JP3343168B2 - 基準電圧回路 - Google Patents

基準電圧回路

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JP3343168B2
JP3343168B2 JP19347894A JP19347894A JP3343168B2 JP 3343168 B2 JP3343168 B2 JP 3343168B2 JP 19347894 A JP19347894 A JP 19347894A JP 19347894 A JP19347894 A JP 19347894A JP 3343168 B2 JP3343168 B2 JP 3343168B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,基準電圧回路を内蔵
する半導体集積回路装置,例えば基準電圧発生用ICや
レギュレータIC、DC−DCコンバータIC、AC−
DCコンバータICといった電圧変換器、電圧検出I
C、ADコンバータ、その他ICにおける基準電圧を発
生するための回路および,定電流回路を内蔵している半
導体集積回路装置の定電流を発生するための基準電圧回
路に関し,特にMOSFET(絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタ)により構成された半導体集積回路装置に内
蔵される基準電圧回路に利用して有効な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のMOSトランジスタを用いた基準
電圧回路としては、特許公告公報平4−65546にあ
るディプレッションタイプのMOSトランジスタとエン
ハンスタイプのMOSトランジスタを直列に接続した基
準電圧回路が多く使われていた。従来の基準電圧回路は
消費電力も少なくかつ温度係数を調節できるという利点
をもっていたが、消費電力を少なくしようとすると出力
インピーダンスが大きくなるという欠点をもっていた。
つまりCMOSIC等においてその特徴である低消費電
流を生かした構成にしようとすると、ディプレッション
タイプのMOSトランジスタとエンハンスタイプのMO
Sトランジスタに流す電流を少なくする必要があるが、
その場合には出力インピーダンスが高くなってしまう。
具体的に説明すると従来の基準電圧回路の出力端子を例
えばMOS電圧比較器のゲート端子に接続し他の入力電
圧との比較回路を構成すると、他の入力電圧が基準電圧
回路の出力電圧付近になると電圧比較器の出力が反転動
作する電圧検出器となるが、反転動作が起ると、電圧検
出器を構成するMOSトランジスタのゲート端子とドレ
イン端子間に存在する寄生容量の為電圧検出器の出力電
圧の変動が基準電圧回路の出力に伝わり、一時的に基準
電圧回路の出力電圧がずれてしまうという不具合が生ず
る。こういった電圧検出回路は従来電池電圧を検出する
という目的に多く使われ高速動作が必要となる事が少な
かったため大きな問題にはならなかった。しかし近年に
なって携帯機器の小型化と軽量化の為、消費電力の少な
いDC−DCコンバータが多く求められるようになっ
た。このDC−DCコンバータ内部にも基準電圧と他の
入力電圧を比較する電圧検出器が必要となるが、DC−
DCコンバータの場合は高速に比較動作をする必要があ
り、従来の基準電圧回路では実現が難しかった。
【0003】特許公告公報平 4−65546にあるデ
ィプレッションタイプのMOSトランジスタとエンハン
スタイプのMOSトランジスタを直列に接続した、従来
の基準電圧回路では、出力電流を取り出すと出力電圧値
自体が変わってしまうという、致命的欠点をもってい
た。つまり基準電圧回路を半導体集積回路内に形成し、
基準電圧回路出力を半導体集積回路外に取り出すと、抵
抗性の負荷を付ければもちろんのこと、リーク電流によ
ってさえ基準電圧回路の出力電圧が変わってしまうこと
があり、基準電圧回路出力を半導体集積回路外に直接取
り出すことは難しかった。すなわち電圧変換器等におい
て基準電圧出力を半導体集積回路外部に取り出した応用
回路が多く用いられているが、これらの応用を可能にし
ようとすると差動アンプなどのインピーダンス変換回路
を追加し、インピーダンス変換回路の出力を半導体集積
回路外部に取り出す必要かあった。しかし、インピーダ
ンス変換回路の追加はチップ面積の増加や、消費電力の
増加をまねくと同時に、インピーダンス変換回路の誤差
が精度低下をまねくという欠点を生じた。
【0004】特許公告公報 平4−65546にあるデ
ィプレッションタイプのMOSトランジスタとエンハン
スタイプのMOSトランジスタを直列に接続した、従来
の基準電圧回路では、基準電圧回路の出力電圧はディプ
レッションタイプのMOSトランジスタとエンハンスタ
イプのMOSトランジスタのスレショールド電圧の和で
決まってしまい、基準電圧回路の出力電圧を調節するこ
とはできなかった。従って、従来の基準電圧回路を電圧
変換器や電圧検出器に応用すると、電圧変換器の出力電
圧、電圧検出器の検出電圧は基準電圧回路の出力電圧と
電圧変換器の出力電圧、電圧検出器の検出電圧との倍率
を調節するという方法でしか調節できなかった。つまり
基準電圧回路とは別に必ず電圧調整回路が必要になり、
チップ面積の増加や消費電力の増加につながるという欠
点を持っていた。さらに、複数の電圧変換器や、複数の
電圧検出器を半導体集積回路内に内蔵した例ではもっと
大きな欠点となった。つまり、従来の基準電圧回路で複
数の電圧変換器や、複数の電圧検出器、の出力電圧や検
出電圧を調節しようよすると、一度基準電圧を調節した
第2の基準電圧出力を作ってさらに各々の電圧変換器や
電圧検出器、に対する倍率を調節する第1の方法と、各
々の電圧変換器や電圧検出器、に対する倍率を個別に調
節する第2の方法がある。しかし、第1の方法では2回
の調節により、調節による誤差が2重になって著しく精
度が低下するという欠点が生じ、第2の方法では調節箇
所が多くなってしまい、より大きなチップ面積の増加や
消費電力の増加につながるという欠点を生じた。
【0005】また従来の特許公告公報 平4−6554
6にある従来の基準電圧回路では、電圧変換器の出力電
圧や電圧検出器の検出電圧が高い場合、基準電圧出力と
電圧変換器の出力電圧や電圧検出器の検出電圧との倍率
が大きくなる。つまり高い電圧を一旦低い電圧に変換
し、低い電圧で比較動作や、誤差増幅動作をおこなうこ
とになり大きな誤差を生じる、従って電圧変換器の出力
電圧や電圧検出器の検出電圧が高い場合に精度が低下す
るという重大な欠点を生じた。
【0006】また従来の特許公告公報 平4−6554
6にあるディプレッションタイプのMOSトランジスタ
とエンハンスタイプのMOSトランジスタを直列に接続
した基準電圧回路では、電源電圧が高くなると電源電圧
のほとんどがディプレッションタイプのMOSトランジ
スタのソース端子とドレイン端子間にかかつてしまうこ
とから電源電圧が高くなるに従って出力電圧がずれてし
まうという欠点を持っていた。この欠点を克服しようと
するとMOSトランジスタのデバイス構造を工夫し、す
なわち望ましくは低い不純物濃度のドレイン拡散層をも
ったLDDとよばれているMOSトランジスタ構造を形
成し得る、より高度なプロセス技術を駆使した生産ライ
ンを構築する必要があった。つまり一般的NチャネルM
OSトランジスタ,例えばゲート酸化膜厚200〜80
0オングストロームのMOSトランジスタにおいてはソ
ース端子、ドレイン端子間に約7V以上の電圧が印加さ
れるとホットエレクトロンの発生による基板電流増加に
より急激な飽和特性の劣化がみられ、従来の基準電圧回
路では9V以上の電圧がかかると良好な出力特性を維持
することは困難であった、従って9V程度以上のICに
おいてもさまざまな工夫を必要とする欠点があった。
【0007】また従来の特許公告公報 平4−6554
6にあるディプレッションタイプのMOSトランジスタ
とエンハンスタイプのMOSトランジスタを直列に接続
した基準電圧回路では、負荷回路に、負荷変動の大きい
すなわち負荷出力が高速にオンオフを繰り返す場合、先
に述べたように基準電圧出力がその影響で短期間変動し
てしまうという欠点を持っていた。従って複数の回路に
基準電圧の出力を供給していてかつ、基準電圧回路の出
力電圧が短期間でも変動してしまうと不都合がある場合
には、供給回路ごとに基準電圧回路を用意する必要があ
った。従来の基準電圧回路は低消費電流、例えば1μA
以下の消費電流で基準電圧を発生させようとすると、デ
ィプレッションタイプのMOSトランジスタとエンハン
スタイプのMOSトランジスタとして、チャネル長10
0μmチャネル幅10μm程度のMOSトランジスタが
必要で、一回路当りでも3000平方ミクロンメーター
程度の面積を必要とし複数回路を形成するには、非常に
多くの半導体集積回路上の面積が必要であった。従っ
て、従来の基準電圧回路を複数個半導体集積回路に内蔵
し、複数の基準電圧出力が供給されている回路を完定に
