JP4613776B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、防犯性及びプライバシー保護に配慮した建物に関する。
近年、特に住宅密集地である都市部において、不審者の家屋への不法侵入による犯罪の増加やプライバシーの侵害が問題となっている。このような背景から、都市型住宅においては、防犯性の向上及びプライバシー保護の向上といった観点からの住宅の提案が切望されている。
下記特許文献1には、本来の目的は異なるが、防犯性の向上効果が認められる住宅が開示されている。簡単に説明すると、この住宅では、駐車場を建物内にと取り込んで居住スペースと一体化することにより、人と車の共生感を高めることが開示されている。
特開2000−160850号公報
上記先行技術による場合、人と車の共生感を高める効果がある他、ガレージへの不審者の不法侵入阻止や車両の盗難防止といった防犯効果が認められるが、需要者は更に防犯性が高い住宅、プライバシーの保護性能が高い住宅の提案を切望している。
本発明は上記事実を考慮し、防犯性及びプライバシー保護性能を向上させることができる建物を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明は、建物の一側に配置された所定高さの外壁と、この外壁に隣接する位置に設けられると共に開閉可能な鎖手段によって建物外部からのアクセスを遮断可能とされた非居住部と、この非居住部に対して外壁と反対側に設けられた居住部と、備え、これらの外壁、非居住部、及び居住部が一つの建物として一体的に構成されていると共に前記居住部における前記非居住部に臨む居住部側外壁には、非居住部にアクセス可能な内側開口部が設けられている一方で、前記居住部の建物外部に臨む少なくとも低層階の居住部側外壁には、侵入者の侵入を許容しない狭幅の外側開口部以外の開口部は形成されていない構成とされており、建物に出入りする際には必ず非居住部を経由する、ことを特徴としている。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の建物において、前記封鎖手段の上方側には、建物外部からのアクセスを遮断する第1の仕切り手段が設けられている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2記載の建物において、前記非居住部によって前記居住部と前記外壁とが完全に分かれている、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の建物において、前記非居住部の上方側には、前記居住部が備える上階部からアクセス可能とされかつ開放空間とされた上階開放部が設けられている、ことを特徴としている。
請求項5記載の本発明は、請求項4記載の建物において、前記上階開放部の周りには、建物外部からの視通を阻害又は阻止する第2の仕切り手段が設けられている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、建物の一側に所定高さの外壁が配置されると共に当該外壁に隣接する位置に非居住部が設けられ、更に非居住部に対して外壁と反対側に居住部が設けられる。そして、これらの外壁、非居住部、及び居住部が一つの建物として一体的に構成されている。
上記建物においては、不審者が外壁側から侵入することはおよそ不可能であり、非居住部側においても通常は鎖手段によって非居住部が鎖されているので、不審者が建物外部から非居住部へ侵入することも無理である。さらに、居住部の建物外部に臨む少なくとも低層階の居住部側外壁には、侵入者の侵入を許容しない狭幅の外側開口部以外の開口部は形成されていない構成とされているので、建物外部の居住部側からの不審者の侵入阻止効果を高めることができると共に、建物外部の居住部側から他人が居住部内を見ることができなくする効果を高めることができる。従って、防犯性が高い建物を提供することができる。
その一方で、居住部における非居住部に臨む壁面には非居住部にアクセス可能な内側開口部が設けられているため、居住部と非居住部との間では容易に出入りすることができる。またこれにより、建物に出入りする際には必ず非居住部を経由することを条件とすることができるため、封鎖手段によって非居住部を封鎖すれば、不審者にとっては唯一の侵入経路が絶たれることになる。
壁と居住部との間には非居住部が設けられているため、非居住部にガレージを設ける等の他にも中庭や吹き抜けを造ったり、採光豊かな空間を演出したりすることも可能である。すなわち、居住者の嗜好に合わせて個性的で豊かな住環境を創ることができる。かくして創られたプライベートな住環境においては、プライバシーの保護が重要な建築ファクターとなるが、本発明では、外壁、非居住部、及び居住部が一つの建物として一体的に構成されているため、建物外部の外壁側からは外壁が視通障害となって居住部が他人に見られることはない。また、非居住部についても鎖手段によって鎖してしまえば、建物外部の非居住部側から建物内部を見ることは非常に難しくなる。従って、プライバシー保護性能が高い建物を提供することができる。
