JP5446895B2 - アンプ - Google Patents

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    • G05F1/56Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices

Description

本発明は、所定の電圧を出力するアンプに関する。
従来、所定の電圧を発生するアンプとして、特許文献1に開示された回路が存在している。
また、従来、図13に示すアンプが存在している。このアンプは、N型電界効果トランジスタ(以下「N型トランジスタ」という)M1〜M3、及びP型電界効果トランジスタ(以下「P型トランジスタ」という)M4とM5で構成される第1のアンプと、P型トランジスタM6と抵抗R1とR2で構成される第2のアンプから構成されている。
第1のアンプのN型トランジスタM1とM2はアンプの入力トランジスタである。N型トランジスタM1及びM2は、サブストレートゲートがそれぞれ自己のソースに接続されている。N型トランジスタM1及びM2の各ソースは接続され、この接続部と接地電圧GNDとの間にN型トランジスタM3が接続されている。N型トランジスタM1は、ゲートが基準電圧Vrefに接続されている。N型トランジスタM2は、ゲートが抵抗R1とR2との接続部に接続されている。
N型トランジスタM3は、サブストレートゲート及びソースがそれぞれ接地電圧GNDに接続され、ゲートが基準電圧Vrefに接続され、ドレインがN型トランジスタM1及びM2のソースに接続され、定電流源を構成している。
P型トランジスタM4,M5は、サブストレートゲート及びソースが電源電圧Vccに接続され、ドレインがN型トランジスタM1,M2のドレインに接続されている。また、P型トランジスタM4,M5は、ゲート同士が接続され、この接続部がP型トランジスタM5のドレインに接続され、カレントミラー回路を構成している。
第2のアンプのP型トランジスタM6は、サブストレートゲート及びソースが電源電圧Vccに接続され、ドレインが抵抗R1の一端側の出力Voutに接続されている。また、P型トランジスタM6のゲートは、P型トランジスタM4のドレインとN型トランジスタM1のドレインとの接続部に接続されている。抵抗R1の他端は、抵抗R2を介して接地電圧GNDに接続されている。これにより、第2のアンプのP型トランジスタM6と抵抗R1とR2は、第1のアンプに対してフィードバックループを構成している。
以上説明した回路では、P型トランジスタM4及びM5がカレントミラー回路を構成していることから、N型トランジスタM1及びM2には同一の電流が流れ、第1のアンプの入力トランジスタであるM1のゲート電位とM2のゲート電位が同一になる。したがって、
Vout=(R1+R2)/R2*Vref・・・(1)
となる。例えば、Vref=0.5V(図示せず)のときに、R1=4000KΩ、R2=2000KΩとすると、Vout=1.5Vになる。この場合、最低動作電圧とVoutが共に1.5Vになる。
特開2008−293409号公報
アンプの低電圧動作のためには動作電圧と共に出力電圧Voutも低くする必要がある。そこでR2=2000KΩのままにして、R1を3000K、2000KΩ、1000KΩと変化させていくと、出力電圧Voutは、それぞれ1.25V、1V、0.75Vとなるはずである。ところがR1を1000KΩ以下にすると、図14に示すように、出力電圧Voutが設計値より大きくなる領域(以下ツノと記す)が現れることがわかった。
この原因は、第1のアンプの最低動作電圧と第2のアンプの最低動作電圧の大小関係にある。ここで、第1のアンプと第2のアンプの最低動作電圧はそれぞれ以下であらわされる。
第1のアンプ・・・VdsM4+VdsM1+VdsM3 ・・・(2)
第2のアンプ・・・VdsM6+Vref+(R2/R1)*Vref・・・(3)
(2)式及び(3)式の第1項は、同じP型トランジスタを使用しているので同一の値となる。したがって第2項と第3項の和の大小により第1のアンプと第2のアンプの最低動作電圧の大小が決まる。
