JP2009035880A - 建物 - Google Patents

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JP2009035880A JP2007199167A JP2007199167A JP2009035880A JP 2009035880 A JP2009035880 A JP 2009035880A JP 2007199167 A JP2007199167 A JP 2007199167A JP 2007199167 A JP2007199167 A JP 2007199167A JP 2009035880 A JP2009035880 A JP 2009035880A
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博朗 山本
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Abstract

【課題】高さの異なる床間を連絡する動線を確保して、高さの異なる床間を容易かつ確実に行き来することができる建物を提供することを目的とする。
【解決手段】上階2と下階1とを備え、下階床1aの一部の上に第1中間床1bが設けられるとともに、上階床2aの一部の上に第2中間床2bが設けられた建物A。建物本体A1の略中央に、この建物本体A1の上下方向に沿って階段室30が設けられており、この階段室30は、各床1a,1b,2a,2bを連絡する第1〜第3階段31,32,33を備え、各床1a,1b,2a,2b上には、部屋および収納室のうちの少なくとも一方が、前記階段室30に隣接するようにして設けられている。これにより、建物本体の略中央に、高さの異なる床間を連絡する動線としての階段室を確保でき、高さの異なる床間を容易かつ確実に行き来できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、上階と下階とを備え、下階床の一部の上に第1中間床が設けられるとともに、上階床の一部の上に第2中間床が設けられた建物に関する。
建物の床下や天井裏を収納庫として利用するようにした建物が利用されている。このような収納庫を形成した建物とすれば、通常使用されていない天井裏や床下の空間を有効利用することが可能となり、建物内部の空間の利用率を向上することができる。
このような収納庫を備えた建物として特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1に記載の建物では、上下階間に収納庫を備えており、この収納庫の上面には建物の上階から出入り可能な上階用開口部が形成されているとともに、その下面には前記建物の下階から出入り可能な下階用開口部が形成され、これらの上階用開口部および下階用開口部の平面位置が互いに異なるようにしてある。
このような建物では、下階用開口部および上階用開口部の平面位置が互いに異なっているので、それぞれの開口部を利用して上階用の収納庫と下階用の収納庫との区分けが容易になるという利点がある。
特開平10−205150号公報
ところで、上記のような収納庫を戸建住宅等に適用した場合、例えば、下階から上階専用の収納庫に物品を収納する際は、下階から上階まで一旦上がり、その後、上階用開口部から上階専用の収納庫に入って物品を収納しなければならない等、それぞれ高さの異なる部屋と部屋との間や収納室と収納室との間、部屋と収納室との間を行き来しにくい場合があった。このため、建物内の高さの異なる床間を連絡する動線を確保して、高さの異なる床間を容易かつ確実に行き来することができるような技術の開発が望まれていた。
本発明の課題は、高さの異なる床間を連絡する動線を確保して、高さの異なる床間を容易かつ確実に行き来することができる建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、上階2と下階1とを備え、下階床1aの一部の上に第1中間床1bが設けられるとともに、上階床2aの一部の上に第2中間床2bが設けられた建物Aにおいて、
建物本体A1の略中央に、この建物本体A1の上下方向に沿って階段室30が設けられており、
この階段室30は、前記下階床1aと第1中間床1bとを連絡する第1階段31と、前記第1中間床1bと上階床2aとを連絡する第2階段32と、前記上階床2aと第2中間床2bとを連絡する第3階段33とを備えており、
前記各床1a,1b,2a,2b上には、部屋および収納室のうちの少なくとも一方が、前記階段室30に隣接するようにして設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記階段室30は、前記下階床1aと第1中間床1bとを連絡する第1階段31と、前記第1中間床1bと上階床2aとを連絡する第2階段32と、前記上階床2aと第2中間床2bとを連絡する第3階段33とを備えているので、これら各階段31,32,33によって、建物A内の高さの異なる床1a,1b,2a,2bどうしを連絡することができる。したがって、前記建物本体A1の略中央に、高さの異なる床1a,1b,2a,2b間を連絡する動線としての階段室30を確保でき、高さの異なる床1a,1b,2a,2b間を容易かつ確実に行き来することができる。