動作することはすぐにコストの高さに結びつくという欠
点を持っていた。
【0008】さらに従来の特許公告公報 平4−655
46にある従来の基準電圧回路では基準電圧回路の出力
の温度係数を調節することは容易であったが、温度係数
を自由に調節できる定電流回路を実現することが難しか
った。特に温度計数が小さな定電流回路を実現すること
が難しかった。つまり温度係数の小さな基準電圧回路の
出力をMOSトランジスタのゲート端子に接続し定電流
回路を形成するとMOSトランジスタのスレッショール
ド電圧の温度による変化の為、温度により定電流回路の
電流値が変化してしまうという不具合が生ずる。従来の
基準電圧回路でもディプレッションタイプのMOSトラ
ンジスタの導電係数とエンハンスタイプのMOSトラン
ジスタの導電係数を調整して基準電圧回路の出力電圧に
温度係数をつけて基準電圧回路の出力がゲート端子に接
続されたMOSトランジスタのスレッショールド電圧の
温度変化を打ち消すことによってある程度まで温度係数
の小さな定電流回路を作ることはできたが理論的に温度
係数のない定電流回路を実現することは不可能であっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする第1の課題は、従妄の基準電圧回路の利点であっ
た低消費電力である、基準電圧回路出力電圧の温度係数
が調節できるという特徴を有するとともに、さらに出力
インピーダンスが小さく、基準電圧回路の出力の半導体
集積回路外への取りだしも、基準電圧回路の出力からの
出力電流の取りだしも可能である基準電圧回路を実現
し、従来の基準電圧回路では応用が難しかった電圧変換
器やその他の出力インピーダンスが低い基準電圧回路を
必要とする応用分野にて使用可能で、さらに半導体集積
回路外へ出力端子を取り出したり、基準電圧回路の出力
からの出力電流を取りだしたりできると、より性能が向
上したり、使い易さが増したりする、電圧変換器やその
他の応用分野にて使用可能な基準電圧回路を提供するこ
とである。
【0010】さらに、この発明が解決しようとする第2
の課題は、この発明では従来の基準電圧回路では困難で
あった基準電圧回路の出力電圧の調節、従来の基準電圧
回路より高い入力電圧での安定動作、相互干渉のない複
数の基準電圧出力端子を従来の基準電圧回路より容易に
消費電流やチップ面積を大きく増やすことなく設ける、
等が可能なことから、より汎用性の求められる応用分野
にて使用可能な基準電圧回路を提供することである。
【0011】さらに、この発明が解決しようとする第3
の課題は、温度係数を調節できる定電流回路や出力電流
を調節できる定電流回路を実現することで、従来の基準
電圧回路の出力電圧から作ることが難しかった低温度係
数定電流回路や、出力電流を調節できる定電流回路を実
現することで、電圧変換器やその他定温度係数定電流回
路、電流調節ができる定電流回路を必要とする応用分野
にて使用可能な定電流回路を構成できる、基準電圧回路
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】ディプレッションタイプ
のMOSトランジスタである第1のトランジスタと、第
1のトランジスタと同一導電型のMOSトランジスタで
ある第2のトランジスタと、ソースフォロワー回路と、
第1の電圧供給端子と、第2の電圧供給端子と、ソース
フォロワー回路への電圧供給端子1と、ソースフォロワ
ー回路への電圧供給端子2とを設け、第1のトランジス
タのドレイン端子を第1の電圧供給端子に接続し、第1
のトランジスタのゲート端子と第1のトランジスタのソ
ース端子とを第2のトランジスタのドレイン端子に接続
し、第2のMOSトランジスタのソース端子を第2の電
圧供給端子に接続し、第2のトランジスタのゲート端子
をソースフォロワー回路の出力端子またはソースフォロ
ワー回路の出力電圧を分圧した端子に接続し、ソースフ
ォロワー回路の入力端子を第1のトランジスタと第2の
トランジスタの接続点に接続し、ソースフォロワー回路
の出力端子から基準出力電圧を取り出すことができるよ
うにし、ソースフォロワー回路が、第1のトランジスタ
と同一導電型のMOSトランジスタである第3のトラン
ジスタとソースフォロワー回路の負荷とからなり、第3
のトランジスタのドレイン端子をソースフォロワー回路
への電圧供給端子1に接続し、第3のトランジスタのゲ
ート端子をソースフォロワー回路の入力端子とし、ソー
スフォロワー回路の負荷の第1の端子を第3のトランジ
スタのソース端子に接続し、ソースフォロワー回路の負
荷の第2の端子をソースフォロワー回路への電圧供給端
子2間に接続し、第3のトランジスタとソースフォロワ
ー回路の負荷との接続点をソースフォロワー回路の出力
端子とすることで、低消費電力で出力電圧の温度係数が
調節でき、出力インピーダンスも小さく、基準電圧回路
の出力の半導体集積回路外への取りだしも、基準電圧回
路の出力からの出力電流の取りだしも可能である基準電
圧回路を実現できる。また従来の基準電圧回路では困難
であった基準電圧回路の出力電圧の調節が可能な基準電
圧回路を実現できる。またソースフォロワー回路の負荷
に基準電圧回路外からオンオフ制御される第6トランジ
スタを応用することで動作状態と待機状態で消費電流と
出力インピーダンスの切り換えができる基準電圧回路を
実現できる。
【0013】さらに複数のソースフォロワー回路を追加
して設け、追加した複数のソースフォロワー回路の入力
の全てを第1のトランジスタと第2のトランジスタの接
続点に接続し、追加した複数のソースフォロワー回路の
出力をそれぞれ個別に基準電圧出力端子とすることで、
相互干渉のない複数の基準電圧出力端子を従来の基準電
圧回路より容易に消費電流やチップ面積を大きく増やす
ことなく設けることができる。
【0014】さらに、ソースフォロワー回路を,第1の
トランジスタと同一導電型のMOSトランジスタである
第3のトランジスタとソース抵抗とソースフォロワー回
路の負荷とから構成し、第3のトランジスタのドレイン
端子をソースフォロワー回路への電圧供給端子1に接続
し、第3のトランジスタのゲート端子をソースフォロワ
ー回路の入力端子とし、ソース抵抗の第1端子を第3の
トランジスタのソース端子に接続し、ソース抵抗の第2
端子をソースフォロワー回路の負荷の第1の端子に接続
し、ソースフォロワー回路の負荷の第2の端子をソース
フォロワー回路への電圧供給端子2間に接続し、ソース
抵抗とソースフォロワー回路の負荷との接続点をソース
フォロワー回路の出力端子とすることで、従来の基準電
圧回路より高い入力電圧での安定動作が可能な基準電圧
回路を実現できる。
【0015】さらに、第1のトランジスタと同一導電型
のMOSトランジスタである第3のトランジスタとソー
スフォロワー回路の負荷からなるソースフォロワー回路
に、第1のトランジスタと異なる導電型のMOSトラン
ジスタである第7のトランジスタまたは、第1のトラン
ジスタと同一導電型のMOSトランジスタである第8の
トランジスタまたは、第7のトランジスタと第8のトラ
ンジスタを追加した構成とし、第7のトランジスタを追
加する際はソースフォロワー回路への電圧供給端子1と
第3のトランジスタの接続を切りはなし、第7のトラン
ジスタのソース端子をソースフォロワー回路への電圧供
給端子1に接続し、第7のトランジスタのドレイン端子
と第7のトランジスタのゲート端子とを第3のトランジ
スタのドレイン端子に接続し、第8のトランジスタを追
加する際はソースフォロワー回路への電圧供給端子2と
ソースフォロワー回路の負荷の接続を切りはなし、第8
のトランジスタのソース端子をソースフォロワー回路へ
の電圧供給端子2に接続し、第8のトランジスタのドレ
イン端子と第8のトランジスタのゲート端子とをソース
フォロワー回路の負荷の第2の端子に接続し、第3のト
ランジスタのドレイン端子と第3のトランジスタとソー
スフォロワー回路の負荷との接続点をソースフォロワー
回路の出力端子とし、第7のトランジスタのゲート端子
を第7のトランジスタのドレイン端子に接続し、第3の
トランジスタと第7のトランジスタとの接続点と、ソー
スフォロワー回路の負荷と第8のトランジスタとの接続
点から定電流回路への出力電圧を取り出せる構成とし、
定電流回路を横成するMOSトランジスタのゲート端子
に定電流回路への出力電圧を供給することで、温度係数
を自由に調整できると同時に、定電流回路の出力電流を
自由に調節できる定電流回路を実現できる。
【0016】
【作用と実施例】次に、この発明の実施方法と作用を例
を上げて説明する。
【0017】例1 図1はこの発明の例1の回路図で、1は第1のトランジ
スタ、2は第2のトランジスタ、3は第3のトランジス
タ、4は抵抗、8は第1の電源、9は基準電圧回路の第
1の出力端子、10は基準電圧回路の第2の出力端子で
ある。第1のトランジスタはNチャネルのディプレッシ
ョンタイプのMOSトランジスタでドレイン端子は第1
の電源のプラス出力に、ソース端子とゲート端子は第2
