JP6496150B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、停止したシートを搬送路の開放された部分へ搬送することができるシート搬送装置及び画像形成装置に関する。
複写機、プリンタなどの画像形成装置は、用紙などの記録媒体(以下、シートという。)に画像を形成する。画像形成装置において、シートは、シート収納部から画像形成部を介してシート排出部まで画像形成装置の内部を搬送される。画像形成装置の内部でシート詰まり(以下、ジャムという。)が発生した場合、残留シートの停止位置によっては、使用者がジャム処理しづらいことがある。
図11は、画像形成装置100内の残留シートの説明図である。例えば、図11(a)に示すように給紙直後の位置に残留シートP1が存在する場合、残留シートP1の先端部は、第一給紙カセット220からほとんど出ていない。この場合、画像形成装置100の本体100aの側面に設けられた下扉260を開けて残留シートP1を取り除こうとしても、残留シートP1に手が届きづらいのでジャム処理が困難である。
ところで、ジャム発生時に残留シートP1をジャム処理し易い位置まで搬送する方法が一般的に知られている。しかし、図11(b)に示すように、残留シートP1と先行の残留シートP2との間の間隔がせまい場合、残留シートP1を搬送すると先行の残留シートP2にぶつかってしまうため、残留シートP1を搬送することができない。
そこで、特許文献1によれば、下扉260が開けられた場合、残留シートP1を残留シートP1のサイズや紙種などによって予め設定された量だけ強制搬送する。図12は、従来技術による残留シートP1の強制搬送の説明図である。図12(a)は、下扉260が開けられた状態を示す図である。図12(b)は、矢印Aで示す方向へ強制搬送された残留シートP1を示す図である。図12(b)に示すように、残留シートP1は、開かれた下扉260により画成される開放空間へ強制搬送されることができる。従って、先行の残留シートP2の後端部と残留シートP1の先端部との紙間がせまい場合であっても、使用者がジャム処理し易い位置へ残留シートP1の先端部を搬送することができる。
特開2012−78604号公報
しかしながら、シートの種類や剛性によっては、図12(c)に示すように残留シートP1が矢印Bで示す方向へ強制搬送され、その結果開いていない上扉261の搬送路へ入り込んでしまうことがある。このように、従来技術においては、使用者にとってさらにジャム処理しづらい位置へ残留シートP1が搬送されてしまうことがあるという問題があった。
そこで、本発明は、停止したシートをユーザが取り出しやすい位置へ搬送することができるシート搬送装置を提供する。
本発明の一実施の形態によるシート搬送装置は、
シートが搬送される搬送路と、
前記搬送路上の前記シートを搬送する搬送手段と、
前記搬送路の第一領域の一部を構成し、前記第一領域を開放するための第一開閉部材と、
前記搬送手段により前記シートが搬送される搬送方向において前記第一領域よりも下流側に位置する前記搬送路の第二領域の一部を構成し、前記第二領域を開放するための第二開閉部材と、
前記搬送方向において前記第一領域における第一の位置よりも上流側に設けられ、前記シートの先端を検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記シートの先端が検出されたタイミングから当該シートの搬送が停止されるまでの時間に基づいて、前記搬送路上で停止した前記シートの先端部の位置を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された前記シートの先端部の位置に基づいて、前記停止したシートの前記搬送手段による搬送を行わないか、前記停止したシートを前記搬送手段により前記第一の位置へ搬送するか、前記停止したシートを前記搬送手段により前記第二領域における第二の位置へ搬送するかを判断する判断手段と、
前記判断手段による判断結果に基づいて、前記搬送手段を制御する制御手段と、
を備え
前記制御手段は、前記判断手段が前記停止したシートを前記搬送手段により前記第一の位置へ搬送すると判断した場合、前記第一開閉部材が前記第一領域を開放させる動作に連動して前記搬送手段による前記停止したシートの搬送を開始し、前記判断手段が前記停止したシートを前記搬送手段により前記第二の位置へ搬送すると判断した場合、前記第二開閉部材が前記第二領域を開放させる動作に連動して前記搬送手段による前記停止したシートの搬送を開始することを特徴とする。
本発明の構成によれば、停止したシートをユーザが取り出しやすい位置へ搬送することができる。
実施例1の画像形成装置を示す図。 実施例1の制御ブロック図。 ジャム検知の説明図。 ジャム検知後のシート搬送の説明図。 CPUによるジャム残留シート強制搬送制御の実施可否判断のフローチャート。 ジャム残留シートの強制搬送量の説明図。 UIの表示部に表示されるジャム処理手順を示す図。 下扉を開く場合のジャム残留シート強制搬送制御のフローチャート。 上扉を開く場合のジャム残留シート強制搬送制御のフローチャート。 実施例2の上扉を開くべき場合のジャム残留シート強制搬送制御のフローチャート。 画像形成装置内の残留シートの説明図。 従来技術による残留シートの強制搬送の説明図。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
(画像形成装置)
図1は、実施例1の画像形成装置100を示す図である。図1(a)は、画像形成装置100の断面図である。図1(b)は、画像形成装置1のプロセスユニット120の拡大図である。図2は、実施例1の制御ブロック図である。図1及び図2を用いて、画像形成装置100の構造を説明する。
