JP6136779B2 - 車両用ドアヒンジ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のドアを車両本体(ボディ)に取り付ける車両用ドアヒンジ装置に関する。
従来、この種の車両用ドアヒンジ装置として、例えば図5に示すものがある。この車両用ドアヒンジ装置は、車両のドアパネルに取り付けられるドア側ヒンジ部材10と、車両のボディ本体に取り付けられるボディ側ヒンジ部材20とを、軸ピン30で枢着したものである。ドア側ヒンジ部材10は第1の取付座面部10aと第2の取付座面部10bとを有し、この取付座面部10a,10bは脚部10cと一体に成型されている。
さらに、この車両用ドアヒンジ装置では、車両のドアを開状態としたときに、ボディの外装板との干渉を避けるために、ドア側ヒンジ部材10は括れ部10Aを有する。このような形状をドッグレッグ形状という。
特許第3630151号公報
ところで、ドア側ヒンジ部材を製造するために、その製造コストを下げるためには、プログレッシブ加工が有利である。しかしながら、プログレッシブ加工は加工方向に制約があり、あらゆる部品が製造できるわけではない。自動車用ドアヒンジ装置においては、ドッグレッグ形状の場合も車体形状を優先する必要があり、プログレッシブ加工ができない形状となることが多く、このような事情が製造コストを下げることができない要因となっていた。
従来のドッグレッグ形状のヒンジ装置のドア側ヒンジ部材は、ドッグレッグ形状の括れ部10Aの断面2次モーメントを稼ぐために、前記従来の脚部10cのように鋼板を車両上下方向に配置していた。この配置では、脚部10cは軸ピン30の軸方向の上下にリムがあることから、取付座面部10a,10bの取付穴がプログレッシブ加工では加工できない方向になってしまことから、トランスファープレスで製造するしかなかった。さらには、製品の軽量化のためには部品の小型化を図る必要があるが、図5の形状では、括れ部10Aの幅Dが小さいため。小型化すると断面2次モーメントが激減してしまい、小型化ができないという問題があった。
本発明は、ドッグレッグ形状の車両用ドアヒンジ装置において、脚部の断面形状をV字型にすることで断面2次モーメントを大きくして小型化しても剛性を確保しながら、プログレッシブ加工に適した形状とすることで製造コスを低減することを課題とする。
請求項1の車両用ドアヒンジ装置は、ドア側ヒンジ部材とボディ側ヒンジ部材とを軸ピンにより互いに枢着するようにし、前記ドア側ヒンジ部材の軸ピンの軸方向に見る上面視の形状が、軸ピンから半径方向に伸びてさらに半径方向から湾曲するような形状のドッグレッグ形状にされている車両用ドアヒンジ装置において、前記ドア側ヒンジ部材は、一対のドア側取付座面部と一対のドア側脚部と該一対のドア側脚部を結合するドア側結合部とによって正面視の形状が略ハット型形状となるように一体に形成され、前記ドア側ヒンジ部材の前記ドア側脚部には、略ハット型形状の外方側に向かって折り曲げられ前記ドア側取付座面部に繋がるドア側フランジ部が形成されるとともに、前記軸ピンを介してボディ側ヒンジ部材と連結されるドア側連結部が設けられ、前記ドア側ヒンジ部材の軸ピンの軸とドア側取付座面部の取付穴を通る面に対して前記ドア側取付座面部の面のなす角が直交せず、ドッグレッグ形状の内側に傾いていることを特徴とする。
請求項2の車両用ドアヒンジ装置は、請求項1に記載の車両用ドアヒンジ装置であって、前記ドア側ヒンジ部材は、前記ドア側取付座面部から前記ドア側結合部に向かうに従って互いに対向する前記一対のドア側脚部間の距離が小さくなるように該ドア側脚部を傾斜させた形状に形成されていることを特徴とする。
請求項3の車両用ドアヒンジ装置は、請求項1または2に記載の車両用ドアヒンジ装置であって、前記ボディ側ヒンジ部材は、前記ドア側ヒンジ部材に略ハット型形状の外方側から連結され、一対のボディ側取付座面部と一対のボディ側脚部と該一対のボディ側脚部を結合するボディ側結合部とによって正面視が略ハット型形状となるように一体に形成され、前記ボディ側ヒンジ部材のボディ側脚部の両端部に、略ハット型形状の外方側に向かって折り曲げられ前記ボディ側取付座面部に繋がるボディ側フランジ部が形成され、上面視でドア側フランジ部とボディ側フランジ部が一部重合することを特徴とする。
