JP4847103B2 - ハーフバンドギャップリファレンス回路 - Google Patents

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Description

本発明は、アナログ回路等に使用されるリファレンス回路(基準電圧源回路)に関する。
従来、バイポーラトランジスタのベース‐エミッタ間電圧Vbeが持つ負の温度特性と、2つのバイポーラトランジスタの各ベース‐エミッタ間電圧Vbeの電圧差ΔVbeが持つ正の温度特性を用いたバンドギャップリファレンス回路と呼ばれる基準電圧源回路が広く使われている。
一方、バイポーラトランジスタを使用せずにMOSトランジスタだけで構成したリファレンス回路としては、基板やチャネルドープの濃度を変えることによって形成したデプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタのスレッシュホールド電圧の電圧差を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。同様に、MOSトランジスタだけで構成したリファレンス回路として、2つのMOSトランジスタにおけるゲート電極の仕事関数差の原理を用いるものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。更に、このような2つのMOSトランジスタにおけるゲート電極の仕事関数差の原理を用いた低電圧動作の基準電圧源回路があった(例えば、特許文献3参照。)。
特許第3343168号公報 特開昭58−22423号公報 特開2003−283258号公報
しかし、バンドギャップリファレンス回路の場合,標準的な出力電圧は名前が示す通り約1.25Vであり、電源電圧は1.25V+αの電圧が必要であり、低電圧動作を行うことは容易ではなかった。このため、低電圧動作を行うために、回路やデバイスの様々な工夫が行われているが、リファレンス回路の回路規模が大きくなるという問題があった。
また、デプレッション型のMOSトランジスタとエンハンスメント型のMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧の電圧差を用いたものは、デプレッション型とエンハンスメント型の各MOSトランジスタが必要であり、2つのMOSトランジスタのチャネルドープ量を個別に制御しなければならないため、プロセスの変動の影響を受けやすいという欠点があった。特に、デプレッション型のMOSトランジスタは、スレッシュホールド電圧Vtのばらつきが大きく、基準電圧Vrefの絶対値や温度特性は大きく変動し、精度の良い基準電圧Vrefを得ることは困難であった。
一方、ゲート絶縁膜を含むゲート絶縁膜より基板側の形状寸法と不純物濃度の分布で決定される素子構造が同一であるペアトランジスタをなす2つのMOSトランジスタにおけるゲート電極の仕事関数差の原理を使用したものは、プロセス変動にも強い利点はあるが、前記バンドギャップリファレンス回路と同様、出力電圧がほぼポリシリコンバンドギャップの1V程度になるため、低電圧動作を行うことができないという問題があった。
また、前記ゲート電極の仕事関数差の原理を用いた低電圧動作の基準電圧源回路では、ペアトランジスタを用いた仕事関数の差を参照するタイプであることからプロセス変動にも強く、仕事関数差が0.2V以下と低電圧動作に対しても非常に有効である。しかし、1つのMOSトランジスタのゲート不純物濃度を適切な低濃度にコントロールするための専用プロセスの追加が必要であった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、プロセス変動による影響を受けにくく、プロセスの追加もなく、且つ低電圧動作が可能なハーフバンドギャップリファレンス回路を得ることを目的とする。
この発明に係るハーフバンドギャップリファレンス回路は、温度変化に依存しない所定の基準電圧を生成するハーフバンドギャップリファレンス回路において、
1×1012cm−3以下の第1の導電型の不純物を含むか、又は不純物をまったく含まないゲートを有する第1のMOSトランジスタと、
1×1019cm−3以上の第1又は第2の導電型の不純物を含んだゲートを有する第2のMOSトランジスタと、
を備え、
前記第1及び第2の各MOSトランジスタにおけるゲートの仕事関数差を用いて前記基準電圧を生成するものである。
具体的には、前記第1及び第2の各MOSトランジスタのゲートは、ポリシリコンからなるか、又はポリシリコンの表面にシリサイドを有してなるようにした。
また、この発明に係るハーフバンドギャップリファレンス回路は、温度変化に依存しない所定の基準電圧を生成するハーフバンドギャップリファレンス回路において、
1×10 12 cm −3 以下の第1の導電型の不純物を含むか、又は不純物をまったく含まないゲートを有する第1のMOSトランジスタと、
1×10 19 cm −3 以上の第1又は第2の導電型の不純物を含んだゲートを有する第2のMOSトランジスタと、
を備え、
前記第1及び第2の各MOSトランジスタにおけるゲートの仕事関数差を用いて前記基準電圧を生成し、
前記第1及び第2の各MOSトランジスタは、ゲート絶縁膜を含むゲート絶縁膜から基板側の形状寸法と、不純物濃度の分布で決定される素子構造とが同一であるようにしたものである

また、前記第1及び第2の各MOSトランジスタは、チャネル長が異なると共にその他の素子構造が同一であるようにした。
