JP6723699B2 - 二世帯住宅 - Google Patents

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Description

本発明は、二世帯住宅に関する。
従来、戸建て住宅において、子世帯と親世帯とが同居する二世帯住宅が知られている(例えば特許文献1参照)。二世帯住宅では、子世帯の居住スペースと親世帯の居住スペースとの間に隔壁を設けたり、各世帯で個別に玄関口を設けたりすることで、各世帯相互のプライバシーを確保している。
特開平10−140858号公報
ところで、このような二世帯住宅において、各世帯のプライバシーをより一層重視するならば、子世帯の居住する住宅部分(建物部分)と親世帯の居住する住宅部分(建物部分)とを、お互いに独立させる形で建物を構築することが望ましい。その場合、各世帯の住宅部分をお互いに離間させて配置することが考えられる。
しかしながら、このようにプライバシーを重視しすぎた構成を採用すると、各世帯の生活が完全に独立したものとなってしまい、両世帯間での交流(コミュニケーション)が不十分となることが懸念され、親子二世帯が居住する二世帯住宅とする意味が失われかねない。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、各世帯のプライバシーを確保するとともに、他の世帯との距離感を保ちながら、各世帯の交流を図りやすくすることができる二世帯住宅を提供することを主たる目的とするものである。
上記の課題を解決すべく、第1の発明では、第1世帯が居住する第1建物部と、第2世帯が居住し、前記第1建物部と離間して配置された第2建物部とを備えた二世帯住宅であって、前記第1建物部と前記第2建物部とを連結し、二階部分を有する中間建物部と、前記中間建物部に設けられ、前記第1建物部及び前記第2建物部から出入り可能とされて前記第1世帯と前記第2世帯とで共用される共用空間と、前記共用空間に設けられ、前記各建物部の一階高さ領域に設置されたスキップ床部を有する空間部とを備え、前記第1建物部及び前記第2建物部の少なくともいずれか一方は、ダイニング及びリビングが設けられた階部分から階段を通じて前記空間部に至るように構成されていることを特徴とする。
この第1の発明によれば、第1世帯が居住する第1建物部と、第2世帯が居住する第2建物部とが離間して設けられているため、第1世帯及び第2世帯のプライバシーを好適に確保することができる。その上で、第1建物部と第2建物部との間に中間建物部が設けられ、その中間建物部に第1建物部及び第2建物部からそれぞれ出入り可能な共用空間が設けられている。そのため、各世帯のプライバシーを好適に確保しながら、共用空間を利用して各世帯の交流を図りやすくすることができる。
加えて、中間建物部の共用空間は、一階高さ領域に設置されたスキップ床部を有しており、第1建物部及び第2建物部の少なくともいずれか一方は、ダイニング及びリビングが設けられた階部分から、階段を通じて前記スキップ床部を有する空間部に至るように構成されている。これにより、階段を通じて共用空間の空間部に至る構成となっている建物部では、共用空間への移動に階段の利用が必要となり、それが共用空間への移動に対する一種の心理的バリアとなる。したがって、前述したように、共用空間によって第1世帯と第2世帯との交流を図りやすくしつつも、移動に階段を介在させることで、他方の世帯との適度な距離感を保つことができる。
第2の発明では、前記第2建物部は二階部分を有して複数階建てとされるとともに、その一階部分に玄関口、前記ダイニング及び前記リビングが設けられていることを特徴とする。
この第2の発明によれば、第2建物部では、その一階部分にダイニング及びリビングが設けられているため、第2世帯は、一階部分が1日の大半を過ごす日常生活空間となる。そうすると、第2世帯の住人が共用空間へ移動する場合、その日常生活空間となる一階部分から、前記階段を通じてスキップ床部を有する前記空間部へ移動することになる。
これにより、いったん二階部分へ移動し、その後、さらに共用空間へ移動するといった動線となる場合と比較して、共用空間に至るまでの移動距離を短くすることが可能となる。その結果、第2世帯の移動負担を軽減することができる。親子世帯の二世帯住宅であって第2世帯を親世帯とした場合には、その効果はより顕著となる。
第3の発明では、前記階段は、前記第2建物部においてその二階部分へ至る途中に設けられ、前記スキップ床部と同じ床高さとなる踊り場空間を有しており、前記踊り場空間は、前記空間部と横並びで隣接するとともに、両者の間で出入り可能とされていることを特徴とする。
この第3の発明によれば、第2建物部の前記階段は、スキップ床部と同じ床高さとなる踊り場空間を有し、その踊り場空間と空間部との間で出入り可能となっている。そのため、第2世帯の住人が共用空間へ移動する場合、その住人は、一階部分から踊り場空間まで階段を上り、そこから空間部に入れば共用空間に至ることになる。このため、共用空間に至るまでの移動距離をさらに短くして、移動負担を軽減することができる。
第4の発明では、前記空間部は、前記スキップ床部から前記中間建物部の二階天井寄りまで延びる内壁面を有していることを特徴とする。