画像形成装置100の本体100aには、制御部300及び画像形成部の一部であるプロセスユニット120が設けられている。本体100aの側壁には、開閉可能な開閉部材としての下扉(第一搬送路開放手段)260及び上扉(第二搬送路開放手段)261が設けられている。下扉260は、画像が形成される記録媒体(以下、シートという。)が搬送される搬送路の第一部分210を開放する。第一部分210は、下扉260が開けられたときに使用者がジャム残留シートを取り出しやすい位置に対応する。上扉261は、シートが搬送される搬送路の第二部分211を開放する。第二部分211は、上扉261が開けられたときに使用者がジャム残留シートを取り出しやすい位置に対応する。シートを収納する第一給紙カセット220及び第二給紙カセット150は、本体100aの下部に配置されている。
図2に示すように、制御部300は、CPU301、ROM(記憶部)302、RAM(記憶部)303及び不揮発性RAM(記憶部)304を有する。CPU301は、I/O310を介して、定着前搬送モータ145、定着後搬送モータ146およびレジスト前搬送モータ507に電気的に接続されている。CPU301は、I/O310を介して、第一給紙カセット搬送モータ505、第二給紙カセット搬送モータ506および第二給紙カセット引抜モータ508に電気的に接続されている。定着前搬送モータ145は、レジストローラ161及び搬送ローラ155を駆動する。定着後搬送モータ146は、搬送ローラ162及び搬送ローラ232を駆動する。レジスト前搬送モータ507は、搬送ローラ154及び搬送ローラ158を駆動する。第一給紙カセット搬送モータ505は、第一給紙カセットピックアップローラ221及び第一分離ローラ226を独立に駆動する。第二給紙カセット搬送モータ506は、第二給紙カセットピックアップローラ151及び第二分離ローラ156を独立に駆動する。第二給紙カセット引抜モータ508は、搬送ローラ153を駆動する。
プリント動作開始の指示は、例えば、操作部としてのユーザインターフェース(以下、UIという。)330からCPU301へ入力される。プリント動作開始の指示を受けると、CPU301は、定着前搬送モータ145、定着後搬送モータ146、レジスト前搬送モータ507、第一給紙カセット搬送モータ505、第二給紙カセット搬送モータ506及び第二給紙カセット引抜モータ508を制御する。
CPU301は、I/O310を介して、上扉開閉検知センサ(第二搬送路開放検知手段)242および下扉開閉検知センサ(第一搬送路開放検知手段)252に電気的に接続されている。上扉開閉検知センサ242は、上扉261が開いているか否かを示す検知信号をCPU301へ出力する。下扉開閉検知センサ252は、下扉260が開いているか否かを示す検知信号をCPU301へ出力する。CPU301は、I/O310を介して、シート搬送センサ171、定着出口センサ173、レジストセンサ160、第一給紙カセットピックアップセンサ222および第二給紙カセットピックアップセンサ152に電気的に接続されている。シート搬送センサ171、定着出口センサ173、レジストセンサ160、第一給紙カセットピックアップセンサ222および第二給紙カセットピックアップセンサ152は、搬送路上のシートを検知するシート有無検知手段として機能する。シート有無検知手段は、搬送路上にシートが有るか否かを示す検知信号をCPU301へ出力する。
また、CPU301は、画像形成部320を制御する。画像形成部320は、図1に示すプロセスユニット120、転写ベルト(中間転写体)130、二次転写部140およびレーザースキャナユニット(光走査装置)122を制御する。また、CPU301は、I/O310を介して、定着ヒータ400、フラッパ172、フラッパ190および定着ヒータサーミスタ401に電気的に接続されている。定着ヒータ400は、定着器170に設けられ、定着器170を加熱する。定着ヒータサーミスタ401は、定着ヒータ400の温度を検出する。CPU301は、定着ヒータサーミスタ401により検出された温度に基づいて定着ヒータ400を制御する。
(画像形成動作)
次に、図1及び図2を用いて、画像形成装置100の画像形成動作を説明する。UI330からプリント動作開始の指示を受けると、CPU301は、I/O310を介して第二給紙カセット搬送モータ506を駆動して、第二給紙カセットピックアップローラ151及び第二分離ローラ156を回転させる。第二給紙カセットピックアップローラ151及び第二分離ローラ156は、第二給紙カセット150内のシートを一枚ずつ給送する。このとき、CPU301は、第二給紙カセットピックアップセンサ152からの検知信号に基づいて、シートの給紙動作が正常に行えたか否かを判断する。
一方、CPU301は、二次転写部140にシートが到着するタイミングに間に合うように、プロセスユニット120による画像形成動作を開始する。プロセスユニット120は、図1(b)に示すように、4つのプロセスユニット120Y、120M、120C、120Kからなる。4つのプロセスユニット120Y、120M、120C、120Kは、それぞれイエローY、マゼンタM、シアンC及びブラックKのトナー(現像剤)を有することを除いて同様の構造を有する。プロセスユニット120は、感光ドラム1(1Y、1M、1C、1K)を有する。感光ドラム1の回りに現像器2(2Y、2M、2C、2K)、帯電ローラ3(3Y、3M、3C、3K)及び感光ドラムクリーナー4(4Y、4M、4C、4K)が配置されている。帯電ローラ3は、感光ドラム1の表面を均一に帯電する。レーザースキャナユニット122(122Y、122M、122C、122K)は、均一に帯電された感光ドラム1の表面へレーザ光を出射して、感光ドラム1の表面上に潜像を形成する。現像器2は、現像器2内のトナー(Y、M、C、K)により感光ドラム1の表面上の潜像を現像し、トナー像を形成する。一次転写部121(121Y、121M、121C、121K)は、一次転写電圧を印加され、感光ドラム1上のトナー像を転写ベルト130へ転写する。転写ベルト130上のトナー像は、転写ベルト130の回転によって、二次転写部140へ搬送される。