また、前記第1及び第2の各MOSトランジスタは、それぞれのゲートが接続されると共に、第1及び第2の各MOSトランジスタにおけるソース電圧の電圧差を前記基準電圧として出力するようにした。
具体的には、前記第1及び第2の各MOSトランジスタにおけるスレッシュホールド電圧が小さい方のMOSトランジスタは、デプレッション型のトランジスタであると共にゲートとソースが接続されて定電流源をなし、該定電流源から電流が供給される他方の前記MOSトランジスタのゲート‐ソース間電圧を前記基準電圧として出力するようにした。
また、前記第1及び第2の各MOSトランジスタは、それぞれのソースが接続されると共に、各ゲート電圧の電圧差を前記基準電圧として出力するようにした。
具体的には、前記第2のMOSトランジスタは、ゲートとソースが接続されて定電流源をなすデプレッション型のトランジスタであり、該第2のMOSトランジスタから供給された電流を前記第1のMOSトランジスタに出力するカレントミラー回路と、
前記第1及び第2の各MOSトランジスタに流れる電流が等しくなるように、前記第1のMOSトランジスタのゲートをバイアスするバイアス回路と、
を備え、
前記第1のMOSトランジスタは、ゲート‐ソース間電圧を前記基準電圧として出力するようにした。
具体的には、前記バイアス回路は、正側電源電圧と負側電源電圧との間に直列に接続された第3のMOSトランジスタと抵抗との直列回路からなり、該第3のMOSトランジスタは、ゲートが前記カレントミラー回路の出力端と前記第1のMOSトランジスタとの接続部に接続され、前記抵抗との接続部が前記第1のMOSトランジスタのゲートに接続されて該ゲートに電圧を入力するソースフォロワ回路をなすようにした。
また、前記第2のMOSトランジスタは、所定の定電流を前記第1のMOSトランジスタに供給する、ゲートとソースが接続されて定電流源をなすデプレッション型のトランジスタであり、前記第1及び第2の各MOSトランジスタに流れる電流が等しくなるように、前記第1のMOSトランジスタのゲートをバイアスするバイアス回路を備え、
前記第1のMOSトランジスタは、ゲート‐ソース間電圧を前記基準電圧として出力するようにした。
具体的には、前記バイアス回路は、正側電源電圧と負側電源電圧との間に直列に接続された第3のMOSトランジスタと抵抗との直列回路からなり、該第3のMOSトランジスタは、ゲートが前記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタとの接続部に接続され、前記抵抗との接続部が前記第1のMOSトランジスタのゲートに接続されて該ゲートに電圧を入力するソースフォロワ回路をなすようにした。
本発明のハーフバンドギャップリファレンス回路によれば、1×1012cm−3以下の第1の導電型の不純物を含むか、又は不純物をまったく含まない低濃度ゲートを有する第1のMOSトランジスタと、1×1019cm−3以上の第1又は第2の導電型の不純物を含んだ高濃度ゲートを有する第2のMOSトランジスタとを備え、前記第1及び第2の各MOSトランジスタにおけるゲートの仕事関数差を用いて前記基準電圧を生成するようにした。このことから、電源電圧の最低電圧は、基準電圧と第2のMOSトランジスタのソース‐ドレイン電圧との和になり、例えば基準電圧が約0.5Vである場合、高濃度ゲートを有する第2のMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧を0.5V以下に設定することで電源電圧を1V以下にすることができる。このことから、プロセス変動による影響を受けにくく、プロセスの追加もなく、低電圧動作を可能にすることができる。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるハーフバンドギャップリファレンス回路の回路例を示した図である。
図1において、ハーフバンドギャップリファレンス回路1は、低濃度ゲートを有するNチャネル型のMOSトランジスタ(以下、低濃度ゲートトランジスタと呼ぶ)M1、高濃度ゲートを有するNチャネル型のMOSトランジスタ(以下、高濃度ゲートトランジスタと呼ぶ)M2、所定の定電流i1を供給する定電流源2及び所定の定電流i2を供給する定電流源3を備えている。ハーフバンドギャップリファレンス回路1は、ゲート結線したエンハンスメント型のペアMOSトランジスタである低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2を使用する回路構成をなし、基準電圧Vrefは、低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2のソース電圧の差として取り出される。なお、低濃度ゲートトランジスタM1は第1のMOSトランジスタを、高濃度ゲートトランジスタM2は第2のMOSトランジスタをそれぞれなす。
正側電源電圧と負側電源電圧との間、すなわち電源電圧VCCと接地電圧GNDとの間に、定電流源2及び低濃度ゲートトランジスタM1が直列に接続されると共に、高濃度ゲートトランジスタM2及び定電流源3が直列に接続されている。低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2の各ゲートは接続され、該接続部は低濃度ゲートトランジスタM1のドレインに接続されている。また、低濃度ゲートトランジスタM1のサブストレートゲートは接地電圧GNDに接続され、高濃度ゲートトランジスタM2において、サブストレートゲートはソースに接続されている。定電流源2及び3は、低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2の各ドレイン‐ソース間電流が等しくなるように、すなわちi1=i2になるように電流供給を行い、高濃度ゲートトランジスタM2と定電流源i2との接続部から基準電圧Vrefが出力される。
