JP7456169B2 - 住宅 - Google Patents

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JP7456169B2
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Description

本発明は、居住者用の浴室と来客用の浴室とを備えた住宅に関する。
従来より、2つの浴室を備えた戸建住宅が知られている(特許文献1、特許文献2参照)。これらの住宅はいずれも親世帯と子世帯とが、半独立して居住することを前提とした所謂多世帯住宅である。このような多世帯住宅において、浴室が世帯ごとに分けられることで、生活時間が異なる世帯同士が互いに気兼ねすることなく生活することができ、また、世帯間のプライバシーを確保することができるものである。
特開平11-36630号公報 特開平11-336348号公報
ところで、戸建住宅に来客を招いて、例えば、ヨガのような運動を行う場合や出張エステを行う場合に、運動やエステティックの施術の後に来客を入浴させる場合に、一般に浴室はプライベートな領域に設けられるものであるので、来客に家族のプライベートな領域に入られたくないと考える居住者もいる。また、来客にとっても居住者のプライベートな領域に入ることに気兼ねすることがある。
そこで、本発明は、運動やエステティックの施術の後の来客に、気兼ねさせること無く、且つ、プライベートな領域に入られることなく入浴させることができる住宅を提供することを目的とする。
本発明の住宅は、同一階に居住者の専用空間であるプライベート領域と、来客が入室可能なパブリック領域と、を備えた住宅であって、前記パブリック領域から直接アクセス可能な第一の浴室と、前記プライベート領域から直接アクセス可能な第二の浴室と、を備え、前記第一の浴室と前記第二の浴室とは前記パブリック領域と前記プライベート領域とを隔てる間仕切壁を挟んで隣接して配置され、前記パブリック領域は、来客を招き入れる来客趣味室を含み、前記プライベート領域は、寝室と、第一のクローゼットと、第二のクローゼットと、洗面脱衣所兼家事室であるユーティリティルームと、前記第二の浴室と、を含み、前記第一のクローゼットは、前記寝室、及び前記パブリック領域の前記来客趣味室に、それぞれ出入口が形成されるウォークスルークローゼットであり、前記第二のクローゼットは、前記寝室にのみ出入口が形成されるウォークインクローゼットであり、前記パブリック領域及び前記プライベート領域は2階に設けられており、1階から2階に繋がる回り階段が設けられた階段室が、2階階段ホールを介して前記来客趣味室に接続され、前記2階階段ホールには、前記プライベート領域と前記パブリック領域とをつなぐ2階通路が接続され、前記階段室は、前記2階階段ホールと前記2階通路とを介して、前記寝室に接続され、前記第二の浴室は、前記寝室から前記ユーティリティルームを介して直接アクセス可能であり、前記第一の浴室は、前記2階階段ホールを介して、前記来客趣味室から直接アクセス可能であることを特徴としている。
本発明の住宅は、前記階段室は、少なくとも2階の外壁から離間して形成されており、
前記階段室を挟んで両側に前記プライベート領域と前記パブリック領域とを接続する接続経路が形成され、一の前記接続経路が前記2階通路によって構成されるとともに、他の前記接続経路が前記来客趣味室と前記第一のクローゼットとの間の前記出入口によって構成されることを特徴としている。
本発明の住宅は、3階以上の階層を有する住宅であって、前記階段室は、1階と2階を繋ぐ回り階段の上に、2階と3階とを繋ぐ回り階段が鉛直方向に重なるように配置される階段室であり、3階にリビング空間、ダイニング空間、及びキッチン空間が、無柱の一体空間として形成されることを特徴としている。
本発明の住宅は、前記パブリック領域を形成する外壁の屋外側に、当該外壁から距離を開けて平行に形成される平行壁部と、前記平行壁部の両端と当該外壁とをそれぞれ繋ぐ接続壁部と、を有し、上端が少なくとも2階の天井高よりも高い屋外壁体と、前記屋外壁体及び前記外壁に囲まれた壁囲空間の一部に、床面が2階の床高さに形成され、前記外壁と前記平行壁部との間に架設される2階バルコニーと、床面が3階の床高さに形成され、前記2階バルコニーと鉛直方向に重なるように配置され、少なくとも一部に屋根のかからない露天部が形成される3階バルコニーと、前記2階バルコニー及び前記3階バルコニーに隣接して、前記壁囲空間に形成され、1階から上空まで吹き抜けて形成される吹き抜けコート部と、を備えることを特徴としている。
