JP3195770B2 - 基準電圧発生回路 - Google Patents

基準電圧発生回路

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JP3195770B2
JP3195770B2 JP08901898A JP8901898A JP3195770B2 JP 3195770 B2 JP3195770 B2 JP 3195770B2 JP 08901898 A JP08901898 A JP 08901898A JP 8901898 A JP8901898 A JP 8901898A JP 3195770 B2 JP3195770 B2 JP 3195770B2
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channel mos
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transistors
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保宏 桜井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、温度変化や電源
電圧変動の影響を受けやすい携帯機器などに搭載する電
子機器部品に、一定の基準電圧を供給する基準電圧発生
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話やノート型パソコンのような携
帯機器に搭載する電子機器部品は、その性質上周囲環境
の温度変化や電源電圧変動から受ける影響が大きいが、
例えば携帯電話では、マイナス30℃から90℃の温度
変化に対する補償を要求されている。また、このような
携帯機器は、その電源として充電式電池などを用いるた
め、電源電圧がある程度変動しても安定した動作をする
ことが要求される。
【0003】このような携帯機器に搭載する電子機器部
品が、温度変化や電源電圧変動に対して携帯機器の精度
や性能を高めるためには、温度や電源電圧が変化しても
電子機器部品の内部回路を駆動する電圧をレギュレート
することが必要になる。そのため、駆動電圧をレギュレ
ートする定電圧発生回路(レギュレータ回路)には、出
力するレギュレート電位を一定値に保つための基準電圧
を発生する基準電圧発生回路が必要になる。
【0004】つまり、温度や電源電圧が変化しても、電
子機器部品の内部回路が安定に動作するためには、それ
らの内部回路を駆動するために定電圧発生回路が供給す
る電圧の値が変化しないことが必要になる。
【0005】通常、定電圧発生回路はレギュレート電位
の基準となる電位を供給する基準電圧発生回路と組み合
わせて使用する。この基準電圧発生回路と定電圧発生回
路とを組み合わせて基準電圧発生回路としたものとし
て、例えば、特開平3−180915号公報に記載され
ているものがある。
【0006】通常、このような電子機器部品の内部回路
を半導体集積回路で製造し、基準電圧発生回路や定電圧
発生回路を、MOSトランジスタ単体で構成するアナロ
グ回路では、MOSトランジスタ単体が“オン”から
“オフ”になる電圧を、そのMOSトランジスタのスレ
ッショルド電圧と言い、“オフ”から“オン”になると
きの電圧値も等しくなり、ロジック回路に用いる標準的
なMOSトランジスタのスレッショルド電圧は、0.7
V程度である。
【0007】図5は、特開平3−180915号公報に
記載されているような従来の基準電圧発生回路を示す回
路図である。まず、この図5を用いて従来の基準電圧発
生回路の構成について説明する。この基準電圧発生回路
は、3個のPチャネルMOSトランジスタMP1,MP
2,MP3の各ソースが、全て高電位側電源VDDに接
続している。なお、この図5において、各MOSトラン
ジスタのゲートをG,ソースをS,ドレインをDで示し
ている。
【0008】そして、PチャネルMOSトランジスタM
P1のゲートがPチャネルMOSトランジスタMP2の
ゲートとドレインとに接続し、PチャネルMOSトラン
ジスタMP1のドレインがNチャネルMOSトランジス
タMN1のドレインに接続し、PチャネルMOSトラン
ジスタMP2のドレインがNチャネルMOSトランジス
タMN2のドレインに接続している。
【0009】さらに、NチャネルMOSトランジスタM
N1とMN2の各ソースが第1の定電流回路IC1を介
してグランド(接地)GNDに接続している。ここで、
PチャネルMOSトランジスタMP1,MP2と、Nチ
ャネルMOSトランジスタMN1,MN2と、第1の定
電流回路IC1とが差動増幅器OPAを構成している。
【0010】そして、NチャネルMOSトランジスタM
N1のドレインが、PチャネルMOSトランジスタMP
3のゲートと位相補償コンデンサPC1の一方の端子に
接続している。そのPチャネルMOSトランジスタMP
3のドレインが位相補償コンデンサPC1の他方の端子
と接続し、さらに第2の定電流回路IC2を介して低電
位側電源であるグランドGNDに接続している。
【0011】これらのPチャネルMOSトランジスタM
P3と位相補償コンデンサPC1と第2の定電流回路I
C2とが出力回路OC1を構成し、出力端子OUTをP
チャネルMOSトランジスタMP3のドレインに設けて
いる。
【0012】さらに、その出力端子OUTとグランドG
NDとの間に抵抗R1,R2,R3の直列回路を接続し
ており、NチャネルMOSトランジスタMN1のゲート
が、その抵抗回路の抵抗R2と抵抗R3との接続点に接
続し、NチャネルMOSトランジスタMN2のゲート
が、抵抗R1と抵抗R2との接続点に接続して、基準電
圧発生回路を構成している。
【0013】この従来の基準電圧発生回路の動作につい
て説明する。抵抗R1,R2,R3の直列回路によっ
て、第1のNチャネルMOSトランジスタMN1のゲー
トと第2のNチャネルMOSトランジスタMN2のゲー
トに帰還をかけている。
【0014】それによって、NチャネルMOSトランジ
スタMN1のゲート・ソース間電圧電圧VGS1とNチ
ャネルMOSトランジスタMN2のゲート・ソース間電
圧電圧VGS2との差(VGS2−VGS1)であるオ
フセット電圧を、抵抗R1,R2,R3の直列回路によ
り増幅する。
