JP2005150213A - 電気回路及び基準電圧発生回路 - Google Patents

電気回路及び基準電圧発生回路

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JP2005150213A JP2003382432A JP2003382432A JP2005150213A JP 2005150213 A JP2005150213 A JP 2005150213A JP 2003382432 A JP2003382432 A JP 2003382432A JP 2003382432 A JP2003382432 A JP 2003382432A JP 2005150213 A JP2005150213 A JP 2005150213A
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Abstract

【課題】 高温でもトランジスタのジャンクションリークに依存しない安定した電気回路や基準電圧発生回路を提供する。
【解決手段】 電気回路は、電界効果トランジスタと、そのソースとグラウンドの間に直列に接続された複数の抵抗体とからなるフィードバック回路と、フィードバック回路の前に位置する回路とからなる。前に位置する回路からの信号が複数の抵抗体を接続する接続点に入力され、第1の電界効果トランジスタのゲートが前に位置する回路へ信号を出力する。また、基準電圧発生回路は、負または正の温度係数の電圧を出力する第1の電圧源回路と、前記のフィードバック回路と、正または負の温度係数を有する電圧を発生し、フィードバック回路の出力と加算し、温度係数を持たない電圧を出力する第2の電圧源回路とからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、基準電圧、電圧比較器の温度補償回路、温度検出回路、温度計、リニアな温度特性を持つ抵抗体と組み合わせた電流源などに利用可能な電圧発生回路に関する。また、本発明は、アナログ回路などに用いられる基準電圧源回路に関する。
電圧発生回路は、基準電圧、電圧比較器の温度補償回路、温度センサー、リニアな温度特性を持つ抵抗体と組み合わせた電流源などに利用されている。また、温度特性に優れた基準電圧発生回路は、種々の回路に使用されている。
基準電圧発生回路は、ゲートの仕事関数の差の原理を用いたものがある。特開2001-284464号公報の図22に記載された基準電圧発生回路では、正の温度係数を有する電圧Vnnと負の温度係数を有する電圧Vpnを加算して、温度変化に対して安定な基準電圧Vrefを発生させている。
図7は、上述の従来の基準電圧発生回路を示す。この基準電圧発生回路は、n型チャンネル電界効果トランジスタM11,M12,M13,M14,M15と抵抗体R11,R12から構成される。n型トランジスタM11,M12,M13,M14は、基板やチャネルドープの不純物濃度は等しく、n型基板のpウェル内に形成され、各トランジスタの基板電位はソース電位と等しい。また、n型トランジスタM11は、高濃度n型ゲートを持ち、n型トランジスタM12は、高濃度p型ゲートを持ち、これらのチャンネル幅Wとチャンネル長Lの比S=W/Lは互いに等しい。また、n型トランジスタM13は、高濃度n型ゲートを持ち、n型トランジスタM14は、低濃度p型ゲートを持ち、これらのチャンネル幅Wとチャンネル長Lの比S=W/Lは互いに等しい。
フィードバック回路では、n型トランジスタM15と抵抗体R11,R12は、直列に接続されており、n型トランジスタM15と抵抗体R11の接続点であるノードV11でn型トランジスタM12のゲートと結線され、n型トランジスタM15のゲートがn型トランジスタM11のゲートに結線している。
n型トランジスタM11は、ゲートとソースの結線により定電流源となり、n型トランジスタM11とM12を直列に接続しているので、これらの異種導電型を持つトランジスタM11とM12に同一の電流が流れる。このため、n型トランジスタM12のソース−ゲート間電圧が、Vpnとなる。よって、
