JP2004162499A - 屋外吹き抜け空間を有する長屋建住宅 - Google Patents

屋外吹き抜け空間を有する長屋建住宅 Download PDF

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JP2004162499A JP2002365922A JP2002365922A JP2004162499A JP 2004162499 A JP2004162499 A JP 2004162499A JP 2002365922 A JP2002365922 A JP 2002365922A JP 2002365922 A JP2002365922 A JP 2002365922A JP 2004162499 A JP2004162499 A JP 2004162499A
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達也 河本
Shinji Kawai
信侍 河合
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Abstract

【課題】二戸以上の住宅を戸境壁により水平方向に連続させ、一棟の建築物とする長屋建住宅に関し、各住戸のプライバシー及びセキュリティーを犠牲にすることなく、採光性や通気性に優れた開放的で明るい住空間を有する長屋建住宅を提供すること。
【解決手段】住戸2aと住戸2bとの近接部分に一階から最上階にかけて上方が開放した屋外吹き抜け空間4を形成し、この屋外吹き抜け空間4に面した建物壁面に開口部6a、6b及び6c並びに嵌め殺し窓6dを設けている。屋外吹き抜け空間4にはバルコニー8及び外階段11を、屋外吹き抜け空間4の底面には中庭5を配置するとともに、この屋外吹き抜け空間4及び中庭5には住戸2aと住戸2bを区分する戸境壁3bが設けられている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二戸以上の住宅を戸境壁により水平方向に連続させ、一棟の建築物とする長屋建住宅に関し、特に、採光性や通気性に優れ、開放的で明るい居住空間を有する長屋建住宅に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、二戸以上の住宅を戸境壁により水平方向に連続的に立設させる長屋建住宅の建築に際しては、各住戸内への採光の確保に充分配慮する必要がある。また、立地条件において住宅密集地に建築される長屋建住宅では、外部からの視線に対する配慮も不可欠となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一般的な長屋建住宅においては、住戸が水平方向に三戸以上連なる場合、両端の住戸は、採光面が三面のみとなり、また両端の住戸を除く住戸においては、採光面が二面のみとなる。このため充分な採光及び通気がとれず、住戸全体の開放感及び居住性が犠牲となっていた。
【0004】
また、採光及び通気を確保するために、大型の開口部を設けると、外部からの視線への配慮や保安上の配慮が必要となる。特に、各住戸一階部分においては、この問題が間取りにも影響を及ぼすことが考えられる。
【0005】
本発明は係る実情に鑑みてなされたもので、二戸以上の住宅からなる長屋建住宅において、隣り合う住戸の隣接部分に屋外吹き抜け空間を設けることにより、各住戸のプライバシーとセキュリティーを確保しながら、その各住戸が採光及び通気を充分に確保できる長屋建住宅を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明請求項1記載の屋外吹き抜け空間を有する長屋建住宅では、隣り合う住戸の隣接部分に上方が開放された屋外吹き抜け空間を形成し、この屋外吹き抜け空間に面した建物壁面に開口部若しくは採光部又は通気部が設けられていることを特徴とする。これにより、屋外吹き抜け空間から採光及び通気を確保することができ、住戸内部に開放的で明るい居住空間を設けることが可能となる。また、隣り合う住戸の隣接部分に屋外吹き抜け空間を設けることにより、住戸ごとに屋外吹き抜け空間を形成する場合に比べ、屋外吹き抜け空間の設置に係るコストを抑えることができ、採光性及び通気性を向上させる効果もある。
【0007】
請求項2の発明では、請求項1記載の屋外吹き抜け空間を有する長屋建住宅において、その屋外吹き抜け空間の下面に中庭が配置されていることを特徴とする。これにより、建物外周部から遮断されたプライバシー性の高い屋外空間として種々の用途に利用が可能な中庭を備えた長屋建住宅を提供することが可能となる。また、変化に富んだ内観を形成し、意匠性を向上させるとともに、建ぺい率又は容積率等の制限に対して柔軟に対応することも可能となる。
【0008】
請求項3の発明では、請求項1又は2記載の屋外吹き抜け空間を有する長屋建住宅において、下階と上階又は下階と屋上とが屋外吹き抜け空間に配置された外階段により連結されていることを特徴とする。
屋外吹き抜け空間に配置されたこの外階段は、住戸の容積率に算入されないため、住戸の間取りを広くとることができ、居住性の向上と敷地適合性を向上させる効果がある。また、例えば下階と屋上を連結する外階段を設置する場合には、屋上に階段室又はペントハウス等を不要とする効果もある。更に、外階段を屋外吹き抜け空間に配置することにより、外階段を住戸の外側又は建物の外周部に配置する場合に比べ、プライバシーの確保及びセキュリティーの向上を図ることができる。
【0009】
