JP2014031636A - 住宅 - Google Patents

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Abstract

【課題】親世帯に属する子が存在する場合でも、それぞれに気を遣うことなく生活することができる住宅を提供する。
【解決手段】住宅Aは、親世帯台所31を含む親世帯LDK30と親世帯玄関11とを備える親世帯住居部Xと、子世帯台所を含む子世帯LDKと子世帯玄関21とを備える子世帯住居部と、親世帯住居部Xと子世帯住居部とを区画する建具15a及び建具15bと、建具15a及び建具15bよりも親世帯住居部X側に設けられた個室空間60と、を備える。個室空間60は、洗面台61と、収納部62とを備える。個室空間60は、親世帯LDK30を通ることなく、親世帯玄関ホール12を介して親世帯玄関11にアクセス可能とされ、更に、親世帯LDK30を通ることなく、親世帯玄関ホール12を介して子世帯住居部からアクセス可能とされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの世帯が一戸の住宅に居住し得る住宅に関するものである。
従来の二世帯住宅には、玄関、及び、浴室等の一部の空間を世帯間で共用とした共用型から、夫々の世帯に少なくとも玄関、台所、浴室、トイレ、及び、居室を備え、生活空間が完全に分離された完全分離型まで様々な形態がある(例えば特許文献1参照)。
近年、二世帯住宅の親世帯は多様化し、父母二人になるのを待つことなく、親世帯が未婚の子等を抱えた3人〜4人の状態で、子供の子育て期を迎えた子世帯と同居する状況も増えつつある。具体的には、例えば、親世帯と、親世帯の子であって未婚の子(以下「親世帯に属する子」という)と、親世帯の子であって結婚した子の世帯(以下「子世帯」という)及び当該子世帯の子(親世帯から見ると孫)とが同居する状況がある。この場合、親世帯に属する子も既に就労期を迎えている大人である場合がほとんどで、親世帯に属する子のプライバシーにも配慮することが必要となってくる。
この点、例えば特許文献2には、住宅内に独立性の高い老人室を設け、この老人室の周囲にトイレ、洗面所、浴室を配置する構成が開示されている。従って、特許文献2に記載された老人室を参考とし、二世帯住宅の親世帯側にこの種の独立性の高い個室を親世帯に属する子のために設けることが考えられる。
特開2006−299616号公報 特開平10−299270号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載された住宅の構成では、玄関に続いて当該住宅のリビング空間が設けられ、このリビング空間のさらに奥方に老人室が設けられる構成となっており、玄関から老人室へのアクセスは必ずリビング空間を通過しなければならない。このため、特許文献2に記載された住宅の構成を特許文献1の構成に組み合わせると、単に親世帯のリビング空間の奥方に個室空間が設けられるものとなるが、親世帯が定年を迎える一方、親世帯に属する子が就労等している場合には、それぞれの生活時間が異なる。例えば親世帯が就寝しているタイミングで親世帯に属する子が帰宅する等の場合、上記構成では親世帯の生活領域に親世帯に属する子が入り込むこととなり、親世帯の生活を乱しかねない。或いは、かかる事態を回避すべく親世帯に属する子が親世帯に気を遣うこととなり、親子の共同生活が却って居心地の悪いものとなりかねない。
そこで本発明は、親世帯に属する子が存在する場合でも、それぞれに気を遣うことなく生活することができる住宅を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明に係る住宅は、少なくとも台所を含む一般居住空間と玄関とを備える親世帯住居部と、少なくとも台所を含む一般居住空間と玄関とを備える子世帯住居部と、親世帯住居部と子世帯住居部とを区画する区画手段と、区画手段よりも親世帯住居部側に設けられた個室空間と、を備え、個室空間は、少なくとも洗面台と収納空間とを備えると共に、親世帯住居部の一般居住空間を通ることなく、通路空間を介して親世帯住居部の玄関にアクセス可能とされ、更に、親世帯住居部の一般居住空間を通ることなく、通路空間を介して子世帯住居部からアクセス可能とされる。
この発明では、個室空間は、少なくとも洗面台と収納空間とを備えると共に、親世帯住居部の一般居住空間を通ることなく、通路空間を介して親世帯住居部の玄関にアクセスすることができる。即ち、個室空間を利用する親世帯に属する子は、食事と入浴以外の生活を親世帯の一般居住空間から独立して行うことができ、これによって、個室空間の独立性を高めることができる。特に、洗面台が親世帯の一般居住空間とは別に設けられているため、親世帯の生活(時間)を気にすることなく、又、親世帯の使用の有無を確認することなく当該洗面台を使用することができる。この洗面台は、例えばドライヤーを使用する等、騒音の発生源ともなる。また、朝の出掛けのタイミング等、洗面台の使用のタイミングは重なりやすいが、このような場合でも親世帯と親世帯に属する子とが順番待ちをすることなく洗面台を使用することができる。
