JP4670927B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は,進行方向を反転して排紙する排紙経路と進行方向を反転せずに排紙する排紙経路とを備えた画像形成装置に関する。さらに詳細には,カバーを開放することによって進行方向を反転せずに排紙する排紙経路が構成される画像形成装置に関するものである。
従来から,進行方向を反転して排紙するUターン状の排紙経路(Uターンパス)を構成する画像形成装置がある。また,Uターンパスを備えた画像形成装置では,Uターンパスの外方を覆うカバーが開閉自在に配設され,そのカバーを開放することで,進行方向を反転せずに排紙するストレート状の排紙経路(ストレートパス)を構成することが可能なプリンタがある。
上記のように排紙経路としてUターンパスとストレートパスとを備え,排紙経路を選択的に利用できる画像形成装置としては,例えば特許文献1に開示されているプリンタがある。当該プリンタでは,フェイスダウンで印刷したいときはUターンパスを選択し,厚紙などの腰の強い用紙で印刷したいときはストレートパスを選択するといったように,ユーザの利用に合わせて排紙経路を切り替えることができる。
特開2005−55817号公報
しかしながら,前記した従来の画像形成装置には,次のような問題があった。すなわち,センサの配置によっては,カバーの開閉状態によって用紙の挙動が変化し,用紙ジャムの判断を誤ることがある。
例えば,画像形成装置の小型化を実現するために,排紙経路にUターンパスのようなカーブ部分を形成せざるを得ないケースが多い。そのような構成では,そのカーブ部分にUターンパスとストレートパスの分岐点が位置するように設計されることがある。さらに,用紙ジャムの検出に利用されるセンサがその分岐点直後に配置されることがある。このような画像形成装置にて,ストレートパスを利用する場合(すなわちカバーが開放状態の場合),用紙先端がセンサに進入する際には,用紙が上方に向かって移動することで用紙を検知できる。しかし,用紙の排紙が進むに連れて,用紙の自重によって用紙が垂れ下がった状態になり,用紙を検知できなくなることがある。そのため,センサが用紙の通過を正確に判断することができない。一方,用紙の挙動を安定させるには,排紙経路を長くすることが考えられるが,装置の小型化に反する。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,装置の小型化と用紙ジャムの適切な検知との両立を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,用紙に画像を形成する画像形成部と,画像形成部を通過した用紙を,進行方向を反転して排紙する第1排紙経路と,第1排紙経路の一部を閉塞するカバーと,カバーを開放することによって提供され,第1排紙経路から分岐し,画像形成部を通過した用紙を進行方向を反転せずに排紙する第2排紙経路と,画像形成部よりも用紙の搬送方向の下流に位置し,用紙の有無を検知するセンサと,センサの出力が用紙無しから用紙有りに変化することによって用紙の先端の通過を検知した後,センサが閾値時間以内に用紙無しを検知した場合に,用紙ジャムと判断する判断手段とを備え,センサは,カバーの開放時においても用紙の先端の通過を検知可能であり,用紙の先端の通過の検知後に用紙の挙動の変化によって用紙を検知できない状態となる場所に位置し,判断手段は,カバーの開閉状態に応じて,用紙ジャムの判断を行うか否かを変更する,あるいは閾値時間の長さを変更することを特徴としている。
本発明の画像形成装置には,画像形成部よりも下流側に,進行方向を反転して排紙する第1排紙経路と,進行方向を反転せずに排紙する第2排紙経路とが設けられている。第2排紙経路は,第1排紙経路から分岐し,第1排紙経路の一部を閉塞するカバーを開放することによって提供される。ここでいう画像形成部には,画像を形成する画像形成手段のほか,例えば電子写真方式の画像形成装置であれば画像を用紙に定着させる定着手段も含まれる。本発明の画像形成装置は,画像形成部よりも下流側に,用紙の通過を検知するセンサを設け,そのセンサからの出力結果を基に用紙ジャムを判断する。そして,この用紙ジャムの判断において,カバーの開放時と閉塞時とでは,判断基準が異なる。
すなわち,本発明の画像形成装置では,用紙ジャムの判断基準をカバーの開閉状態に応じて変更可能にすることで,カバー開閉状態に伴う用紙の挙動変化に応じた判断基準を採用することができる。そのため,用紙ジャムの判断ミスを改善することができる。また,判断基準の変更が可能であることから,判断基準の内容はセンサの配置によって適宜設計すればよく,センサの配置の自由度を高めることができる。また,判断ミスの回避のための排紙経路延長やセンサの増加の必要が無い。その結果として,装置の大型化を回避することが期待できる。
