JP4023991B2 - 基準電圧発生回路及び電源装置 - Google Patents

基準電圧発生回路及び電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4023991B2
JP4023991B2 JP2000279070A JP2000279070A JP4023991B2 JP 4023991 B2 JP4023991 B2 JP 4023991B2 JP 2000279070 A JP2000279070 A JP 2000279070A JP 2000279070 A JP2000279070 A JP 2000279070A JP 4023991 B2 JP4023991 B2 JP 4023991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reference voltage
mos transistor
type mos
power supply
enhancement type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000279070A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002091590A (ja
Inventor
佳徳 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000279070A priority Critical patent/JP4023991B2/ja
Priority to US09/884,922 priority patent/US6552603B2/en
Publication of JP2002091590A publication Critical patent/JP2002091590A/ja
Priority to US10/376,277 priority patent/US6798278B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4023991B2 publication Critical patent/JP4023991B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は単独で又は他の半導体装置に組み込まれるMOS型又はCMOS型の基準電圧発生回路と、その基準電圧発生回路を利用した装置の一例としての電源装置に関するものである。特にこの電源装置は携帯電話など小型機器の電源装置として利用するのに適するものである。
【0002】
【従来の技術】
ゲートとソースを接続したデプレッション型MOSトランジスタを定電流源とする基準電圧発生回路が知られている(特公平4−65546号公報参照)。そこでは、図11に示されるように、デプレッション型MOSトランジスタQ1のゲートとソースを接続してその定電流性を利用する。そして、ゲートとドレインが接続されたエンハンスメント型MOSトランジスタQ2をその定電流で動作するように直列に接続して、MOSトランジスタQ2に発生する電圧を基準電圧として取り出すものである。ここでは、いずれのMOSトランジスタQ1,Q2もNチャネル型である。基準電圧Vrefとしては、MOSトランジスタQ1のしきい値電圧Vt_dとMOSトランジスタQ2のしきい値電圧Vt_eの差分が出力される。
【0003】
その従来技術の文献では、MOSトランジスタQ1とMOSトランジスタQ2との間でしきい値電圧を異ならせる方法として、基板の不純物濃度又はチャネルの不純物濃度を変化させる方法が実施例として挙げられている。その方法は、いずれもイオン注入時の注入量を変えることである。
【0004】
図12にMOSトランジスタQ1,Q2のVgs対(Ids)1/2波形(ただしドレイン電圧は飽和条件)を示す。ただし、MOSトランジスタQ1,Q2のコンダクタンスファクタ(K)は同一とする。Vgsはゲートとソース間の電圧、Idsはドレイン電流である。
MOSトランジスタQ1はVgsが0Vで固定されているため、図12のQ1の波形からIconstなる定電流を流す。したがって、Ids=IconstとなるMOSトランジスタQ2のVgsがVrefとなる。ゆえに、
Vref = Vt_e − Vt_d
となり、Vrefが2つのMOSトランジスタQ1,Q2のしきい値電圧Vt_e,Vt_dの差分で表わされることがわかる。
【0005】
この回路構成のVrefの利点として次の点を挙げることができる。