この第4の発明によれば、空間部が二階天井寄りまで延びる内壁面を有しているため、その天井寄りまで高く、広く形成された内壁面を利用して、共用空間を住人が所望する様々な用途で利用することができる。一例として、その内壁面にスクリーンを設置して共用空間をシアタールームとして利用したり、本棚を設置してライブラリとして利用したりすることが考えられる。これにより、第1世帯と第2世帯との交流を促進させることができる。
第5の発明では、前記第1建物部は二階部分を有して複数階建てとされ、その二階部分に前記ダイニング及び前記リビングが設けられ、前記スキップ床部及び前記空間部をそれぞれ第1床部及び第1空間部とし、前記共用空間は、前記第1建物部における二階部分の床高さと同じ床高さとなる第2床部を有する第2空間部を有し、前記第1建物部では、その二階部分から前記第2空間部へ出入り可能とされていることを特徴とする。
この第5の発明によれば、第1建物部では、二階部分にダイニング及びリビングが設けられているため、第1世帯は、その二階部分が1日の大半を過ごす日常生活空間となる。そうすると、第1世帯の住人が共用空間へ移動する場合、第2世帯の住人と異なり、その日常生活空間となる二階部分からそのまま同じ床高さとなっている第2空間部へ移動することになる。これにより、第1世帯の住人は、その日常生活空間から共用空間へ容易に移動することができる。
また、共用空間において、第1床部と第2床部と間に段差が形成されることになる。その構成を利用して、第2床部の下部を収納空間として利用することも可能となる。したがって、共用空間の用途をさらに増加させることができる。
第6の発明では、前記中間建物部において、前記スキップ床部は、前記各建物部の一階高さ領域における上下中央よりも天井側に設けられている。
この第6の発明によれば、一階高さ領域における上下中央よりも天井側にスキップ床部が設けられているため、スキップ床部の下方にも空間が確保されることになる。そのため、かかる空間を、例えば駐車スペースとして利用することが可能となり、スペースの有効利用を図ることができる。
二世帯住宅を示す斜視図。 一階部分の間取りを示す平面図。 二階部分の間取りを示す平面図。 共用リビング及びその周辺を拡大して示す拡大平面図。 図3におけるA−A線断面図。 二世帯住宅の正面概略断面図。 三階部分の間取りを示す平面図。 共用リビングの別構成を示す拡大平面図。 二世帯住宅の別例を示す概略図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、子世帯と親世帯とが居住する二世帯住宅について具体化している。
はじめに、図1を参照しつつ、この二世帯住宅10の全体概要を説明する。なお、図1は、二世帯住宅10を示す斜視図であり、その左側が住宅正面側であり、右側が住宅奥側となっている。以下では、この住宅正面側から住宅奥側へ延びる方向をいう場合は、その方向を前後方向とし、それと直交する方向(住宅幅方向)を横方向として説明する。また、適宜参照する図2は、二世帯住宅10の一階部分11の間取りを示す平面図である。
図1に示すように、二世帯住宅10は、一階部分11と二階部分12と三階部分13とを有する三階建てとなっている。二世帯住宅10は、子世帯が居住する第1建物部15と、親世帯が居住する第2建物部16とを備えている。第1建物部15は、一階部分11、二階部分12及び三階部分13を有する三階建てとなっている。これに対し、第2建物部16は、一階部分11と二階部分12とを有する二階建てとなっている。第1建物部15及び第2建物部16は、いずれも陸屋根(フラットルーフ)となっている。なお、子世帯が第1世帯に相当し、親世帯が第2世帯に相当する。
第1建物部15の一階部分11には、子世帯用の玄関口21が設けられている。玄関口21を通じて第1建物部15への出入りが可能となる。また、玄関口21には、玄関ドア22が設けられている。一方、図1での図示では隠れているが、図2の平面図に示すように、第2建物部16の一階部分11には、親世帯用の玄関口23が形成されている。玄関口23を通じて第2建物部16への出入りが可能となる。玄関口23には、玄関ドア24が設けられている。
このように、二世帯住宅10では、子世帯及び親世帯にそれぞれ個別に玄関口21,23が設定されることにより、子世帯が居住する第1建物部15と親世帯が居住する第2建物部16とで住み分けられるようになっている。なお、図示では省略されているが、二世帯住宅10の正面側には、二世帯住宅10が建てられた敷地に隣接して道路が設けられている。
図1に戻って、第1建物部15と第2建物部16とは、互いに離間した状態で、横方向に並んで配置されている。互いに離間して配置された第1建物部15と第2建物部16との間には、二世帯住宅10の二階部分12において、中間建物部17が設けられている。中間建物部17は、住宅正面側から奥まったところに配置されている。この中間建物部17によって、第1建物部15と第2建物部16とは二階部分12で互いに連結されている。二世帯住宅10の内部でも、この中間建物部17を通じて第1建物部15と第2建物部16とがつながっている。
このように中間建物部17が設けられていることにより、その中間建物部17を基準とすれば、第1建物部15及び第2建物部16は、いずれも中間建物部17から住宅正面側に張り出した状態となっている。そのため、二世帯住宅10を平面視すれば、第1建物部15、第2建物部16及び中間建物部17によって略コ字状に形成されている。なお、第1建物部15及び第2建物部16において、その張り出した部分をそれぞれ第1張出し部15a及び第2張出し部16aとする。
