JP4092315B2 - 建物 - Google Patents
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Description
しかし、近年における生活の質の向上や多様化に伴い、生活に使用する物品が多種多様化および多数化する傾向にあり、これらの物品を保管、収容するために従来の収納スペースでは広さや容量が不足し、また、建物が建てられる敷地の有効利用という観点から、屋外物置等の設置は望ましくないため、その内部により大きな収納スペースを備えた建物が望まれている。
また、敷地が狭い都市型の建物では、敷地内にカーポートを確保するのが困難であという問題がある。これを解消するために建物内にカーポートを組み込んだ建物もあるが、この建物では、建物内の一部をカーポートとして専有してしまうので、その分、居住面積が狭くなるという問題がある。
前記中間床1の下方には、1階床3より低い土間床4が設けられ、この土間床4と中間床1との間にある土間側収納空間5は、外部に開口しており、
前記土間側収納空間5と玄関6との間には、階段18が設けられており、この階段18の下方は、階段下収納18aとなっており、この階段下収納18aには、玄関土間から出入りできるような出入口が設けられており、
前記中間床1と1階床3との間にある収納空間2は、仕切壁15によって、建物の内側を向く内側収納空間16a〜16cと、前記土間側収納空間5側を向く外側収納空間17a〜17cとに仕切られており、
前記仕切壁15は、土間側収納空間5と建物の内側との間に位置する仕切壁15a、この仕切壁15aの両端部に設けられている平面視L字状の仕切壁15b、逆L字状の仕切壁15cを有していることを特徴とする。
また、前記1階床より低い土間床は、例えば、1階床より基礎の高さ分低く形成してもよいし、それより若干低くまたは高く形成してもよい。
また、土間側収納空間5は、その土間床4が1階床3より低いので、1階床3と中間床1との間にある収納空間2より上下の高さ、つまり天井高が高くなる。したがって、この天井高が高い土間側収納空間5をカーポートして有効に利用できる。
さらに、中間床1上に部屋20を設けることができるので、カーポートを建物内に設けても、居住面積が狭くなるのを防止できる。
また、外側収納空間17a〜17cの床は1階床3の一部であり、土間側収納空間5の土間床4より高いので、屋外で使用する物品を、土間床4上に収納する物品と、1階床3上に収納する物品とに分別して収納できる。
前記中間床1は、前記土間側収納空間5の開口部5a上において建物の外壁から外側に突出していることを特徴とする。
前記中間床1上に、中間部屋20が前記2階床21の一部を貫通して2階に突出するようにして設けられており、
前記2階の一部には、2階中間床30が前記中間部屋20の天井とほぼ高さが等しい位置に設けられ、この2中間床30と前記2階床21との間が収納空間31とされていることを特徴とする。
また、2階の一部には、2階中間床30が中間部屋20の天井とほぼ高さが等しい位置に設けられ、この2中間床30と2階床21との間が収納空間31とされているので、1階と2階の双方に、それぞれの階の床から出入り可能な収納空間2,31を設けることができる。
前記1階床3上には、2階床21および2階中間床30を貫通して屋根に設けられた天窓まで吹き抜ける吹抜け空間50が設けられていることを特徴とする。
また、土間側収納空間は、その土間床が1階床より低いので、その分天井高が高くなり、よって、この天井高が高い土間側収納空間をカーポートして有効に利用できる。
さらに、中間床上に部屋を設けることができるので、カーポートが建物内に設けても、居住面積が狭くなるのを防止できる。
本実施の形態の建物は2階建ての建物であり、例えば周知のパネル工法によって構築されている。なお、本実施の形態の建物は2階建てではあるが、2.5層分の高さを有している。
図1、図2、図8に示すように、1階の一部、すなわち1階の南西部に、中間床1が1階の天井より低い位置に設けられており、この中間床1の下方が収納空間2とされている。中間床1の下方には、1階床3より低い土間床4が設けられている。この土間床4は、1階床3より基礎の高さ分低くなっている。土間床4と中間床1との間は、土間側収納空間5とされ、この土間側収納空間5は、外部に開口している。
また、図1に示すように、中間床1と1階床3との間には仕切壁15が設けられている。仕切壁15は、図4に示すように、土間側収納空間5と食堂10との間に位置する仕切壁15a、この仕切壁15aの両端部に設けられている平面視L字状の仕切壁15b、逆L字状の仕切壁15c、土間側収納空間5と玄関6との間に位置し、平面視逆L字状の仕切壁15d、この仕切壁15dの端部に設けられている仕切壁15e、この仕切壁15eの端部に設けられている平面視コ字状の仕切壁15f等から構成されている。
そして、中間床1と1階床3との間にある収納空間2、つまり土間側収納空間5を除いた収納空間2は、仕切壁15a〜15fによって、建物の内側を向く内側収納空間16a〜16cと、土間側収納空間5側を向く外側収納空間17a〜17cとに仕切られている。