(1)2つのMOSトランジスタQ1,Q2の温度特性がほぼ同一であることにより、Vrefの温度依存性が小さい。
(2)バンドギャップリファレンス回路などに比べてMOSトランジスタが最低2つで構成できるため、比較的容易にかつ、小面積で構築できる。バンドギャップリファレンス回路とは、PN接合のVbe(ベース・エミッタ間の電圧)とサーマルボルテージVt(=kT/q)(kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは単位電荷)の温度特性の極性の違いを利用して温度係数の極めて小さい基準電圧Vrefを取りだすようにしたものである。
【0006】
また、MOSトランジスタQ1のゲートの結線方法を変えることにより、低電圧の基準電圧を発生させることができる利点もある(特開平8−335122号公報参照)。その回路図を図13に示す。図11と異なる点は、MOSトランジスタQ1のゲートが接地されている点にある。
【0007】
ここで、MOSトランジスタQ1のしきい値電圧をVt_d、ドレイン電流をIds_d、ゲートとソース間の電圧をVgs_dとし、MOSトランジスタQ2のしきい値電圧をVt_e、ドレイン電流をIds_e、ゲートとソース間の電圧をVgs_eとし、MOSトランジスタQ1,Q2のコンダクタンスファクタがともにKで同じであるとすると、MOSトランジスタQ1のドレイン電流Ids_dとMOSトランジスタQ2のドレイン電流Ids_eは、以下のように示される。
Ids_d = K(Vgs_d−Vt_d)2
Ids_e = K(Vgs_e−Vt_e)2
となる。
【0008】
Ids_d =Ids_e、Vgs_d = −Vgs_eから求める一定なゲートとソース間の電圧Vgs_eは次のようになる。
K(−Vgs_e−Vt_d)2=K(Vgs_e−Vt_e)2
Vgs_e =(Vt_e−Vt_d)/2
すなわち、Vrefは
Vref =(Vt_e−Vt_d)/2
となり、低い基準電圧を設定するのに適している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの回路構成で、より高精度のVrefを実現するためには以下のような課題がある。
(1)2つのMOSトランジスタQ1,Q2は別々のイオン注入工程によってしきい値電圧Vt_d,Vt_eをそれぞれ決定しているため、ばらつきは独立で、その差分はばらつきが大きくなり、結果としてVrefのばらつきが大きくなる。図14にMOSトランジスタQ2のしきい値電圧Vt_eが高くなった場合の例を示す。破線が変化前の状態である。
【0010】
(2)MOSトランジスタQ1とMOSトランジスタQ2では、チャネルに注入される不純物の導電型が異なるため、しきい値電圧やモビリティーの温度特性が厳密には異なり、Vrefの温度特性向上に限界がある。図15に高温時のMOSトランジスタQ2のしきい値電圧Vt_e及びモビリティーが変化した場合の例を示す。破線が変化前の状態であり、Q2のVt_e及び傾斜が変化している。
【0011】
(3)特開平8−335122号公報に記載の基準電圧発生回路では、デプレッション型MOSトランジスタのしきい値Vt_dに制約があるため、製造ばらつきや温度変化に対する製造マージンを大きくとらなければならない。例えば図13に示した基準電圧発生回路の場合、|Vt_d| > Vref > Vt_eなる制約があるため、デプレッション型MOSトランジスタのしきい値電圧Vt_dを図11に示す基準電圧発生回路と比べてかなり低く設定する必要がある。
【0012】
本発明はこのような問題点に鑑み、プロセスばらつきや、温度変化に対して依存性が小さく、比較的低い基準電圧を発生できる基準電圧発生回路を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基準電圧発生段と、チャネルの不純物プロファイルが同一である2つ以上のエンハンスメント型MOSトランジスタが電源・GND間に直列に接続され、1つの上記エンハンスメント型MOSトランジスタのゲートが基準電圧発生段の出力に接続され、それ以外の上記エンハンスメント型MOSトランジスタのゲートとドレインが接続され、上記エンハンスメント型MOSトランジスタ間の接続点の電位が基準電圧出力となる出力段とを備えたものである。
【0014】
出力段に設けられたエンハンスメント型MOSトランジスタの個数をn個とすると、出力段では、ゲートが基準電圧発生段の出力に接続されたエンハンスメント型MOSトランジスタのゲートに入力される電圧Vinに対して1/nの基準電圧Vrefを出力する。出力段に設けられた2つ以上のエンハンスメント型MOSトランジスタは、チャネルの不純物プロファイルが同一であることによりプロセスばらつきや温度変化などの外的不安定要因に対して同様の特性変化を示すので、外的不安定要因の影響によるVinに対するVrefの変動が小さい。
