JP2012140803A - 建築物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2階建て以上の建築物において、1階を囲む第1外壁P11と第1外壁P11に平行な構造壁線Q11との間に、玄関11、玄関ホール12、回り階段13、トイレ14、洗面脱衣室15、浴室16をこの順序で配列し、回り階段13を下りたところに1階の唯一の通路18を、トイレ14の出入口14zと洗面脱衣室15の出入口15zとに面した状態で形成し、第1外壁P11の対向位置にある第2外壁P12と構造壁線Q11との間に居室17を形成し、居室17に第1出入口17z1と第2出入口17z2を設け、玄関ホール12から1階の唯一の通路18へのアクセスを、第2出入口17z2、居室17及び第1出入口17z1を介してのみ可能とした。
【選択図】図1
Description
(第一実施形態)
(1)玄関11から階段13が直接見えない。玄関の正面に階段があるのは家相的にも良くないし、訪問者が玄関先に来ていると二階から下りられないと言われることがあり、また、降りるときに目線を気にしながら降りるのが不便になるが、そのような不都合を解消できる。
(2)玄関11からトイレ14が見えない(出入りするところも見えない)。玄関から見える所に訪問者がいるとトイレに入ることもトイレから出ることもできないと言われ、トイレの中もなるべく見られたくない事情もあるが、そのような不都合を解消できる。
(3)玄関11から洗面脱衣場15や通路18が見えず、リビング17aも見えない。洗面脱衣場は比較的散らかっていることが多く、開閉時に中を見られたくない事情があり、また、トイレと同じく訪問客が来ていることで出られない、入れない等の不都合があるが、そのような不都合を解消できる。
(4)リビング17aを通って階段13に行く構造(リビング階段)である。リビング階段は、親が子供とのコミュ二ケーションを取るために必要とされ、階段がリビングを介さない場合だと子供がいつ帰って来たのか解らないが、そのような不都合を解消できる。また通路13にリビング17aの出入口17zが面していて連なったスペースになるため、LDKに広々とした空間を確保することができる。
(5)リビング17aから階段13が見えない。上記(3)とほぼ同じ理由で、リビング17aに訪問者が来ている場合にトイレや脱衣に行くことができず、訪問者がリビングに居ることは長時間になることもあり非常に不便な生活になる。これに対し、リビング17aと階段13の境界である出入口17z1に開閉部材を設けて目隠しができるようにしているため、そのような不都合を解消できる。
(6)リビング17aからトイレ14が見えない(出入りするところも見えない)。トイレ14の出入りも上記(3)、(5)と同じ理由でリビング17aから見えると不都合になるが、トイレ14に入る前にリビング17a側にもう一枚ドアや引き戸等の開閉部材を設けていることで、訪問者がいる場合でも、トイレから出てきたのか脱衣からなのか二階から降りて来たのかが解らない状態にすることができる。
(7)リビング17aから洗面脱衣場15が見えない。上記(3)、(5)、(6)とほぼ同じ理由で、来訪者がいる場合に洗面脱衣場15への出入りに不便であり、リビング17a等の居住空間から直接トイレ14や洗面脱衣場15に入ることを非常に嫌う人もいるが、開閉部材を一枚挟むことでそのような不都合を解消できる。
(8)ニッチ(隙間)を利用、工夫して収納スペースを最大限作っている。LDKを中心に生活活動がなされる場合、殆どの人ができるだけ多くの収納スペースを望むが、階段13のスペースを壁面に付けるのではなく移動スペース12や居住スペース17に面している状態にすることで、収納空間を無理なく確保することが可能になる。
(9)通路13を中心にして動線を配慮し、水廻りを集中させている。一番生活スペースとして長時間、居ることになるのはリビング17aであり、そこから各部屋への動線が短く、水廻りも近かければ近いほど便利になる。また、水廻りを集中させることはコストダウンにもつながり省エネにもなる。
(10)掃除がしやすく、簡単にできる。掃除機を使用する時に場所を移動しコンセントを抜いて掃除機を持ち運ぶのは非常に不便であるが、階段13、トイレ14、洗面脱衣場15が集中しているため、一度コンセントを挿したらそこから各居住スペースに掃除機がかけられ、掃除機も殆ど移動することなく使用できて便利になる。
(11)兼ねるスペースを重視し、居住空間を多く取る。リビング17aや部屋17b等の居住空間を出来るだけ多く取り、玄関ホール12、通路18、階段13、廊下27等の移動空間は出来る限り少なく取った構造となっている。まず、一階の移動スペースは、玄関ホール12と階段13の前の通路(踊り場)18だけになる。これらはトータルで5〜6m2しか移動空間がない。それ以外は全て居住空間になり、移動空間がデッドスペースでなくなる。階段前の通路(廊下)18は階段13へ上がるスペース及びトイレ14、洗面脱衣場15に入るスペースも兼用している。通常の家は各々の前に移動スペースがあり、それ連なって存在する分、居住スペースが少なくなっているために、移動スペースの分、建物単価が高くなり、使用しないのに掃除が必要となる。玄関ホール12のスペースも階段13の下の収納空間13mの取りだし口、シューズボックス11aの取り出し、靴脱ぎ場としており、完全なデッドスペースが殆ど無い状態となっている。二階も約3,3m2の廊下(踊り場)27になっており、これをなるべく家の中心に配置することにより各部屋に移動するための移動スペースを非常に少なくできているものである。しかも全て階段13、130を利用するスペースと各部屋21、22、23、28に入るためのスペースになっているためやはりデッドスペースはない。