【0015】そのため、出力端子OUTの出力電圧VO
UTは、 VOUT=(VGS2−VGS1)×(R1+R2+R3)/R2 …(1) となる。
【0016】ここで、NチャネルMOSトランジスタM
N1とMN2のスレショルド電圧、およびそれらに流れ
るドレイン電流を、それぞれVTH1,VTH2および
I1,I2とすると、MOSトランジスタの飽和の式に
より、次に示す(2)式および(3)式が得られる。 I1=K1×(VGS1−VTH1)2 …(2) I2=K2×(VGS2−VTH2)2 …(3) ただし、K1およびK2は導電係数である。
【0017】さらに、NチャネルMOSトランジスタM
N1とMN2の導電係数K1,K2を同じに設計し、P
チャネルMOSトランジスタMP1とMP2の導電係数
およびスレッショルド電圧も等しく設計すると、K1=
K2、I1=I2となって、前述の(2)式および
(3)式より次に示す(4)式を得る。 VGS2−VGS1=VTH2−VTH1 …(4)
【0018】ここで、VGS2−VGS1はオフセット
電圧であるが、この値はVTH2−VTH1、つまり、
NチャネルMOSトランジスタMN1とMN2のスレッ
ショルド電圧の差となり、同一導電型のMOSトランジ
スタのスレッショルドレベルの温度特性は殆ど等しいた
め、基準電圧VREFとして、次の(5)式により温度
特性のよい電圧を得ることができる。 VREF=VTH2−VTH1 …(5)
【0019】したがって、(4)式および(5)式を
(1)式に代入することによって、(6)式に示す電源
変動に無関係な温度特性のよい出力電圧VOUTが得ら
れる定電圧電源を実現することができる。 VOUT=VREF×(R1+R2+R3)/R2 …(6) なお、抵抗R1およびR3の抵抗値はそれぞれ0Ωでも
よい。
【0020】また、オフセット電圧の出し方としては、
NチャネルMOSトランジスタMN1とNチャネルMO
SトランジスタMN2にスレッショルド電圧の異なるも
のを用いる方法や、PチャネルMOSトランジスタMP
1とPチャネルMOSトランジスタMP2のスレッショ
ルド電圧を変える方法、これらのMOSトランジスタを
サイズの異なる同一導電型のトランジスタで構成する方
法なども可能である。
【0021】ここで、第1の定電流回路IC1が差動増
幅器OPAに流れる電流を一定に保ち、その電流は2個
のPチャネルMOSトランジスタMP1とMP2で構成
するカレントミラー部が等分する。そのため、電源電圧
変動や温度変化に関係なく一方のPチャネルMOSトラ
ンジスタMP1に流れるドレイン・ソース間電流と、他
方のPチャネルMOSトランジスタMP2に流れるドレ
イン・ソース間電流は等しくなる。
【0022】そして、PチャネルMOSトランジスタM
P1のゲートがPチャネルMOSトランジスタMP2の
ゲートとドレインに接続している。そのため、一方のP
チャネルMOSトランジスタMP1のゲート・ソース間
電圧と、他方のPチャネルMOSトランジスタMP2の
ゲート・ソース間電圧とも等しい。
【0023】そのため、VDS(ドレイン・ソース間電
圧)−IDS(ドレイン・ソース間電流)の関係によ
り、PチャネルMOSトランジスタMP1とMP2のド
レイン・ソース間電圧が等しく、NチャネルMOSトラ
ンジスタMN1とMN2のドレイン・ソース間電圧が等
しくなるときに、差動増幅器OPAは安定した状態にな
る。
【0024】ここで、図6にNチャネルMOSトランジ
スタのVDS−IDSの特性曲線を示す。図6の横軸に
VDS(ドレイン・ソース間電圧)をとり、縦軸にID
S(ドレイン・ソース間電流)をとる。そして、Pチャ
ネルMOSトランジスタMP1とMP2に流れる等しい
電流を一点鎖線IDPで示す。
【0025】図5に示した従来の基準電圧発生回路は、
3個の抵抗R1,R2,R3が、出力回路の出力端子O
UTとグランドGNDとの間に直列に接続された構成と
なっている。そのため、必ず一方のNチャネルMOSト
ランジスタMN1のゲート・ソース間電圧が、他方のN
チャネルMOSトランジスタMN2のゲート・ソース間
電圧よりグランドGNDの電位に近い電位になる。
【0026】このとき、図6に示すVDS−IDSの特
性曲線で、NチャネルMOSトランジスタMN1のゲー
ト・ソース間電圧を曲線VG1で示し、NチャネルMO
SトランジスタMN2のゲート・ソース間電圧を曲線V
G2で示す。そして、PチャネルMOSトランジスタM
P1とMP2に流れる等しい電流を示す一点鎖線IDP
が曲線VG1と交わる点がNチャネルMOSトランジス
タMN1のドレイン・ソース間電圧VD1を、曲線VG
2と交わる点がNチャネルMOSトランジスタMN2の
ドレイン・ソース間電圧VD2をそれぞれ示している。
【0027】ここで、差動増幅器OPAが安定するに
は、NチャネルMOSトランジスタMN1のドレイン・
ソース間電圧VD1とNチャネルMOSトランジスタM
N2のドレイン・ソース間電圧VD2が等しくなる必要
がある。
【0028】また、NチャネルMOSトランジスタMN
1のドレイン・ソース間電圧VD1がPチャネルMOS
トランジスタMP3のゲートに印加されるので、Nチャ
ネルMOSトランジスタMN2のドレイン・ソース間電
圧VD2よりNチャネルMOSトランジスタMN1のド
レイン・ソース間電圧VD1の方が高く、PチャネルM
OSトランジスタMP3のドレイン電位がグランドGN
Dの電位に近くなる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示した
基準電圧発生回路は、抵抗R1,R2,R3が出力回路
のOC1の出力端子OUTとグランドGNDとの間に直
列に接続されている構成なので、必ずNチャネルMOS
トランジスタMN1のゲート電位とNチャネルMOSト
ランジスタMN2のゲート電位とに電位差が生じ、差動
増幅器OPAが安定するのは、NチャネルMOSトラン
ジスタMN1のゲート電位とNチャネルMOSトランジ
スタMN2のゲート電位が、ともにクランドGNDの電
位になるときである。
【0030】つまり、出力端子OUTの出力電圧VOU
TがグランドGNDの電位になったときにのみ、差動増
幅器OPAが安定する。このことは、差動増幅器OPA
の構成を利用するコンパレータ回路の動作原理を考える
と、差動増幅器OPAの2つの入力端子に入力する電位