そして、前記各床1a,1b,2a,2b上には、部屋および収納室のうちの少なくとも一方が、前記階段室30に隣接するようにして設けられているので、従来とは異なり、この階段室30を通じて、これら床1a,1b,2a,2b上に設けられる部屋と部屋との間や収納室と収納室との間、部屋と収納室との間を容易かつ確実に行き来することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1に記載の建物Aにおいて、
前記階段室30は、前記第1階段31と第2階段32との間に設けられ、前記第1中間床1bと略等しい高さに位置する第1踊り場31aと、前記第2階段32と第3階段33との間に設けられ、前記上階床2aと略等しい高さに位置する第2踊り場32aと、前記第3階段33の上端に設けられ、前記第2中間床2bと略等しい高さに位置する第3踊り場33aとを備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記階段室30は、前記第1階段31と第2階段32との間に設けられ、前記第1中間床1bと略等しい高さに位置する第1踊り場31aと、前記第2階段32と第3階段33との間に設けられ、前記上階床2aと略等しい高さに位置する第2踊り場32aと、前記第3階段33の上端に設けられ、前記第2中間床2bと略等しい高さに位置する第3踊り場33aとを備えているので、前記階段室30と、前記各床1a,1b,2a,2bとの間の行き来がしやすくなり、このような各踊り場31a,32a,33aを備える階段室30を通じて、高さの異なる床1a,1b,2a,2b間をより容易かつ確実に行き来することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1および図3,図5に示すように、請求項2に記載の建物Aにおいて、
前記第1中間床1bと第2中間床2bとの間に、第1中間部屋15が、前記上階床2aの一部を貫通して前記上階2に突出するようにして設けられており、
この第1中間部屋15には、前記第1踊り場31aとの間に、この第1踊り場31aに面する出入口15aが設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記第1中間部屋15には、前記第1踊り場31aとの間に、この第1踊り場31aに面する出入口15aが設けられているので、この第1中間部屋15は、前記階段室30に出入口15aを向けるようにして、前記第1中間床1bと第2中間床2bとの間に設けられることとなる。したがって、前記第1中間部屋15に出入りするためには、前記階段室30を必ず通過することとなるので、このように前記第1中間部屋15の出入口15aが前記第1踊り場31aに面して設けられていることによって、この第1踊り場31aを介して前記第1中間部屋15と階段室30との間を容易に行き来することができる。
また、前記第1中間床1bと第2中間床2bとの間に、第1中間部屋15が、前記上階床2aの一部を貫通して前記上階2に突出するようにして設けられているので、この第1中間部屋15を建物本体A1内に形成するにあたって、第1中間部屋15の高さ分、建物Aを高くする必要がない。これによって、隣接する住宅等の建物への採光、通風をできるだけ確保することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1および図3,図5に示すように、請求項2または3に記載の建物Aにおいて、
前記上階床2a上には、前記下階1に設けられる部屋10の直上に位置する上階の部屋20,21が設けられるとともに、前記上階床2aと第2中間床2bとの間に、前記上階の部屋20,21に隣接する低天井収納室22が設けられており、
これら上階の部屋20,21および低天井収納室22には、前記第2踊り場32aとの間に、この第2踊り場32aに面する出入口20a,21a,22aがそれぞれ設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記上階の部屋20,21および低天井収納室22には、前記第2踊り場32aとの間に、この第2踊り場32aに面する出入口20a,21a,22aがそれぞれ設けられているので、これら上階の部屋20,21および低天井収納室22は、前記階段室30に出入口20a,21a,22aを向けるようにして、前記上階床2a上に設けられることとなる。したがって、前記上階の部屋20,21および低天井収納室22に出入りするためには、前記階段室30を必ず通過することとなるので、このように前記上階の部屋20,21および低天井収納室22の出入口20a,21a,22aが前記第2踊り場32aに面して設けられていることによって、この第2踊り場32aを介して前記上階の部屋20,21および低天井収納室22と、前記階段室30との間を容易に行き来することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1および図4,図5に示すように、請求項3または4に記載の建物Aにおいて、