【0015】
【発明の実施の形態】
出力段のエンハンスメント型MOSトランジスタのベータ(β)は等しいことが好ましい。その結果、エンハンスメント型MOSトランジスタは外的不安定要因に対して同じ特性変化を示すようになり、外的不安定要因の影響によるVinに対するVrefの変動をさらに小さくすることができる。
ここで、ベータはチャネル幅W、チャネル長L、ゲート酸化膜の誘電率μ、及びゲート容量Coxの関数であり、同時に形成されるMOSトランジスタではサイズ(W/L)を等しくすることにより、ベータを等しくすることができる。
【0016】
出力段のエンハンスメント型MOSトランジスタがコモンセントロイド(共通重心)形状のペアトランジスタであることが好ましい。その結果、エンハンスメント型MOSトランジスタは外的不安定要因に対してさらに等しい特性変化を示すようになるので、外的不安定要因の影響によるVinに対するVrefの変動をさらに小さくすることができる。
【0017】
上記エンハンスメント型トランジスタのチャネル長をL、チャネル幅をW、ゲート膜厚をToxとするとき、値Tox/(LW)1/2が1.5×10-3以下であることが好ましい。
一般に、ペアトランジスタのペア性の指標として、しきい値電圧のペア性(ミスマッチ)のσ(標準偏差)が使われる。ここでのσはTox/(LW)1/2に比例し、係数は1が用いられる。上記ペアトランジスタについて、Tox/(LW)1/2を1.5×10-3以下にすることにより、1σ=1.5mV程度の高精度なしきい値電圧特性をもつようになる。このことは、製品規格としての3σをとれば±5mVが見込めるため、3σが±10mV以上となっている従来品に比べてより高精度なVrefを得ることができる。
【0018】
本発明の電源装置は、供給する電源電圧を基準電圧と比較することによって電源電圧を検出する検出回路を備えたものであって、その基準電圧を発生する回路として本発明の基準電圧発生回路を備えたものである。
【0019】
【実施例】
図1に本発明の基準電圧発生回路の実施例1を示す。Q1はデプレッション型MOSトランジスタ、Q2はエンハンスメント型MOSトランジスタ、Q3,Q4はMOSトランジスタQ2よりも低いしきい値電圧をもつエンハンスメント型MOSトランジスタを示す。エンハンスメント型MOSトランジスタQ3,Q4はチャネルプロファイル及びサイズが同じで、ベータが等しいものである。ここでは、いずれのMOSトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4もNチャネル型である。
デプレッション型MOSトランジスタQ1及びエンハンスメント型MOSトランジスタQ2で構成される基準電圧発生段1の回路構成は図11に示す従来型の基準電圧発生回路と同じであり、この出力をVinとしてMOSトランジスタQ3,Q4で構成される出力段3に入力している。
【0020】
出力段3において、MOSトランジスタQ3のドレインは電源VDDに接続され、MOSトランジスタQ3のソースとエンハンスメント型MOSトランジスタQ4のドレインが接続され、エンハンスメント型MOSトランジスタQ4のソースがGNDに接続されて、MOSトランジスタQ3,Q4が直列に接続され、その接続点が出力端子になっている。MOSトランジスタQ3のゲートは基準電圧発生段1の出力に接続されている。エンハンスメント型MOSトランジスタQ4のゲートとドレインが接続されている。
【0021】
図2にMOSトランジスタQ3,Q4のVgs対(Ids)1/2波形を示す。ただし、ドレイン電圧は飽和条件であり、MOSトランジスタQ3,Q4のコンダクタンスファクタKは同一とする。Vgsはゲートとソース間の電圧、Idsはドレイン電流である。
エンハンスメント型MOSトランジスタQ3、Q4はチャネルプロファイル及びサイズが同じトランジスタであり、しきい値電圧、及びVgs対(Ids)1/2波形の傾きベータが同じなので、VrefはVinの1/2となることがわかる。ここで、Vt_Q3はMOSトランジスタQ3のしきい値電圧にVrefを加えた値を示し、Vt_Q4はMOSトランジスタQ4のしきい値電圧を示す。
【0022】
図3に温度が高くなった場合のMOSトランジスタQ3,Q4のVgs対(Ids)1/2波形を示す。ただしドレイン電圧は飽和条件である。破線は変化前の状態を示す。