本発明の住宅によると、同一階に居住者の専用空間であるプライベート領域と、来客が入室可能なパブリック領域と、を備えているので、居住者のプライバシーを守りつつ、来客を気兼ねなく招くことができる。そして、パブリック領域から直接アクセス可能な第一の浴室と、プライベート領域から直接アクセス可能な第二の浴室と、を備えていることで、来客を第一の浴室に案内することで、プライベートな第二の浴室ではない第一の浴室で来客を入浴させることができる。第一の浴室と第二の浴室とは間仕切壁を挟んで隣接して配置されているので、水回りの設備を集約させることができ、給湯や排水などの配管コストを低下させることができる。
本発明の住宅によると、プライベート領域に形成される第一のクローゼットは、寝室、及びパブリック領域に、出入口が形成されるウォークスルークローゼットであり、第二のクローゼットは、寝室にのみ出入口が形成されるウォークインクローゼットであるので、住宅に居住する家族のうち、比較的来客が多い家族の衣類等を第一のクローゼットに収納し、比較的来客の少ない家族の衣類等を第二のクローゼットに収納することで、来客の少ない家族にとってはプライバシーが守られていることを認識でき、来客が多い家族にとっては、パブリック領域からでも荷物などを取り出しやすいクローゼットとすることができる。そして、第一のクローゼットが寝室、及びパブリック領域にアクセス可能なウォークスルークローゼットとなっていることで、寝室からパブリック領域に行き来することができる動線とすることができ、居住者の利便性を高めることができる。
本発明の住宅によると、階段室がパブリック領域とプライベート領域の両方に隣接して形成されているので、1階から階段を上がってきた来客がほとんどプライベート領域に入ること無く、パブリック領域に入ることができ、居住者のプライバシーを守ることができる。
本発明の住宅によると、階段室は、少なくとも2階の外壁から離間して形成されており、階段室を挟んで両側に前記プライベート領域と前記パブリック領域とを接続する接続経路が形成されるているので、階段室の回りを回遊動線とすることができ、居住者の住宅内の移動の利便性が高まるとともに、来客の視線を気にすることなく、居住者が住宅内を移動することができ、来客中でも居住者のプライバシーを守ることができる。
本発明の住宅によると、階段室が、1階と2階とを繋ぐ回り階段の上に、2階と3階とを繋ぐ回り階段が鉛直方向に重なるように配置されているので、1階から2階のプライベート領域やパブリック領域を経ることなく、3階に直通することができ、例えば、来客を1階からプライベート領域を通過させずに、リビング空間、ダイニング空間、及びキッチン空間からなる一体の大空間に招くことや、居住者を1階からパブリック領域を通過させずに、大空間に入ることができる。
本発明の住宅によると、2階バルコニーは2階の天井高よりも高い屋外壁体と外壁とにより形成された壁囲空間に配置され、且つ、上方には3階バルコニーが配置されており、外部から視認されることの無いプライベート性の高いバルコニーとすることができ、来客や居住者が風呂上りなどにも気兼ねなく寛ぐことができる。また、3階バルコニーは、少なくとも一部に屋根のかからない露天部が形成された開放的なバルコニーとすることができ、景色や日光を楽しむことができる。そして、壁囲空間に2階バルコニー及び3階バルコニーに隣接して、1階から上空まで吹き抜けて形成される吹き抜けコート部が設けられるので、2階バルコニーは、屋外壁体及び外壁に囲まれつつ、吹き抜けコート部が隣接した居心地の良い空間とすることができる。
住宅1階の間取りを示す水平断面図。 住宅2階の間取りを示す水平断面図。 パブリック領域とプライベート領域との境界を仮想的に示した住宅2階の水平断面図。 寝室、第一のクローゼット、来客趣味室、階段ホール、2階廊下、及び2階通路によって、回遊動線が形成されていることを説明する図2の部分拡大図。 サニタリールーム、シャワー室、ユーティリティルーム、及びバスルームの配置を説明する図2の部分拡大図。 住宅3階の間取りを示す水平断面図。 屋外壁体及び住宅の外壁に囲まれた壁囲空間の構成を示す図1のI-I線断面図。
以下、本発明の住宅1の実施形態について各図を参照しつつ説明する。本実施形態における住宅1は、3階建の戸建住宅である。住宅1は、例えば重量鉄骨造であり、居住者は夫婦2人及び子供2人の4人家族を想定している。なお、住宅1は重量鉄骨造に限定されるものではなく、例えば、SRC、RC、軽量鉄骨造、木造等の様々な構造であってもよい。また、居住者の人数は4人に限定されるものではないが、本発明の住宅1は居住者が2人以上である場合に、一方の居住者の来客と他方の居住者とがともに快適に過ごすことができる住宅1である。