請求項4の発明では、請求項1〜3記載の屋外吹き抜け空間を有する長屋建住宅において、屋外吹き抜け空間にバルコニーを有することを特徴とする。これにより、建物の外周部から遮断されたプライバシー性の高いバルコニーを備えた長屋建住宅を提供することが可能となる。
【0010】
請求項5の発明では、請求項1〜4記載の屋外吹き抜け空間を有する長屋建住宅において、屋外吹き抜け空間及び中庭に壁又は塀を設けることにより、隣接する各住戸に区分することを特徴とする。隣接部分に屋外吹き抜け空間及び中庭を有し、その屋外吹き抜け空間及び中庭に面して隣り合う住戸相互の戸境部に壁又は塀を設けることにより、互いの視線が遮断され、プライバシーが確保される。壁若しくは塀の全部若しくは一部を光が透過する素材により形成する又は開口部として開放させることにより、採光性及び通気性においてより大きな効果が期待できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1〜図4は、本発明を屋上付きの二階建て長屋建住宅に適用した実施の形態を示すもので、図1は本発明を適用した長屋建住宅の構成の概略を示した配置図、図2は1階の平面図、図3は2階の平面図、図4は屋上の平面図、図5は長屋建住宅中の一つの住戸の断面図である。
【0012】
これらの図において、1は長屋建住宅を示す。この長屋建住宅は、複数の住戸2a、2b、2c、2d、2e及び2fを戸境壁3aにより水平方向に連続させ、一棟の建築物としたものである。隣り合う住戸2aと住戸2bとの隣接部分には一階から最上階にかけて上方が開放した屋外吹き抜け空間4がロの字形に形成されており、ロの字形の屋外吹き抜け空間4の底面には中庭5が配置されている。
【0013】
この屋外吹き抜け空間4及び中庭5には住戸2aと住戸2bを区分する戸境壁3bが設けられており、互いのプライバシーが確保されている。
【0014】
住戸2aの一階は、屋外吹き抜け空間4に面して開口部6a、6b及び6cを設けるとともに採光用の嵌め殺し窓6dを有し、住戸2aの二階も屋外吹き抜け空間4に面して開口部6e、6f及び6gを有している。これにより、長屋建住宅1の外周に沿って設けられる開口部7a、7b、7c、7d、7e及び7fのみに依存することなく、採光及び通気を確保することが可能となる。
【0015】
また、住戸2aの二階にはバルコニー8が設けられている。このバルコニー8と居室9の間には開口部6eが、このバルコニー8と廊下10の間には開口部6gがそれぞれ設けられており、この開口部6e及び6gからバルコニー8への出入りが行えるとともに、屋外吹き抜け空間4からの採光及び通気を確保することが可能となる。このバルコニー8は、長屋建住宅1の外周部からは完全に遮断されており、プライバシー性の高い屋外空間となる。
【0016】
外階段11は、屋外吹き抜け空間4に設けられており、住戸2aの一階では中庭5から、住戸2aの二階ではバルコニー8から、住戸2aの屋上では屋上テラス入口12から昇降が行えるように配置されている。外階段11を、屋外吹き抜け空間4に設けることにより、外階段を設けるためだけに敷地を利用する必要がなく効率的な敷地の利用が可能となる。また、外階段11は長屋建住宅1の外周部からは完全に遮断されていることから、セキュリティーの高い構造となっている。
【0017】
なお、上記の例では、本発明を二階建ての長屋建住宅を例にとったが、本発明の具体的な構成は、本実施の形態に限定されるものではなく、三階建て若しくはそれ以上の長屋建住宅又は地下室若しくは半地下室を備えた長屋建住宅にも適用することが可能である。また、屋外吹き抜け空間も上記の例のように最下階まで設けず、二階までの設置とすることも可能であり、更に上記の例以外の平面プランにも適用することができる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、屋外吹き抜け空間と外階段を効果的に組み合わせて設置することにより、各住戸のプライバシー及びセキュリティーを犠牲にすることなく、採光性や通気性に優れた開放的で明るい居住空間を有する長屋建住宅を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した長屋建住宅の構成の概略を示した配置図
【図2】本発明を適用した長屋建住宅の1階平面図
【図3】本発明を適用した長屋建住宅の2階平面図
【図4】本発明を適用した長屋建住宅の屋上平面図
【図5】図2、図3及び図4のA−A線における断面図
【符号の説明】
1 長屋建住宅
2a 住戸
2b 住戸
2c 住戸
2d 住戸
2e 住戸
2f 住戸
3a 戸境壁
3b 戸境壁
4 屋外吹き抜け空間
5 中庭
6a 屋外吹き抜け空間に面して設けられる開口部又は窓
6b 屋外吹き抜け空間に面して設けられる開口部又は窓
6c 屋外吹き抜け空間に面して設けられる開口部又は窓
6d 屋外吹き抜け空間に面して設けられる開口部又は窓
6e 屋外吹き抜け空間に面して設けられる開口部又は窓
6f 屋外吹き抜け空間に面して設けられる開口部又は窓
6g 屋外吹き抜け空間に面して設けられる開口部又は窓
7a 建物の外周に沿って設けられる開口部又は窓
7b 建物の外周に沿って設けられる開口部又は窓
7c 建物の外周に沿って設けられる開口部又は窓
7d 建物の外周に沿って設けられる開口部又は窓
7e 建物の外周に沿って設けられる開口部又は窓
7f 建物の外周に沿って設けられる開口部又は窓
8 バルコニー
9 居室
10 廊下
11 外階段
12 屋上テラス入口

