JP2024087771A - 住宅 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024087771000001
【課題】居住者にとって使い勝手の良いゾーニングが考慮された住宅を提供する。
【解決手段】玄関11のある階を有する住宅Hが、玄関11が設けられたエントランスゾーン10と、居室21,22が設けられた居室ゾーン20と、居室ゾーン20に隣接し、居室21,22と行き来可能な複数の非居室31~34が設けられたバックヤードゾーン30と、を備えており、バックヤードゾーン30において複数の非居室31~34は並んで配置され、バックヤードゾーン30は、複数の非居室31~34の並び方向に連続する通路を有し、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30における通路との間には、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30とを出入り可能に連通する複数の出入口24a,24b,24cが設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、住宅に関する。
従来、新築住宅の取引形態として、ハウスメーカーや工務店等が用意した一定の規格に従って建築される規格住宅(企画住宅ともいう)が知られている。
規格住宅は、用意されたプランやオプションの中から施主が気に入ったものを選択し、それに基づいて建築されることから、いわゆる建売住宅と比べると設計の自由度が高いことが利点の一つとなっている。
特開2003-239548号公報
しかしながら、規格住宅は、プランやオプションをある程度選べるからといって、例えばダイニングキッチンと水廻り室(洗面所や浴室等)との位置関係や、リビングと玄関との位置関係などを考慮せずに建築してしまうと使い勝手が悪くなるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、居住者にとって使い勝手の良いゾーニングが考慮された住宅を提供することである。
請求項1に記載の発明は、例えば図1,図2,図5,図11~図14に示すように、玄関11のある階を有する住宅H(H1,H2)において、
前記玄関11が設けられたエントランスゾーン1,10と、
居室21,22が設けられた居室ゾーン2,20と、
前記居室ゾーン2,20に隣接し、前記居室21,22と行き来可能な複数の非居室3a~3h,31~34が設けられたバックヤードゾーン3,30と、を備えており、
前記バックヤードゾーン3,30において前記複数の非居室3a~3h,31~34は並んで配置され、
前記バックヤードゾーン3,30は、前記複数の非居室3a~3h,31~34の並び方向に連続する通路を有し、
前記居室ゾーン20と前記バックヤードゾーン30における前記通路との間には、前記居室ゾーン20と前記バックヤードゾーン30とを出入り可能に連通する複数の出入口24a,24b,24cが設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、居住者は、居室21,22のある居室ゾーン2,20に入って生活し、バックヤードゾーン3,30にて、複数の非居室3a~3h,31~34が有する機能を利用することができる。
さらに、バックヤードゾーン3,30において複数の非居室3a~3h,31~34は並んで配置され、バックヤードゾーン3,30は、複数の非居室3a~3h,31~34の並び方向に連続する通路を有するので、居室ゾーン2,20とバックヤードゾーン3,30との間の移動や、バックヤードゾーン3,30内での移動もしやすくなる。
これにより、居住者にとって使い勝手の良いゾーニングが考慮された住宅Hを提供することができる。
また、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30における通路との間には、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30とを出入り可能に連通する複数の出入口24a,24b,24cが並んで設けられているので、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30とを接続する動線を複数形成することができ、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30との間をスムーズに行き来することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1,図2,図5,図11~図14に示すように、請求項1に記載の住宅H(H1,H2)において、
前記居室ゾーンには、一端部が、前記複数の出入口のうち隣り合う第一出入口と第二出入口との間に位置する壁に対して壁付けされたペニンシュラ型のキッチン台が設けられ、
前記居室ゾーンと前記バックヤードゾーンには、少なくとも、前記第一出入口と前記第二出入口との間に位置する前記壁と前記キッチン台の周囲を周回するための回遊動線が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、例えば図1,図2,図5,図11~図14に示すように、請求項2に記載の住宅H(H1,H2)において、
前記複数の非居室には、
水廻り用設備が設置されて水廻り室としての機能を有する水廻り系非居室と、
収納用設備が設置されて収納室としての機能を有する収納系非居室と、
前記水廻り室としての機能及び前記収納室としての機能を有する兼備型非居室と、のいずれかが含まれ、
前記バックヤードゾーンには、前記第一出入口と前記第二出入口との間に位置する前記壁に隣接して、前記水廻り系非居室が配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、複数の非居室3a~3h,31~39には、水廻り用設備が設置されて水廻り室としての機能を有する水廻り系非居室3b,3c,3d,3e,3f,32,33,34,35,36,39と、収納用設備が設置されて収納室としての機能を有する収納系非居室3g,3h,37,38と、水廻り室としての機能及び収納室としての機能を有する兼備型非居室3a,31と、のいずれかが含まれているので、水廻り系非居室3b,3c,3d,3e,3f,32,33,34,35,36,39と、収納系非居室3g,3h,37,38と、兼備型非居室3a,31と、が適宜選択されて組み合わせられることで、使い勝手の良い位置関係にしやすくなる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1,図2,図5,図11~図14に示すように、請求項1に記載の住宅H(H1,H2)において、
前記複数の出入口には、前記居室ゾーンと前記バックヤードゾーンとの間において同一直線上に並んで設けられている複数の出入口が含まれていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、例えば図1,図2,図5に示すように、請求項4に記載の住宅H(H1,H2)において、
前記複数の出入口には、前記居室ゾーンと前記バックヤードゾーンとの間において、他の出入口と同一直線上に配置されず、かつ、前記他の出入口と平行な位置関係で配置された出入口が含まれていることを特徴とする。
本発明によれば、居住者にとって使い勝手の良いゾーニングが考慮された住宅を提供することができる。
住宅のゾーン分けに関する考え方を説明する図である。 バックヤードゾーンにおける非居室の配置に関する考え方を説明する図である。 住宅のマルチゾーニングに関する考え方を説明する図である。 住宅の具体例1を説明する平面図であり、住宅及び敷地を示す。 住宅の1階を示す平面図である。 階段下収納について説明する図である。 住宅の2階及びマルチゾーンの使用例を示す平面図である。 住宅の2階におけるマルチゾーンの他の使用例を示す平面図である。 住宅の2階におけるマルチゾーンの他の使用例を示す平面図である。 住宅の2階におけるマルチゾーンの他の使用例を示す平面図である。 住宅の具体例2を説明する平面図であり、住宅の1階を示す。 住宅の1階におけるバックヤードゾーンの他の使用例を示す平面図である。 住宅の1階におけるバックヤードゾーンの他の使用例を示す平面図である。 住宅の1階におけるバックヤードゾーンの他の使用例を示す平面図である。 住宅の2階を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。なお、以下の実施形態及び図示例における方向・方角は、あくまでも説明の便宜上設定したものである。
本実施形態における住宅H(H1,H2)は、ハウスメーカーや工務店等が用意した一定の規格に従って建築される規格住宅(企画住宅ともいう)である。規格住宅は、用意されたプランやオプションの中から施主(居住者)が気に入ったものを選択し、それに基づいて建築されることから、いわゆる建売住宅と比べると設計の自由度が高い。
また、本実施形態における住宅Hは、壁や床、屋根といった住宅Hの構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネル(建築用木質パネル)を組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の住宅Hにも適用することができる。
また、この建築用木質パネルとは、縦横の框材Fが矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材Cが縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材Bが貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填されるものである。さらに、建築用木質パネルの表面には、外装用、内装用の仕上げ材が適宜取り付けられている。
(玄関のある階について)
図1は、住宅Hのうち玄関のある階を概念的に示した平面図であり、住宅Hのゾーン分けに関する考え方を説明するためのものである。図1において、符号1はエントランスゾーン、符号2は居室ゾーン、符号3はバックヤードゾーン、符号4は階段ゾーンを示す。すなわち、住宅Hは、玄関のある階に、エントランスゾーン1と、居室ゾーン2と、バックヤードゾーン3と、を備えている。
なお、玄関のある階は、本実施形態においては1階であるが、これに限られるものではなく、地下階や2階以上の階であってもよい。
エントランスゾーン1は、住宅Hの所定階のうち、住宅H内と屋外とを接続する空間である玄関を備えたゾーンであり、所定階に、玄関のある階としての機能を付与している。換言すれば、エントランスゾーン1があることで、住宅Hの所定階は、玄関のある階として機能する。
また、エントランスゾーン1は、非居室である玄関を少なくとも備えていて、当該非居室である玄関を主体として構成されたゾーンである。そのため、玄関以外の非居室や、居室を備えていてもよいし、玄関以外の部分が屋外であってもよい。なお、居室を備える場合、その居室は、居室ゾーン2の居室と一体又は一体的に形成されていてもよい。
居室ゾーン2は、リビングルームやダイニングルーム、キッチンルーム等の居室か、主寝室や子供部屋等の居室を備えたゾーンである。すなわち、居室ゾーン2は、居住、執務、作業、集会、娯楽その他これらに類する目的のために継続的に使用する部屋(室)である居室を備えていて、当該居室を主体として構成されたゾーンである。
居室ゾーン2は、居住者が継続的に使用するため、生活の中心となる住空間として認識される。
バックヤードゾーン3は、トイレや洗面所、浴室等の水廻り室や、共用クローゼット、パントリー等の収納室を備えたゾーンである。すなわち、バックヤードゾーン3は、非居室である水廻り室や収納室を備えていて、当該非居室を主体として構成されたゾーンである。より詳細に説明すると、バックヤードゾーン3に設けられる部屋(室)は、それぞれが別々の機能を有する非居室であり、非居室であるため、居室のように継続的に使用されるものではない。
また、バックヤードゾーン3は、エントランスゾーン1とは真逆の位置にあるため目立ちにくく、玄関から住宅H内に入ってきた人からは見えにくい。つまり、玄関のある階の、あえて目立たない位置に、水廻り室や収納室等の非居室をまとめて配置することを可能とするゾーンである。
エントランスゾーン1、居室ゾーン2、バックヤードゾーン3は、住宅Hの正背方向(奥行方向)に並んで配置されている。換言すれば、バックヤードゾーン3は、居室ゾーン2を挟んでエントランスゾーン1の反対側に位置している。さらに言えば、居室ゾーン2を挟んで一方側にエントランスゾーン1が設けられ、他方側にバックヤードゾーン3が設けられている。
なお、エントランスゾーン1は、住宅Hの正面側に配置されていなくてもよい。
また、居室ゾーン2は、左右方向中央に間仕切り2aが設けられて、左右方向(間口方向)にゾーン分けされている。すなわち、居室ゾーン2は、左右方向の一方に位置する第一居室ゾーン2z1と、左右方向の他方に位置する第二居室ゾーン2z2と、を有する。
間仕切り2aは、第一居室ゾーン2z1と第二居室ゾーン2z2とを行き来可能に仕切るものであり、第一居室ゾーン2z1と第二居室ゾーン2z2とを完全に仕切るものではない。すなわち、間仕切り2aが間仕切壁である場合、その間仕切壁には、開口部(出入口)が形成される。その開口部には、建具(戸・ドア・扉・アコーディオンカーテン類)が設けられてもよい。また、間仕切り2aは、床に立設される間仕切壁ではなく、可動間仕切壁であってもよい。
このように居室ゾーン2が左右に分けられているため、居室ゾーン2に隣接するエントランスゾーン1及びバックヤードゾーン3も、第一居室ゾーン2z1側と第二居室ゾーン2z2側で機能が分けられる場合がある。
例えば、第一居室ゾーン2z1を、ダイニングとキッチンの機能を併存させた居室(ダイニングキッチン)とし、第二居室ゾーン2z2をリビングとする。
その場合に、エントランスゾーン1においては、玄関を、第一居室ゾーン2z1側に設けるか、第二居室ゾーン2z2側に設けるかで、住宅H内と屋外空間との間に形成される動線が異なるものとなる。
また、バックヤードゾーン3においては、どこにどのような機能の非居室を配置するかで、居室ゾーン2とバックヤードゾーン3との間に形成される動線が異なるものとなるので、居室ゾーン2における居室やバックヤードゾーン3における非居室の使い勝手が全く異なるものとなる。