また、個室空間から親世帯の玄関に直接アクセスすることができるので、親世帯と親世帯に属する子との生活時間が異なり、例えば親世帯に属する子が親世帯の就寝時に帰宅することとなっても、親世帯の一般居住空間(即ち生活領域)に踏み込むことなく個室空間に至ることができ、親世帯に気兼ねなく帰宅等することができる。また、親世帯に属する子が友人等の訪問を受ける場合でも、親世帯の一般居住空間に立ち入ることなく友人を招くことができ、親世帯に属する子及び友人にとっても気軽に当該親世帯に属する子の個室空間での時間を過ごすことができる。
また、個室空間を使用する親世帯に属する子が独立等して当該住宅を出て行った場合には、個室空間が空くこととなる。この場合、子世帯住居部から、親世帯住居部の一般居住空間を通ることなく個室空間へアクセス可能となっているので、子世帯が個室空間を使用する場合に、親世帯の一般居住空間に踏み込むことなく個室空間に至ることができ、親世帯に気兼ねなく個室空間を使用できる。
以上のように、本発明では、親世帯に属する子が存在する場合でも、それぞれに気を遣うことなく生活することができる。
親世帯住居部には、親世帯住居部の一般居住空間を介することなく、個室空間から通路空間を介してアクセス可能なトイレ空間が設けられることが好ましい。この場合には、親世帯住居部の一般居住空間にアクセスすることなく個室空間からトイレ空間にアクセスすることができ、個室空間の親世帯の中での独立性をより高めることができる。
子世帯住居部には、孫世代の主要空間となる孫空間部が設けられ、孫空間部は、親世帯住居部と子世帯住居部の一般居住空間との間に設けられ、親世帯住居部から孫空間部へは、子世帯住居部の一般居住空間を介することなくアクセス可能とされることが好ましい。ここで、子世帯の両親とも仕事等で不在の場合等に、自分たちに代わって当該不在の時間だけ孫(子世帯の子)の面倒を親世帯に見てもらいたいという要望がある反面、留守にしている子世帯住居部の一般居住空間に親世帯が自由に出入りすることに抵抗を感じるという考えもある。そこで、本発明では、孫空間部を、親世帯住居部と子世帯住居部の一般居住空間との間に設けることで、親世帯住居部から孫空間部へは子世帯住居部の一般居住空間を通らずにアクセスでき、親世帯は孫空間部へ気軽に入って孫の面倒を見ることができる。更に、孫が親世帯住居部に居る場合には、親世帯が子世帯住居部を通ることなく孫部屋空間に玩具等の物を取りに行ったり、または物を収納しに行ったりすることもできる。また、個室空間からも、子世帯住居部の一般居住空間を通らずに孫空間にアクセスすることができる。
親世帯住居部の一般居住空間は地上階に設けられ、子世帯住居部の一般居住空間は最上階に設けられ、個室空間と子世帯住居部の孫空間部とは中間階に設けられることが好ましい。これによれば、生活動線において上下移動の体力的負担が大きい親世帯の一般居住空間が地上階に設けられ、当該負担が比較的小さい子世帯の一般居住空間が最上階に設けられることで、親世帯の体力的負担を軽減するのみならず、親世帯及び子世帯の一般居住空間同士を可及的分離して親世帯と子世帯との独立性を高めることができる。
更に、個室空間を中間階に設けると共に子世帯の孫空間部を中間階に設けることにより、これらの空間がバッファーとなり物理的のみならず心理的にも親世帯と子世帯との一般居住空間同士を遠ざけることができ、より独立性の高い住宅とすることができる。一方で、孫空間部と個室空間とが中間階で比較的近い距離に設けられることにより、これらの室に属する者同士の交流も生まれ、交流の多様性が生まれる。
本発明によれば、親世帯に属する子が存在する場合でも、それぞれに気を遣うことなく生活することができる。
本発明の第1の実施形態に係る2階建て住宅の1階平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る2階建て住宅の2階平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る3階建て住宅の1階平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る3階建て住宅の2階平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る3階建て住宅の3階平面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、同一構成要素には同一番号を付して詳細な説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。図1及び図2に示されるように、住宅Aは、2階建構造となっており、建物の最上部には屋根構造が設けられる。なお、本実施形態では、部屋の配置説明を容易にするため、図1及び図2中の上方向を北側として説明する。図3〜図5についても同様に、図中、上側方向を北側として説明する。
住宅Aは、親世帯の夫婦(以下「親世帯」という)、親世帯の子であって未婚者(親世帯に属する子)、及び、親世帯の子であって既婚の子世帯の家族が同居するものであり、親世帯及び親世帯に属する子が1階、子世帯が2階に居住することを想定した二世帯住宅となっている。また、子世帯には、子世帯の子(以下「孫」という)がいるものとする。孫から見ると、親世帯に属する子は、叔父・叔母となる。
(住宅の1階の全体構成)
住宅Aの1階には、図1に示すように、親世帯玄関部10、子世帯玄関部20、親世帯の居間・食堂・台所を備える部屋(以下「親世帯LDK」という)30、親世帯寝室40、親世帯水周り50、個室空間60、及び、書斎70が設けられる。住宅Aの1階には、親世帯と、親世帯に属する子とが居住する。