Claims (5)

  1. 複数の住戸からなる長屋建住宅において、隣り合う住戸の隣接部分に上方が開放された屋外吹き抜け空間を形成し、この屋外吹き抜け空間に面した建物壁面に開口部若しくは採光部又は通気部が設けられていることを特徴とする屋外吹き抜け空間を有する長屋建住宅。
  2. 請求項1記載の長屋建住宅において、前記屋外吹き抜け空間下面に中庭が配置されていることを特徴とする長屋建住宅。
  3. 請求項1又は2記載の長屋建住宅において、下階と上階又は下階と屋上が前記屋外吹き抜け空間に位置する外階段により連結されていることを特徴とする長屋建住宅。
  4. 請求項1〜3記載の長屋建住宅において、前記屋外吹き抜け空間にバルコニーを有することを特徴とする長屋建住宅。
  5. 請求項1〜4記載の長屋建住宅において、前記屋外吹き抜け空間及び前記中庭に壁又は塀を設けることにより、前記屋外吹き抜け空間及び前記中庭を隣接する各住戸に区分することを特徴とする長屋建住宅。
JP2002365922A 2002-11-12 2002-11-12 屋外吹き抜け空間を有する長屋建住宅 Pending JP2004162499A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014092012A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Daiwa House Industry Co Ltd 集合住宅
JP2016166496A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 旭化成ホームズ株式会社 屋外階段付き建物

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