第1建物部15と第2建物部16との間において、二世帯住宅10の二階部分12であって、かつ中間建物部17の住宅正面側(各張出し部15a,16aの間)には、子世帯及び親世帯に共用される共用バルコニー18が設けられている。共用バルコニー18へは、各建物部15〜17から出入り可能となっている。共用バルコニー18には、バルコニー屋根部19も設けられている。
二世帯住宅10の一階部分11において、第1建物部15と第2建物部16との間であって中間建物部17の下方には、車両Cを駐車可能なインナーガレージ26(カーポート)が設けられている。図2に示すように、インナーガレージ26は、1台分の車両Cを駐車するのに十分な横幅を有する駐車用スペースが確保されている。その駐車用スペースは、インナーガレージ26を介して離間し、対向配置された第1建物部15及び第2建物部16の各ガレージ側壁部27a,27bと、インナーガレージ26の天井部29(中間建物部17の床構成部分)とで囲まれた空間として形成されている。
インナーガレージ26には、二世帯住宅10の正面側と裏側とでそれぞれ開口し、そのうち正面側の開口は、車両出入口28となっている。この車両出入口28を通じて、道路側からインナーガレージ26への車両Cや人の出入りが可能となっている。なお、住宅裏側の開口を通じて、インナーガレージ26と住宅裏側との間で人が行き来することも可能となっている。
図1及び図2に示すように、二世帯住宅10の一階部分11において、インナーガレージ26の住宅正面側には、第1建物部15及び第2建物部16の各張出し部15a,16aの間に、共用空間としての共用エントランス空間31が設けられている。共用エントランス空間31は、住宅正面側に開放されている。第1建物部15及び第2建物部16のそれぞれの玄関口21,23は、この共用エントランス空間31に面して設けられている。つまり、共用エントランス空間31を介して離間し、対向配置された第1建物部15及び第2建物部16の各張出し壁部32,33に、各玄関口21,23が設けられている。そのため、第1張出し壁部32は、外壁部に相当する。
そのため、共用エントランス空間31は、子世帯の住人及び親世帯の住人のいずれもが、二世帯住宅10の屋外と玄関口21,23との間を行き来する際に通過する空間となっている。また、インナーガレージ26の車両出入口28は、この共用エントランス空間31に向けて開口している。そのため、住宅正面側からインナーガレージ26へ車両Cや人が出入りする場合にも、この共用エントランス空間31を通過することになる。
共用エントランス空間31は、第1建物部15及び第2建物部16の各張出し壁部32,33と、共用バルコニー18の床構成部分とで囲まれた空間として形成されている。各張出し壁部32,33間の横幅はガレージ側壁部27a,27b間の横幅よりも拡張されており、共用エントランス空間31に車両Cを駐車させた状態で、第1建物部15及び第2建物部16の各玄関ドア22,24が開閉可能となるスペースが確保されている。
次に、二世帯住宅10が有する一階部分11から三階部分13について、それぞれの間取りを説明する。まず、一階部分11の間取りについて、図2を参照しながら説明する。図2は、一階部分11の間取りを示す平面図である。
図2に示すように、二世帯住宅10の一階部分11において、第1建物部15には、子世帯の居住空間として、玄関41、宅配室42、ホール43、寝室44、クローゼット45、浴室46、サニタリー室47等が設けられている。
玄関41は玄関口21の建物内側に設けられ、玄関口21を介して出入り可能となっている。玄関41は、第1建物部15の第1張出し部15aに設けられ、玄関41は共用エントランス空間31と横に並んで隣接している。玄関41は、玄関口21が設けられる第1張出し壁部32によって、共用エントランス空間31と区画されている。
宅配室42は、玄関41と二世帯住宅10の前後方向のうちの住宅正面側に隣接し、第1張出し部15aにおける角部に設けられている。宅配室42も、第1張出し部15aに設けられ、玄関41と同じく、共用エントランス空間31と第1張出し壁部32を介して横並びで隣接している。宅配室42は収納スペースとしての機能を有しており、その内部には収納棚T等が設置されている。
第1張出し壁部32のうち宅配室42を共用エントランス空間31と区画する部分には、宅配収納庫Bが設けられている。このため、宅配収納庫Bは、共用エントランス空間31からみると、玄関口21の脇に配置されている。宅配収納庫Bは、複数の収納室48を有しており、それらが上下に並んで設けられている(図1参照)。この宅配収納庫Bを利用することにより、宅配業者から宅配物を受領することが可能となっている。
ホール43は、宅配室42とは反対側となる住宅奥側で玄関41に隣接し、寝室44、二階部分12へ延びる第1回り階段49等に通じている。寝室44は、中間建物部17から第1建物部15が張り出した部分に設けられ、玄関41及び宅配室42と横に並んで配置されている。
一方、二世帯住宅10の一階部分11のうち、第2建物部16には、親世帯の居住空間として、玄関51、リビング52、ホール53、ダイニングキッチン54等が設けられている。このように、第2建物部16では、一階部分11にリビング52やダイニングキッチン54が設けられていることから、親世帯の住人は、一階部分11が日常の生活空間となる。なお、ダイニングキッチン54は「ダイニング」に相当する。