図2は、バックヤードゾーン3に対する非居室の配置について説明している。
バックヤードゾーン3は、複数の非居室が、左右方向(間口方向)に一直線上に並んで配置される。バックヤードゾーン3に並べられる非居室の数は2つ以上であり、本実施形態においては4つとされている。
複数の非居室は、規格住宅である本実施形態の住宅Hにおいて用意されたプラン(オプション)であり、住宅Hの建築時に、施主(居住者)によって選択される。
バックヤードゾーン3に配置される非居室の各々は、正背方向の寸法が概ね等しく、かつ、左右方向の寸法も概ね等しく設定されている。
各々の非居室における正背方向の寸法は、バックヤードゾーン3全体の正背方向の寸法と等しい。
また、各々の非居室における左右方向の寸法は、バックヤードゾーン3全体の左右方向の寸法を、住宅Hの設計時に、バックヤードゾーン3に配置される予定の非居室の個数で略等分割した分の寸法とされている。すなわち、非居室をバックヤードゾーン3に配置する考え方としては、複数の非居室をバックヤードゾーン3に並べて配置すれば、これら複数の非居室は、バックヤードゾーン3に対してぴったりと収まることになる。したがって、規格住宅である住宅Hに適用しやすい。
バックヤードゾーン3に配置される非居室の種類は複数あり、本実施形態においては、第一非居室3a、第二非居室3b、第三非居室3c、第四非居室3d、第五非居室3e、第六非居室3f、第七非居室3g、第八非居室3hの、8つとされている。
バックヤードゾーン3に配置される複数の非居室3a~3hには、水廻り用設備が設置されて水廻り室としての機能を有する水廻り系非居室と、収納用設備が設置されて収納室としての機能を有する収納系非居室と、水廻り室としての機能及び収納室としての機能を有する兼備型非居室3a,31と、のいずれかが含まれている。
第一非居室3aは、トイレとパントリーの機能を併存させた非居室(兼備型非居室)である。
この第一非居室3aは、便器が設置されたトイレの個室と、パントリーとして使用される収納スペースと、からなる。
トイレは、第一非居室3aのうち居室ゾーン2とは反対側に配置されている。
パントリーには、収納棚等の収納家具が設置されており、収納家具には、調理器具や什器類、食品、飲料等が収納される。また、このパントリーは、第一非居室3aのうち居室ゾーン2側に配置されている。
トイレは、パントリー側から出入りする構成となっており、パントリー側は、人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
第二非居室3bは、洗面所であり、水廻り系非居室である。
この第二非居室3bのうち居室ゾーン2とは反対側に、洗面台が設置されている。洗面台の前方(居室ゾーン2側)は人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
第三非居室3cは、ランドリールームであり、水廻り系非居室である。
この第三非居室3cのうち居室ゾーン2とは反対側に、洗濯機置き場があり、洗濯機が設置される。また、洗濯機置き場の上方は物干しスペースとなっている。
洗濯機置き場の前方(居室ゾーン2側)は人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
なお、ランドリールームとは、洗濯や乾燥等の洗濯作業を効率良く行うための非居室を指す。洗濯作業には、アイロンがけ、畳み作業が含まれてもよく、その場合は、折り畳み式の作業台などが適宜設置されるものとする。
また、洗濯・乾燥が完了した衣類や、洗濯に必要な備品が多く収納される場合には、この第三非居室3cは、兼備型非居室であってもよい。
第四非居室3dは、浴室であり、水廻り系非居室である。
この第四非居室3dのうち居室ゾーン2とは反対側に、浴槽が設置されている。浴槽の前方(居室ゾーン2側)は人が身体を洗うスペースとなっている。
なお、浴室である第四非居室3dは、バックヤードゾーン3における左右両端部のうちいずれか一方に配置される。すなわち、浴室である第四非居室3dを挟んで一方側と他方側の双方に他の非居室が配置されることがない。
第五非居室3eは、トイレであり、水廻り系非居室である。
この第五非居室3dのうち居室ゾーン2とは反対側に、便器が設置されたトイレの個室がある。個室の前方(居室ゾーン2側)は、個室の出入り時に人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
第六非居室3fは、洗面所と脱衣所との機能を併存させた非居室(水廻り系非居室)である。
この第六非居室3fのうち居室ゾーン2とは反対側に、洗面台及び洗濯機置き場が設置されている。洗濯機置き場には洗濯機が設置される。
洗面台及び洗濯機置き場の前方(居室ゾーン2側)は人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
第七非居室3gは、パントリーであり、収納系非居室である。
この第七非居室3gのうち居室ゾーン2とは反対側に、収納棚等の収納家具が設置されている。収納家具には、調理器具や什器類、食品、飲料等が収納される。収納家具の前方(居室ゾーン2側)は人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
第八非居室3hは、ファミリークローゼットであり、収納系非居室である。
この第八非居室3hのうち居室ゾーン2とは反対側に、収納棚等の収納家具が設置されている。収納家具は、居住者家族が全員で共用するクローゼット家具とされており、衣類や鞄、小物等が収納される。収納家具の前方(居室ゾーン2側)は人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
各非居室3a~3hは、居室ゾーン2側が、人が立ったり歩いたりするスペースとされている。このようなスペースは、浴室である第四非居室3dにおける居室ゾーン2側のスペースを除き、通路や廊下として認識されるようになっている。すなわち、バックヤードゾーン3は、居室ゾーン2側に、バックヤードゾーン3の長さ方向に沿って伸びる通路を備えた状態となっている。
各非居室3a~3h間には、仕切壁が設けられており、仕切壁には開口部(出入口)が形成されている。また、仕切壁には、その開口部(出入口)を開閉するための建具が設けられてもよいし、設けられなくてもよい。
バックヤードゾーン3に対する非居室3a~3hの配置の考え方として、以上のような各非居室3a~3hは、図2(a)に示すように、バックヤードゾーン3に対し、基本的に、組み合わせ自在(入れ替え自在、と言い換えてもよい)に並べられて配置される。ただし、浴室である第四非居室3dは、上記のように、バックヤードゾーン3における左右両端部のうちいずれか一方に配置される。
また、トイレや浴室といった、住宅にとって必要性の高い非居室については、バックヤードゾーン3に対して必ず配置される必須非居室として扱われるようにしてもよい。もしくは、住宅Hが、複数階建てである場合には、必須非居室が、バックヤードゾーン3ではなく、他の階に配置されてもよいが、規格住宅としては、非居室はバックヤードゾーン3に配置されることが望ましい。
各非居室3a~3hの配置は、居室ゾーン2における居室の配置に応じて組み合わせられる。もしくは、各非居室3a~3hの配置は、バックヤードゾーン3内での使い勝手を考慮して組み合わせられる。
例えば第一居室ゾーン2z1がダイニングキッチンである場合には、バックヤードゾーン3における第一居室ゾーン2z1側に、第一非居室3aか第七非居室3gを配置する。つまり、図2(a),(b)に示すように、パントリーとしての役割を持つ第一非居室3a又は第七非居室3gをダイニングキッチン側に配置する。
このようにすれば、ダイニングキッチンとパントリーとの間を行き来しやすくなるので、ダイニングキッチンの使い勝手もパントリーの使い勝手も向上できる。
例えば第一居室ゾーン2z1がダイニングキッチンであり、ダイニングキッチンが家族団らんの場所となる場合には、バックヤードゾーン3における第一居室ゾーン2z1側に、第一非居室3aか第五非居室3eを配置する。つまり、図2(a),(b)に示すように、トイレとしての役割を持つ第一非居室3a又は第五非居室3eをダイニングキッチン側に配置する。
このようにすれば、ダイニングキッチンからトイレまでの距離が短く、ダイニングキッチンとトイレとの間を行き来しやすくなるので、ダイニングキッチンを家族団らんの場所とした場合の使い勝手が良い。
例えば第二居室ゾーン2z2がリビングであり、リビングに来客を招くことが多い場合には、バックヤードゾーン3における第二居室ゾーン2z2側に、第二非居室3bや第五非居室3eを配置する。つまり、図2(c)に示すように、洗面所としての役割を持つ第二非居室3bと、トイレとしての役割を持つ第五非居室3eをリビング側に配置する。
このようにすれば、リビングから洗面所やトイレまでの距離が短く、リビングと洗面所・トイレとの間を行き来しやすくなる。さらに、リビングと洗面所・トイレとの間に、生活感のある洗面脱衣所やランドリールーム、パントリー等が配置されていない。そのため、来客が洗面所やトイレを利用しやすくなえる。
また、図2(d)に示すように、ランドリールームとしての役割を持つ第三非居室3c又は洗面脱衣所としての役割を持つ第六非居室3fと、ファミリークローゼットとしての役割を持つ第八非居室3hとを隣接して配置すると、バックヤードゾーン3内の使い勝手が良くなる。すなわち、洗濯作業を終えた衣類を、隣接するファミリークローゼットの収納家具に、すぐに収納することができるので使い勝手が良い。
各非居室3a~3hの配置は、以上のような例に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
階段ゾーン4は、住宅Hが複数階建てである場合に、玄関のある階から他の階に移動するための階段が設けられたゾーンである。したがって、住宅Hが平屋の場合は、階段ゾーン4は配置されない。
なお、本実施形態の階段ゾーン4は、図1に示すように、居室ゾーン2内に配置されているが、これに限られるものではなく、エントランスゾーン1又はバックヤードゾーン3に配置されてもよい。
階段ゾーン4が居室ゾーン2に配置されることで、いわゆるセンターリビング設計を実現することができる。センターリビングとは、玄関からリビングを通らないと他の階には行けない間取りを指す。すなわち、本実施形態の住宅Hも、階段ゾーン4が居室ゾーン2に配置されることで、エントランスゾーン1から居室ゾーン2に入らないと他の階には行けない間取りとなっている。
また、階段ゾーン4が居室ゾーン2に設けられることで、居室ゾーン2と他の階との距離が近くなるので、居室ゾーン2に居ながら、他の階の様子を窺うことができる。このようなセンターリビング設計により、例えば他の階で遊ぶ子供の声や姿をすぐに感じ取ることができるし、反対に、他の階で遊ぶ子供が居室ゾーン2に居る親の存在を感じ取ることができるので、お互いに安心感のある生活を送ることができる。
その他にも次のような効果がある。家族の帰宅時に、居室ゾーン2で顔を合わせることができる。親の知らないうちに子供が出掛けてしまうことが少なくなる。遊びに来た子供の友達とも顔を合わせることができる。冬場の温度の低い玄関から離間した位置に階段が配置されるので、階段での寒さを解消できる。エントランスゾーン1に来客があっても他の階から居室ゾーン2に移動することができる。
すなわち、階段ゾーン4が居室ゾーン2に配置されることで、住宅Hに多くのメリットをもたらすことができる。
(玄関のある階とは異なる他の階について)
図3は、住宅Hのうち玄関のある階とは異なる所定階(以下、特定階)を概念的に示した平面図であり、住宅のマルチゾーニングに関する考え方を説明するためのものである。
図3において、符号4は階段ゾーン、符号5は共用ゾーン、符号6は独立ゾーン、符号7はマルチゾーン、符号8はバルコニーゾーンを示す。すなわち、住宅Hは、特定階に、階段ゾーン4と、共用ゾーン5と、独立ゾーン6と、マルチゾーン7と、バルコニーゾーン8と、を備えている。
なお、玄関のある階とは異なる他の階は、本実施形態においては2階であるが、これに限られるものではなく、1階や地下階、3階以上の階であってもよい。
階段ゾーン4は、住宅Hが複数階建てである場合に、玄関のある階やその他の階からの移動時に利用する階段が設けられたゾーンである。したがって、住宅Hが平屋の場合は、階段ゾーン4は配置されない。
この階段ゾーン4は、共用ゾーン5内に配置されており、共用ゾーン5と同様の特性を持ち合わせている。
共用ゾーン5は、通路上に配置されるとともに、住宅Hの居住者が共用することを前提としたゾーンである。通路上に配置されるため、階段ゾーン4の階段を上がった先に位置しており、階段から特定階の他のゾーンへと続く廊下の途中に設けられている。
共用ゾーン5には、居住者が共用しやすいように机や椅子が設置され、その場所で勉強したり、遊んだり、テレワークを行ったりすることができ、通路としての利用の他に、居室としての利用も可能となっている。
なお、このような共用ゾーン5内に配置される階段ゾーン4にも、例えばベンチや本棚を設置するなどしてもよい。これにより、階段ゾーン4も、通路としての利用の他に、居室としての利用も可能となっている。
すなわち、階段ゾーン4及び共用ゾーン5は、特定階と他の階との中間領域として住宅H内に設けられており、その場所を利用する居住者が、特定階や他の階にいる居住者の存在を感じ取ることができるようになっている。
独立ゾーン6は、特定階における他のゾーンよりも独立性の高いゾーンである。すなわち、独立ゾーン6は、特定階において、他のゾーンと区画された個室としての要素を有する。具体的には、独立ゾーン6は、他のゾーンと壁によって仕切られた一つの部屋(室)であり、壁に形成された建具付きの出入口を通じて共用ゾーン5の廊下と行き来できる構成となっている。
このような独立ゾーン6は、他のゾーンに対する独立性が高いため、例えば自宅療養室、テレワーク室、受験を控えた子供の子供部屋等として利用することが可能となっている。独立ゾーン6を自宅療養室として利用することが想定される場合は、特定階に設けられるトイレが近接して設けられることが望ましい。なお、トイレは、共用ゾーン5内に配置されてもよいし、独立ゾーン6内に配置されてもよい。つまり、このトイレは、共用ゾーン5と独立ゾーン6のうち、どちらのゾーンに属してもよい。