また,本発明の画像形成装置の判断手段は,例えば,カバーの開閉状態に応じて閾値時間の長さを変更する場合,カバーの開放時の閾値時間の長さを,カバーの閉塞時と比較して短くする。すなわち,カバー開放時に用紙の挙動が不安定になることが多い。例えば,カバー開放時には第2排紙経路にて排紙されることになるが,用紙の突入タイミングは検知できたとしても,その後の連続検知が不安定になることがある。そのため,カバー開放時は,カバー閉塞時と比較して用紙ジャム判断の信頼性は低い。そこで,カバー開放時に判断基準を甘くすることが好ましい。また,例えば,カバーの開閉状態に応じて用紙ジャムの判断を行うか否かを決定する場合,カバーの開放時に,用紙ジャムの判断を中止する。これにより,用紙ジャムの判断ミスをより確実に回避できる。
また,例えば,本発明の画像形成装置のセンサは,カバーの開放時においても用紙の先端を検知可能であり,先端の検知後に用紙の挙動の変化によって用紙を検知できない状態となる場所に位置している。上記を満たす場所としては,例えば,第1排紙経路と第2排紙経路の分岐点を,第1排紙経路のうちのカーブ部分の進行方向反転前の位置に構成した場合における,その分岐点直後の位置が該当する。
また,本発明の画像形成装置は,用紙の搬送方向のうち,画像形成部に含まれる定着手段から第1排紙経路と第2排紙経路との分岐点までの間に位置し,用紙の通過を検知する第2センサを備えるとよりよい。すなわち,第1排紙経路と第2排紙経路との分岐点から上流側では,カバーの開閉に影響を受けない。このような位置に第2センサを配置することで,定着手段内の用紙ジャムをより確実に検出できる。
また,本発明の画像形成装置は,カバーの閉塞時に,用紙の長さが第1排紙経路で搬送可能な最短用紙長以下であるか否かを判断する用紙長判断手段と,用紙長判断手段が最短用紙長以下の用紙であると判断した場合に,後続する用紙の搬送を停止する停止手段とを備えるとよりよい。すなわち,最短用紙長以下の長さの用紙が搬送されると,第1排紙経路内で用紙が滞留することがある。そこで,そのような用紙が搬入されたと判断した場合には,後続の用紙の搬送を停止する。これにより,用紙の滞留に伴う用紙ジャムを回避する。
また,前述の画像形成装置は,判断手段が最短用紙長以下の用紙であると判断した場合に,用紙が第1排紙経路内に滞留することを報知する報知手段を備えるとよりよい。すなわち,最短用紙長以下の用紙が搬入されたことを報知することで,ユーザが用紙の滞留を認識することができる。さらに,ユーザが用紙を取り除くことで用紙搬送の早期再開が期待できる。
本発明によれば,装置の小型化と用紙ジャムの適切な検知との両立を図ることができる画像形成装置が実現している。
以下,本発明にかかる印刷装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,進行方向を反転して排紙する排紙経路と,進行方向を反転せずに排紙する排紙経路とを備えた電子写真方式のカラープリンタに本発明を適用したものである。
[プリンタの全体構成]
実施の形態のプリンタ100は,図1に示すように,用紙に画像を印刷する本体部10と,原稿の画像を読み取る画像読取部20とを備えている。また,画像読取部20の前面側には,液晶ディスプレイからなる表示部41と,スタートキー,ストップキー,テンキー等から構成されるボタン群42とを備えた操作パネル40が設けられ,この操作パネル40により動作状況の表示やユーザによる入力操作が可能になっている。
[プリンタの本体部の構成]
本体部10は,図2に示すように,トナー像を形成し,そのトナー像を用紙に転写するプロセス部50(画像形成部の一例)と,未定着のトナー像を用紙に定着させる定着装置8(画像形成部の一例)と,画像形成前の用紙を載置する給紙カセット91と,画像形成後の用紙を載置する排紙トレイ92とを備えている。また,本体部10を収容するハウジング11の後側面には,図2の矢印X方向に回動することで開閉自在に配設されたカバー12(カバーの一例)を備えている。
本体部10のプロセス部50は,カラー画像の形成が可能であり,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)の各色に対応するプロセス部を並列に配置している。具体的には,Y色の画像を形成するプロセス部50Yと,M色の画像を形成するプロセス部50Mと,C色の画像を形成するプロセス部50Cと,K色の画像を形成するプロセス部50Kとを備えている。さらに,プロセス部50は,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kに光を照射する露光装置3と,ローラ73,74によって張架され,用紙を各プロセス部50Y,50M,50C,50Kの転写位置に搬送するベルト7とを備えている。
また,プロセス部50Kは,周知の電子写真方式によってトナー像を形成するものであり,図3に示すように,感光体ドラム1と,感光体ドラム1の表面を一様に帯電する帯電装置2と,静電潜像に対してトナーによる現像を行う現像装置4と,感光体ドラム1上のトナー像を用紙に転写する転写装置5と,感光体ドラム1上の残留トナーを除去するクリーニングブレード6とを有している。感光体ドラム1,帯電装置2,現像装置4,およびクリーニングブレード6は,プロセスカートリッジとして構成され,装置本体に対して着脱可能になっている。なお,他のプロセス部50Y,50M,50Cもプロセス部50Kと同様の構成になっている。