このような構成において、本発明の原理について説明する。
MOSトランジスタを強反転させるためのスレッシュホールド電圧Vtは、下記(1)式で表される。
Vt=φms−Qf/Cox+2φf−Qb/Cox………………(1)
ここで、φmsはゲートの仕事関数φmと基板の仕事関数φsの差を、Qfは酸化膜中の固定電荷を、φfは基板のフェルミ準位を、Qbは反転層と基板間の空乏層内電荷を、Coxは酸化膜の単位面積当たりの静電容量をそれぞれ示している。
従って、ペアMOSトランジスタをなす低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2のスレッシュホールド電圧Vtの電圧差ΔVtは、前記(1)式の第2項以降はすべて同じであることから、下記(2)式のようにゲート材の仕事関数差で表される。
ΔVt=Vt(M2)−Vt(M1)
=φms(M2)−φms(M1)
=φm(M2)−φm(M1)………………(2)
なお、前記(2)式において、Vt(M1)は低濃度ゲートトランジスタM1のVtを、Vt(M2)は高濃度ゲートトランジスタM2のVtを、φms(M1)は低濃度ゲートトランジスタM1におけるφmsを、φms(M2)は高濃度ゲートトランジスタM2におけるφmsを、φm(M1)は低濃度ゲートトランジスタM1におけるφmを、φm(M2)は高濃度ゲートトランジスタM2におけるφmをそれぞれ示している。
また、MOSトランジスタにおいて、ゲートはポリシリコン(又は表面がシリサイドのポリシリコン)であることから、ポリシリコンの電子親和力をχ、バンドギャップをEg、フェルミ準位をφfとすると、ゲートの仕事関数φmは下記(3)式で表される。
φm=χ+Eg/2+φf………………(3)
と表される。
従って、低濃度ゲートトランジスタM1のφfをφf(M1)とし、高濃度ゲートトランジスタM2のφfをφf(M2)とすると、ΔVtは下記(4)式のようになり、低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2のフェルミ準位の差で表される。
ΔVt=φf(M2)−φf(M1)………………(4)
図2に、シリコンSiにおけるフェルミ準位φfと温度と不純物濃度との関係を示した。
低濃度ゲートトランジスタM1は、第1の導電型の不純物を1×1012cm−3以下しか含まない、又はまったく不純物を含まないゲートを有し、高濃度ゲートトランジスタM2は、第1又は第2の導電型の不純物を1×1019cm−3以上含んだゲートを有している。言うまでもなく、第1の導電型をP型とすると第2の導電型はN型であり、第1の導電型をN型とすると第2の導電型はP型である。
高濃度ゲートトランジスタM2のゲートの濃度が1×1019cm−3以上であればφf(M2)はほぼ図2のEcと等しくなる。また、低濃度ゲートトランジスタM1のゲートの濃度が1×1012cm−3以下であれば、φf(M1)は図2のEiに近づく。従って、この場合のφf(M2)−φf(M1)を考えると、図2の矢印で示したようにほぼバンドギャップ(Ec−Ev)の半分の値となる。なお、図2では、低濃度ゲートトランジスタM1のゲートがまったく不純物を含まない場合を例にして示している。この値の意味を込めて、本発明の名称をハーフバンドギャップリファレンス回路とした。
仕事関数差で決まる電圧ΔVtは、図2から分かるように温度特性を持つ。低濃度ゲートトランジスタM1が高濃度ゲートトランジスタM2と同じ第1の導電型の不純物を含むゲートを有する場合は、ΔVtは正の温度特性を持ち、第2の導電型の不純物を含むゲートを有する場合は、ΔVtは負の温度特性を持つ。
このことから、ΔVtの温度特性をキャンセルするために、低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2がそれぞれチャネル長が異なるゲートを持つように設計し、あえてペア性を崩して移動度の温度特性の差を生じさせるようにする。
図3は、仕事関数差が負の温度特性を持つペアMOSトランジスタのチャネル長の比を変化させた場合における仕事関数差の温度係数、すなわち基準電圧Vrefの温度係数TCRの変化例を示した図である。
図3から分かるように、チャネル長の比を約0.5程度に設計すると仕事関数差の温度特性をキャンセルすることができ、温度に依存しない基準電圧Vrefを得ることができる。
次に、低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2の作成プロセスについて簡単に説明する。
一般的なCMOSプロセスを基本に低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2は作成される。特に、第1又は第2の導電型の不純物を1×1019cm−3以上含んだゲートを有する高濃度ゲートトランジスタM2は、従来のCMOSプロセスと比較して何ら特殊な工程は必要としない。例えば、不純物をN型とすればリンを1×1019cm−3以上注入するか、又はリンガラスからの固層拡散法で不純物を導入するようにすればよい。
低濃度ゲートトランジスタM1としては、第1の導電型の不純物を1×1012cm−3以下しか含まない、又はまったく不純物を含まないゲートを作成する。