のトランジスタのドレイン端子に接続されている。第2
のトランジスタはNチャネルのエンハンスタイプまたは
第1のトランジスタよりスレショールド電圧の絶対値が
小さいデイプレッションタイプのMOSトランジスタ
で、ソース端子は第1の電源のマイナス出力に、ゲート
端子はソースフォロワー回路の出力に接続されている。
ソースフォロワー回路は第3のトランジスタと抵抗から
なり、第3のトランジスタはNチャネルのMOSトラン
ジスタでドレイン端子は第1の電源のプラス出力に、ソ
ース端子は抵抗に、ゲート端子は第1のトランジスタと
第2のトランジスタの接点に接続されている。抵抗の第
2のトランジスタに接続された端子と異なるもう一方の
端子は第1の電源のマイナス出力に接続されている。第
1の電源電圧が第1のトランジスタのスレショールド電
圧の絶対値と第2のトランジスタのスレショールド電圧
と第3のトランジスタのスレショールド電圧との和より
約0.1V以上高いとすると、第1のトランジスタ、第
2のトランジスタ、第3のトランジスタはそれぞれドレ
イン端子、ソース端子間電圧の方がゲート端子、ソース
端子間電圧からスレショールド電圧を引いた値より高く
なり飽和領域で動作する。図1の回路において、第1の
トランジスタのドレイン端子、ソース端子間に流れる電
流をIM1、第1のトランジスタの導電係数をKM1、
第1のトランジスタのスレショールド電圧をVTM1と
すると第1のトランジスタのゲート端子、ソース端子間
電圧が0ボルトであることより数1が成り立つ。
【0018】
【数1】
【0019】図1の回路において、第2のトランジスタ
のドレイン端子、ソース端子間に流れる電流をIM2、
第2のトランジスタの導電係数をKM2、第2のトラン
ジスタのスレショールド電圧をVTM2、第3のトラン
ジスタと抵抗の接点電圧をVOUT1とすると、第2の
トランジスタのゲート端子、ソース端子間電圧がVOU
T1であることより数2が成り立つ。
【0020】
【数2】
【0021】図1の回路において、第3のトランジスタ
のドレイン端子、ソース端子間に流れる電流をIM3、
第3のトランジスタの導電係数をKM3、第3のトラン
ジスタのスレショールド電圧をVTM3、第1のトラン
ジスタと第2のトランジスタの接点電圧をVOUT2と
すると、第3のトランジスタのゲート端子、ソース端子
間電圧がVOUT1とVOUT2の差であることより数
3が成り立つ。
【0022】
【数3】
【0023】図1の回路において、抵抗に流れる電流を
IR、抵抗値をRとすると、抵抗の両端電圧電圧がVO
UT1であることより数4が成り立つ。
【0024】
【数4】
【0025】第1のトランジスタと第2のトランジスタ
のドレイン端子、ソース端子間に流れる電流IM1とI
M2が等しいことから、数1と数2よりVOUT1を求
めると数5のようになる。
【0026】
【数5】
【0027】次に第1のトランジスタの温度25℃にお
けるスレショールド電圧VTM10、第1のトランジス
タのスレショールド電圧の1℃当たりの温度変化量ΔV
TM1、第2のトランジスタの温度25℃におけるスレ
ショールド電圧VTM20、第2のトランジスタのスレ
ショールド電圧の1℃当たりの温度変化量ΔVTM2、
第3のトランジスタの温度25℃におけるスレショール
ド電圧VTM30、第3のトランジスタのスレショール
ド電圧の1℃当たりの温度変化量ΔVTM3とするとV
TM1、VTM2、VTM3は数6、数7、数8のよう
になる。
【0028】
【数6】
【数7】
【数8】
【0029】次に第1のトランジスタの温度25℃にお
ける導電係数KM10、第1のトランジスタの導電率の
1℃当たりの温度変化率ΔKM1、第2のトランジスタ
の温度25℃における導電係数KM20、第2のトラン
ジスタの導電率の1℃当たりの温度変化率ΔKM2、第
3のトランジスタの温度25℃における導電係数KM3
0、第3のトランジスタの導電率の1℃当たりの温度変
化率ΔKM3、抵抗の温度25℃における抵抗値RO、
抵抗の抵抗値の1℃当たりの温度変化率ΔRとするとK
M1、KM2、KM3、Rは数9、数10、数11、数
12のようになる。
【0030】
【数9】
【数10】
【数11】
【数12】
【0031】数5に数6から数12を代入し、さらに第
1のトランジスタと第2のトランジスタを同一の半導体
基板に形成した場合は第1のトランジスタの導電率の1
℃当たりの温度変化率ΔKM1と第2のトランジスタの
導電率の1℃当たりの温度変化率ΔKM2はほとんど等
しくなることから、ΔKM1=ΔKM2とすると,VO
UT1は数13のようになる。
【0032】
【数13】
【0033】数13の結果から基準電圧回路の出力電圧
とその温度変化率は第1のトランジスタと第2のトラン
ジスタのスレショールド電圧と導電係数のみで決まるこ
とがわかる。
【0034】MOSトランジスタのスレショールド電圧
の1℃当たりの温度変化量は一般的に−4mVから−1
mVで、さらに同一の半導体基板上に形成した場合はほ
ぼ同じ値になる。トランジスタの導電係数はトランジス
タのチャネル幅とチャネル長を選ぶことで自由に設定で
きるので、第1のトランジスタの温度25℃における導
電係数KM10と第2のトランジスタの温度25℃にお
ける導電係数KM20を選ぶことで、基準電圧回路の出
力電圧VOUT1の1℃当たりの変化量を調節できる。
具体的には第1のトランジスタの温度25℃における導
電係数KM10と第2のトランジスタの温度25℃にお
ける導電係数KM20を等しくした場合は、基準電圧回
路の出力電圧の1℃当たりの温度変化量をほぼ0にする
ことができる。さらに第1のトランジスタの温度25℃
における導電係数KM10を第2のトランジスタの温度
25℃における導電係数KM20より大きくした場合は
基準電圧回路の出力電圧の1℃当たりの温度変化量を正
の値にすることができ、第1のトランジスタの温度25
℃における導電係数KM10を第2のトランジスタの温
度25℃における導電係数KM20より小さくした場合
は基準電圧回路の出力電圧の1℃当たりの温度変化量を
負の値にすることができる。さらに数13の結果から第
3のトランジスタの導電係数と抵抗の値は基準電圧回路
の出力電圧と温度変化量に影響を与えないことがわか
る。従って基準電圧回路の温度特性と無関係に、第3の
トランジスタの導電係数と抵抗の値を自由に選ぶことが
できる。
【0035】第3のトランジスタと抵抗からなるソース
フォロワー回路の出力インピーダンスをROUTとする
と、抵抗を第3のトランジスタのオン抵抗に比べて大き
めの値とし基準電圧回路全体の消費電流を低めに設定し
た場合、ソースフォロワー回路の出力インピーダンスR
OUTは数14のようになる。ここで,第3のトランジ
スタの相互コンダクタンスをgm3とすると,gm3>
>1/Rとし,
【0036】
【数14】
【0037】第3のトランジスタのソース端子、ドレイ
ン端子間に流れる電流と抵抗を流れる電流は等しくなる
ので、基準電圧回路の第1の出力の出力インピーダンス
は第3のトランジスタの導電係数と抵抗の値のみで決ま
る。従って基準電圧回路の出力電圧と温度変化量に無関
係に、さらに第3のトランジスタのソース端子、ドレイ
ン端子間に流れる電流を抵抗の値Rを大きくすることで
少なくしても、第3のトランジスタの導電係数KM3を
大きくすることでソースフォロワー回路の出力インピー
ダンスROUTを小さくできることから、基準電圧回路
の第1の出力の出力インピーダンスを低消費電流を実現
しながら十分低い数値に設定でき、負荷変動に対してき
わめて応答の速い基準電圧回路を実現できる。
【0038】また図1の回路には示さなかったが、第3
のトランジスタのゲート端子とソース端子間にコンデン
サーを接続することで電源電圧変動に対する出力の応答
特性を速くすることができる。この例1では第1のトラ
ンジスタと第3のトランジスタの基板はそれぞれのトラ
ンジスタのソース端子に接続しているが、もちろん第1
の電源のマイナス出力に接続してもよい。この例1では
第3のトランジスタとしてNチャネルのエンハンスタイ
プMOSトランジスタでも、ディプレッションタイプの
MOSトランジスタでもよい。ただし第3のトランジス
タをNチャネルのディプレッションタイプのMOSトラ
ンジスタとした場合は、第2のトランジスタを飽和領域
で動作させるため、第3のトランジスタのゲート端子、
ソース端子間電圧が0V以上になるように抵抗の値Rを
低めに設定することが望ましい。
【0039】また出力インピーダンスが低い必要がない
場合は、第2出力端子から出力電圧を取り出すことがで
きる。例えば温度変化量0の基準電圧回路の出力電圧
と、温度変化量が負の値の基準電圧回路の出力電圧が必
要な場合は、基準電圧回路の第1の出力端子を温度変化
量0の基準電圧回路出力となるように第1のトランジス
タの温度25℃における導電係数KM10と第2のトラ
ンジスタの温度25℃における導管係数KM20を調節
すれば、基準電圧回路の第2の出力端子から温度変化量