また、この独立ゾーン6は、共用ゾーン5に隣接して配置されていて、通路に面した配置となっている。そのため、共用ゾーン5を利用しやすく、階段ゾーン4を通じて他の階とも行き来がしやすいので、子供部屋としても利用しやすい。
マルチゾーン7は、居住者の多様な暮らし方やライフステージの変化に伴う家族構成やライフスタイルの変化に合わせて間取りや部屋の占有空間を自由に変更できるゾーンである。このマルチゾーン7は、特定階における専有面積が、他のゾーンよりも広く確保されており、一つの大きい部屋(室)として構成されている。
このようなマルチゾーン7は、一つの大きい部屋であるため、共用ゾーン5にも独立ゾーン6にも隣接して配置されている。また、階段ゾーン4に隣接配置されてもよい。
さらに、マルチゾーン7は、平面視において略L字型に形成されており、L字の内角側にあたる部分が共用ゾーン5における通路部分に面している。当該通路部分に面する位置には、それぞれ出入口が設けられており、マルチゾーン7と通路部分との間の行き来が可能となっている。すなわち、マルチゾーン7は、通路に隣接して配置されている。
そして、マルチゾーン7は、当該マルチゾーン7を構成する壁に沿って収納され、その収納場所から展開される仕切り体(すなわち、可動仕切り)によって、複数(本実施形態においては3つ)のエリアに分けることが可能となっている。
すなわち、一室であるマルチゾーン7は、仕切り体によって仕切られることで形成される、第一エリア7aと、第二エリア7bと、第三エリア7cと、を有する。
第一エリア7aは、共用ゾーン5に隣接して配置されており、共用ゾーン5と直接行き来できるようになっている。つまり、第一エリア7aと共用ゾーン5との間には、上記の出入口(第一出入口)がある。
また、この第一エリア7aは、独立ゾーン6とも隣接して配置されており、独立ゾーン6の“隣室”として認識されやすくなっている。
第二エリア7bは、第一エリア7aに隣接して配置されているが、共用ゾーン5とは隣接しておらず、共用ゾーン5と直接行き来できない。
この第二エリア7bと第一エリア7aは、上記の仕切り体によって仕切られることで別々の部屋(室)として利用することができる。
第三エリア7cは、第二エリア7bに隣接して配置されるとともに、共用ゾーン5とも隣接して配置されており、共用ゾーン5とは直接の行き来が可能となっている。つまり、第三エリア7cと共用ゾーン5との間には上記の出入口(第二出入口)がある。
また、第三エリア7cと第二エリア7bは、上記の仕切り体によって仕切られることで別々の部屋(室)として利用することができる。
さらに、この第三エリア7cは、第一エリア7aに対しては位置的に隣接していても直接の行き来ができないようになっている。
以上のようなマルチゾーン7の使い方は、ライフステージの変化に伴う家族構成やライフスタイルの変化に合わせて様々である。
なお、ライフステージとは、家族構成に着目すると、「新婚期」「育児期」「教育期」「独立期」「夫婦期」「老後期」といった段階分けが可能となっており、人間の発達段階に着目すると「乳児期」「幼児前期」「遊戯期」「学童期」「青年期」「初期成人期」「壮年期」「老年期」といった段階分けが可能となっている。
一方、健康に着目した場合のライフステージは、心身の成長発達の過程によって「乳幼児期」「学童・思春期」「青年期」「壮年期」「高齢期」の5段階や、さらに細かく「乳児期」「幼児期」「学童期」「思春期」「若年期」「青年期」「妊産婦」「壮年期」「高齢期」と9段階に分けることもある。
ライフステージといっても様々な考え方があり、一概に当てはめることは困難ではあるが、居住者がマルチゾーン7をどのように使っていくかを検討した場合の、おおよその目安・指標として、上記のようなライフステージの考え方を利用することができる。
マルチゾーン7のうち第二エリア7bは、特定階の中でも共用ゾーン5から奥まった位置(対角線上)にあり、いずれのライフステージにおいても主寝室として利用されやすくなっている。
第一エリア7aは、共用ゾーン5からも近く、独立ゾーン6と隣接しているため、子供部屋として利用されやすい。
第三エリア7cは、主寝室として利用される第一エリア7aに隣接しているため、主寝室から補助的に使用できるユーティリティールームとして利用されやすい。つまり、子供が小さいうちは、子供を遊ばせておくスペース(遊戯室)としたり、子供が大きくなった後は夫婦の趣味室としたりすることができる。
なお、マルチゾーン7は、以上のようにライフステージに応じて様々な使い方をすることができるが、その具体例については後述する。また、マルチゾーン7に合わせて、独立ゾーン6の使い方を適宜変更してもよい。
バルコニーゾーン8は、マルチゾーン7に隣接して配置されていて、マルチゾーン7から利用することができる。本実施形態においては、第二エリア7bと第三エリア7cのうち少なくとも一方から利用できるようになっている。
なお、特定階が1階や地下階である場合に、バルコニーゾーン8は設けられなくてもよい。その分、マルチゾーン7やその他のゾーンの面積を広くしてもよい。
(玄関のある階と特定階とを備えた住宅の具体例1について)
次に、玄関のある階と特定階とを備えた住宅の具体例1について説明する。
図4は、敷地100に建築された住宅H(H1)を示す平面図であり、住宅H1は、上記の玄関のある階と、上記の特定階を備えた2階建てとなっている。玄関のある階は1階であり、特定階は2階である。
敷地100は矩形状に形成されており、前庭101a及び玄関ポーチ101bを含む住宅H1が建築されているメインスペース101と、道路からメインスペース101へと続く玄関アプローチ102と、玄関アプローチ102の脇にある駐車スペース103と、を備える。
メインスペース101の外周には、玄関アプローチ102に面する出入口111を避けて止水壁110が巡らせてある。出入口111は、止水板(図示省略)によって塞ぐことが可能となっており、これによって浸水を伴う災害を極力防ぐことができるようになっている。
住宅H1の1階は、図5に示すように、エントランスゾーン10と、居室ゾーン20と、バックヤードゾーン30にゾーン分けされている。各ゾーン10~30は、住宅H1の
奥行方向(南北方向)に並んで配置されている。エントランスゾーン10は、玄関アプローチ102のある南側に配置され、その北側に居室ゾーン20が配置され、更にその北側にバックヤードゾーン30が配置された状態となっている。
まず、エントランスゾーン10は、住宅H1の1階のうち、住宅H1内と屋外とを接続する空間である玄関11を備えたゾーンであり、住宅H1の1階に、玄関11のある階としての機能を付与している。すなわち、エントランスゾーン10は、住宅H1内と屋外(前庭101a、玄関ポーチ101b)とを接続する空間である玄関11と、宅配ボックス12と、屋外リビング13と、を備えている。
このエントランスゾーン10は、間口方向(東西方向:左右方向)の中央部に設けられた仕切壁14によって東西に仕切られており、仕切壁14の東側に玄関11及び宅配ボックス12が設けられ、西側に屋外リビング13が設けられている。
仕切壁14には、開口部14aが形成されており、玄関11と屋外リビング13との間に視線が通るようになっている。なお、本実施形態の開口部14aは、ガラス等の障子が嵌め込まれた嵌め殺し窓とされている。また、地窓とされているが、これに限られるものではない。
玄関11は、玄関ポーチ101bに面する玄関出入口から屋内に入った位置に設けられて土間床とされた玄関土間部11aと、玄関土間部11aよりも一段高い床レベル(1階の床レベル)に設定された玄関ホール部11bと、玄関土間部11aの北側に併設されたシューズクローク11cと、を有する。
また、玄関ホール部11bには、玄関11に入ってからすぐに手洗いができるように手洗い場11dが設けられている。
手洗い場11dを過ぎて北側に向かうと引戸付きの出入口15aがあり、その出入口15aを抜けると居室ゾーン20がある。より詳細に説明すると、エントランスゾーン10の北側に位置し、居室ゾーン20との間に設けられた壁15のうち、玄関11と居室ゾーン20との間に位置する部分には出入口15aが形成されている。この出入口15aは、引戸によって開閉される。
宅配ボックス12は、シューズクローク11cの東側に設けられている。そして、玄関ポーチ101b側に開口する物品の出し入れ口12aを有する。出し入れ口12aは建具によって開閉される。宅配業者は、当該出し入れ口12aを通じて物品の出し入れを行い、居住者も、当該出し入れ口12aを通じて物品の出し入れを行う。
なお、宅配ボックス12は、シューズクローク11c側に開口する物品の出し入れ口を有していてもよい。その場合、居住者は、シューズクローク11c側の出し入れ口を通じて物品の出し入れを行う。
屋外リビング13は、屋外用ソファーや屋外用テーブルが設置されていて、屋外で寛げるようになっている。
屋外リビング13の北側には、掃き出し窓15bがあり、その掃き出し窓15bを抜けると居室ゾーン20がある。より詳細に説明すると、エントランスゾーン10の北側に位置し、居室ゾーン20との間に設けられた壁15のうち、屋外リビング13と居室ゾーン20との間に位置する部分には開口部が形成され、その開口部は、掃き出し窓15bとされている。
続いて、居室ゾーン20は、居住、執務、作業、集会、娯楽その他これらに類する目的のために継続的に使用する部屋(室)である居室を備えていて、当該居室を主体として構成されたゾーンである。そして、居室ゾーン20は、居住者が継続的に使用するため、生活の中心となる住空間として認識される。
また、本実施形態の居室ゾーン20は、間口方向(東西方向:左右方向)の中央部に設けられた中央仕切壁23によって、西側の第一居室ゾーン21と、東側の第二居室ゾーン22と、にゾーン分けされている。
第一居室ゾーン21は、ダイニングルームとキッチンルームの機能を併存させた居室(ダイニングキッチン)とされており、ダイニングテーブル21aとキッチン台21bが少なくとも設置されている。また、その他にも、西側の外壁に沿って、冷蔵庫や食器棚、文机などが設置されている。
第一居室ゾーン21の南側に屋外リビング13が設けられている。すなわち、第一居室ゾーン21と屋外リビング13は、上記の掃き出し窓15bを介して南北に隣り合っており、屋外リビング13は、第一居室ゾーン21の延長線上にある状態となっている。掃き出し窓15bを開けることで、第一居室ゾーン21と屋外リビング13は連続的な空間となる。
第一居室ゾーン21の北側には、バックヤードゾーン30との出入りに利用する出入口が2つ形成されている。より詳細に説明すると、居室ゾーン20の北側に位置し、バックヤードゾーン30との間に設けられた壁24には、第一北側出入口24aと、第二北側出入口24bと、が形成されている。第一北側出入口24aは西側に位置し、第二北側出入口24bは東側に位置している。第一北側出入口24a及び第二北側出入口24bは、本実施形態においては建具によって開閉されないが、開閉されてもよい。
キッチン台21bは、壁24のうち第一北側出入口24aと第二北側出入口24bとの間に位置する部分から南側に伸びるペニンシュラキッチンとされており、ダイニングテーブル21aは、このようなキッチン台21bと連続して設けられている。これにより、壁24のうち第一北側出入口24aと第二北側出入口24bとの間に位置する部分と、キッチン台21bと、ダイニングテーブル21aの周囲を周回できる回遊動線(第一回遊動線)を形成することができる。
なお、キッチン台21bは、壁24のうち第一北側出入口24aと第二北側出入口24bとの間に位置する部分から離間するアイランドキッチンとされてもよい。その場合は、壁24のうち第一北側出入口24aと第二北側出入口24bとの間に位置する部分の周囲を周回できる回遊動線(第一回遊動線としてもよい)を形成することができる。
もしくは、ダイニングテーブル21aが、ペニンシュラキッチンであるキッチン台21bから離間して配置されてもよい。その場合は、壁24のうち第一北側出入口24aと第二北側出入口24bとの間に位置する部分と、キッチン台21bの周囲を周回できる回遊動線(第一回遊動線としてもよい)を形成することができる。
第二居室ゾーン22は、リビングルームであり、ソファーやソファーテーブル、テレビ台などが設置されている。
第二居室ゾーン22の南側に玄関11及び宅配ボックス12が設けられている。すなわち、第二居室ゾーン22と玄関11は、上記の引戸付きの出入口を介して南北に隣り合っており、玄関11は、第二居室ゾーン22の延長線上にある状態となっている。例えば来客があった場合は、玄関11の手洗い場11dで手洗いを済ませて、すぐにリビングルームである第二居室ゾーン22に通すことができる。
なお、第二居室ゾーン22には、住宅H1の2階に移動するための階段41が設けられた階段ゾーン40が設置されている。すなわち、住宅H1は、いわゆるセンターリビング設計とされている。
階段41の下方は、階段下収納部44となっている。階段下収納部44は、図5,図6に示すように、第二居室ゾーン22側に開口する開口部45を有する。開口部45は両開き戸46によって開閉される。
階段下収納部44の内部には、ロボット掃除機RVの充電ステーション(図示省略)が設置されており、ロボット掃除機RVは、階段下収納部44から出動し、1階の掃除を行うように設定されている。そのため、開口部45を開閉する両開き戸46は、床との間に、ロボット掃除機RVが通過する分の隙間を形成し得る寸法設定となっている。すなわち、両開き戸46の上下寸法は、開口部45の上下寸法よりも、少なくともロボット掃除機RVが通過する分だけ短く設定されている。両開き戸46は、開口部45の上縁に寄せて取り付けられており、両開き戸46の下端部と床との間が、ロボット掃除機RVが通過する隙間とされる。
第二居室ゾーン22の北側には、バックヤードゾーン30との出入りに利用する出入口が1つ形成されている。より詳細に説明すると、居室ゾーン20の北側に位置し、バックヤードゾーン30との間に設けられた壁24には、第三北側出入口24cが形成されている。この第三北側出入口24cは、第二北側出入口24bの東側に位置している。また、第三北側出入口24cは、建具によって開閉される。
なお、第三北側出入口24cの近傍に階段ゾーン40が設けられている。
中央仕切壁23は、居室ゾーン20を、西側の第一居室ゾーン21と、東側の第二居室ゾーン22と、にゾーン分けする仕切壁であり、平面視において南北方向に伸びて設けられている。