子世帯玄関部20は、住宅Aの北東の角部に設けられる。子世帯玄関部20は、子世帯が使用する。子世帯玄関部20は、子世帯玄関21と、子世帯玄関ホール22とを含んで構成される。子世帯玄関21は、住宅Aの東側の壁部に設けられる。子世帯玄関ホール22は、子世帯玄関21を介して住宅Aの外部と出入り可能に連通する。子世帯玄関ホール22は、住宅Aの東西方向に延在する。子世帯玄関ホール22の西側の端部には、階段25が設けられる。階段25は、住宅Aの1階と2階とをつなぐものであり、Uターン形式となっている。階段25の下方には、収納部23が設けられる。
親世帯玄関部10は、間仕切壁を挟んで子世帯玄関部20の南側の位置に設けられる。親世帯玄関部10は、親世帯と、親世帯に属する子とが使用する。親世帯玄関部10は、親世帯玄関11と、親世帯玄関ホール(通路空間)12と、共用トイレ(トイレ空間)13と、世帯間収納部15とを含んで構成される。親世帯玄関11は、住宅Aの東側の壁部に設けられる。親世帯玄関ホール12は、親世帯玄関11を介して住宅Aの外部と出入り可能に連通する。親世帯玄関ホール12は、住宅Aの東西方向に延在する。
共用トイレ13は、親世帯玄関部10の南東の位置に設けられ、親世帯玄関ホール12から出入り可能となっている。共用トイレ13は、主として親世帯に属する子が使用する。また、共用トイレ13は、親世帯、親世帯の来客者、及び、親世帯に属する子の来客も使用することができる。共用トイレ13には、便器等が設けられる。これら隣接する共用トイレ13と親世帯玄関ホール12との間には片開き形式の建具13aが設けられ、当該建具13aを開閉させて共用トイレ13と親世帯玄関ホール12との間を行き来することができるものとなっている。
世帯間収納部15は、親世帯玄関ホール12と子世帯玄関ホール22との間に設けられる。親世帯玄関ホール12と世帯間収納部15との間には2枚引き違い形式の建具15aが設けられ、当該建具15aを開閉させて親世帯玄関ホール12と世帯間収納部15との間を行き来することができるものとなっている。子世帯玄関ホール22と世帯間収納部15との間には2枚引き違い形式の建具15bが設けられ、当該建具15bを介して子世帯玄関ホール22と世帯間収納部15との間を行き来することができるものとなっている。即ち、親世帯玄関ホール12と子世帯玄関ホール22との間は、世帯間収納部15の建具15a及び建具15bを開閉させて行き来することができる。このように、建具15a及び建具15bは、親世帯住居部Xと子世帯住居部Yとを区画する区画手段として機能する。親世帯住居部X及び子世帯住居部Yについて詳しくは後述する。
個室空間60は、親世帯玄関部10の南側であって、住宅Aの南東の位置に設けられる。個室空間60は、親世帯に属する子が使用する。個室空間60には、洗面台61、収納部(収納空間)62、ベッド63、及び、机64等が設けられる。個室空間60と親世帯玄関ホール12との間には片開き形式の建具60aが設けられ、当該建具60aを開閉させて個室空間60と親世帯玄関ホール12との間を行き来することができるものとなっている。
親世帯水周り50は、子世帯玄関部20の西側であって、住宅Aの北西の角部に設けられる。親世帯水周り空間50は、親世帯及び親世帯に属する子が使用する。親世帯水周り空間50には、東側から西側に向かって順に、浴室51、洗面所52、及び、親世帯トイレ53が設けられる。
浴室51には、浴槽等が設けられる。洗面所52と浴室51との間には3枚引き違い形式の建具51aが設けられ、当該建具51aを開閉させて洗面所52と浴室51との間を行き来することができるものとなっている。親世帯トイレ53には、便器等が設けられる。洗面所52と親世帯トイレ53との間には片引き形式の建具53aが設けられ、当該建具53aを開閉させて洗面所52と親世帯トイレ53との間を行き来することができるものとなっている。洗面所52には、洗面台及び洗濯機等が設けられる。洗面所52と洗面所52の南側の位置に設けられた親世帯LDK30との間には片引き形式の建具52aが設けられ、当該建具52aを開閉させて洗面所52と親世帯LDK30との間を行き来することができるものとなっている。
親世帯寝室40は、住宅Aの西側の位置に設けられる。親世帯寝室40は、親世帯が使用する。親世帯寝室40には、収納部41と、ベッド42等が設けられる。親世帯寝室40と親世帯寝室40の東側の位置に設けられる親世帯LDK30と間には片引き形式の建具40aが設けられ、当該建具40aを開閉させて親世帯寝室40と親世帯LDK30との間を行き来することができるものとなっている。親世帯寝室40と親世帯寝室40の南側の位置に設けられる書斎70との間には片引き形式の建具40bが設けられ、当該建具40bを開閉させて親世帯寝室40と書斎70との間を行き来することができるものとなっている。
親世帯LDK30は、親世帯寝室40と、親世帯玄関部10及び個室空間60との間に設けられる。親世帯LDK30は、主に、親世帯、及び、親世帯に属する子が使用する。また、親世帯LDK30は、親世帯に会いに来た子世帯も使用することができる。親世帯LDK30には、親世帯台所31と、親世帯居間32とが設けられる。親世帯台所31は親世帯LDK30の北側の位置に設けられ、親世帯居間32は親世帯台所31の南側に隣接して設けられる。親世帯台所31と親世帯居間32との間には間仕切り等は無く、連続した空間となっている。親世帯居間32には、机33、ソファー34、及び、テレビ35等が設けられる。