CPU301は、搬送ローラ153、搬送ローラ154、搬送ローラ158および搬送ローラ155により搬送されたシートの位置を、レジストセンサ160からの検知信号に基づいて検知する。CPU301は、レジストセンサ160からの検知信号に基づいて、シートの先端部が転写ベルト130上のトナー像の先端部と二次転写部140で一致するように、シートの搬送を制御する。例えば、トナー像に対してシートが早く到着している場合、レジストローラ161によりシートを予め決められた時間停止させた後、トナー像とタイミングを合わせて搬送を再開させる。
二次転写部140へ二次転写電圧を印加することにより、二次転写部140においてトナー像がシートへ転写される。トナー像が転写されたシートは、定着器170へ搬送される。定着器170は、シートを加熱および加圧して、トナー像をシートに熱定着させる。定着後のシートの先端部が定着出口センサ173に到達すると、CPU301は、UI330からの指示に基づいて、シートをシート搬送路230またはシート搬送路231のどちらへ搬送するかを判断する。CPU301は、フラッパ172を切り替えることで、シートの搬送先をシート搬送路230またはシート搬送路231へ切り替える。具体的には、両面プリントが指示されている場合、シートをシート搬送路230へ搬送し、片面プリントが支持されている場合または両面プリントの裏面に画像形成された場合、シートをシート搬送路231へ搬送する。
シート搬送路231へ搬送されたシートは、搬送ローラ232により、さらに下流へ搬送される。CPU301は、UI330からの指示に基づいてフラッパ190を切り替えることにより、シートをシート搬送路180またはシート搬送路181へ搬送する。使用者により指定された排紙先が排紙トレイ200の場合、シートは、シート搬送路180へ搬送され、使用者により指定された排紙先が排紙トレイ196の場合、シートは、シート搬送路181へ搬送される。なお、前記した画像形成装置100は、一例であり、本発明は、前記した画像形成装置100に限定されるものではない。
(ジャム検知)
次に、図3を用いて、シート詰まり(以下、ジャムという。)を検知するジャム検知を説明する。図3は、ジャム検知の説明図である。図3(a)は、滞留ジャム検知の説明図である。図3(b)は、遅延ジャム検知の説明図である。一つの例として、図3は、レジストセンサ160の検知信号と、レジストセンサ160の下流に配置されたシート搬送センサ171の検知信号を示すタイミングシーケンス図である。図3は、シート搬送センサ171におけるシートの滞留(滞留ジャム)及び遅延(遅延ジャム)の一例を示している。滞留ジャムは、所定の時間内にシート搬送センサ171を通り抜けなければならないシートが所定時間を過ぎても抜けていない場合に発生するジャムである。遅延ジャムは、所定時間内にシート搬送センサ171に到着しなければならないシートが所定時間を過ぎても到着しない場合に発生するジャムである。CPU301、レジストセンサ160、シート搬送センサ171、定着出口センサ173、第一給紙カセットピックアップセンサ222及び第二給紙カセットピックアップセンサ152は、ジャムが発生したか否かを検知するジャム検知手段として機能する。
まず、図3(a)を参照して、シート搬送センサ171による滞留ジャム検知を説明する。滞留ジャム検知は、制御部300がシート搬送中にレジストセンサ160によりシートの後端部の通過を検知したことをトリガとする。このトリガに応じて、レジストセンサ160とシート搬送センサ171との間の距離およびシートの搬送速度から、シートの後端部がシート搬送センサ171を通過する時間t1を求める。レジストローラ161の摩耗や搬送機構自体の構成により搬送効率が低下することがある。その分の遅れを考慮した時間を搬送マージンm1とすると、シートの後端部がレジストセンサ160からシート搬送センサ171を通過するまでに、遅くても時間t1+m1かかると予測される。よって、トリガから時間t1+m1が経過したにも関わらず、シート搬送センサ171によりシートの後端部の通過を検知できない場合、CPU301は、滞留ジャムが発生したと判断する。CPU301は、滞留ジャムが発生したと判断した場合、各モータの駆動を停止してシートの搬送を停止する。
次に、図3(b)を参照して、シート搬送センサ171による遅延ジャム検知を説明する。遅延ジャム検知は、制御部300がシート搬送中にレジストセンサ160によりシートの先端部の通過を検知したことをトリガとする。このトリガに応じて、レジストセンサ160とシート搬送センサ171との間の距離およびシートの搬送速度から、シートの先端部がシート搬送センサ171を通過する時間t2を求める。レジストローラ161の摩耗や搬送機構自体の構成により搬送効率が低下することがある。その分の遅れを考慮した時間を搬送マージンm2とすると、シートの先端部がレジストセンサ160からシート搬送センサ171を通過するまでに、遅くても時間t2+m2かかると予測される。よって、トリガから時間t2+m2が経過したにも関わらず、シート搬送センサ171によりシートの先端部の通過を検知できない場合、CPU301は、遅延ジャムが発生したと判断する。CPU301は、遅延ジャムが発生したと判断した場合、各モータの駆動を停止してシートの搬送を停止する。
なお、前記したジャム検知の判断は、一例であり、本発明は、前記したジャム検知方法に限定されるものではない。
図4は、ジャム検知後のシート搬送の説明図である。図4(a)は、遅延ジャムまたは滞留ジャムが発生したときのシートP1、P2及びP3の位置を示す図である。図4(b)は、遅延ジャムまたは滞留ジャムが発生した後の先行シートP3の排出を示す図である。CPU301は、遅延ジャムまたは滞留ジャムを検知した場合、図4(a)に示すシートP2がジャム原因シートであるとすると、ジャム原因シートP2と、ジャム原因シートP2の上流に存在する給紙済みのシートP1をジャム残留シートとして停止させる。CPU301は、ジャム原因シートP2の下流に存在する先行シートP3の通常通り搬送を継続して、図4(b)に示すように、先行シートP3を機外へ排出する。