また、土間側収納空間5と玄関6との間には、階段18が設けられており、この階段18の下方は、階段下収納18aとなっている。この階段下収納18aには、玄関土間から出入りできるような出入口が設けられている。
また、2階の一部には、図1〜図3に示すように、2階中間床30が中間部屋20の天井とほぼ等しい位置に設けられており、この2階中間床30と2階床21との間が収納空間31とされている。この収納空間31と部屋25とを仕切る壁には、出入口31aが形成されており、この出入口31aを通して部屋25から収納空間31に出入りできるようになっている。なお、この収納空間31の天井高は、0.9〜1.4mに設定されている。
収納空間31の西側は、図2、図6、図8に示すように、居間20の上部空間となっており、この上部空間と収納空間31とを仕切る仕切壁32には、開口部32aが形成されており、この開口部32aに位置する収納空間31の床には、薄型のテレビ33を設置できるようになっている。
部屋38の天井は、2階床21上の部屋25の天井より高くなっており、これら天井間の段差にある空間が、収納部(ロフト)40とされている。そして、この収納部40には部屋38の床上から梯子等を使用することなく、直接物品を出し入れできるようになっている。また、廊下36にも、前記収納部40と同じ高さにある収納部41が設けられ、梯子等を使用することなく、直接物品を出し入れできるようになっている。
さらに、図3および図7に示すように、2階床21上の部屋25の天井裏には、ルーフバルコニー42が設けられている。このルーフバルコニー42上に位置する屋根には、開口部が形成されており、この開口部からルーフバルコニー42に採光や通風を確保するようになっている。
また、土間側収納空間5は、その土間床4が1階床3より低いので、1階床3と中間床1との間にある収納空間2より上下の高さ、つまり天井高が高くなる。したがって、この天井高が高い土間側収納空間5をカーポートして有効に利用できる。
さらに、中間床1上に部屋(中間部屋)20を設けることができるので、カーポートを建物内に設けても、居住面積が狭くなるのを防止できる。
また、外側収納空間17a〜17cの床は1階床3であり、土間側収納空間5の土間床4より高いので、屋外で使用する物品を、土間床4上に収納する物品と、1階床3上に収納する物品とに分別して収納できる。
また、中間床1上に、中間部屋20が2階床21の一部を貫通して2階に突出するようにして設けられているので、中間床1が1階床3より高くても、中間部屋20の天井高を容易に確保できる。
また、2階の一部には、2階中間床30が中間部屋20の天井とほぼ高さが等しい位置に設けられ、この2中間床30と2階床21との間が収納空間31とされているので、1階と2階の双方に、それぞれの階の床から出入り可能な収納空間2,31を設けることができる。
加えて、中間床1上の居間(中間部屋)20と、1階床3上の食堂10とは床に段差があり、天井にも段差があるが、居間20と食堂10とは空間的に連続しているので、これら居間20および食堂10に空間的な拡がりを持たせることができる。
2 収納空間
3 1階床
4 土間床
5 土間側収納空間
5a 開口部
15 仕切壁
15a〜15f 仕切壁
16a〜16c 内側収納空間
17a〜17c 外側収納空間
20 中間部屋
21 2階床
30 2階中間床
31 収納空間
50 吹抜け空間
Claims (4)
- 1階の一部に、1階天井より低い位置に中間床が設けられ、この中間床の下方が収納空間とされた建物であって、
前記中間床の下方には、1階床より低い土間床が設けられ、この土間床と中間床との間にある土間側収納空間は、外部に開口しており、
前記土間側収納空間と玄関との間には、階段が設けられており、この階段の下方は、階段下収納となっており、この階段下収納には、玄関土間から出入りできるような出入口が設けられており、
前記中間床と1階床との間にある収納空間は、仕切壁によって、建物の内側を向く内側収納空間と、前記土間側収納空間側を向く外側収納空間とに仕切られており、
前記仕切壁は、土間側収納空間と建物の内側との間に位置する仕切壁、この仕切壁の両端部に設けられている平面視L字状の仕切壁、逆L字状の仕切壁を有していることを特徴とする建物。 - 請求項1に記載の建物であって、
前記中間床は、前記土間側収納空間の開口部上において建物の外壁から外側に突出していることを特徴とする建物。 - 請求項1または2に記載の建物であって、
前記中間床上に、中間部屋が前記2階床の一部を貫通して2階に突出するようにして設けられており、
前記2階の一部には、2階中間床が前記中間部屋の天井とほぼ高さが等しい位置に設けられ、この2中間床と前記2階床との間が収納空間とされていることを特徴とする建物。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物であって、
前記1階床上には、2階床および2階中間床を貫通して屋根に設けられた天窓まで吹き抜ける吹抜け空間が設けられていることを特徴とする建物。
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