総じて言えば、本発明は、防犯装置や防犯システムといった専用品を付加して防犯を達成しようとする従来型の考え方を脱却し、外壁、非居住部、及び居住部を一つのまとまった建物と観ることで建物そのものを防犯化構造、プライバシー保護強化構造にするといった考え方に立脚する技術的思想といえる。
請求項2記載の本発明によれば、封鎖手段の上方側には建物外部からのアクセスを遮断する第1の仕切り手段が設けられているので、建物外部の非居住部側からの不審者の侵入阻止効果を高めることができると共に、建物外部の非居住部側から他人が建物内部の特に居住部を見ることができなくする効果を高めることができる。
請求項4記載の本発明によれば、非居住部の上方側には開放空間とされた上階開放部が設けられており、居住部が備える上階部から上階開放部へアクセスすることができる。従って、居住部の上階部の屋内から上階開放部を見た場合、上階開放部の向こう側に外壁が見えるようにすることができ、視覚的に居住空間が広くなった印象を与える。また、上方開放部自体、バルコニー等有用なスペースとして活用することができる。
請求項5記載の本発明によれば、上階開放部の周りには建物外部からの視通を阻害又は阻止する第2の仕切り手段が設けられているので、建物外部から他人が上階開放部を見ることができなくする効果を高めることができる。
請求項1記載の本発明に係る建物は、建物の一側に配置された所定高さの外壁と、この外壁に隣接する位置に設けられると共に開閉可能な鎖手段によって建物外部からのアクセスを遮断可能とされた非居住部と、この非居住部に対して外壁と反対側に設けられた居住部と、備え、これらの外壁、非居住部、及び居住部が一つの建物として一体的に構成されていると共に居住部における非居住部に臨む居住部側外壁には、非居住部にアクセス可能な内側開口部が設けられている一方で、居住部の建物外部に臨む少なくとも低層階の居住部側外壁には、侵入者の侵入を許容しない狭幅の外側開口部以外の開口部は形成されていない構成とされており、建物に出入りする際には必ず非居住部を経由するので、防犯性及びプライバシー保護性能を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る建物は、封鎖手段の上方側に建物外部からのアクセスを遮断する第1の仕切り手段を設けたので、防犯性を向上させることができると共にプライバシーの保護強化を図ることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る建物は、非居住部の上方側に、居住部が備える上階部からアクセス可能とされかつ開放空間とされた上階開放部を設けたので、床として感じられる範囲を増加させることができる(実際の床面積よりも広く感じられる)と共にスペースの有効利用を図ることができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る建物は、上階開放部の周りに建物外部からの視通を阻害又は阻止する第2の仕切り手段を設けたので、プライバシーの保護強化をより一層図ることができるという優れた効果を有する。
以下、図1〜図10を用いて、本発明に係る建物の幾つかの実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係る建物としての住宅10の外観斜視図が示されている。また、図2〜図4には、当該住宅10の各階の間取り図が示されている。なお、図2〜図4に示した間取りは一例を示したものに過ぎないので、任意に変更される。
(全体構成)
これらの図に示されるように、この住宅10は三階建てになっており、一方の側部には所定高さの外壁12が立設されている。外壁12の内側には、オープンスペースの非居住部14が隣接して配置されている。さらに、非居住部14に対して外壁12と反対側には、居住部16が隣接して配置されている。そして、これらの外壁12、非居住部14、及び居住部16の全体で一つの住宅10が一体的に構成されている。なお、居住部16は平面視でL字形に形成されており、その空いたスペースの端に厚めの外壁12と非居住部14が配置される構成である。
以下、各部の構成について説明する。
(外壁12)
図1等に示されるように、外壁12は、居住部16の全高よりも若干低い高さを有しており、又居住部16の後述する居住部側外壁50等と比べて厚さが厚く設定されている。但し、外壁12の高さを居住部16の全高よりも高くしても差し支えないし、又外壁12の厚さを必ずしも居住部16の居住部側外壁50等よりも厚くする必要はなく、同一の厚さにしてもよい。
(非居住部14)
図2に示されるように、非居住部14は、正面側からインナガレージ18、玄関20、コート(中庭を含む)22がこの順に配置されている。なお、インナガレージ18は、玄関アプローチとしての機能も有している。図1に示されるように、非居住部14のインナガレージ18の前端部には、封鎖手段としての電動式のガレージシャッタ24が配設されている。さらに、ガレージシャッタ24の上方側には、第1の仕切り手段及び第2の仕切り手段としてのルーバ26が配設されている。ガレージシャッタ24とルーバ26とは完全に又は概ね連続した平面上に配置されており、外壁12と居住部16とに掛け渡されるようにして建物高さ方向に配設されている。ルーバ26は通風可能とされており、ガレージシャッタ24の閉止時にはガレージシャッタ24と共に建物外部28からの非居住部14へのアクセスを遮断する機能を有している。また、インナガレージ18の上方及びコート22の上方は吹き抜けになっている。