親世帯台所31と親世帯玄関ホール12との間には片引き形式の建具31aが設けられ、当該建具31aを開閉させて親世帯台所31と親世帯玄関ホール12との間を行き来することができるものとなっている。これにより、親世帯玄関11から、親世帯居間32を介することなく親世帯台所31にアクセスすることができる。親世帯居間32と親世帯玄関ホール12との間には片開き形式の建具31bが設けられ、当該建具31bを開閉させて親世帯居間32と親世帯玄関ホール12との間を行き来することができるものとなっている。
書斎70は、親世帯寝室40の南側の位置に設けられる。書斎70と親世帯居間32とは東西方向において隣接している。書斎70と親世帯居間32との間には間仕切り等は無く、連続した空間となっている。書斎70には、本棚71等が設けられる。
親世帯台所31の西側の位置には、収納部36が設けられる。収納部36と親世帯台所31との間には2枚引き違い形式の建具36aが設けられ、当該建具36aを開閉させて収納部36と親世帯台所31との間を行き来することができるものとなっている。
このように、親世帯玄関部10、共用トイレ13、親世帯LDK30、親世帯寝室40、親世帯水周り空間50、及び、書斎70は、主として親世帯が使用する空間(以下「親世帯住居部」という)Xとなる。なお、親世帯玄関部10、共用トイレ13、親世帯LDK30、及び、親世帯水周り空間50は、親世帯に属する子も使用することができる。また、親世帯LDK30、親世帯寝室40、及び、親世帯水周り空間50が、親世帯の一般居住空間となる。
以上のような1階の間取りとすることで、親世帯に属する子は、親世帯が居住する親世帯LDK30及び親世帯寝室40等を通ることなく、親世帯玄関11から個室空間60へアクセスすることができる。親世帯に属する子は、個室空間60から親世帯玄関ホール12を介して共用トイレ13にアクセスし、共用トイレ13を使用することができる。親世帯に属する子は、入浴の際には浴室51を使用する。また、親世帯に属する子は、食事の際には親世帯台所31を使用したり、親世帯と共に親世帯居間32で食事をしたりすることができる。
(住宅の2階の全体構成)
住宅Aの2階には、図2に示すように、孫空間部100、2階ホール110、子世帯の居間・食堂・台所を備える部屋(以下「子世帯LDK」という)120、子世帯寝室130、及び、子世帯水周り空間140が設けられる。住宅Aの2階には、子世帯(子世帯夫婦及び孫)が居住する。
2階ホール110は、階段25の南側の位置において東西方向に延在すると共に、階段25の降り口に連絡する。2階ホール110には、本棚111が設けられる。
孫空間部100は、住宅Aの北東の位置に設けられる。孫空間部100は、孫が使用する空間であり、孫世代の主要空間となる。孫空間部100には、ベッド101、及び、机102等が設けられる。2階ホール110と孫空間部100とは東西方向において隣接している。孫空間部100と2階ホール110との間には片開き形式の建具100aが設けられ、当該建具100aを開閉させて孫空間部100と2階ホール110との間を行き来することができるものとなっている。
子世帯LDK120は、2階ホール110及び孫空間部100の南側の位置に設けられる。子世帯LDK120は、子世帯が使用する。子世帯LDK120には、子世帯台所121と、子世帯居間122とが設けられる。子世帯台所121は、子世帯LDK120の北側の位置に設けられ、子世帯居間122は子世帯台所121の南側に隣接して設けられる。子世帯台所121と子世帯居間122との間には間仕切り等は無く、連続した空間となっている。子世帯居間122には、机123、ソファー124、及び、テレビ125等が設けられる。
2階ホール110の東側の位置には、2階ホール110と子世帯LDK120とを区画する片開き形式の建具110aが設けられる。また、2階ホール110の西側の位置には、2階ホール110と子世帯LDK120とを区画する片引き形式の建具110bが設けられる。2階ホール110と子世帯LDK120との間は、建具110a、或は、建具110bを開閉させることで行き来することができる。
子世帯LDK120と孫空間部100との間の間仕切壁には、孫空間部100と子世帯LDK120とを区画する2枚引き違い形式の建具120aが設けられる。孫空間部100と子世帯LDK120との間は、建具120aを開閉することで行き来することができる。
子世帯水周り空間140は、住宅Aの北西の位置に設けられる。子世帯水周り空間140は、子世帯が使用する。子世帯水周り空間140には、東側から西側に向かって順に、浴室141、洗面所142、及び、子世帯トイレ143が設けられる。
浴室141には、浴槽等が設けられる。洗面所142と浴室141との間には片開き形式の建具141aが設けられ、当該建具141aを開閉させて洗面所142と浴室141との間を行き来することができるものとなっている。子世帯トイレ143には、便器等が設けられる。洗面所142と子世帯トイレ143との間には片引き形式の建具143aが設けられ、当該建具143aを開閉させて洗面所142と子世帯トイレ143との間を行き来することができるものとなっている。洗面所142には、洗面台及び洗濯機等が設けられる。洗面所142と洗面所142の南側に位置する2階ホール110との間は片引き形式の建具142aが設けられ、当該建具142aを開閉させて洗面所142と2階ホール110との間を行き来することができるものとなっている。