プロセス部50Kでは,感光体ドラム1の表面が帯電装置2によって一様に帯電される。その後,露光装置3からの光Lにより露光され,用紙に形成すべき画像の静電潜像が形成される。次いで,現像装置4を介して,トナーが感光体ドラム1に供給される。これにより,感光体ドラム1上の静電潜像は,トナー像として可視像化される。トナー像は,転写装置5と対向する位置で,ベルト7によって搬送される用紙に転写される。
本体部10では,底部に位置する給紙カセット91に収容された用紙が,給紙ローラ71,レジストローラ72を経由し,進行方向を反転してプロセス部50に導かれるように,略U字形状の給紙路81Uに沿って搬送される。すなわち,本体部10では,給紙カセット91に載置されている用紙が1枚ずつ取り出され,プロセス部50に搬送され,その用紙にトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙は,定着装置8に搬送され,トナー像を熱定着させる。
さらに,本体部10内には,定着装置8よりも用紙の搬送方向の下流側に,2つの排紙路が設けられている。1つは,搬送ローラ75,排出ローラ76を経由し,進行方向を反転して排紙トレイ92に導かれるように,略U字形状をなす排紙路82U(第1排紙経路の一例。以下,「Uターンパス82U」とする)である。本形態のプリンタ100では,カバー12の内側側面がUターンパス82Uの一部を構成しており,カバー12が閉塞状態で搬送可能になる。もう1つは,カバー12を開放状態とし,搬送ローラ75を経由し,進行方向を反転せずに開放状態のカバー12に導かれるように,略直線状をなす排紙路82S(第2排紙経路の一例。以下,「ストレートパス82S」とする)である。ストレートパス82Sでは,カバー12が排紙トレイの役割を兼ねており,カバー12が開放状態で搬送可能になる。
すなわち,本形態のプリンタ100では,カバー12が閉塞状態であればUターンパス82Uが選択され,カバー12が開放状態であればストレートパス82Sが選択される。本体部10では,定着後の用紙が,いずれか一方の排紙路を経由して装置外部に排出される。
また,本体部10内には,用紙の通過を検知するセンサが複数配置されている。具体的にプリンタ100は,用紙の搬送方向上,給紙ローラ71の直後に位置するセンサ61(以下,「レジ前センサ61」とする)と,レジストローラ72よりも下流であってプロセス部50よりも上流に位置するセンサ62(以下,「レジ後センサ62」とする)と,定着装置8よりも下流であってUターンパス82Uとストレートパス82Sとの分岐点(本形態では搬送ローラ75)よりも上流に位置するセンサ63(第2センサの一例。以下,「分岐前センサ63」とする)と,その分岐点よりも下流であって排紙ローラ76よりも上流に位置するセンサ64(センサの一例。以下,「分岐後センサ64」とする)とを備えている。プリンタ100は,各センサからの信号を基に,プロセス部50への搬送タイミングを決定したり,用紙ジャム等の搬送不良を検知する。
また,プリンタ100は,カバー12の開閉状態を検知するセンサ65(以下,「カバーセンサ65」とする)を備えている。プリンタ100は,カバーセンサ65からの信号を基に,排紙路を判別する。各センサは,周知のものを適用可能であり,詳細な構成説明を省略する。
また,搬送ローラ75よりも下流側であって,Uターンパス82Uを構成するローラ群の最小間隔は150mmであり,搬送ローラ75よりも上流側の搬送路を構成するローラ群の最小間隔は100mmである。そのため,Uターンパス82Uで搬送可能な最短用紙長は150mmであり,ストレートパス82Sで搬送可能な最短用紙長は100mmである。
[プリンタの電気的構成]
続いて,プリンタ100の電気的構成について説明する。プリンタ100は,図4に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34とを備えた制御基板30を有している。また,制御基板30は,本体部10,画像読取部20,操作パネル40等と電気的に接続されている。
ROM32には,プリンタ100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素(例えば,露光装置3の点灯タイミング,給紙路81Uや排紙路82U,82Sを構成する各種ローラの駆動モータ(不図示),画像読取部20を構成するイメージセンサユニットの移動用モータ(不図示))を制御する。
[用紙ジャム検出手順]
続いて,用紙ジャムの検出手順を説明する。用紙ジャムは,用紙が各センサに到達するタイミング(用紙先端の検出タイミング)や,用紙が各センサを通過するタイミング(用紙後端検出タイミング)を基に検出される。