前記説明にあったように安定した基準電圧Vrefを得るためには、低濃度ゲートトランジスタM1のゲートのフェルミ準位はイントリンジックのEiに近い方がよい。このためには、プロセスでの積極的な不純物導入は避けた方が良いことから、高濃度ゲートトランジスタM2のゲートへの不純物導入過程において、低濃度ゲートトランジスタM1のゲートの上部に不純物の拡散を阻害するマスク層、例えばイオン注入に対してはフォトレジストを、固層拡散に対してはSi膜をそれぞれ形成し不純物の拡散を阻止する。その他の工程である、MOSトランジスタのチャネルドープ、ゲート酸化膜形成及びソースドレイン形成等は、低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2はまったく同じように形成される。
以上の工程で、仕事関数が異なるゲートを持ち、ゲート絶縁膜を含むゲート絶縁膜より基板側の形状寸法と不純物濃度の分布で決定される素子構造が同一である低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2が作成される。
次に、基準電圧Vrefを取り出す方法について説明する。
飽和領域、すなわちVds(ドレイン‐ソース間電圧)>Vgs(ゲート‐ソース間電圧)−VtであるMOSトランジスタのドレイン電流idは、下記(5)式で表される。
id=(β/2)×(Vgs−Vt)………………(5)
従って、ゲートの濃度が異なるペアMOSトランジスタである低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2のドレイン電流id1及びid2は、下記(6)式及び(7)式のようになる。
id1=(β1/2)×(Vgs1−Vt1)………………(6)
id2=(β2/2)×(Vgs2−Vt2)………………(7)
なお、Vgs1及びVgs2は低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2のゲート‐ソース間電圧であり、Vt1及びVt2は低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2のスレッシュホールド電圧である。
また、β1及びβ2は、低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2の導電係数であり、MOSトランジスタの導電係数βは、下記(8)式のように表される。
β=μ×(εox/Tox)×(Weff/Leff)………………(8)
なお、μはキャリア移動度、εoxは酸化膜の誘電率、Toxは酸化膜厚、Weffは実効チャネル幅、Leffは実効チャネル長である。
前記(6)式及び(7)式から、下記(9)〜(11)式が得られる。
Vgs1=Vt1+(2×id1/β1)1/2………………(9)
Vgs2=Vt2+(2×id2/β2)1/2………………(10)
Vgs2−Vgs1=(Vt2−Vt1)+{(2×id2/β2)1/2−(2×id1/β1)1/2………………(11)
ここで低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2に同じ電流を流すとすると、id1=id2であることから、前記(11)式は下記(12)式のようになる。
Vgs2−Vgs1=(Vt2−Vt1)+(2×id2)1/2×(1/β21/2−1/β11/2)………………(12)
例えば、低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2がペアMOSトランジスタであれば、キャリア移動度μ、酸化膜の誘電率εox、酸化膜厚Tox、実効チャネル幅Weff及び実効チャネル長Leffがそれぞれ等しいため、β1=β2となり、前記(12)式は、下記(13)式のようになる。
Vgs2−Vgs1=Vt2−Vt1………………(13)
低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2において、ゲート‐ソース間電圧Vgsの差がスレッシュホールド電圧Vtの差、すなわち仕事関数の差になる。
まず、この仮定の基でゲート‐ソース間電圧Vgsの差電圧を取り出す回路構成を形成し、前述したように低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2の各チャネル長の比を崩して温度特性の補正を行う。従って、β1≠β2に伴って、前記(12)式の第2項が0にならず、ゲート‐ソース間電圧Vgsの差が完全な仕事関数差とはならないが、(Vgs2−Vgs1)を基準電圧Vrefとして使用する。また、前記(12)式の第2項は、第1項よりも値が小さく、基準電圧Vrefとしてはほぼ仕事関数差で決まり、前述した通り、基準電圧Vrefは、バンドギャップの約半分である0.5V程度の値となる。
なお、以下、図において三角で囲ったMOSトランジスタは、低濃度ゲートトランジスタであることを示している。
図1の構成において、高濃度ゲートトランジスタM2のソース電圧、すなわち、低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2のソース電圧の差が基準電圧Vrefとして取り出される。電源電圧VCCの最低電圧は、基準電圧Vrefと高濃度ゲートトランジスタM2のソース‐ドレイン電圧との和であることから、例えば基準電圧Vrefが約0.5Vである場合、高濃度ゲートトランジスタM2のスレッシュホールド電圧Vtを0.5V以下に設定することで電源電圧VCCを1V以下にすることができる。