CPU301は、本体100a内の搬送シートの処理(正常機外排出、残留シートの搬送停止)が終了した時点で、使用者へジャム処理を促す表示をUI330の表示部340(図9)に表示する。ここで、CPU301は、ジャム残留シート(停止したシート)P1の停止位置に基づいて、後述のジャム残留シート強制搬送制御を実施するか否かを判断する。
(ジャム残留シート強制搬送制御の実施可否判断)
以下、図5及び図6を参照して、CPU301によるジャム残留シート強制搬送制御を実施するか否かの判断処理を説明する。ジャムが発生した際に複数のジャム残留シート(停止したシート)が存在する場合、CPU301は、複数のジャム残留シートのそれぞれについて、ジャム残留シート強制搬送制御を実施するか否かを判断する。また、図7を参照して、UI330の表示部340に表示されるジャム処理手順の画面を説明する。
図5は、CPU301によるジャム残留シート強制搬送制御の実施可否判断のフローチャートである。CPU301は、ROM302に格納されているプログラムに基づいてジャム残留シート強制搬送制御を実施するか否かを判断するための制御動作を実行する。CPU301は、シートの搬送路にある各センサの出力に基づいてジャムの発生を検知すると、ジャム残留シート強制搬送制御の実施可否判断を開始する。まず、CPU301は、ジャム発生時に停止したシートが第二給紙カセット150から給紙されたシートか否かを判断する(S1)。停止したシートが第二給紙カセット150から給紙されたシートであると判断した場合(S1でYES)、CPU301は、第二給紙カセットピックアップセンサ152がONしているか否かを判断する(S2)。第二給紙カセットピックアップセンサ152がONしていない場合(S2でNO)、停止したシートはジャム処理することなく、次ジョブで使用可能な状態であるため、CPU301は、停止したシートをジャム残留シートとせず、ジャム処理対象シートとはしない。よって、この場合、CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を実施しないと判断する(S7)。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御の実施可否判断を終了する。
一方、第二給紙カセットピックアップセンサ152がONしている場合(S2でYES)、CPU301は、停止したシートをジャム残留シートP1とし、ジャム処理対象シートとする。図6は、ジャム残留シートP1の強制搬送量の説明図である。CPU301は、図6(a)に示すようにジャム残留シートP1の先端部が第二給紙カセットピックアップセンサ152から下流へ第二所定距離Z2以上搬送済みか否かを判断する。第二所定距離Z2は、下扉260が開けられたときに使用者がジャム残留シートP1の先端部をつかみやすい位置と第二給紙カセットピックアップセンサ152との間の距離であり、あらかじめ設定されている。第二給紙カセットピックアップセンサ152からジャム残留シートP1の先端部までの距離X2は、第二給紙カセットピックアップセンサ152がシートの先端部の通過を検知したことをトリガとしてシートの搬送速度から求められる。すなわち、第二給紙カセットピックアップセンサ152及びCPU301は、第二給紙カセットピックアップセンサ152からジャム残留シートP1の先端部までの距離X2を求めるシート先端位置検出手段を構成する。シート先端位置検出手段により求められた検出結果(距離X2)に基づいて、CPU301は、ジャム残留シートP1の先端部の位置がX2≦Z2を満たすか否かを判断する(S3)。X2≦Z2を満たす場合(S3でYES)、CPU301は、ジャム残留シートP1を強制搬送する量(距離)を(Z2−X2)と決定する。CPU301は、ジャム残留シートP1の搬送量(搬送距離)を決定する搬送量決定手段として機能する。CPU301は、強制送搬送量(Z2−X2)をRAM303に記憶する(S4)。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を実施すると判断する(S5)。図7は、UI330の表示部340に表示されるジャム処理手順を示す図である。CPU301は、使用者へジャム処理手順を報知するために、図7(a)に示すようにUI330の表示部340に下扉260の開放を促す画面を表示する(S6)。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御の実施可否判断を終了する。
ジャム残留シートP1の先端部の位置がX2≦Z2を満たさないと判断された場合(S3でNO)、すでにシートP1の先端部はジャム残留シートP1を本体100aから取り除きにくい位置を過ぎた位置まで搬送されていることにある。従って、この場合CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を実施しないと判断する(S7)。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御の実施可否判断を終了する。
ジャム発生時に停止したシートが第二給紙カセット150から給紙されたシートでないと判断した場合(S1でNO)、CPU301は、停止したシートが第一給紙カセット220から給紙されたシートか否かを判断する(S8)。停止したシートが第一給紙カセット220から給紙されたシートでないと判断した場合(S8でNO)、該シートは強制搬送制御に該当する給紙段によるシートではないため、CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を実施しないと判断する(S7)。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御の実施可否判断を終了する。