住宅1は、図1に示すように東側が接道する矩形の敷地に建設されており、住宅1の1階の南東にはビルトインガレージ2が形成されている。そして、ビルトインガレージ2の北側には、駐輪スペース3が設けられている、駐輪スペース3はビルトインガレージ2側が開放されており、道路に面する東側の面と北側の面に壁体4が形成されている。駐輪スペース3の西側の面は住宅1の屋内外を隔てる外壁であり、屋内に出入り可能な引戸5が設けられている。
駐輪スペース3の北側には、玄関ポーチ6が形成されている。玄関ポーチ6の北側は住宅1の北側の外壁と面一な袖壁7が東側に突出しており、玄関ポーチ6は、駐輪スペース3の北側の壁体4と袖壁7とに挟まれている。玄関ポーチ6の奥の外壁には玄関ドア8が設けられており、その屋内側には玄関土間9が設けられている。玄関土間9の西側には上がり框を挟んで玄関ホール10が形成されている。玄関ホール10の南側には住宅1の1階の各部屋に繋がる一階廊下11が設けられている。また、玄関ホール10の西側には、屋外壁体40と外壁とに囲まれた中庭状の北側コート部12が形成されている。玄関土間9の南側で、駐輪スペース3に設けられた引き戸5の屋外側には、玄関土間9から繋がる第二土間13が形成されている。玄関土間9と第二土間13との間には、引戸が設けられている。第二土間13の南側には第二上がり框を挟んで第二ホール14が設けられている。また、玄関土間9の南側で第二土間13の西側にはエレベータ室41及び階段室42が並んで形成されている。
第二ホール14の西でエレベータ室41及び階段室42の南には、東西方向に延びる一階通路15が形成されており、第二ホール14と一階廊下11とを接続している。一階通路15の南側にはトイレ16が形成されている。一階廊下11の南側の端部にはフリールーム17が設けられている。フリールーム17の西側には、屋外壁体40と外壁とに囲まれた中庭状の南側コート部18が形成されている。北側コート部12と南側コート部18との間には2つの子供部屋19a,19bが一階廊下11側に入り口を向けて並んで配置されている。
住宅1の2階は、図2及び図3に示すように、西側にパブリック領域50が形成され、東側にプライベート領域51が形成されている。ここで「パブリック領域」は、来客を招くことを前提とした領域であり、「プライベート領域」は基本的に居住者が専用する領域である。住宅1は、間仕切壁及び建具によってパブリック領域50とプライベート領域51とを仕切っている。
パブリック領域50には、図2及び図4に示すように、住宅1の北西に、来客を招いてエステやヨガを楽しむことができる来客趣味室20が形成されている。来客趣味室20は、ベッドが設けられて、エステティックやマッサージの施術を受けることができるようにされているが、これに限定されるものではなく、簡易的なヨガスタジオのようにしてもよい。来客趣味室20の南側には階段室42と2階階段ホール21が設けられている。
また、階段室42の東にはエレベータ室41が設けられており、階段室42及びエレベータ室41の南側にプライベート領域51とパブリック領域50とを繋ぐ2階通路22が形成されている。2階通路22はプライベート領域51の後述する寝室27と建具を隔てて接続されており、西側に延びて2階廊下23に接続されている。また、2階通路22の南側にはトイレ36が形成されいてる。
2階階段ホール21は南側に延びる2階廊下23と一体となっており、図2及び図5に示すように、2階廊下23の突き当たりにサニタリールーム24及びシャワー室25が形成されている。平面視した場合に、シャワー室25は矩形で、サニタリールーム24はシャワー室25の北側及び西側に配置されるL字状である。サニタリールーム24には、洗面台30が設けられている。なお、本発明における第一の浴室は、本発明においてはシャワー室25がこれに相当する。第一の浴室はシャワー室25に限られるものではなく、浴槽を配置したバスルームであってもよい。
プライベート領域51は、図2及び図4に示すように、北東に第一のクローゼット26が形成される。第一のクローゼット26は、パブリック領域50の来客趣味室20及びプライベート領域51の寝室27に出入口が形成されたウォークスルークローゼットである。第一のクローゼット26は本実施形態においては妻用のクローゼットである。第一のクローゼット26の南側には、東から順に寝室27、エレベータ室41、階段室42が形成されている。
