JP2008075429A - 建物の空間構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物外部とのアクセス性が良好で、建物内の限られたスペースを有効活用出来、開放感を得られる建物の空間構造を提供する。
【解決手段】建物ユニットを複数組み合わせてなるユニット建物15の内部には、下階床部16aと、上階床部16bとを連結する折り返し階段18が設けられている。
折り返し階段18の踊り場19の階段昇降方向と平面視で平行する辺には、この踊り場19と略同一高さとして、この踊り場19と連設される中間床部23が設けられている。
この中間床部23の下方には、下階床部16aの床面16cよりも低い位置に床面25を有する中間床下空間bが設けられている。
そして、中間床下空間bは、折り返し階段18を挟んで、玄関ユニット17の玄関土間部gと反対側に位置していて、この折り返し階段18の下方には、玄関土間部gと、中間床下空間bとを連通する階段下通路24が設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、建物の内部空間を有効に利用出来る建物の空間構造に関するものである。
従来、図30に示すような蔵型収納室2を設けた平屋建物1が、知られている(例えば、特許文献1等参照)。
このような平屋建物1では、玄関3のある第一層4には、リビング5が連続して設けられていて、このリビング5の床部5aから、リビング内階段6によって、半階上がった位置に第二層7が設けられている。
この第二層7には、居室8が設けられると共に、更に、この第二層7よりも半階上がった位置であって、玄関3上に位置する第三層9には、階段11から昇降可能な居室10が設けられている。
そして、この第二層7の居室8の床部8aの床下には、前記大型収納区画を構成する蔵型収納室2が設けられている。
この蔵型収納室2の出入口12は、第1層上のリビング5に面して設けられていて、床部2aの高さ位置が、前記リビング5の床部5aの高さ位置と面一となるように構成されている。
また、折り返し階段の踊り場を奥行き方向に広く設定して、スペースとして活用する建物の空間構造が、知られている(例えば、特許文献2,3等参照)。
更に、その折り返し階段の踊り場の下方に床面が、下階床面より低い位置となるように構成された床下収納室が設けられた建物の空間構造も知られている(例えば、特許文献4等参照)。
特開2005−97932号公報 特開平10−317627号公報 特開平11−336344号公報 特開平10−317689号公報
しかしながら、このような従来の建物の空間構造では、蔵型収納室2の出入口12が、第1層上のリビング5に面して設けられている。
このため、玄関3スペースから、蔵型収納室2に行くためには、前記リビング5空間内を通らなければならず、土足のままで荷物等を取り出せない等、外部とのアクセス性が良好であるとは言い難かった。
また、蔵型収納室2が、第二層7の居室8の床部8aによって、平屋建物1の限られた上下方向の空間を区切ることにより構成されている。
このため、高さ方向の寸法hを大きく設定することは困難で、閉塞感が強くなってしまうといった問題もあった。
そこで、この発明は、建物外部とのアクセス性が良好で、建物内の限られたスペースを有効活用出来、開放感を得られる建物の空間構造を提供することを課題としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、下階床部と、上階床部とを連結すると共に、中間部に踊り場が形成された階段を有し、該踊り場の階段昇降方向と平面視で平行する辺に、該踊り場と略同一高さとして、該踊り場と連設される中間床部を設け、該中間床部の下方には、下階床部の床面よりも低い位置に床面を有する中間床下空間が設けられていて、該建物の玄関土間部と、前記中間床下空間とが連通している建物の空間構造を特徴としている。
また、請求項2に記載されたものは、 前記階段の下方には、前記建物の玄関土間部と、前記中間床下空間とを連通する階段下通路が設けられている請求項1記載の建物の空間構造を特徴としている。
そして、請求項3に記載されたものは、前記中間床下空間のうち、前記玄関土間部と反対側の壁面には、屋外と連通する出入口部が形成されている請求項1又は2記載の建物の空間構造を特徴としている。
更に、請求項4に記載されたものは、前記玄関土間部と、前記中間床下空間との間には、連続性を保ちつつ、半遮蔽を行う半区画手段が設けられている請求項1乃至3のうち、何れか一項記載の建物の空間構造を特徴としている。
そして、請求項5に記載されたものは、前記半区画手段は、玄関土間の床部と、中間床下空間の床部との間に、形成される床段差である請求項4記載の建物の空間構造を特徴としている。
また、請求項6に記載されたものは、前記半区画手段は、前記階段の側縁に沿って設けられる手摺部に装着された半透明の目隠し板材である請求項4記載の建物の空間構造を特徴としている。
更に、請求項7に記載されたものは、前記中間床下空間の高さが、1600mm以上である請求項1乃至6のうち何れか一項記載の建物の空間構造を特徴としている。
また、請求項8に記載されたものは、前記中間床下空間は、前記階段としての該折り返し階段を挟んで、建物の玄関土間部と反対側に位置する請求項1乃至7のうち何れか一項記載の建物の空間構造を特徴としている。
更に、請求項9に記載されたものは、前記中間床下空間は、前記階段のうち、下階段部及び上階段部との間で、踊り場と連続して一体に形成される中間床部の下方に位置する請求項1乃至8のうち何れか一項記載の建物の空間構造を特徴としている。
また、請求項10に記載されたものは、前記下階段部及び上階段部とが、前記踊り場と連続して一体に形成される中間床部を挟んで、反対側に位置する請求項1乃至9のうち何れか一項記載の建物の空間構造を特徴としている。
更に、請求項11に記載されたものは、前記少なくとも中間床部を内部に有する建物ユニットの上部に、床面部が省略されて、前記中間床部の上方の中間床上空間と、内部空間とを連通させる建物ユニットが載置される請求項1乃至10のうち何れか一項記載の建物の空間構造を特徴としている。