が異なると、出力端子から出力する出力電位は、高電位
側電源の電圧か低電位側電源の電圧になることと同じで
ある。
【0031】また、図5に示したような基準電圧発生回
路の構成であっても、カレントミラー部を構成するPチ
ャネルMOSトランジスタMP1とMP2に異なるスレ
ッショルド電圧のものを用いるか、もしくは異なるトラ
ンジスタサイズのものを用いるか、あるいは同様に、N
チャネルMOSトランジスタMN1とMN2に異なるス
レッショルド電圧のものを用いるか、もしくは異なるト
ランジスタサイズのものを用いれば、出力端子OUTか
らの出力電圧VOUTを任意の電圧にできる。
【0032】しかしながら、NチャネルMOSトランジ
スタMN1とMN2にスレッショルド電圧の異なるもの
を用いたり、PチャネルMOSトランジスタMP1とM
P2のスレッショルド電圧を変えたり、これらのMOS
トランジスタをトランジスタサイズの異なる同一導電型
のもので構成したりすると、これらのMOSトランジス
タの温度特性が異なってくる。
【0033】トランジスタの温度特性は、スレッショル
ド電圧やチャネル領域に流れるドレイン・ソース間電流
の電流密度などによって決まり、スレッショルド電圧が
異なる複数のトランジスタを用いる場合、その各トラン
ジスタの温度特性は異なる。また、サイズの異なるトラ
ンジスタを用いる場合、差動増幅器OPAに流れる電流
は第1の定電流回路IC1により一定であり、トランジ
スタサイズが異なるとトランジスタのチャネル領域に流
れるドレイン・ソース間電流の電流密度は等しくないの
で、これらのトランジスタの温度特性は異なる。
【0034】このため、スレッショルド電圧が異なるト
ランジスタを用いるか、サイズの異なるトランジスタを
用いることによりオフセット電圧を生じるように工夫を
すれば、図5に示した従来の基準電圧発生回路の構成で
あっても、電源電圧変動に対しては安定な任意の出力電
圧VOUTを出力することが可能になるが、温度変化に
対する安定性は悪くなる。
【0035】その理由は、カレントミラー部を構成する
PチャネルMOSトランジスタMP1とMP2とに異な
るスレッショルド電圧のものを用いるか、もしくはトラ
ンジスタサイズが異なるものを用いると、そのPチャネ
ルMOSトランジスタMP1とMP2のドレイン・ソー
ス間電流の温度に対する変化の仕方が異なるために、出
力電圧VOUTを一定に保てないためである。
【0036】また、同様にNチャネルMOSトランジス
タMN1とMN2にスレッショルド電圧の異なるものを
用いるか、もしくはトランジスタサイズが異なるのもの
を用いると、その各トランジスタの温度特性が異なるた
めに、やはり出力電圧VOUTを一定に保てない。さら
に、2つのトランジスタのトランジスタサイズやスレッ
ショルド電圧が異なると、製造プロセスによるばらつき
が生じたときにそれぞれのトランジスタに対する影響の
出方も異なり、出力電圧VOUTの値が大きくばらつい
てしまう。
【0037】この発明は、このような問題を解決して、
電源電圧変動や温度変化、あるいは製造プロセスにばら
つきがあってもその影響を受けずに、安定して一定電位
の出力電圧を発生する基準電圧発生回路を提供すること
を目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、次のように構成した基準電圧発生回路を
提供する。すなわち、この発明による基準電圧発生回路
は、電源電位が異なる第1の電源および第2の電源と、
第1の導電型の第1,第2のMOSトランジスタと、第
2の導電型の第3,第4,第5のMOSトランジスタ
と、抵抗回路と、基準電圧を出力する出力端子とを備え
ている。
【0039】そして、上記第1のMOSトランジスタの
ゲートとソースとバルクおよび上記第2のMOSトラン
ジスタのソースとバルクが第1の電源に接続し、上記第
1のMOSトランジスタのドレインが、上記第3のMO
Sトランジスタのドレインと上記第5のMOSトランジ
スタのゲートとに接続している。
【0040】また、上記第2のMOSトランジスタのド
レインが、上記第3のMOSトランジスタのゲートと上
記第4のMOSトランジスタのゲートおよびドレインと
に接続し、上記第3,第4,第5のMOSトランジスタ
の各ソースとバルクが全て上記第2の電源に接続してい
る。さらに、上記第5のMOSトランジスタのドレイン
を上記出力端子に接続すると共に、上記抵抗回路を介し
て上記第1の電源に接続し、上記第2のMOSトランジ
スタのゲートを上記抵抗回路の中間点に接続している。
【0041】そして、上記第1のMOSトランジスタと
第2のMOSトランジスタとは、ゲート材料の仕事関数
が異なり、その他の構成はまったく同じであり、上記第
3のMOSトランジスタと第4のMOSトランジスタと
は、全く同じ特性を有するMOSトランジスタである。
【0042】この基準電圧発生回路において、上記第1
の導電型の第1,第2のMOSトランジスタをPチャネ
ルMOSトランジスタとし、上記第2の導電型の第3,
第4のMOSトランジスタをNチャネルMOSトランジ
スタとした場合には、上記第1のMOSトランジスタの
ゲートの仕事関数が上記第2のMOSトランジスタのゲ
ートの仕事関数より大きくなるようにする。
【0043】そのため、上記第1のMOSトランジスタ
のゲートを、フェルミ準位が価電子帯に縮退する高濃度
P型シリコンで形成し、上記第2のMOSトランジスタ
のゲートを、フェルミ準位が伝導帯に縮退する高濃度N
型シリコンで形成するとよい。
【0044】また、前述の基準電圧発生回路において、
上記第1の導電型の第1,第2のMOSトランジスタを
NチャネルMOSトランジスタとしと、上記第2の導電
型の第3,第4のMOSトランジスタをPチャネルMO
Sトランジスタとして場合には、上記第1のMOSトラ
ンジスタのゲートの仕事関数が上記第2のMOSトラン
ジスタのゲートの仕事関数より小さくなるようにする。
【0045】そのため、上記第1のMOSトランジスタ
のゲートを、フェルミ準位が伝導帯に縮退する高濃度N
型シリコンで形成し、上記第2のMOSトランジスタの
ゲートを、フェルミ準位が価電子帯に縮退する高濃度P
型シリコンで形成するとよい。
【0046】この発明による基準電圧発生回路は、第1
の導電型の第1,第2のMOSトランジスタと、第2の