この点について詳しく説明すると、図14に示すように、R1=3000KΩや4000KΩのとき、すなわちR2/R1が1より大きければ、第1のアンプの最低動作電圧<第2のアンプの最低動作電圧となり、第1のアンプの出力200が安定してから、第2のアンプが動作する。ところが、R1=1000KΩのときのように、R2/R1が1より小さいと、第1のアンプの最低動作電圧>第2のアンプの最低動作電圧となる。そのため、第1のアンプが動作する前は出力200がP型トランジスタM6の閾値電圧を超える電圧帯で不定となり、第2のアンプのP型トランジスタM6の制御ができず、P型トランジスタM6をオンさせてしまう。
図15を参照してこの様子を説明する。電源電圧Vccが低いときは、第1のアンプも第2のアンプも動作しておらず、第1のアンプの出力200は低いレベルにある。さらに電源電圧Vccを上げていくと第2のアンプのみが動作を開始する。しかし、第1のアンプはまだ動作していないので、出力200は低レベルのままである。したがって、P型トランジスタM6がオン状態となり、出力電圧Voutが電源電圧Vccの上昇につれて上昇する(Vout=Vcc)。その後、さらに電源電圧Vccを上げていくと、第2のアンプとともに第1のアンプも動作を開始し、出力200に電圧V(200)が出力される。これにより、P型トランジスタM6が制御され、出力電圧Voutが一定電圧で安定する。しかし、R1=1000KΩの場合、第1のアンプが動作を開始するのが出力電圧Voutが約1Vまで上昇した後であるので、出力電圧Voutは一旦設計値(0.75V)をツノ状に超えてから安定することとなる。
本発明は、上記のようなツノが発生せず、安定した動作を行なえるアンプを提供することを目的とする。
本発明に係る第1の態様のアンプは、第1のアンプと、第1のアンプの出力が入力される第2のアンプとを含むアンプであって、第1のアンプは、ゲートに基準電圧が入力されるN型電界効果トランジスタと、N型電界効果トランジスタのドレインと電源電圧との間に接続されたP型電界効果トランジスタと、N型電界効果トランジスタのソースと接地電圧との間に接続された定電流源とから構成されて、N型電界効果トランジスタのドレインとP型電界効果トランジスタとの接続部から出力し、第2のアンプは電源電圧と接地電圧との間で直列に接続されP型電界効果トランジスタと少なくとも1つ以上の抵抗から構成されて、P型電界効果トランジスタのゲートに第1のアンプの出力が入力されると共に、P型電界効果トランジスタと抵抗との接続部から出力電圧を出力し、第1のアンプの出力と電源電圧の間に、ゲートに基準電圧が入力されるN型電界効果トランジスタでなるスイッチが設けられているとともに、第1のアンプのP型電界効果トランジスタの閾値電圧よりも第2のアンプのP型電界効果トランジスタの閾値電圧の方が大きく設定されている
本発明によれば、ツノが発生せず、安定した動作を行なえるアンプを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるアンプの回路例を示す図である。 電源電圧Vccに対する電圧V(200)の特性を示す図である。 電源電圧Vccに対するN型トランジスタM3のドレイン電流特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における電源電圧Vccに対する出力電圧Voutの特性を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態における電源電圧Vccに対する出力電圧Voutの特性を説明するための図である。 本発明の第4の実施の形態における電源電圧Vccに対する出力電圧Voutの特性を説明するための図である。 低電圧基準電圧発生回路の例を示す図である。 N型トランジスタM1とM2のVgs−Id特性の例を示す図である。 N型トランジスタM1とM2のVgs−Id特性におけるプロセス変動によるばらつきを示す図である。 S2/S1の比に対する基準電圧Vrefの温度特性例を示す図である。 基準電圧Vrefの電源電圧依存性を示す実験データを示す図である。 基準電圧発生回路における電源電圧Vccに対する基準電圧Vrefの特性を示す図である。 従来におけるアンプの回路例を示す図である。 従来における問題点を説明するための図である。 従来における問題点を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