請求項4の車両用ドアヒンジ装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ドアヒンジ装置であって、前記ドア側脚部の前記ドア側連結部以外の部分に、前記ボディ側ヒンジ部材と前記ドア側連結部以外の脚部との間隙を大きくするように段差部が設けられ、該段差部が前記ドア側フランジ部に繋がっていることを特徴とする。
請求項1の車両用ドアヒンジ装置によれば、ドア側ヒンジ部材をハット型の形状とすることにより、ドア側ヒンジ部材のプレス加工においてプログレッシブ加工を採用することができ、コストを低減することができる。また、ドア側フランジ部によって、ドア側脚部の断面二次モーメントを大きくすることができ、ドア側ヒンジ部材の強度、剛性を確保することができる。さらに、ドア側脚部の強度、剛性を確保できるのでドア側ヒンジ部材を小型化することができ、コスト、重量を低減することができる。
請求項2の車両用ドアヒンジ装置によれば、請求項1の効果に加えて、ドア側脚部が傾斜した形状となっているので、ドア側脚部のドア側フランジ部によって形成された谷部も傾斜しており、この谷部に水が溜まることを防止し、防錆性能を向上させることができる。また、ドア側の取り付けピッチ(ドア側取付座面部間のピッチ)を確保してドアへの取付強度、取付剛性を確保することができる。
請求項3の車両用ドアヒンジ装置によれば、請求項1または2の効果に加えて、ボディ側ヒンジ部材をハット型の形状とすることにより、ボディ側ヒンジ部材のプレス加工においてプログレッシブ加工を採用することができ、コストを低減することができる。また、ボディ側フランジ部によって、ボディ側脚部の断面二次モーメントを大きくすることができ、ボディ側ヒンジ部材の強度、剛性が確保され、ボディ側ヒンジ部材を小型化することができ、コスト、重量を低減することができる。さらに、上面視でドア側フランジ部とボディ側フランジ部が一部重合するので、この重合する部分においてドア側フランジ部をボディ側フランジ部の下に潜り込ませてドア側フランジ部をよりドア側結合部の近くまで設けることができ、ドア側ヒンジ部材の脚部の強度、剛性をさらに確保することができる。
請求項4の車両用ドアヒンジ装置によれば、請求項1乃至3のいずれか1項の効果に加えて、さらに、ドア側脚部の段差部によって、ドア側脚部の強度、剛性を確保できるとともに、この段差部により、ボディ側ヒンジ部材とドア側ヒンジ部材との隙間が大きくなり、ボディ側ヒンジ部材とドア側ヒンジ部材との間の水の排水性を向上させることができる。
本発明の実施形態の車両用ドアヒンジ装置の斜視図である。 同車両用ドアヒンジ装置を車両に取り付けた状態を示す図である。 同実施形態の車両用ドアヒンジ装置におけるドア側ヒンジ部材、ボディ側ヒンジ部材、軸ピン及びブッシュの斜視図である。 同実施形態の車両用ドアヒンジ装置におけるドア側ヒンジ部材の四面図である。 同車両用ドアヒンジ装置におけるボディ側ヒンジ部材の三面図である。 従来の車両用ドアヒンジ装置の一例を示す斜視図である。
次に、本発明の車両用ドアヒンジ装置の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は実施形態の車両用ドアヒンジ装置の斜視図、図2は同車両用ドアヒンジ装置を車両に取り付けた状態を示す図、図3は同車両用ドアヒンジ装置におけるドア側ヒンジ部材、ボディ側ヒンジ部材、軸ピン及びブッシュの斜視図、図4は同車両用ドアヒンジ装置におけるドア側ヒンジ部材の四面図、図5は同車両用ドアヒンジ装置におけるボディ側ヒンジ部材の三面図である。
この実施形態の車両用ドアヒンジ装置は、車両のドアパネル5に取り付けられるドア側ヒンジ部材1と、車両のボディ本体6に取り付けられるボディ側ヒンジ部材2と、軸ピン3と、ブッシュ4とを有している。図2において、実線はドア閉状態、二点鎖線はドア開状態を示しており、ドア開の時に車両のボディ本体6側の外装板の端部61とドア側ヒンジ部材1との干渉を避けるために、ドア側ヒンジ部材1は括れ部1Aを有するドッグレッグ形状になっている。