子世帯寝室130は、2階ホール110及び子世帯LDK120の西側の位置に設けられる。子世帯寝室130は、子世帯の子夫婦が使用する。子世帯寝室130には、収納部131及び収納部132と、ベッド133等が設けられる。子世帯寝室130と子世帯LDK120との間は2枚引き違い形式の建具130aが設けられ、当該建具130aを開閉させて子世帯寝室130と子世帯LDK120との間を行き来することができるものとなっている。
このように、子世帯玄関部20、孫空間部100、2階ホール110、子世帯LDK120、子世帯寝室130、及び、子世帯水周り空間140は、主として子世帯が使用する空間(以下「子世帯住居部」という)Yとなる。また、子世帯LDK120、子世帯寝室130、及び、子世帯水周り空間140が、子世帯の一般居住空間となる。
以上のような2階の間取りとすることで、子世帯LDK120及び子世帯寝室130を通ることなく、親世帯住居部Xから、建具15a,15b、階段25、2階ホール110、及び、建具110aを介して孫空間部100にアクセスすることができる。
本実施形態は以上のように構成され、個室空間60は、洗面台61と収納部62とを備えると共に、親世帯住居部Xの一般居住空間を通ることなく、親世帯玄関ホール12を介して親世帯玄関11にアクセスすることができる。即ち、個室空間60を利用する親世帯に属する子は、食事と入浴以外の生活を親世帯の一般居住空間から独立して行うことができ、これによって、個室空間60の独立性を高めることができる。特に、洗面台61が親世帯の親世帯住居部Xの洗面所52とは別に設けられているため、親世帯の生活(時間)を気にすることなく、又、親世帯の使用の有無を確認することなく当該洗面台61を使用することができる。この洗面台61は、例えばドライヤーを使用する等、騒音の発生源ともなる。また、朝の出掛けのタイミング等、洗面台61の使用のタイミングは重なりやすいが、このような場合でも親世帯と親世帯に属する子とが順番待ちすることなく洗面所を使用することができる。
また、個室空間60から親世帯の親世帯玄関11に直接アクセスすることができるので、親世帯と親世帯に属する子との生活時間が異なり、例えば親世帯に属する子が親世帯の就寝時に帰宅することとなっても、親世帯の一般居住空間に踏み込むことなく個室空間60に至ることができ、親世帯に気兼ねなく帰宅等することができる。また、親世帯に属する子が友人等の訪問を受ける場合でも、親世帯の一般居住空間に立ち入ることなく友人を招くことができ、親世帯に属する子及び友人にとっても気軽に当該親世帯の属する子の個室空間60での時間を過ごすことができる。
また、個室空間60を使用する親世帯に属する子が独立等して当該住宅Aを出て行った場合には、個室空間60が空くこととなる。この場合、子世帯住居部Yから、親世帯住居部Xの一般居住空間を通ることなく個室空間60へアクセス可能となっているので、子世帯や孫が個室空間60を使用する場合に、親世帯の一般居住空間に踏み込むことなく個室空間60に至ることができ、親世帯に気兼ねなく個室空間60を使用できる。また、個室空間60が空いた場合、親世帯と、子世帯とが個室空間60を共同で使用してもよい。また、例えば、個室空間60を音楽教室等として使用する場合であっても、親世帯住居部X及び子世帯住居部Yの一般居住空間を通ることなく、音楽教室の生徒等が、親世帯玄関11から個室空間60へアクセスすることができる。また、音楽教室の生徒等がトイレを使用する際にも、共用トイレ13を使用することができ、親世帯や子世帯に気兼ねする必要が無い。
以上のように、本発明では、親世帯に属する子が存在する場合でも、それぞれに気を遣うことなく生活することができる。
親世帯玄関部10に共用トイレ13を設けることにより、親世帯住居部Xの一般居住空間にアクセスすることなく個室空間60から共用トイレ13にアクセスすることができ、個室空間60の親世帯の中での独立性をより高めることができる。
ここで、子世帯の両親とも仕事等で不在の場合等に、自分たちに代わって当該不在の時間だけ孫の面倒を親世帯に見てもらいたいという要望がある反面、留守にしている一般居住空間(子世帯LDK120等)に親世帯が自由に出入りすることに抵抗を感じるという考えもある。そこで、本実施形態では、孫空間部100を、親世帯住居部Xと子世帯住居部Yの一般居住空間との間に設けることで、親世帯住居部Xから孫空間部100へは一般居住空間を通らずにアクセスでき、親世帯は孫空間部100へ気軽に入って孫の面倒を見ることができる。特に、建具110a及び建具110bの開閉状態を、2階ホール110から子世帯LDK120への進入の可否を示す意思表示手段として用いることができる。例えば、建具110a及び建具110bが閉められている場合には、子世帯LDK120への進入を拒んでいることを表すことを、親世帯、親世帯に属する子、及び、子世帯間で取り決めをしておくことができる。
更に、孫が親世帯住居部Xに居る場合には、親世帯が子世帯住居部Yの一般居住空間を通ることなく孫空間部100に玩具等の物を取りに行ったり、または物を収納しに行ったりすることもできる。また、個室空間60からも、子世帯住居部Yの一般居住空間を通らずに孫空間部100にアクセスすることができる。