1.構成
図1は本発明の第1の実施形態に係るアンプの回路図である。本実施形態のアンプは、N型電界効果トランジスタ(以下「N型トランジスタ」という)M1〜M3、及びP型電界効果トランジスタ(以下「P型トランジスタ」という)M4とM5で構成される第1のアンプと、P型トランジスタM6と抵抗R1,R2で構成される第2のアンプと、スイッチ用のN型トランジスタM7から構成されている。
第1のアンプのN型トランジスタM1とM2はアンプの入力トランジスタである。N型トランジスタM1及びM2は、サブストレートゲートがそれぞれ自己のソースに接続されている。N型トランジスタM1及びM2の各ソースは接続され、この接続部と接地電圧GNDとの間にN型トランジスタM3が接続されている。N型トランジスタM1は、ゲートが基準電圧Vrefに接続されている。N型トランジスタM2は、ゲートが抵抗R1とR2との接続部に接続されている。
N型トランジスタM3は、サブストレートゲート及びソースがそれぞれ接地電圧GNDに接続され、ゲートが基準電圧Vrefに接続され、ドレインがN型トランジスタM1及びM2のソースに接続され、定電流源を構成している。
P型トランジスタM4,M5は、サブストレートゲート及びソースが電源電圧Vccに接続され、ドレインがN型トランジスタM1,M2のドレインに接続されている。また、P型トランジスタM4,M5は、ゲート同士が接続され、この接続部がP型トランジスタM5のドレインに接続され、カレントミラー回路を構成している。したがって、N型トランジスタM1及びM2には同一の電流が流れ、第1のアンプの入力トランジスタであるM1のゲート電位とM2のゲート電位が同一になる。
第2のアンプのP型トランジスタM6は、サブストレートゲート及びソースが電源電圧Vccに接続され、ドレインが抵抗R1の一端側の出力Voutに接続されている。また、P型トランジスタM6のゲートは、P型トランジスタM4のドレインとN型トランジスタM1のドレインとの接続部に接続されている。抵抗R1の他端は、抵抗R2を介して接地電圧GNDに接続されている。これにより、第2のアンプのP型トランジスタM6と抵抗R1とR2は、第1のアンプに対してフィードバックループを構成している。
スイッチ用のN型トランジスタM7は、サブストレートゲート及びドレインがそれぞれ電源電圧VCCに接続され、ゲートが基準電圧Vrefに接続され、ソースがN型トランジスタM1及びM4の接続部(第2のアンプのP型トランジスタM6のゲート)に接続されている。
2.動作
この回路では、従来例と同じように、例えばVref=0.5Vで、R1=1000KΩ、R2=2000KΩとした場合、まず第2のアンプが立ち上がり、その後第1のアンプが動作し始める。また、このとき、基準電圧Vrefの0.5Vが、N型トランジスタM1,M3,M7の各ゲートに与えられる。このように、基準電圧Vrefの0.5Vが与えられ、第2のアンプが動作しているものの第1のアンプが動作していない状態(図15の電源電圧Vccが0.7V〜1.0Vの期間)では、電源電圧Vccを上昇させていくと、電源(Vcc)→N型トランジスタM7→N型トランジスタM1→N型トランジスタM3のパスで電流が流れるとともに、出力200の電圧は基準電圧Vref−N型トランジスタM7の閾値電圧VthM7まで上昇する。
ここで、閾値電圧VthM6及び閾値電圧VthM7を、|VthM7|<|VthM6|になるように設定すると、電源電圧Vccと出力200の電圧との差電圧は閾値電圧VthM6を越えることはなく、P型トランジスタM6はオンしない。さらに電源電圧Vccを上昇させていくと、今度は第1のアンプが動作し始めて出力200も基準電圧Vrefよりも高くなり、これにより、N型トランジスタM7のゲートに基準電圧Vrefが入力されても閾値電圧VthM7を超えないので、N型トランジスタM7はオフする。その様子を図2に示す。また図3に、N型トランジスタM7の動作状態をそのドレイン電流を用いて示す。第2のアンプのみが動作しているときのみスイッチがオンしていることがわかる。以上よりスイッチとしてN型トランジスタM7を導入することで、第1のアンプが動作し始めるまでP型トランジスタM6をオンさせずに第2のアンプの動作を遅らせる、つまり最低動作電圧を第2のアンプの方を大きくすることができる。