寝室27は、夫婦が使用するいわゆるの主寝室である。寝室27の西側には、2階通路22と建具を隔てて繋がっている。寝室27の南東側には、プライベートバルコニー35が設けられている。また、2階通路22の南側で寝室27の西側には第二のクローゼット28が形成されている。第二のクローゼット28は、寝室27のみに出入口が形成されたウォークインクローゼットである。第二のクローゼット28は本実施形態においては夫用のクローゼットである。
階段室42は、パブリック領域50の来客趣味室20にもプライベート領域51の第一のクローゼット26にも隣接して配置されていることで、パブリック領域50及びプライベート領域51からの動線を短くすることができ、1階から階段を上がってきた来客がほとんどプライベート領域51に入ること無く、パブリック領域50に入ることができ、居住者のプライバシーを守ることができる。
また、階段室42は、2階の外壁から離間して形成されており、階段室42の北側には、プライベート領域51の第一のクローゼット26とパブリック領域50の来客趣味室20と、が、つながって配置されており、階段室42の南側には、2階通路22がプライベート領域51の寝室27とパブリック領域50の2階廊下23とを接続しているので、階段室42を挟んで南北両側に、プライベート領域51とパブリック領域50とを接続する接続経路52が形成されている。これにより、階段室42の回りを回遊動線とすることができ、居住者の住宅1内の移動の利便性が高まるとともに、来客の視線を気にすることなく、居住者が住宅1内を移動することができ、来客中でも居住者のプライバシーを守ることができる。
以上のように、第一のクローゼット26と第二のクローゼット28を設けることで、例えば比較的来客の多い妻の衣類、及びヨガマットやタオルなどのパブリック領域50の来客趣味室20で使用する物品を第一のクローゼット26に収納し、夫の衣類等を第二のクローゼット28に収納することができる。したがって、夫にとっては、第二のクローゼット28を来客から離れたプライバシーを保たれやすいクローゼットとすることができ、妻にとっては第一のクローゼット26をパブリック領域50からも近く、短い動線で収納物を取り出すことができる便利なクローゼットとすることができるとともに、寝室27から来客趣味室20に移動する際の経路としても利用することができる。なお、本実施形態では第一のクローゼット26が妻用のクローゼットであり、第二のクローゼット28が夫用のクローゼットであるが、これに限定されるものではなく、例えば、第一のクローゼット26にパブリック領域50で使用する夫婦それぞれの物品を収納し、第二のクローゼット28に夫婦それぞれの衣類等を収納するものとしてもよい。
寝室27の南西角に設けられた建具の西側には、図2及び図5に示すように、家事室であり、且つ、洗面脱衣場であるユーティリティルーム29が設けられている。ユーティリティルーム29は、洗濯機置き場や洗濯物を畳む際や着替えを仮置きする際に使用するカウンタテーブル31が形成されている。また、ユーティリティルーム29には、洗面化粧台32が設けられている。ユーティリティルーム29は、南西には、バスルーム33が出入り可能に形成されている。ユーティリティルーム29とパブリック領域50のサニタリールーム24とは互いに隣接しており、行き来可能に建具で隔てられている。またパブリック領域50のシャワー室25とプライベート領域51のバスルーム33とは、間仕切壁を挟んで隣接して配置されている。
このように、本実施形態の住宅1は、図2から図5に示すように、2階に居住者の専用空間であるプライベート領域51と、来客が入室可能なパブリック領域50と、が仕切られて配置されているので、居住者のプライバシーを守りつつ、来客を気兼ねなく招くことができる。そして、パブリック領域50にパブリック領域50からアクセス可能にシャワー室25を設けているので、来客が気兼ねなく入浴することができる。すなわち、例えば来客を招いて、来客趣味室20でエステティックの施術を受けた場合やヨガのような運動を行った場合にも来客が気兼ねなく入浴することができ、又は、例えば、屋外でスポーツを楽しんだ友人をそのまま住宅1に招いた場合でも気兼ねなく入浴させることができる。そして、パブリック領域50のシャワー室25とプライベート領域51のバスルーム33とが、間仕切壁を挟んで隣接して配置されていることで、水回りの設備を集約させることができ、給湯や排水などの配管を共用させることができる。