また、親世帯住居部Xから2階ホール110に設けられた本棚111へは、子世帯住居部Yの一般居住空間を通ることなくアクセスできる。これにより、親世帯、及び、親世帯に属する子は、子世帯に気兼ねすることなく本棚111にアクセスすることができる。このため、本棚111を、親世帯、親世帯に属する子、及び、子世帯の共同の本棚として使用することができる。なお、本棚111に収納するものは、本に限らず、親世帯、親世帯に属する子、及び、子世帯の共同で使用できるものを収納することもできる。例えば、本棚111には、孫の本や玩具等を収納することもできる。
また、世帯間収納部15にも、孫の玩具等を収納しておくことができる。世帯間収納部15は、親世帯住居部X及び子世帯住居部Yの両方からアクセス可能であるため、家族全員の収納部として使用することができる。
また、本実施形態では、子世帯が親世帯住居部X内に入ることを拒むものではない。これは、親世帯は、孫と遊びたいという要求もあり、子世帯には自身(親世帯)の子も含まれているため、子世帯が親世帯側に来ることを積極的に望む場合がある。そこで、本実施形態では、親世帯居間32の机33を、家族全員が集まった場合であっても食事ができる大きさにすることができる。
また、親世帯LDK30と書斎70とが連続した空間となっているので、書斎70に設けられた本棚71内の本が、親世帯LDK30に来た子世帯や孫の目に触れる。これにより、本についての話題等、家族のコミュニケーションきっかけを提供することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態で説明した住宅Aの各部屋を、3階建ての建物に割り振りなおしたものである。このため、第2の実施形態の住宅において、第1の実施形態と同じ部屋については同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
図3〜図5に示されるように、住宅Bは、3階建構造となっており、建物の最上部には屋根構造が設けられる。住宅Bの居住者は、第1の実施形態と同じとする。
(住宅の1階の全体構成)
住宅Bの1階(地上階)には、図3に示すように、親世帯玄関部10、子世帯玄関部20、親世帯LDK30、親世帯寝室40、及び、親世帯水周り50が設けられる。住宅Bの1階には、親世帯が居住する。
子世帯玄関部20は、住宅Aの北東の角部に設けられる。子世帯玄関部20は、子世帯が使用する。子世帯玄関部20は、子世帯玄関21と、子世帯玄関ホール22とを含んで構成される。子世帯玄関ホール22の西側の端部近傍には、階段27が設けられる。階段27は、住宅Bの1階と2階とをつなぐものであり、Uターン形式となっている。階段27の下方には、収納部23が設けられる。
親世帯玄関部10は、間仕切壁を挟んで子世帯玄関部20の南側の位置に設けられる。親世帯玄関部10は、親世帯と、親世帯に属する子とが使用する。親世帯玄関部10は、親世帯玄関11と、親世帯玄関ホール(通路空間)12とを含んで構成される。親世帯玄関ホール12と子世帯玄関ホール22との間には、片引き形式の建具15cが設けられる。建具15cは、親世帯住居部Xと子世帯住居部Yとを区画する区画手段として機能する。親世帯玄関ホール12の西側端部には、階段26が設けられる。階段26は、住宅Bの1階と2階とをつなぐものであり、直線形式となっている。
親世帯LDK30は、子世帯玄関部20よりも南側であって、住宅Bの南東の位置に設けられる。親世帯LDK30と親世帯玄関部10の親世帯玄関ホール12との間には建具31cが設けられ、当該建具31cを開閉させて親世帯LDK30と親世帯玄関ホール12との間を行き来することができるものとなっている。
親世帯寝室40は、親世帯LDK30の西側の位置に設けられる。親世帯水周り空間50は、親世帯LDK30及び親世帯寝室40の北側であって、住宅Bの北西の位置に設けられる。
収納部23の南側には、通路80が設けられる。通路80は、東西方向に延在し、子世帯玄関部20の子世帯玄関ホール22と、親世帯LDK30のうち親世帯水周り空間50にアクセスするために親世帯水周り空間50側に延在する延在部33とを接続する。通路80と子世帯玄関ホール22との間には片開き形式の建具80aが設けられ、当該建具80aを開閉させて通路80と子世帯玄関ホール22との間を行き来することができるものとなっている。通路80と親世帯LDK30の延在部33との間には片開き形式の建具80bが設けられ、当該建具80bを開閉させて通路80と延在部33との間を行き来することができるものとなっている。建具80a及び建具80bは、親世帯住居部Xと子世帯住居部Yとを区画する区画手段として機能する。
このように、1階において、親世帯玄関部10、親世帯LDK30、親世帯寝室40、及び、親世帯水周り空間50は、主として親世帯が使用する親世帯住居部Xとなる。なお、親世帯玄関部10、親世帯LDK30、及び、親世帯水周り空間50は、親世帯に属する子も使用することができる。また、親世帯LDK30、親世帯寝室40、及び、親世帯水周り空間50が、親世帯の一般居住空間となる。また、1階において、子世帯玄関部20は、主として子世帯が使用する子世帯住居部Yとなる。