したがって図2に示すようにツノのない出力電圧Voutが得られる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態のアンプの回路は、前述した図13と同じである。しかし、各P型トランジスタM4,M5,M6の閾値電圧VthM4,VthM5,VthM6を、VthM4<VthM6、及びVthM5<VthM6になるように設定している。このように各閾値電圧を設定することにより、第1のアンプ及び第2のアンプの最低動作電圧を、第1のアンプの最低動作電圧<第2のアンプの最低動作電圧として、ツノの発生を抑えることができる。図4は、電源電圧Vccと出力電圧Voutとの関係を、閾値電圧VthM4,VthM5と閾値電圧VthM6との差電圧を変化させてあらわした図である。この図4に示すように、閾値電圧Vthの差が0.3Vあれば、ツノが発生しないことがわかる。なお、このように閾値電圧の異なる2種類のP型トランジスタを製造する方法としては、2種類のチャンネルドープを用いる方法や、チャンネルドープは1種類であるがゲートの濃度をM4、M5よりM6の方を1桁程度薄くする方法などがある。
(第3の実施形態)
次に第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態のアンプの回路は、前述した図13と同じである。しかし、第3の実施の形態においては、出力200の立ち上がりが従来のものよりも早くなるように、P型トランジスタM4、M5の電流供給量を増やし、N型トランジスタM3の電流を引く能力を弱めている。具体的には、従来よりも、P型トランジスタM4、M5に関して、閾値電圧VthM4、VthM5を低くしかつトランジスタサイズを大きくすると共に、N型トランジスタM3に関して、閾値電圧VthM3を高くしかつトランジスタサイズを小さくし、電源投入時の動作スタート電圧が第1のアンプよりも第2のアンプの方が大きくなるようにした。図5にこのように調整した結果を示す。この調整においては、一例としてP型トランジスタM4、M5のトランジスタサイズを従来のものの2倍に、N型トランジスタM3のトランジスタサイズを従来のものの半分にした。これにより、ツノが低減されていることがわかる。また、トランジスタサイズを上述のように大きくした上で、さらに、P型トランジスタM4、M5の閾値電圧Vthを従来よりも0.1V低く、M3の閾値電圧Vthを従来よりも0.1V高くし、電源投入時の動作スタート電圧が第1のアンプよりも第2のアンプの方が大きくなるようにした。これにより、ツノが無くなったことがわかる。なお、具体的数値を一例として挙げておくと、従来において、P型トランジスタM4、M5のトランジスタサイズW/Lが20/5、閾値電圧Vthが−0.64V、N型トランジスタM3のトランジスタサイズW/Lが10/20、閾値電圧Vthが0.24Vである場合、本実施形態では、P型トランジスタM4、M5のトランジスタサイズW/Lを40/5と従来の2倍に大きくし、閾値電圧Vthを−0.54Vと従来よりも0.1V低くし、N型トランジスタM3のトランジスタサイズW/Lを10/40と従来の半分にし、閾値電圧Vthを0.34Vと従来よりも0.1V高くする。
(第4の実施形態)
次に第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態のアンプの回路は、前述した図13と同じである。しかし、第4の実施の形態においては、前述の(2)式のVdsM1を小さくして、第1のアンプの最低動作電圧を小さくしている。具体的には、例えばVref=0.5Vに対してVthM1=0.45Vに設定することにより、Vref−VthM1を0V近傍に設定している。換言すれば、N型トランジスタM1のソースドレイン間電圧が0V近傍で動作するようにしている。なお、Vref−VthM1が負、すなわちM1をサブスレッショルド領域で動作させても良い。図6に、Vref−VthM1を0.25V、0.05V、−0.05Vに設定したときの出力電圧Voutの様子を示す。この図から、Vref−VthM1がほぼ0である0.05Vのときや、サブスレッショルド領域で動作させた−0.05Vの時はツノがなくなることがわかる。
(低電圧基準電圧発生回路)