図4は、本発明の第1の実施の形態におけるハーフバンドギャップリファレンス回路の他の回路例を示した図である。なお、図4では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示している。
図4において、ハーフバンドギャップリファレンス回路1は、低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2からなり、ゲート結線したエンハンスメント型のペアMOSトランジスタを用いる回路構成をなし、基準電圧Vrefは、ペアMOSトランジスタである低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2のソース電圧の差として取り出される。
電源電圧VCCと接地電圧GNDとの間に、高濃度ゲートトランジスタM2及び低濃度ゲートトランジスタM1が直列に接続され、低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2の各ゲートは接続され、該接続部は電源電圧VCCに接続されている。低濃度ゲートトランジスタM1のサブストレートゲートは接地電圧GNDに接続され、高濃度ゲートトランジスタM2において、サブストレートゲートはソースに接続され、低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2との接続部から基準電圧Vrefが出力される。
このような構成において、低濃度ゲートトランジスタM1のソース電圧は接地電圧GNDであるので、高濃度ゲートトランジスタM2のソース電圧は、低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2とのソース電圧の差に等しく、高濃度ゲートトランジスタM2のソース電圧から基準電圧Vrefが得られる。前記図1の場合と同様に、例えば基準電圧Vrefが約0.5Vである場合、高濃度ゲートトランジスタM2のスレッシュホールド電圧Vtを0.5V以下に設定することで、電源電圧VCCを1V以下にすることができる。
このように、低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2のソース電圧の差を基準電圧Vrefとして取り出すようにしたため、電源電圧VCCの最低電圧は、基準電圧Vrefと高濃度ゲートトランジスタM2のソース‐ドレイン電圧との和になり、基準電圧Vrefが約0.5Vである場合、高濃度ゲートトランジスタM2のスレッシュホールド電圧Vtを0.5V以下に設定することで電源電圧VCCを1V以下にすることができる。このことから、プロセス変動による影響を受けにくく、プロセスの追加もなく、低電圧動作を可能にすることができる。
第2の実施の形態.
前記第1の実施の形態では、低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2にエンハンスメント型のMOSトランジスタを使用したが、高濃度ゲートトランジスタM2にデプレッション型のMOSトランジスタを使用してもよく、このようにしたものを本発明の第2の実施の形態とする。
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるハーフバンドギャップリファレンス回路の回路例を示した図である。なお、図5では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示している。
図5において、ハーフバンドギャップリファレンス回路1は、エンハンスメント型のMOSトランジスタである低濃度ゲートトランジスタM1、及びデプレッション動作をするようにチャネルドープされたデプレッション型のMOSトランジスタである高濃度ゲートトランジスタM2からなり、低濃度ゲートトランジスタM1は、低濃度ゲートを有するnチャネル型のMOSトランジスタであり、高濃度ゲートトランジスタM2は、高濃度ゲートを有するnチャネル型のMOSトランジスタである。
電源電圧VCCと接地電圧GNDとの間に、高濃度ゲートトランジスタM2及び低濃度ゲートトランジスタM1が直列に接続され、低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2の各ゲートは接続され、該接続部は低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2との接続部に接続されている。低濃度ゲートトランジスタM1のサブストレートゲートは接地電圧GNDに接続され、高濃度ゲートトランジスタM2において、サブストレートゲートはソースに接続され、低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2との接続部から基準電圧Vrefが出力される。
このような構成において、高濃度ゲートトランジスタM2は定電流源をなし、低濃度ゲートトランジスタM1のソース電圧は接地電圧GNDであるので、高濃度ゲートトランジスタM2のソース電圧は、低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2とのソース電圧の差に等しく、高濃度ゲートトランジスタM2のソース電圧から基準電圧Vrefが得られる。電源電圧VCCの最低電圧は、例えば基準電圧Vrefが約0.5Vである場合、高濃度ゲートトランジスタM2がデプレッション動作のため、飽和動作に必要なドレイン‐ソース間電圧Vdsを供給すればよいので容易に1V以下にすることができ、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
第3の実施の形態.