そして、請求項12に記載されたものは、前記建物ユニットの内部に設けられた中間床部又は、該中間床部に連結される階段の手摺部には、半透明の目隠し板材が装着されている請求項11記載の建物の空間構造を特徴としている。
更に、請求項13に記載されたものは、前記建物ユニットの内部に設けられた中間床部に連結される階段には、各段部間に水平方向に連通する開口部が形成されている請求項11又は12記載の建物の空間構造を特徴としている。
また、請求項14に記載されたものは、前記建物ユニットの平面視で、長辺側の側面部に、他の建物ユニットの短辺側の側面部を連結すると共に、該他の建物ユニットの柱部が、各建物ユニット間の動線上以外に位置する請求項10乃至13のうち、何れか一項記載の建物の空間構造を特徴としている。
このように構成された請求項1記載のものは、前記玄関土間部と、前記中間床下空間とが連通して、該玄関土間を介して、建物の外部から、該中間床下空間へ往来を行う際のアクセス性が良好である。
しかも、前記中間床部の下方に設けられた中間床下空間の床面は、下階床部の床面よりも低い位置に存在するので、更に、階段下通路の高さ方向寸法を確保しやすく、往来を容易に行うことができる。
また、中間床下空間の高さ方向寸法も、床面が、下階床部の床面と面一である場合に比して、大きく設定できる。
このため、中間床下空間内でも、開放感を得ることができると共に、該中間床部の高さ方向位置を低く設定できるので、該中間床部の上方に位置する空間の高さ方向寸法も容易に大きく確保出来、この点においても、開放感を得られると共に、建物内の限られたスペースを有効活用して、多様なプランニングに対応させることができる。
また、請求項2に記載されたものは、前記中間部に踊り場が形成された階段の下方に、階段下通路が、設けられているので、更に、前記玄関土間を介して、建物の外部から、該中間床下空間へ往来を行う際のアクセス性が良好である。
そして、請求項3に記載されたものは、前記中間床下空間の前記玄関土間部と反対側の壁面に形成された前記出入口部が屋外に連通して形成されている。
このため、屋外に該出入口部を通過して、出入り可能となるので、例えば、該建物が、他の建物や構造物等と、隣接して構築されていて、該建物の外周を通行しにくい状態であっても、前記玄関土間部の玄関開口部から建物内に入り、前記階段下通路を通り、前記中間床下空間の該出入口部から、該建物の裏側へ往来することが出来る。
従って、限られた敷地条件であっても、更に、有効に活用できる。
更に、請求項4に記載されたものは、前記玄関土間部と、前記中間床下空間との間に設けられた半区画手段によって、連続性が保たれつつ、半遮蔽が行われる。
このため、更に、多様なプランニングに対応させることができる。
そして、請求項5に記載されたものは、前記半区画手段として形成される床段差によって、玄関土間の床部と、中間床下空間の床部との間が、半区画されている。
従って、該床段差によって、往来が確保されて連続性が保たれつつ、前記中間床下空間の位置が下がり、視覚上、半遮蔽が行われる。
また、請求項6に記載されたものは、前記半区画手段としての半透明の目隠し部材が、前記折り返し階段の側縁部に沿って設けられている。
このため、該目隠し部材によって、前記中間床下空間及び、中間床部の上方に位置する空間が、玄関土間部から視覚上、半遮蔽されつつ、気配を感じられる程度の連続性が得られる。
更に、請求項7に記載されたものは、前記中間床下空間の高さが、1600mm以上であるので、利用者は、無理のない姿勢で利用できる。
また、請求項8に記載されたものは、独立性の高い中間床下空間が提供される。
更に、請求項9に記載されたものは、前記中間床部が、前記階段のうち、下階段部及び上階段部との間で、踊り場と連続して一体に形成されている。
このため、視覚的に広がりの有る空間が提供される。
また、請求項10に記載されたものは、前記下階段部及び上階段部とが、前記踊り場と連続して一体に形成される中間床部を挟んで、反対側に位置する。
このため、中間床部を通過して、反対側に位置する居室空間の間で、移動が容易に行える。
更に、請求項11に記載されたものは、前記少なくとも中間床部を内部に有する建物ユニットの上部に、床面部が省略された建物ユニットが載置されると、前記中間床部の上方の中間床上空間と、内部空間とが連通されて、垂直方向に向けて、いわゆる吹き抜け空間が拡大することにより開放感を得ることができる。
また、該建物ユニット内に、該中間床部の上方空間に連続して、玄関土間部の上方空間、又は、階段及び踊り場上方空間が、設けられている場合には、水平方向に向けて拡大されている空間に、垂直方向も加えられた両方向に、開放感を得られる吹き抜け空間が形成される。
そして、請求項12に記載されたものは、前記階段の手摺部に装着された半透明の目隠し板材が、前記建物ユニットの内部を、視覚上、半遮蔽しつつ、開放感が損なわれることがない。
更に、請求項13に記載されたものは、前記建物ユニットの内部に設けられた中間床部に連結される階段に形成された開口部が、各段部間に水平方向に連通するように形成されている。
このため、更に、開放感を向上させることができる。
また、請求項14に記載されたものは、前記建物ユニットの平面視で、長辺側の側面部に、他の建物ユニットの短辺側の側面部が連結される。
このため、建物の間口方向の寸法を大きく設定できない場合等であっても、各建物ユニットの組み合わせにより、多彩で合理的なプランが得られる。
しかも、該他の建物ユニットの柱部が、各建物ユニット間の動線上以外に位置しているので、移動の妨げとなることがない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1乃至図14は、この発明の最良の実施の形態の建物の空間構造を示すものである。
まず、構成から説明すると、この実施の形態の建物の空間構造は、図2に示すような建物ユニット16,16及び17…を複数組み合わせてなる住宅としてのユニット建物15に設けられている。
このユニット建物15では、主に、図3又は図4に示すように、内部に居室空間としての一階居室部aを構成する複数の居室ユニット16…が、建物の奥行き方向Lに、並設されると共に、二階建て建物を構成するように、二層に積層されて設置されている。