負の基準電圧回路出力を取り出すことができる。
【0040】またこの例においてはソースフォロワー回
路の電源を第1のトランジスタ、第2のトランジスタと
共通の第1の電源としているが、第2の電源、第3の電
源を設けて別々に供給するようにしても良い。図12は
例1の変形例の回路図で第1の電源の電源のプラス出力
側、マイナス出力側ともソースフォロワー回路に対する
電圧供給を別にしているが、マイナス側またはプラス側
のどちらか一方を共通にすることもできる。
【0041】例2 図2はこの発明の例2の回路図で、1は第1のトランジ
スタ、2は第2のトランジスタ、3は第3のトランジス
タ、5は第4のトランジスタ、8は第1の電源、9は基
準電圧回路の第1の出力端子、10は基準電圧回路の第
2の出力端子である。第1のトランジスタはNチャネル
のディプレッションタイプのMOSトランジスタでドレ
イン端子は第1の電源のプラス出力に、ソース端子とゲ
ート端子は第2のトランジスタのドレイン端子に接続さ
れている。第2のトランジスタはNチャネルのエンハン
スタイプまたは第1のトランジスタよりスレショールド
電圧の絶対値が小さいディプレッションタイプのMOS
トランジスタで、ソース端子は第1の電源のマイナス出
力に、ゲート端子はソースフォロワー回路の出力に接続
されている。ソースフォロワー回路は第3のトランジス
タと第4のトランジスタからなり、第3のトランジスタ
はNチャネルのMOSトランジスタで、第3のトランジ
スタのドレイン端子は第1の電源のプラス出力に、第3
のトランジスタのソース端子は第4のトランジスタのド
レイン端子に、第3のトランジスタのゲート端子は第1
のトランジスタと第2のトランジスタの接点に接続され
ている。第4のトランジスタはNチャネルのディプレッ
ションタイプのMOSトランジスタで第4のトランジス
タのソース端子とゲート端子は第1の電源のマイナス出
力に接続されている。
【0042】例2において、ても例1同様、数1、数
2、がなり立つことから数5が成り立ち、数6、数7、
数9、数10も例1と同じになり、従って数13も例1
と同様になり立つことから例1と同様、例2においても
基準電圧回路の出力電圧と温度変化量を自由に調節でき
ると同時に、基準電圧回路の第1の出力の出力インピー
ダンスを十分低い数値に設定でき、負荷変動に対してき
わめて応答の速い基準電圧回路を実現できる。例2は例
1の抵抗を第4のトランジスタである第4のトランジス
タに置き換えたもので、例1の抵抗より例2のディプレ
ッションタイプのトランジスタの方が面積の面では有利
な場合もある。
【0043】さらに、例1では電源電圧が第1のトラン
ジスタのスレショールド電圧の絶対値と第2のトランジ
スタのスレショールド電圧と第3のトランジスタのスレ
ショールド電圧との和より高いことで、第1のトランジ
スタ、第2のトランジスタ、第3のトランジスタはそれ
ぞれドレイン端子、ソース端子間電圧の方がゲート端
子、ソース端子間電圧からスレショールド電圧を引いた
値より高く飽和領域で動作することで一定の基準電圧が
得られた。
【0044】例2において第3のトランジスタおよび第
4のトランジスタとして、同一の導電係数のNチャネル
のディプレッションタイプのMOSトランジスタを選ぶ
と、基準電圧回路の第1の出力電圧VOUT1と基準電
圧回路の第2の出力電圧VOUT2とが等しくなる。例
1においては、基準電圧回路の出力電圧が一定になる下
限の電源電圧は第1のトランジスタのスレショールド電
圧の絶対値と第2のトランジスタのスレショールド電圧
と第3のトランジスタのスレショールド電圧との和より
約0.1V以上であったが、例2において第3のトラン
ジスタおよび第4のトランジスタとして、同一の導電係
数のNチャネルのディプレッションタイプのMOSトラ
ンジスタを選んだ場合は、基準電圧回路の出力電圧が一
定になる下限の電源電圧は第1のトランジスタのスレシ
ョールド電圧の絶対値と第2のトランジスタのスレショ
ールド電圧との和より約0.1V以上となり、より低電
圧動作に適した基準電圧回路を実現できる。
【0045】またこの例においてはソースフォロワー回
路の電源を第1のトランジスタ、第2のトランジスタと
共通の第1の電源としているが、例1の変形例同様、第
2の電源、第3の電源を設けて別々に供給するようにし
ても良い。第1の電源のプラス出力側、マイナス出力側
のどちらか一方、または両方を別にできるのは例1と同
様である。
【0046】例3 図3はこの発明の例3の回路図で、1は第1のトランジ
スタ、2は第2のトランジスタ、3は第3のトランジス
タ、4は抵抗、8は第1の電源、9は基準電圧回路の第
1の出力端子、10は基準電圧回路の第2の出力端子、
11は定電流回路への出力端子、12は第7のトランジ
スタ、13は第9のトランジスタ、14は定電流回路の
負荷である。例1と同様、第1のトランジスタはNチャ
ネルのディプレッションタイプのMOSトランジスタで
ドレイン端子は第1の電源のプラス出力に、ソース端子
とゲート端子は第2のトランジスタのドレイン端子に接
続されている。第2のトランジスタはNチャネルのエン
ハンスタイプまたは第1のトランジスタよりスレショー
ルド電圧の絶対値が小さいディプレッションタイプのM
OSトランジスタで、ソース端子は第1の電源のマイナ
ス出力に、ゲート端子はソースフォロワー回路の出力に
接続されている。ソースフォロワー回路は第3のトラン
ジスタと抵抗からなり、第3のトランジスタはNチャネ
ルのMOSトランジスタで、ソース端子は抵抗に、ゲー
ト端子は第1のトランジスタと第2のトランジスタの接
点に接続されている。抵抗の第2のトランジスタに接続
された端子と異なるもう一方の端子は第1の電源のマイ
ナス出力に接続されている。
【0047】さらに例3では、Pチャネルのエンハンス
タイプのMOSトランジスタである第7のトランジスタ
が設けられ、第7のトランジスタのソース端子は第1の
電源のプラス出力に、第7のトランジスタのゲート端子
とドレイン端子は第3のトランジスタのドレイン端子に
接続され,第3のトランジスタと第7のトランジスタの
接続点が定電流回路への出力端子となる。第9のトラン
ジスタはPチャネルエンハンスタイプの定電流回路のト
ランジスタでソース端子は第1の電源の電源のプラス出
力に接続され、第9のトランジスタのゲート端子は定電
流回路への出力端子に接続されている。さらに定電流回
路の負荷が第9のトランジスタのドレイン端子と第1の
電源のマイナス出力端子間に接続されている。例3の場
合も例1同様、数1から数13がなり立つ。数4に数1
2と数13を代入して抵抗に流れる電流IRを求めると
数15が求められる。
【0048】
【数15】
【0049】抵抗に流れる電流IRは第7のトランジス
タのソース端子、ドレイン端子間を流れる電流に一致す
る、また第7のトランジスタのソース端子、ドレイン端
子間を流れる電流と、第9のトランジスタのソース端
子、ドレイン端子間を流れる電流との比は第7のトラン
ジスタと第9のトランジスタを同一のスレショールド電
圧のMOSトランジスタで形成すると、各々のトランジ
スタの導電係数の比となるので負荷に流す電流値は導電
係数の比を調節することで自由に設定することができ
る。つまり定電流回路の出力電流である、定電流回路の
負荷を流れる電流を周囲温度に無関係に、抵抗を流れる
電流IRの定数倍とすることができるので、抵抗に流れ
る電流IRの温度特性を自由に制御できれば定電流回路
の出力電流を同様に自由に制御できる。
【0050】図4が数15の計算結果で、抵抗を流れる
電流IRを図5の表に示した3通りのパラメータを使っ
て計算している、ケース2の場合が温度特性がほとんど
0となる。図5の表のパラメータの値は、半導体基板上
に形成されたMOSトランジスタおよび薄膜抵抗の場
合、トランジスタのスレショールド電圧の1℃当たりの
温度変化量は−1.0mVから−4mV、トランジスタ
の導電率の1℃当たりの温度変化率0.3%から0.9
%、抵抗の抵抗値の1℃当たりの温度変化率0.01%
から0.1%である。実験の結果は室温より低い方向で
ずれを生ずる傾向があるがこれはトランジスタの導電係
数の温度変化率が高い温度よりも低い温度側でやや大き
めになる傾向があるためであるが、実用上は全く問題な
い範囲である。
【0051】またこの例においてはソースフォロワー回
路の電源を第1のトランジスタ、第2のトランジスタと
共通の第1の電源としているが、例1の変形例同様、第
2の電源、第3の電源を設けて別々に供給するようにし
ても良い。第1の電源のプラス出力側、マイナス出力側
のどちらか一方、または両方を別にできるのは例1と同
様である。
【0052】例4 図6は、この発明の例4の回路図で、1は第1のトラン
ジスタ、2は第2のトランジスタ、3は第3のトランジ
スタ、6は第5のトランジスタ、8は第1の電源、9は
基準電圧回路の第1の出力端子、10は基準電圧回路の
第2の出力端子、17は第10のトランジスタ、18は
電圧検出抵抗1である。例1と同様、第1のトランジス