ドッグレッグ形状とは、図4(A) に一点鎖線Pで示すように、軸孔13a1(軸ピン3)の軸からドア側ヒンジ部材1の軸回りの回転時(図2参照)の半径方向に伸びて、さらに、半径方向から軸回りの回転方向に湾曲するような形状のことである。すなわち、図4(A) は上面図であり、このドア側ヒンジ部材1は軸ピンの軸方向に見る上面視の形状がドッグレッグ形状となっている。また、このドッグレッグ形状では、図4(A) に示すように、ドア側ヒンジ部材1の軸孔13a1(軸ピン3)の軸とドア側取付座面部11の取付穴111を通る面Sに対してドア側取付座面部111の面Tのなす角が直交せず、このドア側取付座面部111の面Tはドッグレッグ形状の内側に傾いている。
ドア側ヒンジ部材1とボディ側ヒンジ部材2は、それぞれ鋼板をプログレッシブ加工(プレス成型)することにより形成したものである。ドア側ヒンジ部材1は図3(A) に示す矢印Aの方向からプレスしたものであり、ボディ側ヒンジ部材2は図3(B) に示す矢印Bの方向からプレスしたものである。
ドア側ヒンジ部材1は、第1のドア側取付座面部11と、第2のドア側取付座面部12と、第1のドア側脚部13と、第2のドア側脚部14と、第1のドア側脚部13と第2のドア側脚部14を結合するドア側結合部15とを有している。これら第1のドア側取付座面部11、第2のドア側取付座面部12、第1のドア側脚部13、第2のドア側脚部14及びドア側結合部15は、図4(D) に示す正面視が略ハット型形状となるようにプレス成型により一体に形成されている。
ハット型形状とは、図4(D) に一点鎖線Qで示すように、第1のドア側取付座面部11と第2のドア側取付座面部12とが同一平面内にあって、第1のドア側取付座面部11から第1のドア側脚部13が立設され、第2のドア側取付座面部12から第2のドア側脚部14が立設され、第1のドア側脚部13と第2のドア側脚部14が僅かにハの字型に違いに傾斜してドア側取付座面部11,12とは反対側でドア側結合部15により結合されている形状である。すなわち、図4(D) は正面図であり、このドア側ヒンジ部材1は正面視の形状がハット型形状となっている。
第1のドア側脚部13は、板状の第1のドア側連結部13aと板状の第1のドア側フランジ部13bとからなり、これらはプレス成型により一体に形成されている。そして、このプレス成型により、第1のドア側取付座面部11は第1のドア側連結部13aに対して直角に結合されている。また、第1のドア側フランジ部13bは、第1のドア側連結部13aと第1のドア側取付座面部11との結合部分にて、図4(B) ,(D) に示すハット型形状の外方側に向かって折り曲げられ、第1のドア側脚部13の両側部を曲げ起こすようにして形成されている。これにより、2つのドア側フランジ部13b,13bはドッグレック形状の括れ部1A(図4(A) 参照)を含むとともに、第1のドア側脚部13の長手方向と直交する断面の形状がV字型になっている。
また、同様に、第2のドア側脚部14は、板状の第2のドア側連結部14aと板状の第2のドア側フランジ部14bとからなり、これらはプレス成型により一体に形成されている。そして、このプレス成型により、第2のドア側取付座面部12は第2のドア側連結部14aに対して直角に結合されている。また、第2のドア側フランジ部14bは、第2のドア側連結部14aと第2のドア側取付座面部12との結合部分にて、図4(B) ,(D) に示すハット型形状の外方側に向かって折り曲げられ、第2のドア側脚部14の両側部を曲げ起こすようにして形成されている。これにより、2つのドア側フランジ部14b,14bはドッグレック形状の括れ部1Aを含むとともに、第2のドア側脚部14の長手方向と直交する断面の形状がV字型になっている。
また、第1のドア側脚部13において、2つのドア側フランジ部13b,13bの会合する部分は、ドア側取付座面部11から中心側に僅かに傾斜した第1の谷部13cとなっており、ドア側連結部13aの横には第1の谷部13cに連なりドア側連結部13aより中心側に低くなった第1の段差部13dが形成されている。同様に、第2のドア側脚部14において、2つのドア側フランジ部14b,14bの会合する部分は、ドア側取付座面部12から中心側に僅かに傾斜した第2の谷部14cとなっており、ドア側連結部14aの横には第2の谷部14cに連なりドア側連結部14aより中心側に低くなった第2の段差部14dが形成されている。
第1のドア側連結部13aと第2のドア側連結部14aには軸孔13a1,14a1(図3(A) 参照)が形成されている。また、第1のドア側取付座面部11と第2のドア側取付座面部12には、当該ドア側ヒンジ部材1を、ドアパネル5の取付面に対して取り付けるためのボルトを挿通する取付穴111,121が形成されている。