具体的に,用紙ジャムは,各センサの出力信号を基に判断する。図5は,Uターンパス82Uにて用紙を搬送する際であって,用紙が正常に搬送された場合の,各種センサの出力信号の例を示している。まず,用紙が給紙カセット91から送り出されると,最初にレジ前センサ61が用紙の到達(A)を検知して出力レベルがハイレベル(ON)になる。その後,用紙の先端がレジストローラ72を通過すると,レジ後センサ62が用紙を検知してONになる(B)。その後,用紙がプロセス部50に搬送され,用紙の後端がレジ前センサ61を通過することでレジ前センサ61の出力レベルがローレベル(OFF)になり,レジ後センサ62を通過することでレジ後センサ62がOFFになる。
そして,用紙先端が,プロセス部50を通過し,さらに定着装置8を通過することで,分岐前センサ63が用紙の到達(C)を検知してONになる。その後,用紙先端が搬送ローラ75を通過すると,分岐後センサ64が用紙の到達(D)を検知してONになる。その後,用紙の後端が定着装置8から送り出され,用紙の後端が分岐前センサ63を通過することで分岐前センサ63がOFFになり(E),分岐後センサ64を通過することで分岐後センサ64がOFFになる(F)。
このような動作の中で,例えば,レジ後センサ62がONした時点(B)から所定時間内に分岐前センサ63がONしない場合には,レジ後センサ62と分岐前センサ63との間で用紙ジャムが発生したと判定される。また,例えば,分岐前センサ63がONした時点(C)から所定時間内に同センサがOFFしない場合には,定着装置8への逆戻り巻き込みが発生したと判定される。
[用紙先端ジャム検出手順]
以下,用紙ジャムの検出手順について詳説する。始めに,用紙の先端検出時におけるジャム検出処理(判断手段の一例)を,図6のフローチャートを参照しつつ説明する。本処理は,レジ前センサ61のONを検出すると実行開始される。
まず,レジ後センサ62がONしたか否かを判断する(S101)。レジ後センサ62がONしていない場合には(S101:NO),レジ前センサ61がONした時点(図5(A))からの計時時間が所定時間を経過したか否かを判断する(S111)。すなわち,用紙先端がレジ前センサ61からレジ後センサ62までの間を移動する時間(図5の(A)−(B)間)が許容範囲内か否かを判断する。所定時間を経過していない場合には(S111:NO),S101の処理に戻る。
一方,所定時間を経過している場合には(S111:YES),レジ前センサ61からレジ後センサ62までの間で用紙ジャムが発生したと判断できる。そこで,図7のフローチャートに移行してジャム停止処理を行う。
ジャム停止処理では,まず,用紙ジャムが発生したことをユーザに報知する(S181)。本形態では,図8に示すようなメッセージを,プリンタ100の表示部41に表示する。これにより,ユーザが用紙ジャムを認識することができる。なお,メッセージ表示の他,音声メッセージや警告音等を鳴らしてもよい。そして,用紙の搬送動作を停止する(S182)。S181とS182とは逆順であってもよい。
図6の説明に戻り,レジ後センサ62が所定時間内にONした場合には(S101:YES),用紙の用紙長測定を開始する(S102)。用紙長の測定は,図9のフローチャートに示す手順で行われる。
まず,タイマの計時を開始する(S201)。そして,後述する測定終了指示を受け付けるまで待機する(S202)。つまり,測定終了指示を受け付けるまでタイマの計時を継続する。測定終了指示を受け付けた場合には(S202:YES),タイマの計時を終了する(S203)。この計時時間を用紙の用紙長に換算することができる。その後,計時時間あるいはその計時時間から求められる用紙長を記憶し(S204),用紙長の測定処理を終了する。
図6の説明に戻り,用紙長の測定を開始した後には,分岐前センサ63がONしたか否かを判断する(S103)。分岐前センサ63がONしていない場合には(S103:NO),レジ後センサ62がONした時点(図5(B))からの計時時間が所定時間を経過したか否かを判断する(S131)。すなわち,用紙先端がレジ後センサ62から分岐前センサ63までの間を移動する時間(図5の(B)−(C)間)が許容範囲内か否かを判断する。所定時間を経過していない場合には(S131:NO),S103の処理に戻る。
一方,所定時間を経過している場合には(S131:YES),レジ後センサ62から分岐前センサ63までの間で用紙ジャムが発生したと判断できる。そこで,図7のフローチャートに移行してジャム停止処理を行う。
分岐前センサ63が所定時間内にONした場合には(S103:YES),分岐前センサ63のON継続チェック処理を開始する(S104)。用紙の先端が分岐前センサ63を通過した後であっても,定着装置8への逆戻り巻き込みが生じることで直ぐにOFFに戻ることがある。分岐前センサ63のON継続時間をチェックすることで,この定着装置8への逆戻り巻き込みを判断する。
具体的に,分岐前センサ63のON継続チェック処理は,図10のフローチャートに示す手順で行われる。まず,分岐前センサ63がONした時点(図5(C))からの計時時間が所定時間を経過したか否かを判断する(S301)。所定時間を経過していない場合には(S301:NO),分岐前センサ63がOFFしたか否かを判断する(S311)。分岐前センサ63がOFFしていない場合には(S311:NO),S301の処理に戻る。