導電型の第3,第4のMOSトランジスタとによって差
動増幅器を構成している。
【0047】この差動増幅器の入力端子を構成する2つ
の同一導電型の第1,第2のMPOSトランジスタは、
ゲート材料のみが異なり、その他の構成は全く同じMO
Sトランジスタであるから、その第1,第2のMOSト
ランジスタはチャネル領域の不純物濃度分布が等しく、
ゲート電極の仕事関数が異なる。そのため、出力する基
準電圧は、常にこの差動増幅器の入力端子を構成する2
つの同一導電型のMOSトランジスタの仕事関数差に応
じた電圧になる。
【0048】したがって、この発明による基準電圧発生
回路が出力する基準電圧は、電源電圧の変動や温度変化
の影響、あるいは製造プロセスでのばらつきなどによる
影響を受けることなく、安定化した電圧となる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、この発明による基準電圧発
生回路の実施の形態を図面を用いて説明する。まず、こ
の発明の第1の実施形態を図1によって説明する。図1
はその基準電位発生回路の構成を示す回路図である。
【0050】この図1に示す基準電位発生回路において
は、第1の導電型のMOSトランジスタがPチャネルM
OSトランジスタであり、第2の導電型のMOSトラン
ジスタがNチャネルMOSトランジスタである。そし
て、説明の便宜上、図5に示した従来の基準電位発生回
路と対応する回路素子に同一の符号を付しているが、こ
れらは同じ構造および特性の素子であることを意味する
ものではない。なお、この図1において、各MOSトラ
ンジスタのゲートをG,ソースをS,ドレインをD,バ
ルクをBで示している。
【0051】図1に示す基準電位発生回路は、電源電位
が異なる第1の電源である高電位側電源VDDおよび第
2の電源である低電位側電源VSSと、第1の導電型の
第1,第2のMOSトランジスタであるPチャネルMO
SトランジスタMP1,MP2と、第2の導電型の第
3,第4,第5のMOSトランジスタであるNチャネル
MOSトランジスタMN1,MN2,MN3と、抵抗R
a,Rbの直列回路である抵抗回路RCTと、基準電圧
を出力する出力端子OUTとを備えている。
【0052】そして、PチャネルMOSトランジスタM
P1のゲートとソースとバルクおよびPチャネルMOS
トランジスタMP2のソースとバルクが高電位側電源V
DDに接続し、PチャネルMOSトランジスタMP1の
ドレインが、NチャネルMOSトランジスタMN1のド
レインとNチャネルMOSトランジスタMN3のゲート
とに接続している。
【0053】また、PチャネルMOSトランジスタMP
2のドレインが、NチャネルMOSトランジスタMN1
のゲートとNチャネルMOSトランジスタMN2のゲー
トおよびドレインとに接続し、NチャネルMOSトラン
ジスタMN1,MN2,MN3の各ソースとバルクが全
て低電位側電源VSSに接続している。
【0054】さらに、NチャネルMOSトランジスタM
N3のドレインを出力端子OUTに接続すると共に、抵
抗回路RCTを介して高電位側電源VDDに接続し、P
チャネルMOSトランジスタMP2のゲートを抵抗回路
RCTの中間点Pに接続している。そして、Nチャネル
MOSトランジスタMN3のゲートとドレインの間に、
位相補償コンデンサPC1を接続している。このコンデ
ンサPC1は発振防止用に設けているが、この発明を実
施するために必須のものではない。
【0055】これらのうち、一対のPチャネルMOSト
ランジスタMP1,MP2と、一対のNチャネルMOS
トランジスタMN1,MN2とによって、差動増幅器O
PAを構成している。そして、上記PチャネルMOSト
ランジスタMP1とMP2とはゲート材料の仕事関数が
異なるだけで、その他の構成は全く同じであり、上記N
チャネルMOSトランジスタMN1とMN2とは、全く
同じ特性を有するMOSトランジスタである。
【0056】次に図2によって、上記PチャネルMOS
トランジスタMP1,MP2の構造について説明する。
図2は、この第1の実施形態における第1,第2のMO
Sトランジスタとして使用されるPチャネルMOSトラ
ンジスタの構造を示す模式的断面図である。
【0057】このPチャネルMOSトランジスタは、バ
ルク領域Bを低濃度N型半導体で形成し、このバルク領
域Bに高濃度P型半導体でソース領域Sとドレイン領域
Dを形成し、ソース領域Sとドレイン領域Dの間に低濃
度P型半導体でチャネル領域Cを形成している。
【0058】そして、チャネル領域Cの上に絶縁物Oを
介して金属又は半導体によるゲート電極Gを形成し、そ
のゲート電極G,ソース領域S,ドレイン領域D,およ
びバルク領域Bを、それぞれPチャネルMOSトランジ
スタのゲート,ソース,ドレイン,およびバルクとして
いる。
【0059】そして、図1におけるPチャネルMOSト
ランジスタMP1とMP2とは、図2に示すゲート電極
Gの材料が異なるだけで、その他の構造(材質およびサ
イズも含む)は全く同じであり、チャネル領域Cの不純
物濃度も等しい。このゲート電極Gの材料を異ならせる
ことによってゲート電極の仕事関数を異ならせる。ここ
で、PチャネルMOSトランジスタMP1のゲート電極
Gの仕事関数をΦA、PチャネルMOSトランジスタM
P2のゲート電極Gの仕事関数をΦBとすると、仕事関
数ΦAが仕事関数ΦBより大きくなるように、各ゲート
電極Gの材料を選択する。
【0060】ここで、「仕事関数」とは、ある物質から
電子が飛び出すために、その表面で越えなければならな
い電位障壁の高さを表わす。すなわち、フェルミ準位か
ら固体外部の真空へ電子を移すための仕事で、真空電位
を0として測ったフェルミ準位のエネルギーの絶対値に
相当する。
【0061】このように、ゲート電極Gの仕事関数を異
ならせるためには、異なる仕事関数を有する金属又は半
導体を2種類選択して用いればよく、たとえば、アルミ
ニウムあるいはモリブデンなどの高融点金属と高濃度シ
リコンとの組み合わせを選択することなどによって、ゲ
ート電極の仕事関数を異ならせることが可能である。
【0062】つぎに、図1に示した基準電位発生回路の
動作について説明する。差動増幅器OPAのカレントミ
ラー部を構成する2個のNチャネルMOSトランジス
タ、すなわち第3のMOSトランジスタMN1と第4の
MOSトランジスタMN2とによって差動増幅器OPA