MOSトランジスタQ3,Q4ともに、しきい値電圧が低くなり、傾きベータが小さくなるが、MOSトランジスタQ3,Q4はチャネルプロファイル及びサイズが同じトランジスタであるため、しきい値電圧及び傾きベータは同じように変化する。これにより、その差分は変化前の状態(破線参照)と変わらず、この場合でもVrefはVinの1/2となることがわかる。
【0023】
図4に、MOSトランジスタQ3,Q4のしきい値電圧が高くばらついた場合のVgs対(Ids)1/2波形を示す。ただしドレイン電圧は飽和条件である。破線は、ばらつきのない状態を示す。
MOSトランジスタQ3,Q4は同じサイズのトランジスタであり、互いに近くに配置されているため、しきい値電圧も同様に変化する。この場合のIconstはしきい値電圧が高くなるに比べ減少するが、この場合でもVrefはVinの1/2となることがわかる。
【0024】
以上のように、この実施例によれば、MOSトランジスタQ3,Q4が同じ不純物プロファイルをもち、サイズも同じトランジスタであることにより、温度変化や製造ばらつきに対して変動が小さい基準電圧を供給することができる。
【0025】
図5に基準電圧発生回路の実施例2を示す。MOSトランジスタQ1〜Q4は実施例1と同じであり、Q5はMOSトランジスタQ3,Q4とチャネルプロファイル及びサイズが同じでベータが等しいエンハンスメント型MOSトランジスタである。
MOSトランジスタQ4のソースがMOSトランジスタQ5のドレインに接続され、MOSトランジスタQ5のソースがGNDに接続されて、MOSトランジスタQ3,Q4,Q5が直列に接続され、MOSトランジスタQ5のゲートとドレインが接続されている。MOSトランジスタQ4とQ5の接続点が出力端子となっている。この実施例では、出力段3aはMOSトランジスタQ3,Q4,Q5によって構成される。
【0026】
実施例1に比べて、MOSトランジスタQ3,Q4と同じサイズのMOSトランジスタQ5を一段付加することにより、Vinの1/3のVrefを得ることができ、より低い電圧を得ることができる。
実施例2でも実施例1と同様に、MOSトランジスタQ3,Q4,Q5のしきい値電圧及び傾きベータは温度変化や製造ばらつきなどの外的不安定要因に対して同様に変化するので、外的不安定要因に対して変動が小さい基準電圧を供給することができる。
【0027】
図6に基準電圧発生回路の実施例3を示す。MOSトランジスタQ3,Q4は実施例1と同じであり、出力段3の構成も実施例1と同じである。
MOSトランジスタQ3のゲートに基準電圧発生段としてのバンドギャップリファレンス5の出力端子が接続されている。
実施例3では、Vin自体が温度に対して安定な電位であるため、さらに安定的に、低いVrefを出力することができる。
【0028】
実施例1〜3に用いられるMOSトランジスタQ3、Q4、Q5は、チャネルプロファイル及びサイズが同じトランジスタを用いるが、それでも微細な製造ばらつきにより、しきい値電圧や傾きベータが異なることがある。そこで、高いペア性を得るために、これらをコモンセントロイド(共通重心)形状のペアトランジスタとすることが望ましい。
【0029】
図7に、図1に示された実施例1のMOSトランジスタQ3とQ4をコモンセントロイド形状に形成した基準電圧発生回路の実施例4を示す。
ゲートG1、ドレインD1及びソースS1からなる4つのMOSトランジスタによりQ3が構成され、ゲートG2、ドレインD2及びソースS2からなる4つのMOSトランジスタによりQ4が構成されている。
このような形状にすることにより、よりばらつきの小さい基準電圧を得ることができる。
【0030】
図8に本発明の基準電圧発生回路を備えた電源装置の実施例を示す。この電源装置は携帯電話などの携帯機器に使用されるものであり、供給する電源電圧VDDを基準電圧Vrefと比較することによって電源電圧VDDの降下又は上昇を検出する検出回路を備えた電源装置である。
【0031】
図8に示されている回路は、その電源装置における検出回路部分である。
15はコンパレータで、その反転入力端子にこの発明の基準電圧発生回路17が接続され、基準電圧Vrefが印加される。電源であるバッテリーからの出力電圧は電源端子VDDに印加され、その電圧は分圧抵抗19aと19bによって分圧されてコンパレータ15の非反転入力端子に入力される。
基準電圧発生回路17は、例えば図1、図5、図6に示されたものであり、その電源VDDとしてはこの電源装置におけるバッテリーが使用される。
ここで、コンパレータ15、基準電圧発生回路17及び分圧抵抗19a,19bにより検出回路を構成している。
【0032】