前記第2中間床2b上には、前記低天井収納室22の直上に位置する第2中間部屋23と、前記第1中間部屋15の直上に位置する第3中間部屋24とが、これら第2中間部屋23および第3中間部屋24の上部が前記建物躯体A1の小屋裏A2に突出するようにして設けられており、
これら第2中間部屋23および第3中間部屋24には、前記第3踊り場33aとの間に、この第3踊り場33aに面する出入口23a,24aがそれぞれ設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記第2中間部屋23および第3中間部屋24には、前記第3踊り場33aとの間に、この第3踊り場33aに面する出入口23a,24aがそれぞれ設けられているので、これら第2中間部屋23および第3中間部屋24は、前記階段室30に出入口23a,24aを向けるようにして、前記第2中間床2b上に設けられることとなる。したがって、前記第2中間部屋23および第3中間部屋24に出入りするためには、前記階段室30を必ず通過することとなるので、このように前記第2中間部屋23および第3中間部屋24の出入口23a,24aが前記第3踊り場33aに面して設けられていることによって、この第3踊り場33aを介して前記第2中間部屋23および第3中間部屋24と、前記階段室30との間を容易に行き来することができる。
また、前記第2中間部屋23および第3中間部屋24は、これら第2中間部屋23および第3中間部屋24の上部が前記建物躯体A1の小屋裏A2に突出するようにして設けられているので、これら第2中間部屋23および第3中間部屋24を建物本体A1内に形成するにあたって、第2中間部屋23および第3中間部屋24の高さ分、建物Aを高くする必要がない。これによって、隣接する住宅等の建物への採光、通風をできるだけ確保することが可能となる。
本発明によれば、階段室は、下階床と第1中間床とを連絡する第1階段と、第1中間床と上階床とを連絡する第2階段と、上階床と第2中間床とを連絡する第3階段とを備えているので、これら各階段によって、建物内の高さの異なる床どうしを連絡することができる。したがって、建物本体の略中央に、高さの異なる床間を連絡する動線としての階段室を確保でき、高さの異なる床間を容易かつ確実に行き来することができる。
そして、各床上には、部屋および収納室のうちの少なくとも一方が、階段室に隣接するようにして設けられているので、従来とは異なり、この階段室を通じて、これら床上に設けられる部屋と部屋との間や収納室と収納室との間、部屋と収納室との間を容易かつ確実に行き来することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態において説明する建物Aは、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
本実施の形態の建物Aは、図1〜図4に示すように、上階2と下階1とを備え、下階床1aの一部の上に第1中間床1bが設けられるとともに、上階床2aの一部の上に第2中間床2bが設けられたものであり、建物本体A1の略中央に、この建物本体A1の上下方向に沿って階段室30が設けられており、この階段室30は、前記下階床1aと第1中間床1bとを連絡する第1階段31と、前記第1中間床1bと上階床2aとを連絡する第2階段32と、前記上階床2aと第2中間床2bとを連絡する第3階段33とを備えており、前記各床1a,1b,2a,2b上には、部屋および収納室のうちの少なくとも一方が、前記階段室30に隣接するようにして設けられている。
なお、本実施の形態の建物Aは、上述したように上階2と下階1とを備えており、各階1,2に複数の部屋および収納室等が設けられた2階建ての建物となっている。すなわち、前記下階床1a上には部屋10が設けられるとともに、上階床2a上には部屋20,21が設けられている。
また、図1および図3,図5に示すように、前記下階床1aの一部の上に設けられた第1中間床1bと前記第2中間床との間に、第1中間部屋15が、前記上階床2aの一部を貫通して前記上階2に突出するようにして設けられるとともに、前記第1中間床1bと前記下階床1aとの間には、前記下階の部屋10および前記階段室30に隣接する低天井収納室16が設けられている。
また、前記上階床2aと第2中間床2bとの間に、前記上階に設けられる部屋21および前記階段室30に隣接する低天井収納室22が設けられている。
さらに、図1および図4,図5に示すように、前記第2中間床2b上には、前記低天井収納室22の直上に位置する第2中間部屋23と、前記第1中間部屋15の直上に位置する第3中間部屋24とが設けられている。