に流れる電流を等分する。そのため、PチャネルMOS
トランジスタMP1と、NチャネルMOSトランジスタ
MN1に流れる電流と、PチャネルMOSトランジスタ
MP2とNチャネルMOSトランジスタMN2とに流れ
る電流の値は、常に等しくなる。
【0063】PチャネルMOSトランジスタMP1とM
P2には、ゲート電圧がゼロであってもドレイン・ソー
ス間に電流を流すことができるディプレション形のMO
Sトランジスタを使用するのが望ましい。しかし、エン
ハンスメント形のMOSトランジスタであっても、ゲー
ト電圧がゼロのときに僅かでもドレイン・ソース間に電
流が流れるものであれば使用可能である。
【0064】ここで、PチャネルMOSトランジスタM
P1は、そのゲート電極Gに仕事関数ΦAの材料を用い
るので、この仕事関数ΦAに対応するスレッショルド電
圧になる。同様に、PチャネルMOSトランジスタMP
2は、そのゲート電極Gに仕事関数ΦBの材料を用いる
ので、この仕事関数ΦBに対応するスレッショルド電圧
になる。
【0065】このPチャネルMOSトランジスタMP1
のスレッショルド電圧と、PチャネルMOSトランジス
タMP2のスレッショルド電圧との差は、PチャネルM
OSトランジスタMP1とMP2のゲート電極Gに用い
る材料の仕事関数の差と等しくなる。さらに、差動増幅
器OPAが安定した状態になるためには、PチャネルM
OSトランジスタMP1とMP2に流れる電流値が等し
くなる必要がある。
【0066】図1に示すこの発明の第1の実施形態によ
る基準電位発生回路のでは、PチャネルMOSトランジ
スタMP1のゲートを高電位側電源VDDに接続してい
る。したがって、PチャネルMOSトランジスタMP2
のゲートに、PチャネルMOSトランジスタMP1のス
レッショルド電圧とPチャネルMOSトランジスタMP
2のスレッショルド電圧の差分だけ電圧を印加すれば、
差動増幅器OPAは安定な状態になる。
【0067】すなわち、出力端子OUTによる差動増幅
器OPAの入力端子であるPチャネルMOSトランジス
タMP2のゲートに、PチャネルMOSトランジスタM
P1のゲート電極Gの仕事関数ΦAと、PチャネルMO
SトランジスタMP2のゲート電極Gの仕事関数ΦBと
の差分だけの電圧を帰還すれば、この差動増幅器OPA
は安定な状態になる。
【0068】図1に示した基準電位発生回路は、差動増
幅器OPAの入力端子であるPチャネルMOSトランジ
スタMP1とMP2の構造はゲート電極Gに用いる材料
の仕事関数だけ異なり、この仕事関数差に応じた電圧
を、抵抗回路RCTによって(Ra+Rb)/Ra倍し
た電圧が出力端子OUTの出力電圧VOUTとなる。
【0069】PチャネルMOSトランジスタMP1のゲ
ートには高電位側電源VDDの電圧を印加するので、ゲ
ート・ソース間電圧はゼロVになり、PチャネルMOS
トランジスタMP2のゲートにはPチャネルMOSトラ
ンジスタMP1とMP2の仕事関数差と等しい電圧を印
加するので、トランジスタの電気的特性および温度特性
は等しくなる。
【0070】このため、電源電圧変動や温度変化があっ
ても、図1に示した基準電位発生回路の出力端子OUT
からの出力電圧VOUTは、PチャネルMOSトランジ
スタMP1とMP2の仕事関数差と等しい電圧を、抵抗
回路RCTによって(Ra+Rb)/Ra倍した電圧と
なる。
【0071】なお、PチャネルMOSトランジスタMP
1とMP2の仕事関数差が充分ある場合には、抵抗回路
PCTの抵抗Rbの抵抗値をゼロ(完全導通状態)にし
て、その仕事関数差と等しい電圧をそのまま出力端子O
UTに出力するようにしてもよい。
【0072】そして、PチャネルMOSトランジスタM
P1のゲートには高電位側電源VDDの電位を印加する
ので、ゲート・ソース間電圧は常にゼロVであり、電源
電圧の変動があっても、このPチャネルMOSトランジ
スタMP1のゲート・ソース間電圧が変動することはな
い。
【0073】そのため、このPチャネルMOSトランジ
スタMP1がソース・ドレイン間電流を一定に保つ定電
流回路として働き、差動増幅器OPA全体に流れる電流
の大きさも常に一定に保たれる。また、ゲート電極Gに
使用する材料の仕事関数は、材料そのものが有する値で
あり、プロセスのバラつきなどの製造工程による影響を
受けることはない。したがって、常に安定な基準電圧を
発生する基準電圧発生回路を提供することが可能にな
る。
【0074】また、PチャネルMOSトランジスタMP
1のゲート電極Gに用いる材料の仕事関数ΦAは、Pチ
ャネルMOSトランジスタMP2のゲート電極Gに用い
る材料の仕事関数ΦBより大きい、すなわち低いエネル
ギー準位をもつものとしたが、PチャネルMOSトラン
ジスタMP1とMP2のゲート電極Gに用いる材料の仕
事関数は、以下に示す関係であっても同様の効果が得ら
れる。
【0075】たとえば、PチャネルMOSトランジスタ
MP1とMP2は、チャネル領域の不純物濃度分布が等
しく、PチャネルMOSトランジスタMP1のゲートの
フェルミ準位が真性半導体のフェルミ準位より価電子帯
側にあり、PチャネルMOSトランジスタMP2のゲー
トのフェルミ準位が真性半導体のフェルミ準位より伝導
帯側にある。
【0076】あるいは、PチャネルMOSトランジスタ
MP1とMP2は、チャネル領域の不純物濃度分布が等
しく、PチャネルMOSトランジスタMP1のゲートの
フェルミ準位が真性半導体のフェルミ準位より価電子帯
側にあり、PチャネルMOSトランジスタMP2のゲー
トのフェルミ準位が伝導帯に縮退する。
【0077】さらに、PチャネルMOSトランジスタM
P1とMP2は、チャネル領域の不純物濃度分布が等し
く、PチャネルMOSトランジスタMP1のゲートのフ
ェルミ準位が価電子帯に縮退し、PチャネルMOSトラ
ンジスタMP2のゲートのフェルミ準位が伝導帯に縮退
する。
【0078】具体的には、PチャネルMOSトランジス
タMP1のゲートを、フェルミ準位が真性半導体のフェ
ルミ準位より荷電子帯側にあるアルミニウムやモリブデ
ンなどの高融点金属で形成し、PチャネルMOSトラン
ジスタMP2のゲートを、フェルミ準位が伝導帯に縮退
するように、リンや砒素などを不純物濃度が1019〜1
23cm-3程度になるようにドープした高濃度N型シリ
コンで形成する。