次に、上記各実施形態において0.5Vという低電圧の基準電圧Vrefを発生させるための低電圧基準電圧発生回路について説明する。この低電圧基準電圧発生回路に必要な条件は、第1の実施形態で説明したように第1のアンプや第2のアンプが動作する前にN型トランジスタM1、M3、M7のゲートに基準電圧Vrefを入力する必要があるので、これら回路群の中で最も最低動作電圧が低いことである。
低電圧基準電圧発生回路の回路例を図7に示す。この回路は、電源電圧Vccと接地電圧GNDの間に直列に接続されたN型トランジスタM8とM9で構成されている。
N型トランジスタM8、M9は、基板やチャネルドープの不純物濃度が等しいデプレッション型トランジスタで、N型基板のPウエル内に形成され、各トランジスタの基板電位はソース電位と等しい。また、N型トランジスタM8は高濃度N型ゲートを持ち、N型トランジスタM9は高濃度P型ゲートを持つ。N型トランジスタM8は、ゲートと接地電圧GNDG接続され、定電流源を構成している。N型トランジスタM9は、ゲートとドレインが接続されている。
この回路では、N型トランジスタM8とM9には同じ電流Idが流れる。したがって、
Id=KM8×(VgsM8−VthM8)=KM9×(VgsM9−VthM9)
なお、KM8はN型トランジスタM8の導電係数、KM9はN型トランジスタM9の導電係数、VgsM8はN型トランジスタM8のゲート−ソース間電圧、VgsM9はN型トランジスタM9のゲート−ソース間電圧、VthM8はN型トランジスタM8の閾値電圧、VthM9はN型トランジスタM9の閾値電圧である。
ここで、VgsM8=−VgsM9である。したがって、
VgsM9=(−(KM8/KM9)1/2×VthM8+VthM9)
/((KM8/KM9)1/2+1)
導電係数KM8とKM9を等しくすると、
Vref=VgsM9=1/2(−VthM8+VthM9)・・・(4)
となり、N型トランジスタM8の閾値電圧VthM8とN型トランジスタM9の閾値電圧VthM9の差電圧の半分の電圧になる。
この回路の特徴は3点ある。
1点目はプロセスのばらつきに依存せず安定した基準電圧Vrefを発生できることである。図8にN型トランジスタM8とM9のVgs−Id特性を示す。N型トランジスタM8は、ゲートが接地電圧GNDに接続されているので、電流Id8が流れる。N型トランジスタM9は、N型トランジスタM8と直列に接続されているので、同様に電流Id8が流れる。そして、このときのN型トランジスタM8とM9のゲート−ソース間電圧Vgsの電圧差が基準電圧Vrefとなる。したがって、プロセスの変動により、基板やチャネルドープの不純物濃度がばらついた場合、N型トランジスタM8とM9の各濃度も同様にばらつくので、図9に示すようにN型トランジスタM8とM9のVgs−Id特性が左右にずれるだけである。つまり、基準電圧Vrefの絶対値にはほとんど影響を与えることがなく、安定した基準電圧Vrefを発生させることができる。
2点目は温度特性が良好なことである。N型トランジスタM8とM9は、基板やチャネルドープの不純物濃度が等しいデプレッション型トランジスタで、N型トランジスタM8は高濃度N型ゲートを持ち、N型トランジスタM8は高濃度P型ゲートを持つ。これらトランジスタのチャネル領域のポテンシャル差の温度特性を等しくする、すなわち(4)式での導電係数を等しくしても、ゲートの仕事関数差が持つ温度特性のため、得られる基準電圧Vrefは約−500ppm/℃の温度特性を持ってしまう。しかしながら、この温度特性は、N型トランジスタM8のチャネル幅Wとチャネル長Lの比S8=W/Lと、N型トランジスタM9のチャネル幅Wとチャネル長Lの比S9=W/Lを調整して、改善することができる。図10にS9/S8の比(L比)に対する温度特性TOの実験データを示す。図10よりS9/S8の比が0.25〜0.5の間に温度特性の最小点があることがわかる。この最小点になる最適の比を推定すると、0.36〜0.40であり、そのときの温度特性は、約40ppm/℃になる。
3点目は電源電圧Vccの変動が発生しても安定した基準電圧Vrefを発生できることである。N型トランジスタM8とM9のソース−ドレイン間電圧VdsM8,VdsM9は、
VdsM8=Vcc−Vref
VdsM9=Vref