タはNチャネルのディプレッションタイプのMOSトラ
ンジスタでドレイン端子は第1の電源のプラス出力に、
ソース端子とゲート端子は第2のトランジスタのドレイ
ン端子に接続されている。第2のトランジスタはNチャ
ネルのエンハンスタイプまたは第1のトランジスタより
スレショールド電圧の絶対値が小さいディプレッション
タイプのMOSトランジスタで、ソース端子は第1の電
源のマイナス出力に、ゲート端子はソースフォロワー回
路の出力に接続されている。ソースフォロワー回路は第
3のトランジスタと第5のトランジスタからなり、第3
のトランジスタはNチャネルのMOSトランジスタで、
第3のトランジスタのドレイン端子は第1の電源のプラ
ス出力に、第3のトランジスタのソース端子は第5のト
ランジスタのドレイン端子に、第3のトランジスタのゲ
ート端子は第1のトランジスタと第2のトランジスタの
接点に接続されている。第5のトランジスタはNチャネ
ルエンハンスタイプのMOSトランジスタで、第5のト
ランジスタのドレイン端子は第3のトランジスタのソー
ス端子に、第5のトランジスタのソース端子は第1の電
源のマイナス出力に、第5のトランジスタのゲート端子
はバイアス入力端子である。バイアス回路は電圧検出抵
抗1と第10のトランジスタからなり、第10のトラン
ジスタはNチャネルエンハンスタイプのMOSトランジ
スタで、第10のトランジスタのドレイン端子は電圧検
出抵抗1に、第10のトランジスタのソース端子は第1
の電源のマイナス出力に、第10のトランジスタのゲー
ト端子は第10のトランジスタのドレイン端子に接続さ
れている。電圧検出抵抗1は第1の電源のプラス出力と
第10のトランジスタのドレイン端子との間に接続され
ている。
【0053】例4においても例1同様、数1、数2、が
なり立つことから数5が成り立ち、数6、数7、数9、
数10も例1と同じになり、従って数13も例1と同様
になり立つことから例1と同様、例4においても基準電
圧回路の出力電圧と温度変化量を自由に調節できる。基
準電圧回路の出力インピーダンスも例1同様数14の通
りになるが、例4では第3のトランジスタのドレイン端
子、ソース端子間に流れる電流IM3がバイアス回路の
作用により、電源の電圧が増加するとともに増加する。
つまり、電圧検出抵抗1にかかる電圧は、電源電圧の増
加とともに高くなるため電圧検出抵抗1に流れる電流は
増加する、従って第10のトランジスタのソース端子と
ドレイン端子間に流れる電流は電圧検出抵抗1に流れる
電流に等しいため、電源の電圧が増加するとともに増加
する。第5のトランジスタと第10のトランジスタは一
般に電流ミラー回路とよばれる接続となっているため、
例えば第5のトランジスタと第10のトランジスタを同
じ構造で半導体集積回路内に形成し、サイズも同じにす
ると、ソース端子とドレイン端子間に流れる電流も等し
くなる。従ってソースフォロワー回路の出力インピーダ
ンスは例1同様数14の通りであるが、第3のトランジ
スタを流れる電流IM3が電源電圧の増加にともなって
増加するため、ソースフォロワー回路の出力インピーダ
ンスは電源電圧の増加とともにさらに減少する。一般に
CMOSICのスイッチングスピードは電源電圧の増加
とともに増し、基準電圧回路の出力は負荷回路の影響を
受けやすくなり、基準電圧回路にはより低い出力インピ
ーダンスが求められる。例4の回路はこのような要求に
応える回路を実現できる。この例では第5のトランジス
タに流れる電流が電源電圧の増加とともに、増加する構
成としたが、もちろん電源電圧が高いとき消費電流を抑
えたいときは第5のトランジスタのゲート端子に供給す
る電圧を一定としてもよい。
【0054】またこの例においてはソースフォロワー回
路の電源を第1のトランジスタ、第2のトランジスタと
共通の第1の電源としているが、例1の変形例同様、第
2の電源、第3の電源を設けて別々に供給するようにし
ても良い。第1の電源のプラス出力側、マイナス出力側
のどちらか一方、または両方を別にできるのは例1と同
様である。
【0055】例5 図7は、この発明の例5の回路図で、1は第1のトラン
ジスタ、2は第2のトランジスタ、3は第3のトランジ
スタ、6は第5のトランジスタ、8は第1の電源、9は
基準電圧回路の第1の出力端子、10は基準電圧回路の
第2の出力端子、17は第10のトランジスタ、18は
電圧検出抵抗1、19はソース抵抗である。例1と同
様、第1のトランジスタはNチャネルのディプレッショ
ンタイプのMOSトランジスタでドレイン端子は第1の
電源のプラス出力に、ソース端子とゲート端子は第2の
トランジスタのドレイン端子に接続されている。第2の
トランジスタはNチャネルのエンハンスタイプまたは第
1のトランジスタよりスレショールド電圧の絶対値が小
さいディプレッションタイプのMOSトランジスタで、
ソース端子は第1の電源のマイナス出力に、ゲート端子
はソースフォロワー回路の出力に接続されている。ソー
スフォロワー回路は第3のトランジスタとソース抵抗と
第5のトランジスタからなり、第3のトランジスタはN
チャネルのMOSトランジスタで、第3のトランジスタ
のドレイン端子は第1の電源のプラス出力に、第3のト
ランジスタのソース端子はソース抵抗に、第3のトラン
ジスタのゲート端子は第1のトランジスタと第2のトラ
ンジスタの接点に接続されている。ソース抵抗は第3の
トランジスタのソース端子と第5のトランジスタのドレ
イン端子との間に接続されている。第5のトランジスタ
はNチャネルエンハンスタイプのMOSトランジスタ
で、第5のトランジスタのソース端子は第1の電源のマ
イナス出力に、第5のトランジスタのゲート端子はバイ
アス入力端子である。バイアス回路は電圧検出抵抗1と
第10のトランジスタからなり、第10のトランジスタ
はNチャネルエンハンスタイプのMOSトランジスタ
で、第10のトランジスタのドレイン端子は電圧検出抵
抗1に、第10のトランジスタのソース端子は第1の電
源のマイナス出力に、第10のトランジスタのゲート端
子は第10のトランジスタのドレイン端子に接続されて
いる。電圧検出抵抗1は第1の電源のプラス出力と第1
0のトランジスタのドレイン端子との間に接続されてい
る。
【0056】例5においても例1同様、数1、数2、が
なり立つことから数5が成り立ち、数6、数7、数9、
数10も例1と同じになり、従って数13も例1と同様
になり立つことから例1と同様、例5においても基準電
圧回路の出力電圧と温度変化量を自由に調節できる。基
準電圧回路の出力インピーダンスは数14の値に対しソ
ース抵抗が直列に入ったことになり、例1よりも大きな
値になってしまう。しかし、例5では例4同様第3のト
ランジスタのドレイン端子、ソース端子間に流れる電流
IM3がバイアス回路の作用により、電源の電圧が増加
するとともに増加し、さらにソース抵抗の作用によっ
て、各トランジスタのソース端子とドレイン端子間にか
かる電圧が適度に分圧される。
【0057】図8に例5の各トランジスタのソース端子
とドレイン端子間にかかる電圧を示す。特許公告公報
平4−65546にあるディプレッションタイプのMO
SトランジスタとエンハンスタイプのMOSトランジス
タを直列に接続した従来の基準電圧回路では、電源電圧
が高くなると電源電圧のほとんどがディプレッションタ
イプのMOSトランジスタのソース端子とドレイン端子
間にかかってしまい、電源電圧9V以上になると安定な
基準電圧が得られなかった。これに対し例5の基準電圧
回路は各トランジスタのソース端子とドレイン端子間に
かかる電圧が適度に分圧させることから14V以上まで
安定に動作する。すなわち第1のトランジスタ、第2の
トランジスタ、第3のトランジスタに同一構造のトラン
ジスタを使った場合、従来の基準電圧回路より約5V以
上高い電源電圧まで安定な動作を維持できる。
【0058】またこの例においてはソースフォロワー回
路の電源を第1のトランジスタ、第2のトランジスタと
共通の第1の電源としているが、例1の変形例同様、第
2の電源、第3の電源を設けて別々に供給するようにし
ても良い。第1の電源のプラス出力側、マイナス出力側
のどちらか一方、または両方を別にできるのは例1と同
様である。
【0059】例6 例6は、例1の回路の抵抗を図9のように、2つの抵
抗、抵抗1、抵抗2に分割し分割点に第2のトランジス
タのゲート端子を接続した構成であり基準電圧の出力を
調節することができる。図9はこの発明の例6で、1は
第1のトランジスタ、2は第2のトランジスタ、3は第
3のトランジスタ、9は基準電圧回路の第1の出力端
子、10は基準電圧回路の第2の出力端子、20は抵抗
1、21は抵抗2である。第1のトランジスタはNチャ
ネルのディプレッションタイプのMOSトランジスタで
ドレイン端子は第1の電源のプラス出力に、ソース端子
とゲート端子は第2のトランジスタのドレイン端子に接
続されている。第2のトランジスタはNチャネルのエン
ハンスタイプまたは第1のトランジスタよりスレショー
ルド電圧の絶対値が小さいディプレッションタイプのM