ボディ側ヒンジ部材2は、第1のボディ側取付座面部21と、第2のボディ側取付座面部22と、第1のボディ側脚部23と、第2のボディ側脚部24と、第1のボディ側脚部23と第2のボディ側脚部24を結合するボディ側結合部25とを有している。これら第1のボディ側取付座面部21、第2のボディ側取付座面部22、第1のボディ側脚部23、第2のボディ側脚部24及びボディ側結合部25は、図5(C) に示す正面視が略ハット型形状となるようにプレス成型により一体に形成されている。
このハット型形状も、図5(C) に一点鎖線Rで示すように、第1のボディ側取付座面部21と第2のボディ側取付座面部22とが同一平面内にあって、第1のボディ側取付座面部21から第1のボディ側脚部23が立設され、第2のボディ側取付座面部22から第2のボディ側脚部24が立設され、第1のボディ側脚部23と第2のボディ側脚部24が僅かに略並行に位置してボディ側取付座面部21,22とは反対側でボディ側結合部25により結合されている形状である。すなわち、図5(C) は正面図であり、このボディ側ヒンジ部材2は正面視の形状がハット型形状となっている。
第1のボディ側脚部23は、板状の第1のボディ側連結部23aと板状の第1のボディ側フランジ部23bとからなり、これらはプレス成型により一体に形成されている。そして、このプレス成型により、第1のボディ側取付座面部21は第1のボディ側連結部23aに対して直角に結合されている。また、第1のボディ側フランジ部23bは、第1のボディ側連結部23aと第1のボディ側取付座面部21との結合部分にて、図5(C) に示すハット型形状の外方側に向かって折り曲げられ第1のボディ側脚部23の両側部を曲げ起こすようにして形成されている。これにより、2つのボディ側フランジ部23b,23bは、第1のボディ側脚部23の長手方向と直交する断面の形状がV字型になっている。
また、同様に、第2のボディ側脚部24は、板状の第2のボディ側連結部24aと板状の第2のボディ側フランジ部24bとからなり、これらはプレス成型により一体に形成されている。そして、このプレス成型により、第2のボディ側取付座面部22は第2のボディ側連結部24aに対して直角に結合されている。また、第2のボディ側フランジ部24bは、第2のボディ側連結部24aと第2のボディ側取付座面部22との結合部分にて、図5(C) に示すハット型形状の外方側に向かって折り曲げられ、第2のボディ側脚部24の両側部を曲げ起こすようにして形成されている。これにより、2つのボディ側フランジ部24b,24bは、第2のボディ側脚部24の長手方向と直交する断面の形状がV字型になっている。
また、第1のボディ側脚部23において、2つのボディ側フランジ部23b,23bの会合する部分は、ボディ側取付座面部21と第1のボディ側連結部23aの間に位置する第1の谷部23cとなっている。同様に、第2のボディ側脚部24において、2つのボディ側フランジ部24b,24bの会合する部分は、ボディ側取付座面部22と第2のボディ側連結部24aの間に位置する第2の谷部24cとなっている。
第1のボディ側連結部23aと第2のボディ側連結部24aには軸孔23a1,24a1が形成されている。また、第1のボディ側取付座面部21と第2のボディ側取付座面部22には、当該ボディ側ヒンジ部材2を、ボディ本体6に対して取り付けるためのボルトを挿通する取付穴211,221が形成されている。
図3(C) に示すように、軸ピン3は金属製の円柱棒状の部材であり、一端の外周に軸ピン3の外径より突条が僅かに突出するようなローレット加工部31を有している。また、図3(D) に示すようにブッシュ4は略円筒形状の部材であり、筒部41とフランジ42とを有し、その中央に軸ピン3が挿通される軸孔43が形成されている。
ドア側ヒンジ部材1の第1、第2のドア側連結部13a,14aの各軸孔13a1,14a1の径は、ブッシュ4の筒部41の外径と整合する寸法である。また、ボディ側ヒンジ部材2の第1、第2のボディ側連結部23a,24aの各軸孔23a1,24a1の径は、軸ピン3の外径に整合する寸法である。