前記第1及び第2の各実施の形態では、ゲート結線したペアMOSトランジスタである低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2を使用する回路構成をなし、基準電圧Vrefが、低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2のソース電圧の差として取り出されるようにしたが、ソース結線したペアMOSトランジスタを使用する回路構成をなし、基準電圧Vrefが、ペアMOSトランジスタをなす低濃度ゲートトランジスタM1と高濃度ゲートトランジスタM2のゲート電圧の差として取り出されるようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第3の実施の形態とする。
図6は、本発明の第3の実施の形態におけるハーフバンドギャップリファレンス回路の回路例を示した図である。なお、図6では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示している。
図6において、ハーフバンドギャップリファレンス回路1は、低濃度ゲートを有するエンハンスメント型であるNチャネル型のMOSトランジスタである低濃度ゲートトランジスタM1、高濃度ゲートを有するデプレッション型であるNチャネル型のMOSトランジスタである高濃度ゲートトランジスタM2、エンハンスメント型であるPチャネル型のMOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタと呼ぶ)M3,M4、エンハンスメント型であるNチャネル型のMOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)M5及び抵抗R1を備えている。なお、NMOSトランジスタM5及び抵抗R1はバイアス回路をなし、NMOSトランジスタM5は第3のMOSトランジスタをなす。
PMOSトランジスタM3及びM4はカレントミラー回路を形成しており、PMOSトランジスタM3及びM4において、各ソースは電源電圧VCCにそれぞれ接続され、各ゲートは接続され該接続部はPMOSトランジスタM3のドレインに接続されている。また、PMOSトランジスタM3及びM4の各サブストレートゲートは、それぞれ電源電圧VCCに接続されている。
PMOSトランジスタM3のドレインと接地電圧GNDとの間には高濃度ゲートトランジスタM2が接続され、高濃度ゲートトランジスタM2のゲート及びサブストレートゲートはそれぞれ接地電圧GNDに接続されており、高濃度ゲートトランジスタM2は定電流源をなしている。PMOSトランジスタM4のドレインと接地電圧GNDとの間には低濃度ゲートトランジスタM1が接続され、低濃度ゲートトランジスタM1のサブストレートゲートは接地電圧GNDに接続されている。また、電源電圧VCCと接地電圧GNDとの間には、NMOSトランジスタM5と抵抗R1が直列に接続されている。NMOSトランジスタM5において、ゲートはPMOSトランジスタM4と低濃度ゲートトランジスタM1との接続部に、サブストレートゲートはソースにそれぞれ接続されている。低濃度ゲートトランジスタM1のゲートは、NMOSトランジスタM5と抵抗R1との接続部に接続され、該接続部から基準電圧Vrefが出力される。
このような構成において、PMOSトランジスタM3及びM4によるカレントミラー機能により、低濃度ゲートトランジスタM1には、ゲートとソースを接続する定電流結線した高濃度ゲートトランジスタM2と同じ電流が流れる。低濃度ゲートトランジスタM1のドレイン電流をidM1とし、高濃度ゲートトランジスタM2のドレイン電流をidM2とすると、ソースフォロアのNMOSトランジスタM5は、idM1=idM2になるように低濃度ゲートトランジスタM1のゲートをバイアスする。低濃度ゲートトランジスタM1のゲート電圧、すなわちNMOSトランジスタM5のソース電圧が基準電圧Vrefになる。電源電圧VCCの最低電圧は、基準電圧Vrefと、NMOSトランジスタM5のソース‐ゲート間電圧と、PMOSトランジスタM4のソース‐ドレイン間電圧との和になる。NMOSトランジスタM5のスレッシュホールド電圧Vtをコントロールすることにより、電源電圧VCCを1V以下にすることができ、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
第4の実施の形態.