この電源装置において、バッテリーの電圧が高く、分圧抵抗19a,19bにより分圧された電圧が基準電圧Vrefよりも高いときはコンパレータ15の出力がHを維持し、バッテリーの電圧が降下してきて分圧抵抗19a,19bにより分圧された電圧が基準電圧Vref以下になってくるとコンパレータ15の出力がLになる。コンパレータ15の出力を携帯電話等の使用機器に表示することによりバッテリーの電圧が所定値以下になったことを知らせることができる。この用途において、Vrefとして、温度変化などに対し高い安定性が要求されるが、本発明のVrefを用いれば要求を満たすことができる。
【0033】
このような検出回路を複数設け、互いに基準電圧Vrefを異ならせたり、分圧抵抗19a,19bの分圧比を異ならせたりして、それぞれの検出回路が検出する電圧値を異ならせることにより、バッテリーの電圧状態をより詳しく表示できるようになる。
【0034】
図9は本発明の基準電圧発生回路を備えた定電圧電源の一例を示す回路図である。
電源21からの電源を負荷23に安定して供給すべく、定電圧回路25が設けられている。定電圧回路25は、電源21が接続される入力端子(Vbat)27、基準電圧発生回路(Vref)29、オペアンプ(OPAMP)31、PチャネルMOSトランジスタからなる出力トランジスタ(DRV)33、分圧抵抗R1,R2及び出力端子(Vout)35を備えている。
【0035】
定電圧回路25のオペアンプ31では、出力端子が出力トランジスタ33のゲート電極に接続され、反転入力端子に基準電圧発生回路29から基準電圧Vrefが印加され、非反転入力端子に出力電圧Voutを抵抗R1とR2で分圧した電圧が印加され、出力電圧Voutが抵抗R1とR2により分圧された電圧が基準電圧に等しくなるように制御される。
本発明による基準電圧発生回路29により、安定した基準電圧Vrefを供給することにより、安定した出力電圧を供給することができるようになる。
本発明の基準電圧発生回路が適用される装置や機器は、上に示した電源装置に限らず、安定した基準電圧が必要とされるものであればすべて適用することができる。
【0036】
図10基準電圧発生回路の実施例5として、実施例1に挙げた回路をPchを用いて構成した例を示す。
Q11はエンハンスメント型MOSトランジスタ、Q12はデプレッション型MOSトランジスタ、Q13,Q14はMOSトランジスタQ11よりも低いしきい値電圧をもつエンハンスメント型MOSトランジスタを示す。エンハンスメント型MOSトランジスタQ13,Q14はチャネルプロファイル及びサイズが同じものである。ここでは、いずれのMOSトランジスタQ11,Q12,Q13,Q14もPチャネル型である。
【0037】
基準電圧発生段7では、MOSトランジスタQ11のソースが電源VDDに接続され、MOSトランジスタQ11のドレインとMOSトランジスタQ12のソースが接続され、MOSトランジスタQ12のドレインが接地されて、MOSトランジスタQ11とMOSトランジスタQ12が直列に接続され、MOSトランジスタQ11のゲートとドレインが接続され、MOSトランジスタQ12のゲートとソースが接続されている。両MOSトランジスタQ11,Q12の接続点が次段への出力端子となっている。
基準電圧発生段7はこの出力をVinとしてMOSトランジスタQ13,Q14で構成される出力段9に入力している。
【0038】
出力段9において、MOSトランジスタQ13のソースは電源VDDに接続され、MOSトランジスタQ13のドレインとMOSトランジスタQ14のソースが接続され、MOSトランジスタQ14のドレインがGNDに接続されて、MOSトランジスタQ13,Q14が直列に接続され、MOSトランジスタQ13のゲートが基準電圧発生段7の出力に接続され、MOSトランジスタQ13のゲートとドレインが接続されている。両MOSトランジスタQ13,Q14の接続点が出力端子となっている。
【0039】
実施例6において、VinとVrefの関係は、
Vref =(VDD+Vin)/2
となる。
実施例6においても、MOSトランジスタQ13,Q14が同じ不純物プロファイルをもち、サイズも等しいトランジスタであることにより、温度変化や製造ばらつきに対して変動が小さい基準電圧を出力段9の出力端子から供給することができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明の定電圧発生回路では、基準電圧発生段と、チャネルの不純物プロファイルが同一である2つ以上のエンハンスメント型MOSトランジスタが電源・GND間に直列に接続され、1つの上記エンハンスメント型MOSトランジスタのゲートが基準電圧発生段の出力に接続され、それ以外の上記エンハンスメント型MOSトランジスタのゲートとドレインが接続され、上記エンハンスメント型MOSトランジスタ間の接続点の電位が基準電圧出力となる出力段とを備え、基準電圧発生段の出力Vinに対して低い基準電圧を出力段から発生するとともに、出力段のエンハンスメント型MOSトランジスタがプロセスばらつきや温度変化などの外的不安定要因に対して同様の特性変化を示すようにしたので、外的不安定要因の影響によるVinに対するVrefの変動を小さくすることができる。