一方,分岐前センサ63が所定時間経過前にOFFした場合には(S311:YES),定着装置8への逆戻り巻き込みが発生したと判断できる。そこで,図7のフローチャートに移行してジャム停止処理を行う。また,分岐前センサ63がOFFすることなく,所定時間を経過した場合には(S301:YES),ON継続チェック処理を終了する。
図6の説明に戻り,分岐前センサ63のON継続チェック処理を開始した後には,分岐後センサ64がONしたか否かを判断する(S105)。分岐後センサ64がONしていない場合には(S105:NO),分岐前センサ63がONした時点(図5(C))からの計時時間が所定時間を経過したか否かを判断する(S151)。すなわち,用紙先端が分岐前センサ63から分岐後センサ64までの間を移動する時間(図5の(C)−(D)間)が許容範囲内か否かを判断する。所定時間を経過していない場合には(S151:NO),S105の処理に戻る。
一方,所定時間を経過している場合には(S151:YES),分岐前センサ63から分岐後センサ64までの間で用紙ジャムが発生したと判断できる。そこで,図7のフローチャートに移行してジャム停止処理を行う。
分岐後センサ64が所定時間内にONした場合には(S105:YES),分岐後センサ64のON継続チェック処理を開始する(S106)。すなわち,分岐前センサ63の場合と同様に,用紙の先端が分岐後センサ64を通過した後であっても,定着装置8への逆戻り巻き込みが生じることで直ぐにOFFに戻ることがある。分岐後センサ64のON継続時間をチェックすることで,この定着装置8への逆戻り巻き込みを判断する。
具体的に,分岐後センサ64のON継続チェック処理は,図11のフローチャートに示す手順で行われる。まず,分岐後センサ64がONした時点(図5(D))からの計時時間が所定時間を経過したか否かを判断する(S401)。所定時間を経過していない場合には(S401:NO),カバー12が閉塞状態であるか否かを判断する(S411)。カバー12の開閉状態は,カバーセンサ65からの出力信号を基に判断する。
ここで,分岐後センサ64の信頼度について説明する。プリンタ100では,搬送ローラがUターンパス82Uとストレートパス82Sとの分岐点になる。そして,搬送ローラ75は,図2に示したように,Uターンパス82Uのカーブ部分であってカーブの前半部分(進行方向が反転する前の部分)の位置に配置され,用紙の排出方向が水平面に対して所定値以上の角度をなしている。そのため,搬送ローラ75から排紙される用紙は,ある程度上方に向かって搬送されることになる。また,分岐後センサ64は,分岐点(本形態では搬送ローラ75)よりも下流であって,Uターンパス82Uのカーブ部分に配置されている。このような構成では,搬送ローラ75から搬送される用紙の挙動は次のようになる。
まず,Uターンパス82Uが選択されている場合は,図12に示すように,Uターンパス82Uに沿って用紙Sが上方に搬送される。さらに,カバー12がUターンパス82Uの一部を形成している。そのため,用紙Sは,カバー12の内側側面にガイドされつつ上方に搬送される。従って,用紙の挙動は安定しており,分岐後センサ64は,用紙の先端から後端までを安定して検知できる。
一方,ストレートパス82Sが選択されている場合は,用紙の搬送中間時以降で用紙の挙動が安定しない。例えば,用紙の搬送初期時は,図13に示すように,搬送ローラ75の排出方向に沿って用紙Sの先端が移動する。そのため,分岐後センサ64が用紙Sを検知できる。その後,用紙Sの搬送が進むと,用紙の搬送中間時には,図14に示すように,用紙Sの自重によって用紙Sが垂れ下がった状態になる。そのため,用紙Sが分岐後センサ64の感知可能領域から離れ,分岐後センサ64が用紙Sを検知できなくなる。用紙Sが垂れ下がるタイミングは用紙個々にばらつきがあり予測できない。つまり,本形態の分岐後センサ64は,用紙搬送初期段階では用紙を検知できる状態であり,その後は用紙の自重による挙動の変化によって用紙を検知できない状態となる位置に配置されている。従って,ON継続チェックを行う際の信頼度が低い。
そこで,図11の説明に戻り,ストレートパス82Sが選択されている場合,すなわちカバー12が開放状態であれば(S411:NO),分岐後センサ64のON継続チェック処理を終了する。つまり,分岐後センサ64による用紙ジャムの判断を回避する。これにより,用紙ジャムの判断ミスが生じ難くなる。
一方,カバー12が閉塞状態であれば(S411:YES),分岐後センサ64がOFFしたか否かを判断する(S421)。つまり,分岐前センサ63と同様に,分岐後センサ64のON継続チェックを行う。分岐後センサ64がOFFしていない場合には(S211:NO),S401の処理に戻る。
分岐後センサ64が所定時間経過前にOFFした場合には(S421:YES),定着装置8への逆戻り巻き込みが発生したと判断し,図7のフローチャートに移行してジャム停止処理を行う。また,分岐後センサ64がOFFすることなく,所定時間を経過した場合には(S401:YES),ON継続チェック処理を終了する。