前記第2の実施の形態では、定電流源をなす高濃度ゲートトランジスタM2からの電流を、カレントミラー回路を介して低濃度ゲートトランジスタM1に供給するようにしたが、定電流源をなす高濃度ゲートトランジスタM2からの電流を直接低濃度ゲートトランジスタM1に供給するようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第4の実施の形態とする。
図7は、本発明の第4の実施の形態におけるハーフバンドギャップリファレンス回路の回路例を示した図である。なお、図7では、図6と同じもの又は同様のものは同じ符号で示している。
図7において、ハーフバンドギャップリファレンス回路1は、低濃度ゲートを有するエンハンスメント型であるnチャネル型のMOSトランジスタである低濃度ゲートトランジスタM1、高濃度ゲートを有するデプレッション型であるnチャネル型のMOSトランジスタである高濃度ゲートトランジスタM2、エンハンスメント型のNMOSトランジスタM5及び抵抗R1を備えている。
電源電圧VCCと接地電圧GNDとの間には、高濃度ゲートトランジスタM2及び低濃度ゲートトランジスタM1が直列に接続され、低濃度ゲートトランジスタM1のサブストレートゲートは接地電圧GNDに接続されている。高濃度ゲートトランジスタM2において、ゲート及びサブストレートゲートはそれぞれソースに接続されて定電流源をなし、該接続部にNMOSトランジスタM5のゲートが接続されている。また、電源電圧VCCと接地電圧GNDとの間には、NMOSトランジスタM5及び抵抗R1が直列に接続されている。NMOSトランジスタM5において、サブストレートゲートはソースに接続され、該接続部は低濃度ゲートトランジスタM1のゲートに接続され、該接続部から基準電圧Vrefが出力される。すなわち、基準電圧Vrefは、低濃度ゲートトランジスタM1のゲート‐ソース間電圧Vgsになる。
このような構成において、低濃度ゲートトランジスタM1には、ゲートとソースを接続する定電流結線した高濃度ゲートトランジスタM2と同じ電流が流れる。ソースフォロアのNMOSトランジスタM5は、idM1=idM2になるように低濃度ゲートトランジスタM1のゲートをバイアスする。低濃度ゲートトランジスタM1のゲート電圧、すなわちNMOSトランジスタM5のソース電圧が基準電圧Vrefになる。電源電圧VCCの最低電圧は、基準電圧Vrefと、NMOSトランジスタM5のソース‐ゲート間電圧と、高濃度ゲートトランジスタM2のソース‐ドレイン間電圧との和になる。高濃度ゲートトランジスタM2及びNMOSトランジスタM5のスレッシュホールド電圧Vtをコントロールすることにより、電源電圧VCCを1V以下にすることができ、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
前記第1〜第4の各実施の形態では、低濃度ゲートトランジスタM1及び高濃度ゲートトランジスタM2としてNチャネル型のMOSトランジスタを使用した場合を例にして示したが、Pチャネル型のMOSトランジスタを用いても同様の回路を実現することができる。この場合、前記第1〜第4の各実施の形態において、各MOSトランジスタのチャネルタイプ(Nチャネル型/Pチャネル型)を逆にすると共に、正側電源電圧を接地電圧GNDにし、負側電源電圧を接地電圧GNDよりも小さい負電圧にすればよい。また、前記第2〜第4の各実施の形態では、低濃度ゲートトランジスタM1にエンハンスメント型のMOSトランジスタを使用した場合を例にして説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、低濃度ゲートトランジスタM1にデプレッション型のMOSトランジスタを使用するようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態におけるハーフバンドギャップリファレンス回路の回路例を示した図である。 シリコンSiにおけるフェルミ準位φfと温度と不純物濃度との関係を示した図である。 基準電圧Vrefの温度係数TCRの変化例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態におけるハーフバンドギャップリファレンス回路の他の回路例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態におけるハーフバンドギャップリファレンス回路の回路例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態におけるハーフバンドギャップリファレンス回路の回路例を示した図である。 本発明の第4の実施の形態におけるハーフバンドギャップリファレンス回路の回路例を示した図である。
符号の説明
1 ハーフバンドギャップリファレンス回路
2,3 定電流源
M1 低濃度ゲートトランジスタ
M2 高濃度ゲートトランジスタ
M3,M4 PMOSトランジスタ
M5 NMOSトランジスタ
R1 抵抗

Claims (11)