【0041】
さらに、出力段のエンハンスメント型MOSトランジスタのベータを等しくすれば、エンハンスメント型MOSトランジスタは外的不安定要因に対して同じ特性変化を示すようになり、外的不安定要因の影響によるVinに対するVrefの変動をさらに小さくすることができる。
【0042】
さらに、出力段のエンハンスメント型MOSトランジスタをコモンセントロイド(共通重心)形状のペアトランジスタにより構成するようにすれば、エンハンスメント型MOSトランジスタは外的不安定要因に対してさらに等しい特性変化を示すようになるので、外的不安定要因の影響によるVinに対するVrefの変動をさらに小さくすることができる。
【0043】
さらに、エンハンスメント型MOSトランジスタのチャネル長をL、チャネル幅をW、ゲート膜厚をToxとするとき、値Tox/(LW)1/2が1.5×10-3以下であるようにすれば、ペアトランジスタについて、1σ=1.5mV程度の高精度なしきい値電圧特性をもつようになり、外的不安定要因の影響によるVinに対するVrefの変動をさらに小さくすることができる。
【0044】
本発明の電源装置においては、本発明の基準電圧発生回路を用いて電源電圧を検出するので、電源装置の供給電圧を安定して検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基準電圧発生回路の第1の実施例を示す回路図である。
【図2】MOSトランジスタQ3,Q4のVgs対(Ids)1/2波形を示す図である。
【図3】温度が高くなった場合のMOSトランジスタQ3,Q4のVgs対(Ids)1/2波形を示す図である。
【図4】MOSトランジスタQ3,Q4のしきい値電圧が変化した場合のVgs対(Ids)1/2波形を示す図である。
【図5】本発明の基準電圧発生回路の第2の実施例を示す回路図である。
【図6】本発明の基準電圧発生回路の第3の実施例を示す回路図である。
【図7】本発明の基準電圧発生回路の第4の実施例のMOSトランジスタQ3とQ4を示し、コモンセントロイド形状を示す概略図である。
【図8】本発明の電源装置の一実施例における検出回路部分を示す回路図である。
【図9】本発明の基準電圧発生回路を備えた定電圧電源の一例を示す回路図である。
【図10】本発明の基準電圧発生回路の第5の実施例を示す回路図である。
【図11】デプレッション型MOSトランジスタを定電流とする基準電圧発生回路の従来例を示す回路図である。
【図12】ドレイン電圧が飽和条件を満たしているMOSトランジスタQ1,Q2のVgs対(Ids)1/2波形を示す図である。
【図13】デプレッション型MOSトランジスタを定電流とする基準電圧発生回路の他の従来例を示す回路図である。
【図14】MOSトランジスタQ2のしきい値電圧が変化した場合のVgs対(Ids)1/2波形を示す図である。
【図15】高温時にMOSトランジスタQ2のしきい値電圧及びモビリティーが変化した場合のVgs対(Ids)1/2波形を示す図である。
【符号の説明】
1,7 基準電圧発生段
5 バンドギャップリファレンス
3,3a,9 出力段
Q1 デプレッション型MOSトランジスタ
Q2,Q3,Q4,Q5 エンハンスメント型MOSトランジスタ
Q12 デプレッション型MOSトランジスタ
Q11,Q13,Q14 エンハンスメント型MOSトランジスタ
15 コンパレータ
17 基準電圧発生回路
19a,19b 分圧抵抗
21 電源
23 負荷
25 定電圧回路
27 入力端子
29 基準電圧発生回路
31 オペアンプ
33 出力トランジスタ
35 出力端子
R1,R2 分圧抵抗

Claims (5)

  1. 基準電圧発生段と、
    チャネルの不純物プロファイルが同一である2つ以上のエンハンスメント型MOSトランジスタが電源・GND間に直列に接続され、1つの前記エンハンスメント型MOSトランジスタのゲートが前記基準電圧発生段の出力に接続され、それ以外の前記エンハンスメント型MOSトランジスタのゲートとドレインが接続され、前記エンハンスメント型MOSトランジスタ間の接続点の電位が基準電圧出力となる出力段と、を備えたことを特徴とする基準電圧発生回路。