OSトランジスタで、ソース端子は第1の電源のマイナ
ス出力に、ゲート端子はソースフォロワー回路の出力に
接続されている。ソースフォロワー回路は第3のトラン
ジスタと抵抗からなり、第3のトランジスタはNチャネ
ルのMOSトランジスタでドレイン端子は第1の電源の
プラス出力に、ソース端子は抵抗1に、ゲート端子は第
1のトランジスタと第2のトランジスタの接点に接続さ
れている。抵抗1の第2のトランジスタに接続された端
子と異なるもう一方の端子は抵抗2に、抵抗2の抵抗1
に接続された端子と異なるもう一方の端子は、第1の電
源のマイナス出力に接続されている。数1は例1と同じ
になるが、数2は第2のトランジスタのゲート端子が例
1の抵抗を2つに分割した抵抗1と抵抗2の接続点に接
続されていることから、抵抗1の抵抗値をR1、抵抗2
の抵抗値をR2とすると、抵抗の抵抗値は数16で示さ
れる。
【0060】
【数16】
【0061】第2のトランジスタのドレイン端子、ソー
ス端子間に流れる電流IM2は数17のようになる。
【0062】
【数17】
【0063】数17と数2の差は数17においてはVO
UT1に抵抗2の抵抗値を抵抗1と抵抗2の抵抗値の和
で割った項が追加されただけである。抵抗値の比、すな
わち抵抗2の抵抗値を抵抗1と抵抗2の抵抗値の和で割
った値は、抵抗1と抵抗2が半導体集積回路内に同じ種
類の素子で作られていると温度変化率は0であるので、
数2の代わりに数17を使って計算していくと、基準電
圧回路の第1の出力電圧VOUT1は数18のとうりに
なる。
【0064】
【数18】
【0065】つまり例1では、基準電圧回路の出力電圧
は第1のトランジスタと第2のトランジスタのパラメー
ターのみで決まってしまうため、出力電圧を自由に調節
することはできなかったが、例6では抵抗1と抵抗2の
抵抗値の比率を適当に選ぶことで自由に調節することが
できる。
【0066】抵抗に半導体基板上に形成した薄膜抵抗用
い、レザートリミング、ヒューズトリミング技術等適当
なトリミング手段や、不揮発性メモリーや揮発性のメモ
リーに保存した数値とこの数値をもとに抵抗に並列また
は直列に供給されたスイッチ素子をオン、オフコントロ
ールする技術を応用して抵抗値を調節すれば基準電圧回
路の出力電圧を希望値に調節することができる。また抵
抗1と抵抗2を半導体集積回路外に設けて調節してもこ
の例の基準電圧回路は十分低い出力インピーダンスであ
るため従来の基準電圧回路と違って全く問題がない。つ
まり、この例においても基準電圧回路の出力インピーダ
ンスは例1同様数14のようになり、低消費電流を実現
しながら十分低い値にすることができる。また抵抗1、
抵抗2を流れる電流は例1では数15であらわされた
が、この例では数19のようになる。
【0067】
【数19】
【0068】つまり、基準電圧回路の出力電圧同様、定
電流回路の出力電流も、例1、例3に対して抵抗1と抵
抗2の比率だけの影響しか受けないことがわかり、例3
にて説明したように定電流回路の出力電流の温度特性を
自由にコントロールできる。また、この例に、例3のよ
うに第7のトランジスタ、第9のトランジスタを追加し
て、図13に示すような例6の変形例の回路とすること
で、定電流回路の出力電流の温度特性を自由にコントロ
ールできると同時に、基準電圧回路の出力電圧同様、定
電流回路の出力電流も抵抗1と抵抗2の比率を選ぶこと
で自由に調節できるようになる。
【0069】またこの例においてはソースフォロワー回
路の電源を第1のトランジスタ、第2のトランジスタと
共通の第1の電源としているが、例1の変形例同様、第
2の電源、第3の電源を設けて別々に共通するようにし
ても良い。第1の電源のプラス出力側、マイナス出力側
のどちらか一方、または両方を別にできるのは例1と同
様である。
【0070】例7 図10はこの発明の例7で、1は第1のトランジスタ、
2は第2のトランジスタ、3は第3のトランジスタ、4
は抵抗,7は第6のトランジスタ、8は第1の電源、9
は基準電圧回路の第1の出力端子、10は基準電圧回路
の第2の出力端子、30はオンオフ制御端子である。第
1のトランジスタはNチャネルのディプレッションタイ
プのMOSトランジスタでドレイン端子は第1の電源の
プラス出力に、ソース端子とゲート端子は第2のトラン
ジスタのドレイン端子に接続されている。第2のトラン
ジスタはNチャネルのエンハンスタイプまたは第1のト
ランジスタよりスレショールド電圧の絶対値が小さいデ
ィプレッションタイプのMOSトランジスタで、ソース
端子は第1の電源のマイナス出力に、ゲート端子はソー
スフォロワー回路の出力に接続されている。ソースフォ
ロワー回路は第3のトランジスタと抵抗と第6のトラン
ジスタとからなり、第3のトランジスタはNチャネルの
MOSトランジスタでドレイン端子は第1の電源のプラ
ス出力に、ソース端子は第6のトランジスタのドレイン
端子に、ゲート端子は第1のトランジスタと第2のトラ
ンジスタの接点に接続されている。第6のトランジスタ
はNチャネルエンハンスタイプのMOSトランジスタ
で、ソース端子は抵抗に接続され、ゲート端子はオンオ
フ制御端子であって基準電圧回路外部からオンオフ制御
電圧が供給される。抵抗は第6のトランジスタのソース
端子と第1の電源のマイナス出力に接続されている。オ
ンオフ制御端子に第6のトランジスタが十分低抵抗でオ
ンする電圧を与えたときは回路動作および特性は例1と
全く同じになる。
【0071】次にオンオフ制御端子に第6のトランジス
タがオフする電圧を与えたときは抵抗により第1のトラ
ンジスタのゲート端子がソース端子に接続されるためゲ
ート端子とソース端子の電圧が0Vとなってオフし、さ
らに第6のトランジスタもオフしているため基準電圧回
路にはMOSトランジスタのリーク電流以外は,ほとん
ど電流が流れなくなる。つまり一般にスタンバイモード
とよばれる状態にすることができる、また基準電圧回路
の出力端子を第6のトランジスタと第3のトランジスタ
の接続点とした場合は、スタンバイ状態では出力電圧は
第1の電源のプラス出力と同じ電圧になる。スタンバイ
状態のときもし基準電圧回路の出力電圧を第1の電源の
マイナス出力と同じ電圧としたければ基準電圧回路の出
力を第6のトランジスタと抵抗との接続点から取り出せ
ば良い。
【0072】またスタンバイモードを有する基準電圧回
路のおいては動作状態における消費電流を一般的に大き
くできることが多い、すなわち、スタンバイモードがな
い基準電圧回路において抵抗の抵抗値Rを100KΩか
ら50MΩの間にして低消費電流にすることが望ましい
が、スタンバイモードがある場合は抵抗値Rを100Ω
から100KΩの間の適当な数値まで下げても問題が少
ない場合が多い。この場合のソースフォロワー回路の出
力インピーダンスは数20のようになり、より低出力イ
ンピーダンスの基準電圧回路を実現できる。
【0073】
【数20】
【0074】またこの例の抵抗と第6のトランジスタに
並列にスタンバイモード用の、抵抗、ディプレッション
MOSトランジスタ、エンハンスMOSトランジスタな
どの先の例に示したソースフォロワー回路の負荷を接続
しておけば、スタンバイモード時においても正常な、基
準電圧出力を取り出すことができる。
【0075】またこの例においてはソースフォロワー回
路の電源を第1のトランジスタ、第2のトランジスタと
共通の第1の電源としているが、例1の変形例同様、第
2の電源、第3の電源を設けて別々に供給するようにし
ても良い。第1の電源のプラス出力側、マイナス出力側
のどちらか一方、または両方を別にできるのは例1と同
様である。
【0076】例8 図11はこの発明の例8の回路図で、1は第1のトラン
ジスタ、2は第2のトランジスタ、3は第3のトランジ
スタ、4は抵抗、8は第1の電源、9は基準電圧回路の
第1の出力端子、10は基準電圧回路の第2の出力端
子、12は第7のトランジスタ、13は第9のトランジ
スタ、22は第8のトランジスタ、23は第11のトラ
ンジスタ、24は定電流回路の負荷1、25は定電流回
路の負荷2、26は定電流回路への出力端子1、27は
定電流回路への出力端子2、28は第2の電源、29は
第3の電源である。例1と同様、第1のトランジスタは
NチャネルのディプレッションタイプのMOSトランジ
スタでドレイン端子は第1の電源のプラス出力に、ソー
ス端子とゲート端子は第2のトランジスタのドレイン端
子に接続されている。第2のトランジスタはNチャネル
のエンハンスタイプまたは第1のトランジスタよりスレ
ショールド電圧の絶対値が小さいディプレッションタイ
プのMOSトランジスタで、ソース端子は第1の電源の
マイナス出力に、ゲート端子はソースフォロワー回路の
出力に接続されている。ソースフォロワー回路は第3の
トランジスタと抵抗と第7のトランジスタと第8のトラ
ンジスタからなり、第3のトランジスタはNチャネルの
MOSトランジスタで、ソース端子は抵抗に、ゲート端
子は第1のトランジスタと第2のトランジスタの接点に
接続されている。抵抗の第3のトランジスタに接続され