V11=Vpn
V12=R12/(R11+R12)*Vpn
となる。また、n型トランジスタM14は、ゲートとソースの結線により定電流源となり、n型トランジスタM13とM14を直列に接続しているので、これらの同一導電型で不純物濃度のみ異なるn型トランジスタM13とM14に同一の電流が流れる。このため、n型トランジスタM13のソース−ゲート間電圧が−Vnnとなる。n型トランジスタM13のゲートにはV12が入力しているので、n型トランジスタM13のソース電位V13(=基準電圧Vref)は、次のようになる。
V13=V12−(−Vnn)=R12/(R11+R12)*Vpn+Vnn
ここで、Vnnは正の温度係数を有する電圧であり、Vpnは負の温度係数を有する電圧である。
特開2001-284464号公報
ところで、上述の基準電圧発生回路では、以下に説明するように、高温になって、pnジャンクションの逆方向リークが発生すると、トランジスタのドレイン−基板電流が増加するという問題があった。以下にこれについて説明する。
図7の基準電圧発生回路において、n型トランジスタM11とM12で構成される第1段目は、これらのトランジスタを直列に接続しているので、n型トランジスタM11のドレイン−基板電流とn型トランジスタM12のドレイン−基板電流は同じであり、n型トランジスタM12のソース−ゲート間電圧Vpnは、高温になってもpnジャンクションリークの影響を受けない。n型トランジスタM13とM14で構成される第3段目も同様である。
しかし、第2段目のフィードバック回路を構成するn型トランジスタM15は、図2に示すゲート電圧(Vg)−ソース電流(Is)特性を持つ(ただし、R=R1+R2)。図2の曲線1は、室温での特性を示し、曲線2は高温での特性を示す。高温でのジャンクションリークにより、n型トランジスタM15のドレイン−基板電流が増加すると、n型トランジスタM15は、基板電位をソース電位と等しくしてあるため、増加したドレイン−基板電流が基板−ソース電流として加算される。一方、n型トランジスタM15は、R11,R12とVpnで決まる一定電流値=Vpn/(R11+R12)を保とうとするため、ジャンクションリークにより増加した基板−ソース電流分だけn型トランジスタM15自体のソース電流が減少する。そのために、n型トランジスタM15のゲート電圧はVg1からVg2に低下する。以上より、n型トランジスタM15のゲート電圧で与えられるn型トランジスタM12のドレイン電圧Vdは、室温と高温では以下のようになる。
室温でのVd: Vd1=Vg1+Vpn
高温でのVd: Vd2=Vg2+Vpn
すなわち、高温では常温より(Vg2−Vg1)だけ低いドレイン電圧となる。
図8に、n型トランジスタM12のドレイン電圧(Vd)−ドレイン電流(Id)特性を示す。Vg=Vpnのとき、室温でのn型トランジスタM12のドレイン電圧VdはVd1なので、飽和領域にあり、定電流源であるn型トランジスタM11で決められる電流値Id1を流す。しかし、高温になると、n型トランジスタM12のドレイン電圧VdはVd2になり、線形領域に移り、本来の電流値であるId1ではなく、Id1より少ない電流値であるId2しか流せなくなる。しかし、定電流源であるn型トランジスタM11で決められるドレイン電流はId1であるから、n型トランジスタM12はゲート電圧を上昇させて、Id1を流そうとする。その結果、n型トランジスタM12のゲート電圧Vgは、ΔVpnだけ上昇し、
Vg=Vpn+ΔVpn
となり、正しいフィードバックができなくなる。
また、n型トランジスタM12のゲート電圧Vgは、ノードV11であるので、基準電圧Vrefもn型トランジスタM12のゲート電圧Vgの上昇の影響を受け、次のようになる。
Vref=R12/(R11+R12)*(Vpn+ΔVpn)+Vnn
このため、高温での基準電圧Vrefの上昇を起こしていた。