【0079】あるいは、第1のPチャネルMOSトラン
ジスタMP1のゲートを、フェルミ準位が価電子帯に縮
退するように、ボロンを不純物濃度が1019〜1020
m-3程度になるようにドープした高濃度P型シリコンで
形成し、PチャネルMOSトランジスタMP2のゲート
を、フェルミ準位が伝導帯に縮退するように、リンや砒
素などを不純物濃度が1019〜1020cm-3程度になる
ようにドープした高濃度N型シリコンで形成する。
【0080】つまり、PチャネルMOSトランジスタM
P1とMP2は、チャネル領域の不純物濃度分布が等し
く、PチャネルMOSトランジスタMP1のゲートの仕
事関数がPチャネルMOSトランジスタMP2のゲート
の仕事関数より大きければ、上述した特性の基準電圧発
生回路を提供することが可能である。
【0081】次に、この発明の第2の実施形態を図3に
よって説明する。図3はその基準電位発生回路の構成を
示す回路図である。この図3に示す基準電位発生回路に
おいては、第1の導電型のMOSトランジスタがNチャ
ネルMOSトランジスタであり、第2の導電型のMOS
トランジスタがPチャネルMOSトランジスタである。
【0082】そして、説明の便宜上、図5に示した従来
例及び図1に示した第1の実施形態の基準電圧発生回路
と対応する回路素子に同一の符号を付しているが、これ
らは同じ構造および特性の素子であることを意味するも
のではない。なお、この図3においても、各MOSトラ
ンジスタのゲートをG,ソースをS,ドレインをD,バ
ルクをBで示している。
【0083】図3に示す基準電位発生回路は、電源電位
が異なる第1の電源である低電位側電源VSSおよび第
2の電源である高電位側電源VDDと、第1の導電型の
第1,第2のMOSトランジスタであるNチャネルMO
SトランジスタMN1,MN2と、第2の導電型の第
3,第4,第5のMOSトランジスタであるPチャネル
MOSトランジスタMP1,MP2,MP3と、抵抗R
a,Rbの直列回路である抵抗回路RCTと、基準電圧
を出力する出力端子OUTとを備えている。
【0084】そして、NチャネルMOSトランジスタM
N1のゲートとソースとバルクおよびNチャネルMOS
トランジスタMN2のソースとバルクが低電位側電源V
SSに接続し、NチャネルMOSトランジスタMN1の
ドレインが、PチャネルMOSトランジスタMP1のド
レインとPチャネルMOSトランジスタMP3のゲート
とに接続している。
【0085】また、NチャネルMOSトランジスタMN
2のドレインが、PチャネルMOSトランジスタMP1
のゲートとPチャネルMOSトランジスタMP2のゲー
トおよびドレインとに接続し、PチャネルMOSトラン
ジスタMP1,MP2,MP3の各ソースとバルクが全
て高電位側電源VDDに接続している。
【0086】さらに、PチャネルMOSトランジスタM
P3のドレインを出力端子OUTに接続すると共に、抵
抗回路RCTを介して低電位側電源VSSに接続し、N
チネルMOSトランジスタMN2のゲートを抵抗回路R
CTの中間点Pに接続している。そして、PチャネルM
OSトランジスタMN3のゲートとドレインの間に、発
振防止用に位相補償コンデンサPC1を接続している
が、これは必須ではない。
【0087】これらのうち、一対のNチャネルMOSト
ランジスタMN1,MNと、一対のPチャネルMOSト
ランジスタMP1,MP2とによって、差動増幅器OP
Aを構成している。そして、上記NチャネルMOSトラ
ンジスタMN1とMN2とはゲート材料の仕事関数が異
なるだけで、その他の構成は全く同じであり、上記Pチ
ャネルMOSトランジスタMP1とMP2とは、全く同
じ特性を有するMOSトランジスタである。
【0088】次に図4によって、上記NチャネルMOS
トランジスタMN1,MN2の構造について説明する。
図4は、この第2の実施形態における第1,第2のMO
Sトランジスタとして使用されるNチャネルMOSトラ
ンジスタの構造を示す模式的断面図である。
【0089】このNチャネルMOSトランジスタは、バ
ルク領域Bを低濃度P型半導体で形成し、このバルク領
域Bに高濃度N型半導体でソース領域Sとドレイン領域
Dを形成し、ソース領域Sとドレイン領域Dの間に低濃
度N型半導体でチャネル領域Cを形成している。
【0090】そして、チャネル領域Cの上に絶縁物Oを
介して金属又は半導体によるゲート電極Gを形成し、そ
のゲート電極G,ソース領域S,ドレイン領域D,およ
びバルク領域Bを、それぞれPチャネルMOSトランジ
スタのゲート,ソース,ドレイン,およびバルクとして
いる。
【0091】ここで、図3に示したこの発明の第2の実
施形態におけるNチャネルMOSトランジスタMN1と
MN2の構造は、ゲート電極Gに用いる材料の仕事関数
が異なるだけであり、そのたの構成(材料およびサイズ
を含む)は全く同じである。したがって、チャネル領域
Cの不純物濃度分布も等しい。
【0092】そして、NチャネルMOSトランジスタM
N1のゲート電極Gに用いる材料の仕事関数ΦCは、N
チャネルMOSトランジスタMN2のゲート電極Gに用
いる材料の仕事関数ΦDより小さくなる(高いエネルギ
ー準位をもつ)ようにする。
【0093】このように、ゲート電極Gの仕事関数を異
ならせるためには、異なる仕事関数を有する金属又は半
導体を2種類選択して用いればよく、たとえば、アルミ
ニウムあるいはモリブデンなどの高融点金属と高濃度シ
リコンとの組み合わせを選択することなどによって、ゲ
ート電極の仕事関数を異ならせることが可能である。但
し、第1のMOSトランジスタ(MN1)と第2のMO
Sトランジスタ(MN2)のゲート電極の仕事関数の大
小関係が、前述の第1の実施形態の場合と反対になる。
【0094】次に、この図4に示す基準電位発生回路の
動作について説明する。差動増幅器OPAのカレントミ
ラー部を構成するPチャネルMOSトランジスタMP1
とMP2とによって、差動増幅器OPAに流れる電流を
等分する。そのために、PチャネルMOSトランジスタ
MP1とNチャネルMOSトランジスタMN1に流れる
電流と、PチャネルMOSトランジスタMP2とNチャ
ネルMOSトランジスタMN2に流れる電流の値は、常
に等しくなる。
【0095】NチャネルMOSトランジスタMN1とM
N2には、ゲート電圧がゼロであってもドレイン・ソー