  2. 前記エンハンスメント型MOSトランジスタのベータが等しい請求項1記載の基準電圧発生回路。
  3. 前記エンハンスメント型MOSトランジスタがコモンセントロイド(共通重心)形状のペアトランジスタである請求項2記載の基準電圧発生回路。
  4. 前記エンハンスメント型MOSトランジスタのチャネル長をL、チャネル幅をW、ゲート膜厚をToxとするとき、値Tox/(LW)1/2が1.5×10-3以下である請求項3記載の基準電圧発生回路。
  5. 供給する電源電圧を基準電圧と比較することによって電源電圧を検出する検出回路を備えた電源装置において、
    前記基準電圧を発生する回路として請求項1から4のいずれかに記載の基準電圧発生回路を備えたことを特徴とする電源装置。
JP2000279070A 2000-06-23 2000-09-14 基準電圧発生回路及び電源装置 Expired - Fee Related JP4023991B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000279070A JP4023991B2 (ja) 2000-09-14 2000-09-14 基準電圧発生回路及び電源装置
US09/884,922 US6552603B2 (en) 2000-06-23 2001-06-21 Voltage reference generation circuit and power source incorporating such circuit
US10/376,277 US6798278B2 (en) 2000-06-23 2003-03-03 Voltage reference generation circuit and power source incorporating such circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000279070A JP4023991B2 (ja) 2000-09-14 2000-09-14 基準電圧発生回路及び電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002091590A JP2002091590A (ja) 2002-03-29
JP4023991B2 true JP4023991B2 (ja) 2007-12-19

Family

ID=18764129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000279070A Expired - Fee Related JP4023991B2 (ja) 2000-06-23 2000-09-14 基準電圧発生回路及び電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4023991B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10072256B2 (en) 2006-05-22 2018-09-11 Abbott Products Gmbh Process for separating and determining the viral load in a pancreatin sample

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4607482B2 (ja) * 2004-04-07 2011-01-05 株式会社リコー 定電流回路
JP4713280B2 (ja) * 2005-08-31 2011-06-29 株式会社リコー 基準電圧発生回路及び基準電圧発生回路を使用した定電圧回路
JP4624890B2 (ja) * 2005-09-05 2011-02-02 富士通セミコンダクター株式会社 回路設計方法及びシミュレーションシステム
JP4847103B2 (ja) * 2005-11-07 2011-12-28 株式会社リコー ハーフバンドギャップリファレンス回路
JP4703406B2 (ja) * 2006-01-12 2011-06-15 株式会社東芝 基準電圧発生回路および半導体集積装置
JP4716887B2 (ja) * 2006-02-09 2011-07-06 株式会社リコー 定電流回路
JP4859754B2 (ja) * 2007-05-28 2012-01-25 株式会社リコー 基準電圧発生回路及び基準電圧発生回路を使用した定電圧回路