(居住部16)
一方、居住部16は、一階部分30、二階部分32、及び三階部分34から成る。
<一階部分30>
図2に示されるように、一階部分30には、正面側からサニタリールーム36、浴室38、トイレ40、階段42、居室44、居室46がこの順に配置されている。さらに、一階部分30には、居室46に隣接して居室48が設けられている。この居室48は、非居住部14のコート22の奥側に位置している。但し、この居室48を無くして、非居住部14を奥側に延長して非居住部14と居住部16とを完全なセパレート形式にしてもよい。
また、居住部16における建物外部28に臨む居住部側外壁50には、外側開口部としてのスリットタイプの幅が狭い窓52が適宜設けられている。補足すると、この窓52は不審者が侵入できないように400mm×250mmの長方形断面ブロック、長径400mm×短径300mmの楕円形断面ブロック、及び直径350mmの円形断面ブロックのいずれも通過できない寸法になっている。因みに、本実施形態では、窓52の幅は240mm以下とされている。なお、窓52は開放できないタイプでも、開閉可能なタイプでもいずれでもよい。
一方、居住部16における非居住部14に臨む居住部側外壁54には、玄関20にアクセス可能な開口部56が形成されている他、コート22にアクセス可能な大型窓58が形成されている。これらの開口部56及び大型窓58はいずれも本発明の内側開口部に相当する。なお、内側開口部の例には、その他にも玄関扉等も含まれる。
また、居住部16は正面側及び背面側にも建物外部28に臨む居住部側外壁60、62を有しているが、これらの居住部側外壁60、62には防犯性を高める観点から開口部は形成されていない。また、背面側の居住部側外壁62は平面視でL字状に形成されて、前述した厚さが厚い外壁12に繋がっている。
<二階部分32>
図3に示されるように、二階部分32には、正面側から居室64、トイレ66、階段68、居住70がこの順に配置されている。
二階部分32で特筆すべき点は、非居住部14に相当するスペースの使い方である。すなわち、インナガレージ18の上方側に位置するスペース並びにコート22の上方側に位置するスペースはいずれも吹き抜け72とされており、採光性に優れている。また、玄関20の上方側に位置するスペースには、上階開放部としてのデッキテラス74が設けられている。デッキテラス74は二階部分32の床76と同一平面上に配置されており、所謂バリアフリーになっている。なお、二階部分32の居住部側外壁54のデッキテラス74に臨む位置には、デッキテラス74にアクセス可能とされた大型窓78が設置されている。
図5に示されるように、デッキテラス74の両側には強度部材である大梁80が平行に配置されており、二階部分32と外壁12とを連結及び支持している。また、デッキテラス74の上方側においても、天井に相当する位置に一対の大梁82が平行に配置されており、二階部分32と外壁12とを連結及び支持している。なお、一対の大梁80間及び大梁82間には、ブレース84が掛け渡されている(下側の大梁80間のブレースは図示していない)。さらに、天井側の一対の大梁82間には、大梁82の長手方向に沿ってスライド可能(折り畳み可能)とされたテント式の膜天井86が設けられている。
なお、上記例では、デッキテラス74の床をデッキ材としたが、これに限らず、図6に示されるようにグレーチング床88を用いてもよく、種々の建材が使用可能である。
<三階部分34>
図4に示されるように、三階部分34には、正面側から居室90、トイレ92、階段94、居室96、居室98がこの順に配置されている。
三階部分34で特筆すべき点は、二階部分32のときと同様に、非居住部14に相当するスペースの使い方である。すなわち、二階部分32に設けられた吹き抜け72は三階部分34でもそのまま続いて一階から三階まで通しの吹き抜けを構成している。その他、非居住部14の正面側には、グレーチング床が採用されたバルコニー100が設けられている。また、非居住部14の背面側には、バルコニー100と対面するかたちでデッキテラス102が設けられている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係る住宅10では、その一側に所定高さの外壁12が配置されると共に当該外壁12に隣接する位置に非居住部14が設けられ、更に非居住部14に対して外壁12と反対側に居住部16が設けられる。そして、これらの外壁12、非居住部14、及び居住部16が一つの住宅10として一体的に構成されている。
上記住宅10においては、不審者が外壁12側から侵入することはおよそ不可能であり、非居住部14側においても通常はガレージシャッタ24によって非居住部14が閉鎖されているので、不審者が建物外部28から非居住部14内へ侵入することも無理である。従って、まずこの点において防犯性が高い住宅10を提供することができる。