さらに、上述したように、前記建物本体A1の略中央に、この建物本体A1の上下方向に沿って階段室30が設けられている。
この階段室30は、前記各階段31,32,33の他にも、図1〜図4に示すように、前記第1階段31と第2階段32との間に設けられ、前記第1中間床1bと略等しい高さに位置する第1踊り場31aと、前記第2階段32と第3階段33との間に設けられ、前記上階床2aと略等しい高さに位置する第2踊り場32aと、前記第3階段33の上端に設けられ、前記第2中間床2bと略等しい高さに位置する第3踊り場33aとを備えている。これによって、前記階段室30と、前記各床1a,1b,2a,2bとの間の行き来がしやすくなり、このような各踊り場31a,32a,33aを備える階段室30を通じて、高さの異なる床1a,1b,2a,2b間を容易かつ確実に行き来できるようになっている。
なお、本実施の形態の階段室30は、図1〜図4に示すように、いわゆる折返し階段の形態を採用している。
すなわち、前記第1階段31は、図2および図3に示すように、前記下階床1aから第1踊り場31aに向けて段々に迫り上がっており、前記第2階段は、前記第1階段31が迫り上がる方向とは逆方向となるように、前記第1踊り場31aから第2踊り場32aに向けて段々に迫り上がっている。また、前記第3階段33は、図3および図4に示すように、前記第2階段32が迫り上がる方向とは逆方向となるように、前記第2踊り場32aから第3踊り場33aに向けて段々に迫り上がっている。
ここで、前記下階の部屋10は、図2に示すように、リビング・ダイニング・キッチンからなる共用居住空間であり、この下階の部屋10および前記階段室30に隣接して、風呂・洗面室・トイレ等が配置されている。
また、この下階の部屋10に隣接して玄関室12が配置されている。さらに、この玄関室12に対して、玄関土間12bから一段上がった玄関ホール12aを介して、前記低天井収納室16に隣接する玄関収納部13が連なるようにして設けられている。
一方、この下階の部屋10は、この下階の部屋10の天井10aの一部が高く形成されることによって高天井部11を有している。この高天井部11は、図3および図5に示すように、前記下階の部屋10と前記第1中間部屋15および低天井収納室16との間の境界付近に設けられている。
そして、この高天井部11は、前記第1通気部11bおよび第2通気部11cを備えている。これら第1通気部11bおよび第2通気部11cは、それぞれ通風および採光機能を有しており、例えば、ガラス等の透光性を有する材料を主体として形成され、開閉可能に構成された引違い窓の形態や、複数の水平羽板を備えるルーバー状の部材が取り付けられるような形態が採用されている。この他にも、種々の形態が挙げられるが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
このような高天井部11の構造を採用することによって、暖かい空気がより高い所へと上昇していく性質を利用することで前記下階の部屋10内の暖かい空気を前記高天井部11へと上昇させて溜めることができるようになっている。そして、この高天井部11は、前記第1中間部屋15に面して設けられる第1通気部11bと、この第1通気部11bに対向して設けられる第2通気部11cとを備えていることから、これら第1通気部11bおよび第2通気部11cが対向する方向に沿って通風させることで、前記高天井部11に溜まる暖かい空気を前記第1通気部11bおよび第2通気部11cを通じて排出したり、前記第1中間部屋15の換気を行うことができるので、自然換気を容易かつ確実に行うことができ、夏場においても快適な居住環境を形成することが可能となる。
しかも、建物A内の複数の部屋には、それぞれ窓10c,15d,16d,20cが設けられている。すなわち、図3および図5に示すように、前記第1中間部屋15には、前記第1通気部11bに対向する外壁15cに窓15dが設けられるとともに、前記上階の部屋20には、前記第2通気部11cに対向する外壁20bに窓20cが設けられている。また、前記低天井収納室16の出入口16aに対向する外壁16cにも窓16dが設けられるとともに、この低天井収納室16の窓16dに対向するようにして、前記下階の部屋10の外壁10bに窓10cが設けられている。
このように建物A内の各所に窓10c,15d,16d,20cが設けられることによって、これら窓10c,15d,16d,20cを通じて、外部の空気を吹き込ませたり、建物A内の暖かい空気を外部に排出したりできるので、前記高天井部11の構造による建物A内の換気性能をより高めることができ、好ましい。
なお、前記第1通気部11bおよび第2通気部11cは、通風だけでなく採光機能を有していることから、これら第1通気部11bおよび第2通気部11cが対向する方向に沿って陽光が差し込むこととなるので、前記高天井部11の下方や第1中間部屋15の採光性を向上させることができるようになっている。