ス間に電流を流すことができるディプレション形のMO
Sトランジスタを使用するのが望ましい。しかし、エン
ハンスメント形のMOSトランジスタであっても、ゲー
ト電圧がゼロのときに僅かでもドレイン・ソース間に電
流が流れるものであれば使用可能である。
【0096】ここで、NチャネルMOSトランジスタM
N1のゲート電極Gに仕事関数ΦCの金属を用いるの
で、NチャネルMOSトランジスタMN1は、仕事関数
ΦCに対応するスレッショルド電圧になる。同様に、N
チャネルMOSトランジスタMN2のゲート電極Gには
仕事関数ΦDの金属を用いるので、NチャネルMOSト
ランジスタMN2は、仕事関数ΦDに対応するスレッシ
ョルド電圧になる。
【0097】このNチャネルMOSトランジスタMN1
のスレッショルド電圧と、NチャネルMOSトランジス
タMN2のスレッショルド電圧との差は、NチャネルM
OSトランジスタMN1とMN2のゲート電極Gに用い
る金属の仕事関数差と等しくなる。さらに、差動増幅器
OPAが安定した状態になるためには、NチャネルMO
SトランジスタMN1とNチャネルMOSトランジスタ
MN2に流れる電流値が等しくなる必要がある。
【0098】図3に示した基準電位発生回路の構成は、
NチャネルMOSトランジスタMN1のゲートを低電位
側電源VSSに接続している。そのため、NチャネルM
OSトランジスタMN2のゲートに、NチャネルMOS
トランジスタMN1のスレッショルド電圧とNチャネル
MOSトランジスタMN2のスレッショルド電圧の差分
だけ電圧を印加すれば、差動増幅器OPAは安定な状態
になる。
【0099】つまり、差動増幅器OPAの入力端子であ
るNチャネルMOSトランジスタMN2のゲートに、N
チャネルMOSトランジスタMN1のゲート電極Gの仕
事関数ΦCとNチャネルMOSトランジスタMN2のゲ
ート電極の仕事関数ΦDの差分だけの電圧を帰還すれ
ば、この差動増幅器OPAは安定な状態になる。
【0100】この基準電圧発生回路は、差動増幅器OP
Aの入力端子であるNチャネルMOSトランジスタMN
1とNチャネルMOSトランジスタMN2の構造は、ゲ
ート電極Gに用いる材料の仕事関数だけ異なり、その仕
事関数差に等しい電圧を、抵抗回路RCTによって(R
a+Rb)/Ra倍した電圧が出力端子OUTの出力電
圧VOUTとなる。
【0101】NチャネルMOSトランジスタMN1のゲ
ートには低電位側電源VSSの電位を印加する。そのた
め、ゲート・ソース間電圧はゼロVになり、Nチャネル
MOSトランジスタMN2のゲートにはNチャネルMO
SトランジスタMN1とMN2の仕事関数差と等しい電
圧を印加するので、トランジスタの電気的特性および温
度特性は等しくなる。
【0102】このように、NチャネルMOSトランジス
タMN1のゲートには低電位側電源VSSの電位を印加
するので、ゲート・ソース間電圧は常にゼロVになり、
電源電圧の変動があっても、このNチャネルMOSトラ
ンジスタMN1のゲート・ソース間電圧は変動しない。
【0103】そのため、このNチャネルMOSトランジ
スタMN1がソース・ドレイン間に流れる電流を一定に
保つ定電流回路として働き、差動増幅器OPA全体に流
れる電流の大きさも常に一定に保たれる。
【0104】したがって、電源電圧の変動や温度変化が
あっても、この基準電圧発生回路の出力端子OUTから
の出力電圧VOUTは、NチャネルMOSトランジスタ
MN1とMN2の仕事関数差と等しい電圧を、抵抗回路
RCTによって(Ra+Rb)/Ra倍した電圧を常に
出力する。なお、NチャネルMOSトランジスタMN1
とMN2の仕事関数差が充分ある場合には、抵抗回路R
CTの抵抗Rbの抵抗値をゼロ(完全導通状態)にし
て、その仕事関数差と等しい電圧をそのまま出力端子O
UTに出力するようにしてもよい。
【0105】また、ゲート電極Gに使用する材料の仕事
関数は、材料そのものが有する値であり、プロセスのバ
ラつきなど製造工程による影響を受けることはない。そ
のため、常に安定な基準電圧を発生する基準電圧発生回
路を提供することが可能になる。
【0106】また、NチャネルMOSトランジスタMN
1のゲート電極Gに用いる材料の仕事関数ΦCは、Nチ
ャネルMOSトランジスタMN2のゲート電極Gに用い
る材料の仕事関数ΦCより小さい(高いエネルギー準位
をもつ)ように説明したが、このNチャネルMOSトラ
ンジスタMN1とMN2のゲート電極Gに用いる材料の
仕事関数は、以下に示す関係であっても同様の効果が得
られる。
【0107】たとえば、NチャネルMOSトランジスタ
MN1とMN2とは、チャネル領域の不純物濃度分布が
等しく、NチャネルMOSトランジスタMN1のゲート
のフェルミ準位が真性半導体のフェルミ準位より伝導帯
側にあり、NチャネルMOSトランジスタMN2のゲー
トのフェルミ準位が真性半導体のフェルミ準位より価電
子帯側にある。
【0108】あるいは、NチャネルMOSトランジスタ
MN1とMN2とは、チャネル領域の不純物濃度分布が
等しく、NチャネルMOSトランジスタMN1のゲート
のフェルミ準位が伝導帯に縮退し、NチャネルMOSト
ランジスタMN2のゲートのフェルミ準位が真性半導体
のフェルミ準位より価電子帯側にある。
【0109】または、NチャネルMOSトランジスタM
N1とMN2とは、チャネル領域の不純物濃度分布が等
しく、NチャネルMOSトランジスタMN1のゲートの
フェルミ準位が伝導帯に縮退し、NチャネルMOSトラ
ンジスタMN2のゲートのフェルミ準位が価電子帯に縮
退する。
【0110】具体的には、例えばNチャネルMOSトラ
ンジスタMN1のゲートを、フェルミ準位が伝導帯に縮
退するように、リンや砒素などを不純物濃度が1019
1020cm-3程度になるようにドープした高濃度N型シ
リコンで形成し、NチャネルMOSトランジスタMN2
のゲートを、フェルミ準位が真性半導体のフェルミ準位
より価電子帯側にあるアルミニウムやモリブデンなどの
高融点金属で形成する。
【0111】あるいは、NチャネルMOSトランジスタ
MN1のゲートを、フェルミ準位が伝導帯に縮退するよ
うに、リンや砒素などを不純物濃度として1019〜10
20cm-3程度にドープした高濃度N型シリコンで形成
し、NチャネルMOSトランジスタMN2のゲートを、
フェルミ準位が価電子帯に縮退するように、ボロンを不