一方、外壁12と居住部16との間には非居住部14が設けられているため、非居住部14にインナガレージ18を設ける等の他にも中庭や吹き抜け72を造ったり、採光豊かな空間を演出したりすることも可能である。すなわち、居住者の嗜好に合わせて個性的で豊かな住環境を創ることができる。かくして創られたプライベートな住環境においては、プライバシーの保護が重要な建築ファクターとなるが、本実施形態に係る住宅10では、外壁12、非居住部14、及び居住部16が一つの住宅10として一体的に構成されているため、建物外部28の外壁12側からは外壁12が視通障害となって居住部16が他人に見られることはない。また、非居住部14についてもガレージシャッタ24を閉止状態にすれば、建物外部28の非居住部14側から建物内部を見ることは非常に難しくなる。従って、プライバシー保護性能が高い住宅10を提供することができる。
総じて言えば、本実施形態に係る住宅10は、防犯装置や防犯システムといった専用品を付加して防犯を達成しようとする従来型の考え方を脱却し、外壁12、非居住部14、及び居住部16を一つのまとまった住宅10と観ることで住宅10そのものを防犯化構造、プライバシー保護強化構造にするものである。その結果、本実施形態によれば、防犯性及びプライバシー保護性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、ガレージシャッタ24の上方側に、概ね二階部分32から三階部分34に亘って建物外部28からのアクセスを遮断する通風可能なルーバ26を設置したので、風通しの良さを損なうことなく、建物外部28の非居住部14側からの不審者の侵入阻止効果を高めることができると共に、建物外部28の非居住部14側から他人が建物内部の特に居住部16を見ることができなくする効果を高めることができる。その結果、本実施形態によれば、防犯性を向上させることができると共にプライバシーの保護強化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、居住部16の建物外部28に臨む居住部側外壁50等に複数のスリット型の幅が狭い窓52を設けたので、建物外部28の居住部16側からの不審者の侵入阻止効果を高めることができると共に、建物外部28の居住部16側から他人が居住部16内を見ることができなくする効果を高めることができる。その結果、本実施形態によれば、防犯性を向上させることができると共にプライバシーの保護強化を図ることができる。
また、本実施形態では、居住部16における非居住部14に臨む居住部側外壁54に、非居住部14にアクセス可能な開口面積が大きい大型窓58や開口部56等を設けたので、居住部16と非居住部14との間で容易に出入りすることができる。またこれにより、住宅10に出入りする際には必ず非居住部14を経由することを条件とすることができるため、ガレージシャッタ24によって非居住部14を閉鎖すれば、不審者にとっては唯一の侵入経路が絶たれることになる。その結果、本実施形態によれば、防犯性能をより一層高めることができる。
さらに、本実施形態では、非居住部14の上方側には開放空間とされたデッキテラス74が設けられており、二階部分32からデッキテラス74へアクセスすることができる。しかも、このデッキテラス74は二階部分32と床の高さが同じであり、バリアフリー構造ともされているため、二階部分32の屋内からデッキテラス74を見た場合、デッキテラス74の向こう側には外壁12が見え、視覚的に居住空間が広くなった印象を与える。その結果、本実施形態によれば、体感床面積を増加させることができる。また、デッキテラス74自体、バルコニー等有用なスペースとして活用することができる。従って、スペースの有効利用を図ることができる。
また、本実施形態では、デッキテラス74の周りには建物外部28からの視通を阻害又は阻止する通風可能なルーバ26が延長されて存在するため、風通しの良さを損なうことなく、建物外部28から他人がデッキテラス74を見ることができなくする効果を高めることができる。その結果、本実施形態によれば、プライバシーの保護強化をより一層図ることができる。
(バリエーション)
以下、図7〜図10を用いて、本実施形態のバリエーションについて概説する。なお、前述した実施形態と実質的に同一の構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
図7〜図9に示される住宅110は、ワイドタイプの住宅とされている。このワイドタイプの住宅110は二階建てとされており、外壁12、非居住部14、及び居住部16といった三つの要素によって住宅全体が一体的に構成されている点は前述した実施形態と同様である。なお、この住宅110では、インナガレージ18に2台の自動車が駐車できるようになっている。
図10に示される住宅120は、シンプルなボックス型の住宅とされている。このボックス型の住宅120も、図7に示されるワイドタイプの住宅110に比べれば幅は狭いものの、住宅110と同様に二階建てであり、外壁12、非居住部14、及び居住部16といった三つの要素によって住宅全体が一体的に構成されている。