本発明の目的は、高温でもトランジスタのジャンクションリークに依存しない安定した電気回路を提供することである。
本発明の他の目的は、高温でもトランジスタのジャンクションリークに依存しない安定した基準電圧発生回路を提供することである。
本発明に係る電気回路は、第1の電界効果トランジスタと、第1の電界効果トランジスタのソースとグラウンドの間に直列に接続された複数の抵抗体とからなるフィードバック回路と、フィードバック回路の前に位置する回路とからなる。前に位置する回路からの信号が複数の抵抗体を接続する接続点に入力され、第1の電界効果トランジスタのゲートが前に位置する回路へ信号を出力する。
前記の電気回路において、前に位置する回路は、たとえば、負または正の温度係数を有する電圧を出力する第1の電圧源回路である。
前記の電気回路において、好ましくは、複数の抵抗体が、レーザによる抵抗値のトリミング調節が可能な構造を備える。
前記の電気回路において、負の温度係数を有する電圧を出力する第1の電圧源回路が、たとえば、異種導電型のゲートを持つ複数の電界効果トランジスタから構成される。
前記の電気回路において、正の温度係数を有する電圧を出力する第1の電圧源回路が、たとえば、同一導電型で不純物濃度の異なるゲートを持つ複数の電界効果トランジスタから構成される。
本発明に係る基準電圧発生回路は、負または正の温度係数の電圧を出力する第1の電圧源回路と、第1の電界効果トランジスタと、第1の電界効果トランジスタのソースとグラウンドの間に直列に接続された複数の抵抗体とからなるフィードバック回路と、第1の電圧源回路とは符号の異なる温度係数を有する電圧を発生し、フィードバック回路から負または正の温度係数の電圧を入力して、温度係数を持たない電圧を出力する第2の電圧源回路とからなる。
前記の基準電圧発生回路において、好ましくは、複数の抵抗体が、レーザによる抵抗値のトリミング調節が可能な構造を備える。
前記の基準電圧発生回路において、負の温度係数を有する電圧を出力する第1または第2の電圧源回路が、たとえば、異種導電型のゲートを持つ複数の電界効果トランジスタから構成される。
前記の基準電圧発生回路において、正の温度係数を有する電圧を出力する第1または第2の電圧源回路が、たとえば、同一導電型で不純物濃度の異なるゲートを持つ複数の電界効果トランジスタから構成される。
高温でもジャンクションリークに依存しない安定した電気回路を得ることができる。
また、その電気回路を用いて安定した基準電圧発生回路を得ることができる。
以下、添付の図面を参照して発明の実施の形態を説明する。なお、図において同じ参照記号は同じまたは同等のものを示す。
発明の第1の実施の形態に係る電圧発生回路は、ゲートの仕事関数の差の原理を応用した電圧源回路を用いている。図1は、第1の実施形態の電圧発生回路を示す。この電圧発生回路はn型基板の上に構築しており、フィードバック回路(第2段)20と、負の温度係数を有する電圧を出力する第1の電源回路(第1段)10とからなる。
図1の電圧発生回路において、フィードバック回路20では、n型トランジスタM5と抵抗体R3、R1、R2が電源電圧VccとグランドGNDの間に直列に接続されている。抵抗体R1と抵抗体R3の接続点がノードV1である。なお、抵抗体R1、R2は、図4に示す回路と対応させるため別々の抵抗体として表わしている。
次に、第1の電圧源回路10では、n型トランジスタM1、M2が電源電圧VccとグランドGNDの間に直列に接続されている。n型トランジスタM1、M2は、基板やチャネルドープの不純物濃度は等しく、n型基板のpウェル内に形成され、各トランジスタの基板電位はソース電位と等しい。また、n型トランジスタM1は、高濃度n型ゲートを持ち、n型トランジスタM2は、高濃度p型ゲートを持つ。また、これらのチャンネル幅Wとチャンネル長Lの比S=W/Lは互いに等しい。これらのゲートの導電型のみ異なるn型トランジスタM1とM2が直列に接続されている。n型トランジスタM1は、ゲートとソースを結線して定電流源となる。n型トランジスタM2のゲートは、フィードバック回路のノードV1と接続している。