また、図2に示すように、この居室ユニット16…の妻側面部16tと、妻桁繋ぎとなるように、玄関ユニット17,17が、二層に積層されて、建物の奥行き方向Lに長手方向を沿わせて設けられていて、図5に示す玄関土間部gの上方に、図6に示すような玄関部吹き抜け空間fを、内部に有して、ユニット建物15のファザード(顔)が構成されている。
このうち、下階の前記玄関ユニット17の内部には、図1に示すように、前記居室ユニット16,16の下階床部16aと、上階床部16bとを連結する階段としての折り返し階段18が設けられている。
また、この折り返し階段18の中間部には、踊り場19が形成されている。
この実施の形態の折り返し階段18の段数は、14段で、下階床部16aから7段目の前記踊り場19までの下階段部18a及びこの踊り場19から上階床部16bまでの上階段部18bとを有し、各上,下段部18a,18bを構成する複数の踏み板20…を一定間隔で支持する金属フレーム製の一対のササラ桁材21,21と、この各上,下段部18a,18bの各両側縁に沿って設けられた手摺部22,22とが、設けられて主に構成されている(図3参照)。
また、この実施の形態では、折り返し階段18の各段部の板材間が、図1に示すように、各々水平方向紙面前後に連通するように開放された開口部形状を呈している。
そして、この踊り場19の階段昇降方向と平面視で平行する辺には、この踊り場19と略同一高さとして、この踊り場19と連設される中間床部23が、設けられている。
これらの前記踊り場19及び中間床部23は、図10乃至図14に示すような外壁パネル31と内壁材32との間の空間に設けられて、上,下梁フレーム部材26,27間を連結する中柱部材28,28及び29,29の側面から突設されて、一体に設けられるフレーム受け金物部材30…によって、下方から支持されている。
すなわち、この中柱部材28及び29は、図12に示すように、建物内側を開放する断面略コ字状を呈して、複数のボルト部材33…及びナット部材34…が用いられて、内側に係合される前記フレーム受け金物部材30…を各々締結固定するように構成されている。
このフレーム受け金物部材30には、前記内壁材32を貫通して、一体に突設される桁取付金物部30aが設けられている。
そして、この桁取付金物部30aの上面30bに、図13及び図14に示すように、前記踊り場19及び中間床部23の下面側に一定間隔を置いて並設された根太フレーム部材37…が、上方から嵌着されて、各々連結部材35,固定板材36及びスペーサ部材39等を介して、ボルト部材33,ナット部材34及び、複数の取付ビス部材38…が用いられて、固定されている。
更に、この中間床部23の下方には、前記下階床部16aの床面16cよりも低い位置に、コンクリート製の床面25を有する中間床下空間bが設けられている。
この中間床下空間bの床面25の高さ位置は、図1に示すように、地盤面GLの高さ位置近くまで低く設定されている。
また、図1に示すように、この床面25から、踊り場19及び中間床部23までの高さH1は、約1750m、下階床部16aの床面16cから、踊り場19及び中間床部23の上面までの高さH2は、約1400mm、下階床部16aの床面16cから、踊り場19及び中間床部23の下面までの高さH3は、約1200mm、中間床部23から上階床部16bまでの高さH4は、約1400mmに設定されている。
そして、この実施の形態では、前記玄関土間部gの床面から、下階床部16aの床面16cまでの高さH5が、約200mmに設定されて、前記床面25と、玄関土間部gの床面−+までの間には、連続性を保ちつつ、半遮蔽が行われる半区画手段の一つとしての床段差40が設定されて、この床段差40が、下り階段40aによって接続されている。
更に、この実施の形態では、前記床面25から、下階床部16aの床面16cまでの高さH6が、約500mmに設定されて、踊り場下階段41によって、前記一階居室部aと、この中間床下空間bとの間が、往来可能となるように接続されて、構成されている。
そして、前記中間床下空間bは、前記折り返し階段18を挟んで、ユニット建物15を構成する玄関ユニット17の玄関土間部gと反対側に位置していて、この折り返し階段18の下方には、前記玄関土間部gと、前記中間床下空間bとを連通する階段下通路24が設けられている。
また、前記中間床下空間bのうち、前記玄関土間部gと反対側の壁面42には、屋外と連通する出入口部43が、開閉自在に設けられる通用扉43aを有して形成されている。
更に、この実施の形態では、前記半区画手段の一つとして、図4に示すように、前記折り返し階段18の側縁に沿って設けられた手摺部22,22には、半透明の目隠し板材44…が、複数枚装着されている。
次に、この実施の形態の建物の空間構造の作用効果について説明する。
この実施の形態の建物の空間構造では、前記中間部に踊り場19が、形成された折り返し階段18の下方に、階段下通路24が、設けられているので、前記玄関土間部gと、前記中間床下空間bとが連通して、この玄関土間部gを介して、ユニット建物15の外部から、前記中間床下空間bへ往来を行う際のアクセス性が良好である。
しかも、前記中間床部23の下方に設けられた中間床下空間bの床面25は、下階床部16aの床面16cよりも低い位置に存在するので、更に、階段下通路24の高さ方向寸法を確保しやすく、往来を容易に行うことができる。
また、中間床下空間bの高さ方向寸法H1も、床面25が、下階床部16aの床面16cと面一である場合に比して、大きく設定できる。
このため、中間床下空間b内でも、開放感を得ることができると共に、中間床部23の高さ方向位置を、上階床部16bに比して低く設定できる。
従って、図4に示すように、中間床部23の上方に位置する中間床上空間dの高さ方向寸法も容易に大きく確保出来、この点においても、開放感を得られると共に、ユニット建物15内の限られたスペースを有効活用して、多様なプランニングに対応させることができる。
また、前記中間床下空間bのうち、前記玄関土間部gと反対側の壁面42には、図1及び図5に示すように、屋外と連通する出入口部43が、開閉自在に設けられる通用扉43aを有して、屋外に設けられたサービスヤードcと連通するように形成されている。