以上のような1階の間取りとすることで、親世帯に属する子は、親世帯の一般居住空間を通ることなく、親世帯玄関11から階段26を介して個室空間60が設けられた2階へアクセスすることができる。親世帯に属する子は、入浴の際には浴室51を使用する。また、親世帯に属する子は、食事の際には親世帯台所31を使用したり、親世帯と共に親世帯居間32で食事をしたりすることができる。
(住宅の2階の全体構成)
住宅Bの2階(中間階)には、図4に示すように、共用トイレ13、個室空間60、孫空間部100、2階ホール110、吹抜け150、ライブラリコーナ160、及び、2階通路170が設けられる。住宅Bの2階には、親世帯に属する子と、孫とが居住する。
2階ホール110は、階段27の南側の位置において東西方向に延在すると共に、階段27の降り口に連絡する。2階ホール110の北側には、階段28が設けられる。階段28は、住宅Bの2階と3階とをつなぐものであり、Uターン形式となっている。2階ホール110は、階段28の登り口に連絡する。
孫空間部100は、住宅Bの東側の位置に設けられる。孫空間部100と2階ホール110との間には片引き形式の建具100aが設けられ、当該建具100aを開閉させて孫空間部100と2階ホール110との間を行き来することができるものとなっている。
吹抜け150は、階段26の南側の位置に設けられ、1階の親世帯LDK30と、2階の空間とを接続する。
ライブラリコーナ160は、吹抜け150の南側の位置から吹抜け150の西側の位置にかけて略L字状に延在する。ライブラリコーナ160には、本棚161、ソファー162、及び、机163等が設けられる。ライブラリコーナ160は、階段26の降り口に連絡する。ライブラリコーナ160と孫空間部100との間には片引き形式の建具100bが設けられ、当該建具100bを開閉させてライブラリコーナ160と孫空間部100との間を行き来することができるものとなっている。この建具100bは、親世帯住居部Xと子世帯住居部Yとを区画する区画手段として機能する。
住宅Bの西側には、個室空間60が設けられる。個室空間60とライブラリコーナ160との間には片開き形式の建具60aが設けられ、当該建具60aを開閉させて個室空間60とライブラリコーナ160との間を行き来することができるものとなっている。
共用トイレ13は、階段27の西側の位置に設けられる。2階通路170は、共用トイレ13の南側の位置に設けられる。共用トイレ13と2階通路170との間には片開き形式の建具13aが設けられ、当該建具13aを開閉させて共用トイレ13と2階通路170との間を行き来することができるものとなっている。2階通路170と2階ホール110との間には片開き形式の建具170aが設けられ、当該建具170aを開閉させて2階通路170と2階ホール110との間を行き来することができるものとなっている。2階通路170とライブラリコーナ160との間には片開き形式の建具170bが設けられ、当該建具170bを開閉させて2階通路170とライブラリコーナ160との間を行き来することができるものとなっている。
ここで、建具170a及び建具170bは、親世帯住居部Xと子世帯住居部Yとを区画する区画手段として機能する。具体的には、建具170aが閉状態であり、建具170bが開状態である場合、共用トイレ13を、親世帯及び親世帯に属する子側のトイレとして使用することができる。反対に、建具170aが開状態であり、建具170bが閉状態である場合、共用トイレ13を、子世帯側のトイレとして使用することができる。即ち、建具170a及び建具170bの開閉によって、共用トイレ13が属する世帯を切り替えることができる。また、これら建具170a,170bはいずれの側からも施錠可能な施錠手段を有し、且つ、当該施錠状態を一見して判断できる表示手段を有する構成とすることで、よりいっそう明確に当該共用トイレ13の属する世帯が現状ではいずれであるかといった意思表示を示すことができる。
また、他の区画手段、例えば両世帯の区画手段となる建具15a〜15cも同様の構成とすることにより、一方の世帯が現状どのような独立状態を望んでいるか(他方の世帯の入室を許可している状態であるのか否か)を他方の世帯に明確に且つ間接的に判断させることができるものとなっている。
このように、2階において、孫空間部100及び2階ホール110は、主として子世帯が使用する子世帯住居部Yとなる。
以上のような2階の間取りとすることで、親世帯に属する子は、孫空間部100を通ることなく、親世帯玄関部10から、階段26及びライブラリコーナ160を介して、個室空間60へアクセスすることができる。
また、親世帯に属する子は、親世帯の一般居住空間及び子世帯の一般居住空間を通ることなく、ライブラリコーナ160へアクセスすることができる。同様に、親世帯は、個室空間60及び子世帯の一般居住空間を通ることなく、ライブラリコーナ160にアクセスすることができる。子世帯は、個室空間60及び親世帯の一般居住空間を通ることなく、ライブラリコーナ160へアクセスすることができる。
(住宅の3階の全体構成)
住宅Bの3階(最上階)には、図5に示すように、子世帯LDK120、子世帯寝室130、子世帯水周り空間140が設けられる。住宅Bの3階には、子世帯の夫婦が居住する。
子世帯寝室130は、住宅Bの北西の位置に設けられる。子世帯水周り空間140は、住宅Bの北東の位置に設けられる。子世帯LDK120は、子世帯寝室130、階段28、及び、子世帯水周り空間140の南側の位置に設けられる。