停止したシートが第一給紙カセット220から給紙されたシートであると判断した場合(S8でYES)、CPU301は、第一給紙カセットピックアップセンサ222がONしているか否かを判断する(S9)。第一給紙カセットピックアップセンサ222がONしていない場合(S9でNO)、停止したシートはジャム処理することなく、次ジョブで使用可能な状態であるため、CPU301は、停止したシートをジャム残留シートとせず、ジャム処理対象シートとはしない。よって、この場合、CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を実施しないと判断する(S7)。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御の実施可否判断を終了する。
一方、第一給紙カセットピックアップセンサ222がONしている場合(S9でYES)、CPU301は、停止したシートをジャム残留シートP1とし、ジャム処理対象シートとする。CPU301は、図6(b)に示すようにジャム残留シートP1の先端が第一給紙カセットピックアップセンサ220から下流へ第一所定距離Z1以上搬送済みか否かを判断する。第一所定距離Z1は、下扉260が開けられたときに使用者がジャム残留シートP1の先端部をつかみやすい位置と第一給紙カセットピックアップセンサ220との間の距離であり、あらかじめ設定されている。第一所定距離Z1は、第一部分210に対応し、ジャム残留シートP1の先端部が第一部分210へ搬送されることにより、使用者は、ジャム残留シートP1を容易に取り出すことができる。第一給紙カセットピックアップセンサ220からジャム残留シートP1の先端部までの距離X1は、第一給紙カセットピックアップセンサ220がシートの先端部の通過を検知したことをトリガとしてシートの搬送速度から求められる。すなわち、第一給紙カセットピックアップセンサ220及びCPU301は、第一給紙カセットピックアップセンサ220からジャム残留シートP1の先端部までの距離X1を求めるシート先端位置検出手段を構成する。シート先端位置検出手段により求められた検出結果(距離X1)に基づいて、CPU301は、ジャム残留シートP1の先端部の位置がX1≦Z1を満たすか否かを判断する(S10)。X1≦Z1を満たす場合(S10でYES)、CPU301は、ジャム残留シートP1を強制搬送する量(距離)を(Z1−X1)と決定する。CPU301は、ジャム残留シートP1の搬送量(搬送距離)を決定する搬送量決定手段として機能する。CPU301は、強制搬送する量(Z1−X1)をRAM303に記憶する(S11)。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を実施すると判断する(S12)。CPU301は、使用者へジャム処理手順を報知するために、図7(a)に示すようにUI330の表示部340に下扉260の開放を促す画面を表示する(S13)。
CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御の実施可否判断を終了する。
ジャム残留シートP1の先端部の位置がX1≦Z1を満たさないと判断された場合(S10でNO)、CPU301は、ジャム残留シートP1の先端部の位置がX1≦Z11(Z1<Z11)を満たすか否かを判断する(S14)。X1≦Z11を満たす場合(S14でYES)、CPU301は、ジャム残留シートP1を強制搬送する量(距離)を(Z11−X1+R1)と決定する。CPU301は、ジャム残留シートP1の搬送量(搬送距離)を決定する搬送量決定手段として機能する。CPU301は、強制搬送する量(Z11−X1+R1)をRAM303に記憶する(S15)。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を実施すると判断する(S16)。CPU301は、使用者へジャム処理手順を報知するために、図7(b)に示すようにUI330の表示部340に上扉261の開放を促す画面を表示する(S17)。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御の実施可否判断を終了する。
第一給紙カセットピックアップセンサ220からの距離(Z11+R1)は、上扉261が開けられたときに使用者がジャム残留シートP1の先端部をつかみやすい位置と第一給紙カセットピックアップセンサ220との間の距離であり、あらかじめ設定されている。図6(c)に示すように、距離(Z1+R1)は、第二部分211に対応し、ジャム残留シートP1の先端部が第二部分211へ搬送されることにより、使用者は、ジャム残留シートP1を容易に取り出すことができる。距離R1は、例えば、UI330から使用者が設定できる可変の値であるとよい。距離R1は、上扉261が開けられたときに使用者がジャム残留シートP1を取りやすい位置にジャム残留シートP1が強制搬送されるように設定することができる。
X1≦Z11を満たさない場合(S14でNO)、すでにシートP1の先端部がジャム残留シートP1を本体100aから取り除きにくい位置を過ぎた位置まで搬送されているので、CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を実施しないと判断する(S7)。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御の実施可否判断を終了する。
以上のように、シート先端位置検出手段の検出結果に基づいて、CPU301は、ジャム残留シートP1を搬送しないか、第一部分210へ搬送するか又は第二部分211へ搬送するかを判断する判断手段として機能する。
(ジャム残留シート強制搬送制御)
次に、図8及び図9を参照して、ジャム残留シート強制搬送制御を説明する。図8は、下扉260を開く場合のジャム残留シート強制搬送制御のフローチャートである。図9は、上扉261を開く場合のジャム残留シート強制搬送制御のフローチャートである。