  1. 温度変化に依存しない所定の基準電圧を生成するハーフバンドギャップリファレンス回路において、
    1×1012cm−3以下の第1の導電型の不純物を含むか、又は不純物をまったく含まないゲートを有する第1のMOSトランジスタと、
    1×1019cm−3以上の第1又は第2の導電型の不純物を含んだゲートを有する第2のMOSトランジスタと、
    を備え、
    前記第1及び第2の各MOSトランジスタにおけるゲートの仕事関数差を用いて前記基準電圧を生成することを特徴とするハーフバンドギャップリファレンス回路。
  2. 前記第1及び第2の各MOSトランジスタのゲートは、ポリシリコンからなるか、又はポリシリコンの表面にシリサイドを有してなることを特徴とする請求項1記載のハーフバンドギャップリファレンス回路。
  3. 温度変化に依存しない所定の基準電圧を生成するハーフバンドギャップリファレンス回路において、
    1×10 12 cm −3 以下の第1の導電型の不純物を含むか、又は不純物をまったく含まないゲートを有する第1のMOSトランジスタと、
    1×10 19 cm −3 以上の第1又は第2の導電型の不純物を含んだゲートを有する第2のMOSトランジスタと、
    を備え、
    前記第1及び第2の各MOSトランジスタにおけるゲートの仕事関数差を用いて前記基準電圧を生成し、
    前記第1及び第2の各MOSトランジスタは、ゲート絶縁膜を含むゲート絶縁膜から基板側の形状寸法と、不純物濃度の分布で決定される素子構造とが同一であることを特徴とするハーフバンドギャップリファレンス回路。
  4. 前記第1及び第2の各MOSトランジスタは、チャネル長が異なると共にその他の素子構造が同一であることを特徴とする請求項3記載のハーフバンドギャップリファレンス回路。
  5. 前記第1及び第2の各MOSトランジスタは、それぞれのゲートが接続されると共に、第1及び第2の各MOSトランジスタにおけるソース電圧の電圧差を前記基準電圧として出力することを特徴とする請求項1記載のハーフバンドギャップリファレンス回路。
  6. 前記第1及び第2の各MOSトランジスタにおけるスレッシュホールド電圧が小さい方のMOSトランジスタは、デプレッション型のトランジスタであると共にゲートとソースが接続されて定電流源をなし、該定電流源から電流が供給される他方の前記MOSトランジスタのゲート‐ソース間電圧を前記基準電圧として出力することを特徴とする請求項5記載のハーフバンドギャップリファレンス回路。
  7. 前記第1及び第2の各MOSトランジスタは、それぞれのソースが接続されると共に、各ゲート電圧の電圧差を前記基準電圧として出力することを特徴とする請求項1記載のハーフバンドギャップリファレンス回路。
  8. 前記第2のMOSトランジスタは、ゲートとソースが接続されて定電流源をなすデプレッション型のトランジスタであり、該第2のMOSトランジスタから供給された電流を前記第1のMOSトランジスタに出力するカレントミラー回路と、
    前記第1及び第2の各MOSトランジスタに流れる電流が等しくなるように、前記第1のMOSトランジスタのゲートをバイアスするバイアス回路と、
    を備え、
    前記第1のMOSトランジスタは、ゲート‐ソース間電圧を前記基準電圧として出力することを特徴とする請求項7記載のハーフバンドギャップリファレンス回路。
  9. 前記バイアス回路は、正側電源電圧と負側電源電圧との間に直列に接続された第3のMOSトランジスタと抵抗との直列回路からなり、該第3のMOSトランジスタは、ゲートが前記カレントミラー回路の出力端と前記第1のMOSトランジスタとの接続部に接続され、前記抵抗との接続部が前記第1のMOSトランジスタのゲートに接続されて該ゲートに電圧を入力するソースフォロワ回路をなすことを特徴とする請求項8記載のハーフバンドギャップリファレンス回路。
  10. 前記第2のMOSトランジスタは、所定の定電流を前記第1のMOSトランジスタに供給する、ゲートとソースが接続されて定電流源をなすデプレッション型のトランジスタであり、前記第1及び第2の各MOSトランジスタに流れる電流が等しくなるように、前記第1のMOSトランジスタのゲートをバイアスするバイアス回路を備え、
    前記第1のMOSトランジスタは、ゲート‐ソース間電圧を前記基準電圧として出力することを特徴とする請求項1記載のハーフバンドギャップリファレンス回路。
  11. 前記バイアス回路は、正側電源電圧と負側電源電圧との間に直列に接続された第3のMOSトランジスタと抵抗との直列回路からなり、該第3のMOSトランジスタは、ゲートが前記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタとの接続部に接続され、前記抵抗との接続部が前記第1のMOSトランジスタのゲートに接続されて該ゲートに電圧を入力するソースフォロワ回路をなすことを特徴とする請求項10記載のハーフバンドギャップリファレンス回路。
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