このため、ユニット建物15の裏側に設けられた屋外のサービスヤードcには、この出入口部43を通過して、前記中間床下空間bから出入り可能となる。
従って、例えば、ユニット建物15が、他の建物や、構造物等と、隣接して構築されていたり、或いは、図5に示すような植栽45に囲まれていて、ユニット建物15の外周を通行して、サービスヤードcに入りにくい状態であっても、ユニット建物15正面から玄関開口部46を通って、ユニット建物15の玄関ユニット17内に設けられた前記玄関土間部gに入り、前記階段下通路24を通り、前記中間床下空間bのこの出入口部43から、ユニット建物15の裏側へ往来することが出来る。
従って、限られた敷地条件であっても、更に、有効に、動線を確保して活用できる。
更に、前記玄関土間部gと、前記中間床下空間bとの間に設けられた半区画手段としての床段差40によって、連続性が保たれつつ、半区間されると共に、前記折り返し階段18の側縁部に沿って設けられて半透明の目隠し部材44…が、前記玄関土間部gと、前記中間床下空間bとの間の視線が遮られて、半遮蔽が行われる。
このため、更に、多様なプランニングに対応させることが出来、前記床段差40に設けられた下り階段40aによって、往来が確保されて連続性が保たれつつ、前記中間床下空間bの位置が下がり、視覚上でも、半遮蔽が行われる。
また、この実施の形態では、前記半透明の目隠し部材44…が、図4に示すように、前記折り返し階段18の下階段部18a及び上階段部18bの側縁部に設けられた各手摺部22,22に沿って、踊り場19の目隠し部材44を中心として、斜め上,下に延設されるように設けられている。
このため、これらの目隠し部材44によって、前記中間床下空間b及び、中間床部23の上方に位置する空間bが、玄関土間部g方向から視覚上、半遮蔽されつつ、気配を感じられる程度の連続性が得られる。
しかも、この実施の形態では、前記目隠し部材44が、半透明であるので、開放感が損なわれることがない。
更に、この実施の形態では、折り返し階段18の各段部の板材間が、図1に示すように、各々水平方向紙面前後に連通するように開放された開口部形状を呈している。
このため、更に、開放感を向上させることができる。
また、この実施の形態では、図5に示すように、前記中間床下空間bは、前記階段としての折り返し階段18を挟んで、ユニット建物15の玄関土間部gと反対側に位置している。
このため、独立性の高い中間床下空間bが提供される。
また、図6に示すように、前記中間床上空間dも、玄関ユニット17の奥側に位置するので、独立性を高めることが可能となる。
更に、この実施の形態では、前記中間床下空間の高さが、1800mmであるので、利用者は、無理のない姿勢で利用できる。
図8及び図9は、この発明の実施の形態の実施例1の建物の空間構造を示すものである。 なお、前記実施の形態と、同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。 この実施例1の建物の空間構造では、セミオープンタイプの前記中間床下空間bが、SOHO(Small Office・Home Office)スペースとして用いられているものを示している。
この実施例1では、図8に示すように、一階の居室部a空間と、前記中間床下空間bとの間に、磨りガラス入り引戸47が設けられている。
また、前記中間床上空間dは、図9に示すように、多目的収納家具48が設けられて、キッズリビングとして用いられている。
次に、この実施例1の作用について説明する。
この実施例1では、前記実施の形態の作用効果に加えて、更に、セミオープンタイプの前記中間床下空間bが、SOHOスペースとして用いられて、隣接配置された一階居室空間aとの間に設置された磨りガラス入り引戸47を介して、子供等、同居者の様子を確認できると共に、玄関への来客や、宅配便等にも対応できる。
また、前記中間床部23には、図9に示すように、多目的収納家具48が設けられて、キッズリビングとして用いられている。
このため、前記図1,図3及び図4に示すように、上階部分に位置する玄関ユニット17の天井面まで、約1.5階分の高さを有する中間床上空間dを、開放的な遊技スペースとして活用することができる。
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
図15乃至図17は、この発明の実施の形態の実施例2の建物の空間構造を説明するものである。
なお、前記実施の形態及び実施例1と、同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この実施例2の建物の空間構造では、クローズタイプの前記中間床下空間bが、集中収納スペースとして用いられているものを示している。
この実施例2では、図15に示すように、一階の下階床部16aから、前記折り返し階段18の上階段部18bのササラ桁21との間に、目隠し壁部49が設けられている。
また、上階床部16bと下階床部16a及び柱部50との間には、図16に示すように、隔壁部51が設けられている
そして、この隔壁部51には、ドア開口部が形成されて、開放により、前記一階居室部aと、中間床下空間bとの間で、往来を可能する片開きドア52が、設けられている。
また、前記中間床上空間dは、図17に示すように、家事机53が設けられて、ハウスキーピングコーナーとして用いられている。
次に、この実施例2の建物の空間構造の作用について説明する。
この実施例2の建物の空間構造では、前記実施の形態の作用効果に加えて、更に、クローズタイプの前記中間床下空間bが、集中収納スペースとして用いられて、隔壁部51に設けられた片開きドア52を、開放することにより、前記一階居室部aと、中間床下空間bとの間で、往来が可能となると共に、片開きドア52を閉塞することにより、中間床下空間b内の収納物を、一階居室部a方向から見えないように隠すことが出来る。
しかも、この実施例2では、図15に示すように、一階の下階床部16aから、前記折り返し階段18の上階段部18bのササラ桁21との間に、目隠し壁部49が設けられている。
このため、玄関土間部g方向からも、中間床下空間b内の収納物が見えることが無く、来客に整頓された印象を与えることが出来る。