まず、図8を参照して、下扉260を開く場合のジャム残留シート強制搬送制御を説明する。図5のS3でX2≦Z2を満たすと判断されS6で下扉260の開放を促す表示がされた場合、または、S10でX1≦Z1を満たすと判断されS13で下扉260の開放を促す表示がされた場合、図8に示すジャム残留シート強制搬送制御が開始される。CPU301は、ROM302に格納されているプログラムに基づいてジャム残留シート強制搬送制御を実行する。ジャム残留シートP1の先端部の位置がX2≦Z2またはX1≦Z1を満たす場合、CPU301は、下扉260の開閉を検知する下扉開閉検知センサ252がOFFしているか否かを判断する(S41)。下扉開閉検知センサ252は、プッシュスイッチである。下扉開閉検知センサ252がONしている場合、CPU301は、下扉260が閉まっていると判断する。下扉開閉検知センサ252がOFFしている場合、CPU301は、下扉260が開いていると判断する。すなわち、CPU301は、S41で、下扉260が開いているか否かを判断する。下扉260が開くまでCPU301は、待機する(S41でNO)。
下扉260が開いた場合(S41でYES)、CPU301は、ジャム残留シートP1が第二給紙カセット150から給紙されたシートであるか否かを判断する(S42)。第二給紙カセット150から給紙されたシートである場合(S42でYES)、ジャム残留シートP1を搬送するために、CPU301は、第二給紙カセット搬送モータ506の駆動を開始する(S43)。第二給紙カセット搬送モータ506により第二分離ローラ156を回転させて、ジャム残留シートP1を下扉260により開放された搬送路へ向けて搬送する。CPU301は、ジャム残留シートP1が強制搬送量(Z2−X2)だけ搬送されたか否かを判断する(S44)。CPU301は、ジャム残留シートP1の強制搬送量(Z2−X2)の搬送が完了するまで待機する(S44でNO)。ジャム残留シートP1が強制搬送量(Z2−X2)だけ搬送されたと判断した場合(S44でYES)、CPU301は、第二給紙カセット搬送モータ506の駆動を停止する(S45)。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を終了する。
ジャム残留シートP1が第二給紙カセット150から給紙されたシートでない場合(S42でNO)、CPU301は、ジャム残留シートP1が第一給紙カセット220から給紙されたシートであるか否かを判断する(S46)。第一給紙カセット220から給紙されたシートである場合(S46でYES)、ジャム残留シートP1を搬送するために、CPU301は、第一給紙カセット搬送モータ505の駆動を開始する(S47)。第一給紙カセット搬送モータ505により第一分離ローラ226を回転させて、ジャム残留シートP1を下扉260により開放された搬送路へ向けて搬送する。CPU301は、ジャム残留シートP1が強制搬送量(Z1−X1)だけ搬送されたか否かを判断する(S48)。CPU301は、ジャム残留シートP1の強制搬送量(Z1−X1)の搬送が完了するまで待機する(S48でNO)。ジャム残留シートP1が強制搬送量(Z1−X1)だけ搬送されたと判断した場合(S48でYES)、CPU301は第一給紙カセット搬送モータ505の駆動を停止する(S49)。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を終了する。第一給紙カセット搬送モータ505及び第一分離ローラ226は、ジャム残留シートP1を第一部分210へ搬送する搬送手段を構成する。
ジャム残留シートP1が第一給紙カセット220から給紙された用紙でない場合(S46でNO)、CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を終了する。
なお、S41の下扉260が開放されたと判断される前に上扉261が開かれても、下扉260の開放動作に連動する強制搬送制御には影響ないので、引き続き下扉260の開放の判断が継続される。
次に、図9を参照して、上扉261を開く場合のジャム残留シート強制搬送制御を説明する。図5のS14でX1≦Z11を満たすと判断され、S17で上扉261の開放を促す表示がされた場合、図9に示すジャム残留シート強制搬送制御が開始される。CPU301は、ROM302に格納されているプログラムに基づいてジャム残留シート強制搬送制御を実行する。ジャム残留シートP1の先端部の位置がX1≦Z11を満たす場合、CPU301は、上扉261の開閉を検知する上扉開閉検知センサ242がOFFしているか否かを判断する(S51)。上扉開閉検知センサ242は、プッシュスイッチである。上扉開閉検知センサ242がONしている場合、CPU301は、上扉261が閉まっていると判断する。上扉開閉検知センサ242がOFFしている場合、CPU301は、上扉261が開いていると判断する。すなわち、CPU301は、S51で、上扉261が開いているか否かを判断する。上扉261が開くまでCPU301は、待機する(S51でNO)。
上扉261が開いた場合(S51でYES)、CPU301は、ジャム残留シートP1が第一給紙カセット220から給紙されたシートであるか否かを判断する(S52)。第一給紙カセット220から給紙されたシートである場合(S52でYES)、ジャム残留シートP1を搬送するために、CPU301は、第一給紙カセット搬送モータ505及びレジスト前搬送モータ507の駆動を開始する(S53)。第一給紙カセット搬送モータ505により第一分離ローラ226を、レジスト前搬送モータ507により搬送ローラ154を回転させて、ジャム残留シートP1を上扉261により開放された搬送路へ向けて搬送する。CPU301は、ジャム残留シートP1が強制搬送量(Z11−X1+R1)だけ搬送されたか否かを判断する(S54)。CPU301は、ジャム残留シートP1の強制搬送量(Z11−X1+R1)の搬送が完了するまで待機する(S54でNO)。ジャム残留シートP1が強制搬送量(Z11−X1+R1)だけ搬送されたと判断した場合(S54でYES)、CPU301は、レジスト前搬送モータ507の駆動を停止する(S55)。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を終了する。第一給紙カセット搬送モータ505、第一分離ローラ226、レジスト前搬送モータ507、搬送ローラ154は、ジャム残留シートP1を第二部分211へ搬送する搬送手段を構成する。