このように、3階において、子世帯LDK120、子世帯寝室130、及び、子世帯水周り空間140は、主として子世帯が使用する子世帯住居部Yとなる。また、子世帯LDK120、子世帯寝室130、及び、子世帯水周り空間140が、子世帯の一般居住空間となる。
以上のような3階の間取りとすることで、子世帯は、子世帯玄関部20から階段27及び階段28を介することで、親世帯住居部Xを通ることなく住宅Bの3階に設けられた子世帯LDK120等へアクセスすることができる。
本実施形態は以上のように構成され、親世帯に属する子は、親世帯玄関11から、親世帯住居部Xの一般居住空間を通ることなく、階段26を介して個室空間60へアクセスすることができる。また、子世帯は、子世帯玄関21から、親世帯住居部X及び個室空間60を通ることなく、子世帯住居部Yへアクセスすることができる。従って、本実施形態における住宅Bでは、第1の実施形態と同様に、親世帯に属する子が存在する場合でも、それぞれに気を遣うことなく生活することができる。
また、生活動線において上下移動の体力的負担が大きい親世帯の一般居住空間が1階に設けられ、当該負担が比較的小さい子世帯の一般居住空間が3階に設けられることで、親世帯の体力的負担を軽減するのみならず、親世帯及び子世帯の一般居住空間同士を可及的分離して親世帯と子世帯との独立性を高めることができる。
個室空間60を2階に設けると共に孫空間部100を2階に設けることにより、これらの空間がバッファーとなり物理的のみならず心理的にも親世帯と子世帯との一般居住空間同士を遠ざけることができ、より独立性の高い住宅Bとすることができる。一方で、孫空間部100と個室空間60とが2階で比較的近い距離に設けられることにより、これらの室に属する者同士の交流も生まれ、交流の多様性が生まれる。
また、建具170a及び170bの開閉状態により、共用トイレ13の属する世帯を切り替えることができる。これにより、例えば、3階に設けられた子世帯トイレ143が使用中である場合、建具170aを開状態とし、建具170bを閉状態として共用トイレ13を子世帯に属するものとすることで、子世帯が共用トイレ13を利用しやすくなる。このように、建具170a及び建具170bの開閉により、共用トイレ13の属する世帯を切り替えることができる。
また、ライブラリコーナ160へは、家族の全員が、他の世帯に気兼ねすることなくアクセスすることができる。従って、ライブラリコーナ160を住宅Bの家族の共有のライブラリーとして利用することができる。また、ライブラリコーナ160の本棚161に収納されるものは、本以外のものであってもよい。ライブラリコーナ160に様々なものを配置し、家族全員が集まれる場所とすることで、家族間の交流の多様性をより一層図ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、各部屋の間取りについては、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。また、上記実施形態で説明した住宅の居住者は一例であり、上記の居住者に限定されない。
A,B…住宅、11…親世帯玄関(親世帯の玄関)、12…親世帯玄関ホール(通路空間)、13…共用トイレ(トイレ空間)、15a,15b,15c,100b,170a,170b…建具(区画手段)、21…子世帯玄関(子世帯の玄関)、31…親世帯台所(親世帯の台所)、60…個室空間、61…洗面台、62…収納部(収納空間)、100…孫空間部、121…子世帯台所(子世帯の台所)、X…親世帯住居部、Y…子世帯住居部。

Claims (4)

  1. 少なくとも台所を含む一般居住空間と玄関とを備える親世帯住居部と、
    少なくとも台所を含む一般居住空間と玄関とを備える子世帯住居部と、
    前記親世帯住居部と前記子世帯住居部とを区画する区画手段と、
    前記区画手段よりも前記親世帯住居部側に設けられた個室空間と、
    を備え、
    前記個室空間は、少なくとも洗面台と収納空間とを備えると共に、前記親世帯住居部の一般居住空間を通ることなく、通路空間を介して前記親世帯住居部の玄関にアクセス可能とされ、更に、前記親世帯住居部の一般居住空間を通ることなく、前記通路空間を介して前記子世帯住居部からアクセス可能とされる、住宅。
  2. 前記親世帯住居部には、前記親世帯住居部の一般居住空間を介することなく、前記個室空間から前記通路空間を介してアクセス可能なトイレ空間が設けられる、
    請求項1に記載の住宅。
  3. 前記子世帯住居部には、孫世代の主要空間となる孫空間部が設けられ、
    前記孫空間部は、前記親世帯住居部と前記子世帯住居部の一般居住空間との間に設けられ、
    前記親世帯住居部から前記孫空間部へは、前記子世帯住居部の一般居住空間を介することなくアクセス可能とされる、
    請求項1又は請求項2に記載の住宅。
  4. 前記親世帯住居部の一般居住空間は地上階に設けられ、
    前記子世帯住居部の一般居住空間は最上階に設けられ、
    前記個室空間と前記子世帯住居部の孫空間部とは中間階に設けられる、
    請求項3に記載の住宅。
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