以上の構成によりドア側ヒンジ部材1とボディ側ヒンジ部材2は以下のように組み付けられる。ドア側ヒンジ部材1の第1、第2のドア側連結部13a,14aの軸孔13a1,14a1に2個のブッシュ4の筒部41を挿通し、このドア側連結部13a,14aの外側に、ボディ側ヒンジ部材2の第1、第2のボディ側連結部23a,24aを嵌合して組み付ける。次に、軸ピン3を、ボディ側ヒンジ部材2の第1のボディ側連結部23aの軸孔23a1から、ドア側ヒンジ部材1の第1のドア側連結部13aに挿通したブッシュ4の軸孔43,第2のドア側連結部14aに挿通したブッシュ4の軸孔43、及び、ボディ側ヒンジ部材2の第2のボディ側連結部24aの軸孔24a1の順で通す。このとき、軸ピン3のローレット加工部31をボディ側ヒンジ部材2の第1のボディ側連結部23aの軸孔23a1に圧入する。そして、ボディ側ヒンジ部材2の第2のボディ側連結部24aの軸孔24a1の部分で、軸ピン3の端部をかしめ固定する。
以上により、ドア側ヒンジ部材1とボディ側ヒンジ部材2は、ドア側ヒンジ部材1の第1、第2のドア側連結部13a,14aと、ボディ側ヒンジ部材2のボディ側連結部23a,24aにて、それぞれ軸ピン3により互いに枢着される。
ドア側ヒンジ部材1において、第1のドア側脚部13のドア側フランジ部13bは、図3(B) ,(D) に示すハット型形状の外方側に向かって曲げ起こすように形成されている。このため、ドア側脚部13はドッグレッグ形状の括れ部1Aの部分での断面二次モーメントが大きくなり、従来のものに比較して、この第1のドア側脚部13が堅牢になる。また、第2のドア側脚部14においても同様に、ドッグレッグ形状の括れ部1Aの部分での断面二次モーメントが大きくなり、従来のものに比較して、この第2のドア側脚部14も堅牢になる。
また、ドア側フランジ部13b,13b(14b,14b)によるV字型の断面は、ドッグレッグ形状の括れ部1Aの部分だけで終わるのではなく、十分に剛性が有る段差部13d(14d)の部分から始まり、ドア側取付座面部11(12)まで連続しているので、ドア側脚部13,14の剛性を確保できる。さらに、ドア側脚部13,14の強度、剛性を確保できるので、ドア側ヒンジ部材1を小型化することができ、コスト、重量を低減することができる。
また、ドッグレッグ形状の括れ部1Aをドア側フランジ部13b,13b、ドア側フランジ部14b,14bによりV字型の断面形状としているので、ドア側ヒンジ部材1を正面視でハット型形状とすることができ、ドア側ヒンジ部材1はプログレッシブ加工で製造できる形状となっている。したがって、製造コストを低減することができる。
また、ボディ側ヒンジ部材2は、一対のボディ側取付座面部21,22と一対のボディ側脚部23,24と該一対のボディ側脚部23,24を結合するボディ側結合部25とによって、正面視が略ハット型形状となるように一体に形成されている。そして、このボディ側ヒンジ部材2のボディ側脚部23,24の両端部に略ハット型形状の外方側に向かって折り曲げられた、ボディ側取付座面部21,22に繋がるボディ側フランジ部23b,24bが形成されている。
したがって、ボディ側フランジ部23b,24bでの断面二次モーメントが大きくなり、ボディ側ヒンジ部材2のボディ側脚部23,24の強度、剛性が確保され、ボディ側ヒンジ部材2を小型化することができ、コスト、重量を低減することができる。また、ボディ側ヒンジ部材2をハット型形状とすることができ、ボディ側ヒンジ部材2はプログレッシブ加工で製造できる形状となっている。したがって、製造コストを低減することができる。また、上面視でドア側フランジ部13b,14bとボディ側フランジ部23b,24bが、一部重合するようになっているので、ドア側フランジ部13b,14bをボディ側フランジ部23b,24bに接近させて、ドア側フランジ部13b,14bをよりドア側結合部15の近くまで設けることができ、ドア側ヒンジ部材1のドア側脚部13,14の強度、剛性をさらに確保することができる。
なお、通常はV字の断面形状では水が溜まり易いという欠点があるが、実施形態の構造では、ドア側ヒンジ部材1のドア側脚部13,14は、ドア側取付座面部11,12からドア側結合部15に向かうに従って互いに対向する距離が小さくなるように当該ドア側脚部13,14が傾斜した形状となっているので、ドア側フランジ部13b,13bによるV字の断面形状において、第1の谷部13cが傾斜しており、水が溜まらない構造となっている。すなわち、第1の谷部13cから第1の段差部13dの方に水は流れる。また、第1及び第2の段差部13d,14dとボディ側ヒンジ部材2のボディ側連結部23a,24aとの隙間が大きくなっているため、水が溜まりにくく排水性が高い。したがって、防錆性能が向上する。また、ドア側取付座面部11,12の間のピッチ、すなわちドアパネル5側の取り付けピッチを確保することができ、ドアパネル5への取付強度、取付剛性を確保することができる。