玄関51は玄関口23の建物内側に設けられ、玄関口23を介して出入り可能となっている。第2建物部16では、玄関51は、リビング52の中の一部として設けられている。この玄関51を含むリビング52は、第2建物部16の第2張出し部16aに設けられ、共用エントランス空間31と横に並んで隣接し、玄関口23が設けられる第2張出し壁部33によって、共用エントランス空間31と区画されている。
ホール53は、リビング52の住宅正面側で当該リビング52と隣接し、住宅奥側でダイニングキッチン54やトイレ55に通じている。また、ホール53は、二階部分12へ延びる第2回り階段56にも通じている。この第2回り階段56は、二階部分12へ至る途中に、踊り場57が設けられている。この踊り場57の上に、踊り場空間58が形成されている。また、第2回り階段56の傾斜(勾配)は、第1建物部15(子世帯)の第1回り階段49よりも緩やかとなっている。これにより、高齢となる親世帯にとって二階部分12への昇降がし易くなっている。なお、第2回り階段56が「階段」に相当する。
さらに、二世帯住宅10の一階部分11において、第1建物部15と第2建物部16との間には、前記インナーガレージ26が設けられている。インナーガレージ26よりも住宅正面側には、前記共用エントランス空間31が設けられている。
続いて、二世帯住宅10の二階部分12の間取りについて、図3乃至図5を参照しながら説明する。図3は二階部分12の間取りを示す平面図であり、図4は、共用リビング80及びその周辺を拡大して示す拡大平面図であり、図5は図3におけるA−A線断面図である。
まず図3に示すように、二階部分12において、第1建物部15には、子世帯の居住空間として、ホール61、リビング62、ダイニング63、キッチン64等が設けられている。ホール61は、一階部分11と二階部分12とをつなぐ第1回り階段49と、二階部分12と三階部分13とをつなぐ階段65とに通じている。また、リビング62、ダイニング63、キッチン64は、それらが一つの大空間となる状態で設けられており、ホール61はこの大空間にも通じている。第1建物部15の第1張出し部15aのほぼ全域は、リビング62となっている。
このように、第1建物部15では、第2建物部16とは異なり、二階部分12にリビング62やダイニング63が設けられている。そのため、第1建物部15に居住する子世帯は、第2建物部16に居住して一階部分11を日常の生活空間とする親世帯と異なり、その二階部分12が日常の生活空間となる。
一方、二世帯住宅10の二階部分12のうち、第2建物部16には、親世帯の居住空間として、ホール71、寝室72、収納室73、浴室74、サニタリー室75等が設けられている。ホール71は、一階部分11から二階部分12につながる第2回り階段56に通じており、さらに、寝室72、浴室74、サニタリー室75に通じている。なお、収納室73は寝室72に隣接して設けられており、寝室72に通じている。寝室72及び収納室73は、第2張出し部16aに設けられている。
ここで、二世帯住宅10の二階部分12には中間建物部17が設けられており、その中間建物部17には共用空間としての共用リビング80が設けられている。共用リビング80は、第1建物部15及び第2建物部16のそれぞれの側から出入り可能となっており、子世帯と親世帯とが共用される空間である。この共用リビング80が、子世帯と親世帯との間で交流(コミュニケーション)を図ることができる場となる。つまり、共用リビング80は交流空間としての機能を有する。
図3乃至図5に示すように、共用リビング80は、第2床部としての上床部91と、第1床部としての下床部101とを備えている。上床部91は、二階部分12の床高さと同じ床高さを有し、住宅正面側で、中間建物部17の横方向全域にわたって設けられている。この上床部91の上に、第2空間部としての二階床空間81が形成されている。二階床空間81の天井部92は、二階部分12の天井面より低い天井面を有する下がり天井とされている。
二階床空間81は、二階床空間81を挟んで相対向する一対の内壁面93,94と、住宅正面側に設けられた正面側内壁面95とを有している。二階床空間81は、これらの内壁面93〜95によって三方が囲まれた空間である。そのうち、第1左側内壁面93は第1建物部15の側に、第1右側内壁面94は第2建物部16の側にそれぞれ設けられている。なお、左右は図3及び図4を基準としたものである。正面側内壁面95を有する正面壁部96は、二階床空間81とその正面側屋外の共用バルコニー18とを区画している。正面壁部96には掃出し窓部W1が設けられ、その掃出し窓部W1を通じて、二階床空間81から共用バルコニー18への出入りが可能となっている。
ちなみに、共用バルコニー18は、第1建物部15及び第2建物部16にも接続されている。第1建物部15ではリビング62から、第2建物部16では寝室72からそれぞれ共用バルコニー18に出入りすることが可能となっている。