純物濃度が1019〜1020cm-3程度ドープした高濃度
P型シリコンで形成する。
【0112】つまり、NチャネルMOSトランジスタM
N1とMN2は、チャネル領域の不純物濃度分布が等し
く、NチャネルMOSトランジスタMN1のゲートの仕
事関数がNチャネルMOSトランジスタMN2のゲート
の仕事関数より小さければ、上述した特性の基準電圧発
生回路を提供することが可能である。
【0113】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る基準電圧発生回路は、第1の電源と第2の電源との間
に設けた差動増幅器の入力端子を構成する2つの同一導
電型のMOSトランジスタのゲートの仕事関数の差に等
しいか、それに比例する電圧を基準電圧として出力する
ので、電源電圧変動や温度変化の影響を受けず、しかも
プロセスのばらつきなど製造工程による影響を受けるこ
ともなく、安定した基準電圧を発生することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態である基準電圧発生
回路の構成を示す回路図である。
【図2】図1の基準電圧発生回路に使用するPチャネル
MOSトランジスタの構造を示す模式的断面図である。
【図3】この発明の第2の実施形態である基準電圧発生
回路の構成を示す回路図である。
【図4】図3の基準電圧発生回路に使用するPチャネル
MOSトランジスタの構造を示す模式的断面図である。
【図5】従来の基準電圧発生回路の構成を示す回路図で
ある。
【図6】NチャネルMOSトランジスタのVDS(ドレ
イン・ソース間電圧)−IDS(ドレイン・ソース間電
流)の特性を示す線図である。
【符号の説明】
OPA:差動増幅器 MP1,MP2,MP3:PチャネルMOSトランジス
タ MN1,MN2,MN3:NチャネルMOSトランジス
タ PC1:位相補償コンデンサ OUT:出力端子 VDD:高電位側電源 VSS:低電位側電源 RCT:抵抗回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−39605(JP,A) 特開 昭60−150113(JP,A) 特開 昭60−243715(JP,A) 特開 平3−180915(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8238 H01L 21/822 H01L 27/04 H01L 27/092

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電位が異なる第1の電源および第2
    の電源と、第1の導電型の第1,第2のMOSトランジ
    スタと、第2の導電型の第3,第4,第5のMOSトラ
    ンジスタと、抵抗回路と、基準電圧を出力する出力端子
    とを備えた基準電圧発生回路であって、 前記第1のMOSトランジスタのゲートとソースとバル
    クおよび前記第2のMOSトランジスタのソースとバル
    クが第1の電源に接続し、 前記第1のMOSトランジスタのドレインが前記第3の
    MOSトランジスタのドレインと前記第5のMOSトラ
    ンジスタのゲートとに接続し、 前記第2のMOSトランジスタのドレインが前記第3の
    MOSトランジスタのゲートと前記第4のMOSトラン
    ジスタのゲートおよびドレインとに接続し、 前記第3,第4,第5のMOSトランジスタの各ソース
    とバルクが全て前記第2の電源に接続し、 前記第5のMOSトランジスタのドレインを前記出力端
    子に接続すると共に前記抵抗回路を介して前記第1の電
    源に接続し、 前記第2のMOSトランジスタのゲートを前記抵抗回路
    の中間点に接続し、 前記第1のMOSトランジスタと前記第2のMOSトラ
    ンジスタとは、ゲート材料の仕事関数が異なり、その他
    の構成は全く同じであり、 前記第3のMOSトランジスタと前記第4のMOSトラ
    ンジスタとは、全く同じ特性を有するMOSトランジス
    タであることを特徴とする基準電圧発生回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基準電圧発生回路であっ
    て、 前記第1の導電型の第1,第2のMOSトランジスタが
    PチャネルMOSトランジスタであり、 前記第2の導電型の第3,第4のMOSトランジスタが
    NチャネルMOSトランジスタであり、 前記第1のMOSトランジスタのゲートの仕事関数が前
    記第2のMOSトランジスタのゲートの仕事関数より大
    きいことを特徴とする基準電圧発生回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の基準電圧発生回路であっ
    て、 前記第1のMOSトランジスタのゲートが、フェルミ準
    位が価電子帯に縮退する高濃度P型シリコンで形成さ
    れ、 前記第2のMOSトランジスタのゲートが、フェルミ準
    位が伝導帯に縮退する高濃度N型シリコンで形成されて
    いることを特徴とする基準電圧発生回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の基準電圧発生回路であっ
    て、 前記第1の導電型の第1,第2のMOSトランジスタが
    NチャネルMOSトランジスタであり、 前記第2の導電型の第3,第4のMOSトランジスタが
    PチャネルMOSトランジスタであり、 前記第1のMOSトランジスタのゲートの仕事関数が前
    記第2のMOSトランジスタのゲートの仕事関数より小
    さいことを特徴とする基準電圧発生回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の基準電圧発生回路であっ
    て、 前記第1のMOSトランジスタのゲートが、フェルミ準
    位が伝導帯に縮退する高濃度N型シリコンで形成され、 前記第2のMOSトランジスタのゲートが、フェルミ準
    位が価電子帯に縮退する高濃度P型シリコンで形成され
    ていることを特徴とする基準電圧発生回路。
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