ジャム残留シートP1が第一給紙カセット220から給紙されたシートでない場合(S52でNO)、ジャム残留シートP1の強制搬送を実施しない。CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を終了する。
なお、上扉261の開放に応じたジャム残留シートP1の強制搬送の際に、下扉260が開放されていると搬送ローラ154による搬送ができなくなる。従って、下扉260を閉じることを促す表示がUI330に表示されるようにしてもよい。
本実施例によれば、下扉260又は上扉261が開けられる前にジャム残留シートP1の位置に基づいて、ジャム残留シートP1を搬送しないか、下扉260により開放される第一部分へ搬送するか、上扉261により開放される第二部分へ搬送するかを判断する。従って、表示部340に表示された扉の開放動作に連動して、使用者が取り出しやすい位置までジャム残留シートP1を搬送することができる。ジャム残留シートP1の停止位置に従ってジャム残留シートを排出する扉を選択するので、ジャム残留シート強制搬送制御を実施した場合でも開いていない扉の搬送路へジャム残留シートP1がもぐり込んでしまうことを防止できる。本実施例によれば、使用者によるジャム処理の容易性を向上することができる。
以下、実施例2を説明する。実施例2において、実施例1と同様の構造には同様の参照符号を付して説明を省略する。実施例2の画像形成装置、画像形成動作、ジャム検知およびジャム残留シート強制搬送制御の実施可否判断は、実施例1と同様であるので説明を省略する。実施例2のジャム残留シート強制搬送制御は、実施例1と異なる点があるので、以下、異なる点について説明する。
(ジャム残留シート強制搬送制御)
CPU301がジャム残留シート強制搬送制御を実施すると判断した場合(図5のS5、S12、S16)、CPU301は、表示部340に下扉260又は上扉261の開放を促す画面を表示する(S6、S13、S17)。実施例1においては、表示部340に表示された下扉260又は上扉261が開かれたときに(図8のS41でYES、図9のS51でYES)、ジャム残留シートP1の搬送を開始した(図8のS43、S47、図9のS53)。実施例2においては、ジャム残留シートP1が搬送されるべき搬送路の開放部分ではない部分を開放する扉が開かれた場合、ジャム残留シートP1の搬送を行わない。
図10を参照して、実施例2のジャム残留シート強制搬送制御を説明する。図10は、実施例2の上扉261を開く場合のジャム残留シート強制搬送制御のフローチャートである。
図10を参照して、実施例2の上扉261を開くべき場合のジャム残留シート強制搬送制御を説明する。図5のS14でX1≦Z11を満たすと判断されS17で上扉261の開放を促す表示がされた場合、図10に示すジャム残留シート強制搬送制御が開始される。CPU301は、ROM302に格納されているプログラムに基づいてジャム残留シート強制搬送制御を実行する。ジャム残留シートP1の先端部の位置がX1≦Z11を満たす場合、CPU301は、上扉261の開閉を検知する上扉開閉検知センサ242がOFFしているか否かを判断する(S51)。上扉261が開いた場合(S51でYES)、CPU301が実行するS52〜S55は、実施例1の図9と同様であるので説明を省略する。
上扉261が開いていない場合(S51でNO)、CPU301は、下扉260の開閉を検知する下扉開閉検知センサ252がOFFしているか否かを判断する(S61)。すなわち、CPU301は、S61で、下扉260が開いているか否かを判断する。下扉260が開いていない場合(S61でNO)、S51へ戻る。下扉260が開いた場合(S61でYES)、CPU301は、ジャム残留シート強制搬送制御を終了する。従って、下扉260が開かれた場合、その後に上扉261が開かれても強制搬送は行われない。CPU301がジャム残留シートP1の先端部の位置に基づいてジャム残留シートP1を搬送する搬送路の開放部分を決定した後、当該開放部分以外の部分を開放する扉が開かれたときに、強制搬送を中止する理由を以下に述べる。上扉261が開かずに下扉260が開かれた場合、ジャム残留シートP1の姿勢や状態が変化してしまう可能性がある。この状態で上扉261の開放動作に連動してジャム残留シートP1の搬送を開始すると、ジャム残留シートP1が斜行してしまうことがある。このような場合、使用者は、ジャム残留シートP1を本体100aから取り除くことが困難になる。よって、強制搬送制御により搬送される開放部分以外の部分の扉の開放に連動して強制搬送制御が開始されないようにした。
実施例2によれば、CPU301により決定された扉以外の扉の開放動作を検知した場合は、ジャム残留シートP1が強制搬送により取り出しにくい状態で搬送されてしまうことを防止できる。
100・・・画像形成装置
152・・・第二給紙カセットピックアップセンサ(シート先端位置検出手段)
154・・・搬送ローラ(搬送手段)
156・・・第二分離ローラ(搬送手段)
210・・・第一部分
211・・・第二部分
220・・・第一給紙カセットピックアップセンサ(シート先端位置検出手段)
226・・・第一分離ローラ(搬送手段)
260・・・下扉(第一搬送路開放手段)
261・・・上扉(第二搬送路開放手段)
301・・・CPU(判断手段、シート先端位置検出手段)
505・・・第一給紙カセット搬送モータ(搬送手段)
506・・・第二給紙カセット搬送モータ(搬送手段)
507・・・レジスト前搬送モータ(搬送手段)

Claims (11)