次に、この電圧発生回路の動作を説明する。n型トランジスタM1は、ゲートとソースの結線により定電流源となり、また、2つのn型トランジスタM1、M2が直列に接続されている。このため、これらの異種導電型を持つトランジスタM1、M2に同一の電流が流れて、n型トランジスタM2のソース−ゲート間電圧がVpnとなる。よって、ノードV1の電圧をV1で表わすと
V1=Vpn
このとき、n型トランジスタM5のVg−Is特性は、図2に示す特性を示す(ただし、R=R3+R1+R2)。抵抗体R3、R1、R2による抵抗分割のため、室温と高温でのn型トランジスタM2のドレイン電圧Vd1、Vd2は、以下のようになる。なお式においてR1、R2、R3は抵抗値を表わす。
室温でのVd: Vd1=Vg1+(1+R3/(R1+R2))*Vpn
高温でのVd: Vd2=Vg2+(1+R3/(R1+R2))*Vpn
ここに、Vg1とVg2はそれぞれ室温と高温でのゲート電圧を示す。このように、ドレイン電圧Vd1、Vd2はVg1、Vg2よりR3/(R1+R2)*Vpnだけ高くなる。
図3に、n型トランジスタM2のVd−Id特性を示す。Vg=Vpnのとき、n型トランジスタM2のドレイン電圧Vdは、室温でのVd1、高温でのVd2ともに飽和領域にあり、定電流源であるn型トランジスタM1で決められる電流値Id1を流す。したがって、n型トランジスタM2のゲート電圧Vgの上昇は起こらない。このため、高温でも安定したVpnを得ることができる。これにより、フィードバック回路は、高温でもジャンクションリークに依存しない安定した電圧V1を出力する。同様に、抵抗体R1,R2の間のノードV2から出力する場合も高温でもジャンクションリークに依存しない安定した電圧V12を出力する。こうして、安定したフィードバック動作ができる。
なお、第1の実施形態では、第1の電圧源回路10として負の温度特性を有する電圧を出力する電圧源回路を用いたが、第1の電圧源回路が正の温度特性を有する電圧源回路であっても同様である。
上述の電圧発生回路では、電界効果トランジスタと、電界効果トランジスタのソースとグラウンドの間に直列に接続された複数の抵抗体とからなるフィードバック回路を用いるが、その前段の回路は、負または正の温度特性を有する電圧を出力する電圧源回路である。しかし、フィードバック回路の前段の回路は、一般には、電圧源回路でなくてもよい。ここで、前段の回路からの信号が複数の抵抗体を接続する接続点に入力され、電界効果トランジスタのゲートが前に位置する回路へ信号を出力する。
図4は、第2の実施形態の基準電圧発生回路を示す。この基準電圧発生回路はn型基板の上に構築しており、負の温度係数を有する電圧を出力する第1の電源回路10と、フィードバック回路20と、正の温度係数を有する電圧を出力する第2の電源回路30とからなる。第1の電源回路10とフィードバック回路20とは図1に示した電圧発生回路と同様の構成を備える。
まず、フィードバック回路20は、電源電圧VccとグランドGNDの間に直列に接続されたn型トランジスタM5と抵抗体R1、R2、R3とからなる。抵抗体R1,R3の接続点がノードV1であり、抵抗体R1,R2の接続点がノードV2である。
次に、第1の電圧源回路10は、電源電圧VccとグランドGNDの間に直列に接続されたn型トランジスタM1,M2からなる。n型トランジスタM1,M2は、基板やチャネルドープの不純物濃度は等しく、n型基板のpウェル内に形成され、各トランジスタの基板電位はソース電位と等しい。また、n型トランジスタM1は、高濃度n型ゲートを持ち、n型トランジスタM2は、高濃度p型ゲートを持ち、また、これらのチャンネル幅Wとチャンネル長Lの比S=W/Lは互いに等しい。このゲートの導電型のみ異なるn型トランジスタM1とM2は、直列に接続され、n型トランジスタM1は、ゲートとソースを結線して定電流源となり、n型トランジスタM2は、フィードバック回路のノードV1と接続している。