このような中央仕切壁23は、透光性・透視性のない第一壁部23aと、透光性・透視性のある第二壁部23bと、第一壁部23aと第二壁部23bとの間に形成された第一中央出入口23cと、第二壁部23bと壁15との間に形成された第二中央出入口23dと、を有する。
なお、第一壁部23aは、耐力壁としての機能を有するものとする。また、中央仕切壁23と連続する仕切壁14も、耐力壁としての機能を有していてよい。
第一壁部23aは開口部等を備えず、透光性や透視性のない壁となっている。
第二壁部23bは、ガラス板やポリカーボネート板からなる面材を使用し、透光性及び透視性を有する壁となっている。すなわち、この第二壁部23bの部分では、第一居室ゾーン21と第二居室ゾーン22との間で視線が通るようになっている。ただし、これに限られるものではなく、第二壁部23bは、透光性のみを有し、透視性はなくてもよい。
第一中央出入口23cは、引戸によって開閉される。引戸は、第二壁部23b側に引かれる構成となっている。
第二中央出入口23dは、引戸によって開閉される。引戸は、第二壁部23b側に引かれる構成となっている。
第一壁部23aは、平面視において居室ゾーン20北側の壁24と直交しており、第一壁部23aの西側に第二北側出入口24bが形成され、東側に第三北側出入口24cが形成されている。また、上記のように第一壁部23aと第二壁部23bとの間には、第一中央出入口23cが形成されているので、第一壁部23aの周囲には、第一壁部23aの周囲を周回できる回遊動線(第二回遊動線)が形成されることとなる。
なお、この第一壁部23a周囲の回遊動線は、階段ゾーン40に面しており、階段ゾーン40との連動性もある状態となっている。
第二壁部23bは、第一中央出入口23cと第二中央出入口23dとの間に位置することとなる。そのため、第二壁部23bの周囲には、第二壁部23bの周囲を周回できる回遊動線(第三回遊動線)が形成されることとなる。
なお、住宅H1の1階には、上記のように、壁24のうち第一北側出入口24aと第二北側出入口24bとの間に位置する部分と、キッチン台21bと、ダイニングテーブル21aの周囲を周回できる第一回遊動線と、第一壁部23aの周囲を周回できる第二回遊動線と、第二壁部23bの周囲を周回できる第三回遊動線と、が形成されている。
すなわち、第一回遊動線と第二回遊動線は、壁24に形成された第二北側出入口24bを通じて重複し合っている。また、第二回遊動線と第三回遊動線は、中央仕切壁23に形成された第一中央出入口23cを通じて重複し合っている。さらに、第一回遊動線と第三回遊動線も、ダイニングテーブル21aと第二壁部23bとの間で重複し合っている。そのため、第一から第三回遊動線は、互いに重複し合って連動している。したがって、居室ゾーン20が、中央仕切壁23によって東西に仕切られていても、第一居室ゾーン21と第二居室ゾーン22との間はもちろんのこと、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30との間も行き来がしやすい構成となっており、居室ゾーン20及びバックヤードゾーン30の使い勝手を向上できるようになっている。
なお、本実施形態においては、居室ゾーン20北側の壁24に、第一北側出入口24aと、第二北側出入口24bと、第三北側出入口24cの、計3つの出入口が形成されているものとしたが、これに限られるものではない。例えば第一居室ゾーン21側に一つ、第二居室ゾーン22側に一つの、計2つの出入口が少なくとも形成されていればよいものとする。例えば住宅H1の面積が広く、4つ以上の出入口を形成可能であれば、4つ以上の出入口が形成されてもよい。ただし、出入口の数は、バックヤードゾーン30に配置される非居室の数以下とされているものとする。
すなわち、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30との間には、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30とを出入り可能に連通する複数の出入口が同一直線上に並んで設けられている。そして、複数の出入口のうち、少なくとも一つの出入口は第一居室ゾーン21側に配置され、他の少なくとも一つの出入口は第二居室ゾーン22側に配置されている。これにより、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30とを接続する動線を複数形成することができる。
続いて、バックヤードゾーン30は、複数の非居室を備えており、これら複数の非居室は、間口方向に並んで配置されている。
バックヤードゾーン30に配置される非居室は、複数種類の非居室の中から住宅H1の建築時に居住者によって選択されたものである。また、複数種類の非居室には、水廻り室としての機能を有する非居室と、収納室としての機能を有する非居室が含まれている。
また、バックヤードゾーン30は、エントランスゾーン10とは真逆の位置にあるため目立ちにくく、玄関11から住宅H1内に入ってきた人からは見えにくい。
本実施形態のバックヤードゾーン30には、トイレとパントリーの機能を併存させた第一非居室31(上記の第一非居室3aも参照)と、洗面所である第二非居室32(上記の第二非居室3bも参照)と、ランドリールームである第三非居室33(上記の第三非居室3cも参照)と、浴室である第四非居室34(上記の第四非居室3dも参照)と、が間口方向に並んで配置されている。
第一非居室31は、兼備型非居室であり、第二から第四非居室32~34は、水廻り系非居室である。
第一非居室31は、便器が設置されたトイレの個室31a(トイレ31a)と、パントリーとして使用される収納スペース31b(パントリー31b)と、からなる。トイレ31aは、第一非居室31のうち居室ゾーン20とは反対側に配置されている。パントリー31bには、収納棚等の収納家具が設置されており、収納家具には、調理器具や什器類、食品、飲料等が収納される。また、このパントリー31bは、第一非居室31のうち居室ゾーン20側に配置されている。
トイレ31aは、パントリー31b側から出入りする構成となっており、パントリー31b側は、人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
このような第一非居室31は、ダイニングキッチンである第一居室ゾーン21に隣接して配置されているため、キッチン台21bを使って家事を行う場合に使い勝手がよい。また、ダイニングキッチンを家族団らんの場所とした場合に、トイレ31aまでの距離が短くて使い勝手が良い。
洗面所である第二非居室32は、居室ゾーン20とは反対側に、洗面台が設置されている。洗面台の前方(居室ゾーン20側)は人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
第一非居室31と第二非居室32との間は、通路上に建具が設けられておらず、一体的に利用できるようになっている。そのため、トイレ31aを利用した後に、洗面台を利用する等の流れで洗面所である第二非居室32を利用することができ、使い勝手が良い。
ランドリールームである第三非居室33は、北側の壁24よりも居室ゾーン20側であって、かつ、折り返し階段である階段41の下方に位置する空間に洗濯機置き場33aがあり、洗濯機が設置される。洗濯機があるため脱衣所としても利用される。この第三非居室33のうち居室ゾーン20とは反対側が物干しスペースとなっている。
物干しスペースの前方(居室ゾーン20側)は人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。第二非居室32と第三非居室33との間には、通路上に建具(例えば引き込み戸)が設けられている。
ランドリールームであって、脱衣所でもある第三非居室33は、第二居室ゾーン22側の建具と第二非居室32側の建具によって、第二居室ゾーン22からも、第二非居室32からも見えない場所となっている。
なお、階段の下方に、ある程度の広さを持ったスペースが形成されることは一般的であるが、図5で例示するように、バックヤードゾーン30と階段ゾーン40とが隣接する場合には、階段41の下方空間を、非居室(ここでは第三非居室33)と一体になった空間として利用してもよい。
すなわち、階段下空間のようにデッドスペースとなりがちなスペース、居室として利用できないスペースがバックヤードゾーン30に隣接する場合は、バックヤードゾーン30の一部が、居室ゾーン20、あるいは居室ゾーン20に設けられた階段ゾーン40に侵食した状態となっていてもよい。
浴室である第四非居室34は、居室ゾーン20とは反対側に、浴槽が設置されている。浴槽の前方(居室ゾーン2側)は人が身体を洗うスペースとなっている。
第四非居室34は、第三非居室33側に出入口を有しており、この出入口は建具によって開閉される。
バックヤードゾーン30に配置される非居室は、以上のものに限られるものではなく、住宅H1の建築時にその他の種類の非居室が選択されて配置されてもよい。
その他の種類の非居室としては、例えばトイレである第五非居室(上記の第五非居室3eを参照)、洗面所と脱衣所との機能を併存させた第六非居室(上記の第六非居室3fを参照)、パントリーである第七非居室(上記の第七非居室3gを参照)、ファミリークローゼットである第八非居室(上記の第八非居室3hを参照)等がある。
なお、バックヤードゾーン30に配置される非居室は、以上のような種類に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更である。例えば居室ゾーン20に設けられる居室の種類に応じて適宜変更してもよい。
次に、住宅H1の2階は、図7に示すように、共用ゾーン50と、独立ゾーン60と、マルチゾーン70と、バルコニーゾーン80にゾーン分けされている。
なお、バルコニーゾーン80は、マルチゾーン70の南側に隣接して配置されていて、エントランスゾーン10の上方に位置している。また、このバルコニーゾーン80は、東側に位置してマルチゾーン70から利用される平面視L字型のバルコニー部81と、西側に位置する吹抜部82と、を備えている。吹抜部82は、屋外リビング13の上方に位置しており、屋外リビング13の上方に、上空に吹き抜ける空間を形成している。このようなバルコニーゾーン80の構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更である。
共用ゾーン50は、1階の居室ゾーン2や各人の個室である居室(寝室、子供部屋等を指す)とは別に、住宅H1の居住者が共用するゾーンであり、1階から2階へと至る通路上に配置されている。さらに、共用ゾーン50内には階段ゾーン40も配置されている。換言すれば、1階と2階とを接続する階段ゾーン40と共用ゾーン50とが一体的に形成されており、1階から2階に上がり、2階の各居室に入る前に存在して、住宅H1の居住者同士が共用することができる。
階段ゾーン40は、共用ゾーン50と一体的に設けられているため、共用ゾーン50の一部として同様の特性を有している。
より具体的に説明すると、階段ゾーン40には、折り返し階段である階段41が設けられている。階段41は踊り場42を有しており、その踊り場42にベンチ43及び丸テーブルが設置されている。ベンチ43は、1階から2階への通行を阻害しないように、外壁に沿って配置されている。また、ベンチ43の他にも、本棚や収納棚を設置してもよい。これにより、階段41の踊り場42を共用空間とすることができる。
共用ゾーン50は、階段ゾーン40における踊り場42よりも上階側に位置する階段41の先に配置された共用室51を備えている。共用室51は、階段ゾーン40の北側に配置されており、平面視L字型の共用デスク52及び椅子が設置されている。
本実施形態において、踊り場42よりも上階側に位置する階段41は、踊り場42から西向きに上がっていき、上階に向かうにつれて北側に折れて形成されている。その階段41の先に、共用室51が配置された状態となっている。
共用ゾーン50は、共用室51の西側に設けられたトイレ53と、共用室51及び階段ゾーン40の西側であって、かつ、トイレ53の南側に設けられた廊下54と、を更に備えている。
トイレ53は、2階の居住者が共用するトイレである。
廊下54は、共用室51から、2階における各居室に向かう通路であり、廊下54の西側には独立ゾーン60が設けられ、廊下54の南側にはマルチゾーン70が設けられている。なお、廊下54は、長さ方向の中央部が小階段54aとなっており、小階段54aの北側よりも南側の方が、床レベルが高くなっている。すなわち、2階全体が、小階段54aを境にして北側よりも南側の方が、床レベルが高くなっている。
階段ゾーン40と共用ゾーン50との間に位置する壁55,56,57は天井に到達しない高さに設定されている。
壁55は、折り返し階段である階段41の手摺壁として階段ゾーン40内に立設されたものであり、上端部は、階段41(上階側)の角度に対応して斜めに形成されている。
壁56は、共用室51と階段ゾーン40との間に立設されたものであり、いわゆる腰高壁とされている。そのため、階段41を上がってくる人の気配や1階に居る人の気配を感じやすくなっている。
壁57は、廊下54と階段ゾーン40との間に立設されたものであり、小階段54aの部分で、上端部が、小階段54aの角度に対応して斜めに形成され、その他の部分における上端部は水平に形成されている。この壁57も、いわゆる腰高壁とされており、階段41を上がってくる人の気配や1階に居る人の気配を感じやすくなっているとともに、共用室51に居る人の姿を見ることができるようになっている。換言すれば、共用室51に居る人は、廊下54に居る人の姿を見ることができる。
独立ゾーン60は、他のゾーンと区切られた個室としての要素を有しており、住宅H1の2階における他のゾーンよりも独立性の高いゾーンとなっている。
より詳細に説明すると、独立ゾーン60は、共用ゾーン50における廊下54の西側に設けられた部屋61を備えている。部屋61は、東側の壁に形成された建具付きの出入口62を通じて共用ゾーンにおける廊下54と行き来できる構成となっている。また、部屋61は、南側においてマルチゾーン70と隣接してはいるものの、廊下54を通らなければ行き来はできず、北側にも西側にも隣接する部屋がない状態となっている。そのため、部屋61は、独立性が高くなっている。
その一方で、独立ゾーン60は、共用ゾーン50と隣接して配置されているため、共用ゾーン50を利用しやすく、階段ゾーン40を通じて1階とも行き来がしやすいので、子供部屋として利用しやすい。また、夫婦別寝の生活スタイルをとった場合に、夫婦のうちどちらか(例えば出勤時間が朝早い方、帰宅時間が夜遅い方など)が寝室として利用してもよい。
部屋61は、トイレ53が隣接して配置されているため、トイレ53に行きやすい。また、上記のように他のゾーンに対する独立性が高いため、自宅療養室として利用することも可能となっている。トイレ53は、療養者専用とする。
自宅療養室として利用する場合は、部屋61内の空気を屋外に排出するための換気装置を設置し、部屋61を構成する外壁か、もしくは、天井裏(小屋裏)を経由して軒天井等から排気できるようにする。
なお、部屋61を自宅療養室として利用する場合、療養者は、玄関11の手洗い場11dにて手洗いを済ませた後、玄関11から第一居室ゾーン21に入る。その後は、階段ゾーン40を通過して2階に上がり、すぐに部屋61に入るようにしてもよいし、浴室34にて入浴を済ませてから階段ゾーン40を通過して2階に上がり、部屋61に入るようにしてもよい。
療養者が部屋61に入るまでは、その他の居住者は、1階の第一居室ゾーン21や2階のマルチゾーン70等で待機する。
マルチゾーン70は、居住者の多様な暮らし方やライフステージの変化に伴う家族構成やライフスタイルの変化に合わせて間取りや部屋の占有空間を自由に変更できるゾーンである。このようなマルチゾーン70は、一つの大きい部屋であり、階段ゾーン40を含む共用ゾーン50にも独立ゾーン60にも隣接して配置されている。
また、マルチゾーン70は、平面視において略L字型に形成されており、L字の内角側にあたる部分を形成する一方の壁71と他方の壁72が、廊下54のうち小階段54aを通って上がった部分に面している。
一方の壁71は、平面視において南北方向に伸び、マルチゾーン70全体を東西方向にエリア分けしている。このような一方の壁71のうち廊下54に面する部位に、建具(開戸)付きの第一出入口71aが形成されている。
他方の壁72は、平面視において東西方向に伸びるとともに一方の壁71と直交して配置されて一体に設けられている。また、この他方の壁72は、階段ゾーン40における南側の壁としても機能している。そして、このような他方の壁72のうち廊下54に面する部位に、建具(開戸)付きの第二出入口72aが形成されている。
なお、一方の壁71と他方の壁72は、双方とも仕切壁としての機能を有するが、これら一方の壁71と他方の壁72のうち、少なくとも一方の壁71は、耐力壁としての機能を有しているものとする。
つまり、マルチゾーン70は、2階の広い面積を占有する一室であるため、耐力壁である一方の壁71が設けられることで、構造的な強度を備えることになる。
第一出入口71aは、廊下54のうち小階段54aを通って上がった部分の西側に位置し、第二出入口72aは、廊下54のうち小階段54aを通って上がった部分の南側に位置している。
これら第一出入口71a及び第二出入口72aは、いずれもマルチゾーン70と廊下54とを行き来するためのものであるが、マルチゾーン70内の異なるエリアと通じている状態となっている。
なお、平面視において南北方向に伸びる一方の壁71には、第一出入口71aから南側に間隔を空けた位置に、マルチゾーン70における東西のエリア(後述する第二エリア70bと第三エリア70c)を連通する連通口71bが形成されている。
連通口71bは、第一出入口71aよりも開口幅が広く設定されており、開口高さも、床から天井までの高さに設定されている。そのため、マルチゾーン70における東西のエリアは、居住者にとって、シームレスで連続しているように認識される。
マルチゾーン70は、当該マルチゾーン70を構成する上記の一方の壁71に沿って収納され、その収納場所から展開される仕切り体73,74(可動仕切り73,74)によって、複数のエリアに分けることが可能となっている。
すなわち、2階の大きな一室である本実施形態のマルチゾーン70は、2つの仕切り体73,74によって仕切られることで形成される、第一エリア70aと、第二エリア70bと、第三エリア70cと、を有する。
2つの仕切り体73,74とは、第一可動間仕切壁73と、第二可動間仕切壁74と、であり、双方とも、一方の壁71に沿って収納され、その収納場所から展開される。
第一可動間仕切壁73は、マルチゾーン70のうち西側に位置するゾーンを、南北に仕切るためのものであり、本実施形態においては、マルチゾーン70のうち西側に位置するゾーンをおおよそ南北半分に仕切っている。
第二可動間仕切壁74は、マルチゾーン70を東西に仕切るためのものであり、本実施形態においては、連通口71bを閉塞するように設けられることで、マルチゾーン70を東西に仕切っている。
第一可動間仕切壁73は、4枚の仕切パネル73aと、これら各仕切パネル73aを移動させるためのガイドレール(図示省略)と、を有している。
マルチゾーン70のうち西側に位置するゾーンを南北に仕切っている状態において、4枚の仕切パネル73aは、一方の壁71における連通口71bの北側縁部付近から、マルチゾーン70西側の外壁まで一直線上に並んで配置される。
一方、マルチゾーン70のうち西側に位置するゾーンを南北に仕切っていない状態においては、4枚の仕切パネル73aは、4枚重ねで、一方の壁71における連通口71bよりも北側部分の西側面に沿って収納される。
ガイドレールは、マルチゾーン70の天井に設けられており、以上のような4枚の仕切パネル73aの移動を可能とする形状に形成されている。
第二可動間仕切壁74は、2枚の仕切パネル74aと、これら各仕切パネル74aを移動させるためのガイドレール(図示省略)と、を有している。
マルチゾーン70を東西に仕切っている状態において、2枚の仕切パネル74aは、一方の壁71における連通口71bの北側縁部から南側縁部まで一直線上に並んで配置される。すなわち、2枚の仕切パネル74aは、連通口71b内に配置される。
一方、マルチゾーン70を東西に仕切っていない状態において、2枚の仕切パネル74aは、2枚重ねで、一方の壁71における連通口71bよりも南側部分の東側面に沿って収納される。
ガイドレールは、マルチゾーン70の天井に設けられており、以上のような2枚の仕切パネル74aの移動を可能とする形状に形成されている。
第一可動間仕切壁73及び第二可動間仕切壁74を構成する各仕切パネル73a,74aは、天井に設けられたガイドレールに沿って移動可能な吊パネルとされている。
また、各仕切パネル73a,74aは、下端部に設けられた落とし錠(図示省略)を有しており、落とし錠は、床の所定位置に設けられた受金で受けることができるようになっている。これにより、各各仕切パネル73a,74aは、所定の位置で、壁として展開することができるとともに、一方の壁71に沿って収納することが可能となっている。
なお、第一可動間仕切壁73における4枚の仕切パネル73aのうち、いずれかの仕切パネル73aは、開き戸のように使用可能な開戸パネルであってもよい。同様に、第二可動間仕切壁74における2枚の仕切パネル74aのうち、一方又は両方の仕切パネル74aは、開き戸のように使用可能な開戸パネルであってもよい。
また、開戸パネルに代えて、引戸のように使用可能な引戸パネル、その他の開閉方式を採用した建具のように使用可能な建具型パネルであってもよい。
さらに、各仕切パネル73a,74aは、遮音性能を有するものが好適に用いられる。もしくは、各仕切パネル73a,74aに対して後から遮音性能を有する遮音壁を付属させることができてもよい。
なお、本実施形態においては、仕切り体73,74とは、上記の第一可動間仕切壁73と、上記第二可動間仕切壁74と、であるとしたが、例えば収納部を有する家具調の仕切り体であってもよい。
この家具調の仕切り体も、上記の各仕切パネル73a,74aと同様にガイドレールに沿って移動可能とされている。また、底部にはキャスターが設けられている。
また、仕切り体73,74(特に仕切り体74)は、一方の壁71に形成された戸袋に引き込まれる引き込み戸であってもよいし、ガラス等の透視性・採光性を有する板材からなる障子によって構成された引き違い戸であってもよい。
なお、第一出入口71a及び第二出入口72aを開放し、第一可動間仕切壁73を収納して第一エリア70aと第二エリア70bとを連通し、さらに、第二可動間仕切壁74を収納して第二エリア70bと第三エリア70cとを連通した場合には、一方の壁71のうち第一出入口71aと第二出入口72aとの間に位置する部分の周囲を周回できる回遊動線を形成することができる。
この回遊動線は、マルチゾーン70と共用ゾーン50の廊下54とに跨って形成されているので、マルチゾーン70と廊下54との行き来がしやすくなって、マルチゾーン70の使い勝手を向上させることができる。
マルチゾーン70における3つのエリアのうち、第一エリア70aは、第一可動間仕切壁73によって仕切られるマルチゾーン70の西側ゾーンのうち北側に位置するエリアであり、共用ゾーン50及び独立ゾーン60に隣接して配置されている。
さらに、この第一エリア70aは、廊下54から第一出入口71aを通じてマルチゾーン70内に入った位置にあるエリアである。
第二エリア70bは、第一可動間仕切壁73によって仕切られるマルチゾーン70の西側ゾーンのうち南側に位置するエリアであり、共用ゾーン50及び独立ゾーン60とは隣接しておらず、独立ゾーン60はもちろんのこと、共用ゾーン50とも直接行き来ができない。
さらに、この第二エリア70bは、第一エリア70a及び第三エリア70cの双方に隣接して配置されている。つまり、第二エリア70bと廊下54との間のルート上には、第一エリア70aか第三エリア70cが配置されている。
また、第二エリア70bの南側には、バルコニーゾーン80における吹抜部82が設けられている。なお、吹抜部82は、1階の屋外リビング13上方に吹抜け空間を形成するための平面視枠状部である。そのため、第二エリア70bの南側の外壁には窓が設けられているものの、第二エリア70bから吹抜部82側への移動は不可とされている。
ただし、これに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更である。つまり、バルコニー部81を西側に形成してもよいし、バルコニー部81を東西方向に長く形成してもよい。
第三エリア70cは、マルチゾーン70における東側に位置するゾーンであり、第二エリア70b及び共用ゾーン50に隣接して配置されている。さらに、この第三エリア70cは、廊下54から第二出入口72aを通じてマルチゾーン70内に入った位置にあるエリアである。
また、第三エリア70cは、北側にサブスペース70dを備えた構成となっており、東西方向よりも南北方向に長い平面視矩形状に形成されている。サブスペース70dは、階段ゾーン40に隣接して配置されている。
サブスペース70dは、本実施形態においては、ウォークインクローゼットとして利用されているが、これに限られるものではなく、納戸等の収納スペースとしてもよいし、その他の用途(例えば書斎、テレワーク室、2階浴室、2階キッチン等々)で用いられるスペースであってもよい。
サブスペース70dは、マルチゾーン70を使用する居住者によって共同で用いられることが前提となっている。平面視略L字型に形成されたマルチゾーン70の内角部分に位置しており、第一出入口71aにも第二出入口72aにも近く、かつ、連通口71bにも近い位置関係で配置されている。そのため、マルチゾーン70を使用する居住者にとって使い勝手が良い。
なお、サブスペース70dの西側に第二出入口72aがある。この第二出入口72aから第三エリア70cの南側のメインスペースまでの間は、サブスペース70dの横を通り抜ける形で設けられた廊下となっており、当該廊下は、第二出入口72aを開放しておけば、共用ゾーン50における廊下54と連続性を持つ。
また、第三エリア70cの南側には、バルコニーゾーン80におけるバルコニー部81が設けられている。なお、バルコニー部81は、平面視略L字型に形成されており、一部がマルチゾーン70の東側に回り込んだ状態となっている。
第三エリア70cの南側の外壁には掃き出し窓が設けられている。そのため、バルコニー部81への移動は、第三エリア70cから行うものとする。
以上のようなマルチゾーン70の使い方は、ライフステージの変化に伴う家族構成やライフスタイルの変化に合わせて様々である。
図7に示す例において、マルチゾーン70は、例えば夫婦2人、乳児期の子供が1人という家族構成を想定した使い方が為されている。
まず、マルチゾーン70における西側ゾーンは、第一可動間仕切壁73によって南北に仕切られており、第一エリア70aも第二エリア70bも、ベッド(子供用ベッド)が設置されて寝室として用いられている。つまり、第一エリア70aにおける寝室は、夫婦のうちいずれか一方が使用し、第二エリア70bにおける寝室は、夫婦のうちいずれか他方と子供が使用することが想定されている。
また、第二エリア70bと第三エリア70cは、第二可動間仕切壁74が収納されていて、当該第二可動間仕切壁74によって仕切られておらず、第三エリア70cは、子供の遊戯室として用いられている。
すなわち、図7に示す例は、夫婦のうちどちらかが、例えば出勤時間が朝早い、帰宅時間が夜遅いといった仕事上の時間的な制約があって、夫婦別寝の生活スタイルを選択した場合を想定したマルチゾーン70の使い方となっている。
夫婦のうち仕事上の時間的制約のある方は、第二エリア70bでの子供の様子を感じつつ、第一エリア70aで寝起きでき、必要に応じてすぐに第一エリア70aにも移動することができる。一方、夫婦のうち仕事上の時間的制約がない方は、第二エリア70bで子供と一緒に寝起きすることができる。
また、子供の寝つきが良くない、子供の起床が早いといった場合には、第三エリア70cで遊ばせる等の対応を取ることができる。
さらに、サブスペース70dは、第二エリア70bよりも北側に位置して第一出入口71a及び第二出入口72a側に配置されている。そのため、例えば、夫婦のうち仕事上の時間的制約があって第一エリア70aを使用している居住者が、第二エリア70bで寝ている他の居住者に気づかれないように、サブスペース70dに出入りすることが可能となる。
なお、このような使用例の場合、独立ゾーン60は未使用であってもよい。
図8に示す例において、マルチゾーン70は、例えば夫婦2人、幼児期の子供が1人、乳児期の子供が1人という家族構成を想定した使い方が為されている。
まず、マルチゾーン70における西側ゾーンは、第一可動間仕切壁73が収納されて、第一エリア70aと第二エリア70bが連続した状態となっている。そして、第一エリア70aと第二エリア70bが連続した状態の西側ゾーンは、家族全員分のベッド(子供用ベッド)が設置されて寝室として用いられている。
また、第二エリア70bと第三エリア70cは、第二可動間仕切壁74が収納されていて、当該第二可動間仕切壁74によって仕切られておらず、第三エリア70cは、子供の遊戯室として用いられている。
すなわち、図8に示す例は、夫婦同寝で、かつ、2人の子供も同寝という生活スタイルを選択した場合を想定したマルチゾーン70の使い方となっている。
2人の子供のうち一方の子供は寝ているが、他方の子供の寝つきが良くない、他方の子供の起床が早いといった場合がある。そのような場合は、一方の子供はベッドで寝かせたまま、夫婦のどちらかがその様子を見て、他方の子供は、第三エリア70cで遊ばせて、夫婦のどちらかがその様子を見る等の対応を取ることができる。
また、このような使用例の場合は、第一可動間仕切壁73も第二可動間仕切壁74も使用されず、マルチゾーン70は全開放されているため、サブスペース70dは、サブスペース70dを使用する居住者全員にとって利用しやすくなっている。
なお、このような使用例の場合も、独立ゾーン60は未使用であってもよい。
図9に示す例において、マルチゾーン70は、例えば夫婦2人、学童期又は学童期以降の子供が2人という家族構成を想定した使い方が為されている。
まず、マルチゾーン70における西側ゾーンは、第一可動間仕切壁73によって南北に仕切られており、北側の第一エリア70aは、子供部屋として用いられている。なお、図示はしないが、独立ゾーン60も子供部屋として用いられている。そして、南側の第二エリア70bは、夫婦2人の寝室として用いられている。
また、第二エリア70bと第三エリア70cは、第二可動間仕切壁74によって普段は閉塞されているが、少なくとも一方の仕切パネル74aが引戸パネルとされて、容易に行き来が可能な状態となっている。第三エリア70cは、夫婦の趣味室やテレワーク室等として用いられている。なお、サブスペース70dは、夫婦2人のウォークインクローゼットとして用いられている。
すなわち、図9に示す例は、夫婦同寝で、かつ、2人の子供は別寝という生活スタイルを選択した場合を想定したマルチゾーン70の使い方となっている。
図10に示す例において、マルチゾーン70は、例えば、少なくとも夫婦2人という家族構成を想定した使い方が為されている。子供がいる場合は、学童期以降の子供であり、独立ゾーン60を子供部屋として使用している。
まず、マルチゾーン70における西側ゾーンは、第一可動間仕切壁73が収納されて、第一エリア70aと第二エリア70bが連続した状態となっている。そして、1つのベッドや、1人用の机が設置されており、夫婦2人のいずれか一方の寝室として用いられている。
また、第二エリア70bと第三エリア70cは、第二可動間仕切壁74によって閉塞されていて、連通口71bを通じた行き来ができないようになっている。そして、第三エリア70cは、1つのベッドが設置されており、夫婦2人のいずれか他方の寝室として用いられている。サブスペース70dは、夫婦2人のうち、第三エリア70cを使用する方が利用してもよいし、夫婦2人で利用してもよい。
すなわち、図10に示す例は、夫婦別寝で、かつ、子供は独立ゾーン60を使用しているか、巣立っているか、という生活スタイルを選択した場合を想定したマルチゾーン70の使い方となっている。
なお、第二可動間仕切壁74のうち少なくとも一方の仕切パネル74aが引戸パネルとされて、第二エリア70bと第三エリア70cとが容易に行き来が可能な状態となっていてもよい。
(玄関のある階と特定階とを備えた住宅の具体例2について)
次に、玄関のある階と特定階とを備えた住宅の具体例2について説明する。なお、説明の便宜上、上記の具体例1との共通する要素については共通の符号を付して説明を省略又は簡略し、上記の具体例1とは異なる構成部分に重点を置いて説明する。
図11は、敷地に建築された住宅H(H2)を示す平面図であり、住宅H2は、上記の玄関のある階と、上記の特定階を備えた2階建てとなっている。玄関のある階は1階であり、特定階は2階である。
住宅Hの1階は、エントランスゾーン10と、居室ゾーン20と、バックヤードゾーン30にゾーン分けされている。各ゾーン10~30は、住宅H2の奥行方向(南北方向)に並んで配置されている。エントランスゾーン10は、南側に配置され、その北側に居室ゾーン20が配置され、更にその北側にバックヤードゾーン30が配置された状態となっている。
まず、エントランスゾーン10は、住宅Hの1階のうち、住宅H内と屋外とを接続する空間である玄関11を備えたゾーンであり、玄関11と、宅配ボックス12と、屋外リビング13と、を備えている。
このエントランスゾーン10は、間口方向(東西方向:左右方向)の中央部に設けられた開口部14a付きの仕切壁14によって東西に仕切られており、仕切壁14の東側に玄関11及び宅配ボックス12が設けられ、西側に屋外リビング13が設けられている。
玄関11は、玄関土間部11aと、玄関ホール部11bと、シューズクローク11cと、を有する。また、玄関ホール部11bには、手洗い場11dが設けられている。
手洗い場11dを過ぎて北側に向かうと引戸付きの出入口15aがあり、その出入口15aを抜けると居室ゾーン20がある。出入口15aは、片開き戸によって開閉される。
宅配ボックス12は、シューズクローク11cの東側に設けられている。そして、玄関ポーチ101b側に開口する物品の出し入れ口12aを有する。
屋外リビング13は、前庭101aまで伸びる濡れ縁13aが設置されており、その濡れ縁13aに座るなどして屋外で寛げるようになっている。
屋外リビング13の北側には、掃き出し窓15bがあり、その掃き出し窓15bを抜けると居室ゾーン20がある。
続いて、居室ゾーン20は、間口方向(東西方向:左右方向)の中央部に設けられた中央仕切壁23によって、西側の第一居室ゾーン21と、東側の第二居室ゾーン22と、に概ねゾーン分けされている。
第一居室ゾーン21は、ダイニングルームとキッチンルームの機能を併存させた居室(ダイニングキッチン)とされている。
第一居室ゾーン21の南側に屋外リビング13が設けられており、上記の掃き出し窓15bを開けることで、第一居室ゾーン21と屋外リビング13は連続的な空間となる。屋外リビング13の濡れ縁13aにおける上面の高さと、第一居室ゾーン21における床面の高さは略等しく設定されている。
第一居室ゾーン21の北側に位置し、バックヤードゾーン30との間に設けられた壁24には、第一北側出入口24aと、第二北側出入口24bと、が形成されている。なお、第一北側出入口24a及び第二北側出入口24bは、本具体例2においては建具(引戸、片開き戸)によって開閉される。
第二居室ゾーン22は、リビングルームであり、ソファーやソファーテーブル、テレビ台などが設置されている。
第二居室ゾーン22の南側に玄関11及び宅配ボックス12が設けられている。
なお、第二居室ゾーン22には、住宅H2の2階に移動するための階段41が設けられた階段ゾーン40が設置されている。
階段41のうち第二居室ゾーン22側の下方空間は、ロボット掃除機RVの充電ステーション(図示省略)が設置された階段下収納部44となっている。
また、階段41のうちバックヤードゾーン30側の下方空間は、トイレ47となっている。このトイレ47は、非居室であるが、デッドスペースとなりがちな階段下空間を有効利用できるため、必ずしもバックヤードゾーン30に配置される必要はない。
第二居室ゾーン22の北側に位置し、バックヤードゾーン30との間に設けられた壁24には、第三北側出入口24cが形成されている。この第三北側出入口24cは、建具(例えば引戸)によって開閉される。
なお、第三北側出入口24cの近傍に階段ゾーン40が設けられている。
中央仕切壁23は、居室ゾーン20を、西側の第一居室ゾーン21と、東側の第二居室ゾーン22と、に概ねゾーン分けする仕切壁であり、平面視において南北方向に伸びて設けられている。
このような中央仕切壁23は、エントランスゾーン10と居室ゾーン20との間の壁15には到達しない壁(袖壁)として構成されている。本具体例2においては、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30との間の壁24から、階段ゾーン40における開口部45が形成された壁の延長線上の位置までしか到達しない。そのため、第一居室ゾーン21と第二居室ゾーン22は、仕切壁23によって概略的に東西に仕切られているが、仕切られていない範囲の方が広く、一体性が高い状態となっている。
住宅H2の1階には、壁24のうち第一北側出入口24aと第二北側出入口24bとの間に位置する部分とキッチン台21bの周囲を周回できる第一回遊動線と、仕切壁23の周囲を周回できる第二回遊動線と、が形成されている。
続いて、バックヤードゾーン30は、複数の非居室を備えており、これら複数の非居室は、間口方向に並んで配置されている。
バックヤードゾーン30に配置される非居室は、複数種類の非居室の中から住宅H2の建築時に居住者によって選択されたものである。また、複数種類の非居室には、水廻り室としての機能を有する非居室と、収納室としての機能を有する非居室が含まれている。
また、バックヤードゾーン30は、エントランスゾーン10とは真逆の位置にあるため目立ちにくく、玄関11から住宅H2内に入ってきた人からは見えにくい。
本実施形態のバックヤードゾーン30には、パントリーである第七非居室37(上記の第七非居室3gも参照)と、洗面所である第二非居室32(上記の第二非居室3bも参照)と、ランドリールームである第三非居室33(上記の第三非居室3cも参照)と、浴室である第四非居室34(上記の第四非居室3dも参照)と、が間口方向の西側から東側に向かって順に並んで配置されている。
第七非居室37は、収納系非居室であり、第二から第四非居室32~34は、水廻り系非居室である。
第七非居室37は、居室ゾーン20とは反対側の位置と、第二非居室32とは反対側の位置に、物品を収納しておくための収納棚37aがそれぞれ設置されている。
収納棚37aは、平面視においてL字状を成すように配置されており、これらの収納棚37aの前方が、人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
このような第七非居室37は、ダイニングキッチンである第一居室ゾーン21に隣接して配置されているため、キッチン台21bを使って家事を行う場合に使い勝手がよい。
洗面所である第二非居室32は、居室ゾーン20とは反対側に、洗面台が設置されている。洗面台の前方(居室ゾーン20側)は人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
第七非居室37と第二非居室32との間は、通路上に建具が設けられておらず、一体的に利用できるようになっている。
ランドリールームである第三非居室33は、居室ゾーン20とは反対側に、洗濯機置き場及び乾燥機置き場があり、洗濯機及び乾燥機が設置される。この第三非居室33は、洗濯機があるため脱衣所としても利用される。そして、洗濯機置き場及び乾燥機置き場の上方は物干しスペースとなっている。
洗濯機置き場の前方(居室ゾーン20側)は人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。第二非居室32と第三非居室33との間には、通路上に建具(例えば片開き戸)が設けられている。
ランドリールームであって、脱衣所でもある第三非居室33は、建具によって、第二居室ゾーン22からも、第二非居室32からも見えない場所となっている。
浴室である第四非居室34は、居室ゾーン20とは反対側に、浴槽が設置されている。浴槽の前方(居室ゾーン2側)は人が身体を洗うスペースとなっている。
第四非居室34は、第三非居室33側に出入口を有しており、この出入口は建具によって開閉される。
バックヤードゾーン30に配置される非居室は、以上のものに限られるものではなく、住宅H2の建築時にその他の種類の非居室が選択されて配置されてもよい。
その他の種類の非居室としては、例えばトイレとパントリーを備えた第一非居室31(上記の第一非居室3aを参照)、トイレである第五非居室35(上記の第五非居室5e)、洗面所と脱衣所との機能を併存させた第六非居室36(上記の第六非居室3fを参照)、ファミリークローゼットである第八非居室38(上記の第八非居室3hを参照)等がある。
なお、バックヤードゾーン30に配置される非居室は、以上のような種類に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更である。例えば居室ゾーン20に設けられる居室の種類に応じて適宜変更してもよい。
以下に、図面を参照してバックヤードゾーン30の具体例を挙げる。
図12に示す例において、バックヤードゾーン30には、ファミリークローゼットである第八非居室38と、洗面所とランドリールームの機能を併存させた第九非居室39と、浴室である第四非居室34と、が間口方向の西側から東側に向かって順に並んで配置されている。すなわち、図12に示す例において、非居室の数は、計3つとされている。
第八非居室38と第九非居室39は、これら2つの非居室で、第四非居室34を3つ並べた分と略等しい間口寸法に設定されている。
第八非居室38は、第四非居室34の略1.5個分の間口寸法に設定されており、第四非居室34の1つ分の間口寸法に設定されている場合に比して大容量の収納が可能となっている。この第八非居室38は、第一北側出入口24aが面した状態となっている。
第八非居室38には、ハンガーパイプが、居室ゾーン20とは反対側の位置と、第九非居室39とは反対側の位置に、平面視においてL字状を成すように設置されている。これらハンガーパイプの前方が、人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
第九非居室39は、洗面所とランドリールームとを融合させた水廻り系非居室とされている。この第九非居室39も、第四非居室34の略1.5個分の間口寸法に設定されている。そして、当該第九非居室39のうち、第八非居室38側が洗面所とされ、第四非居室34側がランドリールームとされている。また、この第九非居室39は、第二北側出入口24bと第三北側出入口24cの双方が面した状態となっている。
第九非居室39のうち居室ゾーン20とは反対側に、洗面台や洗濯機置き場等が配置されており、居室ゾーン20側が、人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
なお、第九非居室39は、脱衣所としても機能するため、建具によって、第一居室ゾーン21及び第二居室ゾーン22からも、第八非居室38からも見えない場所となっている。
続いて、図13に示す例において、バックヤードゾーン30には、トイレとパントリーの機能を併存させた第一非居室31と、ファミリークローゼットである第八非居室38と、洗面所と脱衣所との機能を併存させた第六非居室36と、浴室である第四非居室34と、が間口方向の西側から東側に向かって順に並んで配置されている。
第八非居室38のうち居室ゾーン20とは反対側にクローゼットが配置され、クローゼットの前方は通路とされている。
第一非居室31と第八非居室38との間は、通路上に建具が設けられておらず、一体的に利用できるようになっている。
また、第八非居室38と第一居室ゾーン21との間の第二北側出入口24bも、建具が設けられておらず、一体的に利用できるようになっている。
第六非居室36は、居室ゾーン20とは反対側に洗面台等が配置されている。また、北側の壁24よりも居室ゾーン20側であって、かつ、折り返し階段である階段41の下方に位置する空間に洗濯機置き場36aがあり、洗濯機が設置される。第六非居室36は、洗濯機があるため脱衣所としても利用される。
洗面台等の前方(居室ゾーン20側)は人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。第八非居室38と第六非居室36との間には、通路上に建具(例えば片開き戸)が設けられている。
なお、図13に示す例において、第三北側出入口24cは、第一北側出入口24a及び第二北側出入口24bよりも、居室ゾーン20側にずれて配置されている(階段41における手摺壁の延長線上)。その分、第六非居室36は、居室ゾーン20に侵食した状態となっている。
続いて、図14に示す例において、バックヤードゾーン30には、パントリーである第七非居室37と、トイレである第五非居室35と、洗面所と脱衣所との機能を併存させた第六非居室36と、浴室である第四非居室34と、が間口方向の西側から東側に向かって順に並んで配置されている。
第七非居室37は、居室ゾーン20とは反対側の位置と、第二非居室32とは反対側の位置に亘って、平面視L型の収納棚37aが設置されている。収納棚37aの前方が、人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
なお、第七非居室37に面する第一北側出入口24aには建具が設けられておらず、第七非居室37と第一居室ゾーン21は一体的に利用できるようになっている。
第五非居室35は、居室ゾーン20とは反対側にトイレの個室が設けられており、その前方(居室ゾーン20側)は、人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。
なお、第五非居室35と第七非居室37との間には建具が設けられておらず、第五非居室35と第七非居室37は一体的に利用できるようになっている。
第六非居室36は、居室ゾーン20とは反対側に洗面台等が配置されている。また、北側の壁24よりも居室ゾーン20側であって、かつ、折り返し階段である階段41の下方に位置する空間に洗濯機置き場36aがあり、洗濯機が設置される。第六非居室36は、洗濯機があるため脱衣所としても利用される。
洗面台等の前方(居室ゾーン20側)は人が立つ、又は歩くスペース(通路)となっている。第五非居室35と第六非居室36との間には、通路上に建具(例えば片開き戸)が設けられている。
以上のように、バックヤードゾーン30には、様々な種類の非居室を並べて配置してもよいものとする。
次に、本具体例における住宅H2の2階について説明する。
住宅H2の2階は、図15に示すように、共用ゾーン50と、独立ゾーン60と、マルチゾーン70と、バルコニーゾーン80にゾーン分けされている。
なお、バルコニーゾーン80は、マルチゾーン70の南側に隣接して配置されていて、エントランスゾーン10の上方に位置している。
共用ゾーン50は、1階の居室ゾーン2や各人の個室である居室(寝室、子供部屋等を指す)とは別に、住宅H1の居住者が共用するゾーンであり、1階から2階へと至る通路上に配置されている。
さらに、共用ゾーン50内には階段ゾーン40も配置されている。階段ゾーン40の階段41を上がった先には、共用ゾーン50の廊下54がある。
共用ゾーン50は、階段41を上がった先にある共用室51と、トイレ53と、廊下54を居住者同士で共用できるようになっている。
共用室51は、階段ゾーン40の北側に配置されており、廊下54との間に設けられた建具付きの出入口を通じて出入りする個室となっており、内部には、共用デスク52及び椅子が設置されている。
トイレ53は、共用室51の西側に設けられている。
廊下54は、共用室51から、2階における各居室に向かう通路であり、廊下54の西側には独立ゾーン60が設けられ、廊下54の南側にはマルチゾーン70が設けられている。なお、廊下54は、長さ方向(南北方向)の中央部が小階段54aとなっており、小階段54aの北側よりも南側の方が、床レベルが高くなっている。すなわち、2階全体が、小階段54aを境にして北側よりも南側の方が、床レベルが高くなっている。
階段ゾーン40と共用ゾーン50との間に位置する壁55,56,57のうち、階段41の手摺壁として機能する壁55,57は天井に到達しない高さに設定されている。壁55の上端部は、階段41(上階側)の角度に対応して斜めに形成されている。壁57は、廊下54と階段ゾーン40との間に立設されたものであり、小階段54aの部分で、上端部が、小階段54aの角度に対応して斜めに形成されている。
壁56は、共用室51と階段ゾーン40との間に立設されたものであり、天井に到達している。壁56には窓56aが形成されており、この窓56aを通じて、階段41を上がってくる人の気配や1階に居る人の気配を感じやすくなっている。
独立ゾーン60は、他のゾーンと区切られた個室としての要素を有しており、住宅H2の2階における他のゾーンよりも独立性の高いゾーンとなっている。
その一方で、独立ゾーン60は、共用ゾーン50と隣接して配置されているため、共用ゾーン50を利用しやすく、階段ゾーン40を通じて1階とも行き来がしやすい。
部屋61は、トイレ53が隣接して配置されているため、トイレ53に行きやすい。また、上記のように他のゾーンに対する独立性が高いため、自宅療養室として利用することも可能となっている。
マルチゾーン70は、居住者の多様な暮らし方やライフステージの変化に伴う家族構成やライフスタイルの変化に合わせて間取りや部屋の占有空間を自由に変更できるゾーンである。このようなマルチゾーン70は、一つの大きい部屋であり、階段ゾーン40を含む共用ゾーン50にも独立ゾーン60にも隣接して配置されている。
また、マルチゾーン70は、平面視において略L字型に形成されており、L字の内角側にあたる部分を形成する一方の壁71と他方の壁76が、互いに直交する方向に配置されている。
一方の壁71は、廊下54のうち小階段54aを通って上がった部分に面していて、平面視において南北方向に伸び、マルチゾーン70全体を東西方向にエリア分けしている。このような一方の壁71のうち廊下54の南端に面する部位に、建具(開戸)付きの第一出入口71aが形成されている。第一出入口71aは、マルチゾーン70と廊下54とを行き来するためのものであり、廊下54のうち小階段54aを通って上がった部分の西側に位置している。
他方の壁76は、平面視において東西方向に伸びるとともに一方の壁71と直交する方向に配置されているが、一方の壁71からは離間している。換言すれば、この他方の壁76の延長線上に、一方の壁71が設けられている。
住宅H2の2階には、マルチゾーン70に隣接する状態で、サブスペース75が更に設けられている。このサブスペース75は、一室として、廊下54(通路)及びマルチゾーン70の双方に対して壁76,77で隔てられた状態で隣接し、かつ、平面視略L字型に形成された前記マルチゾーンの内角部分に配置されている。
また、このサブスペース75は、階段ゾーン40に対して壁78で隔てられた状態で隣接して配置されている。
すなわち、このサブスペース75は、東側の外壁と、東側の外壁と直交する上記他方の壁76(南側の壁76)と、この他方の壁76と直交して廊下54に面する壁77(西側の壁77)と、東側の外壁及び壁77と直交して階段ゾーン40に面する壁78(北側の壁78)とで囲まれて形成されている。
サブスペース75を形成している西側の壁77は、上記一方の壁71と平行して配置されており、これら2つの壁71,77との間に廊下54の南端が位置している。そして、これら2つの壁71,77との間が、マルチゾーン70と廊下54とを行き来するための第二出入口79とされている。
この第二出入口79と第一出入口71aは、廊下54(通路)の端部において直交する方向に配置されるとともに互いに隣接している。
また、西側の壁77のうち、一方の壁71に形成された第一出入口71aの正面に位置する箇所に、廊下54(通路)とサブスペース75との間を連通する第三出入口77aが形成されている。この第三出入口77aと第一出入口71aは、廊下54(通路)の端部において直交する方向に配置されるとともに互いに隣接している。すなわち、サブスペース75は、廊下54との間に設けられている西側の壁77に形成された第三出入口77aを有し、当該第三出入口77aは、第一出入口71a及び第二出入口79の近傍に配置されている。
より詳細に説明すると、第一出入口71aは、廊下54のうち小階段54aを通って上がった部分の西側に位置し、第二出入口79は、廊下54のうち小階段54aを通って上がった部分の南側に位置し、第三出入口77aは、廊下54のうち小階段54aを通って上がった部分の東側に位置している。
第一出入口71a及び第二出入口79は、いずれもマルチゾーン70と廊下54とを行き来するためのものであるが、マルチゾーン70内の異なるエリアと通じている状態となっている。一方、第三出入口77aは、サブスペース75と廊下54とを行き来するためのものである。
平面視において南北方向に伸びる一方の壁71には、第一出入口71aから南側に間隔を空けた位置に、マルチゾーン70における東西のエリア(後述する第二エリア70bと第三エリア70c)を連通する連通口71bが形成されている。
マルチゾーン70は、当該マルチゾーン70を構成する上記の一方の壁71に沿って収納され、その収納場所から展開される仕切り体73,74(可動仕切り73,74)によって、複数のエリアに分けることが可能となっている。
すなわち、2階の大きな一室である本実施形態のマルチゾーン70は、2つの仕切り体73,74によって仕切られることで形成される、第一エリア70aと、第二エリア70bと、第三エリア70cと、を有する。
2つの仕切り体73,74とは、第一可動間仕切壁73と、第二可動間仕切壁74と、であり、双方とも、一方の壁71に沿って収納され、その収納場所から展開される。
第一可動間仕切壁73は、マルチゾーン70のうち西側に位置するゾーンを、南北に仕切るためのものであり、本実施形態においては、マルチゾーン70のうち西側に位置するゾーンをおおよそ南北半分に仕切っている。
第二可動間仕切壁74は、マルチゾーン70を東西に仕切るためのものであり、本実施形態においては、連通口71bを閉塞するように設けられることで、マルチゾーン70を東西に仕切っている。
マルチゾーン70における3つのエリアのうち、第一エリア70aは、第一可動間仕切壁73によって仕切られるマルチゾーン70の西側ゾーンのうち北側に位置するエリアであり、共用ゾーン50及び独立ゾーン60に隣接して配置されている。
さらに、この第一エリア70aは、廊下54から第一出入口71aを通じてマルチゾーン70内に入った位置にあるエリアである。
第二エリア70bは、第一可動間仕切壁73によって仕切られるマルチゾーン70の西側ゾーンのうち南側に位置するエリアであり、共用ゾーン50及び独立ゾーン60とは隣接しておらず、独立ゾーン60はもちろんのこと、共用ゾーン50とも直接行き来ができない。
また、第二エリア70bの南側には、バルコニーゾーン80における吹抜部82が設けられている。
第三エリア70cは、マルチゾーン70における東側に位置するゾーンであり、第二エリア70b及びサブスペース75に隣接して配置されている。さらに、この第三エリア70cは、廊下54から第二出入口79を通じてマルチゾーン70内に入った位置にあるエリアである。
また、第三エリア70cの南側には、バルコニーゾーン80におけるバルコニー部81が設けられている。第三エリア70cの南側の外壁には掃き出し窓が設けられている。そのため、バルコニー部81への移動は、第三エリア70cから行うものとする。第三エリア70cは、このようにバルコニー部81との行き来がしやすいため、バルコニー部81に洗濯物を干す際に通過するエリアとなっている。例えば雨天時には、第三エリア70cに物干し用のスペースを確保し、衣類の部屋干しを行ってもよい。
第三エリア70cの北側にサブスペース75が設けられており、第三エリア70cとサブスペース75との間には、上記の他方の壁76(南側の壁76)が設けられている。つまり、第三エリア70cとサブスペース75は、他方の壁76を介して隣接している。
サブスペース75は、本具体例2においては、ウォークインクローゼットとして利用されている。そして、他方の壁76には、サブスペース75と第三エリア70cとを連通する開口部76aが形成されている。そのため、バルコニー部81や第三エリア70cで干されていた衣類を、開口部76aからサブスペース75内に収納することができる。
サブスペース75にはハンガーパイプや収納棚が設けられる。そのため、ハンガーパイプや収納棚は、サブスペース75側からも、第三エリア70c側からも使用することができる。換言すれば、サブスペース75に設置される収納用家具は、サブスペース75側からも第三エリア70c側からも使用できる両面使い可能に構成されたものが好適に用いられる。
開口部76aは、衣類等の物品のみを出し入れする出し入れ口として機能するものであってもよいし、人の出入りを可能とする出入口であってもよい。
物品の出し入れ口として設けられる場合、この開口部76aは、下端部の高さ位置が床よりも高い位置に設定された、いわゆる腰高窓とされる。
出入口として設けられる場合、この開口部76aは、掃き出し窓とされる。
なお、サブスペース75は、本実施形態においては、ウォークインクローゼットとして利用されているが、これに限られるものではなく、納戸等の収納スペースとしてもよいし、その他の用途(例えば書斎、テレワーク室、2階浴室、2階キッチン等々)で用いられるスペースであってもよい。
サブスペース75は、マルチゾーン70を使用する居住者によって共同で用いられることが前提となっている。平面視略L字型に形成されたマルチゾーン70の内角部分に位置しており、第三出入口77aが、第一出入口71aにも第二出入口79にも近い位置関係で配置されている。第二出入口79が、連通口71bに近い位置関係で配置されているため、マルチゾーン70を使用する居住者にとって、サブスペース75は使い勝手が良い。
以上のようなマルチゾーン70の使い方は、ライフステージの変化に伴う家族構成やライフスタイルの変化に合わせて様々である。
本実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、エントランスゾーン1,10と居室ゾーン2,20とバックヤードゾーン3,30は奥行方向に並んで、かつ、居室ゾーン2,20を挟んで一方側にエントランスゾーン1,10、他方側にバックヤードゾーン3,30という位置関係で配置されているので、居住者は、玄関11のあるエントランスゾーン1,10から、居室21,22のある居室ゾーン2,20に入って生活し、玄関11から遠い場所にあるバックヤードゾーン3,30にて、複数の非居室3a~3h,31~34が有する機能を利用することができる。すなわち、玄関11の奥に居室21,22があり、更にその奥に複数の非居室3a~3h,31~34があり、各ゾーン1,10・2,20・3,30によるゾーン分けで、ある程度の位置関係を決めることができる。
さらに、バックヤードゾーン3,30において複数の非居室3a~3h,31~34は間口方向に並んで配置されるので、複数の非居室3a~3h,31~34は、居室ゾーン2,20に面して配置されることとなる。しかも、バックヤードゾーン3,30は、居室ゾーン2,20側に、複数の非居室3a~3h,31~34の並び方向に連続する通路を有するので、居室ゾーン2,20とバックヤードゾーン3,30との間の移動や、バックヤードゾーン3,30内での移動もしやすくなる。
これにより、居住者にとって使い勝手の良いゾーニングが考慮された住宅H1を提供することができる。
また、複数の非居室3a~3h,31~34には、水廻り用設備が設置されて水廻り室としての機能を有する水廻り系非居室3b,3c,3d,3e,3f,32,33,34と、収納用設備が設置されて収納室としての機能を有する収納系非居室3g,3hと、水廻り室としての機能及び収納室としての機能を有する兼備型非居室3a,31と、のいずれかが含まれているので、水廻り系非居室3b,3c,3d,3e,3f,32,33,34と、収納系非居室3g,3hと、兼備型非居室3a,31と、が適宜選択されて組み合わせられることで、使い勝手の良い位置関係にしやすくなる。
また、間口方向に並んで配置される複数の非居室3a~3h,31~34の各々における間口方向の寸法は、バックヤードゾーン3,30全体における間口方向の寸法を、各非居室3a~3h,31~34の配置個数で略等分割した分の寸法に設定されているので、複数の非居室3a~3h,31~34をバックヤードゾーン3,30に並べて配置すれば、複数の非居室3a~3h,31~34は、バックヤードゾーン3,30に対してぴったりと収まることになる。これにより、複数の非居室3a~3h,31~34を、バックヤードゾーン3,30に対してバランスよく配置できるので、使い勝手の良い位置関係にしやすくなり、規格住宅である住宅H1に適用しやすい。
また、居室ゾーン2,20は、間口方向の中央部に、平面視において奥行方向に伸びる間仕切り2a,23が設けられて、間口方向一方側の第一居室ゾーン2z1,21と、間口方向他方側の第二居室ゾーン2z2,22と、にゾーン分けされており、第一居室ゾーン2z1,21と第二居室ゾーン2z2,22には、異なる種類の居室が設けられているので、バックヤードゾーン3,30において、種類の異なる居室を考慮して複数の非居室3a~3h,31~34を配置すれば、種類の異なる居室における使い勝手の良さを考慮した位置関係とすることができる。
また、第一居室ゾーン2z1,21と第二居室ゾーン2z2,22のうち一方に、玄関11のある階と上下に隣接する他の階とを接続する階段41が設けられているので、玄関11から、第一居室ゾーン2z1,21と第二居室ゾーン2z2,22のうち一方を通過し、他の階に至るルートを形成することができる。これにより、玄関11のある階と他の階との連動性を高めることができるので、居住者にとって使い勝手の良いゾーニングとすることができる。
また、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30との間には、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30とを出入り可能に連通する複数の出入口24a,24b,24cが同一直線上に並んで設けられているので、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30とを接続する動線を複数形成することができ、居室ゾーン20とバックヤードゾーン30との間をスムーズに行き来することができる。
また、近年、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの推進による脱炭素社会の実現や、SDGs(Sustainable Development Goals)の目標達成が求められており、建築業界においても、建物を二酸化炭素排出量の少ない木造とする取り組みが進められている。本実施形態の住宅H1は、建築用木質パネルによるパネル工法によって構築されているので、カーボンニュートラルの推進による脱炭素社会の実現や、SDGsの目標達成に貢献することができる。
1 エントランスゾーン
2 居室ゾーン
2a 間仕切り
2z1 第一居室ゾーン
2z2 第二居室ゾーン
3 バックヤードゾーン
3a 第一非居室(トイレ・パントリー)
3b 第二非居室(洗面所)
3c 第三非居室(ランドリールーム)
3d 第四非居室(浴室)
3e 第五非居室(トイレ)
3f 第六非居室(洗面脱衣所)
3g 第七非居室(パントリー)
3h 第八非居室(ファミリークローゼット)
4 階段ゾーン
5 共用ゾーン
6 独立ゾーン
7 マルチゾーン
7a 第一エリア
7b 第二エリア
7c 第三エリア
H,H1,H2 住宅
10 エントランスゾーン
20 居室ゾーン
21 第一居室ゾーン
22 第二居室ゾーン
23 中央仕切壁
30 バックヤードゾーン
31 第一非居室(トイレ・パントリー)
32 第二非居室(洗面所)
33 第三非居室(ランドリールーム)
34 第四非居室(浴室)
35 第五非居室(トイレ)
36 第六非居室(洗面脱衣所)
37 第七非居室(パントリー)
38 第八非居室(ファミリークローゼット)
39 第九非居室(洗面・ランドリールーム)
40 階段ゾーン
50 共用ゾーン
60 独立ゾーン
70 マルチゾーン
70a 第一エリア
70b 第二エリア
70c 第三エリア
70d,75 サブスペース
71a 第一出入口
72a,79 第二出入口
77a 第三出入口
請求項1に記載の発明は、例えば図1,図2,図5,図11~図14に示すように、玄関11のある階を有する住宅H(H1,H2)において、
前記玄関11が設けられたエントランスゾーン1,10と、
居室21,22が設けられた居室ゾーン2,20と、
前記居室ゾーン2,20に隣接し、前記居室21,22と行き来可能な複数の非居室3a~3h,31~34が設けられたバックヤードゾーン3,30と、を備えており、
前記バックヤードゾーン3,30において前記複数の非居室3a~3h,31~34は並んで配置され、
前記バックヤードゾーン3,30は、前記複数の非居室3a~3h,31~34の並び方向に連続する通路を有し、
前記通路は、前記居室ゾーン2,20に隣接し、かつ、前記居室ゾーン2,20に沿って配置され、
前記居室ゾーン20と前記バックヤードゾーン30における前記通路との間には、前記居室ゾーン20と前記バックヤードゾーン30とを出入り可能に連通する複数の出入口24a,24b,24cが設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、例えば図1,図2,図5,図11~図14に示すように、玄関11のある階を有する住宅H(H1,H2)において、
前記玄関11が設けられたエントランスゾーン1,10と、
居室21,22が設けられた居室ゾーン2,20と、
前記居室ゾーン2,20に隣接し、前記居室21,22と行き来可能な複数の非居室3a~3h,31~34が設けられたバックヤードゾーン3,30と、を備えており、
前記バックヤードゾーン3,30において前記複数の非居室3a~3h,31~34は並んで配置され、
前記バックヤードゾーン3,30は、前記複数の非居室3a~3h,31~34の並び方向に連続する通路を有し、
前記居室ゾーン20と前記バックヤードゾーン30における前記通路との間には、前記居室ゾーン20と前記バックヤードゾーン30とを出入り可能に連通する複数の出入口24a,24b,24cが設けられ
前記居室ゾーンには、一端部が、前記複数の出入口のうち隣り合う第一出入口と第二出入口との間に位置する壁に対して壁付けされたペニンシュラ型のキッチン台が設けられ、
前記居室ゾーンと前記バックヤードゾーンには、少なくとも、前記第一出入口と前記第二出入口との間に位置する前記壁と前記キッチン台の周囲を周回するための回遊動線が形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、例えば図1,図2,図5,図11~図14に示すように、玄関11のある階を有する住宅H(H1,H2)において、
前記玄関11が設けられたエントランスゾーン1,10と、
居室21,22が設けられた居室ゾーン2,20と、
前記居室ゾーン2,20に隣接し、前記居室21,22と行き来可能な複数の非居室3a~3h,31~34が設けられたバックヤードゾーン3,30と、を備えており、
前記バックヤードゾーン3,30において前記複数の非居室3a~3h,31~34は並んで配置され、
前記バックヤードゾーン3,30は、前記複数の非居室3a~3h,31~34の並び方向に連続する通路を有し、
前記居室ゾーン20と前記バックヤードゾーン30における前記通路との間には、前記居室ゾーン20と前記バックヤードゾーン30とを出入り可能に連通する複数の出入口24a,24b,24cが設けられ
前記複数の出入口には、前記居室ゾーンと前記バックヤードゾーンとの間において同一直線上に並んで設けられている複数の出入口が含まれていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、例えば図13,図14に示すように、玄関11のある階を有する住宅H(H1,H2)において、
前記玄関11が設けられたエントランスゾーン1,10と、
居室21,22が設けられた居室ゾーン2,20と、
前記居室ゾーン2,20に隣接し、前記居室21,22と行き来可能な複数の非居室3a~3h,31~34が設けられたバックヤードゾーン3,30と、を備えており、
前記バックヤードゾーン3,30において前記複数の非居室3a~3h,31~34は並んで配置され、
前記バックヤードゾーン3,30は、前記複数の非居室3a~3h,31~34の並び方向に連続する通路を有し、
前記居室ゾーン20と前記バックヤードゾーン30における前記通路との間には、前記居室ゾーン20と前記バックヤードゾーン30とを出入り可能に連通する複数の出入口24a,24b,24cが設けられ
前記複数の出入口には、前記居室ゾーンと前記バックヤードゾーンとの間において、他の出入口と同一直線上に配置されず、かつ、前記他の出入口と平行な位置関係で配置された出入口が含まれていることを特徴とする。

Claims (5)

  1. 玄関のある階を有する住宅において、
    前記玄関が設けられたエントランスゾーンと、
    居室が設けられた居室ゾーンと、
    前記居室ゾーンに隣接し、前記居室と行き来可能な複数の非居室が設けられたバックヤードゾーンと、を備えており、
    前記バックヤードゾーンにおいて前記複数の非居室は並んで配置され、
    前記バックヤードゾーンは、前記複数の非居室の並び方向に連続する通路を有し、
    前記居室ゾーンと前記バックヤードゾーンにおける前記通路との間には、前記居室ゾーンと前記バックヤードゾーンとを出入り可能に連通する複数の出入口が設けられていることを特徴とする住宅。
  2. 請求項1に記載の住宅において、
    前記居室ゾーンには、一端部が、前記複数の出入口のうち隣り合う第一出入口と第二出入口との間に位置する壁に対して壁付けされたペニンシュラ型のキッチン台が設けられ、
    前記居室ゾーンと前記バックヤードゾーンには、少なくとも、前記第一出入口と前記第二出入口との間に位置する前記壁と前記キッチン台の周囲を周回するための回遊動線が形成されていることを特徴とする住宅。
  3. 請求項2に記載の住宅において、
    前記複数の非居室には、
    水廻り用設備が設置されて水廻り室としての機能を有する水廻り系非居室と、
    収納用設備が設置されて収納室としての機能を有する収納系非居室と、
    前記水廻り室としての機能及び前記収納室としての機能を有する兼備型非居室と、のいずれかが含まれ、
    前記バックヤードゾーンには、前記第一出入口と前記第二出入口との間に位置する前記壁に隣接して、前記水廻り系非居室が配置されていることを特徴とする住宅。
  4. 請求項1に記載の住宅において、
    前記複数の出入口には、前記居室ゾーンと前記バックヤードゾーンとの間において同一直線上に並んで設けられている複数の出入口が含まれていることを特徴とする住宅。
  5. 請求項1に記載の住宅において、
    前記複数の出入口には、前記居室ゾーンと前記バックヤードゾーンとの間において、他の出入口と同一直線上に配置されず、かつ、前記他の出入口と平行な位置関係で配置された出入口が含まれていることを特徴とする住宅。
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