下床部101は、住宅裏側で、中間建物部17の横方向全域にわたって設けられている。この下床部101は、上床部91よりも低く、かつ第2建物部16の第2回り階段56における踊り場57と同じ床高さを有している。その設置高さは、一階部分11の上下中央よりも天井側となる位置となっている。そのため、下床部101は、一階部分11の高さの範囲内に設けられたスキップ床部となっている。この下床部101の上には、空間部又は第1空間部としてのスキップ床空間82が形成されている。スキップ床空間82における上下方向の空間広がりは、一階部分11の上側領域から二階部分12の天井側領域にまで至っている。そして、スキップ床空間82の天井部102は、第1建物部15及び第2建物部16における二階部分12の天井面と同じ高さ位置に設けられており、下がり天井となった二階床空間81の前記天井部92よりも高い位置に設けられている。
なお、下床部101が一階高さ領域に設けられていることにより、共用リビング80の下方に設けられたインナーガレージ26の天井部29は下がり天井となっている。そのため、第1建物部15及び第2建物部16の一階部分11における天井面よりも低い位置に、インナーガレージ26の天井面が形成されている。
スキップ床空間82は、スキップ床空間82を挟んで相対向する一対の内壁面103,104と、住宅裏側に設けられた裏側内壁面105とを有している。スキップ床空間82は、これらの内壁面103〜105によって三方が囲まれた空間である。そのうち、第2左側内壁面103は第1建物部15の側に、第2右側内壁面104は第2建物部16の側にそれぞれ設けられている。いずれも、第2床部87から天井部102まで延びる高さを有している。裏側内壁面105も、第2床部87から二階天井寄りまで延びる高さを有し、その上部には屋外との通気や採光のための天井窓W2が設けられている。
このように上床部91と下床部101とが段違いとなっているため、両床部91,101の間には、両床部91,101をつなぐ段差床部111が設けられている。段差床部111の上には、段差床空間83が形成されている。段差床空間83の高さは、段差床部111のステップ部分により、スキップ床空間82の側(奥側)から二階床空間81の側(正面側)へ向かって段々に低くなる。また、段差床空間83の天井部112は、スキップ床空間82の天井部102と同様、第1建物部15及び第2建物部16における二階部分12の天井面と同じ高さ位置に設けられている。
段差床空間83は、段差床空間83を挟んで相対向する一対の内壁面113,114を有している。段差床空間83は、この一対の内壁面113,114に挟まれた空間である。そのうち、第3左側内壁面113は第1建物部15の側に、第3右側内壁面114は第2建物部16の側にそれぞれ設けられている。いずれも、段差床部111から天井部112まで延びる高さを有している。
段差床部111は、第1昇降部111aと第2昇降部111bとを有している。図3及び図4に示すように、第1昇降部111aの横幅は、第2昇降部111bの横幅の4分の1かそれよりも短くなっている。第1昇降部111aは、第2建物部16との境界側に設けられ、第2回り階段56と同程度に緩やかな傾斜とステップ部分が形成されている。このため、第1昇降部111aは、主に上床部91と下床部101との間を昇降に利用される。
一方、第2昇降部111bは、第1昇降部111aと横方向に隣接して設けられ、そのステップ部分の奥行は、第1昇降部111aのそれよりも長く形成されている。その奥行の長さを利用して、第2昇降部111bのステップ部分を収納用のスペースとして利用することも可能となる。また、第2昇降部111bは、ステップ部分を利用して座ることも可能であるため、上床部91と下床部101との間の昇降に利用されるだけでなく、座りながらの交流スペースにも利用できる。なお、第2昇降部111bは、複数の収納ボックスを積み重ねることによって構成することも可能である。
以上のように、共用リビング80は、二階床空間81、スキップ床空間82及び段差床空間83が合わさって一つの大空間となっている。そして、二階床空間81及び段差床空間83の各左側内壁面93,103,113、各右側内壁面94,104,114及び裏側内壁面105を利用して、各種設備を設置することが可能となる。
この実施形態では、スキップ床空間82から段差床空間83に至る各左側内壁面103,113に、前後方向に延びる天板84と、複数の椅子85とが設けられている。その各左側内壁面103,113や、二階床空間81から段差床空間83に至る各右側内壁面94,104,114の広い壁面を利用し、そこに本棚(図示略)を設置することにより、共用リビング80をライブラリースペースとして利用することができる。
その他、二階床空間81の天井部92が下がり天井となっていることにより、スキップ床空間82及び段差床空間83の各天井部102,112との間に形成された段差Dを利用して、プロジェクタ(映写装置、図示略)を設置することも可能である。この場合、スキップ床空間82の裏側内壁面105をスクリーンとしたり、その裏側内壁面105にスクリーン装置(図示略)を設置したりすれば、共用リビング80をシアタールームとして利用することもできる。この場合、段差床部111を視聴席として利用できる。
この共用リビング80には、第1建物部15からも第2建物部16からも出入りが可能となっている。まず、第1建物部15側との出入りについて、共用リビング80の二階床空間81は、床高さを同じくする二階部分12に設けられたホール61に隣接している。二階床空間81の第1左側内壁面93を有する第1内壁部97により、その両空間が区画されている。この第1内壁部97に設けられた第1出入口98を通じて、ホール61から二階床空間81へ出入りが可能となっている。第1出入口98には開閉扉99が設置されており、この開閉扉99により、共用リビング80から、第1建物部15のプライバシーが確保されている。