た端子と異なるもう一方の端子は第8のトランジスタの
ドレイン端子と、ゲート端子を接続した端子に接続され
る。第7のトランジスタはPチャネルのエンハンスタイ
プのMOSトランジスタであり、第7のトランジスタの
ソース端子は第2の電源のプラス出力に、第7のトラン
ジスタのゲート端子とドレイン端子は第3のトランジス
タのドレイン端子に接続され,第3のトランジスタと第
7のトランジスタの接続点が定電流回路への出力端子1
となる。第8のトランジスタはNチャネルのエンハンス
タイプのMOSトランジスタであり、第8のトランジス
タのソース端子は第3の電源のマイナス出力に、第8の
トランジスタのゲート端子とドレイン端子は抵抗の第3
のトランジスタとの接続点とは異なる端子に接続され、
抵抗と第8のトランジスタの接続点が定電流回路への出
力端子2となる。第9のトランジスタはPチャネルエン
ハンスタイプの定電流回路のトランジスタでソース端子
は第2の電源の電源のプラス出力に接続され、第9のト
ランジスタのゲート端子は定電流回路への出力端子1に
接続されている。さらに定電流回路の負荷1が第9のト
ランジスタのドレイン端子と第2の電源のマイナス出力
端子間に接続されている。第11のトランジスタはNチ
ャネルエンハンスタイプの定電流回路のトランジスタで
ソース端子は第3の電源の電源のマイナス出力に接続さ
れ、第11のトランジスタのゲート端子は定電流回路へ
の出力端子2に接続されている。さらに定電流回路の負
荷2が第11のトランジスタのドレイン端子と第3の電
源のプラス出力端子間に接続されている。
【0077】例8の場合も例3同様、抵抗を流れる電流
は数15のとうりになり、定電流回路の出力電流の温度
特性を自由に設定できる。さらに定電流回路の負荷1に
流れる電流を第7のトランジスタと第9のトランジスタ
に同一種類のMOSトランジスタを選んで導電係数を適
当な比率とすることで自由に調節できることは例3と同
様である。さらに定電流回路の負荷2を流れる電流につ
いても、第8のトランジスタと第11のトランジスタを
調節することで自由に設定できる。またこの例は定電流
回路を第1の電源間だけでなく第1の電源とは異なる、
第2の電源間や第3の電源間にも構成できることを示し
ている。つまりこの発明の基準電圧回路を使えば、複数
の電源からなる応用回路において、複数の電源間に温度
特性が自由にコントロールでき、出力電流も自由にコン
トロールできる、定電流回路を設けることができる。
【0078】例9 図14はこの発明の例9の回路図で、1は第1のトラン
ジスタ、2は第2のトランジスタ、8は第1の電源、9
は基準電圧回路の第1の出力端子、10は基準電圧回路
の第2の出力端子、31は第1のソースフォロワー回
路、32は複数のソースフォロワー回路、33はソース
フォロワー回路の電源1、34はソースフォロワー回路
の電源2である。第1のトランジスタはNチャネルのデ
ィプレッションタイプのMOSトランジスタでドレイン
端子は第1の電源のプラス出力に、ソース端子とゲート
端子は第2のトランジスタのドレイン端子に接続されて
いる。第2のトランジスタはNチャネルのエンハンスタ
イプまたは第1のトランジスタよりスレショールド電圧
の絶対値が小さいディプレッションタイプのMOSトラ
ンジスタで、ソース端子は第1の電源のマイナス出力
に、ゲート端子は第1のソースフォロワー回路の出力に
接続されている。第1のソースフォロワー回路の出力は
第2のトランジスタのゲート端子に、複数のソースフォ
ロワー回路の全ての入力は第1のトランジスタと第2の
トランジスタの接続点に接続されている。基準電圧回路
の出力は、第1のトランジスタと第2のトランジスタの
接続点である基準電圧回路の第2の出力端子、第1のソ
ースフォロワー回路の出力端子である基準電圧回路の第
1の出力端子、複竹のソースフォロワー回路の出力端子
から取り出すことができる。
【0079】第1のソースフォロワー回路ならびに複数
のソースフォロワー回路の電源は第1の電源から供給を
受けてもよいし、あるいは別に電源を設けてもよい。第
1のソースフォロワー回路ならびに複数のソースフォロ
ワー回路は例1から例8までに示したいずれでもよい
が、第1のソースフォロワー回路ならびに複数のソース
フォロワー回路に同一の種類のソースフォロワー回路を
選ぶと、温度特性と出力電圧特性を制御しやすい。すな
わち、第1のソースフォロワー回路ならびに複数のソー
スフォロワー回路の出力から定常的に電流を取り出さな
いか、または同一の電流を取り出している場合は、第1
のソースフォロワー回路ならびに複数のソースフォロワ
ー回路の出力電圧が全て同じになる。
【0080】またこの例の回路のもっとも有利な点は、
複数のソースフォロワー回路の間に相互干渉がほとんど
ないということである。つまり、複数のソースフォロワ
ー回路の出力の内の1つの出力が負荷変動の影響で変動
を生じても、それが他のソースフォロワー回路の出力に
ほとんど影響を与えない。電圧変換器などの応用分野
や、複合電源等においては、アナログ回路部とデジタル
回路部の両方から構成される場合が多く、デジタル回路
部のスイッチング動作の影響をアナログ部が受けやす
い、この例は基準電圧回路をとうしてのデジタル部から
アナログ部への影響を最小限にできる基準電圧回路であ
る。
【0081】これまでの回路動作説明では,Nチャネル
のMOSトランジスタで基準電圧回路を構成する場合に
ついて述べてきたが,Pチャネルのディプレッションタ
イプのMOSトランジスタとPチャネルのエンハンスタ
イプのMOSトランジスタとが,同一基板上に形成出来
る場合には,これまでの説明において,極性を逆にする
ことで同様の動作が実現出来る事は明らかである。
【0082】また,これまでの回路例のうち,ある1つ
のFETや抵抗を,同種の複数のFETや抵抗の直列や
並列の組み合わせで置き換える事も可能であり,それら
の置き換えを行っても動作原理は変わらない事は明らか
である。
【0083】
【発明の効果】例1から例9に示したように、第1のト
ランジスタと第2のトランジスタの導電率を調節するこ
とで基準電圧回路の出力電圧の温度特性を自由に調節で
きると同時に、第3トランジスタとソースフォロワー回
路の負荷である抵抗の抵抗値やトランジスタ導電率を調
節することで出力インピーダンスも温度特性とは無関係
に自由に低い値に調節でき、さらに基準電圧回路を半導
体集積回路内に設けた場合出力を半導体集積回路外に取
り出せると同時に、基準電圧回路の出力から電流を取り
出しても出力電圧が変化しない基準電圧回路を実現でき
る。
【0084】例3に示したように抵抗の温度変化率に対
して第1のトランジスタと第2のトランジスタの導電率
を調節することで基準電圧回路の出力電圧の温度特性を
調節し、これによって定電圧回路の温度係数を自由に調
節することできる基準電圧回路を実現できる。
【0085】例4に示したように例えば電源電圧など基
準電圧回路外の要因が変化することでより低い出力イン
ピーダンスが基準電圧回路に求められる、CMOSIC
等に対応し得る、基準電圧回路を実現できる。
【0086】例5に示したように、出力電圧の温度特性
を自由に調節できると同時に、同等の性能を持つMOS
トランジスタで回路を構成した場合、従来の基準電圧回
路よりより高い電圧まで安定動作する、すなわち従来の
基準電圧回路に対して動作下限電圧は同等でしかも動作
上限電圧が高い基準電圧回路を実現できる。
【0087】例6に示したように、ソースフォロワー回
路の負荷の抵抗1、抵抗2の値の比率を調節することに
よって、出力電圧の温度特性を自由に調節できると同時
に、出力電圧も自由に調節できる基準電圧回路を実現で
きる。例6に示したように抵抗の温度変化率に対して第
1のトランジスタと第2のトランジスタの導電率を調節
することで基準電圧回路の出力電圧の温度特性を調節
し、さらにソースフォロワー回路の負荷の抵抗1、抵抗
2の値の比率を調節することによって、定電流回路の温
度係数と、さらに定電流回路の出力電流も自由に調節す
ることできる基準電圧回路を実現できる。
【0088】例7に示したようにスタンバイ状態と、動
作状態の切り換えが可能で動作状態においては、スタン
バイ状態よりより低い出力インピーダンスとなる基準電
圧回路を実現できる。
【0089】例8に示したように第1の電源のほかに、
第2の電源、第3の電源を設け、第2の電源間、第3の
電源間に例3、例6の示したような、定電流回路の温度
係数と、さらに定電流回路の出力電流も自由に調節する
ことできる基準電圧回路を実現できる。
【0090】例9に示したようにこの発明の基準電圧回
路と複数のソースフォロワー回路を用意することで、出
力どうしの相互干渉がほとんどない複数の基準電圧出力
を有する基準電圧回路を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の例1の回路図
【図2】この発明の例2の回路図
【図3】この発明の例3の回路図
【図4】この発明の例3の抵抗を流れる電流の温度変化
を示すグラフ