図6の説明に戻り,分岐後センサ64のON継続チェック処理を開始した後には,分岐前センサ63のON継続チェック処理および分岐後センサ64のON継続チェック処理が終了するまで待機する(S107)。そして,両ON継続チェック処理が終了した後,本ジャム検出処理を終了する。
[用紙後端ジャム検出手順]
続いて,用紙の後端検出時におけるジャム検出処理(判断手段,用紙長判断手段の一例)を,図15のフローチャートを参照しつつ説明する。本処理は,レジ後センサ62がONすることで実行開始される。
まず,レジ後センサ62がOFFしたか否かを判断する(S501)。レジ後センサ62がOFFしていない場合には(S501:NO),レジ後センサ62がONした時点(図5(B))からの計時時間が所定時間を経過したか否かを判断する(S511)。すなわち,用紙がレジ後センサ62に検知されている時間が許容範囲内であるか否かを判断する。所定時間を経過していない場合には(S511:NO),S501の処理に戻る。
一方,所定時間を経過している場合には(S511:YES),レジ後センサ62付近で用紙ジャムが発生したと判断できる。そこで,図7のフローチャートに移行してジャム停止処理を行う。
レジ後センサ62が所定時間内にOFFした場合には(S501:YES),S102の処理で開始した用紙長測定の終了を指示する(S502)。その後,分岐前センサ63がOFFしたか否かを判断する(S503)。分岐前センサ63がOFFしていない場合には(S503:NO),分岐前センサ63がONした時点(図5(C))からの計時時間が所定時間を経過したか否かを判断する(S131)。すなわち,用紙が分岐前センサ63に検知されている時間(図5の(C)−(E)間)が許容範囲内か否かを判断する。所定時間を経過していない場合には(S531:NO),S503の処理に戻る。
一方,所定時間を経過している場合には(S531:YES),分岐前センサ63付近で用紙ジャムが発生したと判断できる。そこで,図7のフローチャートに移行してジャム停止処理を行う。
分岐前センサ63が所定時間内にOFFした場合には(S503:YES),分岐後センサ64の出力チェックに先立って,カバー12が閉塞状態であるか否かを判断する(S504)。すなわち,カバー12が開放状態であると,分岐後センサ64の信頼度が低下する。そこで,カバー12が開放状態であれば(S504:NO),分岐後センサ64による用紙ジャム判断をバイパスし,本ジャム検出処理を終了する。これにより,用紙ジャムの判断ミスが生じ難くなる。
一方,カバー12が閉塞状態であれば(S504:YES),分岐後センサ64がOFFしたか否かを判断する(S505)。分岐後センサ64がOFFしていない場合には(S505:NO),分岐後センサ64がONした時点(図5(D))からの計時時間が所定時間を経過したか否かを判断する(S551)。すなわち,用紙が分岐後センサ64に検知されている時間(図5の(D)−(F)間)が許容範囲内か否かを判断する。所定時間を経過していない場合には(S551:NO),S504の処理に戻る。
一方,所定時間を経過している場合には(S551:YES),印刷された用紙が短用紙であるか否かを判断する(S552)。短用紙であるか否かは,用紙長測定処理で記憶した用紙長を基に判断する。
すなわち,本形態のプリンタ100は,Uターンパス82Uを構成するローラ群の間隔が,搬送ローラ75よりも上流側の搬送路を構成するローラ群の間隔よりも広い。そのため,ストレートパス82Sで搬送可能な最短用紙サイズがプリンタ100でサポート可能な最短用紙サイズとなる。しかし,実際にそのようなサイズの用紙がUターンパス82U内に搬送されると,当該用紙はUターンパス82U内で滞留してしまう。その結果,分岐後センサ64がONしたままになる。
この滞留した用紙は,正常に印刷されたものであり,用紙ジャムとは異なり用紙状態は良好である。また,動作を続けることによるマシンへのダメージは殆ど無い。そこで,印刷された用紙がUターンパス82Uで搬送可能な最短用紙サイズよりも短い場合には(S551:YES),用紙滞留と判断する。そして,カバー12を開放し,用紙を取り除くことを報知する(S561)。本形態では,図16に示すようなメッセージを,プリンタ100の表示部41(報知手段の一例)に表示する。これにより,ユーザが用紙滞留を認識することができる。
そして,後続する用紙の搬送を停止する(S562)。用紙滞留での停止処理では,用紙ジャムでの停止処理(S182)とは異なり,すべての動作を緊急停止する必要はない。例えば,画像形成後のクリーニング処理等は動作を続けてもよい。搬送停止後は,本ジャム検出処理を終了する。S561とS562とは逆順であってもよい。
一方,印刷された用紙がUターンパス82Uで搬送可能な最短用紙サイズよりも長い場合には(S551:NO),分岐後センサ64付近で用紙ジャムが発生したと判断できる。そこで,図7のフローチャートに移行してジャム停止処理を行う。