したがって、子世帯の住人が共用リビング80を利用しようとする場合は、その住人は次のように移動する。子世帯が居住する第1建物部15では、前述したように、二階部分12にリビング62やダイニング63が設けられ、その二階部分12が日常生活空間となっている。つまり、住人は、1日の中で、二階部分12で過ごす時間が多くなることが想定される。
図6は二世帯住宅10の正面概略断面図であり、住人の動線を矢印で示している。この図6に示すように、子世帯の住人は、日常的に過ごしている二階部分12から、第1出入口98を通じて上床部91を有する二階床空間81に至り、共用リビング80に入る。仮に、一階部分11や三階部分13で過ごしている状態であれば、第1回り階段49や階段65を利用して二階部分12のホール61まで移動し、その後、共用リビング80に至る。共用リビング80から第1建物部15の居住スペースへ戻る場合はその逆となり、二階床空間81から第1出入口98を介してホール61へ戻ることになる。
一方、図3及び図4に戻って、第2建物部16側との出入りについては、共用リビング80のスキップ床空間82は、第2回り階段56の途中にあって、スキップ床空間82と床高さを同じくする踊り場空間58と隣接している。スキップ床空間82の第2右側内壁面104を有する第2内壁部106により、その両空間が区画されている。この第2内壁部106に設けられた第2出入口107を通じて、踊り場空間58からスキップ床空間82へ出入りが可能となっている。第2出入口107には引き戸108が設置されており、これにより、共用リビング80から、第2建物部16のプライバシーが確保されている。
したがって、親世帯の住人が共用リビング80を利用しようとする場合は、その住人は次のように移動する。親世帯が居住する第2建物部16では、前述したように、一階部分11にリビング52やダイニングキッチン54が設けられ、その一階部分11が日常生活空間となっている。つまり、住人は、1日の中で、一階部分11で過ごす時間が多くなることが想定される。
そこで、図6に示すように、親世帯の住人は、日常的に過ごしている一階部分11から第2回り階段56を上って踊り場空間58へ移動し、さらに第2出入口107を通じて、下床部101を有するスキップ床空間82に至って共用リビング80に入る。仮に、二階部分12で過ごしている状態であれば、第2回り階段56を降りて踊り場空間58へ移動し、その後、共用リビング80に至る。共用リビング80から第2建物部16の居住スペースに戻る場合はその逆となり、スキップ床空間82から第2出入口107を介して踊り場空間58へ戻ることになる。
続いて、二世帯住宅10の三階部分13の間取りについて、図7を参照しながら説明する。図7は、三階部分13の間取りを示す平面図である。
図7に示すように、三階部分13において、第1建物部15には、子世帯の居住空間として、ホール121、子供室122、多目的室123等が設けられている。第1建物部15の第1張出し部15aには、ルーフバルコニー124が形成されており、ホール121、子供室122、多目的室123等はその第1張出し部15a以外の部分に設けられている。ホール121は二階部分12につながる階段65に通じるとともに、子供室122や多目的室123にも通じている。
それぞれが二階部分12を最上階とする第2建物部16及び中間建物部17において、それらの二階部分12の屋根部分にも、ルーフバルコニー131が形成されている。また、共用バルコニー18のバルコニー屋根部19(図1参照)は、陸屋根(フラットルーフ)となり、吹き抜け部132が形成されている。これらルーフバルコニー131やバルコニー屋根部19の天井面133には、太陽光パネル等を設置してもよい。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
子世帯が居住する第1建物部15と、親世帯が居住する第2建物部16とが離間して設けられているため、各世帯のプライバシーを好適に確保することができる。その上で、中間建物部17が設けられ、その中間建物部17には、第1建物部15及び第2建物部16からそれぞれ出入り可能な共用リビング80が設けられている。そのため、各世帯のプライバシーを好適に確保しながら、共用リビング80を利用して各世帯の交流(コミュニケーション)を図りやすくすることができる。
中間建物部17の共用リビング80は下床部101を有しており、第2建物部16は、ダイニングキッチン54及びリビング52が設けられた一階部分11から、第2回り階段56を通じてスキップ床空間82に至るように構成されている。これにより、第2建物部16では、共用リビング80への移動に第2回り階段56の利用が必要となり、それが共用リビング80への移動に対する一種の心理的バリアとなる。したがって、共用リビング80により親子世帯の交流を図りやすくしつつも、親世帯にとっては、移動に第2回り階段56を介在させることで、子世帯との適度な距離感を保つことができる。
第2建物部16では、一階部分11にダイニングキッチン54及びリビング52が設けられているため、親世帯は、その一階部分11が1日の大半を過ごす日常生活空間となる。そうすると、親世帯の住人が共用リビング80へ移動する場合、その日常生活空間となる一階部分11から、第2回り階段56を通じてスキップ床空間82へ移動することになる。