【図5】この発明の例3のトランジスタ、抵抗のパラメ
ータ表
【図6】この発明の例4の回路図
【図7】この発明の例5の回路図
【図8】この発明の例5の各トランジスタのソース端子
とドレイン端子間電圧を示したグラフ
【図9】この発明の例6の回路図
【図10】この発明の例7の回路図
【図11】この発明の例8の回路図
【図12】この発明の例1の変形例の回路図
【図13】この発明の例6の変形例の回路図
【図14】この発明の例9の回路図
【符号の説明】
1は第1のトランジスタ。2は第2のトランジスタ。3
は第3のトランジスタ。4は抵抗。5は第4のトランジ
スタ。6は第5のトランジスタ。7は第6のトランジス
タ。8は第1の電源。9は基準電圧回路の第1の出力端
子。10は基準電圧回路の第2の出力端子。11は定電
流回路への出力端子。12は第7のトランジスタ。13
は第9のトランジスタ。14は定電流回路の負荷。15
はソースフォロワー回路部分。16は定電流回路部分。
17は第10のトランジスタ。18は電圧検出抵抗。1
9はソース抵抗。20は抵抗1。21は抵抗2。22は
第8のトランジスタ。23は第11のトランジスタ。2
4は定電流回路の負荷1。25は定電流回路の負荷2。
26は定電流回路への出力端子1。27は定電流回路へ
の出力端子2。28は第2の電源。29は第3の電源。
30はオンオフ制御端子。31は第1のソースフォロワ
ー回路。32は複数のソースフォロワー回路。33はソ
ースフォロワー回路の電源1。34はソースフォロワー
回路の電源2。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 3/26 G05F 3/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディプレッションタイプのMOSトランジ
    スタである第1のトランジスタと、第1のトランジスタ
    と同一導電型のMOSトランジスタである第2のトラン
    ジスタと、ソースフォロワー回路と、第1の電圧供給端
    子と、第2の電圧供給端子と、ソースフォロワー回路へ
    の電圧供給端子1と、ソースフォロワー回路への電圧供
    給端子2とを設け、第1のトランジスタのドレイン端子
    を第1の電圧供給端子に接続し、第1のトランジスタの
    ゲート端子と第1のトランジスタのソース端子とを第2
    のトランジスタのドレイン端子に接続し、第2のトラン
    ジスタのソース端子を第2の電圧供給端子に接続し、第
    2のトランジスタのゲート端子をソースフォロワー回路
    の出力端子またはソースフォロワー回路の出力電圧を分
    圧した端子に接続し、ソースフォロワー回路の入力端子
    を第1のトランジスタと第2のトランジスタの接続点に
    接続し、第1のトランジスタと第2のトランジスタの接
    続点およびソースフォロワー回路の出力端子の両方また
    は一方から基準出力電圧を取り出すことができるように
    した基準電圧回路。
  2. 【請求項2】ソースフォロワー回路が、第1のトランジ
    スタと同一導電型のMOSトランジスタである第3のト
    ランジスタとソースフォロワー回路の負荷とからなり、
    第3のトランジスタのドレイン端子をソースフォロワー
    回路への電圧供給端子1に接続し、第3のトランジスタ
    のゲート端子をソースフォロワー回路の入力端子とし、
    ソースフォロワー回路の負荷の第1の端子を第3のトラ
    ンジスタのソース端子に接続し、ソースフォロワー回路
    の負荷の第2の端子をソースフォロワー回路への電圧供
    給端子2間に接続し、第3のトランジスタとソースフォ
    ロワー回路の負荷との接続点をソースフォロワー回路の
    出力端子とした請求項1の基準電圧回路。
  3. 【請求項3】ソースフォロワー回路が、第1のトランジ
    スタと同一導電型のMOSトランジスタである第3のト
    ランジスタとソース抵抗とソースフォロワー回路の負荷
    とからなり、第3のトランジスタのドレイン端子をソー
    スフォロワー回路への電圧供給端子1に接続し、第3の
    トランジスタのゲート端子をソースフォロワー回路の入
    力端子とし、ソース抵抗の第1端子を第3のトランジス
    タのソース端子に接続し、ソース抵抗の第2端子をソー
    スフォロワー回路の負荷の第1の端子に接続し、ソース
    フォロワー回路の負荷の第2の端子をソースフォロワー
    回路への電圧供給端子2に接続し、ソース抵抗とソース
    フォロワー回路の負荷との接続点をソースフォロワー回
    路の出力端子とした請求項1の基準電圧回路。
  4. 【請求項4】ソースフォロワー回路の負荷が、抵抗また
    は、第1のトランジスタと同一導電型のディプレッショ
    ンタイプのMOSトランジスタである第4のトランジス
    タまたは、第1のトランジスタと同一導電型のMOSト
    ランジスタである第5のトランジスタまたは、第1のト
    ランジスタと同一導電型のMOSトランジスタである第
    6のトランジスタであって、抵抗の両端を各々第1の端
    子と第2の端子とするか、または第4のトランジスタの
    ドレイン端子を第1の端子、第4のトランジスタのゲー
    ト端子と第4のトランジスタのソース端子とを接続した
    端子を第2の端子とするか、または第5のトランジスタ
    のドレイン端子を第1の端子、第5のトランジスタのソ
    ース端子を第2の端子、第5のトランジスタのゲート端
    子を基準電圧回路の外部よりのバイアス電圧入力端子と
    するか、または第6のトランジスタのドレイン端子を第
    1の端子、第6のトランジスタのソース端子を第2の端
    子、第6のトランジスタのゲート端子を基準電圧回路の
    外部よりオン、オフ制御電圧入力端子とした請求項1の
    基準電圧回路。
  5. 【請求項5】ソースフォロワー回路の負荷が、抵抗、第
    1のトランジスタと同一導電型のディプレッションタイ
    プのMOSトランジスタである第4のトランジスタ、第
    1のトランジスタと同一導電型のMOSトランジスタで
    ある第5のトランジスタ、および第1のトランジスタと
    同一導電型のMOSトランジスタである第6のトランジ
    スタから選んだ素子を組み合わせた複合素子であって、
    各々の素子の第1の端子と第2の端子とを接続した直列
    接続とするか、あるいは各々の素子の第1の端子どう
    し、各々の素子の第2の端子どうしを接続した並列接続
    にするか、あるいは直接続した複合素子をさらに並列接
    続し直並列接続とした請求項1の基準電圧回路。
  6. 【請求項6】ソースフォロワー回路が、第1のトランジ
    スタと同一導電型のMOSトランジスタである第3のト
    ランジスタとソースフォロワー回路の負荷からなる回路
    に、第1のトランジスタと異なる導電型のMOSトラン
    ジスタである第7のトランジスタまたは、第1のトラン
    ジスタと同一導電型のMOSトランジスタである第8の
    トランジスタまたは、第7のトランジスタと第8のトラ
    ンジスタの両方を追加した回路であって、第7のトラン
    ジスタを追加する際はソースフォロワー回路への電圧供
    給端子1と第3のトランジスタの接続を切りはなし、第
    7のトランジスタのソース端子をソースフォロワー回路
    への電圧供給素子1に接続し、第7のトランジスタのド
    レイン端子と第7のトランジスタのゲート端子とを第3
    のトランジスタのドレイン端子に接続し、第8のトラン
    ジスタを追加する際はソースフォロワー回路への電圧供
    給端子2とソースフォロワー回路の負荷の接続を切りは
    なし、第8のトランジスタのソース端子をソースフォロ
    ワー回路への電圧供給端子2に接続し、第8のトランジ
    スタのドレイン端子と第8のトランジスタのゲート端子
    とをソースフォロワー回路の負荷の第2の端子に接続す
    るとともに、第3のトランジスタのドレイン端子と第3
    のトランジスタとソースフォロワー回路の負荷との接続
    点をソースフォロワー回路の出力端子とし、第3のトラ
    ンジスタと第7のトランジスタとの接続点と、ソースフ
    ォロワー回路の負荷と第8のトランジスタとの接続点か
    ら定電流回路への出力電圧を取り出せるようにした請求
    項1の基準電圧回路。
  7. 【請求項7】ソースフォロワー回路への電圧供給端子1
    と第1の電圧供給端子、ソースフォロワー回路への電圧
    供給端子2と第2の電圧供給端子の組み合わせで両方ま
    たは一方を共通にした請求項1の基準電圧回路。
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