一方、前記第1中間床1bと下階床1aとの間に設けられる前記低天井収納室16は、日用品等を収納する収納スペースとして利用されており、その天井高が1.4mに設定されているが、0.9m〜1.4mの高さ範囲であれば、これに限られるものではない。
すなわち、このように低天井収納室16の天井高を0.9m〜1.4mに設定することによって、居住者が低天井収納室16に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保でき、また、このように天井高を必要最低限に押さえることで、建物Aの高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照現象等の影響を極力少なくすることができる。
また、この低天井収納室16は、図2および図5に示すように、前記下階1に設けられる部屋10に隣接するとともに、この下階の部屋10に隣接する玄関室12に連なる玄関収納部13に隣接して配置されており、前記低天井収納室16には、前記下階の部屋10との間に、この下階の部屋10に面する出入口16aが設けられるとともに、前記玄関収納部13との間に、この玄関収納部13に面する出入口16bが設けられている。
これにより、例えば、建物A内で使用する物品は、前記下階の部屋10から収納することができ、外部で使用する物品は、前記玄関室12を介して玄関収納部13から収納することができ、使い勝手が良い。
さらに、この低天井収納室16は、図1〜図3に示すように、前記階段室30の踊り場31aの下方に設けられ、前記低天井収納室16と略等しい天井高を有する補助スペース17と連続している。しかも、これら低天井収納室16および補助スペース17は、前記下階床1aよりも床面の高さが一段低い低床部18を備えており、これら低天井収納室16と補助スペース17とは、一体化された一つの空間として認識されることとなる。
そして、これら低天井収納室16および補助スペース17は、図2および図5に示すように、前記下階の部屋10に面する出入口16a側に、前記下階床1aと略等しい高さを有し、かつ該下階床1aに隣接する高床部19を備えている。
これにより、この高床部19を通じて、前記低天井収納室16および補助スペース17と、前記下階の部屋10との間の行き来が容易となり、これら低天井収納室16および補助スペース17と、前記下階の部屋10との間での物品の搬入や搬出がしやすく、使い勝手が良い。
また、前記玄関収納部13は、図2に示すように、前記下階床1aよりも床面の高さが一段低い低床部13aを備えており、この玄関収納部13の低床部13aは、前記低天井収納室16および補助スペース17の低床部18と略等しい高さを有している。
これにより、前記低天井収納室16および補助スペース17と、前記玄関収納部13との間の行き来が容易となり、これら低天井収納室16および補助スペース17と、前記玄関収納部13との間での物品の搬入や搬出がしやすく、使い勝手が良い。
なお、この玄関収納部13は、前記低床部13aだけでなく、前記玄関室12側に、前記下階床1aと略等しい高さを有し、かつ該下階床1aに隣接する高床部13bを備えている。したがって、玄関室12と玄関収納部13との間の行き来が容易となり、これら玄関室12と玄関収納部13との間での物品の搬入や搬出がしやすく、使い勝手が良い。
その上、前記低天井収納室16および補助スペース17の低床部18と、前記玄関収納部13の低床部13aとは土間床で構成されている。
したがって、これら低床部18,13aに、特に外部で使用する物品を収納することが好適となる。すなわち、これら低床部18,13aは、前記下階床1aよりも床面が一段低いので、例えば物品に泥水が付着していたとしても、この泥水が下階の部屋10等に浸入することを防ぐことができる。
つまり、外部で使用した物品を、低天井収納室16に収納する場合は、前記玄関室12の玄関土間12bから玄関ホール12aを経由して、前記下階の部屋10を通過することなく、前記玄関収納部13を通過して、前記低天井収納室16へと収納する。
続いて、図1〜図3に示すように、前記階段室30の第1階段31を上って下階床1aから第1中間床1bまで上がる。
この第1中間床1b上には、上述のように第1中間部屋15が設けられている。また、この第1中間部屋15には、前記第1踊り場31aとの間に、この第1踊り場31aに面する出入口15aが設けられている。
すなわち、この第1中間部屋15は、前記階段室30に出入口15aを向けるようにして、前記第1中間床1bと第2中間床2bとの間に設けられることとなる。したがって、前記第1中間部屋15に出入りするためには、前記階段室30を必ず通過することとなるので、このように前記第1中間部屋15の出入口15aが前記第1踊り場31aに面して設けられていることによって、この第1踊り場31aを介して前記第1中間部屋15と階段室30との間を容易に行き来することができるようになっている。