これにより、いったん二階部分12へ移動し、その後、さらに共用リビング80へ移動するといった動線となる場合と比較して、共用リビング80に至るまでの移動距離を短くすることが可能となる。その結果、高齢となる親世帯にとって、移動負担を軽減させることができる。それに加え、第2回り階段56を利用することで適度な運動が可能となり、親世帯の健康促進にも寄与できる。
第2建物部16の第2回り階段56は、下床部101と同じ床高さとなる踊り場空間58を有し、その踊り場空間58とスキップ床空間82との間で出入り可能となっている。そのため、親世帯の住人が共用リビング80へ移動する場合、その住人は、一階部分11から踊り場空間58まで第2回り階段56を上り、そこからスキップ床空間82に入れば共用リビング80に至ることになる。このため、共用リビング80に至るまでの移動距離をさらに短くして、移動負担を軽減することができる。
スキップ床空間82は、下床部101から天井部112の側まで延びる複数の内壁面103〜105を有している。そのため、二階天井寄りまで高く、広く形成された内壁面103〜105を利用して、共用リビング80を住人が所望する様々な用途で利用することができる。例えば、内壁面103〜105に本棚(図示略)を設置してライブラリースペースとして利用したり、スクリーンを設置してシアタールームとして利用したりすることができる。これにより、親子両世帯の交流を促進させることができる。
第1建物部15では、二階部分12にダイニング63及びリビング62が設けられているため、子世帯は、その二階部分12が1日の大半を過ごす日常生活空間となる。そうすると、子世帯の住人が共用リビング80へ移動する場合、先の親世帯の住人と異なり、その日常生活空間となる二階部分12から、そのまま同じ床高さとなっている二階床空間81へ移動することになる。これにより、子世帯の住人は、その日常生活空間から共用リビング80へ容易に移動することができる。
このように、両建物部15,16のうち第2建物部16についてのみ、共用リビング80への移動に第2回り階段56の利用を必要として、親世帯の住人が心理的バリアを感じるよう設定されている。これは、他方の世帯である子世帯にとっても、親世帯との距離感を感じさせる一因となる。両方の世帯が階段利用を必要とする構成の場合には、両世帯に心理的バリアを感じさせることになり、逆に交流への負担が過大となるおそれがあるのに対し、階段利用を一方のみとすることで、両世帯間で適度な距離感を保つことができる。
中間建物部17において、下床部101は一階部分11における上下中央よりも天井側に設けられているため、下床部101の下方にも空間が確保され、そこにインナーガレージ26が設けられている。これにより、スペースの有効利用を図ることができる。
本発明は、上記した実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施の形態では、共用リビング80の上床部91と下床部101とが前後方向に並んで設けられているが、それら各床部91,101を設置する領域は任意に設定することができる。例えば、図8は、上床部91が拡張された共用リビング80を示す拡大平面図である。図8に示すように、上床部91は住宅正面側だけでなく、住宅裏側に至るまで前後方向に延びるように設けられた拡張上床部91aを有し、段差床部111は第1昇降部111aのみが設けられた構成となっている。これにより、二階床空間81のうち、拡張上床部91aを有する拡張二階床空間81aは、スキップ床空間82及び段差床空間83と左右に隣接した状態で設けられている。
この構成では、拡張二階床空間81aに長机141、椅子142、本棚143を設置することで、共用リビング80をライブラリとして利用することができる。それに加え、拡張上床部91aの下方に、下床部101と同じ床高さとなる収納空間144を設け、スキップ床空間82から収納出入り口145を通じて出入り可能となるように構成してもよい。これにより、収納スペースを増やしてスペースの有効活用が可能となり、共用リビング80の用途も増やすことができる。
なお、この収納空間144を住宅正面側までさらに拡張してもよいし、上記実施の形態の構成において、上床部91の下方を収納スペースとして利用してもよい。
(2)上記実施の形態では、第1建物部15では、その二階部分12から共用リビング80へ移動するように構成されているが、第1建物部15からも第1回り階段49を利用して共用リビング80に至るように構成してもよい。この場合、図9に示すように、第1回り階段49にも下床部101と同じ床高さとなる踊り場空間49aが設けられ、その踊り場空間49aとスキップ床空間82との間で出入り可能とされる。
この構成によれば、第1建物部15及び第2建物部16のいずれからも、共用リビング80に移動するには階段部分を利用しなければならないため、両世帯の住人に心理的バリアを感じさせて、両世帯の距離感を保つことができる。
(3)上記実施の形態では、共用リビング80において、上床部91、下床部101及び段差床部111が設けられているが、そのうち、上床部91及び段差床部111を省略し、下床部101のみを共用リビング80の床部分とした構成を採用してもよい。例えば、前述した図9に示すように、第1建物部15からも第1回り階段49を利用して共用リビング80に至るようにすれば、下床部101のみの構成とすることが可能となる。