以上の実施形態では、ドア側ヒンジ部材1のドア側フランジ部13b,13b、ドア側フランジ部14b,14bは、ドア側脚部13,14の長手方向と直交する断面の形状がV字型にな例について説明したが、この断面形状がU字状の形状、あるいはL字状の形状でもよい。
以上の実施形態では、ドア側フランジ部13b,14bは平面状である例について説明したが、僅かに湾曲していてもよい。
本発明に係るヒンジ装置は、ドア側ヒンジ部材をプログレッシブ加工により成型したヒンジ装置において、ドア側ヒンジ部材の板厚を上げることなく剛性を確保することができ、
1 ドア側ヒンジ部材
11 第1のドア側取付座面部
12 第2のドア側取付座面部
13 第1のドア側脚部
13a 第1のドア側連結部
13a1 軸孔
13b 第1のドア側フランジ部
13c 第1の谷部
13d 第1の段差部
14 第2のドア側脚部
14a 第2の連結部
14a1 軸孔
14b 第2のドア側フランジ部
15 ドア側結合部
2 ボディ側ヒンジ部材
21 第1のボディ側取付座面部
22 第2のボディ側取付座面部
23 第1のボディ側脚部
23a 第1のボディ側連結部
23a1 軸孔
23b 第1のボディ側フランジ部
23c 第1の谷部
24 第2のボディ側脚部
24a 第2のボディ側連結部
24a1 軸孔
24b 第2のボディ側フランジ部
24c 第2の谷部
25 ボディ側結合部
3 軸ピン
31 ローレット加工部

Claims (4)

  1. ドア側ヒンジ部材とボディ側ヒンジ部材とを軸ピンにより互いに枢着するようにし、前記ドア側ヒンジ部材の軸ピンの軸方向に見る上面視の形状が、軸ピンから半径方向に伸びてさらに半径方向から湾曲するような形状のドッグレッグ形状にされている車両用ドアヒンジ装置において、
    前記ドア側ヒンジ部材は、一対のドア側取付座面部と一対のドア側脚部と該一対のドア側脚部を結合するドア側結合部とによって正面視の形状が略ハット型形状となるように一体に形成され、
    前記ドア側ヒンジ部材の前記ドア側脚部には、略ハット型形状の外方側に向かって折り曲げられ前記ドア側取付座面部に繋がるドア側フランジ部が形成されるとともに、前記軸ピンを介してボディ側ヒンジ部材と連結されるドア側連結部が設けられ、
    前記ドア側ヒンジ部材の軸ピンの軸とドア側取付座面部の取付穴を通る面に対して前記ドア側取付座面部の面のなす角が直交せず、ドッグレッグ形状の内側に傾いている
    ことを特徴とする車両用ドアヒンジ装置。
  2. 前記ドア側ヒンジ部材は、 前記ドア側取付座面部から前記ドア側結合部に向かうに従って互いに対向する前記一対のドア側脚部間の距離が小さくなるように該ドア側脚部を傾斜させた形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアヒンジ装置。
  3. 前記ボディ側ヒンジ部材は、前記ドア側ヒンジ部材に略ハット型形状の外方側から連結され、一対のボディ側取付座面部と一対のボディ側脚部と該一対のボディ側脚部を結合するボディ側結合部とによって正面視が略ハット型形状となるように一体に形成され、
    前記ボディ側ヒンジ部材のボディ側脚部の両端部に、略ハット型形状の外方側に向かって折り曲げられ前記ボディ側取付座面部に繋がるボディ側フランジ部が形成され、
    上面視でドア側フランジ部とボディ側フランジ部が一部重合する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアヒンジ装置。
  4. 前記ドア側脚部の前記ドア側連結部以外の部分に、前記ボディ側ヒンジ部材と前記ドア側連結部以外の脚部との間隙を大きくするように段差部が設けられ、該段差部が前記ドア側フランジ部に繋がっている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ドアヒンジ装置。
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