JP6289083B2 - 基準電圧発生回路 - Google Patents
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Description
基準電圧発生回路はデプレション型NMOSトランジスタ(D型NMOSトランジスタ)91とエンハンスメント型NMOSトランジスタ(E型NMOSトランジスタ)92とから構成される。D型NMOSトランジスタ91は、定電流回路として機能するようゲートがソースに接続され、E型NMOSトランジスタ92は、ダイオード接続される。これらのトランジスタは、電源端子と接地端子との間に、直列接続される。D型NMOSトランジスタ91はE型NMOSトランジスタ92に定電流を流す。この定電流により、E型NMOSトランジスタ92のドレインに基準電圧VREFが発生する。
本発明は、上記不具合に鑑みてなされ、製造工程バラツキがあっても平坦な温度特性を有する基準電圧発生回路を提供することを課題とする。
まず、基準電圧発生回路の構成について図1を用いて説明する。
基準電圧発生回路は、3個の単位基準電圧発生回路10を備える。
単位基準電圧発生回路10は、デプレション型NMOSトランジスタ(D型NMOSトランジスタ)11、エンハンスメント型NMOSトランジスタ(E型NMOSトランジスタ)12、及び、ヒューズ13〜14を備える。
単位基準電圧発生回路10では、D型NMOSトランジスタ11及びE型NMOSトランジスタ12の両方のチャネルに、同一の環境で同一及び同量の不純物がドープされる。つまり、D型NMOSトランジスタ11とE型NMOSトランジスタ12とは、同一のチャネル不純物プロファイルを有する。その後、両方のチャネルの上に、ゲート絶縁膜及びポリシリコンからなるゲート電極が形成される。その後、D型NMOSトランジスタ11のゲートに、N型不純物がドープされ、N型の導電型を有している。また、E型NMOSトランジスタ12のゲートに、P型不純物がドープされ、P型の導電型を有している。そのために、D型NMOSトランジスタ11及びE型NMOSトランジスタ12において、トランジスタのタイプはデプレション型とエンハンスメント型とで異なるが、ゲート絶縁膜よりも下の半導体基板へのチャネルドープが同一であるので、デバイス特性もほぼ同一になり、デバイス特性の温度依存性もほぼ同一になる。
ヒューズ13〜14が切断されない場合、D型NMOSトランジスタ11はE型NMOSトランジスタ12に定電流を流す。この定電流により、E型NMOSトランジスタ12のドレインに基準電圧VREFが発生する。
ヒューズ13〜14が切断される場合、D型NMOSトランジスタ11はE型NMOSトランジスタ12に定電流を流さない。つまり、単位基準電圧発生回路10は動作しない。
半導体製造プロセス終了後に、半導体装置の電気特性が評価される。この時、3個の単位基準電圧発生回路10の基準電圧VREFの温度特性も、それぞれ評価される。または、スクライブライン等にそれぞれ設けられた3個の単位基準電圧発生回路10の代替物の温度特性が、それぞれ評価される。その後、3個の単位基準電圧発生回路10の中から、最も平坦な温度特性を有する単位基準電圧発生回路10のみが選択される。ここで選択された単位基準電圧発生回路10のヒューズ13〜14のみが切断されず、他のヒューズ13〜14は切断される。つまり、選択された単位基準電圧発生回路10のみが動作し、他の単位基準電圧発生回路10は動作しない。よって、選択された単位基準電圧発生回路10が出力する基準電圧VREFが、基準電圧発生回路が出力する基準電圧VREFになる。すると、半導体製造プロセスによる製造工程バラツキがあり、基準電圧発生回路において、3個の単位基準電圧発生回路10の基準電圧VREFがそれぞれ変動しても、最も平坦な温度特性を有する単位基準電圧発生回路10のみが選択されて動作するので、基準電圧発生回路は平坦な温度特性を有することができる。
また、単位基準電圧発生回路10のD型NMOSトランジスタ11による定電流回路において、図1では、図2の(A)の回路が使用され、定電流回路の出力端子はD型NMOSトランジスタ11のソースになっている。しかし、図2の(B)に示すように、カレントミラー回路11aを介した回路が使用され、定電流回路の出力端子はカレントミラー回路11aの出力端子になっても良い。