分岐後センサ64が所定時間内にOFFした場合には(S505:YES),本ジャム検出処理を終了する。
このように本形態のジャム検出処理では,カバー12が開放状態の際に,分岐後センサ64がOFFとなったことを条件とするジャム検出判断(S421,S505)を回避している。そのため,例えば,S421の処理で,用紙が垂れ下がることによって所定時間よりも早期に分岐後センサ64がOFFしてしまったとしても,用紙ジャムと判定されることはない。よって,用紙ジャムの判断ミスを回避できる。
なお,本形態のジャム検出処理では,分岐後センサ64のOFFを待つ処理ループ中に,カバー12の開閉状態を判断する処理が含まれている。そのため,分岐後センサ64のOFFを待つ間にカバー12が開放されたとしても,その開放に応じてジャム検出判断をバイパスできる。
[他の実施例]
続いて,カバー12の開閉状態によって用紙ジャムの判断条件を変える制御についての,他の実施例を説明する。
本実施例の分岐後センサ64のON継続チェック処理では,用紙ジャムを判断するための閾値時間を,カバー12の開放状態と閉塞状態とのそれぞれに設定し,それらの閾値時間を基に用紙ジャムを判断する。この点,カバー12が開放状態であった場合に,用紙ジャムの判断を強制的に回避する実施の形態とは異なる。以下,本実施例の分岐後センサ64のON継続チェック処理について,図17のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず,カバー12が閉塞状態であるか否か,すなわちUターンパス82Uを選択しているか否かを判断する(S601)。カバー12が閉塞状態であれば(S601:YES),用紙ジャムを判断するための閾値時間に時間T1を設定する(S602)。カバー12が開放状態であれば(S601:NO),閾値時間に時間T2を設定する(S611)。
本形態では,ストレートパス82Sを使用する際における分岐後センサ64の信頼度がUターンパス82Uを使用する際と比較して低い。そのため,カバー12の開放時の方が閉塞時よりも用紙ジャムの判断基準が甘く,カバー12の開放時の閾値時間T2はカバー12の閉塞時の閾値時間T1と比較して短い時間が設定される。すなわち,T1>T2≧0の関係を満たす。
次に,分岐後センサ64がONした時点からの計時時間が閾値時間を経過したか否かを判断する(S603)。閾値時間を経過したならば(S603:YES),ON継続チェック処理を終了する。
一方,閾値時間を経過していないならば(S603:NO),分岐後センサ64がOFFしたか否かを判断する(S621)。分岐後センサ64がOFFしていないならば(S621:NO),S601に戻る。分岐後センサ64が閾値時間経過前にOFFしてしまったならば(S621:YES),定着装置8への逆戻り巻き込みが発生したと判断し,図7のフローチャートに移行してジャム停止処理を行う。
以上詳細に説明したように実施の形態のプリンタ100では,分岐後センサ64が分岐点よりも下流側であってカバー12の開閉の影響を受ける位置に配置されている。そして,プリンタ100は,ジャム検出処理において,カバー12の閉塞時には,分岐後センサ64が所定の期間連続して用紙を検出したことを基準とする用紙ジャムの判断を行い,カバー12の開放時には,当該判断を行わない。すなわち,用紙ジャムの判断基準を,カバー12の開閉状態に応じて変更することで,カバー12の開閉状態に伴う用紙の挙動変化に応じた判断基準を採用している。そのため,用紙ジャムの判断ミスを改善することができる。また,判断基準の変更が可能であることから,判断基準の内容はセンサの配置によって適宜設計すればよく,センサの配置の自由度を高めることができる。また,判断ミスの回避のための排紙経路延長やセンサの増加の必要が無い。その結果として,装置の大型化を回避することが期待できる。
また,プリンタ100では,定着装置8よりも下流側であって分岐点よりも上流側の位置,すなわちカバー12の開閉の影響を受けない位置に分岐前センサ63を配置している。定着装置8に搬送された用紙は,トナー像が未定着であり,定着装置8での用紙ジャムは装置を汚染する蓋然性が高い。分岐前センサ63を定着装置8の直後に配置することで,定着装置8内の用紙ジャムをより早期にかつ確実に検出できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,プリンタに限らず,コピー機,複合機,FAX等,画像形成機能を備えるものであれば適用可能である。また,本体部10の画像形成方式は,電子写真方式に限るものではなく,インクジェット方式であってもよい。また,カラー画像の形成が可能であっても,モノクロ画像専用であってもよい。
また,実施の形態では,分岐後センサ64が,カバー12が開放状態の際に,用紙の先端を検知可能であっても用紙の挙動の変化によって用紙を検知できない状態となる場所に位置しているため,分岐後センサ64がOFFとなったことを条件とするジャム検出判断(S421,S505)を回避しているが,分岐後センサ64の配置によってはその他の処理を回避してもよい。例えば,分岐後センサ64が,カバー12が開放状態の際に,用紙の先端をも検知できない場所に配置されている場合には,分岐後センサ64の出力信号を基に行うジャム検出判断をすべて回避してもよい。