なお、この住宅120では、ガレージシャッタ24の上方(前述した実施形態においてルーバ26が配設されていた位置)に居住部16の外壁50、60、62と同様のスパンドレル外壁が使用されている点が、前述した実施形態とは異なっている。従って、ルーバ26を用いた場合よりもプライバシー保護が強化される。
上記二例のバリエーションにおいても、前述した実施形態と同様の考え方を踏襲しているので、同様の作用・効果が得られる。
〔本実施形態の補足説明〕
以下に、本実施形態の補足説明をする。
(1) 本実施形態では、一般住宅に対して本発明を適用したが、他の用途に本発明に係る建物を用いてもよい。例えば、公共施設として利用することもできる。
(2) 本実施形態では、二階部分32及び三階部分34の正面側に建物高さ方向に連続したルーバ26を一面に配置する構成を採ったが、(即ち、本発明の第1の仕切り手段と第2の仕切り手段とをルーバ26で共用したが)、これに限らず、封鎖手段の上方側に設ける第1の仕切り手段と上階側開放部(デッキテラス74)の周りに設置する第2の仕切り手段とを別個独立に設けてもよい。
(3) 本実施形態では、居住部16の居住部側外壁50の全面にスリット型の窓52を設置したが、少なくとも低層階、例えば、一階部分30についてのみ幅の狭い窓52を設置すればよく、二階部分32及び三階部分34には開口面積が通常程度の窓を設置する構成を採ってもよい。この場合においても、従来よりは高い防犯性能が得られる。
(4) 本実施形態では、インナガレージ18の奥に玄関20を配置したが、防犯性の高い玄関ドアであれば、居住部16の正面側の居住部側外壁60に玄関を配置しても同様の効果が得られる。
(5) 本実施形態では、在来工法によって住宅10、110、120を構築したが、これに限らず、予め工場内で建物ユニットを生産し、現地で建物ユニットを順次据え付けていくユニット工法によって建物を構築してもよい。
(6) 本発明における「非居住部」とは、基本的には外壁と居住部との間に位置する外部空間に存在する部分であって、バルコニー等のように人が一時的に出入りする部分も含む概念である。
本実施形態に係る住宅の外観斜視図である。 図1に示される住宅の一階部分の間取り図である。 図1に示される住宅の二階部分の間取り図である。 図1に示される住宅の三階部分の間取り図である。 二階部分に設置されるデッキテラスの外観斜視図である。 デッキ材に替えてグレーチングを使った例を示す外観斜視図である。 ワイドタイプの住宅バリエーションを示す外観斜視図である。 図7に示される住宅の一階部分の間取り図である。 図7に示される住宅の二階部分の間取り図である。 シンプルボックスタイプの住宅バリエションを示す外観斜視図である。
符号の説明
10 住宅(建物)
12 外壁
14 非居住部
16 居住部
24 ガレージシャッタ(封鎖手段)
26 ルーバ(第1の仕切り手段、第2の仕切り手段)
28 建物外部
32 二階部分(上階部)
50 居住部側外壁
52 窓(外側開口部)
56 開口部(内側開口部)
58 大型窓(内側開口部)
60 居住部側外壁
62 居住部側外壁
74 デッキテラス(上階開放部)
110 住宅(建物)
120 住宅(建物)

Claims (5)

  1. 建物の一側に配置された所定高さの外壁と、
    この外壁に隣接する位置に設けられると共に開閉可能な鎖手段によって建物外部からのアクセスを遮断可能とされた非居住部と、
    この非居住部に対して外壁と反対側に設けられた居住部と、
    備え、
    これらの外壁、非居住部、及び居住部が一つの建物として一体的に構成されていると共に
    前記居住部における前記非居住部に臨む居住部側外壁には、非居住部にアクセス可能な内側開口部が設けられている一方で、
    前記居住部の建物外部に臨む少なくとも低層階の居住部側外壁には、侵入者の侵入を許容しない狭幅の外側開口部以外の開口部は形成されていない構成とされており、
    建物に出入りする際には必ず非居住部を経由する、
    ことを特徴とする建物。
  2. 前記封鎖手段の上方側には、建物外部からのアクセスを遮断する第1の仕切り手段が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載の建物。
  3. 前記非居住部によって前記居住部と前記外壁とが完全に分かれている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の建物。
  4. 前記非居住部の上方側には、前記居住部が備える上階部からアクセス可能とされかつ開放空間とされた上階開放部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の建物。
  5. 前記上階開放部の周りには、建物外部からの視通を阻害又は阻止する第2の仕切り手段が設けられている、
    ことを特徴とする請求項4記載の建物。
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