また、前記中間床部23には、図17に示すように、家事机53が設けられて、ハウスキーピングコーナーとして用いることができる。
例えば、約1.5階分の高さを有する中間床上空間dを活用して、干していた洗濯物を取り込み、前記家事机53で、アイロンがけを行って、たたむ作業等、家族共通の家事スペースとして用いることが出来る。
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1と同一乃至均等であ
るので、説明を省略する。
図18乃至図20は、この発明の実施の形態の実施例3の建物の空間構造を説明するも
のである。
なお、前記実施の形態及び実施例1,2と、同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この実施例3の建物の空間構造では、オープンタイプの前記中間床下空間bが、ペットスペースとして用いられているものを示している。
この実施例3では、図18に示すように、一階の居室部a空間と、前記中間床下空間bとの間に、ガラス入り引戸57が設けられている。
また、前記中間床上空間dは、図19に示すように、作業台58が設けられて、アトリエ等、趣味コーナーとして用いられている。
次に、この実施例3の建物の空間構造の作用について説明する。
この実施例3の建物の空間構造では、オープンタイプの前記中間床下空間bが、ペットスペースとして用いられて、一階の居室部a空間と、前記中間床下空間bとの間に設けられたガラス入り引戸57を介して、一階の居室部a方向から、常にペットの様子を伺い知ることができる。
また、図20に示すように、玄関土間部gからは、往来が確保されて連続性が保たれつつ、前記中間床下空間bの位置が下がり、視覚上でも、半遮蔽が行われている。
このため、玄関前にペットが居る場合に比して、来客への威圧感が無く、必要に応じて、そのまま、玄関土間部gを通り、外部へ出られるので、大型犬等、前記一階の居室部aの床面16cに上げられないペットも、屋内で飼うのと同様の一体感を得られる。
更に、前記玄関土間部gよりも一段低い中間床下空間bの床面25が、コンクリート製であるので、ペットの餌や、水がこぼれても清掃等が容易であり、床面25の劣化も少なく、長期間の使用による耐久性及び耐臭着性が良好である。
そして、前記実施の形態の図5に示すように、サービスヤードcや、この中間床下空間b及びサービスヤードcと連通するキッチンや洗面所等の水廻りに近接配置されているので、玄関前等にペットが居る場合に比して、利便性が良好である。
また、前記中間床部23には、図19に示すように、作業台58が設けられて、アトリエ等、趣味コーナーとして用いられている。
このため、前記図1,図3及び図4に示すように、上階部分に位置する玄関ユニット17の天井面まで、約1.5階分の高さを有する開放的な中間床上空間bを、趣味のコレクションの陳列や、楽器を用いた演奏場として活用することができる。
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1,2と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
図21及び図22は、この発明の実施の形態の実施例4の建物の空間構造を説明するものである。
なお、前記実施の形態及び実施例1乃至3と、同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この実施例4の建物の空間構造では、前記実施例1の折り返し階段18の下階段部18aと、上階段部18bとの位置が入れ替えられた折り返し階段118が、下階部分としての一階部分を構成する玄関ユニット117の略中央部に、工場内で予め設けられていて、この玄関ユニット117の内部に装着されたまま配送されて、施工現場で、この玄関ユニット117を基礎上に載置することにより、施工が略完了するように構成されている。
更に、この実施例4では、この一階の玄関ユニット117の内部に設けられる前記折り返し階段18として、図21に示すように、各段部間に、水平方向に連通する開口部が形成されていて、蹴込み板が設けられていない構造を呈している。
そして、前記折り返し階段18の下階段部18aと、上階段部18bとの間に位置する踊り場19が、予め工場内で、一体となるように装着されている。
また、この踊り場19と、連続して、前記中間床部23が、予め工場内で、この一階の玄関ユニット117の内部に一体となるように装着されている。
更に、この実施例4では、半透明の目隠し板材44…が、装着されている各手摺部22,22が、これらの折り返し階段18、踊り場19若しくは、前記中間床部23のうち、少なくとも一箇所に予め装着されている。
そして、この実施例4の一階の玄関ユニット117には、玄関ドア及び玄関土間部bを有する玄関3が予め形成されている。
更に、この一階部分の玄関ユニット117には、床面を構成する床部が設けられていない。
また、この折り返し階段118の上階段部18bの下方には、図21に示すように、前記階段下通路24と、一階居室部a2とを連通する下り階段部141が、玄関土間部g側にも上面視略L字型を呈して、面するように設けられている。
更に、この実施例4では、図21に示すように、前記一階の玄関ユニット117の上方に、二階部分に相当する部分に吹き抜け空間fを形成する玄関ユニットしての二階部分の玄関ユニット127が、載置されるように構成されている。
この二階部分の玄関ユニット127には、床面部を構成する床面部が設けられていない。
次に、この実施例4の作用について説明する。
この実施例4では、図22に示すように、前記玄関ユニット117,127の平面視で、長辺側の側面部117a,127aに、他の建物ユニット15,15の短辺側の側面部15b,15bが突き合わされて、所謂、妻桁繋ぎ状に、施工現場の基礎上に載置されることにより連結される。
例えば、建物の間口方向の寸法を大きく設定できない場合等であっても、各建物ユニット15,117,127の組み合わせにより、多彩で合理的なプランが得られる。