(12)水廻りを使用する時の使い勝手を良くする。上記(11)の内容を取り入れることによって他のスペースにも余裕が出てくる。水廻りを近くに集中させることは家事を行う上で非常に便利になり、また居住空間を大きくすることによって「物を置く、収納する」スペースを多く取れ、非常に便利な空間が出来上がっていく。
(第二実施形態)
(第三実施形態)
(第四実施形態)
12…玄関ホール
13…階段(回り階段)
13a…1階側階段部
13b…折り返し部
13c…2階側階段部
13m…収納空間
13k1、13k2…開閉部材
14…トイレ
14z…トイレの出入口
15…洗面脱衣場
15z…洗面脱衣場の出入口
16…浴室
17…居室
17z1…居室の第1出入口
17z2…居室の第2出入口
18…1階の唯一の通路
27…廊下
P1…1階の外壁
P11…第1外壁
Q11…縦構造壁線
S…柱
Claims (9)
- 2階建て以上の建築物であって、1階を囲む外壁の1つである第1外壁に平行な構造壁線を当該第1外壁の内側に設定して、この構造壁線と前記第1外壁との間に、当該第1外壁に沿って玄関、玄関ホール、階段、トイレ、洗面脱衣室、浴室をこの順序で配列する一方、階段を下りたところに1階の唯一の通路を、前記トイレの出入口と前記洗面脱衣室の出入口とに面した状態で形成し、前記第1外壁の対向位置にある第2外壁と前記構造壁線との間に居室を形成し、さらにこの居室のうち前記通路に面する位置と前記玄関ホールに面する位置とにそれぞれ第1出入口および第2出入口を設けて、前記1階の唯一の通路を、階段の上がり口ならびにトイレ、脱衣場、居室の出入口によって囲み、玄関ホールから前記1階の唯一の通路へのアクセスを、第2出入口、居室及び第1出入口を介してのみ可能としたことを特徴とする建築物。
- 前記1階の唯一の通路が方形状であり、この通路の4面を、階段の上がり口ならびにトイレ、脱衣場、居室の出入口によって囲んでいる請求項1記載の建築物。
- 前記1階の唯一の通路の広さを1畳以下に収めている請求項2記載の建築物。
- 前記1階の唯一の通路の広さを半畳のほぼ正方形状としている請求項3記載の建築物。
- 階段が、玄関から見て奥から手前に向かって延び1階から折り返し部に至るまでの1階側階段部と、当該折り返し部と、手前から奥に向かって延び折り返し部から2階に至るまでの2階側階段部とから構成された回り階段であり、折り返し部の下に玄関ホール側から開閉部材を介して利用可能な収納空間を形成している請求項1〜4何れかに記載の建築物。
- 前記折り返し部の下の収納空間の一部を、居室側からも前記と異なる開閉部材を介して利用可能としている請求項5記載の建築物。
- 2階側階段部の下すなわち1階側階段部の隣にトイレを、玄関から見て配列的に一部重なった状態で設けている請求項5又は6記載の建築物。
- 前記1階の構造壁線に2階の柱を介して屋根の荷重が作用するように構成し、2階の荷重負担を減らしている請求項1〜7何れかに記載の建築物。
- 階段から2階上がったところに、第1外壁から中央に向かう廊下を形成し、この廊下を、半畳程度のほぼ方形状の領域を連ねたものとして、各領域に、階段の1階への降り口または部屋への出入口の少なくとも何れかが面している請求項8記載の建築物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP2012140803A true JP2012140803A (ja) | 2012-07-26 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012140803A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015175121A (ja) * | 2014-03-13 | 2015-10-05 | 旭化成ホームズ株式会社 | 寝室 |
Citations (4)
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JPH11270156A (ja) * | 1998-03-20 | 1999-10-05 | Misawa Homes Co Ltd | 住 宅 |
JP2000248764A (ja) * | 1999-03-04 | 2000-09-12 | Sekisui House Ltd | 住宅建物 |
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JP2006045882A (ja) * | 2004-08-04 | 2006-02-16 | Misawa Homes Co Ltd | 建物 |
-
2010
- 2010-12-31 JP JP2010294623A patent/JP2012140803A/ja active Pending
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Non-Patent Citations (1)
Title |
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JPN6014047517; 住まいのベスト間取り540集 , 19960229, p.74下欄,p.206上欄,p.233上欄, ニューハウス出版株式会社 * |
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