JP5245871B2 (ja) * 2009-01-30 2013-07-24 ミツミ電機株式会社 基準電圧発生回路
JP5695392B2 (ja) * 2010-03-23 2015-04-01 セイコーインスツル株式会社 基準電圧回路
JP6289083B2 (ja) * 2013-02-22 2018-03-07 エイブリック株式会社 基準電圧発生回路
JP7075172B2 (ja) * 2017-06-01 2022-05-25 エイブリック株式会社 基準電圧回路及び半導体装置
JP7106931B2 (ja) * 2018-03-28 2022-07-27 セイコーエプソン株式会社 定電流回路、半導体装置、電子機器および半導体装置の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10072256B2 (en) 2006-05-22 2018-09-11 Abbott Products Gmbh Process for separating and determining the viral load in a pancreatin sample

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002091590A (ja) 2002-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7268529B2 (en) Reference voltage generating circuit, a semiconductor integrated circuit and a semiconductor integrated circuit apparatus
US8013588B2 (en) Reference voltage circuit
US7078958B2 (en) CMOS bandgap reference with low voltage operation
EP0194031B1 (en) Cmos bandgap reference voltage circuits
US8040123B2 (en) Reference voltage circuit
US8403559B2 (en) Two-terminal semiconductor sensor device
CN108536207B (zh) 电流产生电路和包括其的带隙基准电路及半导体器件
US7164260B2 (en) Bandgap reference circuit with a shared resistive network
JP4179776B2 (ja) 電圧発生回路および電圧発生方法
JP4023991B2 (ja) 基準電圧発生回路及び電源装置
US20070080740A1 (en) Reference circuit for providing a temperature independent reference voltage and current
JP2008108009A (ja) 基準電圧発生回路
JP2001284464A (ja) 電界効果トランジスタを用いた電圧発生回路及び基準電圧源回路
GB2393867A (en) An overtemperature detector for integrated circuits, using current comparison
JPH05173659A (ja) バンドギャップ参照回路装置
JP2004146576A (ja) 半導体温度測定回路
US5834967A (en) Semiconductor integrated circuit device
JP2002368107A (ja) 基準電圧発生回路とそれを用いた電源装置
JP2007311448A (ja) 半導体集積回路装置
US9600013B1 (en) Bandgap reference circuit
US20160252923A1 (en) Bandgap reference circuit
TW201506577A (zh) 能隙參考電壓電路與其電子裝置
TWI716323B (zh) 電壓產生器
JP3195770B2 (ja) 基準電圧発生回路
CN112433556A (zh) 一种改进的带隙基准电压电路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131012

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees