JP7140363B2 - ユニット建物 - Google Patents

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Description

本発明は、ユニット建物に関する。
下記特許文献1には、耐力壁に沿って建物の中央に階段部が配置された技術が開示されている。この先行技術では、階段部の周りには、周回通路部が設けられており、周回通路部の外側には、リビング、ダイニング、キッチン等を含む共用居住空間部と、洗面所、浴室、トイレ、玄関等を含む共用設備空間部がそれぞれ設けられている。つまり、階段部を間に置いて、共用居住空間部と共有設備空間部とが設けられている。
特開2011-52496号公報
上記先行技術における建物では、階段部を間に置いて、共用居住空間部と共有設備空間部とが分断されているため、共用居住空間部と共有設備空間部との往来を考慮すると、生活動線は必ずしも好ましいものではない。特に、狭小建物の場合、延べ床面積が狭くなるため、階段部の周りに階段部と階段部以外の他の空間部とを繋ぐ周回通路部の確保も困難である。
本発明は上記問題を考慮し、狭小建物であっても階段部と他の空間部との繋がりを確保することが可能となるユニット建物を得ることが目的である。
上記目的を達成するために、第1の態様に係るユニット建物は、外壁に沿って設けられ、前記外壁に沿って直線状に配置された直線部と、前記直線部の上方側に設けられ当該直線部に対して向きを変えて上階床部と繋がる第1廻り部と、を含んで構成された階段部と、下階における前記直線部の隣に位置し、前記第1廻り部の下方側を含んで設けられた通路部と、を有している。
第1の態様に係るユニット建物では、第1建物ユニットにおいて、外壁に沿って階段部が設けられている。この階段部は、直線部と第1廻り部とを含んで構成されており、直線部は外壁に沿って直線状に配置されている。一方、第1廻り部は、直線部の上方側に設けられており、直線部の延長線上から外れるように当該直線部に対して向きを変えて上階床部と繋がっている。ここで、下階には、直線部の隣に位置して、第1廻り部の下方側を含んで通路部が設けられている。
本態様では、第1建物ユニットの外壁に沿って階段部が設けられている。このため、第1建物ユニットの中央部に階段部が設けられた場合と比較して、階段部の周りに階段部と階段部以外の他の空間部とを繋ぐ周回通路部を設ける必要はなく、狭小建物であってもスペースを有効活用することができる。そして、本態様では、当該階段部の直線部の隣に通路部が設けられることで、当該通路部を介して、階段部と他の空間部との生活動線を繋げることができる。つまり、階段部を除く他の空間部間での往来がスムーズにできる。
第2の態様に係るユニット建物は、第1の態様に係るユニット建物において、前記第1建物ユニットにおいて、前記通路部を間に置いて、前記階段部と反対側に居室部が設けられている。
第2の態様に係るユニット建物では、第1建物ユニットにおいて、通路部を間に置いて、階段部と反対側に居室部が設けられているため、階段部及び通路部を介して、上階の居室部と下階の居室部との生活動線を繋げることができる。なお、「居室部」として、リビング、キッチン、ダイニング、寝室等が含まれる。
第3の態様に係るユニット建物は、第1の態様又は第2の態様に係るユニット建物において、前記直線部の下方側に、当該直線部に対して向きを変えて下階床部と繋がる第2廻り部がさらに設けられている。
第1の態様では、階段部の直線部は外壁に沿って配置され、当該直線部の上方側に設けられている第1廻り部は、当該直線部に対して向きを変えて上階床部と繋がっている。また、第1廻り部の下方側を含んで直線部の隣に通路部が設けられている。
このため、本態様において、直線部の下方側には第2廻り部が設けられ、当該直線部に対して向きを変えて前記下階床部と繋がることで、当該階段部は平面視で略U字状を成すこととなる。これにより、階段部において直線部の長さを短くすることができる。
また、直線部の隣には通路部が設けられているため、第2廻り部が直線部に対して向きを変えて繋がる下階床部における階段昇り口と通路部とが共有されることとなる。例えば、階段部において、第2廻り部が設けられておらず、直線部の下端がそのまま下階床部と繋がった場合、階段昇り口は直線部の延長線上に設けられることとなり、階段昇り口の横に通路部が設けられることとなる。これに対して、本態様では、第2廻り部が直線部に対して向きを変えて下階床部と繋がることで、階段昇り口と通路部とを共有することができる。したがって、当該通路部とは別に階段昇り口が設けられた場合と比較してスペースの有効利用が可能となる。
第4の態様に係るユニット建物は、第1の態様~第3の態様の何れか1の態様に係るユニット建物において、前記第1廻り部は、前記通路部を構成するために必要な高さを得るための段数から始まるように設定されている。
第4の態様に係るユニット建物では、例えば、通路部を構成するに当たって必要とされる高さが、階段部において、11段目の段部の下面の位置と略同じ場合、第1廻り部の段数は、この11段目から始まるように設定される。
第5の態様に係るユニット建物は、第1の態様~第4の態様の何れか1の態様に係るユニット建物において、前記第1建物ユニットにおいて、前記通路部を間に置いて、前記階段部と反対側に設けられた第1居室部がキッチンである。
第5の態様に係るユニット建物では、通路部を間に置いて、階段部と反対側にキッチンが設けられている。一般的に、キッチンは、ダイニング、リビングと繋がっており、通路部を介して、階段部とキッチンとが繋がることで、結果的に、階段部及び通路部を介して、上階の居室部と下階のキッチンを介してダイニングやリビングとの生活動線を繋げることができる。
第6の態様に係るユニット建物は、第5の態様に係るユニット建物において、前記キッチンの一部を区画する間仕切り壁に柱部が設けられている。
第6の態様に係るユニット建物では、キッチンの一部を区画する間仕切り壁に柱部が設けられており、第1建物ユニットにおいて、5本目の柱を得ることができる。これにより、階段部において、直線部に対して向きを変えて上階床部と繋がる第1廻り部を5本目の柱によって支持することが可能となる。
第7の態様に係るユニット建物は、第1の態様~第6の態様の何れか1の態様に係るユニット建物において、前記第1廻り部の下方側は、下がり天井部を構成している。
第7の態様に係るユニット建物では、第1廻り部の下方側は、下がり天井部を構成しており、通路部側では、第1廻り部の段部の下部の形状が屋内側に見えないようにすることができる。これにより、デザイン性の向上を図ることができる。
第8の態様に係るユニット建物は、第2の態様~第7の態様の何れか1の態様に係るユニット建物において、前記第1建物ユニットの隣に第2建物ユニットが設けられ、前記第2建物ユニットには、非居室部が設けられている。
第8の態様に係るユニット建物では、第1建物ユニットの隣に設けられている第2建物ユニットには、非居室部が設けられている。第1建物ユニットには、階段部、通路部及び第1居室部が設けられているため、当該通路部を介して、第1居室部と非居室部を繋ぐことができる。なお、「非居室部」として、トイレ、洗面室、玄関ホール等が含まれる。
第9の態様に係るユニット建物は、第8の態様に係るユニット建物において、前記第1建物ユニットを間に置いて、前記第2建物ユニットと反対側に第3建物ユニットが設けられ、前記第3建物ユニットには、第2居室部が設けられている。
第9の態様に係るユニット建物では、第1建物ユニットを間に置いて、第2建物ユニットと反対側には第3建物ユニットが設けられている。第1建物ユニットには、第1居室部が設けられているため、第3建物ユニットに第2居室部が設けられることによって、当該第2居室部と第1居室部を繋げることができる。
以上説明したように、本態様に係るユニット建物は、狭小建物であっても階段部と他の空間部との繋がりを確保することができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係るユニット建物の1階部分の間取りを示す平面図である。 本実施の形態に係るユニット建物の2階部分の間取りを示す平面図である。 本実施の形態に係るユニット建物の階段部の構成を示す平面図である。 図3のa、b、cに沿って展開された状態を示す断面図である。 図1のd-dに沿って切断したときの断面図である。 本実施の形態に係るユニット建物の階段部の変形例を示す平面図である。
以下、図面を用いて、本発明に係るユニット建物の一実施形態について説明する。
(ユニット建物の構成)
まず、本実施形態に係るユニット建物の構成について説明する。
図1、図2には、本実施の形態に係るユニット建物10の間取りを示す平面図がそれぞれ示されており、図1には、ユニット建物10の1階部分12の間取りが示され、図2には、ユニット建物10の2階部分(上階)14の間取りが示されている。
図1に示されるように、1階部分(下階)12は、略同じ大きさで形成された建物ユニット16、18、20、22が略平行に配置されている。なお、各建物ユニットの境界については二点鎖線で示す。また、建物ユニット(第2建物ユニット)16と建物ユニット(第1建物ユニット)18とは、当該建物ユニット18の桁面X1と建物ユニット16の桁面X2の間に所定の距離を置いた状態(いわゆる離し置きされた状態)で配置されている。そして、建物ユニット16と建物ユニット18の間には、当該建物ユニット16及び建物ユニット18と繋がる離し置き部24が設けられている。
建物ユニット16には、外壁26(厳密にいうと、建物ユニット16の桁方向に沿って形成される外壁26A)に沿って図面右側から浴室(非居室部)28、脱衣室(非居室部)30が設けられている。また、建物ユニット16の建物ユニット18側には、離し置き部24を含んで、図面右側からトイレ(非居室部)32、洗面室(非居室部)34が設けられており、離し置き部24と建物ユニット18の間には、間仕切り壁36が設けられている。
また、建物ユニット18には、後述するが、図面右側からキッチン(第1居室部)38、通路部40、階段部42が設けられている。なお、階段部42の離し置き部24側には、階段下収納部43が設けられている。一方、間仕切り壁36には、開口部36Aが形成されており、当該開口部36Aを通じて、通路部40と洗面室34が繋がっている。また、間仕切り壁36には、通路部40とキッチン38の一部を区画するため、開口部36Aから略直交して間仕切り壁37が連設されている。そして、当該間仕切り壁37と間仕切り壁36が交差する位置には柱部39が設けられている。
また、建物ユニット20の図面右側には、建物ユニット18のキッチン38と連続するダイニング(第2居室部)44が設けられており、建物ユニット20の図面左側には、建物ユニット18側において階段部42の下部(後述する)の一部が設けられている。建物ユニット20の妻方向に沿った階段部42の隣には、間仕切り壁46を間に置いて作業スペース(第2居室部)48が設けられており、作業スペース48の隣には、間仕切り壁50を間に置いてホール52の一部が設けられている。
さらに、建物ユニット22の図面右側には、建物ユニット20のダイニング44と連続するリビング54が設けられており、建物ユニット22の図面左側には、間仕切り壁56を間に置いて、ホール52を含んで玄関58が設けられている。
一方、図2に示されるように、2階部分14は、1階部分12と同じ建物ユニットで構成されており、建物ユニット60、62、64、66が略平行に配置され、建物ユニット60と建物ユニット62の間には、当該建物ユニット60及び建物ユニット62と繋がる離し置き部68が設けられている。建物ユニット60の図面右側には、離し置き部68を含んで、ウォークインクローゼット70が設けられており、建物ユニット60の図面左側には、離し置き部68を含んで、寝室72が設けられている。
また、建物ユニット62の図面右側には、離し置き部68側にトイレ74が設けられており、建物ユニット62の妻方向に沿ったトイレ74の隣には、通路部76が設けられている。そして、建物ユニット62の図面左側には、当該通路部76を含んで階段部42が設けられており、階段部42とトイレ74の間には、寝室72の入口部78が設けられ、寝室72の入口部78は、間仕切り壁80、82によってそれぞれ区画されている。
また、建物ユニット64には、建物ユニット62の妻方向の一部を跨いで、桁方向(長手方向)の左右に子供部屋84、86がそれぞれ設けられており、子供部屋84と子供部屋86とは連通可能とされている。勿論、区画されてもよい。また、子供部屋84、86は、建物ユニット66の妻方向の一部にも跨っており、建物ユニット66の妻方向の他部には、バルコニー88が設けられている。
(ユニット建物の要部)
前述のように、本実施形態では、建物ユニット18には、図面右側からキッチン38、通路部40、階段部42が設けられている。ここで、階段部42の構成について説明する。図1、図3に示されるように、本実施形態では、階段部42は、外壁26(厳密にいうと、建物ユニット18の妻方向に沿って形成される外壁26B)に沿って設けられており、平面視で略C字状を成している。なお、図3において、階段部42に示された数字1~13は段数を示している。後述する図6で示す数字もこれと同様である。
具体的に説明すると、階段部42は、外壁26に沿って直線状に配置される直線部90を含んで構成されており、直線部90の下方側に位置する階段部42の下部42Aには、下廻り部(第2廻り部)92が設けられ、直線部90の上方側に位置する階段部42の上部42Bには、上廻り部(第1廻り部)94が設けられている。
下廻り部92は、直線部90に対して向きを変えて1階部分12の通路部40(下階床部)と繋がっており、下廻り部92によって、階段部42の1段目~3段目が構成されている。なお、下廻り部92の一部は、建物ユニット20の建物ユニット18側を跨いで設けられている。そして、下廻り部92は、直線部90の延長線上(領域A内)に配置されると共に、当該直線部90に対して90度向きが変わるように設定されている。そして、直線部90によって、階段部42の4段目~7段目が構成されている。
一方、上廻り部94は、直線部90に対して向きを変えて2階部分14の通路部76(上階床部)と繋がっており、上廻り部94によって、階段部42の8段目~13段目が構成され、直線部90に対して180度向きが変わるように設定されている。
ここで、当該上廻り部94は、階段部42の8段目~10段目を構成する上廻り下部94Aと、階段部42の11段目~13段目を構成する上廻り上部94Bと、で構成されている。上廻り下部94Aは、直線部90の延長線上(領域A内)に配置されており、当該直線部90に対して90度向きが変わるように設定されている。
一方、上廻り上部94Bは、直線部90の延長線上から外れるように配置されており、上廻り下部94Aに対して90度、直線部90に対して180度向きが変わるように設定されている。すなわち、下廻り部92及び上廻り部94の上廻り下部94Aは、直線部90の延長線上(領域A内)に配置されており、上廻り部94の上廻り上部94Bは、上廻り下部94Aの隣、つまり、直線部90の隣の列(領域B)に配置されている。
そして、本実施形態では、1階部分(下階)12において、直線部90の隣に上廻り上部94Bの下方側を含んで通路部40が設けられている。なお、階段部42の上廻り上部94Bの下方側は、図4に示されるように、下がり天井部104を構成し、天井部105よりも低く形成されている。
さらに、本実施形態では、図1に示されるように、通路部40を間に置いて、階段部42と反対側には、キッチン38が設けられており、通路部40の奥方(建物ユニット16側)には、洗面室34が設けられている。
(ユニット建物の作用及び効果)
次に、本実施形態に係るユニット建物の構成について説明する。
図1、図3に示されるように、建物ユニット18において、外壁26に沿って階段部42が設けられている。この階段部42は、直線部90と上廻り上部94Bとを含んで構成され、直線部90は外壁26に沿って直線状に配置されている。一方、上廻り上部94Bは、直線部90の上方側に設けられており、直線部90の延長線上(領域A内)から外れるように当該直線部90に対して向きを変えて2階部分14(図2参照)の通路部76(図2参照)と繋がっている。そして、本実施形態では、図1、図4に示されるように、1階部分12には、直線部90の隣に位置して、上廻り上部94Bの下方側を含んで通路部40が設けられている。
前述のように、本実施形態では、建物ユニット18の外壁26に沿って階段部42が設けられているため、例えば、図示はしないが、建物ユニットの中央部に階段部が設けられた場合と比較して、階段部の周りに階段部と階段部以外の他の空間部とを繋ぐ周回通路部を設ける必要はなく、狭小建物であってもスペースを有効活用することができる。
具体的に説明すると、本実施形態では、図1、図4に示されるように、階段部42の直線部90の隣に通路部40が設けられることで、当該通路部40を介して、階段部42と他の空間部(例えば、キッチン38を含む居室部(第1居室部)96、リビング54を含む居室部(第2居室部)106やトイレ32、浴室28等の非居室部98)との生活動線を繋げることができる。つまり、階段部42を除く他の空間部(例えば、居室部96と非居室部98)との間の往来がスムーズにできる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、建物ユニット18において、通路部40を間に置いて、階段部42と反対側にキッチン38等の居室部96が設けられているため、階段部42及び通路部40を介して、2階部分14の居室部100(寝室72、子供部屋84、86)と1階部分12の居室部96(キッチン38、ダイニング44、リビング54)との生活動線を繋げることができる。
さらに、本実施形態では、階段部42の直線部90の下方側に、当該直線部90に対して向きを変えて1階部分12の通路部40と繋がる下廻り部92が設けられ、当該直線部90の上方側には、当該直線部90に対して向きを変えて2階部分14の通路部76と繋がる上廻り上部94Bが設けられている。これにより、当該階段部42は、平面視で略C字状を成し、階段部42において直線部90の長さを短くすることができる。
また、本実施形態では、図1、図3に示されるように、直線部90の隣には通路部40が設けられているため、下廻り部92が直線部90に対して向きを変えて繋がる1階部分12の通路部40における階段昇り口102と通路部40とが共有されることとなる。
例えば、図6に示されるように、階段部110が平面視で略逆J字状を成す場合、つまり、図3に示されるように、下廻り部92が設けられていない場合について比較する。なお、図3における階段部42と同じ構成を有する部位については同じ符号を付して説明を省略する。図6に示す直線部112は、下端がそのまま下階床部114と繋がっており、階段昇り口116は直線部112の延長線上(領域A内)に設けられている。この場合、階段昇り口116の横に通路部118は設けられることとなる。
これに対して、本実施形態では、図3に示されるように、階段部42は、下廻り部92が直線部90に対して向きを変えて1階部分12(図1参照)の通路部40と繋がるため、階段昇り口102と通路部40とを共有することができる。したがって、図6に示されるように、通路部118とは別に階段昇り口116が設けられた場合と比較して、図1に示される本実施形態では、スペースの有効利用が可能となる。具体的には、本実施形態では、作業スペース48が設けられている。
ところで、本実施形態では、図5に示されるように、階段部42の下廻り部92の一部が、建物ユニット20の建物ユニット18側を跨いで設けられている。一般に、建物の天井部120には、梁材122が水平に配設されているため、梁材122が配設された箇所では、その分、天井部120の高さは低くなる。このため、隣り合う建物ユニット18、20間を跨ぐとき、階段部42は当該天井部120の下をくぐることとなる。
この場合、図6に示される階段部110では、直線部112の下端がそのまま下階床部114と繋がり、階段昇り口116は直線部112の延長線上(領域A内)に設けられている。このため、階段部110において、直線部112から階段昇り口116へ向かう際、又は階段昇り口116から直線部112へ向かう際、視線の先には低くなった天井部120が存在するため、当該天井部120による圧迫感が感じられる場合もある。
一方、図3に示される階段部42の場合、直線部90の下方側には、当該直線部90に対して向きを変えて1階部分12の通路部40と繋がる下廻り部92が設けられ、階段昇り口102は直線部90の延長線上(領域A内)にはなく、1階部分12の通路部40側に設けられている。このため、階段部42において、下廻り部92から階段昇り口102へ向かう際、又は階段昇り口102から下廻り部92へ向かう際、視線の先に低くなった天井部120は存在しないため、当該天井部120による圧迫感は低減される。
上記のように、図3に示す階段部42と図6に示す階段部110を比較すると、種々の観点で図3に示す階段部42の方がよりよい効果が得られるが、本態様では、階段部の上部が、直線状に配置された直線部の延長線上から外れるように上階床部と繋がっていればよいため、図3に示す階段部42に代えて、図6に示される階段部110が適用されてもよいのは勿論ことである。
また、本実施形態では、階段部42において、上廻り上部94Bは、通路部40を構成するために必要な高さを得るための段数から始まるように設定されている。具体的に説明すると、本実施形態では、階段部42の上部42Bを構成する上廻り部94は、階段部42の8段目~13段目を構成している。さらに、上廻り部94の上部を構成する上廻り上部94Bが、階段部42の11段目~13段目を構成し、直線部90の延長線上から外れるように配置されて直線部90の隣の列に配置されるように設定されている。
一般に、建物内において通路部として設定されるには、「所定の高さ」が必要となる。このため、本実施形態では、図3、図4に示されるように、階段部42が13段で構成され、階段部42の隣の列に配置される上廻り上部94Bを、階段部42の11段目から13段目に設定し、上廻り上部94Bの11段目の段部の下面Lが、「所定の高さH」以上となるように設定されている。これにより、本実施形態では、1階部分(下階)12において、直線部90の隣に第1上廻り上部94Bの下方側を含んで通路部40が設けられている。
なお、ここでは、階段部42が13段で構成されており、階段部42の隣の列に配置される上廻り上部94Bが、階段部42の11段目から始まるように設定されているが、当該上廻り上部94Bの段数の始まりは、階段部42の段数や設定される「所定の高さ」によっても異なる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、通路部40を間に置いて、階段部42と反対側にキッチン38が設けられている。一般的に、キッチン38は、ダイニング44、リビング54と繋がっており、通路部40を介して、階段部42とキッチン38とが繋がることで、結果的に、階段部42及び通路部40を介して、2階部分14の居室部100と1階部分12の居室部96との生活動線を繋げることができる。
さらに、本実施形態では、キッチン38の一部を区画する間仕切り壁37に柱部39が設けられており、建物ユニット18において、5本目の柱部39を得ることができる。これにより、図2、図3に示されるように、階段部42の上廻り上部94Bを当該5本目の柱部39によって支持することが可能となる。
さらに、本実施形態では、図4に示されるように、階段部42の上廻り上部94Bの下方側は、下がり天井部104を構成しており、通路部40側では、上廻り上部94Bの段部の下部の形状が屋内側に見えないようにすることができる。これにより、デザイン性の向上を図ることができる。なお、上廻り上部94Bの段部の下部の形状を利用してデザイン化してもよいのは勿論のことである。
さらにまた、本実施形態では、図1に示されるように、建物ユニット18の隣に設けられている建物ユニット16には、非居室部98(トイレ32、洗面室34、浴室28等)が設けられている。建物ユニット18には、階段部42、通路部40及び居室部96(キッチン38)が設けられているため、当該通路部40を介して、居室部96と非居室部98を繋ぐことができる。
また、本実施形態では、建物ユニット18を間に置いて、建物ユニット16と反対側には建物ユニット20が設けられている。建物ユニット18には、居室部96が設けられているため、建物ユニット20に居室部(第2居室部)106が設けられることによって、当該居室部96と居室部106を繋げ、開放的な広い空間部を得ることができる。
(本実施形態の補足)
なお、本実施形態では、建物ユニット18において、通路部40を間に置いて、階段部42と反対側にキッチン38等の居室部96が設けられているが、これに限るものではなく、例えば、居室部96に代えて、非居室部98が設けられてもよい。
また、本実施形態では、下廻り部92の一部は、建物ユニット20の建物ユニット18側を跨いで設けられているが、建物ユニット18と建物ユニット20との間に、図示はしないが離し置き部を設けることで、建物ユニット18と当該離し置き部の間で階段部42が設けられるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、図1に示されるように、略平行に配置された建物ユニット16、18、20のうち、真ん中に配置された建物ユニット18に階段部42が設けられているが、これに限るものではない。例えば、建物ユニット16に設けられてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 ユニット建物
12 1階部分(下階)
14 2階部分(上階)
16 建物ユニット(第2建物ユニット)
18 建物ユニット(第1建物ユニット)
20 建物ユニット(第3建物ユニット)
22 建物ユニット
26 外壁
26B 外壁
28 浴室(非居室部)
32 トイレ(非居室部)
34 洗面室(非居室部)
36 間仕切り壁
37 間仕切り壁
38 キッチン(第1居室部)
39 柱部
40 通路部(下階床部)
42 階段部
44 ダイニング(第2居室部)
48 作業スペース(第2居室部)
52 ホール(第2居室部)
54 リビング(第2居室部)
60 建物ユニット(第2建物ユニット)
62 建物ユニット(第1建物ユニット)
64 建物ユニット(第3建物ユニット)
66 建物ユニット
76 通路部(上階床部)
90 直線部(階段部)
92 下廻り部(第2廻り部、階段部)
94B 上廻り上部(第1廻り部、階段部)
96 居室部(第1居室部)
98 非居室部
104 下がり天井部
106 居室部(第2居室部)
110 階段部
112 直線部
114 下階床部
118 通路部
A 領域(直線部の延長線上)

Claims (8)

  1. 外壁に沿って設けられ、前記外壁に沿って直線状に配置された直線部と、前記直線部の上方側に設けられ前記直線部の延長線上から外れるように当該直線部に対して向きを変え、上階床部と繋がる第1廻り部と、を含んで構成された階段部と、
    下階における前記直線部の隣に位置し、前記第1廻り部の下方側を含んで設けられた通路部と、
    前記直線部の下方側に設けられ、当該直線部に対して向きを変えて下階床部と繋がる第2廻り部と、
    を備え、
    前記第2廻り部の一部は、第1建物ユニットと前記第1建物ユニットの隣に設けられた第2建物ユニットとに跨がって設けられているユニット建物。
  2. 前記第1建物ユニットにおいて、前記通路部を間に置いて、前記階段部と反対側に第1居室部が設けられている請求項1に記載のユニット建物。
  3. 前記第1廻り部は、前記通路部を構成するために必要な高さを得るための段数から始まるように設定されている請求項1又は請求項2に記載のユニット建物。
  4. 前記第1建物ユニットにおいて、前記通路部を間に置いて、前記階段部と反対側に設けられた第1居室部がキッチンである請求項1~請求項3の何れか1項に記載のユニット建物。
  5. 前記キッチンの一部を区画する間仕切り壁に柱部が設けられている請求項4に記載のユニット建物。
  6. 前記第1廻り部の下方側は、下がり天井部を構成している請求項1~請求項5の何れか1項に記載のユニット建物。
  7. 前記第2建物ユニットには、非居室部が設けられている請求項1~請求項6の何れか1項に記載のユニット建物。
  8. 前記第1建物ユニットを間に置いて、前記第2建物ユニットと反対側に第3建物ユニットが設けられ、前記第3建物ユニットには、第2居室部が設けられている請求項7に記載のユニット建物。
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