最後に、第2の電圧源回路30は、電源電圧VccとグランドGNDの間に直列に接続されたn型トランジスタM3,M4からなる。n型トランジスタM3,M4は、基板やチャネルドープの不純物濃度は等しく、n型基板のpウェル内に形成され、各トランジスタの基板電位はソース電位と等しい。また、n型トランジスタM3は高濃度n型ゲートを持ち、n型トランジスタM4は低濃度p型ゲートを持つ。また、これらのチャンネル幅Wとチャンネル長Lの比S=W/Lは互いに等しい。このゲートの導電型のみ異なるn型トランジスタM3とM4は、直列に接続され、n型トランジスタM4は、ゲートとソースを結線して定電流源となり、n型トランジスタM3は、フィードバック回路のノードV2と接続している。2つのn型トランジスタM3,M4の接続点から基準電圧Vrefが出力される。
次に、この基準電圧発生回路の動作を説明する。以下の式においてR1,R2、R3が対応する抵抗体の抵抗値を表わし、V1,V2、V3が対応するノードでの電圧を表わすことにする。n型トランジスタM1は、ゲートとソースの結線により定電流源となり、また、n型トランジスタM1,M2を直列に接続しているので、これらの異種導電型を持つトランジスタM1,M2に同一の電流が流れる。このため、n型トランジスタM2のソース−ゲート間電圧がVpnとなる。そこで、
V1=Vpn
V2=R2/(R1+R2)*Vpn
また、n型トランジスタM4は、ゲートとソースの結線により定電流源となり、n型トランジスタM3とM4を直列に接続しているので、これらの同一導電型で不純物濃度のみ異なるトランジスタM3とM4に同一の電流が流れるため、n型トランジスタM3のソース−ゲート間電圧が−Vnnとなる。このとき、n型トランジスタM3のゲートにはV2が入力しているので、n型トランジスタM3のソース電位V3(=基準電圧Vref)は、次のようになる。
V3=V2−(−Vnn)=R2/(R1+R2)*Vpn+Vnn
したがって、従来例の図7の回路と同様な基準電圧Vrefを出力する。ここで、Vnnは正の温度係数を有する電圧であり、Vpnは負の温度係数を有する電圧である。
このとき、n型トランジスタM2のVg−Is特性も、図2に示す特性を示す(ただし、R=R3+R1+R2)が、抵抗体R3、R1、R2による抵抗分割があるため、室温と高温でのn型トランジスタM2のドレイン電圧Vdは、以下のようになる。
室温でのVd: Vd1=Vg1+(1+R3/(R1+R2))*Vpn
高温でのVd: Vd2=Vg2+(1+R3/(R1+R2))*Vpn
すなわち、Vg1、Vg2よりR3/(R1+R2)*Vpnだけ高いドレイン電圧となる。
このn型トランジスタM2のVd−Id特性も図3に示すようになる。Vg=Vpnのとき、n型トランジスタM2のドレイン電圧Vdは、R3/(R1+R2)*Vpnだけ高くなっているため、室温でのVd1、高温でのVd2ともに飽和領域にあり、定電流源であるn型トランジスタM1で決められる電流源Id1を流す。このため、安定したフィードバック動作ができる。したがって、n型トランジスタM2のゲート電圧の上昇は起こらなくなり、高温でも安定した基準電圧Vrefを得ることができる。
ところで、高温でも、n型トランジスタM2のドレイン電圧が飽和領域から外れないようにする必要があるが、そのためには、抵抗体R1〜R3の抵抗値を調整すればよい。これらの抵抗値は、製造時に固定してもいい。また、図1の電圧発生回路または図4の基準電圧発生回路の抵抗体R1〜R3に対応する箇所を、図5に示すように、抵抗値を調整可能とする構造としてもよい。ここで、複数の抵抗体を直列に接続するとともに、各抵抗体に並列にレーザにより断線可能な構造の導線を設ける。製造の際の拡散、成膜工程の後に、図5に示すXの場所をレーザで照射して断線させることにより、抵抗値のトリミング調整ができる。
また、この構造では、抵抗体R1,R2の抵抗値の比を適当に設定することにより、所望の温度特性を設定できる。すなわち、上に説明した基準電圧の式には、正の温度係数を有する電圧Vnnと、負の温度係数を有する電圧Vpnが含まれることからわかるように、適当な抵抗値を設定することにより、温度係数を持たない電圧を出力できる。また、抵抗値を調整することにより温度係数を変化できる。