しかも、図2に示すように、前記建物ユニット15,15の柱部15a,15aが、各建物ユニット15,15と、玄関ユニット117,127との間の動線上以外としての折り返し階段18の下階段部18aと上階段部18bとの間に位置して、移動動線を妨げることがない。
更に、図21に示すように、前記折り返し階段118の上階段部18aが、玄関土間部g側に設けられているので、前記下り階段部141を介して、一階居室部a2から、階段下通路24及び、中間床下空間bへの出入りが容易に行える。
このため、一階居室部a2から、一体的に使用できる土間リビング或いは、土間収納として、これらの階段下通路24及び、中間床下空間bを活用できる。
また、この実施例4では、予め、前記一階部分を構成する玄関ユニット117に、前記玄関3、折り返し階段18、踊り場19及び、前記中間床部23が一体に設けられている。 このため、施工現場へ、この玄関ユニット117を、搬送して載置することで、施工現場にて、前記前記一階居室部a2から、前記階段下通路24まで連通する下り階段部141を形成することで、容易に施工が完了する。
しかも、この一階部分を構成する玄関ユニット117は、床面部が設けられていない。
このように、中間床下空間bを形成するための前記玄関3、折り返し階段18、踊り場19及び、前記中間床部23が、玄関ユニット117に集められて一体に設けられている。 このため、複数の建物ユニットに、床面部を設けない建物ユニットが分散してしまうこと無く、一つの床面部の無い玄関ユニット117に、集約可能で、生産性を良好なものとすることができる。
また、この実施例4では、前記一階の玄関ユニット117の上方に、床面部が設けられていない玄関ユニット127が、載置されている。
このため、前記一階の玄関ユニット117の玄関土間部gの上方空間、折り返し階段18及び踊り場19の上方空間、及び中間床部23の上方の中間床上空間dが、二階部分に相当する部分に設けられた玄関ユニット127の内部空間と連通して、水平方向及び垂直方向の両方向に、開放感を得られる吹き抜け空間fが形成される。
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1乃至3と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
図23は、この発明の実施の形態の実施例5の建物の空間構造を説明するものである。
なお、前記実施の形態及び実施例1乃至3と、同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この実施例5の建物の空間構造では、前記実施例4の下階段部18bと、上階段部18aとの間に、中間床部23が設けられた階段218が形成されている。
また、この中間床部23は、各下階段部18b及び、上階段部18aの踊り場23a,23bと連続して一体に形成されている。
そして、この中間床部23の下方には、中間床下空間bが位置するように構成されている。
次に、この実施例5の作用について説明する。
この実施例5では、前記実施の形態の作用効果に加えて、更に、図23に示すように、玄関ユニット217の略中央部に、中間床部23が形成されている。
このため、視覚的に広がりを有する中間床上空間dが、得られると共に、一階,二階の居室部からのアクセス性も良好である。
また、この中間床部23の下方には、独立性の高い中間床下空間bが提供されると共に、図23中矢印iに示す部分に壁面等を設けないプランでは、一階居室部a1,a2と、この中間床下空間bとが、一体となるオープンスペース提案が可能となる。
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1乃至4と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
図24は、この発明の実施の形態の実施例6の建物の空間構造を説明するものである。
なお、前記実施の形態及び実施例1乃至4と、同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この実施例6の建物の空間構造では、前記実施例5の階段218の下階段部18bと、上階段部18aとの位置を、交換した階段318が設けられている。
次に、この実施例6の作用について説明する。
この実施例6では、前記実施の形態の作用効果に加えて、更に、図24に示すように、一階居室部a1の建物奥側に、キッチン等を設けたプランでは、下り階段部141を介して、中間床下空間bへのアクセス性が良好である。
このため、この中間床下空間bを、食品等の収納庫として用いて好適である。
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1乃至4と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
図25は、この発明の実施の形態の実施例7の建物の空間構造を説明するものである。
なお、前記実施の形態及び実施例1乃至4と、同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この実施例7の建物の空間構造では、前記実施例6の階段318の下階段部18bを、玄関ユニット327の建物奥側に位置する上階段部18aと隣接して配置した階段418が設けられている。
そして、前記玄関土間部gと、中間床部23の中間床下空間bとが連通されている。
次に、この実施例7の作用について説明する。
この実施例7では、前記実施の形態の作用効果に加えて、更に、図25に示すように、玄関ユニット327の建物奥側に位置する階段418と、玄関土間部gとの間に、中間床部23が形成されて、一階居室部a1の建物奥側に設けられたキッチンや、玄関3の玄関土間部gから、中間床下空間bへのアクセス性が良好である。
このため、この中間床下空間bを、食品等の収納庫やサービスヤードとして用いて好適である。
しかも、玄関土間部gに、中間床部23が連設されているので、中間床上空間dから階段418の上に連続する吹き抜け空間が形成されて、玄関開口部46方向から見た場合に、奥行きを伴った視覚的な開放感を与えることができる。