住宅1の西側には、図2及び図7に示すように、屋外壁体40が形成されている。屋外壁体40は、住宅1の西側の外壁に平行に距離を開けて形成された平行壁部43と、住宅1の北側の外壁及び住宅1の南側の外壁が西側に延出して平行壁部43の両端にそれぞれ接続される接続壁部44と、を有する。平行壁部43は1階の子供部屋19a,19bの西側の外壁と面一であり、屋外壁体40と住宅1の外壁とのに囲まれた壁囲空間45の1階には、前述の通り、子供部屋19a,19bの北側に北側コート部12が形成されており、子供部屋19a,19bの南側に南側コート部18が形成されている。
そして、住宅1の2階の来客趣味室20の西側は、1階から吹き抜ける北側コート部12が形成されている。また、サニタリールーム24の西側は、1階から吹き抜ける南側コート部18が形成されている。北側コート部12及び南側コート部18は上空まで吹き抜けて形成されている。なお、本発明における「吹き抜けコート部」は、本実施形態においては、北側コート部12及び南側コート部18がこれに相当する。なお「吹き抜けコート部」は、これに限られるものではなく、例えば、住宅1は、北側コート部12又は南側コート部18のどちらか一方だけを有するものであってもよい。
2階廊下23の西側は、2階バルコニー34が形成されている。2階バルコニー34は1階の子供部屋19a,19bの屋上に形成されるルーフバルコニーであり、床面が2階の床高さに形成され、外壁と平行壁部43との間に架設されている。なお、本発明に置ける「2階バルコニー」はルーフバルコニーに限定されるものではなく、1階にも屋外の空間が形成されていてもよい。2階バルコニー34は1階から吹き抜ける北側コート部12と南側コート部18との間に挟まれて配置されている。
屋外壁体40は、北側コート部12に隣接する部分の平行壁部43及び接続壁部44の上端の高さが、2階の天井高さとほぼ等しく形成されており、2階バルコニー34及び南側コート部18に隣接する部分の平行壁部43及び接続壁部44の上端の高さが、住宅1の屋根の高さとほぼ等しく形成されている。
住宅1の3階は、図6に示すように、北側が2階よりもセットバックして形成されており、北東側に大きなパントリー60が設けられている。パントリー60の南側には対面式のキッチン空間61が設けられており、キッチン空間61の西側には、リビング空間63及びダイニング空間62が設けられている。キッチン空間61、リビング空間63、及びダイニング空間62は、無柱の広い一体の大空間64として形成されている。また、パントリー60の西側にはトイレ65及びエレベータ室41が設けられ、エレベータ室41の西側で、ダイニング空間62の北側には階段室42が設けられている。階段室42は回り階段であり、1階から2階に繋がる回り階段と、2階から3階に繋がる回り階段とは鉛直方向に重なるように配置されている。このように階段室42が、回り階段で、鉛直方向に重なって配置されることで、1階から3階に向かう場合に2階をほとんど通過せずに素通りすることができ、2階に設けられたプライベート領域51やパブリック領域50を経ることなく、3階に直通することができる。したがって、来客を1階からプライベート領域51を通過させずに、リビング空間63、ダイニング空間62、及びキッチン空間61からなる一体の大空間64に招くことや、居住者を1階からパブリック領域50を通過させずに、大空間64に入ることができる。
階段室42を上がった3階階段ホール66及びダイニング空間62の西側には、図6及び図7に示すように、3階バルコニー67が形成されている。3階バルコニー67は、床面が三階の床高さに形成されており、2階バルコニー34と鉛直方向に重なるように配置されている。3階バルコニー67の北側には屋外壁体40が設けられていない。また、3階バルコニー67の南側には南側コート部18の吹き抜けが設けられている。3階バルコニー67の西側及び南側コート部18に隣接する屋外壁体40は、住宅1の屋根高さまで立設置されている。3階バルコニー67の北側の一部には、住宅1の外壁から平行壁部43に架設される屋根架設部68が設けられており、屋根架設部68の南側の3階バルコニー67は、屋根のかからない露天部69が形成されている。
以上のように、2階バルコニー34は、屋外壁体40と外壁とにより形成された壁囲空間45に配置されるとともに、上方には3階バルコニー67が配置されているので、周囲を囲まれた外部から視認されることの無いプライベート性の高いバルコニーとすることができ、来客や居住者が風呂上りなどにも気兼ねなく寛ぐことができる。また、3階バルコニー67は、露天部69が形成された開放的なバルコニーとすることができ、景色や日光を楽しむことができる。そして、壁囲空間45に2階バルコニー34及び3階バルコニー67に隣接して、1階から上空まで吹き抜けて形成される北側コート部12及び南側コート部18が設けられるので、2階バルコニー34は、屋外壁体40及び外壁に囲まれつつ、北側コート部12及び南側コート部18が隣接した適度に屋外を感じることのできる居心地の良い空間とすることができる。