となるため、電源電圧Vccの変動によって、両者のソース−ドレイン間電圧Vdsが変わり、基準電圧Vrefにも影響を与える。しかしながら、低電圧動作優先の回路であるからほとんど問題にならない。図11に、電源電圧Vccに対する基準電圧Vrefの変化量の特性を示す。この図に示すように例えばVcc=3Vのときに、基準電圧Vrefの変化量は約0.8mV、変動率は0.16%である。つまり、この基準電圧発生回路によれば、電源電圧Vccが変動しても、安定した基準電圧Vrefが得られる。
図12に、この回路における電源電圧Vccに対する基準電圧Vrefの特性の実験結果を示す。この図に示すように約0.5Vの基準電圧Vrefが得られる。また基準電圧Vrefが約0.5Vとなる動作電圧は約0.6Vであり、第1のアンプや第2のアンプよりも最低動作電圧が低い基準電圧発生回路が得られる。
以上のように、本発明によればツノが発生せず、安定した低電圧動作、特に1V以下の低電圧動作が行なえるアンプを提供することができる。
M1 N型トランジスタ(ゲートに基準電圧が入力されるN型電界効果トランジスタ)
M3 N型トランジスタ(定電流源)
M4 P型トランジスタ(N型電界効果トランジスタのドレインと電源電圧との間に接続されたP型電界効果トランジスタ)
M6 P型トランジスタ(第2のアンプのP型電界効果トランジスタ)
M7 N型トランジスタ(スイッチ)
R1,R2 抵抗

Claims (5)

  1. 第1のアンプと、第1のアンプの出力が入力される第2のアンプとを含むアンプであって、
    第1のアンプは、ゲートに基準電圧が入力されるN型電界効果トランジスタと、N型電界効果トランジスタのドレインと電源電圧との間に接続されたP型電界効果トランジスタと、N型電界効果トランジスタのソースと接地電圧との間に接続された定電流源とから構成されて、N型電界効果トランジスタのドレインとP型電界効果トランジスタとの接続部から出力し、
    第2のアンプは電源電圧と接地電圧との間で直列に接続されたP型電界効果トランジスタと少なくとも1つ以上の抵抗から構成されて、P型電界効果トランジスタのゲートに第1のアンプの出力が入力されると共に、P型電界効果トランジスタと抵抗との接続部から出力電圧を出力し、
    第1のアンプの出力と電源電圧の間に、ゲートに基準電圧が入力されるN型電界効果トランジスタでなるスイッチが設けられているとともに、第1のアンプのP型電界効果トランジスタの閾値電圧よりも第2のアンプのP型電界効果トランジスタの閾値電圧の方が大きく設定されていることを特徴とするアンプ。
  2. 請求項1記載のアンプにおいて、
    第1のアンプのP型電界効果トランジスタのサイズ及び定電流源を構成するN型電界効果トランジスタのサイズ、または第1のアンプのP型電界効果トランジスタの閾値電圧及び定電流源を構成するN型電界効果トランジスタの閾値電圧が、電源投入時の動作スタート電圧が第1のアンプよりも第2のアンプの方が大きくなるように設定されていることを特徴とするアンプ。
  3. 請求項1記載のアンプにおいて、
    第1のアンプのN型トランジスタのソース−ドレイン間電圧が0V近傍で動作することを特徴とするアンプ。
  4. 請求項記載のアンプにおいて、
    第1のアンプのN型トランジスタがサブスレッショルド領域で動作することを特徴とするアンプ。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のアンプであって、
    基準電圧を生成して供給する基準電圧発生回路をさらに備え、
    前記基準電圧発生回路は、
    高濃度N型ゲートを有する第1の電界効果トランジスタと高濃度P型ゲートを有する第2の電界効果トランジスタを電源電圧とグランドの間に直列に接続し、
    第1の電界効果トランジスタと第2の電界効果トランジスタの基板電位はグランドと接続されており、
    第1の電界効果トランジスタのゲートはグランドに接続されており、
    第2の電界効果トランジスタのゲートは第1、第2の電界効果トランジスタの接続部と接続されており、第2の電界効果トランジスタのゲートに、この接続部から出力された基準電圧が入力されていることを特徴とするアンプ。
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