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1乃至4と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
図26及び図27は、この発明の実施の形態の実施例8の建物の空間構造を説明するものである。
なお、前記実施の形態及び実施例1乃至7と、同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この実施例8の建物の空間構造では、図26に示すように、建物115の略中央に、玄関ユニット417,417が設けられると共に、これらの玄関ユニット417,417の両側に、複数の居室ユニット116…が、両側からこれらの玄関ユニット417,417と内部を連通させる図27に示すような居室空間a1,a2及びa3,a4を各々有して、接続されている。
また、この実施例8では、玄関ユニットの前記実施例6の階段218の下階段部18aが、上階段部18bとは、前記踊り場23a及び23bと連続して一体に形成される中間床部23を挟んで、対角線上で反対側に位置している。
次に、この実施例8の作用効果について説明する。
このように構成された実施例8の建物の空間構造の階段418では、前記下階段部18a及び上階段部18bとが、前記踊り場23a及び23bと連続して一体に形成される中間床部23を挟んで、対角線上で反対側に位置する。
このため、中間床部23を通過して、反対側に位置する居室空間a1,b2の間等で、移動が容易に行える。
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1乃至7と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
図28及び図29は、この発明の実施の形態の実施例9の建物の空間構造を説明するものである。
なお、前記実施の形態及び実施例1乃至8と、同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この実施例8の建物の空間構造では、図28に示すように、建物215の居室ユニット116,116間に挟まれて、略中央位置に玄関ユニット517,517が設けられている。
これらの玄関ユニット517,517内では、前記実施例8の階段418の下階段部18a及び上階段部18bとは、左右方向位置を反転させた下階段部18a及び上階段部18bを有する階段518が形成されている。
次に、この実施例9の作用効果について説明する。
このように構成された実施例9の建物の空間構造の階段518では、前記下階段部18a及び上階段部18bとが、前記踊り場23a及び23bと連続して一体に形成される中間床部23を挟んで、対角線上で反対側に位置する。
このため、中間床部23を通過して、反対側に位置する居室空間a2,b2の間等で、移動が容易に行える。
他の構成及び作用効果については、前記実施例8と、同一乃至均等であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
即ち、前記実施の形態の建物の空間構造では、前記中間床部23と等しい高さ位置を有する前記折り返し階段18の踊り場19は、下階床部16aから7段目の前記踊り場19までの下階段部18a及びこの踊り場19から上階床部16bまでの上階段部18bとを同一の7段として、前記床面25から中間床部23までの高さH1を、約1800mmとしているが、特に、中間床部23と接続される踊り場19を何段目に設けても良く、折り返し階段の下方に、前記玄関土間部gと、前記中間床下空間bとを連通する階段下通路24が設けられているものであるならば、例えば、螺旋階段や、L字状階段等、どのような形状、段数及び材質の折り返し階段であってもよい。
更に、この実施の形態では、前記中間床下空間の高さが、H1=1750mmに設定されているが、特にこれに限らず、例えば、1800mmや1650mm等、1600mm以上で、利用者が、無理のない姿勢で利用できるものであるならば、どのような高さH1に設定されていてもよい。
この発明の最良の実施の形態の建物の空間構造で、玄関ユニット全体の構成を説明し、玄関ユニットから居室空間方向を見た図2中A−A線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の建物の空間構造が用いられるユニット建物の模式的な斜視図である。 実施の形態の建物の空間構造で、居室空間から玄関ユニット方向を見た図2中B−B線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の建物の空間構造で、玄関ユニット内の構成を説明し、玄関土間部から中間床上,下空間方向を見た図2中C−C線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の建物の空間構造で、ユニット建物の一階部分の構成を説明する図2中D−D線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の建物の空間構造で、ユニット建物の二階部分の構成を説明する図2中E−E線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の建物の空間構造で、玄関ユニット内の床の構成を説明する図2中F−F線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の実施例1の建物の空間構造で、一階居室部から、折り返し階段及び中間床部方向を見た正面図である。 実施の形態の実施例1の建物の空間構造で、二階居室部から、中間床部及び折り返し階段の踊り場方向を見た斜視図である。 実施の形態の建物の空間構造で、玄関ユニット桁側壁面の内部の構成を説明する内壁面材を外した状態での正面図である。 実施の形態の建物の空間構造で、玄関ユニット妻側壁面の内部の構成を説明する内壁面材を外した状態での正面図である。 実施の形態の建物の空間構造で、壁面部に踊り場若しくは中間床部が接続される部分の構成を示す水平拡大断面図である。 実施の形態の建物の空間構造で、壁面部に踊り場若しくは中間床部が接続される部分の構成を示す鉛直方向拡大断面図である。 