なお、第2の実施形態では、第1の電圧源回路10として負の温度特性を有する電圧を出力する電圧源回路を用い、第2の電圧源回路30として正の温度特性を有する電圧を出力する電圧源回路を用いたが、第1の電圧源回路が正の温度特性を有する電圧源回路であり、第2の電圧源回路が負の温度特性を有する電圧を出力する電圧源回路であっても同様である。
図1と図4に示した回路は、それ自体、電圧発生回路として使用できるが、さらに、他の回路部分に電圧を供給できる。図6に図式的に示すように、図1または図4に示される電圧発生回路40が発生した電圧が次段の回路50に供給される。
第1の実施の形態の電圧発生回路の図 Ig−Vg特性のグラフ Id−Vd特性のグラフ 第2の実施の形態の基準電圧発生回路の図 抵抗値の調整を説明するための図 応用回路の図 従来の基準電圧発生回路の図 Id−Vd特性のグラフ
符号の説明
10 第1の電圧源回路、 20 フィードバック回路、 30 第2の電圧源回路、 M1〜M5 トランジスタ、 R1〜R3 抵抗体、 V1〜V3 ノード。

Claims (9)

  1. 第1の電界効果トランジスタと、第1の電界効果トランジスタのソースとグラウンドの間に直列に接続された複数の抵抗体とからなるフィードバック回路と、
    フィードバック回路の前に位置する回路とからなり、
    前に位置する回路からの信号が複数の抵抗体を接続する接続点に入力され、
    第1の電界効果トランジスタのゲートが前に位置する回路へ信号を出力することを特徴とする電気回路。
  2. 請求項1に記載された電気回路において、
    前に位置する回路は、負または正の温度係数を有する電圧を出力する第1の電圧源回路であることを特徴とする電気回路。
  3. 請求項1に記載された電気回路において、複数の抵抗体が、レーザによる抵抗値のトリミング調節が可能な構造を備えることをを特徴とする電気回路。
  4. 請求項2に記載された電気回路において、負の温度係数を有する電圧を出力する第1の電圧源回路が、異種導電型のゲートを持つ複数の電界効果トランジスタから構成されることを特徴とする電気回路。
  5. 請求項2に記載された電気回路において、正の温度係数を有する電圧を出力する第1の電圧源回路が、同一導電型で不純物濃度の異なるゲートを持つ複数の電界効果トランジスタから構成されることを特徴とする電気回路。
  6. 負または正の温度係数の電圧を出力する第1の電圧源回路と、
    第1の電界効果トランジスタと、第1の電界効果トランジスタのソースとグラウンドの間に直列に接続された複数の抵抗体とからなるフィードバック回路と、
    第1の電圧源回路とは符号の異なる温度係数を有する電圧を発生し、フィードバック回路から負または正の温度係数の電圧を入力して、温度係数を持たない電圧を出力する第2の電圧源回路と
    からなる基準電圧発生回路。
  7. 請求項6に記載された基準電圧発生回路において、複数の抵抗体が、レーザによる抵抗値のトリミング調節が可能な構造を備えることをを特徴とする基準電圧発生回路。
  8. 請求項6に記載された基準電圧発生回路において、負の温度係数を有する電圧を出力する第1または第2の電圧源回路が、異種導電型のゲートを持つ複数の電界効果トランジスタから構成されることを特徴とする基準電圧発生回路。
  9. 請求項6に記載された基準電圧発生回路において、正の温度係数を有する電圧を出力する第1または第2の電圧源回路が、同一導電型で不純物濃度の異なるゲートを持つ複数の電界効果トランジスタから構成されることを特徴とする基準電圧発生回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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