本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
本発明に係る住宅1は、健康や運動に関心の高い居住者が住まう住宅1として好適である。
1 住宅
12 北側コート部(吹き抜けコート部)
18 南側コート部(吹き抜けコート部)
25 シャワー室(第一の浴室)
33 バスルーム(第二の浴室)
26 第一のクローゼット
27 寝室
28 第二のクローゼット
34 二階バルコニー
40 屋外壁体
43 平行壁部
44 接続壁部
45 壁囲空間
50 パブリック領域
51 プライベート領域
52 接続経路
61 キッチン空間
62 ダイニング空間
63 リビング空間
67 3階バルコニー
69 露天部

Claims (4)

  1. 同一階に居住者の専用空間であるプライベート領域と、来客が入室可能なパブリック領域と、を備えた住宅であって、
    前記パブリック領域から直接アクセス可能な第一の浴室と、
    前記プライベート領域から直接アクセス可能な第二の浴室と、
    を備え、
    前記第一の浴室と前記第二の浴室とは前記パブリック領域と前記プライベート領域とを隔てる間仕切壁を挟んで隣接して配置され、
    前記パブリック領域は、来客を招き入れる来客趣味室を含み、
    前記プライベート領域は、寝室と、第一のクローゼットと、第二のクローゼットと、洗面脱衣所兼家事室であるユーティリティルームと、前記第二の浴室と、を含み、
    前記第一のクローゼットは、前記寝室、及び前記パブリック領域の前記来客趣味室に、それぞれ出入口が形成されるウォークスルークローゼットであり、
    前記第二のクローゼットは、前記寝室にのみ出入口が形成されるウォークインクローゼットであり、
    前記パブリック領域及び前記プライベート領域は2階に設けられており、
    1階から2階に繋がる回り階段が設けられた階段室が、2階階段ホールを介して前記来客趣味室に接続され、
    前記2階階段ホールには、前記プライベート領域と前記パブリック領域とをつなぐ2階通路が接続され、
    前記階段室は、前記2階階段ホールと前記2階通路とを介して、前記寝室に接続され、
    前記第二の浴室は、前記寝室から前記ユーティリティルームを介して直接アクセス可能であり、
    前記第一の浴室は、前記2階階段ホールを介して、前記来客趣味室から直接アクセス可能であることを特徴とする住宅。
  2. 前記階段室は、少なくとも2階の外壁から離間して形成されており、
    前記階段室を挟んで両側に前記プライベート領域と前記パブリック領域とを接続する接続経路が形成され、
    一の前記接続経路が前記2階通路によって構成されるとともに、他の前記接続経路が前記来客趣味室と前記第一のクローゼットとの間の前記出入口によって構成されることを特徴とする請求項1に記載の住宅。
  3. 3階以上の階層を有する住宅であって、
    前記階段室は、1階と2階とを繋ぐ回り階段の上に、2階と3階とを繋ぐ回り階段が鉛直方向に重なるように配置される階段室であり、
    3階にリビング空間、ダイニング空間、及びキッチン空間が、無柱の一体空間として形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の住宅。
  4. 前記パブリック領域を形成する外壁の屋外側に、当該外壁から距離を開けて平行に形成される平行壁部と、前記平行壁部の両端と当該外壁とをそれぞれ繋ぐ接続壁部と、を有し、上端が少なくとも2階の天井高よりも高い屋外壁体と、
    前記屋外壁体及び前記外壁に囲まれた壁囲空間の一部に、床面が2階の床高さに形成され、前記外壁と前記平行壁部との間に架設される2階バルコニーと、
    床面が3階の床高さに形成され、前記2階バルコニーと鉛直方向に重なるように配置され、少なくとも一部に屋根のかからない露天部が形成される3階バルコニーと、
    前記2階バルコニー及び前記3階バルコニーに隣接して、前記壁囲空間に形成され、1階から上空まで吹き抜けて形成される吹き抜けコート部と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の住宅。
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