また、ヒューズ13は、図1では、接地端子側に設けられているが、図示しないが、電源端子側に設けられても良い。
また、ICの消費電流を気にしない場合にはヒューズ13を備えなくてもよい。
11 デプレション型NMOSトランジスタ(D型NMOSトランジスタ)
12 エンハンスメント型NMOSトランジスタ(E型NMOSトランジスタ)
13、14 ヒューズ
Claims (6)
- 半導体装置に搭載され、基準電圧を発生する基準電圧発生回路であって、
前記基準電圧発生回路は複数個並列に接続された単位基準電圧発生回路を有し、
前記単位基準電圧発生回路は、
N型の導電型を有するゲート電極と、ゲートとソースとが接続された、定電流を発生するデプレション型NMOSトランジスタを有する定電流回路と、
P型の導電型を有するゲート電極と、前記定電流回路と直列にダイオード接続され、前記デプレション型NMOSトランジスタと同一のチャネル不純物プロファイルを有するエンハンスメント型NMOSトランジスタと、
前記定電流回路及び前記エンハンスメント型NMOSトランジスタと直列接続され、電流を遮断できる第一電流遮断回路と、
前記エンハンスメント型NMOSトランジスタのドレインと基準電圧端子との間に設けられた第二電流遮断回路と、を有し、
前記第一電流遮断回路および第二電流遮断回路は、ヒューズであり、
前記単位基準電圧発生回路は、各々が異なるチャネル不純物プロファイルを有していることを特徴とする基準電圧発生回路。 - 半導体装置に搭載され、基準電圧を発生する基準電圧発生回路であって、
前記基準電圧発生回路は複数個並列に接続された単位基準電圧発生回路を有し、
前記単位基準電圧発生回路は、
N型の導電型を有するゲート電極と、ゲートとソースとが接続された、定電流を発生するデプレション型NMOSトランジスタを有する定電流回路と、
P型の導電型を有するゲート電極と、前記定電流回路と直列にダイオード接続され、前記デプレション型NMOSトランジスタと同一のチャネル不純物プロファイルを有するエンハンスメント型NMOSトランジスタと、
前記定電流回路及び前記エンハンスメント型NMOSトランジスタと直列接続され、電流を遮断できる第一電流遮断回路と、
前記エンハンスメント型NMOSトランジスタのドレインと基準電圧端子との間に設けられた第二電流遮断回路と、を有し、
前記第一電流遮断回路および第二電流遮断回路は、MOSトランジスタによるスイッチであり、
前記単位基準電圧発生回路は、各々が異なるチャネル不純物プロファイルを有していることを特徴とする基準電圧発生回路。 - 前記定電流回路は、
出力端子として前記デプレション型NMOSトランジスタのソースを有する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基準電圧発生回路。 - 前記定電流回路は、
前記デプレション型NMOSトランジスタ、及び、カレントミラー回路を有し、
出力端子として前記カレントミラー回路の出力端子を有する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基準電圧発生回路。 - 半導体装置に搭載され、基準電圧を発生する基準電圧発生回路であって、
前記基準電圧発生回路は複数個並列に接続された単位基準電圧発生回路を有し、
前記単位基準電圧発生回路は、
N型の導電型を有するゲート電極と、ソースがゲートよりも高い電位になるように接続された、電流を発生するデプレション型NMOSトランジスタを有する電流出力回路と、
P型の導電型を有するゲート電極と、前記電流出力回路と直列にダイオード接続され、前記デプレション型NMOSトランジスタと同一のチャネル不純物プロファイルを有するエンハンスメント型NMOSトランジスタと、
前記電流出力回路及び前記エンハンスメント型NMOSトランジスタと直列接続され、電流を遮断できる第一電流遮断回路と、
前記エンハンスメント型NMOSトランジスタのドレインと基準電圧端子との間に設けられた第二電流遮断回路と、を有し、
前記単位基準電圧発生回路は、各々が異なるチャネル不純物プロファイルを有していることを特徴とする基準電圧発生回路。 - 前記定電流回路は、
前記デプレション型NMOSトランジスタのソースを出力端子とし、
ゲート電極が基板に接続されている、
ことを特徴とする請求項5記載の基準電圧発生回路。
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