(4)上記実施の形態では、第1建物部15では二階部分12にダイニング63及びキッチン64が設けられ、第2建物部16では一階部分11にダイニングキッチン54及びリビング52が設けられた構成とした。これに代えて、別の階部分にこれらのスペースが設けられた構成を採用してもよい。
(5)上記実施の形態では、第2建物部16において、一階部分11には、ダイニングとキッチンとが一体化された空間としてダイニングキッチン54を設けた構成となっているが、ダイニングとキッチンとを分けた間取りを採用してもよい。逆に、第1建物部15において、ダイニング63とキッチン64とを一体化したダイニングキッチンとしてもよい。
(6)上記実施の形態では、下床部101を有するスキップ床空間82と、第2回り階段56の踊り場空間58とを横並びで隣接した構成としたが、その両者の間に通路を介在させた構成を採用してもよい。
(7)上記実施の形態では、下床部101の床高さを一階部分11の上下中央よりも天井側となる高さとしたが、一階部分11の領域であれば、設置高さは任意である。このため、例えば上記実施形態における高さ位置よりも低い高さに設定してもよい。これにより、スキップ床空間82は天井の高い空間とすることも可能となる。仮にインナーガレージ26としての駐車スペースを確保できない場合は、収納スペースとして利用することもできる。
(8)上記実施の形態では、第1建物部15を三階建てとしたが、二階建てなど複数階建てでも、一階部分11だけの平屋構成であってもよい。また、第2建物部16については二階建てとしたが、これも三階建て以上の複数階建てであっても、一階部分11だけの平屋構成としてもよい。
(9)上記実施の形態では、第1建物部15に居住する第1世帯を子世帯とし、第2建物部16に居住する第2世帯を親世帯としたが、その逆でもよい。また、二世帯住宅10には、子世帯及び親世帯の二世帯で居住するのが一般的であるが、親子とは関係のない別の二世帯が利用してもよい。例えば、第1建物部15及び第2建物部16のうち、一方を賃借人に賃貸することも考えられる。
(10)上記実施の形態では、中間建物部17に共用空間として共用リビング80が設けられているが、共用空間としては共用リビング80以外であってもよく、例えばアスレチックスペースであってもよい。この場合、スキップ床空間82から段差床空間83に至る左側内壁面103,113や右側内壁面104,114を利用し、そこにボルタリング用のホールド(石)を設置することが一例として考えられる。その他、エアロバイクを設けてもよい。
(11)上記実施の形態では、段差床部111が共用リビング80の横方向全域にわたって設けられているが、横方向の一部にのみ設けられた構成を採用してもよい。その場合、段差床部111に隣接する部分では、上床部91を拡張してもよいし、下床部101を拡張してもよい。
10…二世帯住宅、11…一階部分、12…二階部分、15…第1建物部、16…第2建物部、17…中間建物部、23…玄関口、52,62…リビング、54…ダイニングキッチン(ダイニング),56…第2回り階段(階段)、58…踊り場空間、63…ダイニング、80…共用リビング(共用空間)、81…二階床空間(第2空間部)82…スキップ床空間(空間部、第1空間部)、91…上床部(第2床部)、101…下床部(スキップ床部、第1床部)、103…第2左側内壁面、104…第2右側内壁面、105…裏側内壁面。

Claims (3)

  1. 第1世帯が居住する第1建物部と、
    第2世帯が居住し、前記第1建物部と離間して配置された第2建物部と
    を備えた二世帯住宅であって、
    前記第1建物部と前記第2建物部との間に配置されて両者を連結し、二階部分を有する中間建物部と、
    前記中間建物部に設けられ、前記第1建物部及び前記第2建物部から出入り可能とされて前記第1世帯と前記第2世帯とで共用される共用空間と、
    前記共用空間に設けられ、前記各建物部の一階高さ領域に設置されたスキップ床部としての第1床部を有する第1空間部
    前記共用空間に設けられ、前記第1建物部における二階部分の床高さと同じ床高さとなる第2床部を有する第2空間部と、
    を備え、
    前記第1建物部は二階部分を有して複数階建てとされ、その二階部分にダイニング及びリビングが設けられ、二階部分から前記第2空間部へ出入り可能とされており、
    前記第2建物部は二階部分を有して複数階建てとされ、その一階部分に玄関口、ダイニング及びリビングが設けられるとともに、一階部分から二階部分へ至る階段の途中には、前記第1床部と同じ床高さとなりかつ前記第1空間部と横並びで隣接する踊り場空間が設けられ、前記踊り場空間から前記第1空間部へ出入り可能とされていることを特徴とする二世帯住宅。
  2. 前記第1空間部は、前記第1床部から前記中間建物部の二階天井寄りまで延びる内壁面を有していることを特徴とする請求項1に記載の二世帯住宅。
  3. 前記第1床部は、前記中間建物部において、前記各建物部の一階高さ領域における上下中央よりも天井側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の二世帯住宅。
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