実施の形態の建物の空間構造で、壁面部から突設されるフレーム受け金物部材の正面図である。 実施の形態の実施例2の建物の空間構造で、玄関土間部から、折り返し階段及び中間床部方向を見た正面図である。 実施の形態の実施例2の建物の空間構造で、一階居室部から、折り返し階段及び中間床部方向を見た正面図である。 実施の形態の実施例2の建物の空間構造で、二階居室部から、中間床部及び折り返し階段の踊り場方向を見た斜視図である。 実施の形態の実施例3の建物の空間構造で、玄関土間部から、折り返し階段及び中間床部方向を見た正面図である。 実施の形態の実施例3の建物の空間構造で、一階居室部から、折り返し階段及び中間床部方向を見た正面図である。 実施の形態の実施例3の建物の空間構造で、二階居室部から、中間床部及び折り返し階段の踊り場方向を見た斜視図である。 実施の形態の実施例4の建物の空間構造で、玄関部、階段部、中間床部が一体に装着された玄関ユニット及び正面部が、設けられていない吹き抜け空間を形成する玄関ユニットの載置状態での斜視図である。 実施の形態の実施例4の建物の空間構造で、玄関ユニットの1,2階部分の構成を示す水平断面図である。 実施の形態の実施例5の建物の空間構造で、玄関ユニットの1,2階部分の構成を示す水平断面図である。 実施の形態の実施例6の建物の空間構造で、玄関ユニットの1,2階部分の構成を示す水平断面図である。 実施の形態の実施例7の建物の空間構造で、玄関ユニットの1,2階部分の構成を示す水平断面図である。 実施の形態の実施例8の建物の空間構造が用いられるユニット建物の模式的な斜視図である。 実施の形態の実施例8の建物の空間構造で、玄関ユニットの1,2階部分の構成を示す水平断面図である。 実施の形態の実施例9の建物の空間構造が用いられるユニット建物の模式的な斜視図である。 実施の形態の実施例9の建物の空間構造で、玄関ユニットの1,2階部分の構成を示す水平断面図である。 従来例の建物の内部空間構造で、全体の構成を説明する建物の縦断面図である。
符号の説明
15,115,215 ユニット建物(建物)
15b,117a,217a 側面部
16a 下階床部
16b 上階床部
16c (下階床部の)床面
17,117,127,217,317,327,417,517
玄関ユニット
18 折り返し階段(階段)
18a 下階段部
18b 上階段部
19,23a,23b 踊り場
23 中間床部
24 階段下通路
40 床段差
42 壁面
43 出入口部
44 目隠し部材
b 中間床下空間
d 中間床上空間
f 吹き抜け空間
g 玄関土間部

Claims (14)

  1. 下階床部と、上階床部とを連結すると共に、中間部に踊り場が形成された階段を有し、該踊り場の階段昇降方向と平面視で平行する辺に、該踊り場と略同一高さとして、該踊り場と連設される中間床部を設け、該中間床部の下方には、下階床部の床面よりも低い位置に床面を有する中間床下空間が設けられていて、該建物の玄関土間部と、前記中間床下空間とが連通していることを特徴とする建物の空間構造。
  2. 前記階段の下方には、前記建物の玄関土間部と、前記中間床下空間とを連通する階段下通路が設けられていることを特徴とする請求項1記載の建物の空間構造。
  3. 前記中間床下空間のうち、前記玄関土間部と反対側の壁面には、屋外と連通する出入口部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の建物の空間構造。
  4. 前記玄関土間部と、前記中間床下空間との間には、連続性を保ちつつ、半遮蔽を行う半区画手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうち、何れか一項記載の建物の空間構造。
  5. 前記半区画手段は、玄関土間の床部と、中間床下空間の床部との間に、形成される床段差であることを特徴とする請求項4記載の建物の空間構造。
  6. 前記半区画手段は、前記階段の側縁に沿って設けられる手摺部に装着された半透明の目隠し板材であることを特徴とする請求項4記載の建物の空間構造。
  7. 前記中間床下空間の高さが、1600mm以上であることを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか一項記載の建物の空間構造。
  8. 前記中間床下空間は、前記階段としての該折り返し階段を挟んで、建物の玄関土間部と反対側に位置することを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか一項記載の建物の空間構造。
  9. 前記中間床下空間は、前記階段のうち、下階段部及び上階段部との間で、踊り場と連続して一体に形成される中間床部の下方に位置することを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか一項記載の建物の空間構造。
  10. 前記下階段部及び上階段部とが、前記踊り場と連続して一体に形成される中間床部を挟んで、反対側に位置することを特徴とする請求項1乃至9のうち何れか一項記載の建物の空間構造。
  11. 前記少なくとも中間床部を内部に有する建物ユニットの上部に、床面部が省略されて、前記中間床部の上方の中間床上空間と、内部空間とを連通させる建物ユニットが載置されることを特徴とする請求項1乃至10のうち何れか一項記載の建物の空間構造。
  12. 前記建物ユニットの内部に設けられた中間床部又は、該中間床部に連結される階段の手摺部には、半透明の目隠し板材が装着されていることを特徴とする請求項11記載の建物の空間構造。
  13. 前記建物ユニットの内部に設けられた中間床部に連結される階段には、各段部間に水平方向に連通する開口部が形成されていることを特徴とする請求項11又は12記載の建物の空間構造。
  14. 前記建物ユニットの平面視で、長辺側の側面部に、他の建物ユニットの短辺側の側面部を連結すると共に、該他の建物ユニットの柱部が、各建物ユニット間の動線上以外に位置することを特徴とする請求項11乃至13のうち、何れか一項記載の建物の空間構造。
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