また、このように、前記第1中間床1bと第2中間床2bとの間に、第1中間部屋15が、前記上階床2aの一部を貫通して前記上階2に突出するようにして設けられているので、この第1中間部屋15を建物本体A1内に形成するにあたって、第1中間部屋15の高さ分、建物Aを高くする必要がない。これによって、隣接する住宅等の建物への採光、通風をできるだけ確保することが可能となっている。
なお、前記第1中間部屋15は、建物本体A1を構成する外壁に沿って配置されるものであり、前記高天井部11に隣接して配置されるとともに、前記高天井部11の天井11aと同一高さの天井15bを備えている。そして、これら第1中間部屋15の天井15bおよび高天井部11の天井11aは、図5に示すように、前記上階床2aの一部の上に設けられる第2中間床2bと略同じ高さ位置に設定されている。
続いて、図1〜図3に示すように、前記階段室30の第2階段32を上って第1中間床1bから上階床2aまで上がる。
この上階床2a上には、上述したように、前記下階1に設けられる部屋10の直上に位置する上階の部屋20,21が設けられるとともに、前記上階床2aと第2中間床2bとの間に、前記上階の部屋20,21に隣接する低天井収納室22が設けられている。
また、これら上階の部屋20,21および低天井収納室22には、前記第2踊り場32aとの間に、この第2踊り場32aに面する出入口20a,21a,22aがそれぞれ設けられている。
これにより、これら上階の部屋20,21および低天井収納室22は、前記階段室30に出入口20a,21a,22aを向けるようにして、前記上階床2a上に設けられることとなる。したがって、前記上階の部屋20,21および低天井収納室22に出入りするためには、前記階段室30を必ず通過することとなるので、このように前記上階の部屋20,21および低天井収納室22の出入口20a,21a,22aが前記第2踊り場32aに面して設けられていることによって、この第2踊り場32aを介して前記上階の部屋20,21および低天井収納室22と、前記階段室30との間を容易に行き来することができるようになっている。
なお、前記上階の部屋20は、図3および図5に示すように、前記高天井部11に隣接して配置されるとともに前記第2通気部11cに面している。
また、この上階の部屋20は、前記玄関室12の上部の小屋部14と隣接しており、この小屋部14との間に出入口を形成することによって小屋部14の内部と行き来可能となっている。そして、この小屋部14の内部には、図1および図3に示すように、小屋裏収納部14aが設けられており、この小屋裏収納部14aは、前記低天井収納室16と同じく、日用品等を収納する収納スペースとして利用されており、その天井高が0.9m〜1.4mに設定されている。
また、前記低天井収納室22は、前記低天井収納室16と同じく、日用品等を収納する収納スペースとして利用されており、その天井高が0.9m〜1.4mに設定されているものとする。
続いて、図1および図4に示すように、前記階段室30の第3階段33を上って上階床2aから第2中間床2bまで上がる。
この第2中間床2b上には、上述したように、前記低天井収納室22の直上に位置する第2中間部屋23と、前記第1中間部屋15の直上に位置する第3中間部屋24とが設けられている。
また、これら第2中間部屋23および第3中間部屋24には、図4に示すように、前記第3踊り場33aとの間に、この第3踊り場33aに面する出入口23a,24aがそれぞれ設けられている。
これにより、これら第2中間部屋23および第3中間部屋24は、前記階段室30に出入口23a,24aを向けるようにして、前記第2中間床2b上に設けられることとなる。したがって、前記第2中間部屋23および第3中間部屋24に出入りするためには、前記階段室30を必ず通過することとなるので、このように前記第2中間部屋23および第3中間部屋24の出入口23a,24aが前記第3踊り場33aに面して設けられていることによって、この第3踊り場33aを介して前記第2中間部屋23および第3中間部屋24と、前記階段室30との間を容易に行き来できるようになっている。
さらに、これら第2中間部屋23および第3中間部屋24は、図5に示すように、これら第2中間部屋23および第3中間部屋24の上部が前記建物躯体A1の小屋裏A2に突出するようにして設けられている。
これによって、これら第2中間部屋23および第3中間部屋24を建物本体A1内に形成するにあたって、第2中間部屋23および第3中間部屋24の高さ分、建物Aを高くする必要がない。これによって、隣接する住宅等の建物への採光、通風をできるだけ確保することが可能となっている。
その上、このように前記第2中間部屋23および第3中間部屋24が、これら第2中間部屋23および第3中間部屋24の上部を前記建物躯体A1の小屋裏A2に突出させるようにして設けられることによって、前記低天井収納室16,22を建物本体A1内に形成するにあたって、低天井収納室16,22の高さ分、建物Aを高くする必要がないので、隣接する住宅等の建物への採光、通風をできるだけ確保することが可能となる。