実施の形態にかかるプリンタの概略構成を示す斜視図である。 プリンタの本体部の概略構成を示す概念図である。 プリンタのプロセス部の概略構成を示す概念図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 センサの出力動作の流れを示すタイミングチャートである。 用紙先端のジャム検出処理の手順を示すフローチャートである。 用紙ジャム停止処理の手順を示すフローチャートである。 用紙ジャムを報知する表示部の一例を示す図である。 用紙長測定処理の手順を示すフローチャートである。 分岐前センサのオン継続チェック処理の手順を示すフローチャートである。 分岐後センサのオン継続チェック処理の手順を示すフローチャートである。 分岐後センサ周辺の概略構成を示す図(カバー閉塞状態)である。 分岐後センサ周辺の概略構成を示す図(カバー開放状態かつ用紙搬送初期時)である。 分岐後センサ周辺の概略構成を示す図(カバー開放状態かつ用紙搬送中間時)である。 用紙後端のジャム検出処理の手順を示すフローチャートである。 用紙滞留を報知する表示部の一例を示す図である。 他の実施例にかかる,分岐後センサのオン継続チェック処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 本体部
12 カバー
20 画像読取部
30 制御部
41 表示部
50 プロセス部
61 レジ前センサ
62 レジ後センサ
63 分岐前センサ
64 分岐後センサ
65 カバーセンサ
75 搬送ローラ(分岐点)
81U 給紙路
82U 排紙路(Uターンパス)
82S 排紙路(ストレートパス)
100 プリンタ

Claims (7)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成部と,
    前記画像形成部を通過した用紙を,進行方向を反転して排紙する第1排紙経路と,
    前記第1排紙経路の一部を閉塞するカバーと,
    前記カバーを開放することによって提供され,前記第1排紙経路から分岐し,前記画像形成部を通過した用紙を進行方向を反転せずに排紙する第2排紙経路と,
    前記画像形成部よりも用紙の搬送方向の下流に位置し,用紙の有無を検知するセンサと,
    前記センサの出力が用紙無しから用紙有りに変化することによって用紙の先端の通過を検知した後,前記センサが閾値時間以内に用紙無しを検知した場合に,用紙ジャムと判断する判断手段とを備え,
    前記センサは,前記カバーの開放時においても用紙の先端の通過を検知可能であり,用紙の先端の通過の検知後に用紙の挙動の変化によって用紙を検知できない状態となる場所に位置し,
    前記判断手段は,前記カバーの開閉状態に応じて,用紙ジャムの判断を行うか否かを変更する,あるいは前記閾値時間の長さを変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記判断手段は,前記カバーの開閉状態に応じて前記閾値時間の長さを変更する場合,前記カバーの開放時の前記閾値時間の長さを,前記カバーの閉塞時と比較して短くすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記判断手段は,前記カバーの開閉状態に応じて用紙ジャムの判断を行うか否かを決定する場合,前記カバーの開放時に,前記用紙ジャムの判断を中止することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記センサは,用紙を上方に送り出す搬送ローラよりも用紙の搬送方向の下流であって,前記第1排紙経路のカーブの前半部分となる場所に位置していることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    用紙の搬送方向のうち,前記画像形成部に含まれる定着手段から前記第1排紙経路と前記第2排紙経路との分岐点までの間に位置し,用紙の通過を検知する第2センサを備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記カバーの閉塞時に,用紙の長さが前記第1排紙経路で搬送可能な最短用紙長以下であるか否かを判断する用紙長判断手段と,
    前記用紙長判断手段が最短用紙長以下の用紙であると判断した場合に,後続する用紙の搬送を停止する停止手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載する画像形成装置において,
    前記判断手段が最短用紙長以下の用紙であると判断した場合に,用紙が前記第1排紙経路内に滞留することを報知する報知手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
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