  1. シートが搬送される搬送路と、
    前記搬送路上の前記シートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送路の第一領域の一部を構成し、前記第一領域を開放するための第一開閉部材と、
    前記搬送手段により前記シートが搬送される搬送方向において前記第一領域よりも下流側に位置する前記搬送路の第二領域の一部を構成し、前記第二領域を開放するための第二開閉部材と、
    前記搬送方向において前記第一領域における第一の位置よりも上流側に設けられ、前記シートの先端を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記シートの先端が検出されたタイミングから当該シートの搬送が停止されるまでの時間に基づいて、前記搬送路上で停止した前記シートの先端部の位置を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された前記シートの先端部の位置に基づいて、前記停止したシートの前記搬送手段による搬送を行わないか、前記停止したシートを前記搬送手段により前記第一の位置へ搬送するか、前記停止したシートを前記搬送手段により前記第二領域における第二の位置へ搬送するかを判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果に基づいて、前記搬送手段を制御する制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記判断手段が前記停止したシートを前記搬送手段により前記第一の位置へ搬送すると判断した場合、前記第一開閉部材が前記第一領域を開放させる動作に連動して前記搬送手段による前記停止したシートの搬送を開始し、前記判断手段が前記停止したシートを前記搬送手段により前記第二の位置へ搬送すると判断した場合、前記第二開閉部材が前記第二領域を開放させる動作に連動して前記搬送手段による前記停止したシートの搬送を開始することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記判断手段は、前記決定手段によって決定された前記シートの先端部の位置が前記搬送方向において前記第二の位置よりも下流側の位置である場合は、前記停止したシートの前記搬送手段による搬送を行わないと判断することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記判断手段は、前記決定手段によって決定された前記シートの先端部の位置が前記搬送方向において前記第二の位置よりも上流側且つ前記第一の位置よりも下流側の位置である場合は、前記停止したシートを前記搬送手段により前記第二の位置へ搬送すると判断することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記判断手段は、前記決定手段によって決定された前記シートの先端部の位置が前記搬送方向において前記第一の位置よりも上流側の位置である場合は、前記停止したシートを前記搬送手段により前記第一の位置へ搬送すると判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  5. 前記シート搬送装置は、
    前記シートを積載する積載部と、
    前記積載部に積載されたシートを給送するピックアップローラと、
    前記ピックアップローラに隣接し、前記ピックアップローラによって給送されたシートを前記搬送方向の下流側へ搬送する搬送ローラと、
    を備え、
    前記検出手段は、前記搬送ローラと前記第一の位置との間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記判断手段が前記停止したシートを前記搬送手段により前記第一の位置へ搬送すると判断した場合に、前記第一開閉部材を開くことをユーザに促す指示を表示し、前記判断手段が前記停止したシートを前記搬送手段により前記第二の位置へ搬送すると判断した場合に、前記第二開閉部材を開くことをユーザに促す指示を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  7. 前記決定手段によって決定された前記シートの先端部の位置に基づいて、前記停止したシートを前記搬送手段により搬送するための搬送量を決定する搬送量決定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  8. 前記シートのジャムを検知する検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記検知手段により前記シートのジャムが検知されると、前記搬送手段による前記シートの搬送を停止することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  9. 前記制御手段は、前記判断手段が前記停止したシートを前記搬送手段により前記第二の位置へ搬送すると判断した場合に前記第一開閉部材が開けられても、前記搬送手段により前記停止したシートの搬送を行わないことを特徴とする請求項に記載のシート搬送装置。
  10. 前記制御手段は、前記第一開閉部材が開けられた後に前記第二開閉部材が開けられても、前記搬送手段により前記停止したシートの搬送を行わないことを特徴とする請求項に記載のシート搬送装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載のシート搬送装置と、
    シートに画像を形成する画像形成部と、
    を有し、
    前記画像形成部は、前記シート搬送装置によって搬送された前記シートに画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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