なお、前記第2および第3中間部屋23,24は、図4および図5に示すように、前記第2中間床2bよりも高い位置、すなわち、前記上階の部屋20,21の天井レベルに、それぞれロフト23b,24bを備えている。なお、これらロフト23b,24bは、前記低天井収納室16と同じく、日用品等を収納する収納スペースとして利用されており、その天井高が0.9m〜1.4mに設定されている。
また、これらロフト23b,24bに対向する位置にはクローゼット23c,24cが設けられている。
以上のようにして、本実施の形態の建物Aを収納や換気、高さの異なる床間を連絡する動線に考慮したものとして構築することができるようになっている。
本実施の形態によれば、前記階段室30は、前記下階床1aと第1中間床1bとを連絡する第1階段31と、前記第1中間床1bと上階床2aとを連絡する第2階段32と、前記上階床2aと第2中間床2bとを連絡する第3階段33とを備えているので、これら各階段31,32,33によって、建物A内の高さの異なる床1a,1b,2a,2bどうしを連絡することができる。したがって、前記建物本体A1の略中央に、高さの異なる床1a,1b,2a,2b間を連絡する動線としての階段室30を確保でき、高さの異なる床1a,1b,2a,2b間を容易かつ確実に行き来することができる。
そして、前記各床1a,1b,2a,2b上には、部屋および収納室のうちの少なくとも一方が、前記階段室30に隣接するようにして設けられているので、従来とは異なり、この階段室30を通じて、これら床1a,1b,2a,2b上に設けられる部屋と部屋との間や収納室と収納室との間、部屋と収納室との間を容易かつ確実に行き来することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る建物であり、各床および階段、各収納スペースの概要を示す斜視図である。 同、1階および低天井収納室を示す平面図である。 同、1階の中間部屋および2階を示す平面図である。 同、2階の中間部屋およびロフトを示す平面図である。 同、各床および各収納スペース、各部屋の概要を示す側断面図である。
符号の説明
A 建物
1 下階
1a 下階床
1b 第1中間床
2 上階
2a 上階床
2b 第2中間床
30 階段室
31 第1階段
32 第2階段
33 第3階段

Claims (5)

  1. 上階と下階とを備え、下階床の一部の上に第1中間床が設けられるとともに、上階床の一部の上に第2中間床が設けられた建物において、
    建物本体の略中央に、この建物本体の上下方向に沿って階段室が設けられており、
    この階段室は、前記下階床と第1中間床とを連絡する第1階段と、前記第1中間床と上階床とを連絡する第2階段と、前記上階床と第2中間床とを連絡する第3階段とを備えており、
    前記各床上には、部屋および収納室のうちの少なくとも一方が、前記階段室に隣接するようにして設けられていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記階段室は、前記第1階段と第2階段との間に設けられ、前記第1中間床と略等しい高さに位置する第1踊り場と、前記第2階段と第3階段との間に設けられ、前記上階床と略等しい高さに位置する第2踊り場と、前記第3階段の上端に設けられ、前記第2中間床と略等しい高さに位置する第3踊り場とを備えていることを特徴とする建物。
  3. 請求項2に記載の建物において、
    前記第1中間床と第2中間床との間に、第1中間部屋が、前記上階床の一部を貫通して前記上階に突出するようにして設けられており、
    この第1中間部屋には、前記第1踊り場との間に、この第1踊り場に面する出入口が設けられていることを特徴とする建物。
  4. 請求項2または3に記載の建物において、
    前記上階床上には、前記下階に設けられる部屋の直上に位置する上階の部屋が設けられるとともに、前記上階床と第2中間床との間に、前記上階の部屋に隣接する低天井収納室が設けられており、
    これら上階の部屋および低天井収納室には、前記第2踊り場との間に、この第2踊り場に面する出入口がそれぞれ設けられていることを特徴とする建物。
  5. 請求項3または4に記載の建物において、
    前記第2中間床上には、前記低天井収納室の直上に位置する第2中間部屋と、前記第1中間部屋の直上に位置する第3中間部屋とが、これら第2中間部屋および第3中間部屋の上部が前記建物躯体の小屋裏に突出するようにして設けられており、
    これら第2中間部屋および第3中間部屋には、前記第3踊り場との間に、この第3踊り場に面する出入口がそれぞれ設けられていることを特徴とする建物。
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