前記可撓性ケーブルより幅広な段部を
    設け、前記可撓性ケーブルが前記内筒部に所定量以上巻
    き締めされた時に、前記幅広部が前記段部に係止される
    ように構成したことを特徴とするケーブルリール。
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